JP4331532B2 - 自動車用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排ガスセンサの検知信号に応答して、外気導入空気と車内循環空気との割合を制御することが可能なインテークドアを備えた自動車用空調装置に関し、特に快適性、省動力の観点から排ガス濃度に応じてコンプレッサの稼働率を補正する自動車用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車室外に配置した排ガスセンサの検出値により排ガス濃度の変化を判断して、インテークドアを閉じる指令を出す外気汚れ予測制御に関する技術の開示がある(例えば特許文献1を参照。)。
【0003】
インテークドアの切り替えは、車室内空気の湿度・温調に大きくかかわるが、排ガスセンサによるインテークドア制御は汚染された空気の浸入を防ぐことが目的である。
【特許文献1】
特開2000−16059号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、インテークドアの切り替えは、車室内空気の湿度・温調に大きくかかわるため、乗員は吸込み口切り替え時に違和感を覚える。従来、コンプレッサをインテークドアの切り替えに応じて制御していないため、環境に応じたコンプレッサの省動力化或いは乗員への快適性の向上について検討されたことはなかった。
【0005】
そこで本発明の目的は、排ガス濃度の変化に応じてインテークドアのドア開度を制御する際に、排ガスセンサのセンサ信号値又はセンサ信号値から算出される排ガス濃度、ドア開度等の演算値に基づいてコンプレッサの稼働率を補正することにより、環境に応じてコンプレッサの省動力化を図ると共に乗員への快適性の向上を図った自動車用空調装置を提供することである。
【0006】
本発明は、大きな冷房能力が要求される環境下においては、排ガス濃度によらず外気導入率を0%として乗員の快適性を優先する制御を行なう自動車用空調装置を提供することを目的とする。
【0007】
一般に暖房能力が必要となる環境下のときは、吸込み空気湿度はフレッシュモードよりもリサーキュレーションモードのときのほうが高い。また、吸込み空気温度もフレッシュモードよりもリサーキュレーションモードのときのほうが高い。このような関係にあるとき、排ガスセンサでリサーキュレーションモードとしたとき、コンプレッサの負荷が高い。また、外気が低いため窓曇りが発生しやすい。そこで本発明はこのような暖房能力が必要となる環境下のときにコンプレッサの負荷及び窓曇りの問題を解決するためにコンプレッサの稼働率を上げるように補正する自動車用空調装置を提供することを目的とする。
【0008】
冷房能力は一般にフレッシュモードのときよりもリサーキュレーションモードのときのほうが高い。そこで冷房能力が必要で且つ目標吹出温度が所定温度以上のときに排ガスセンサでリサーキュレーションモードとしたときは、本発明はコンプレッサの省動力化を図るためにコンプレッサの稼働率を低下させるように補正する自動車用空調装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、目標吹出温度が所定温度未満のときにオートリサーキュレーションモードを選択する制御を行なうときに、目標吹出温度が変わってオートリサーキュレーションモードが解除されたときに排ガス濃度に応じてコンプレッサの省動力化を図るか或いは乗員の快適性の向上を図るためにコンプレッサの稼働率を補正する自動車用空調装置を提供することを目的とする。
【0010】
さらに本発明は、冷房能力又は暖房能力が必要でない環境下であるときに、排ガス濃度によらずコンプレッサの省動力化を図るためにコンプレッサの稼働率を補正する自動車用空調装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、排ガス濃度によりインテークドアのドア開度を制御した際に、コンプレッサの稼働率を補正することでコンプレッサの省動力化と快適性の向上を実現できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明に係る自動車用空調装置は、外気の排ガス濃度を検出する排ガスセンサと、外気吸入口と内気吸入口を開閉するインテークドアと、前記排ガスセンサからのセンサ信号を入力し、該センサ信号に基づいて排ガス濃度を演算し、該排ガス濃度に基づいて前記インテークドアのドア開度を可変させて外気導入率を制御する制御手段と、冷凍サイクルのコンプレッサとを備えた自動車用空調装置であって、前記制御手段は、排ガス濃度が上昇すると外気導入率を低下させ、排ガス濃度が低下すると外気導入率を高めるように前記ドア開度を制御すると共に、前記排ガスセンサのセンサ信号値又は該センサ信号値から算出される排ガス濃度、ドア開度等の演算値に基づいて前記コンプレッサの稼働率を補正し、かつ、冷房能力が必要となる環境下のときに、排ガス濃度が低下すると前記コンプレッサの稼働率を高めるように補正し、一方、排ガス濃度が上昇すると前記コンプレッサの稼働率を低下させるように補正することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る自動車用空調装置では、前記制御手段は、目標吹出温度が所定温度未満であるときに、外気導入率を0%とすることが好ましい。
