JP4331081B2 - クロック・データリカバリ回路 - Google Patents

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本発明は、例えば光通信システムの受信回路におけるタイミング回路として用いられるクロック・データリカバリ回路に関する。
図14は、従来のクロック・データリカバリ回路の構成例を示す(特許文献1,特許文献2)。図において、1は入力データ信号DINの位相調整を行う遅延回路、2は遅延回路1の出力信号を90度位相遅延させる遅延回路、3は入力データ信号DINのビットレートの周波数で発振する電圧制御発振器(VCO)、4は電圧制御発振器3から出力するクロック信号VCOUTをクロックとして入力データ信号DINを識別する識別器、5は識別器4から出力するデータ信号DECOUTと遅延回路2の出力信号の位相を比較し、その比較結果の信号の位相と遅延回路1の出力信号の位相を比較する位相比較器(PC)、6は位相比較器5から出力する誤差信号PCOUTから直流成分を抽出するローパスフィルタ(LPF)、7はローパスフィルタ6の出力信号LPFOUTを増幅して電圧制御発振器3に制御電圧GCAOUTとして入力する利得制御アンプ(GCA)である。電圧制御発振器3から出力されるクロック信号VCOUTが抽出クロック信号となり、識別器4から出力されるデータ信号DECOUTが識別データ信号となる。
本構成では、抽出クロック信号VCOUTの位相と同期した位相の識別データ信号DECOUTを発生させ、この識別データ信号DECOUTと入力データ信号DINの位相比較結果により電圧制御発振器3を制御するので、同期状態において電圧制御発振器3の出力クロック信号VCOUTの位相が一意的に決まり、低ジッタが実現可能となる。なお、外部から利得制御可能な利得制御アンプ(GCA)7をPLLループ内に挿入することにより、ループ帯域が調整可能となり、ジッタトランスファ特性や同期引き込み範囲の調整が可能である。
特許3377057号公報 特許3521901号公報
図15は、従来のクロック・データリカバリ回路の同期・引き込み過程における位相誤差と周波数誤差をプロットしたもの(位相面におけるルータ軌道)を示す。ここでは、位相比較器5として周期2πのsawtooth型位相比較器を用いている。周波数誤差をクロック・データリカバリ回路のループゲインK[rad/s]で割った値を縦軸とし、位相誤差を横軸としている。
軌道1では、初期状態が入力データ信号と識別データ信号のクロック位相誤差が0、周波数誤差がδf01 であり、最終的にフォーカスと呼ばれる安定点に収束し、周波数誤差0で位相誤差は一定値となって同期を完了する。すなわち、軌道1は位相比較器の周期(この場合、±π)を超えることなく収束する。
一方、軌道2では、初期状態が入力データ信号と識別データ信号のクロック位相誤差が0、周波数誤差がδf02 (δf01 <δf02 )であり、位相比較器の周期を超えてサイクルスリップを起こし、次の周期の位相面において引き込み動作を行い、何回かサイクルスリップを繰り返して最終安定点に収束する。
図16は、従来のクロック・データリカバリ回路の同期・引き込み状態を示す。ここでは、図14に示す入力データ信号DIN、電圧制御発振器3から出力する抽出クロック信号VCOUT、識別器4から出力する識別データ信号DECOUT、位相比較器5から出力する誤差信号PCOUT、ローパスフィルタ6の出力信号LPFOUTを示す。なお、利得制御アンプ7の出力信号GCAOUTは、ローパスフィルタ6の出力信号LPFOUTの振幅を変化させた同様のアナログ波形である。
(A) は、完全に引き込み後の安定状態を示し、VCOUTの位相は変化せず、位置誤差を示すLPFOUTは一定となる。
(B) は、引き込みにサイクルスリップを起こして位相が2π変化する状態を示す。この場合には、引き込み時間が増大する。
(C) は、サイクルスリップが起きる際に識別器4の位相マージンを超え、識別器4が正しいスイッチングを行えず、誤った識別データ信号DECOUTを出力している状態を示す。この場合には引き込み時間が増大し、最悪の場合には同期不可能となる。
このように、同期・引き込み過程の位相比較器5で位相比較される入力データ信号DINと、電圧制御発振器3から出力する抽出クロック信号VCOUTの位相関係において、抽出クロック信号VCOUTが進みすぎても遅れすぎても、識別器4で誤動作が起こる可能性がある。すなわち、同期・引き込み過程でサイクルスリップが起こる場合、同期完了までの時間の増大、あるいは同期不可能な状態が起こる問題があった。
