JP4332378B2 - 電動車両用バッテリボックスの移動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電動車両用バッテリボックスの移動装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、倉庫内や港湾での荷役車両として電動式フォークリフトが使用されている。また、近年、車両の動力源としてのエンジンに代わり、バッテリを電源とし電動機を動力源とする電気自動車や、エンジンとバッテリを併用するハイブリッド自動車などが実用化されている。
【0003】
このような電動車両のバッテリは、軽量化をはじめバッテリの点検整備並びに交換時間などの短縮化などを改善したいという要求がある。
【0004】
ところで、図5に従来の電動式フォークリフト50のバッテリ室の扉を開放した場合の背面図を示すが、バッテリ51はバッテリボックス52に収容され、そのバッテリボックス52を車体53の左右各縦フレーム54aと下部フレーム54bによって形成された空間部(バッテリ室)55に搭載されている。
【0005】
これらのバッテリの点検整備並びに、交換を行う場合には、バッテリボックス52を車体の外部に移動する必要がある。この場合には、下部フレーム54bの上面と同一面の高さのバッテリ乗せ台(不図示)を別途外部に備え、バッテリボックス52の前後左右下端部に設けたローラ56を、下部フレーム54bの上面から外部の乗せ台に転がしながら移動する。この際、整備作業者はバッテリボックス52の後面に設けた手掛け57を持って引き出し乗せ台に移動している。
【0006】
また、乗せ台からバッテリ室55に移動する場合も、バッテリボックス52を整備作業者が押し、ローラ56の転がりによって移動している。なお、バッテリボックス52の前後左右上方部にはガイドローラ58を設けている。
【0007】
また、この他、このようなバッテリボックスの移動装置として、バッテリボックスの前後に引き出し用のスライド部材を溶着し、車体側にスライド部材を転がすレールローラを取付けることにより、手動によりバッテリボックスを移動できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−287137号公報 (図1、図2)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電動式フォークリフト50のバッテリを収容したバッテリボックス52の重量は、例えば、1000kg近くあり重量が重い。したがって、バッテリボックス52をローラ56の転がりにより手動で外部に移動する瞬間には10〜15kgの負荷が整備作業者の手にかかる。すなわち、ローラが転がり始める瞬間が最も負荷が大きい。このような大きな労力を必要とするため、1人で移動するのが困難で、バッテリの点検整備や交換作業に手間がかかる。
【0010】
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、バッテリボックスをローラの転がりにより手動で外部に移動する場合に、大きな労力を必要としない電動車両用バッテリボックスの移動装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、バッテリを内部に収容するバッテリボックスを車体のフレームに搭載し、ローラの転がりにより前記バッテリボックスを外部に移動する電動車両用バッテリボックスの移動装置において、前記バッテリボックスの左右後端角部を切除した背面に支持部材を設け、前記バッテリボックスに前記支持部材を介して少なくとも1つの手動レバーを前後方向に回動可能に設け、前記手動レバーは、前記支持部材の支点より下方に下腕部と上方に前記下腕部より長い上腕部を備え、前記下腕部の下端部には押動部を有し、前記押動部に対向して被押動部材を前記バッテリボックスの外側に位置する前記フレームに固設し、前記上腕部の後方への回動とともに前記押動部が前記被押動部材を押すことにより、前記バッテリボックスを移動するように構成していることを特徴とする。
【0012】
このようにすれば、手動レバーの上腕部に手をかけて後方に回動することにより、下腕部の押動部が被押動部材を押す。その押す瞬間にローラが転がり始めるとともに、手動レバーと一体にバッテリボックスが後方に移動する。そのことにより、バッテリボックスを車体の外部に移動することができる。
【0013】
特に、手動レバーの上腕部の長さを下腕部の長さより長くしているので、手動レバーの上腕部を後方に回動する力は、手動レバーの下腕部によって被押動部材を押す力よりも、上腕部の長さと下腕部の長さの比に反比例して減少する。
【0014】
