JP4333335B2 - ガラス母材の外径制御方法及びガラス母材延伸装置 - Google Patents

ガラス母材の外径制御方法及びガラス母材延伸装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガラス母材の外径制御方法とガラス母材延伸装置に関するものである。
光ファイバはガラス母材を線引して形成され、良好な特性を有する光ファイバを製造するためには、そのガラス母材を延伸する過程において、加熱延伸されたガラス母材の外径を一定に保つ必要がある。
従来のガラス母材の外径制御方法には、ガラス母材の軟化部の外径のみを測定して、ガラス母材の軟化部の外径があらかじめ決められた設定値になるように、送り込み速度を調節して外径を制御する延伸方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、ガラス母材の軟化部と延伸終了点またはその近傍の外径を測定し、ガラス母材の軟化部の外径と設定値の差及び延伸終了点またはその近傍外径と設定値の差に適当な係数を乗じた後加算して、この値が予め決められた設定値になるように送り込み速度と引き取り速度を調節して外径を制御する延伸方法がある(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−11970号公報 特許第3188404号公報 特開2001−10839号公報
しかしながら、延伸前のガラス母材には数mm以上の外径差があり、ガラス母材の軟化部の外径を一定に保つように制御を行っても、延伸終了時のガラス母材の外径は一定にならないため製品の外径精度がよくならないという問題点がある。
また、延伸終了点のガラス母材の外径を測定し、その測定値を用いて外径制御を行っても時間遅れが大きいため、製品となるガラス母材の外径精度をあまりよくすることができない。
また、この時間遅れを小さくするために2つの外径測定器の間隔を縮める方法がある。しかし、このためには、ガラス母材延伸装置の電気炉内に2ヶ所の覗き窓を設けなければならないため、電気炉の構造が複雑になり、コストが高くなるとともに、覗き窓周辺の温度が均一にならないため、電気炉内の円周温度分布を均一にできず、製品が非円になる不良の発生率が高くなるという問題点がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、ガラス母材延伸後の外径を均一にするガラス母材の外径制御方法及び延伸装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、延伸前のガラス母材のヒータへの送り込み速度と、前記ヒータにて軟化したガラス母材の引き取り速度を制御して、延伸後のガラス母材のガラス母材外径を一定に制御するガラス母材の外径制御方法において、少なくとも、長手方向の一端側にダミー棒が接続される前記延伸前のガラス母材をガラス母材延伸装置に設置し、延伸開始前において、前記延伸前のガラス母材と前記ダミー棒との境界部分が前記ヒータと略同じ高さに設けられた軟化部外径測定器の位置に達するまで、前記延伸前のガラス母材を前記ヒータへ予め決められた測定間隔p毎に送り込み、該送り込み過程であって且つ前記ヒータから所定間隔をあけて設けられた母材外径測定器によって前記測定間隔p毎に測定される前記延伸前のガラス母材のガラス母材外径D1と、前記延伸前のガラス母材の前記ヒータへの送り込み量である送り込み量Laと、を前記ガラス母材延伸装置の制御装置に順次記憶し、前記延伸前のガラス母材と前記ダミー棒との境界部分が前記ヒータと略同じ高さに設けられた軟化部外径測定器の位置に達した時に、当該位置を延伸開始位置として前記制御装置に記憶すると共に、前記延伸開始位置からの前記延伸前のガラス母材の送り込み量である母材送り込み量Lbの初期化を行い、延伸開始後において、前記延伸前のガラス母材を前記ヒータへ送り込みながら、前記延伸開始位置から前記測定間隔pだけ移動するごとに前記延伸開始位置からの母材送り込み量Lbの位置に対応する前記ガラス母材外径D1を前記制御装置から読み出し、該読み出した前記ガラス母材外径D1と延伸後のガラス母材の目標外径D3sとから軟化部の外径制御設定値D2sを計算し、前記軟化部外径測定器にて測定される軟化部外径D2が前記外径制御設定値D2sになるように、送り込み速度と引き取り速度を制御するガラス母材の外径制御方法である。