本発明は、入力データ信号DINと抽出クロック信号VCOUTについて、識別器で誤動作が起こるような位相関係にある場合に、許容される位相になるように抽出クロック信号VCOUTの位相を制御することができ、安定した動作を実現することができるクロック・データリカバリ回路を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、入力データ信号のビットレートの周波数のクロック信号を出力する電圧制御発振器と、入力データ信号を入力し、クロック信号に基づいて識別した入力データ信号を出力する識別器と、入力データ信号と識別器の出力信号との位相比較を行う位相比較器と、位相比較器の出力信号から直流成分を取り出し、電圧制御発振器に制御電圧として入力させるローパスフィルタとを備えたクロック・データリカバリ回路において、入力データ信号のパルスの中心のタイミングを基準位相とし、この基準位相に対して遅延量が異なる進み位相および遅れ位相のリファレンス信号を生成する2つの遅延回路と、進み位相および遅れ位相のリファレンス信号を識別器の出力信号で識別し、その識別結果と入力データ信号を合わせて、クロック信号と入力データ信号の位相関係を表す位相判定信号を出力する手段とを含む位相判定回路と、電圧制御発振器から出力するクロック信号を入力し、位相判定信号に応じてクロック信号の位相を変化させたクロック信号を識別器へ出力する可変位相器とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクロック・データリカバリ回路において、入力データ信号を入力し、その最小パルス幅の1/2だけ遅延させた遅延入力データ信号を出力する遅延回路を備え、位相比較器は、識別器の出力信号と遅延入力データ信号の位相を比較し、その比較結果の信号の位相と入力データ信号の位相を比較する構成である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のクロック・データリカバリ回路において、可変位相器および電圧制御発振器に代えて、クロック信号の出力位相を可変できる可変出力位相電圧制御発振器を備え、位相判定信号に応じてクロック信号の位相を変化させたクロック信号を識別器へ出力する構成である。
請求項4に記載の発明は、入力データ信号のビットレートの1/2の周波数のクロック信号を出力する電圧制御発振器と、クロック信号に基づいて入力データ信号を多重分離する多重分離回路と、クロック信号に基づいて多重分離回路の出力信号を多重化し、クロック信号に基づいて識別した入力データ信号を出力する多重化回路と、入力データ信号と多重化回路の出力信号との位相比較を行う位相比較器と、位相比較器の出力信号から直流成分を取り出し、電圧制御発振器に制御電圧として入力させるローパスフィルタとを備えたクロック・データリカバリ回路において、入力データ信号のパルスの中心のタイミングを基準位相とし、この基準位相に対して遅延量が異なる進み位相および遅れ位相のリファレンス信号を生成する2つの遅延回路と、進み位相および遅れ位相のリファレンス信号を多重化回路の出力信号で識別し、その識別結果と入力データ信号を合わせて、クロック信号と入力データ信号の位相関係を表す位相判定信号を出力する手段とを含む位相判定回路と、電圧制御発振器から出力するクロック信号を入力し、位相判定信号に応じてクロック信号の位相を変化させたクロック信号を識別器へ出力する可変位相器とを備える。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のクロック・データリカバリ回路において、入力データ信号を入力し、その最小パルス幅の1/2だけ遅延させた遅延入力データ信号を出力する遅延回路を備え、位相比較器は、多重化回路の出力信号と遅延入力データ信号の位相を比較し、その比較結果の信号の位相と入力データ信号の位相を比較する構成である。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載のクロック・データリカバリ回路において、可変位相器および電圧制御発振器に代えて、クロック信号の出力位相を可変できる可変出力位相電圧制御発振器を備え、位相判定信号に応じてクロック信号の位相を変化させたクロック信号を多重分離回路および多重化回路へ出力する構成である。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項4に記載のクロック・データリカバリ回路において、可変位相器は、電圧制御発振器から出力されるクロック信号を入力し、互いに異なる位相のクロック信号を出力する複数の遅延回路と、位相判定信号を入力し、入力データ信号の位相に対するクロック信号の進みまたは遅れまたはニュートラルの状態を判別し、複数の遅延回路から出力される各位相のクロック信号から進みまたは遅れを解消するクロック信号の選択信号を出力する制御回路と、複数の遅延回路から出力される各位相のクロック信号を入力し、選択信号で選択される位相のクロック信号を出力するセレクタとを備える。