【0013】
本発明に係る自動車用空調装置では、前記制御手段は、暖房能力が必要となる環境下のときに、排ガス濃度が上昇すると前記コンプレッサの稼働率を高めるように補正し、一方、排ガス濃度が低下すると前記コンプレッサの稼働率を低下させるように補正することが好ましい。
【0015】
さらに本発明に係る自動車用空調装置では、前記制御手段は、排ガス濃度が高く冷房能力が必要となる環境下で目標吹出温度を前記所定温度未満から前記所定温度以上へ切り替えたときに、前記コンプレッサの稼働率を低下させるように補正することが好ましい。
【0016】
さらに本発明に係る自動車用空調装置では、前記制御手段は、排ガス濃度が低く冷房能力が必要となる環境下で目標吹出温度を前記所定温度未満から前記所定温度以上へ切り替えたときに、前記コンプレッサの稼働率を高めるように補正することが好ましい。
【0017】
また、本発明に係る自動車用空調装置では、前記制御手段は、冷房能力又は暖房能力が必要でない環境下であるときに、前記コンプレッサの稼働率を低下させるように補正することが好ましい。
【0018】
本発明に係る自動車用空調装置では、前記制御手段は、前記排ガスセンサの検出時から前記ドア開度の切り替え時の間に前記コンプレッサの稼働率の補正を行なうことがより好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について実施形態を示しながら詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。
【0020】
図1〜図10を参照して本実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る自動車用空調装置のシステム構成の一形態を示す概略図である。本実施形態に係る自動車用空調装置100は、空気通路を形成するケース17に、空気吸入口、車室外空気又は車室内空気の吸入を切り替えるインテークドア10、ブロア12、集塵脱臭フィルタ14、エバポレータ15、エアミックスドア18、ヒータコア21とを備える。また自動車用空調装置100は、車室外の空気の排ガス濃度を検出する排ガスセンサ32と、車室外温度情報を検出する外気温度センサ24と、車室内温度情報を検出する室内温度センサ23と、車室内に入る日射量情報を検出する日射センサ22とを備える。2点鎖線33内は車室外空間を表し、排ガスセンサ32と外気温度センサ24は車室外に設置される。それ以外の部材は車室内に配置される。
【0021】
自動車用空調装置100は、空調自動制御を行なうためにマイコン(A/Cコントローラー)25を備える。ここで、図2に自動車用空調装置100のブロック図の一形態を示した。マイコン25は、日射センサ22、室内温度センサ23、外気温度センサ24及び排ガスセンサ32の各検出信号、エバポレータの温度を検出するエバポレータ温度センサ36の検出信号、並びにA/Cコントロールパネル26の操作によって発信された操作信号を入力する。マイコン25は、これらの信号をもとに空調制御プログラムによる演算を行ない、信号出力部(図1の27)からインテークドア制御手段28、ブロア制御手段29、A/C制御手段(EGI)30、エアミックスドア制御手段31及びモード切替制御手段35へ信号を送る。上述の各制御手段は、信号に基づいて空調装置の各駆動部材の動きを制御する。また、マイコン25は、A/Cオン信号39をA/C制御手段(EGI)30に送る。
【0022】
空気吸入口には外気吸入口37と内気吸入口38とを設けている。図1の一点鎖線の枠34内の拡大概略図を図3に示した。外気吸入と内気吸入との切り替えは、インテークドア10のドア開度を制御することによって行なう。すなわち、ドア開度0%のときは、外気吸入口37が完全に閉、内気吸入口38が完全に開の状態で外気導入率は0%である。一方ドア開度100%のときは、外気吸入口37が完全に開、内気吸入口38が完全に閉の状態で外気導入率は100%である。本実施形態に係る自動車用空調装置100ではインテークドア制御手段28によりインテークドア10の駆動を制御することによりドア開度を0〜100%に可変させる。これにより、外気導入率を0〜100%に可変させることが出来る。
