JP4330682B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抽選遊技を表示するための可変表示装置、及び、これを備える遊技機に係り、特に、新規な形態で演出される抽選遊技を表示することができる可変表示装置、及び、これを備える遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から使用されているパチンコ遊技機などの遊技機では、始動入賞口に遊技媒体(例えば、パチンコ遊技機の場合は、パチンコ玉である。)が入賞したときに、液晶ディスプレイ上でスロットマシーンに見立てた絵柄(図柄とも称す。)合わせゲームを実行し、例えば、「7」,「7」,「7」というように、特定の絵柄が揃った場合に、遊技者に有利な特別価値を付与するものが一般的である。
【0003】
上記遊技者に有利な特別価値を付与することとは、例えば、パチンコ遊技機では、予め定めた期間だけ遊技媒体が入賞可能な状態に変化する変動入賞口を、特定の絵柄が揃った場合に、予め定めた回数だけ、入賞可能状態に変化させることである。この変動入賞口に遊技媒体であるパチンコ玉が入賞すると、予め定めた個数のパチンコ玉が遊技者に支払われるようになっているので、遊技者は、さらなる遊技を行ったり、獲得したパチンコ玉を、その個数に応じた景品と交換したりすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の遊技機では、始動入賞口に遊技媒体が入賞した後に可変表示装置の表示により演出される抽選遊技の内容が、併設された3つの領域、または、行列状に配列された9つの領域において、同種の図柄が一定方向に3つ揃うか否かであるのに、各領域に出現し得る図柄候補は知らされないものであるため、揃いとなるような図柄が出現するか否かの期待感に乏しく、遊技者の好奇心を十分に喚起することが難しいという問題がある。
【0005】
本発明は、このような従来技術が有する問題点に着目して考案されたものであり、始動入賞口への入賞などを契機として始動指示実行される抽選遊技及び該抽選遊技の進行状態の表示態様を遊技者の好奇心を刺激するものとすることができる抽選遊技システムを備える遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様によれば、
所定条件の成立に基づいて複数の図柄を可変表示させる抽選遊技を実行可能な表示部を有する可変表示装置と、該可変表示装置の表示制御を行う表示制御部と、を備え、前記抽選遊技の結果が特別結果となる場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能な遊技機であって、
前記表示部には、
前記抽選遊技の結果態様としての図柄を表示可能に区画された複数の区画表示領域から構成される第1の図柄表示領域と、
当該表示部における前記第1の図柄表示領域以外であって、第1の図柄表示領域の周囲に隣接して該第1図柄表示領域を囲むように形成され、前記第1の図柄表示領域に表示させ得る複数の図柄を表示可能に区画された複数の区画表示領域から構成される第2の図柄表示領域と、を有し、
前記第2図柄表示領域の区画表示領域に表示された図柄が、隣接するいずれの第1図柄表示領域の区画表示領域に表示されるかの対応関係が予め定められており、
前記表示制御部は、
前記第2図柄表示領域の各区画表示領域に表示された前記第1の図柄表示領域に表示させ得る複数の図柄を、所定期間循環的に移動表示させた後に停止させ、
前記第2図柄表示領域の区画表示領域に表示される複数の図柄のうちの何れかを選択し、該選択した図柄を、前記対応関係に基づいて当該選択した図柄が表示される区画表示領域に隣接する前記第1の図柄表示領域の区画表示領域に表示させ、
前記第1の図柄表示領域に表示される図柄によってリーチ状態が形成された場合に、前記対応関係に基づき前記第2の図柄表示領域の区画表示領域の所定位置に、前記リーチ状態から特別遊技状態を発生させ得る図柄を含んだ複数の図柄を表示させるように前記移動表示を停止させ、該所定位置に表示された複数の図柄のうちのいずれかを選択して、前記第1の図柄表示領域に表示させるようにしたことを特徴とする遊技機が提供される。
【0007】
すなわち、全体表示された図柄のうち、いずれの図柄が、前記結果表示領域のうちどの部分に取り込まれることとなるかで、ゲームが実行されるので、遊技者の期待感が長く継続し、遊技の興趣をより長く維持することができる。
【0008】
本発明の第2の態様によれば、請求項1に記載の遊技機であって、前記第1の図柄表示領域の区画表示領域は、3列3行に区画され、前記第2の図柄表示領域の区画表示領域は、前記3列3行に区画された第1の図柄表示領域の区画表示領域の外側を環状に囲むように16個の区画表示領域から構成され、前記第2の図柄表示領域の区画表示領域の所定位置は、該第2の図柄表示領域の区画表示領域において、前記3列3行に区画された第1の図柄表示領域の区画表示領域のうち隅部に配置された区画表示領域に隣接する複数の区画表示領域であることを特徴とする。
【0009】
すなわち、前記結果表示領域における前記4つの区画は、複数の当たりラインを構成する要素であるから、このような任意性を有する対応関係とすることによって、リーチパターンを多様化し、演出される抽選遊技の単純化を避けることが可能となる。
【0010】
本発明の第3の態様によれば、請求項2に記載の遊技機であって、前記表示制御部は、前記第2の図柄表示領域の区画表示領域のいずれかに、一の区画表示領域に同種の図柄を複数表示させる特殊図柄を表示可能であることを特徴とする。これによって、遊技者の当たりに対する期待感を高めることができる。
【0011】
本発明の第4の態様によれば、請求項3に記載の遊技機であって、前記3列3行に区画された第1の図柄表示領域の区画表示領域のうち、中央に表示される区画表示領域は、前記第2の図柄表示領域の区画表示領域に表示される図柄とは独立して可変表示可能であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
以下では、本発明の遊技機をパチンコ遊技機に適用した実施の形態について説明するが、本発明が適用される遊技機はこれに限らず、アレンジボール機など、遊技媒体として球を用いる各種の遊技機に適用することが可能である。
【0014】