請求項2の発明は
2=D2s=(D1−D3s)×C+D3s
(ただし、Cは係数)
となるように、送り込み速度と引き取り速度を制御する請求項1記載のガラス母材の外径制御方法である。
請求項3の発明は、少なくとも、長手方向の一端側にダミー棒が接続される延伸前のガラス母材を加熱して軟化させるためのヒータと、前記ヒータに前記延伸前のガラス母材を送り込む送り込み部と、軟化したガラス母材を引き取る引き取り部とを備えたガラス母材延伸装置において、前記延伸前のガラス母材を前記ヒータへ予め決められた測定間隔p毎に送り込む過程であって且つ前記ヒータから所定間隔をあけて設けられ、前記延伸前のガラス母材と前記ダミー棒との境界部分が前記ヒータの位置に達するまで前記延伸前のガラス母材のガラス母材外径D1を前記測定間隔p毎に順次測定する母材外径測定器と、前記母材外径測定器から所定間隔をあけて設けられた前記ヒータと略同じ高さの位置に設けられ、前記ヒータで加熱して軟化させたガラス母材の軟化部外径D2を測定する軟化部外径測定器と、前記延伸前のガラス母材の送り込み速度及び前記軟化させたガラス母材の引き取り部の引き取り速度を調整する駆動部と、延伸開始前に、前記母材外径測定器で測定された前記ガラス母材外径D1及び前記延伸前のガラス母材の前記ヒータへの送り込み量である送り込み量Laを順次記憶し、前記延伸前のガラス母材と前記ダミー棒との境界部分が前記ヒータと略同じ高さに設けられた軟化部外径測定器の位置に達した時に、当該位置を延伸開始位置として記憶すると共に、前記延伸開始位置からの前記延伸前のガラス母材の送り込み量である母材送り込み量Lbの初期化が行われ、延伸開始後に、前記延伸前のガラス母材を前記ヒータへ送り込みながら、前記ガラス母材が前記測定間隔だけ移動するごとに前記延伸開始位置からの送り込み量Lbの位置に対応する前記ガラス母材外径D1を読み出し、該読み出した前記ガラス母材外径D1と延伸後のガラス母材の目標外径D3sとから軟化部の外径制御設定値D2sを計算し、前記軟化部外径測定器にて測定される前記軟化部外径D2が前記外径制御設定値D2sになるように前記駆動部を制御する制御装置とを備えたガラス母材延伸装置である。
請求項4の発明は、前記制御装置は、
D2=D2s=(D1−D3s)×C+D3s
(ただし、Cは係数)
となるように、送り込み速度と引き取り速度を制御する請求項3記載のガラス母材延伸装置である。
本発明によれば、延伸前のガラス母材の外径が均一でない場合であっても、ガラス母材の外径を均一に延伸できるといった優れた効果を発揮する。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図2は、本実施の形態で用いるガラス母材10の側面図である。
図2に示すように、ガラス母材10は石英系ガラス材料で形成されており、円柱状に形成されたガラス母材定常部10aと、ガラス母材定常部10aの長手方向の両端に、それぞれテーパ状に形成されたガラス母材テーパー部10b、10bとからなり、定常部10aと定常部下側のテーパー部10bの長さをL0とする。ただし、実際のガラス母材10は、定常部10aといえとも最大径と最小径の外径差が数mm以上ある。