【0023】
ブロア12は、ブロア制御手段29によりファン回転速度を変える。これにより空気通路内の空気通風量を可変とすることが出来る。
【0024】
集塵脱臭フィルタ14は、吸入空気の塵埃を除去する集塵フィルタと臭気物質を除去する脱臭フィルタからなる。集塵フィルタのみとしても良い。
【0025】
エバポレータ15は、空調の冷凍サイクルを構成する。冷凍サイクルは、少なくとも、気化状態の冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサ(不図示)と、コンプレッサから吐出された冷媒を冷却し冷媒を凝縮するコンデンサ(不図示)と、コンデンサで凝縮した冷媒を絞り作用により気液混合体にする膨張弁(不図示)と、膨張弁で気液混合体となった冷媒の蒸発熱により空気を冷却除湿するエバポレータ15とを備える。
【0026】
本実施形態では、エバポレータ15の温度を測定するためにエバポレータにエバポレータ温度センサ36を設置する。
【0027】
A/C制御手段(EGI)30は、エバポレータ温度センサ36等の信号を入力したマイコン25の演算後の制御信号を受けて、コンプレッサ(不図示)の稼動状態を制御する。
【0028】
ヒータコア21は、エンジンの冷却水を熱源とし、エバポレータ15を通過し除湿された冷却空気を加熱する。
【0029】
エアミックスドア18は、エバポレータ15を通過し冷却除湿された空気流れ19とヒータコア21を通過した空気流れ20とを所望の割合で混合するためのドアである。
【0030】
モード切替制御手段35は、ベント、フット、デフロスタ等の吹出口の切り替えを行なうものである。
【0031】
本実施形態に係る自動車用空調装置100では、ブロア12を作動させることで空気通路に空気流れが形成される。すなわち、インテークドア10の切り替えにより車室外空気又は車室内空気が空気通路内に取り込まれ、その空気流れ11がブロア12に吸気される。続いて集塵脱臭フィルタ14及びエバポレータ15に向けて空気流れ13がブロア12によって吐出され、浄化され熱交換された空気流れ16がエアミックスドア18の切り替えによって、空気流れ19又は空気流れ20となる。空気流れ19は冷房運転時の空気流れである。一方、空気流れ20は、ヒータコア21によって加熱される。空気流れ19と空気流れ20はダクト内で混合された後、デフロスタ、ベント又はフット等の空気吹出口に送られる。
【0032】
排ガスセンサ32は、自動車排ガスを検知する目的の公知公用の排ガスセンサを使用するが、本出願人による特許文献2に記載された排ガスセンサを用いることが好ましい。図4に本実施形態に係る排ガスセンサの等価回路図を示す。排気ガスセンサ40は、車両のコンデンサ(図示せず)付近に設置されており、外気中の排気ガス濃度を検知するようになっている。この排気ガスセンサ40には、一つのガスセンサ内に還元性ガス検知素子41と酸化性ガス検知素子42とを備えているので、簡易且つコンパクトな構成で、還元性ガス、酸化性ガス及び、こられの混合ガスのガス濃度を検知することができる。しかも、一箇所に排気ガスセンサ40を配置して、還元性ガス、酸化性ガス及び、こられの混合ガスのガス濃度を検知するので、検知位置によるガス濃度のばらつきを防止できる。この排気ガスセンサ40は、図4に示すように、還元性ガス検知素子41と酸化性ガス検知素子42とを直列に接続しており、還元性ガス検知素子41と酸化性ガス検知素子42との間の電圧Voを測定している。また、この回路にはヒータ44が設けられており、各センサ素子41、42の周囲を加熱している。符号45は加熱領域を示す。尚、図4において、印加電圧Vinは5Vであり、符号43は抵抗である。
【0033】
還元性ガス検知素子41は、二酸化スズ(SnO2)、酸化鉄(Fe2O3)等を主材料とするものであり、主としてHC、CO等の還元性ガスを検知している。この還元性ガス検知素子41は、還元性ガスを主として含むガソリン車排気ガスを検知し、その検知量に応じて出力が変化する。尚、この還元性ガス検知素子41は、ガソリン排ガスに対して正の出力特性を有する。酸化性ガス検知素子42は、酸化タングステン(WO3)、酸化インジュウム(In2O3)等が上述した主原料に添加されたものであり、主としてNOx等の酸化性ガスを検知するものである。この酸化性ガス検知素子42は、酸化性ガスを主として含むディーゼル車排気ガスを検知し、その検知量に応じて出力が変化する。尚、この酸化性ガス検知素子42は、ディーゼル排ガスに対して負の出力特性を有する。
【0034】