本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
先ず、図1を参照して、本実施の形態における遊技機の概要について説明する。本実施の形態に係る遊技機は、パチンコ遊技を実行するための遊技実行機構3000、及び、特別価値の発生を抽選するための抽選遊技システム6000を備える。
【0016】
図2を参照して、実施の形態に係るパチンコ遊技機について、遊技実行機構3000を中心に説明する。本図には、後に詳述する抽選遊技システム6000における表示装置を構成する表示部(以下、単に表示部と称す。)6160も描かれている。
【0017】
図2に示すように、本実施の形態に係るパチンコ遊技機は、従来のパチンコ遊技機と同様に、外見上は、遊技盤3010と、遊技盤3010からの間隔を一定に保って覆うガラス板(図示せず。)と、遊技盤3010とガラス板とで仕切られる空間内にパチンコ玉を発射するための発射装置3020と、パチンコ玉を貯溜するための貯溜部3030とを有しており、遊技盤3010が、鉛直方向に実質的に平行となるように、配置されている。
【0018】
発射装置3020は、遊技者がパチンコ玉を打ち出す操作を行うための発射ハンドル3021と、玉弾き機構(図示せず。)とから構成されている。この発射装置3020は、遊技者が発射ハンドル3021を所望の角度だけ回転させると、その回転角度に応じた強さで、貯溜部3030に貯溜されているパチンコ玉を、1個ずつ、自動的に発射していくものである。
【0019】
なお、最近では、遊技者が不正に発射ハンドル3021を固定しても、パチンコ玉が遊技盤3010打ち出される位置が全く同じとならないようにするために、発射ハンドル3021の回転角度とパチンコ玉を発射する強さとの関係を一定にせず、適度なバラツキが生じるようにしている発射装置3020がある。
【0020】
また、図2に示すように、遊技盤3010には、従来のパチンコ遊技機と同様に、下側から左上にかけて、ガイドレール3040が設けられている。ガイドレール3040は、発射装置3020によって発射されたパチンコ玉を、これに沿って案内し、遊技盤3010の鉛直方向の上方に送り出すものである。ガイドレール3040よりも右側の領域が、パチンコ玉による遊技が実質的に行われる部分(遊技領域)である。
【0021】
また、図2に示すように、遊技領域の各所には、パチンコ玉が入る孔を備え、パチンコ玉が孔に入って遊技盤3010の裏面に排出されると入賞となる入賞口3050〜3051,始動入賞口3052,変動入賞口3053が設けられている。
【0022】
遊技盤3010の上方から落下してきたパチンコ玉が、遊技領域の入賞口3050〜3051,始動入賞口3052,変動入賞口3053のいずれかに入賞すると、各々について予め定めた個数のパチンコ玉が、貯溜部3030に支払われる。なお、遊技盤3010の裏面には、これらの孔の各々と連通し、各孔に入ったパチンコ玉を回収するための入賞玉回収機構(図示せず。)が設けられている。
【0023】
入賞口3050〜3051は、各々、複数設けられているのが一般的であり、図2の例では、パチンコ玉の入賞のし易さが変化しない入賞口3050と、パチンコ玉が入賞し易い状態と入賞し難い状態との2種類の状態に変化する入賞口3051とを用意している。このような入賞口3051は、「チューリップ」と通称されている。
【0024】
また、上記始動入賞口3052は、「スタートチャッカー」と通称され、そこへのパチンコ玉の入賞を契機に始動指示を後述するインタフェース部3501(図5参照)を介して抽選遊技システム6000(図9参照)に送る機能を備える。そして、該抽選遊技システムにおける抽選結果に応じた表示が表示装置6060によって行われ、抽選遊技が表示される。始動入賞口3052は、入賞口3050のように、パチンコ玉の入賞のし易さが変化しないようにしてもよいし、また、入賞口3051のように、パチンコ玉の入賞のし易さが変化し易い状態、及び、変化し難い状態との2種類の状態に変化するようにしてもよい。
【0025】
また、変動入賞口3053は、「アタッカー」と通称され、通常時はパチンコ玉が入賞し得ない状態となっており、上記抽選遊技システム6000(図9参照)における抽選の結果として、特別価値の発生が後述するインタフェース部3501(図5参照)を介して指示されると、パチンコ玉がそこに入ることが可能な入賞可能状態に変化する。詳しくは、変動入賞口3053は、入賞口3050〜3051や始動入賞口3052に比べて特に大きい孔と、この孔を塞ぐための開閉可能な蓋を備えている。この蓋は、通常時は、遊技盤3010と一体化するようにして孔を塞いだ閉鎖状態となっている。そして、この蓋は、抽選遊技システム6000(図9参照)から特別価値の発生が指示されると、入賞可能状態、すなわち、孔にパチンコ玉が入る空間が確保された開放状態となり、遊技者に有利な特別価値を発生させる状態を実現する。
【0026】
また、図2に示すように、遊技領域の各所には、上方から落下するパチンコ玉の動きに変化を与えるための複数の障害物3070が配置されている。パチンコ店は、これらの障害物3070の状態を操作することによって、パチンコ玉の入賞のし易さを調整することができる。
【0027】
上記障害物3070としては、障害釘3070aや、パチンコ玉によって回動し得る風車3071などが設けられる。すなわち、障害釘3071aの傾き具合や、風車3071の回動し易さなどを微妙に調整することによって、パチンコ玉が取り易い進路を選択したり、その選択可能性を設定したりすることができる。
【0028】
また、図2に示すように、遊技盤3010には、アウト玉排出口3080が設けられる。入賞口3050〜3051,始動入賞口3052,変動入賞口3053のいずれにも入賞しなかったパチンコ玉は、最終的には上記アウト玉排出口3080に集まって、そこを通じて遊技盤3010の裏面に排出される。なお、アウト玉排出口3080に入ったパチンコ玉も、上述した入賞玉回収機構と同様に、図示していないアウト玉回収機構によって回収される。
【0029】