本発明のクロック・データリカバリ回路は、電圧制御発振器から出力するクロック信号の位相が入力データ信号の位相に対して進みすぎり遅れすぎても、位相判定回路でそのような位相関係にあることを判断し、クロック信号の位相を許容範囲に制御することができる。すなわち、入力データ信号を識別・再生するためのクロック信号の位相が特定の位相領域に入り、同期・引き込み過程でサイクルスリップが起こることを回避することができる。これにより、同期完了までの時間を短縮し、かつ同期確立時には線形PLL動作により低ジッタ動作を実現することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のクロック・データリカバリ回路の第1の実施形態の構成例を示す。
図において、1は入力データ信号DINの位相調整を行う遅延回路、3は入力データ信号DINのビットレートの周波数で発振する電圧制御発振器(VCO)、11は電圧制御発振器3から出力するクロック信号VCOUTの位相を調整する可変位相器、4は可変位相器11で位相調整されたクロック信号VCOUT_SELをクロックとして入力データ信号DINを識別する識別器、12は識別器4から出力するデータ信号DECOUTと遅延回路1の出力信号の位相を比較する位相比較器(PC)、6は位相比較器12から出力する誤差信号PCOUTから直流成分を抽出するローパスフィルタ(LPF)、7はローパスフィルタ6の出力信号LPFOUTを増幅して電圧制御発振器3に制御電圧GCAOUTとして入力する利得制御アンプ(GCA)、13は入力データ信号DINと識別器4から出力するデータ信号DECOUTの位相関係に応じた位相判定信号P_CNTを生成し、可変位相器11を制御してクロック信号VCOUT_SELの位相制御を行う位相判定回路である。可変位相器11から出力されるクロック信号VCOUT_SELが抽出クロック信号となり、識別器4から出力されるデータ信号DECOUTが識別データ信号となる。なお、遅延回路1は必要に応じて設けられる。
本実施形態の構成では、抽出クロック信号VCOUT_SELの位相と同期した位相の識別データ信号DECOUTを発生させ、この識別データ信号DECOUTと入力データ信号DINの位相比較結果により電圧制御発振器3を制御するので、同期状態において電圧制御発振器3の出力クロック信号VCOUTの位相が一意的に決まり、低ジッタが実現可能となる。さらに、本実施形態の構成では、抽出クロック信号VCOUT_SELが進みすぎても遅れすぎても識別器4で誤動作が起きる可能性に対して、位相判定回路13でそのような位相関係にあると判断した場合に、可変位相器12で抽出クロック信号VCOUT_SELの位相を許容範囲に制御することを特徴とする。
図2は、位相判定回路13の構成例を示す。図において、遅延量が異なる遅延回路21−1,21−2は入力データ信号DINを入力し、入力データ信号のパルスの中心のタイミングを基準位相とし、その基準位相に対して遅延量が異なる進み位相および遅れ位相を有するリファレンス信号、すなわち進み・遅れの許容される位相のところにエッジをもつリファレンス信号REF_LAG,REF_LEADを発生させる。ここで、REF_LAGは遅れ検出リファレンス信号であり、REF_LEADは進み検出リファレンス信号である。D型フリップフロップ回路(DFF)22−1,22−2は各リファレンス信号を入力し、識別器4から出力される識別データ信号DECOUTで識別し、その識別結果をS_LAG,S_LEADとし、入力データ信号DINと合わせて位相判定信号P_CNTとして出力する。
なお、可変位相器11で選択された抽出クロック信号VCOUT_SELの位相は、識別器4でクロック信号として使用されるために、識別データ信号DECOUTの位相に反映される。この識別データ信号DECOUTに基づき、DFF22−1,22−2で遅れ検出リファレンス信号REF_LAGおよび進み検出リファレンス信号REF_LEADを識別することにより、抽出クロック信号VCOUT_SELの進み・遅れを示す位相判定信号P_CNTが得られる。