つまり、従来バッテリボックスに設けたローラがフレーム上を転がる瞬間の手にかかる負荷が、長さの短い下腕部が被押動部材を押す力に置き換えられ、長さの長い上腕部を後方に回動する力は、手動レバーの長さの比に反比例して減少する。
【0015】
したがって、従来のような大きな労力を必要とせず、軽い力でバッテリボックスを移動することができるので、バッテリの点検整備と交換作業を短時間のうちに効率よく実施することができる。
【0017】
また、支持部材に設けた手動レバーが、背面と直交する方向すなわち、バッテリボックスの前後方向に回動させることができ、バッテリボックスを移動するのに適している。更に、前記バッテリボックスの左右後端角部を切除した背面に前記支持部材を設け、前記バッテリボックスに前記支持部材を介して少なくとも1つの手動レバーを前後方向に回動可能に設けることにより、手動レバーが背面の外側端部から突出することがないので、バッテリボックスの移動時に近傍のフレーム部材に干渉することがない。
【0018】
請求項2の発明は、バッテリを内部に収容するバッテリボックスを車体外部に備えた乗せ台から、ローラの転がりにより前記バッテリボックスを前記車体のフレームに手動で移動する電動車両用バッテリボックスの移動装置において、前記バッテリボックスの左右後端角部を切除した背面に支持部材を設け、前記バッテリボックスに前記支持部材を介して少なくとも1つの手動レバーを前後方向に回動可能に設け、前記手動レバーは、前記支持部材の支点より下方に下腕部と上方に前記下腕部より長い上腕部を備え、前記下腕部の下端部に対向して被押動部材を前記乗せ台に固設し、前記上腕部の前方への回動とともに前記下端部が前記被押動部材を押すことにより、前記バッテリボックスを移動するように構成していることを特徴とする。
【0019】
このようにすれば、バッテリボックスに支持部材を介して手動レバーを設け、その手動レバーの支点より上方の上腕部の長さを下方の下腕部の長さよりも長くし、下腕部の下端部に対向して被押動部材を乗せ台に固設したので、手動レバーの上腕部に手をかけて、前方に回動することにより下端部が被押動部材を押す。
【0020】
その押す瞬間にローラが転がり始めるとともに、手動レバーと一体にバッテリボックスが前方に移動する。そのことにより、バッテリボックスを車体のフレームに移動することができる。
【0021】
特に、手動レバーの上腕部の長さを下腕部の長さより長くしているので、手動レバーの上腕部を前方に回動する力は、手動レバーの下腕部によって被押動部材を押す力よりも、上腕部の長さと下腕部の長さの比に反比例して減少する。
【0022】
つまり、従来バッテリボックスをローラで転がす瞬間の手にかかる負荷が、長さの短い下腕部が被押動部材を押す力に置き換えられ、長さの長い上腕部を前方に回動する力は、手動レバーの長さの比に反比例して減少する。
【0023】
したがって、従来のような大きな労力を必要とせず、軽い力でバッテリボックスを移動することができるので、バッテリの点検整備と交換作業を短時間のうちに効率よく実施することができる。
また、請求項1の発明と同様に、支持部材に設けた手動レバーが、背面と直交する方向すなわち、バッテリボックスの前後方向に回動させることができ、バッテリボックスを移動するのに適している。更に、前記バッテリボックスの左右後端角部を切除した背面に支持部材を設け、前記バッテリボックスに前記支持部材を介して少なくとも1つの手動レバーを前後方向に回動可能に設けることにより、手動レバーが背面の外側端部から突出することがないので、バッテリボックスの移動時に近傍のフレーム部材に干渉することがない。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0025】
図1(a)は本発明に係る電動式フォークリフトの概略側面図、図1(b)は図1(a)のA−A方向矢視の断面図、図2(a)は図1(a)のB−B方向矢視の背面図、図2(b)は図2(a)のC−C方向矢視の側面図、図2(c)は図2(b)のD−D方向矢視の平面図、図2(d)は図2(b)のE−E方向断面図、図3(a)は図1(b)のF−F方向矢視の側面図、図3(b)は図3(a)のバッテリボックスを外部の乗せ台に移動した場合の側面図、図4は図3(b)のG−G方向矢視の背面図をそれぞれ示す。
【0026】
また、これらの図面のうち、図2、図3についてはフレーム部材を一点鎖線で示す。
【0027】
図1に示すように、本発明に係る電動式フォークリフト1は、バッテリ2を電源とし、電動機(不図示)を駆動源とする電動車両であって、車体3を形成するフレーム4の前方部にマスト5を設け、フォーク6を昇降自在に装着している。
【0028】