さらに、図2に示すように、遊技領域には、始動入賞口3052にパチンコ玉が入賞したことを契機に与えられる始動指示に応じて実行された、抽選遊技システム6000(図9参照)における抽選の結果を表示するための表示装置6060が設けられている。ここでは、表示部6160として、カラー液晶ディスプレイを用いる例について説明する。また、表示部6160としては、上記カラー液晶ディスプレイに代えて、若しくは、これに加えて、モノクロの液晶ディスプレイやCRTディスプレイ、マルチセグメント発光素子等を用いることもできる。上記マルチセグメント発光素子を用いた表示装置には、より具体的には、電光掲示装置、複数の7セグメントLEDを備える表示装置等を用いることができる。
【0030】
本実施の形態に係るパチンコ遊技機においては、従来のパチンコ遊技機における絵柄合わせゲームとは異なり、演出によって、抽選結果を示すことができる。特に、抽選遊技の結果を示す第1の図柄表示領域(結果表示領域)に表示され得る候補となる図柄を、予め他の第2の図柄表示領域(候補表示領域)に表示しておき、この候補となる図柄のうちから上記抽選遊技の結果を示す図柄表示領域(結果表示領域)に表示される図柄が決まる。
【0031】
まず、図3を参照して、従来の可変表示装置における抽選遊技の演出について説明する。ここでは、まず、表示される3列がスクロール表示(図中、下向きの矢印で示す。)され、左側の列から順にスクロールが停止して図柄が確定していく例について説明する。スクロール表示は、1列づつ行われてもよいし、また、図柄が確定する列の順もこの例に限らず、例えば、中央、左側、右側の順に図柄を確定させてもよい。
【0032】
まず、図3の(a)に示すように、各列に、スクロール表示の状態で、図柄が出現する。
【0033】
次に、図3の(b)に示すように、左側の列において停止表示の状態として、この列の図柄を確定させる。
【0034】
次に、同様にして、図3の(c)に示すように、中央の列を停止表示の状態として、この列の図柄を確定させる。
【0035】
そして、右側の列について、停止表示の状態として、この列の図柄を確定させる。このとき、最後の列については、1行ごと(1図柄ごと)に停止表示としてもよい。例えば、図3の(d)に示すように、まず、上側の行を停止表示し、中央及び下側の行をスクロール表示とする状態を経て、最終的に全ての行列(すなわち、すべての図柄)について停止表示し、抽選結果の演出を確定させることができる。
【0036】
次に、図4を参照して、本発明を適用した、可変表示装置における抽選遊技を演出する表示について説明する。
【0037】
まず、図4の(a)を参照して、本発明を適用した可変表示装置における図柄が表示される配列について説明する。可変表示装置6100(図1参照)において、表示制御部6150(図1参照)は、抽選結果を表示するための第1の図柄表示領域である結果表示領域(以下、単に結果表示領域と称す。)6162と、該結果表示領域6162に表示され得る図柄の候補を表示するための第2の図柄表示領域である候補表示領域(以下、単に候補表意領域と称す。)6164とを表示部6160に表示させる。
【0038】
上記結果表示領域6162は、複数の図柄を並べられるように表示され、同種の図柄が予め定められた個数並んで表示されるか否かによって、上記抽選・表示部6050(図1参照)における抽選結果を示す。例えば、同種の図柄が3つ並んだことによって「当たり」であることを示す場合、3個の図柄を一定方向に並べて表示し得るように3個以上の区画を有する結果表示領域6162が表示される。より具体的には、例えば、図4の(a)に示すように、3行3列の行列状に配列された9個の区画(a22,a23,a24,a32,a33,a34,a42,a43,a44)を有する結果表示領域6162が表示される。なお、1行3列の行列状に配列された3個の区画を有するものでも足りることは勿論である。
【0039】
上記候補表示領域6164は、候補となる図柄を複数表示することできるように構成される。例えば、それぞれ1個の図柄を表示する複数個の区画を有する形態で表示される。より具体的には、例えば、図4の(a)に示すように、上記結果表示領域6162を環状に囲んで複数の区画(ここでは、a11,a12,a13,a14,a15,a25,a35,a45,a55,a54,a53,a52,a51,a41,a31,a21の16区画)を有する候補表示領域6164が表示される。
【0040】
上記候補表示領域6164における各区画はそれぞれ、上記結果表示領域6162における区画のいずれかに対応する対応関係が予め定められる。すなわち、上記候補表示領域6164に表示された、候補となる図柄のうちいずれかが上記結果表示領域6162に表示されるものと確定した場合、当該図柄は、それが表示されている区画に対応関係が定められた、上記結果表示領域6162のいずれかの区画に表示される。このとき、上記結果表示領域6162における確定した図柄は、継続して表示されてもよいし、上記結果表示領域6162に同種の図柄が表示されると共に消去されて、図柄の移動表示が演出されるものであってもよい。
【0041】
上記対応関係としては、より具体的には、例えば、図4の(a)における矢印で示すように、結果表示領域6162及び候補表示領域6164の各区画に対して定めることができる。すなわち、この対応関係を、上記候補表示領域6164における区画から、上記結果表示領域6162への関係として図示すれば、図15に示すような対応関係となる。また、この対応関係の例では、結果表示領域6162における4つの区画(a22,a24,a42,a44)には、それぞれ候補表示領域6164における3つの区画が対応づけられている。上記結果表示領域6162における4つの区画(a22,a24,a42,a44)は、複数の当たりラインを構成する要素であるから、このような任意性を有する対応関係とすることによって、リーチパターンを多様化し、演出される抽選遊技の単純化を避けることが可能となる。
【0042】
なお、上記対応関係の例では、結果表示領域6162における区画a33については、該区画に対応する候補表示領域6164における区画が存在しない。しかしながら、例えば、該区画a33には、上記予め図柄を候補表示領域6164に表示される図柄とは独立に出現させることと定めることや、既に図柄が表示されている結果表示領域6162における区画に、候補表示領域6164における区画がさらに対応づけられた場合、上記既に表示されている図柄を区画a33に表示すると定めることなどが可能であり、該区画の存在意義が失われることはない。
【0043】
勿論、図15に例示した対応関係に代えて、例えば、候補表示領域6164における4個の区画(a11,a15,a51,a55)を、上記結果表示領域6162における区画a33に対応づけるような対応関係、すなわち、図16に示すような対応関係とすることも可能である。