ガラス母材10の中心には、ガラス母材10をファイバ化したときに光ファイバのコアとなる母材コア部11が形成されており、母材コア部11の周囲のガラス体(母材クラッド部)12とは屈折率が異なっている。
上下のテーパー部10b,10bの先端には、ガラス母材10を延伸装置に設置したとき、ガラス母材10を担持するダミー棒13,14がそれぞれ融着接続されている。
図1にガラス母材延伸装置の構成図を示す。
図1に示すように、延伸装置の上部には送り込み部30が設けられ、下部には引き取り部31が設けられ、送り込み部30と引き取り部31との間の炉内にはガラス母材10を加熱溶融するヒータ20が設けられている。
送り込み部30にダミー棒13が把持され、引き取り部31にダミー棒14が把持されて設置されるガラス母材10は、ヒータ20によって加熱溶融される箇所が軟化部23となり、延伸装置によって延伸された箇所が母材延伸部24となる。
ヒータ20と送り込み部30との間には延伸前のガラス母材外径(延伸前外径)D1を測定する母材外径測定器15が設けられ、ヒータ20と略同じ高さの位置にガラス母材軟化部23の軟化部外径D2を測定する軟化部外径測定器16が設けられている。
送り込み部30は、ダミー棒13を把持する上側チャック21と、その上側チャック21に接続された送り込みバー25と、送り込みバー25に係合された送り込みねじ26とを備える。送り込みねじ26は駆動部である駆動モータ18に接続されており、駆動モータ18によって送り込みねじ26が回転することにより、送り込みバー25が昇降する。
同様に、引き取り部31は、ダミー棒14を把持する下側チャック22と、その下側チャック22に接続された引き取りバー27と、引き取りバー27に係合された引き取りねじ28とを備える。その引き取りねじ28は駆動部である駆動モータ19に接続されており、駆動モータ19によって引き取りねじ28が回転することにより、引き取りバー27が昇降する。
さらに、母材外径測定器15、軟化部外径測定器16、及び駆動モータ18,19とそれぞれ通信線29によって接続された制御装置17が設けられている。
制御装置17は、駆動モータ18によるガラス母材10の送り込み量(ここで送り込み量とは駆動モータ18によりガラス母材10を下方に送り込んだ距離のことをいう)を基に、母材外径測定器15で延伸前外径D1を測定して記憶し、延伸前母材外径D1が、軟化部測定器16で測定される位置に達したことを検知し、その記憶した母材外径D1と軟化部外径D2を基に駆動モータ19による引き取り速度を制御する機能を有する。
ガラス母材10の送り込み速度、即ち上側チャック21の移動速度は、駆動モータ18に接続された制御装置17により、送り込みねじ26の回転速度を調節し、上側チャック21の移動速度を制御する。また、ガラス母材10の引き取り速度、即ち下側チャック22の移動速度は、駆動モータ19に接続された制御装置17により、引き取りねじ28の回転速度を調節し、下側チャック22の移動速度を制御する。
次に、図3及び図4によりガラス母材10の外径制御方法について説明する。
まず、図3(a)に示すように、ガラス母材10の延伸開始位置を母材外径測定器15の測定位置に合わせ、母材送り込み量Laの初期化を行う。L1は母材外径測定器15とヒータ20との距離である(ステップS1:母材送り込み量La,La0,変数iの初期化)。
次に、図3(b)に示すように、上側チャック21の移動速度を一定にして、延伸開始前にガラス母材10をヒータ20へ送り込み、予め決められた測定間隔pだけ移動する毎に外径測定器15により延伸前外径D1を順次測定する。このときガラス母材10の送り込み量Laと共に、制御装置17内の記憶装置に順次記憶する(ステップS2,S3:母材送り込み量La0から測定間隔pだけ移動した母材送り込み量をLaとして、Laでの外径測定値をD(i)とした後、LaをLa0とする)。