図3は、可変位相器11の構成例を示す。図において、遅延量が異なる複数の遅延回路31−1〜31−n(nは2以上の整数)は、電圧制御発振器3から出力されたクロック信号VCOUTにそれぞれ異なる遅延量を与え、n:1セレクタ32に入力する。制御回路33は、位相判定回路13から出力される位相判定信号P_CNTを入力し、DIN,S_LAG,S_LEADの組み合わせから「進み」、「遅れ」、「ニュートラル」の状態を判断し、「進み」または「遅れ」の場合には、現状の抽出クロック信号VCOUT_SELの位相を遅らせるまたは進ませるようなセレクト信号SELをn:1セレクタ32に送出する。n:1セレクタ32は、セレクト信号SELに応じて、所定の位相を有するクロック信号VCOUTを選択し、抽出クロック信号VCOUT_SELとして出力する。
図4は、位相判定回路13におけるクロック位相判定例を示す。図において、入力データ信号DINのパルスの中心のタイミングを基準位相とし、基準位相に対して遅れ位相の遅れ検出リファレンス信号REF_LAGおよび進み位相の進み検出リファレンス信号REF_LEADが図のように設定される。識別データ信号DECOUTの立ち上がりエッジ(ハイレベル)における両リファレンス信号REF_LAG,REF_LEADの値を識別結果S_LAG,S_LEADとして出力する。ケース1は、抽出クロック信号VCOUT_SELの位相が基準位相よりも遅れ状態であり、識別データ信号DECOUTの立ち上がりエッジで識別結果S_LAG,S_LEADは(1,1)となる。ケース2は、抽出クロック信号VCOUT_SELの位相が基準位相よりも進み状態であり、識別データ信号DECOUTの立ち上がりエッジで識別結果S_LAG,S_LEADは(0,0)となる。
図5は、抽出クロック信号VCOUT_SELの位相とクロック位相判定結果との関係を示す。抽出クロック信号VCOUT_SELの位相は、図5(1) に示す状態A,B,Cを遷移するものとする。基準を状態Aとし、状態Bは状態Aより+h(rad)であり、状態Cは状態Aより−h(rad)である。
抽出クロック信号VCOUT_SELの位相が状態Aのときに、位相判定回路13における識別結果S_LAG,S_LEADが(1,1)であれば、制御回路33が「遅れ」と判断し、状態Bの位相を有する抽出クロック信号VCOUT_SELを選択するセレクト信号SELをn:1セレクタ32に送出する。同様に、位相判定回路13における識別結果S_LAG,S_LEADが(0,0)であれば、制御回路33が「進み」と判断し、状態Cの位相を有する抽出クロック信号VCOUT_SELを選択するセレクト信号SELをn:1セレクタ32に送出する。これらの状態遷移の様子を図5(2) に示す。
このような抽出クロック信号VCOUT_SELの位相調整により、入力データ信号VINと抽出クロック信号VCOUT_SELの位相関係は、サイクルスリップが起こらない許容範囲に制御され、高速引き込みが可能となる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明のクロック・データリカバリ回路の第2の実施形態を示す。図1に示す第1の実施形態のものと同じものには同一符号を付けた。本実施形態の特徴は、遅延回路1の出力信号(DIN)を90度位相遅延させる遅延回路2を設け、位相比較器5では識別器4から出力するデータ信号DECOUTと遅延回路2の出力信号の位相を比較し、その比較結果の信号の位相と遅延回路1の出力信号の位相を比較する構成にある。本構成により、入力データ信号DINのパターン依存効果を低減することができ、同符号連続データ入力に対する耐性が向上する。
(第3の実施形態)
図7は、本発明のクロック・データリカバリ回路の第3の実施形態を示す。図1に示す第1の実施形態のものと同じものには同一符号を付けた。本実施形態の特徴は、第1の実施形態の電圧制御発振器3に代えて、入力データ信号DINのビットレートの1/2の周波数で発振する電圧制御発振器41を備え、識別器4に代えて、電圧制御発振器41から出力され可変位相器12で選択された位相の抽出クロック信号VCOUT_SELをクロックとして、入力データ信号DINに対して多重分離を行う多重分離回路(DEMUX)42と、抽出クロック信号VCOUT_SELをクロックとして多重分離回路42の出力信号の多重化を行う多重化回路(MUX)43を備えるところにある。
本構成では、多重分離回路42と多重化回路43で抽出クロック信号VCOUT_SELに同期して多重分離や多重化が行われるので、クロック周波数は入力データ信号DINのビットレートの1/2にすることができる。すなわち、電圧制御発振器41に要求される動作速度を下げることができ、高速化が可能となる。