【0044】
また、上記候補表示領域6164の各区画に図柄を表示した後、上記候補表示領域6164における区画と、結果表示領域6162における区画との対応関係を変更することができる。これによって、上記対応関係における多様性、すなわち、遊技者にとっての意外性を付加することができる。このような対応関係の変更としては、例えば、上記候補表示領域6164の各区画に表示した図柄を循環的に移動表示することができる。
【0045】
さらに、同種の図柄が複数並んだことを示し、リーチの発生した状態に相当させる特殊リーチ図柄を、上記候補表示領域6164の少なくとも1個表示させてもよい。これによって、遊技者の当たりに対する期待感を高めることができる。
【0046】
このような候補図柄の出現、および、結果表示図柄の確定を行うことにより、例えば、図4の(b)に示すような、表示状態となる。
【0047】
図4の(b)において、可変表示装置6100(図1参照)における表示制御部6150(図1参照)は、表示部6160によって、候補表示領域6164における各区画に候補となる図柄を表示し、これらを循環的に移動表示(例えば、時計回りに)させ、少なくとも1個の区画6164Sに表示している図柄を強調表示(本図では、背景を変更して示している。)し、当該図柄(ここでは「9」)が候補から選択されたことを表示する。そして、上記選択された図柄「9」を、結果表示領域6162において対応関係にある区画6162Sに表示する。
【0048】
このような候補図柄の出現表示、選択状態の表示、選択図柄およびその表示位置の確定を示す表示を、複数回行い、結果表示領域6162における図柄の配置パターンによって、抽選・制御部6050(図1参照)における抽選結果を表示する。
【0049】
例えば、上記図4の(b)を参照して説明した表示に続いて、以下に図17、図18を参照して説明する表示を行って、「当たり」状態の発生を示すことができる。
【0050】
まず、図17を参照して、図4の(b)に続く表示状態について説明する。
【0051】
図17において、候補表示領域6164に表示されている各図柄の表示区画を更に循環的に変更し、次いで、候補表示領域6164における区画6164Sに表示している図柄を強調表示する。そして、当該図柄を、結果表示領域6162において対応関係にある区画6162Sに表示する。ここに示す例では、「3」が2個並んだことに相当する特殊リーチ図柄「3/3」が選択、強調表示されて、結果表示領域6162Sに表示される。
【0052】
次に、図18を参照して、上述の図17に続く表示状態について説明する。
【0053】
図18において、候補表示領域6164に表示されている各図柄の表示区画を更に循環的に変更し、次いで、候補表示領域6164における区画6164Sに表示している図柄を強調表示する。そして、当該図柄を、結果表示領域6162において対応関係にある区画6162Sに表示する。ここに示す例では、図柄「3」が選択され、かつ、上記結果表示領域6162において特殊リーチ図柄「3/3」が表示されている区画に並ぶ区画に表示される。
【0054】
従って、結果表示領域6162は、上側行において、中央列及び左側列に3つの「3」が並んだことを示す表示状態となり、抽選結果が「当たり」であることが示される。
【0055】
このような、抽選遊技、及び、抽選遊技における画面表示を行うことによって、抽選遊技、及び、その進行状況に変化を与えることができ、以って、遊技者の好奇心やスリルを喚起することが可能となる。特に、抽選遊技の結果を示す図柄表示領域に表示され得る候補となる図柄が、予め表示されるという、従来とは全く異なるゲーム性を持たせることができ、遊技者の取り付きを向上し、また、遊技時間が長くなることが期待される。
【0056】
なお、変動入賞口3053は、1回の入賞可能状態において、予め定められた個数のパチンコ玉が入賞するか、または、予め定めた時間が経過すると、蓋を閉鎖して入賞可能状態を解除するようになっている。
【0057】
さらに、図2に示すように、遊技領域には、表示部6160が抽選遊技の表示を実行している間に始動入賞口52にパチンコ玉が入賞することを考慮して、始動入賞口52に入賞したパチンコ玉の個数を最大4個まで表示するための入賞個数表示部3090が設けられており、表示部6160が実行する抽選遊技を保証することができるようになっている。
【0058】
なお、図示していないが、本実施の形態に係るパチンコ遊技機には、様々な装飾ランプが設けられており、表示部6160が抽選遊技を実行している間や、変動入賞口3053が入賞可能状態に変化している間等に作動し、遊技者の興奮を喚起する。また、これらの装飾ランプの作動に加えて、様々な効果音が出力されるようにすることができる。
【0059】
さて、本実施の形態における遊技機の、遊技者による遊技に際する動作について説明する。
【0060】
先ず、遊技者は、遊技開始時に、現金に応じた個数のパチンコ玉を借り受け、貯溜部3030に該パチンコ玉を投入する。
【0061】
なお、貯溜部3030は、図2に示すように、賞品玉排出口3030a,発射玉受皿3030b,賞品玉排出口3030c,予備玉受皿3030dからなっている。発射玉受皿3030bは、発射装置3020に供給するパチンコ玉を貯溜しておくものであり、遊技者は、借り受けたパチンコ玉を、発射玉受皿3030bに投入する。通常、入賞に対して支払われるパチンコ玉は、賞品玉排出口3030aから発射玉受皿3030bに排出されるが、発射玉受皿3030bに貯溜されたパチンコ玉の個数が多く、発射玉受皿3030bが一杯になったときには、賞品玉排出口3030cから予備玉受皿3030dに排出されるようになっている。
【0062】
そして、遊技者は、発射ハンドル3021を所望の角度だけ回転させると、発射玉受皿3030bに貯溜されているパチンコ玉は、玉弾き機構によって、該回転角度に応じた強さで、1個ずつ、自動的に発射されていく。発射されたパチンコ玉は、ガイドレール3040に案内されながら、遊技盤3010の上方に導かれる。遊技盤3010においては、パチンコ玉は、自由落下を始め、この落下途中で障害物70等と衝突して、進路を不規則に変えていく。
【0063】