この排気ガスセンサ40は、還元性ガス検知素子41と酸化性ガス検知素子42とにおける各素子41、42の感ガス特性による出力差を電圧(Vo)として検知する。尚、この検知電圧(Vo)はマイコン(図1の25)に検知信号として送信する。マイコン25は、排気ガスセンサ40における検知電圧に応答して排ガス濃度を演算し、排ガス濃度に基づいてインテークドア10のドア開度を可変させてドアの位置を制御する。本実施の形態では、インテークドアのドア開度を上記の通り0〜100%に可変制御を行ない、インテークドアのドア開度を可変させることで、外気導入率を制御する。
【特許文献2】
特許第3174301号特許公報
【0035】
日射センサ22はダッシュボード上に設置し、室内温度センサ23は例えばA/Cコントロールインパネ内に設ける。外気温度センサ24は、エンジンルーム内でエンジンの影響を受けないところに設置する。
【0036】
次に本実施形態に係る自動車用空調装置のマイコン25を詳細に説明する。マイコン25は、排ガス濃度が上昇すると外気導入率を低下させ、排ガス濃度が低下すると外気導入率を高めるようにドア開度を制御すると共に、排ガスセンサのセンサ信号値又はセンサ信号値から算出される排ガス濃度、ドア開度等の演算値に基づいてコンプレッサの稼働率を補正するものである。図5に、マイコンが排ガスセンサの信号に基づいてコンプレッサの稼働率を補正する第1実施形態のフロー図を示した。排ガスセンサによる排ガス濃度によって、インテークドアのドア開度は通常オート制御としている。ガスセンサ通常オート制御51は、排ガス濃度検出のステップ52、コンプレッサ稼働率補正のステップ53、インテークドア開度調整のステップ54及びリターンのステップ55により行なわれる。
【0037】
ステップ52は、排ガスセンサの検出値により排ガス濃度を検出し、汚れ度合いを状態5(汚れ度合いが多い)から状態1(汚れ度合い少ない)の5段階に分類する。この分類分けは5段階よりもさらに細かく区分けしても良いし、大まかに区分けしても良い。本実施形態では5段階に区分けするとして説明する。
【0038】
図4に示した等価回路では、ガソリン排ガス濃度が高くなると還元性ガス検知素子41の抵抗が低下する。またディーゼル排ガス濃度が高くなると酸化性ガス検知素子42の抵抗が上昇する。これにより、ガソリン排ガス濃度、ディーゼル排ガス濃度のうちいずれかが高い場合若しくは両方高い場合には、Voは低下することとなる。従って、ガソリン排ガス、ディーゼル排ガスが少ない場合には、Voは高くなり、多い場合にはVoは小さくなる。なお、Vinは5Vとした。図5のステップ52のPmint(ガスセンサ分圧比)は、Vo/Vinを意味する。Vo/Vinの値が0に近い場合には排ガス濃度がかなり高く、状態5と表記する。Vo/Vinの値が1に近い場合には排ガス濃度がかなり低く、状態1と表記する。汚れ度合いがこれらの中間状態である場合には、汚れ度合いが高い順に状態4、状態3、状態2と表記する。図5のステップ52で示したように、排ガス濃度(ガスセンサ分圧比)と状態1から状態5までの切り替え制御はヒステリシス制御を行なうことが好ましい。
【0039】
次に図6を参照しながらコンプレッサ稼働率補正のステップ53において行なう制御を説明する。図6は横軸に目標吹出温度、縦軸にコンプレッサ稼働率の補正係数αをとり、目標吹出温度に対する状態5の補正係数αの変化、若しくは状態1の補正係数αの変化を示したものである。Aとはオート制御でFRE(フレッシュモード)からREC(リサーキュレーションモード)に切り替える目標吹出温度である。なお、状態2から状態4までの補正係数αは状態5の補正係数αと状態1の補正係数αとの間の値をとる。
【0040】
マイコン25は、目標吹出温度が所定温度未満、具体的には図6のAで示す温度未満であるときに、オートREC制御を行ない、外気導入率を0%とする。目標吹出温度がA未満のときは、外気を導入すると、冷房効果が低下するためである。これにより乗員の快適性を優先することが出来る。
【0041】
マイコン25は、暖房能力が必要となる環境下のとき(図6中、暖房域と表記)、排ガス濃度が上昇する(状態1から状態5へ変化)と、コンプレッサの稼働率についてマイナス補正している状態(状態1)からプラス補正している状態(状態5)へ移行させるため、αを高め、コンプレッサの稼働率を補正する。一方、排ガス濃度が低下する(状態5から状態1へ変化)と、コンプレッサの稼働率についてプラス補正している状態(状態5)からマイナス補正している状態(状態1)へ移行させるため、αを低下させ、コンプレッサの稼働率を補正する。暖房能力が必要となる環境下のときは、吸込み空気湿度はフレッシュモードよりもリサーキュレーションモードのときのほうが高い。また、吸込み空気温度もフレッシュモードよりもリサーキュレーションモードのときのほうが高い。このような関係にあるとき、排ガスセンサでリサーキュレーションモードとしたとき、コンプレッサの負荷が高い。また、外気が低いため窓曇りが発生しやすい。そこで本実施形態では暖房能力が必要となる環境下で且つ排ガスセンサでリサーキュレーションモードとしたとき、コンプレッサの稼働率を上げるように補正することで、コンプレッサの負荷及び窓曇りの問題を解決することができる。