上述の母材送り込み、延伸前外径D1の測定及び延伸前外径D1の記憶を、上側チャック21がL1だけ下降するまで繰り返し行う(ステップS4)。
この結果、図3(c)に示すように、ガラス母材10を延伸開始位置まで送り込んだ状態を延伸開始位置として記憶し、延伸開始位置からの母材送り込み量Lbの初期化を行う(ステップS5:母材送り込み量Lb,Lb0,変数jの初期化)。
次に、図3(d)に示すように、ガラス母材10をヒータ20へ送り込みながら、延伸開始位置から測定間隔pだけ移動するごとに延伸開始位置からの送り込み量Lbの位置に対応する延伸前外径D1を制御装置17から読み出し、この延伸前外径D1と目標外径D3sから軟化部23の外径制御設定値D2sを下記の式(1)を用いて計算し、新しい外径制御設定値D2sとして変更する。
D2s=(D1−D3s)×C+D3s (1)
ただし、D1:延伸前母材外径,D2s:外径制御設定値,D3s:目標外径,C:補正係数
ここで、補正係数Cは、ヒータ20に対する軟化部外径測定器16の位置で定まる係数である(ステップS6,S7:母材送り込み量Lb0から距離pだけ移動した母材送り込み量をLbとして、D(i)とLbから式(1)より外径制御設定値D2sを計算した後、Lb0をLbとする)。
これにより、軟化部外径測定器16で測定された軟化部外径D2が、新たに求められた外径制御設定値D2sになるよう、下側チャック22の移動速度を制御する。
つまり、軟化部外値D2と外径制御設定値D2sとを比較して、軟化部外径D2の方が外径制御設定値D2sより大きいときは上側チャック21と下側チャック22との速度差を大きくするよう、即ち母材を縮径させるように駆動部を制御する。逆に、軟化部外径D2の方が外径制御設定値D2sより小さいときは、これらの速度差を小さくするように駆動部を制御する。
これにより、延伸後の外径D3は目標外径D3sとなる。
上述の一連の動作を延伸開始位置からの送り込み量Lbがガラス母材10の延伸長L0より大きくなる位置まで繰り返す(ステップS8)。
延伸開始位置からの送り込み量Lbがガラス母材10の延伸長L0より大きくなると、ガラス母材10の送り込み及び引き取り動作を停止し、ヒータ20の温度を下げて延伸終了となる(ステップS9)。
ここで、図5により(1)式を用いる理由について説明する。
ガラス母材10の延伸前外径D1が、完全に均一であれば従来の制御方法である軟化部外径D2を一定値に保つ外径制御でも充分な外径精度が得られる。
しかし、実際のガラス母材10の定常部10aには数mm以上の外径差がある。延伸中の軟化部23の外径変化が軟化の開始位置から軟化の終了位置まで一様であると仮定した場合、このように外径差があるガラス母材10に軟化部外径D2を一定値に保つような外径制御を実施すると、延伸前外径D1が細い部分では、図5(a)に示すように、延伸後の外径D3が目標外径D3sよりも太くなり、延伸前外径D1が太い部分では、図5(b)に示すように、延伸後の外径D3が目標外径D3sよりも細くなる。
そこで、延伸前外径D1が一定でないガラス母材10を延伸したときでも延伸後のガラス母材の外径D3が目標外径D3sと常に一致するように、図5(c)に示す延伸前外径D1と目標外径D3sとの差D1cと軟化部23の外径D2と製品の目標外径D3sとの差D2cの比が常に同じ値になるように軟化部23の外径制御を行う。すなわち、
C=(D2s−D3s)/(D1−D3s) (2)
となり、(2)式をD2sについて解くことにより(1)式が求まる。
本実施の形態では、簡易なモデルとして、軟化部23がヒータ20で円錐状に縮径され、その母線が直線になるモデルを想定し、外径制御設定値D2sを求める式を(1)式とした。
しかし、実際には、加熱された軟化部23の母線は曲線状であり、更に厳密な外径制御設定値D2sを求めるには、軟化部23のモデルを曲線とし、それにより(1)式を2次以上の項を含む式にしてもよい。