ここで、入賞口3050〜3051にパチンコ玉が入賞すると、予め定めた個数(例えば、10個)のパチンコ玉が、貯溜部3030の発射玉受皿3030bまたは予備玉受皿3030dに支払われる。
【0064】
また、始動入賞口3052にパチンコ玉が入賞すると、予め定めた個数(例えば、10個)のパチンコ玉が、貯溜部3030の発射玉受皿3030bまたは予備玉受皿3030dに支払われると共に、上記入賞による抽選始動指示を契機として、抽選遊技システム6000(図9参照)において抽選が実行され、抽選結果に応じた抽選遊技表示が表示部6160によって表示される。
【0065】
上述したように、同種の図柄が一定方向に特定数並んで表示された状態は、変動入賞口3053が入賞可能状態変化する「当たり」状態が発生したことを演出する。この表示は、抽選遊技システム6000における抽選結果が特別価値の発生であるときのみに、表示部6160によって行われる。
【0066】
変動入賞口3053は、1回の入賞可能状態、すなわち、1回のラウンド中に、予め定めた個数(例えば、10個)のパチンコ玉が入賞するか、または、予め定めた時間(例えば、30秒)が経過すると、蓋を閉鎖して入賞可能状態を解除する。変動入賞口3053に入賞したパチンコ玉の各々について、予め定めた個数(例えば、15個)のパチンコ玉が、貯溜部3030の発射玉受皿3030bまたは予備玉受皿3030dに支払われる。
【0067】
一方、入賞口3050〜3051,始動入賞口3052,変動入賞口3053のいずれにも入賞しなかったパチンコ玉は、アウト玉排出口3080に入り、アウト玉排出機構によって回収される。
【0068】
なお、パチンコ店には、店全体規模でのパチンコ玉管理システムが設けられており、上述したアウト玉回収機構や入賞玉回収機構によって回収されたパチンコ玉は、一旦、パチンコ玉管理システムに戻され、その後、再び、貯溜部3030への支払いや、遊技者への貸し出しに用いられる。
【0069】
遊技者は、遊技終了時に、手元に残ったパチンコ玉を、その個数に応じて、各種景品に交換することができる。これら景品のうち一部には、パチンコ店の外部にある景品交換所において、さらに、現金と交換可能なものもある。
【0070】
ところで、実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技実行機構3000における各動作は、実際には、図1に示すように、パチンコ遊技機の機体内(遊技盤3010の裏面等)に取り付けられた制御装置3500の制御によって実現されるものである。
【0071】
上述の抽選遊技システム6000は、始動信号を制御装置3500から受け、これを契機として、抽選・制御部6050において抽選を行い、該抽選結果信号を制御装置3500に送ると共に、該抽選結果に応じた抽選遊技の表示を表示部6160によって実現する。また、制御装置3500は、抽選遊技システム6000からの抽選結果が特別価値の発生を示すときは、上記変動入賞口53を入賞可能状態に変化させ「当たり」状態を実現する。
【0072】
なお、ここでは、制御装置3500と、抽選遊技システム6000における抽選・制御部6050とが別々に構成される場合について説明するが、抽選・制御部6050の機能が、制御装置500によって実現される構成とすることもできる。
【0073】
以下、実施の形態に係るパチンコ遊技機の動作を実現するための制御装置3500について、図5〜図15を用いて説明する。
【0074】
図5は制御装置3500の構成図である。
【0075】
図5において、3502は入賞口制御部、3503は始動入賞口制御部、3504は入賞個数表示部制御部、3505は変動入賞口制御部、3506はパチンコ玉支払制御部であり、3501は、上述した抽選遊技システム6000との入出力を行うためのインタフェース部である。
【0076】
先ず、入賞口制御部3502について、図6を用いて説明する。
【0077】
図6に示すように、入賞口制御装置3502においては、センサ3601が、入賞口3050〜3051にパチンコ玉が入賞したことを検知すると、信号出力部3602が、その旨を示す入賞信号を、予め定めた期間だけ、パチンコ玉支払制御部3506に出力するようになっている。
【0078】
センサ3601は、パチンコ玉により光が遮られたことで入賞を検知する光センサや、パチンコ玉の通過による磁界の変化を検出する磁気センサなどの、各種センサを用いることができるが、機械的なスイッチであってもよい。
【0079】
次に、始動入賞口制御部3503について、図7を用いて説明する。
【0080】
図7に示すように、始動入賞口制御部3503においては、センサ3701が、始動入賞口3052にパチンコ玉が入賞したことを検知すると、信号出力部3702が、その旨を示す特定入賞信号を、予め定めた期間だけ、入賞個数表示部制御部3504及びパチンコ玉支払制御部3506に出力するようになっている。
【0081】
センサ3701も、センサ3601と同様に、パチンコ玉により光が遮られたことで入賞を検知する光センサや、パチンコ玉の通過による磁界の変化を検出する磁気センサなどの、各種センサを用いることができるが、機械的なスイッチであってもよい。
【0082】
次に、入賞個数表示部制御部3504について、図8を用いて説明する。
【0083】
なお、実施の形態に係るパチンコ遊技機においては、予め用意された4個のランプを点灯/消灯することにより、始動入賞口3052に入賞したパチンコ玉の個数を最大4個まで表示する入賞個数表示部3090を実現するようになっている。
【0084】
図8に示すように、入賞個数表示部制御部3504は、4個のランプを点灯するための点灯部3801と、少なくとも1個のランプを点灯している間に、その旨を示す点灯信号をインタフェース部3501によって出力するための信号出力部3802とを備えている。
【0085】
点灯部3801は、始動入賞口制御部3503から特定入賞信号が出力される度に、4個のランプについて、その配置順に、1個ずつ点灯していくようにし、まら、インタフェース部3501によって受付けられた抽選終了信号(後述する)が出力される度に、4個のランプについて、点灯したときの順と逆の順に、1個ずつ消灯していくようにする。なお、点灯部3801は、4個のランプを全て点灯している場合に、始動入賞口制御部3503から特定入賞信号が出力されても、該特定入賞信号を無視するようにする。
【0086】