【0042】
次にマイコン25は、冷房能力が必要となる環境下であるとき、排ガス濃度が低下する(状態5から状態1へ変化)と、コンプレッサの稼働率についてマイナス補正している状態(状態5)からプラス補正している状態(状態1)へ移行させるため、αを高め、コンプレッサの稼働率を補正する。一方、排ガス濃度が上昇する(状態1から状態5へ変化)と、コンプレッサの稼働率についてプラス補正している状態(状態1)からマイナス補正している状態(状態5)へ移行させるため、αを低下させ、コンプレッサの稼働率を補正する。冷房能力は一般にフレッシュモードのときよりもリサーキュレーションモードのときのほうが高い。そこで冷房能力が必要なときに排ガスセンサでリサーキュレーションモードとしたときは、コンプレッサの稼働率を低下させるように補正することでコンプレッサの省動力化を図ることが出来る。
【0043】
次にマイコン25は、排ガス濃度が高く(例えば状態5)、冷房能力が必要となる環境下で目標吹出温度を温度A未満から温度A以上へ切り替えたときに、コンプレッサの稼働率を低下させるように補正する。オートリサーキュレーションモードが解除されても、排ガスセンサでリサーキュレーションモードが維持されるため、冷房能力が高い。そのため、コンプレッサの稼働率を低下させ、コンプレッサの省動力化を図ることが出来る。
【0044】
次にマイコン25は、排ガス濃度が低く(例えば状態1)、冷房能力が必要となる環境下で目標吹出温度を温度A未満から温度A以上へ切り替えたときに、コンプレッサの稼働率を高めるように補正する。リサーキュレーションモードからフレッシュモードに切り替わることによる冷房能力不足を補い、乗員の快適性の向上を図ることが出来る。
【0045】
マイコン25は、冷房能力又は暖房能力が必要でない環境下であるときに、コンプレッサの稼働率を低下させるように補正する。このような状況の下では、コンプレッサによる冷風化及び除湿化の必要性が少ないためコンプレッサの負荷が少ない。このためコンプレッサの省動力化を図る。
【0046】
上記の通り、各環境に合わせてコンプレッサの稼働率の補正係数αを決定することとする。図1に示すようにマイコン25は、信号出力部27を介してA/C制御手段30にA/Cオン信号を送る。
【0047】
次に図7を参照しながらインテークドア開度調整のステップ54について説明する。ステップ54のフロー図で示すようにインテークドアのドア開度を制御する。すなわち、状態5の場合はリサーキュレーションモード(外気導入率0%)となるようにインテークドアのドア開度を制御する。状態4の場合は外気導入率を10%となるようにインテークドアのドア開度を制御する。状態3の場合は外気導入率を30%となるようにインテークドアのドア開度を制御する。状態2の場合は外気導入率50%となるようにインテークドアのドア開度を制御する。状態1の場合はフレッシュモード(外気導入率100%)となるようにインテークドアのドア開度を制御する。なお状態4、状態3、状態2の各外気導入率は例示であり、外気導入率の大小関係を保つ限りにおいて変更しても良い。
【0048】
ステップ55によりリターンとする。
【0049】
マイコン25は、排ガスセンサの検出時からドア開度の切り替え時の間にコンプレッサの稼働率の補正を行なうことが好ましい。排ガスセンサの検出時にコンプレッサの稼働率の補正を行なうことがより好ましい。ただし、インテークドア開度調整を行なった後、迅速にコンプレッサの稼働率を補正するのであれば、図8に示したフロー図に従って排ガスセンサの信号に基づいてコンプレッサの稼働率を補正しても良い。図8は、マイコンが排ガスセンサの信号に基づいてコンプレッサの稼働率を補正する第2実施形態のフロー図である。図8では、図5におけるステップ53とステップ54の順序を逆にした以外は同様である。
【0050】
なお、マイコン25は、上述のように排ガスセンサのセンサ信号値にもとづいてコンプレッサの稼働率を補正しても良いが、排ガスセンサ信号値から算出される排ガス濃度、インテークドアのドア開度等の演算値に基づいて、コンプレッサの稼働率を補正しても良い。
【0051】
コンプレッサ稼働率の補正係数αの算出についてはステップ52の説明欄で述べたとおりであるが、次にマイコン25が行なうコンプレッサの制御について図9を参照しながら説明する。本実施形態の自動車用空調装置ではコンプレッサはマグネットクラッチでオン−オフを行なう固定容量型コンプレッサ或いは電磁弁で容量を可変させる可変容量型コンプレッサのいずれを用いても良い。