フレーム4には前方支柱7aと後方支柱7bとを各2本立設し、上部のヘッドガード8によって囲まれた空間により運転室9を構成している。運転室9には、ほぼ中央部に運転席10をもち、ボンネット11の上蓋11aの上部に設けている。ボンネット11の内部空間部にはバッテリ室12を備えている。すなわち、バッテリ室12はボンネット前壁11b、後方部左右側部の縦フレーム4aと下部フレーム4b並びに、後端部の扉13によって形成している。また、左右の後方支柱7bの下方部と扉13に近接してカウンタウエイト14を配設している。
【0029】
上述のように形成されたバッテリ室12には、バッテリ2を収容したバッテリボックス15を搭載している。
【0030】
バッテリボックス15は、バッテリ2の前後、左右並びに底部を所要の厚みを有する鋼板で囲むように形成し、左右後端角部に、上下方向に切除した窪み部15L、15Rを設けている。また、バッテリボックス15には、前面15dの左右下端部に前方ローラ16aと、左右の窪み部15L、15Rの側面に後方ローラ16bを備え、バッテリボックス15を支持している。これらの前方ローラ16aと後方ローラ16bは、下部フレーム4b上を前後方向に転がるように構成している。
【0031】
次に、図2(b)、図2(c)に示すように、電動式フォークリフト1におけるバッテリボックス15の移動装置17は、支持部材18とその支持部材に設ける手動レバー19と、下部フレーム4bに固設する被押動部材20などから構成し、バッテリボックス15の左側の窪み部15Lに備えている。
【0032】
支持部材18は窪み部15Lの背面15aの所定の位置に固設する。すなわち、支持部材18は、平板でほぼ三角形状に形成した左右の支持板18a、18bからなり、手動レバー19を両側から挟み込むように所要の間隔Sを設け、更に、手動レバー19を支持する支持ピン21の先端部21aが、バッテリボックス15の左側面15bより外方に突出しない位置に、左右の支持板18aと18bを背面15aに溶着している。
【0033】
これらの支持部材18に設ける手動レバー19は角柱で、支持部材18の支点Rより下方に下腕部19a(長さL1)と上方に下腕部19aより長い上腕部19b(長さL2)とを一体的に形成し、左右の支持板18aと18bとの間隔Sに嵌め入れ、支点Rに支持ピン21を挿入して前後方向に回動可能に取付ている。支持ピン21には抜け止めとして座金22、割りピン23を先端部に取付けている。
【0034】
下腕部19aには、被押動部材20と対向する位置に平板矩形状の押動部19cを溶着している。
【0035】
被押動部材20は平板でほぼ正方形に形成し、前後方向には手動レバー19が所定の前傾姿勢で押動部19cが当接する位置で、左右方向にはバッテリボックス15の左側面15bより外側に位置する縦フレーム4aの外側面4a’と被押動部材20の内面20aとが面一になる位置で、下部フレーム4b上に溶着している。
【0036】
したがって、被押動部材20は手動レバー19より外側にオフセットしている。次に、図2(b)、図2(d)に示すように、手動レバー19が前傾姿勢で上腕部19bの上端部がバッテリボックスの背面15aに接触しないように、ストッパ部材24を背面15aの適宜位置に溶着している。ストッパ部材24は平板でほぼ三角形状に形成し、上腕部19bが当接する位置にピン24aを固設している。
【0037】
また、図2(a)に示すように、バッテリボックス15の後面15cには手掛け部材25と、底面15eの中央部で前後方向にわたってガイドプレート26を溶着している。また、ガイドプレート26を両側から挟み込むようにガイドローラ27a、27bを前後に配置し、下部フレーム4bの中央部に形成した凹部に取付けている。
【0038】
なお、下部フレーム4bの後方部では、左右の縦フレーム4aをそれぞれ立設し、左右の縦フレーム4aを連結する横渡し材4cを上部に備えている。
【0039】
上述のように構成した移動装置17を備えたバッテリボックス15を、図3に示すようにバッテリ室12から外部の乗せ台28に移動する場合と、乗せ台28からバッテリ室12へ移動する場合の作動並びに、乗せ台28の構成について、次に説明する。
【0040】
図3(a)に示すように、バッテリボックス15の左側窪み部15Lに備えている手動レバー19の上腕部19bに整備作業者が手をかけ、上腕部の前傾位置(J)から後方(矢印V方向)に回動することにより、押動部19cが下部フレーム4bに固設した被押動部材20を押す。その押す瞬間に前方ローラ16aと後方ローラ16bが転がり始める。これらのローラ16a、16bの転がりとともに、手動レバー19と一体にバッテリボックス15が後方(P方向)に移動し始める。ローラ16a、16bが転がることにより、手動レバー19が後傾位置(K)に達したあとは、上腕部19bまたは、手掛け部材25(図2(a))を後方に引き続けることで乗せ台28の上面(支持板28fの上面)を後方に移動を続け、図3(b)に示すように、バッテリボックスの後端面15cが後述する乗せ台28のストッパ30に当接することにより、移動が停止する。