また、信号出力部3802は、少なくとも1個のランプを点灯している場合は、その旨を示す点灯信号を、常時、インタフェース部3501を介して抽選遊技システム6000(図9参照)に出力するようになっている。
【0087】
次に、抽選遊技システム6000について、図9〜図11を用いて説明する。
【0088】
図9に示すように、抽選遊技システム6000は、抽選およびシステム全体の制御を行うための抽選・制御部6050と、抽選遊技を演出する表示を行うための可変表示装置6100とを有して構成される。
【0089】
上記抽選・制御部6050は、プロセッサ6901とメモリ6902とを備えており、メモリ6902に格納されているプログラムをプロセッサ6901が実行することにより、その動作を実現する。
【0090】
上記可変表示装置6100は、表示部6160と、表示部6160を制御するための表示制御部6150を備えて構成される。表示部6160は、例えば、平面ディスプレイ、より具体的には、例えば、液晶表示装置、プラズマディスプレイ装置、ドットマトリックス発光ダイオード表示装置などを用いて構成することができる。
【0091】
上記表示制御部6150は、例えば、抽選制御部6050から与えられる抽選結果に応じた抽選遊技を演出するための図柄データ、および、演出を行うためのプログラムが格納されたメモリと、該プログラムに従って、図柄データのスクロール、停止などの表示制御を行うためのプロセッサとを有して構成することができる。
【0092】
なお、ここでは、抽選・制御部6050と表示制御部6150とで、独立にプロセッサおよびメモリを備える例について説明するが、これらは、一体に構成してもよい。
【0093】
次に、図10及び図11を参照して、本実施の形態の抽選遊技システムの動作について説明する。ここでは、パチンコ遊技において、パチンコ玉が始動入賞口に入賞した場合に実行される例について説明する。
【0094】
図10において、抽選遊技システム6000におけるプロセッサ6651は、インタフェース部3501を介して抽選始動信号の有無を判定する(ステップS1010)。抽選始動通知を受けると、抽選遊技を起動する(ステップS1020)。この抽選始動通知が生成される過程については、図11を参照して後述する。
【0095】
次に、プロセッサ6651は、予めメモリ6652に格納されているプログラムに従って、抽選遊技を実行する。すなわち、上述したような図柄の移動表示、停止表示及び選出表示を含む動画表示を表示部6100を用いて表示する(ステップS1030)。
【0096】
そして、抽選結果が、「当たり」状態、「リーチ崩れ」状態および「外れ」状態のうちのいずれであるかを判定する(S1040)。
【0097】
抽選結果が「当たり」状態であれば、抽選遊技における次の一段階の結果によっては、「当たり」表示を構成し得る「リーチ」表示を行う(S1050)。
【0098】
そして、最終的に、「当たり」表示を確定させ(S1060)、「当たり」であることを示す抽選結果をインタフェース部3501を介して変動入賞口制御部3505に与え、遊技者にとって有利となる遊技状態を実現させる。例えば、変動入賞口における入賞率が高い状態を予め定められた時間実現させる。その後、表示の解除を行い(S1090)、ループスタートに戻る。
【0099】
一方、ステップS1040における判定の結果が、「リーチ崩れ」状態であれば、上記ステップS1050と同様な「リーチ」表示を行い(S1055)、その後、「外れ」表示を確定させる(S1080)。そして、表示の解除を行い(S1090)、ループスタートに戻る。
【0100】
また、ステップS1040における判定の結果が、「外れ」状態であれば、「外れ」表示を確定させた(S1080)後、表示の解除を行い(S1090)、ループスタートに戻る。
【0101】
ここで、ステップS1040における抽選判定の具体例について説明する。
【0102】
例えば、特別価値を発生させる確率を300分の1としたい場合に、プロセッサ6901は、「1」〜「300」の範囲で乱数計算を行い、計算結果が「1」であるならば、第1の特別価値を発生させると決定する。また、リーチ表示を演出するのみで特別価値が実現されない「リーチ崩れ」の発生を100分の1とするならば、乱数計算の結果「2」〜「102」が得られたとき、「リーチ崩れ」状態と判定する。
【0103】
そして、上記以外の計算結果、すなわち、「103」〜「300」が乱数計算によって得られたとき、「外れ」状態と判定する。
【0104】
さて、図11を参照して、上記ステップS1010で有無が発生される抽選始動通知の発生過程について説明する。
【0105】
まず、始動入賞口3952への入賞の有無、および、現時点で保留されている抽選実行の権利(保留数)が正数であるか否かを並行して判定処理するために、一定の時間配分でタイムシュアリングされて、割り込み分岐される(S1001)。これによって、始動入賞信号が受け付けられたか否かの判定(S1002)及び保留数が正数であるか否かの判定(S1008)が実質的に並行して、交互に行われる。
【0106】
上記ステップS1002において、始動信号の受付がない場合は、ループスタートに戻る。始動信号が受け付けられた場合、特別価値発生状態であるか否かが判定される(S1003)。そして、特別価値発生状態であれば、保留数が加算される(S1007)のみで、抽選遊技は始動されずに、ループスタートに戻る。ただし、保留数が予め設定された上限値(ここでは4)に達しているかの判定(S1006)において、肯定判定であれば、保留数の加算は行われない。
【0107】
また、特別価値発生中でなければ、抽選始動通知を発生(S1004)して、保留数を1つ減じる(S1005)。
【0108】
一方、上記ステップS1001において、保留数が正数であるか否かの判定(S1008)に分岐された場合、否定判定であれば、ループスタートに戻る。保留数が正数であれば、特別価値発生状態であるか否かが判定(S1009)され、否定判定あれば、上記ステップS1004に進み、肯定判定であれば、スタートループに戻る。
【0109】
次に、変動入賞口制御部3505について、図12および図13を用いて説明する。
【0110】
図12に示すように、変動入賞口制御部3505においては、センサ4301が、変動入賞口3053にパチンコ玉が入賞したことを検知する度に、カウンタ4302が、そのカウント値を、初期値「0」から「1」ずつ加算していき、また、信号出力部4303が、変動入賞口3053にパチンコ玉が入賞した旨を示す変動入賞信号を、予め定めた期間だけ、パチンコ玉支払制御部3506に出力するようになっている。