【0052】
まず、固定容量型コンプレッサを用いた場合について説明する。コンプレッサ制御61は、ステップ62からステップ73によって示される。なお、ステップ67とステップ68以外の各ステップは、通常のコンプレッサ制御で行なわれている制御であるため例示として示すものであり、変更しても良い。
【0053】
ステップ62では、デフロスタスイッチがオンされたかの判断を行なう。デフロスタスイッチがオンの場合、ステップ63でファンのオン−オフを判断する。ファンがオンの場合にはステップ67に進む。
【0054】
一方、ステップ62でデフロスタスイッチがオフのままの場合、ステップ64でA/Cスイッチのオン−オフの判断を行なう。A/Cスイッチがオンの場合、ステップ65でファンのオン−オフを判断する。ファンがオンの場合にはステップ67に進む。ファンがオフの場合にはステップ66にてTINCが35を超えることによって3秒間ファンをオフとした場合であるか否かの判断を行ない、TINCが35を超えることによって3秒間ファンをオフの場合はステップ67に進む。ここで、TINCとは、室内温度である。
【0055】
ステップ63でファンがオフの場合又はステップ64でA/Cスイッチがオフの場合又はステップ66にてTINCが35を超えることによって3秒間ファンをオフした場合でないときには、それぞれステップ72に進み、コンプレッサをオフとする。この場合、コンプレッサは常時オフのためA/CのLED表示は消灯とする。
【0056】
次にステップ67について説明する。コンプレッサの稼働率の補正係数αに応じて、エバポレータ温度センサから検出される温度に対応するコンプレッサのオン−オフ目標エバポレータ温度を補正する。補正はステップ67のグラフに従って行なう。すなわちαがプラス補正の場合にはコンプレッサのオン−オフ目標エバポレータ温度をマイナス補正(−β2側)する。一方、αがマイナス補正の場合にはコンプレッサのオン−オフ目標エバポレータ温度をプラス補正(+β1側)する。
【0057】
次にステップ68について説明する。まず、定常状態においてマイコン25は、コンプレッサのオン−オフ目標エバポレータ温度(図中、Toffと表記)をToffとして、エバポレータ温度センサの値とToff、Toff+2とを比較し、コンプレッサのオン−オフ制御を行なう。ステップ67にてコンプレッサのオン−オフ目標エバポレータ温度の補正温度が算出された場合、ステップ68にてコンプレッサのオン−オフ目標エバポレータ温度を補正する。コンプレッサのオン−オフ目標エバポレータ温度Toffの補正は、ステップ68の図中のβを変えることにより行なう。βはコンプレッサのオン−オフ目標エバポレータ温度の補正温度であり、ステップ67において求めた−β2から+β1間での値をとるものとする。
【0058】
このようにステップ67及び68においてマイコン25は、コンプレッサの稼働率を高めるように補正するときは、冷凍サイクルのエバポレータの温度によるコンプレッサのオン−オフ目標エバポレータ温度を低温側にシフトさせ、一方、コンプレッサの稼働率を低下させるように補正するときは、冷凍サイクルのエバポレータの温度によるコンプレッサのオン−オフ目標エバポレータ温度を高温側にシフトさせることとなる。
【0059】
ステップ68にてコンプレッサのオン−オフ目標エバポレータ温度の補正を行った後、ステップ69に進み、A/Cのオン−オフの判断を行なう。A/Cのオンの場合はステップ70に進み、コンプレッサをオン(A/CのLEDは点灯)とする。A/Cがオフの場合はステップ71に進み、コンプレッサをオフ(A/CのLEDは点灯)とする。
【0060】
ステップ70,71,72を経た後、リターン73とする。
【0061】
次に可変容量型コンプレッサとした場合について説明する。コンプレッサ制御74は、ステップ75からステップ89によって示される。なお、ステップ83、ステップ84、ステップ85以外の各ステップは、通常のコンプレッサ制御で行なわれている制御であるため、例示として示すものであり、変更してもよい。
【0062】
ステップ75では、デフロスタスイッチがオンされたかの判断を行なう。デフロスタスイッチがオンの場合、ステップ76でファンのオン−オフを判断する。ファンがオンの場合にはステップ80に進む。
【0063】
一方、ステップ75でデフロスタスイッチがオフのままの場合、ステップ77でA/Cスイッチのオン−オフの判断を行なう。A/Cスイッチがオンの場合、ステップ78でファンのオン−オフを判断する。ファンがオンの場合にはステップ80に進む。ファンがオフの場合にはステップ79にてTINCが35を超えることによって3秒間ファンをオフとした場合であるか否かの判断を行ない、TINCが35を超えることによって3秒間ファンをオフの場合はステップ80に進む。