延伸前外径D1は上述のように本装置で測定するほかに、予め他の装置で測定した値を本装置に入力する方式でもよい。
制御装置17は、計算機能及び記憶機能を備えていれば、PLC(Programmable Logic Controller)、パソコン及びマイコン等その他いずれのものを使用してもよい。
また、ガラス母材10の送り込み及び引き取り方式は、チャック方式であるが、ベルトラップ方式等、ガラス母材10の送り込み及び引き取りができる方式であればよい。
さらに、送り込み速度を一定にし、測定された母材外径によって引き取り速度を調節したが、逆に、引き取り速度が一定になるように、送り込み速度を調節してもよい。
以上より、時間遅れの大きい延伸後のガラス母材外径D3を測定するのではなく、ガラス母材10の延伸中に母材外径測定器15により一定間隔毎に送り込まれる延伸前外径D1を測定し、制御装置17において延伸前外径D1を順次記憶する。次に、延伸前外径D1と目標外径D3sから、延伸前外径D1に対応した軟化部23の外径制御設定値D2sを計算し、軟化部外径D2が外径制御設定値D2sとなるようにガラス母材10の送り込み速度、または引き取り速度を制御することで外径精度の良好なガラス母材10の延伸体を得ることができる。
この方法では、延伸前のガラス母材外径D1が均一でない場合(定常部10aの外径が測定位置によって異なる場合)であっても、外径が均一なガラス母材延伸体を得ることができる。
また、ガラス母材10を延伸する工程において、その歩留まりを良くすることができるため、資源の有効利用を可能にすることができる。
次に、本発明の実施の形態について、実施例に基づいて説明するが、本発明の実施の形態はこれらの実施例に限定されるものではない。
ガラス母材10は定常部10aの最大直径が74mm、最小直径が69mmでり、延伸後の目標外径D3sを直径31.5mmに設定する。
ガラス母材10は、外径平均72mm、長さ350mmのガラス母材定常部10aと、その両端に取り付けられたそれぞれ長さ100mmのテーパ部10bとからなる。さらに、ガラス母材テーパ部10bの端部にそれぞれ外径40mmのダミー棒13,14が融着接続されている。延伸条件は上側チャック21の設定速度が15.0mm/min、(1)式における補正係数Cは0.9である。
この延伸動作では、上側チャック21の移動速度が一定に維持された状態で下側チャック22の移動速度を軟化部外径D2が外径制御設定値D2sになるよう変化させるフィードバック制御を行いながら、ガラス母材10の延伸を行った。
この結果、図6に示すように、31.5mm±0.1mmの精度で均一な外径のガラス母材延伸体が得られた。
本実施の形態の外径制御手段を示す構成図である。 延伸させるガラス母材の側面図である。 ガラス母材の延伸方法を説明する図である。 ガラス母材の外径制御方法を説明するフローチャート図である。 ガラス母材の外径制御方法の原理を説明する図である。 実施例における外径制御の測定結果を示す図である。
符号の説明
10 ガラス母材
15 母材外径測定器
16 軟化部外径測定器
17 制御装置
18,19 駆動モータ
20 ヒータ
23 ガラス母材軟化部
30 送り込み部
31 引き取り部

Claims (4)

  1. 延伸前のガラス母材のヒータへの送り込み速度と、前記ヒータにて軟化したガラス母材の引き取り速度を制御して、延伸後のガラス母材のガラス母材外径を一定に制御するガラス母材の外径制御方法において、
    少なくとも、長手方向の一端側にダミー棒が接続される前記延伸前のガラス母材をガラス母材延伸装置に設置し、