【0111】
センサ4301も、センサ3701やセンサ3601と同様に、パチンコ玉により光が遮られたことで入賞を検知する光センサや、パチンコ玉の通過による磁界の変化を検出する磁気センサなどの、各種センサを用いることができるが、機械的なスイッチであってもよい。
【0112】
また、変動入賞口制御部3505は、さらに、プロセッサ4304とメモリ4305とを備えており、メモリ4305に格納されているプログラムをプロセッサ4304が実行することにより、その動作を実現する。
【0113】
図13は変動入賞口制御部3505のプロセッサ4304における動作の流れを示すフローチャートである。
【0114】
図13に示すように、変動入賞口制御部3505において、プロセッサ4304は、抽選遊技システム6000からアタリ信号を受けると(ステップ1401)、変数Nにラウンド数を予め定められた法則に従い設定してから(ステップ1402)、蓋を開放して入賞可能状態に変化するよう、変動入賞口53を制御する(ステップ1403)。
【0115】
これにより、変動入賞口3053は、蓋を開放して入賞可能状態に変化し、変動入賞口53が蓋を開放している間に変動入賞口3053に入賞したパチンコ玉の個数が、カウンタ4302によって計数されることとなる。
【0116】
続いて、プロセッサ4304は、30秒が経過するか(ステップ1404)、または、30秒が経過する前にカウンタ4302のカウント値が「10」に達した場合は(ステップ1405)、蓋を閉鎖して入賞可能状態を解除するよう、変動入賞口3053を制御する(ステップ1406)。
【0117】
これにより、変動入賞口53は、蓋を閉鎖して入賞可能状態を解除する。
【0118】
続いて、プロセッサ4304は、カウンタ4402のカウント値を初期化すると共に(ステップ1407)、変数Nから「1」を減算する(ステップ1408)。
【0119】
変数Nから「1」を減算した結果、変数Nの値が「1」となったか否かを判定し(ステップ1409)、「1」となっていない場合は、ステップ1403に戻り、「1」となった場合は、抽選遊技システム6000に、変動入賞口53の入賞可能状態への変化が全て終了した旨を示す終了信号を出力する(ステップ1410)。
【0120】
次に、パチンコ玉支払制御部3506について、図14を用いて説明する。
【0121】
パチンコ玉支払制御部3506は、図14に示すように、各パチンコ遊技機のアウト玉回収機構や入賞玉回収機構によって回収された大量のパチンコ玉が貯溜されているパチンコ玉貯溜装置を有するパチンコ玉管理システムと、各パチンコ遊技機の貯溜部3030との間を結ぶパチンコ玉の供給路4501を備えており、さらに、供給路4501を開通させたり遮断させたりすることによって貯溜部3030にパチンコ玉を支払う支払制御部4502を備えている。
【0122】
供給路4501は、パチンコ玉の直径相当の直径を有する筒を成しており、パチンコ玉貯溜装置から支払制御部4502までの間の供給路4501には、パチンコ玉が1列ずつ列を成して並んでいる。
【0123】
支払制御部4502は、通常時は、供給路4501を遮断するようにしておき、入賞口制御部3502から入賞信号が出力された場合、または、始動入賞口制御部3503から特定入賞信号が出力された場合に、10個のパチンコ玉を貯溜部3030に支払うようにし、変動入賞口制御部3505から変動入賞信号が出力された場合に、15個のパチンコ玉を貯溜部3030に支払うようにする。
【0124】
すなわち、支払制御部4502は、パチンコ玉を支払う際に、供給路4501を開通するようにし、供給路4501が開通している間に通過したパチンコ玉の個数を計数し、該当する個数分のパチンコ玉が通過すると、再び供給路4501を遮断するように動作する。
【0125】
以上説明したように、本実施の形態に係るパチンコ遊技機によれば、従来のパチンコ遊技機における絵柄合わせとは性質の異なる遊技が展開されるので、遊技者の好奇心を刺激し、スリルと興奮を喚起することができる。
【0126】
また、本実施の形態に係るパチンコ遊技機によれば、回転ドラムの一部分だけを表示する従来のパチンコ遊技機における絵柄合わせゲームとは異なり、出現候補となる図柄を予め表示しておき、これら候補のうちから選択された図柄を順次、結果表示領域に表示していき、結果表示領域において同種の図柄が一定方向に特定数並ぶか否かという抽選遊技(ゲーム)を行えることから、抽選遊技ゲームの進行過程をまったく新たなものとすることが可能となり、遊技者の興奮をより一層喚起することができる。
【0127】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の遊技機によれば、従来の遊技機における絵柄合わせとは性質の異なる遊技が展開されるので、抽選遊技の進行過程をまったく新たなものとすることが可能となり、遊技者の好奇心を刺激し、スリルと興奮を長時間に亘って喚起することができる。
【0128】
また、本発明の遊技機によれば、回転ドラムの一部分だけを表示する従来の遊技機における絵柄合わせゲームに比して、リーチパターンを多様化し、演出される抽選遊技の単純化を避けることが可能となり、かつ、その進行状況を的確かつ容易に把握することができるようになり、遊技者の興奮をより一層喚起することができる。
【0129】
従って、本発明の遊技機を設置した遊技場の集客性を向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の動作を実現するための制御装置を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。
【図3】従来の抽選遊技の概念を模式的に示す説明図である。