【0064】
ステップ76でファンがオフの場合又はステップ77でA/Cスイッチがオフの場合又はステップ79にてTINCが35を超えることによって3秒間ファンをオフした場合でないときには、それぞれステップ88に進み、コンプレッサをオフ(A/CのLEDは消灯)とする。この場合、コンプレッサは常時オフのためA/CのLED表示は消灯とする。コンプレッサのオフはマグネットクラッチをオフとするか或いはマグネットクラッチを設けないコンプレッサでは電磁弁によりコンプレッサ容量0%とすることにより行なう。
【0065】
ステップ80では外気温(TA M)の判定を行なう。ステップ81に進み、ステップ80で判定した状態が状態2であった場合、低外気であると判断し、ステップ86に進む。ステップ86ではコンプレッサの保護のため、コンプレッサをオフ(A/CのLEDは点灯)とする。コンプレッサのオフはマグネットクラッチをオフとするか或いはマグネットクラッチを設けないコンプレッサでは電磁弁によりコンプレッサ容量0%とすることにより行なう。一方、ステップ81で状態が1であった場合、ステップ82に進み、コンプレッサオンモード(容量を0%〜100%で変化させて制御する)とする。
【0066】
ステップ83、84では、コンプレッサの稼働率の補正値αに応じて、目標エバポレータ温度(Tref)の補正値を算出する。算出はステップ83のグラフに従って行なう。すなわちαがプラス補正の場合には目標エバポレータ温度をマイナス補正(−γ1側)する。一方、αがマイナス補正の場合には目標エバポレータ温度をプラス補正(+γ1側)する。
【0067】
このようにステップ83及び84においてマイコン25は、コンプレッサの稼働率を高めるように補正するときは、冷凍サイクルの目標エバポレータ温度(Tref)を低温側にシフトさせ、一方、コンプレッサの稼働率を低下させるように補正するときは、冷凍サイクルの目標エバポレータ温度(Tref)を高温側にシフトさせることになる。すなわち、補正温度をγとすると、補正後の目標エバポレータ温度(Tref’)は、Tref’=Tref+γとなる。
【0068】
ステップ85では、実際のエバポレータ温度(Tint)と目標エバポレータ温度(Tref)の偏差が所定値以下となるようにコンプレッサ制御信号を演算する。
【0069】
ステップ85にてコンプレッサ制御信号を算出した後、ステップ87に進み、コンプレッサをオンモード(容量0%〜100%、A/CのLEDは点灯)とする。制御手段は、例えば、冷凍サイクルの実際のエバポレータ温度(Tint)を低温側にシフトさせるときは、可変容量型コンプレッサの容量を大きくし、一方、冷凍サイクルの実際のエバポレータ温度(Tint)を高温側にシフトさせるときはコンプレッサの容量を小さくさせる。
【0070】
ステップ86,87,88を経た後、リターン89とする。
【0071】
【発明の効果】
本発明の自動車用空調装置は、排ガス濃度の変化に応じてインテークドアのドア開度を制御する際に、排ガスセンサのセンサ信号値又はセンサ信号値から算出される排ガス濃度、ドア開度等の演算値に基づいてコンプレッサの稼働率を補正することにより、環境に応じてコンプレッサの省動力化を図ると共に乗員への快適性の向上を図ることが出来るものである。このとき、排ガスセンサ値によってコンプレッサの稼働率を補正するため、応答性が良く、インテークドア切り替え時に違和感のない制御を行なうことができる。また内外気導入状態によって、コンプレッサを制御するため、常に最適なコンプレッサ稼動状態とすることができ、省動力制御が出来る。
【0072】
本発明では、大きな冷房能力が要求される環境下においては、排ガス濃度によらず外気導入率を0%として乗員の快適性を優先させる。
【0073】
また、本発明は暖房能力が必要となる環境下のときにコンプレッサの負荷及び窓曇りの問題を解決することが出来る。すなわち曇りが発生しやすい状況においても汚染された空気の侵入を防ぎながら、曇り晴らし制御を行なうことが出来る。
【0074】
さらに冷房能力が必要で且つ目標吹出温度が所定温度以上の条件で、排ガスセンサでリサーキュレーションモードとしたときは、コンプレッサの省動力化を図ることが出来る。
【0075】
また、内外気導入状態によってコンプレッサの稼働率を補正するため、汚染空気浸入防止のためのREC固定からFRE移行時、違和感のない制御を行なうことが出来る。
【0076】
また本発明は、目標吹出温度が所定温度未満でオートリサーキュレーションモードを選択する制御を行なうときに、目標吹出温度が変わってオートリサーキュレーションモードが解除された際に、排ガス濃度に応じてコンプレッサの省動力化を図るか或いは乗員の快適性の向上を図ることが出来る。