【0041】
整備作業者がバッテリ2の点検整備または、交換作業を終了したあと、乗せ台28から再度、バッテリボックス15をバッテリ室12へ移動することになる。
【0042】
この場合も上述の移動の場合と逆であり、手動レバー19の上腕部19bに整備作業者が手をかけ、上腕部の後傾位置(K)から前方(矢印W方向)に回動することにより、下端部19dが乗せ台28に固設した被押動部材29を押す。
【0043】
その押す瞬間に前方ローラ16aと後方ローラ16bが転がり始め、バッテリボックス15が前方(Q方向)に移動する。更に、手動レバー19が前傾位置(J)に達したあとは、上腕部19bまたは、バッテリボックス15を押しながら乗せ台28からバッテリ室12に移動し、バッテリボックスの前面15dが、バッテリ室12を形成するボンネット前壁11bの左右下端部に固設したストッパ31に当接することにより、移動が停止する。
【0044】
このように、手動レバー19の上腕部19bを回動し、手動レバー19の押動部19c、または下端部19dが被押動部材20、または29を押すことによりバッテリボックス15を移動することができる。
【0045】
ここで、手動レバー19の上腕部19bの長さL2が、下腕部19aの長さL1より長いので、長さの長い上腕部19bを回動する力は、上腕部19bの長さL2と下腕部19aの長さL1の比に反比例して減少する。
【0046】
つまり、従来バッテリボックスをローラで転がす瞬間の手にかかる負荷が、長さの短い下腕部19aが被押動部材20または29を押す力に置き換えられ、長さの長い上腕部19bを回動する力は、手動レバー19の長さの比に反比例して減少する。
【0047】
本実施例で、例えば、L2とL1の比が2対1であれば、長さの長い上腕部19bを回動する力は、長さの短い下腕部が押動部19c、または下端部19dを押す力の1/2となる。すなわち、従来バッテリボックスをローラで転がす瞬間の負荷が10〜15kgであったものが、5.0〜7.5kgとなり、軽い力で1人でバッテリボックスを移動することができる。
【0048】
次に、乗せ台28は図3(b)、図4に示すように、バッテリボックス15を搭載可能に構成している。すなわち、乗せ台28は、左右両端部に縦通部材28aを前後方向に配置し、左右の縦通部材28aを左右に連結する前方横渡し部材28bと後方横渡し部材28cを、更に、中央部で連結する中央横渡し部材28dを適宜数量設け、乗せ台28の骨格部を形成している。これらの部材はバッテリボックス15を搭載可能とする強度を有し、L形部材(アングル材)としている。
【0049】
前方横渡し部材28bと後方横渡し部材28c並びに中央横渡し部材28dは、図4に示すように、中央部に凹部28eを有し、バッテリボックス15を搭載可能に形成している。また、前方ローラ16aと後方ローラ16bが転がる位置に、前後方向にわたって支持板28fを左右に設置し、図3(b)に示すように、支持板28fの上面がバッテリ室12の下部フレーム4bと同一高さを保持するように、調節可能に脚部28gを左右両端部の縦通部材28aに前後左右に設けている。更に、乗せ台の左側の縦通部材28aの後端部に被押動部材29を固設し、手動レバー19が後傾位置(K)で下端部19dが当接するようにしている。
【0050】
また、バッテリボックスの後端面15cが乗せ台28に搭載後に後方への移動を防止するストッパ30を後方横渡し部材28cに突設している。
【0051】
なお、上述したほか本発明に係る電動車両用バッテリボックスの移動装置は、次のように実施してもよい。
(1) 移動装置の手動レバーは、バッテリボックスの左後部以外に右後部または、左右後部の両側に設けてもよい。
(2) 支持部材は2つの支持板を一体的に形成してもよい。
(3) 手動レバーの部材は、角材以外に多角形材、丸形材、または板材から形成してもよい。
(4) 手動レバーの下腕部に押動部を別途形成して固設したが、下腕部と同体に形成してもよい。また、下腕部を曲げて外側にオフセットしてもよい。
(5) 被押動部材は四角形以外に、押動部によって押すことが可能な形状であればよい。
【0052】
【発明の効果】
この発明は、以上に説明したように実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0053】
請求項1の発明は、バッテリボックスに支持部材を介して手動レバーを前後方向に回動可能に設け、手動レバーは、支点より下方に押動部を有する下腕部と上方に下腕部より長い上腕部を備え、押動部に対向して被押動部材をバッテリボックスの外側に位置するフレームに固設し、上腕部を後方へ回動することにより押動部が被押動部材を押し、バッテリボックスを移動するようにしたので、