(第4の実施形態)
図8は、本発明のクロック・データリカバリ回路の第4の実施形態を示す。図7に示す第3の実施形態のものと同じものには同一符号を付けた。本実施形態の特徴は、遅延回路1の出力信号(DIN)を90度位相遅延させる遅延回路2を設け、位相比較器5では識別器4から出力するデータ信号DECOUTと遅延回路2の出力信号の位相を比較し、その比較結果の信号の位相と遅延回路1の出力信号の位相を比較する構成にある。本構成により、入力データ信号DINのパターン依存効果を低減することができ、同符号連続データ入力に対する耐性が向上する。
(第5の実施形態)
図9は、本発明のクロック・データリカバリ回路の第5の実施形態を示す。図1に示す第1の実施形態のものと同じものには同一符号を付けた。本実施形態の特徴は、第1の実施形態の電圧制御発振器3および可変位相器12に代えて、出力位相を可変できる可変出力位相電圧制御発振器(可変出力位相VCO)51を備えるところにある。
図10は、可変出力位相VCO51の構成例を示す。図において、可変出力位相VCO51は、同一の遅延時間をもつn段のバッファ回路B1〜Bnを直列に接続し、n段目のバッファ回路Bnの反転出力を初段のバッファ回路B1に入力させるようにリング状に接続し、利得制御アンプ7から出力する制御電圧GCAOUTにより各バッファ回路の動作電流を制御する構成であり、各段のバッファ回路から位相の異なるクロック信号が得られる。各位相のクロック信号は、可変位相器11に用いられるものと同様のn:1セレクタ32で選択出力される。制御回路33は、位相判定回路13から出力される位相判定信号P_CNTを入力し、DIN,S_LAG,S_LEADの組み合わせから「進み」、「遅れ」、「ニュートラル」の状態を判断し、「進み」または「遅れ」の場合には、現状の抽出クロック信号VCOUT_SELの位相を遅らせるまたは進ませるようなセレクト信号SELをn:1セレクタ32に送出する。n:1セレクタ32は、セレクト信号SELに応じて、所定の遅延量を有する抽出クロック信号VCOUT_SELを選択出力する。
(第6の実施形態〜第8の実施形態)
図11〜13は、本発明のクロック・データリカバリ回路の第6の実施形態〜第8の実施形態を示す。各実施形態の特徴は、図6に示す第2の実施形態、図7に示す第3の実施形態、図8に示す第4の実施形態のそれぞれの電圧制御発振器3および可変位相器12に代えて、第5の実施形態と同様に、出力位相を可変できる可変出力位相電圧制御発振器(可変出力位相VCO)51を備えるところにある。
第1の実施形態の構成例を示す図。 位相判定回路13の構成例を示す図。 可変位相器11の構成例を示す図。 位相判定回路13におけるクロック位相判定例を示す図。 抽出クロック信号VCOUT_SELの位相とクロック位相判定結果との関係を説明する図。 第2の実施形態の構成例を示す図。 第3の実施形態の構成例を示す図。 第4の実施形態の構成例を示す図。 第5の実施形態の構成例を示す図。 可変出力位相VCO51の構成例を示す図。 第6の実施形態の構成例を示す図。 第7の実施形態の構成例を示す図。 第8の実施形態の構成例を示す図。 従来のクロック・データリカバリ回路の構成例を示す図。 位相面におけるループ軌道を示す図。 従来のクロック・データリカバリ回路の同期・引き込み状態を示す図。
符号の説明
1,2 遅延回路
3,41 電圧制御発振器(VCO)
4 識別器
5,12 位相比較器(PC)
6 ローパスフィルタ(LPF)
7 利得制御アンプ(GCA)
11 可変位相器
13 位相判定回路
21 遅延回路
22 D型フリップフロップ回路(DFF)
31 遅延回路
32 n:1セレクタ
33 制御回路
42 多重分離回路(DEMUX)
43 多重化回路(MUX)
51 可変出力位相電圧制御発振器(可変出力位相VCO)

Claims (7)

  1. 入力データ信号のビットレートの周波数のクロック信号を出力する電圧制御発振器と、
    前記入力データ信号を入力し、前記クロック信号に基づいて識別した入力データ信号を出力する識別器と、
    前記入力データ信号と前記識別器の出力信号との位相比較を行う位相比較器と、
    前記位相比較器の出力信号から直流成分を取り出し、前記電圧制御発振器に制御電圧として入力させるローパスフィルタとを備えたクロック・データリカバリ回路において、