【図4】本発明を適用した抽選遊技の概念を模式的に示説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の動作を実現するための制御装置の構成図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機における入賞口制御部の動作を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機における始動入賞口制御部の動作を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機における入賞個数表示部制御部の動作を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機における抽選遊技システムの動作を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機における抽選始動システムの抽選・制御部における動作の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機における抽選始動通知を生成する処理の詳細を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機における変動入賞口制御装部の動作を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機における変動入賞口制御装部のプロセッサにおける動作の流れを示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機におけるパチンコ玉支払制御部の動作を示す説明図である。
【図15】本発明を適用した、可変表示装置における候補表示領域および結果表示領域の区画の対応関係を示す説明図である。
【図16】本発明を適用した、可変表示装置における候補表示領域および結果表示領域の区画の別の対応関係を示す説明図である。
【図17】本発明を適用した可変表示装置によって演出される抽選遊技の表示状態を示す説明図である。
【図18】本発明を適用した可変表示装置によって演出される抽選遊技の別の表示状態を示す説明図である。
【符号の説明】
3000…遊技実行機構、3010…遊技盤、3020…発射装置、3021…発射ハンドル、3030…貯溜部、3030a…賞品玉排出口、3030b…発射玉受皿、3030c…賞品玉排出口、3030d…予備玉受皿、3040…ガイドレール、3050〜3051…入賞口、3052…始動入賞口、3053…変動入賞口、3070…障害釘、3071…風車、3080…アウト玉排出口、3090…入賞個数表示部、3302…表示ランプ、3500…制御装置、3501…インタフェース部、3502…入賞口制御部、3503…始動入賞口制御部、3504…入賞個数表示部制御部、3505…変動入賞口制御部、3506…パチンコ玉支払制御部、3601…センサ、3602…信号出力部、3701…センサ、3702…信号出力部、3801…点灯部、3802…信号出力部、4301…センサ、4302…カウンタ、4303…信号出力部、4304…プロセッサ、4305…メモリ、4501…供給路、4502…支払制御部、6000…抽選遊技システム、6050…抽選・制御部、6051…プロセッサ、6052…メモリ、6100…可変表示装置、6150…表示制御部、6160…表示部、6162…結果表示領域、6164…候補表示領域。

Claims (4)

  1. 所定条件の成立に基づいて複数の図柄を可変表示させる抽選遊技を実行可能な表示部を有する可変表示装置と、該可変表示装置の表示制御を行う表示制御部と、を備え、前記抽選遊技の結果が特別結果となる場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能な遊技機であって、
    前記表示部には、
    前記抽選遊技の結果態様としての図柄を表示可能に区画された複数の区画表示領域から構成される第1の図柄表示領域と、
    当該表示部における前記第1の図柄表示領域以外であって、第1の図柄表示領域の周囲に隣接して該第1の図柄表示領域を囲むように形成され、前記第1の図柄表示領域に表示させ得る複数の図柄を表示可能に区画された複数の区画表示領域から構成される第2の図柄表示領域と、を有し、
    前記第2の図柄表示領域の区画表示領域に表示された図柄が、隣接するいずれの第1の図柄表示領域の区画表示領域に表示されるかの対応関係が予め定められており、
    前記表示制御部は、
    前記第2の図柄表示領域の各区画表示領域に表示された前記第1の図柄表示領域に表示させ得る複数の図柄を、所定期間循環的に移動表示させた後に停止させ、
    前記第2の図柄表示領域の区画表示領域に表示される複数の図柄のうちの何れかを選択し、該選択した図柄を、前記対応関係に基づいて当該選択した図柄が表示される区画表示領域に隣接する前記第1の図柄表示領域の区画表示領域に表示させ、
    前記第1の図柄表示領域に表示される図柄によってリーチ状態が形成された場合に、前記対応関係に基づき前記第2の図柄表示領域の区画表示領域の所定位置に、前記リーチ状態から特別遊技状態を発生させ得る図柄を含んだ複数の図柄を表示させるように前記移動表示を停止させ、該所定位置に表示された複数の図柄のうちのいずれかを選択して、前記第1の図柄表示領域に表示させるようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1の図柄表示領域の区画表示領域は、3列3行に区画され、
    前記第2の図柄表示領域の区画表示領域は、前記3列3行に区画された第1の図柄表示領域の区画表示領域の外側を環状に囲むように16個の区画表示領域から構成され、
    前記第2の図柄表示領域の区画表示領域の所定位置は、該第2の図柄表示領域の区画表示領域において、前記3列3行に区画された第1の図柄表示領域の区画表示領域のうち隅部に配置された区画表示領域に隣接する複数の区画表示領域であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記表示制御部は、
    前記第2の図柄表示領域の区画表示領域のいずれかに、一の区画表示領域に同種の図柄を複数表示させる特殊図柄を表示可能であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 記3列3行に区画された第1の図柄表示領域の区画表示領域のうち、中央に表示される区画表示領域は、前記第2の図柄表示領域の区画表示領域に表示される図柄とは独立して可変表示可能であることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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