【0077】
さらに本発明は、冷房能力又は暖房能力が必要でない環境下であるときには排ガス濃度によらずコンプレッサの省動力化を図ることが出来る。
【0078】
また本発明は、コンプレッサを固定容量型コンプレッサとしたときに、或いはコンプレッサを可変容量型コンプレッサとしたときでもコンプレッサの稼働率の補正を効率良く行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る自動車用空調装置のシステム構成の一形態を示す概略図である。
【図2】本実施形態に係る自動車用空調装置のブロック図である。
【図3】図1の一点鎖線の枠34内の拡大概略図である。
【図4】本実施形態に係る排ガスセンサの一形態の等価回路図である。
【図5】マイコンが排ガスセンサの信号に基づいてコンプレッサの稼働率を補正する第1実施形態のフロー図である。
【図6】目標吹出温度に対する補正係数αの依存性の一形態を示した概念図で、状態5及び状態1の場合を示す。
【図7】インテークドア開度調整のステップにおける制御の一形態を示すフロー図である。
【図8】マイコンが排ガスセンサの信号に基づいてコンプレッサの稼働率を補正する第2実施形態のフロー図である。
【図9】マイコンが行なう固定容量型コンプレッサの制御の一形態を示すフロー図である。
【図10】マイコンが行なう可変容量型コンプレッサの制御の一形態を示すフロー図である。
【符号の説明】
10,インテークドア
11,13,16,19,20,空気流れ
12,ブロア
14,集塵脱臭フィルタ
15,エバポレータ
17,空気通路を形成するケース
18,エアミックスドア
21,ヒータコア
33,車室外空間
37,外気吸入口
38,内気吸入口
40,排ガスセンサ
41,還元性ガス検知素子
42,酸化性ガス検知素子
43,抵抗
44,ヒータ
45,加熱領域
52,排ガス濃度検出のステップ
Claims (7)
- 外気の排ガス濃度を検出する排ガスセンサと、外気吸入口と内気吸入口を開閉するインテークドアと、前記排ガスセンサからのセンサ信号を入力し、該センサ信号に基づいて排ガス濃度を演算し、該排ガス濃度に基づいて前記インテークドアのドア開度を可変させて外気導入率を制御する制御手段と、冷凍サイクルのコンプレッサとを備えた自動車用空調装置であって、
前記制御手段は、排ガス濃度が上昇すると外気導入率を低下させ、排ガス濃度が低下すると外気導入率を高めるように前記ドア開度を制御すると共に、前記排ガスセンサのセンサ信号値又は該センサ信号値から算出される排ガス濃度、ドア開度等の演算値に基づいて前記コンプレッサの稼働率を補正し、かつ、冷房能力が必要となる環境下のときに、排ガス濃度が低下すると前記コンプレッサの稼働率を高めるように補正し、一方、排ガス濃度が上昇すると前記コンプレッサの稼働率を低下させるように補正することを特徴とする自動車用空調装置。 - 前記制御手段は、目標吹出温度が所定温度未満であるときに、外気導入率を0%とすることを特徴とする請求項1記載の自動車用空調装置。
- 前記制御手段は、暖房能力が必要となる環境下のときに、排ガス濃度が上昇すると前記コンプレッサの稼働率を高めるように補正し、一方、排ガス濃度が低下すると前記コンプレッサの稼働率を低下させるように補正することを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用空調装置。
- 前記制御手段は、排ガス濃度が高く冷房能力が必要となる環境下で目標吹出温度を前記所定温度未満から前記所定温度以上へ切り替えたときに、前記コンプレッサの稼働率を低下させるように補正することを特徴とする請求項1、2又は3記載の自動車用空調装置。
- 前記制御手段は、排ガス濃度が低く冷房能力が必要となる環境下で目標吹出温度を前記所定温度未満から前記所定温度以上へ切り替えたときに、前記コンプレッサの稼働率を高めるように補正することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の自動車用空調装置。
- 前記制御手段は、冷房能力又は暖房能力が必要でない環境下であるときに、前記コンプレッサの稼働率を低下させるように補正することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の自動車用空調装置。
- 前記制御手段は、前記排ガスセンサの検出時から前記ドア開度の切り替え時の間に前記コンプレッサの稼働率の補正を行なうことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の自動車用空調装置。
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