    前記入力データ信号のパルスの中心のタイミングを基準位相とし、この基準位相に対して遅延量が異なる進み位相および遅れ位相のリファレンス信号を生成する2つの遅延回路と、前記進み位相および遅れ位相のリファレンス信号を前記識別器の出力信号で識別し、その識別結果と前記入力データ信号を合わせて、前記クロック信号と前記入力データ信号の位相関係を表す位相判定信号を出力する手段とを含む位相判定回路と、
    前記電圧制御発振器から出力するクロック信号を入力し、前記位相判定信号に応じて前記クロック信号の位相を変化させたクロック信号を前記識別器へ出力する可変位相器と
    を備えたことを特徴とするクロック・データリカバリ回路。
  2. 請求項1に記載のクロック・データリカバリ回路において、
    前記入力データ信号を入力し、その最小パルス幅の1/2だけ遅延させた遅延入力データ信号を出力する遅延回路を備え、
    前記位相比較器は、前記識別器の出力信号と前記遅延入力データ信号の位相を比較し、その比較結果の信号の位相と前記入力データ信号の位相を比較する構成である
    ことを特徴とするクロック・データリカバリ回路。
  3. 請求項1に記載のクロック・データリカバリ回路において、
    前記可変位相器および前記電圧制御発振器に代えて、クロック信号の出力位相を可変できる可変出力位相電圧制御発振器を備え、前記位相判定信号に応じて前記クロック信号の位相を変化させたクロック信号を前記識別器へ出力する構成である
    ことを特徴とするクロック・データリカバリ回路。
  4. 入力データ信号のビットレートの1/2の周波数のクロック信号を出力する電圧制御発振器と、
    前記クロック信号に基づいて前記入力データ信号を多重分離する多重分離回路と、
    前記クロック信号に基づいて前記多重分離回路の出力信号を多重化し、前記クロック信号に基づいて識別した入力データ信号を出力する多重化回路と、
    前記入力データ信号と前記多重化回路の出力信号との位相比較を行う位相比較器と、
    前記位相比較器の出力信号から直流成分を取り出し、前記電圧制御発振器に制御電圧として入力させるローパスフィルタとを備えたクロック・データリカバリ回路において、
    前記入力データ信号のパルスの中心のタイミングを基準位相とし、この基準位相に対して遅延量が異なる進み位相および遅れ位相のリファレンス信号を生成する2つの遅延回路と、前記進み位相および遅れ位相のリファレンス信号を前記多重化回路の出力信号で識別し、その識別結果と前記入力データ信号を合わせて、前記クロック信号と前記入力データ信号の位相関係を表す位相判定信号を出力する手段とを含む位相判定回路と、
    前記電圧制御発振器から出力するクロック信号を入力し、前記位相判定信号に応じて前記クロック信号の位相を変化させたクロック信号を前記識別器へ出力する可変位相器と
    を備えたことを特徴とするクロック・データリカバリ回路。
  5. 請求項4に記載のクロック・データリカバリ回路において、
    前記入力データ信号を入力し、その最小パルス幅の1/2だけ遅延させた遅延入力データ信号を出力する遅延回路を備え、
    前記位相比較器は、前記多重化回路の出力信号と前記遅延入力データ信号の位相を比較し、その比較結果の信号の位相と前記入力データ信号の位相を比較する構成である
    ことを特徴とするクロック・データリカバリ回路。
  6. 請求項4に記載のクロック・データリカバリ回路において、
    前記可変位相器および前記電圧制御発振器に代えて、クロック信号の出力位相を可変できる可変出力位相電圧制御発振器を備え、前記位相判定信号に応じて前記クロック信号の位相を変化させたクロック信号を前記多重分離回路および多重化回路へ出力する構成である
    ことを特徴とするクロック・データリカバリ回路。
  7. 請求項1または請求項4に記載のクロック・データリカバリ回路において、
    前記可変位相器は、
    前記電圧制御発振器から出力されるクロック信号を入力し、互いに異なる位相のクロック信号を出力する複数の遅延回路と、
    前記位相判定信号を入力し、前記入力データ信号の位相に対する前記クロック信号の進みまたは遅れまたはニュートラルの状態を判別し、前記複数の遅延回路から出力される各位相のクロック信号から進みまたは遅れを解消するクロック信号の選択信号を出力する制御回路と、
    前記複数の遅延回路から出力される各位相のクロック信号を入力し、前記選択信号で選択される位相のクロック信号を出力するセレクタと
    を備えたことを特徴とするクロック・データリカバリ回路。
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