(1) 従来バッテリボックスをローラで転がす瞬間の手にかかる負荷が、長さの短い下腕部が被押動部材を押す力に置き換えられ、長さの長い上腕部を後方に回動する力は、手動レバーの長さの比に反比例して減少する。
(2) したがって、従来のような大きな労力を必要とせず、軽い力で1人でバッテリボックスを移動することができるので、バッテリの点検整備と交換作業を短時間のうちに効率よく実施することができる。
(3) 支持部材に設けた手動レバーを、背面と直交する方向すなわち、バッテリボックスの前後方向に回動させることができ、バッテリボックスを移動するのに適している。更に、前記バッテリボックスの左右後端角部を切除した背面に前記支持部材を設け、前記バッテリボックスに前記支持部材を介して少なくとも1つの手動レバーを前後方向に回動可能に設けることにより、手動レバーが背面の外側端部から突出することがないので、バッテリボックスの移動時に近傍のフレーム部材に干渉することがない。
【0054】
請求項2の発明も、上述の請求項1の効果と同様であり、従来のような大きな労力を必要とせず、バッテリボックスを軽い力で1人で乗せ台の上面を移動することができるので、バッテリの点検整備と交換作業を短時間のうちに効率よく実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明に係る電動式フォークリフトの概略側面図、図1(b)は図1(a)のA−A方向矢視の断面図と一部平面図を示す。
【図2】図2(a)は図1(a)のB−B方向矢視の背面図、図2(b)は図2(a)のC−C方向矢視の側面図でバッテリボックスの左側窪み部に備えた移動装置を示す、図2(c)は図2(b)のD−D方向矢視の平面図、図2(d)は図2(b)のE−E方向断面図を示す。なお、図2(a)〜図2(c)についてはフレーム部材を一点鎖線で示す。
【図3】図3(a)は図1(b)のF−F方向矢視の側面図でフレーム部材を一点鎖線で示す、図3(b)は図3(a)のバッテリボックスを外部の乗せ台に移動した場合の側面図で、バッテリボックスを一点鎖線で示す。
【図4】図3(b)のG−G方向矢視の背面図でバッテリボックスを一点鎖線で示す。
【図5】従来の電動式フォークリフトの概略背面図でバッテリ室の扉を開放した状態を示す。
【符号の説明】
2 バッテリ
3 車体
4a 車体のフレーム(縦フレーム)
4b 車体のフレーム(下部フレーム)
15 バッテリボックス
15a バッテリボックスの背面
16a ローラ(前方ローラ)
16b ローラ(後方ローラ)
17 移動装置
18 支持部材
19 手動レバー
19a 手動レバーの下腕部
19b 手動レバーの上腕部
19c 手動レバーの押動部
19d 手動レバーの下端部
20 被押動部材
28 乗せ台
29 被押動部材
R 支点
Claims (2)
- バッテリを内部に収容するバッテリボックスを車体のフレームに搭載し、ローラの転がりにより前記バッテリボックスを外部に移動する電動車両用バッテリボックスの移動装置において、
前記バッテリボックスの左右後端角部を切除した背面に支持部材を設け、前記バッテリボックスに前記支持部材を介して少なくとも1つの手動レバーを前後方向に回動可能に設け、前記手動レバーは、前記支持部材の支点より下方に下腕部と上方に前記下腕部より長い上腕部を備え、前記下腕部の下端部には押動部を有し、前記押動部に対向して被押動部材を前記バッテリボックスの外側に位置する前記フレームに固設し、前記上腕部の後方への回動とともに前記押動部が前記被押動部材を押すことにより、前記バッテリボックスを移動するように構成していることを特徴とする電動車両用バッテリボックスの移動装置。 - バッテリを内部に収容するバッテリボックスを車体外部に備えた乗せ台から、ローラの転がりにより前記バッテリボックスを前記車体のフレームに移動する電動車両用バッテリボックスの移動装置において、
前記バッテリボックスの左右後端角部を切除した背面に支持部材を設け、前記バッテリボックスに前記支持部材を介して少なくとも1つの手動レバーを前後方向に回動可能に設け、前記手動レバーは、前記支持部材の支点より下方に下腕部と上方に前記下腕部より長い上腕部を備え、前記下腕部の下端部に対向して被押動部材を前記乗せ台に固設し、前記上腕部の前方への回動とともに前記下端部が前記被押動部材を押すことにより、前記バッテリボックスを移動するように構成していることを特徴とする電動車両用バッテリボックスの移動装置。
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JP2005028893A (ja) | 2005-02-03 |
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