    延伸開始前において、前記延伸前のガラス母材と前記ダミー棒との境界部分が前記ヒータと略同じ高さに設けられた軟化部外径測定器の位置に達するまで、前記延伸前のガラス母材を前記ヒータへ予め決められた測定間隔p毎に送り込み、該送り込み過程であって且つ前記ヒータから所定間隔をあけて設けられた母材外径測定器によって前記測定間隔p毎に測定される前記延伸前のガラス母材のガラス母材外径D1と、前記延伸前のガラス母材の前記ヒータへの送り込み量である送り込み量Laと、を前記ガラス母材延伸装置の制御装置に順次記憶し、
    前記延伸前のガラス母材と前記ダミー棒との境界部分が前記ヒータと略同じ高さに設けられた軟化部外径測定器の位置に達した時に、当該位置を延伸開始位置として前記制御装置に記憶すると共に、前記延伸開始位置からの前記延伸前のガラス母材の送り込み量である母材送り込み量Lbの初期化を行い、
    延伸開始後において、前記延伸前のガラス母材を前記ヒータへ送り込みながら、前記延伸開始位置から前記測定間隔pだけ移動するごとに前記延伸開始位置からの母材送り込み量Lbの位置に対応する前記ガラス母材外径D1を前記制御装置から読み出し、該読み出した前記ガラス母材外径D1と延伸後のガラス母材の目標外径D3sとから軟化部の外径制御設定値D2sを計算し、前記軟化部外径測定器にて測定される軟化部外径D2が前記外径制御設定値D2sになるように、送り込み速度と引き取り速度を制御すること特徴とするガラス母材の外径制御方法。
  2. 2=D2s=(D1−D3s)×C+D3s
    (ただし、Cは係数)
    となるように、送り込み速度と引き取り速度を制御する請求項1記載のガラス母材の外径制御方法。
  3. 少なくとも、長手方向の一端側にダミー棒が接続される延伸前のガラス母材を加熱して軟化させるためのヒータと、前記ヒータに前記延伸前のガラス母材を送り込む送り込み部と、軟化したガラス母材を引き取る引き取り部とを備えたガラス母材延伸装置において、
    前記延伸前のガラス母材を前記ヒータへ予め決められた測定間隔p毎に送り込む過程であって且つ前記ヒータから所定間隔をあけて設けられ、前記延伸前のガラス母材と前記ダミー棒との境界部分が前記ヒータの位置に達するまで前記延伸前のガラス母材のガラス母材外径D1を前記測定間隔p毎に順次測定する母材外径測定器と、
    前記母材外径測定器から所定間隔をあけて設けられた前記ヒータと略同じ高さの位置に設けられ、前記ヒータで加熱して軟化させたガラス母材の軟化部外径D2を測定する軟化部外径測定器と、
    前記延伸前のガラス母材の送り込み速度及び前記軟化させたガラス母材の引き取り部の引き取り速度を調整する駆動部と、
    延伸開始前に、前記母材外径測定器で測定された前記ガラス母材外径D1及び前記延伸前のガラス母材の前記ヒータへの送り込み量である送り込み量Laを順次記憶し、前記延伸前のガラス母材と前記ダミー棒との境界部分が前記ヒータと略同じ高さに設けられた軟化部外径測定器の位置に達した時に、当該位置を延伸開始位置として記憶すると共に、前記延伸開始位置からの前記延伸前のガラス母材の送り込み量である母材送り込み量Lbの初期化が行われ、延伸開始後に、前記延伸前のガラス母材を前記ヒータへ送り込みながら、前記ガラス母材が前記測定間隔だけ移動するごとに前記延伸開始位置からの送り込み量Lbの位置に対応する前記ガラス母材外径D1を読み出し、該読み出した前記ガラス母材外径D1と延伸後のガラス母材の目標外径D3sとから軟化部の外径制御設定値D2sを計算し、前記軟化部外径測定器にて測定される前記軟化部外径D2が前記外径制御設定値D2sになるように前記駆動部を制御する制御装置とを備えたこと特徴とするガラス母材延伸装置。
  4. 前記制御装置は、
    D2=D2s=(D1−D3s)×C+D3s
    (ただし、Cは係数)
    となるように、送り込み速度と引き取り速度を制御する請求項3記載のガラス母材延伸装置。
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