JP4330426B2 - 旋回装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒータ、空調装置を含む送風装置などにおける首振り機構に適した旋回装置に関するものである。
特開平5−79705号公報には、ベースプレート上に旋回ベースを介して燃焼室等の本体部分を左右方向に首振り自在に支持する熱風機であって、旋回ベースと同芯的に回転自在に支持され、かつベースプレートとの間の摩擦係合力により回転が規制される可動固定ベースを設け、この可動固定ベースに連接棒、クランクアームを介して回転軸が連結される駆動モータを旋回ベースに固定して設けることにより、クランクアームの回転で旋回ベースが左右方向に首振り運動し、旋回ベースに過負荷が作用した場合には可動固定ベースが摩擦係合力に抗して回転するように構成し、首振り範囲を規制するストッパー片をベースプレートに設けたことを特徴とする熱風機の首振り装置が開示されている。
特開平5−79705号公報
特開平5−79705号公報に開示された首振り装置は、旋回ベースが壁などの障害物に衝突すると、駆動モータにより回転駆動されるクランクアームは、連接棒を介して原位置にある可動固定ベースを押動するので、可動固定ベースが摩擦係合力に抗して回動し、旋回ベースの無理な首振り運動が停止され、旋回ベースの衝突に伴って駆動モータにおよぶ過負荷が吸収される。
この首振り装置では、摩擦係合力に抗して回動した可動固定ベースは、旋回ベースがフリーな状態になると、原位置から旋回してずれた位置で止まり、旋回ベースは、そのずれた位置にある可動固定ベースに対して駆動され、旋回する。したがって、旋回ベースが旋回中に壁や荷物などに衝突すると、旋回ベースの旋回の中心はシフトし、そのシフトした新たな旋回中心の回りに旋回する。旋回の中心が自動的にシフトし、首振り範囲が自動的に移動することが望ましい用途においては上記の首振り装置は適している。
しかしながら、多くのケースでは、意図しない首振り範囲の移動は好ましいものではない。例えば、温風あるいは熱風を吹き出す装置において、熱風を吹き出す範囲が荷物などと干渉することにより意図しない方向にずれてしまうことは、その方向に熱風により被害を受ける商品や植物などがある場合は、好ましいものではない。冷風も同様である。
これに対し、特開平5−79705号公報に開示された首振り装置は、旋回プレートが当たり、首振り範囲を規制するストッパー片をベースプレートに設けて、危険を避けているといえる。しかしながら、旋回する都度、旋回プレートがストッパー片に当たるようであれば、その都度、可動固定ベースが移動することになり、その都度、旋回プレートの旋回中心が変わり、その都度、ストッパー片の範囲内で旋回範囲がシフトする。したがって、旋回プレートの動きあるいは旋回する範囲がその都度変化することになり、首振り範囲が安定しない。あるいは、可動固定ベースは、ベースプレートが旋回する度に動いたり、位置が変わったりするので、スムーズな旋回動作が得られず、予期しないところで発停したり、旋回速度が予期しないところで急速に変化することになる。このようなユーザが予期することが難しい動きや、簡単に追従できない動きを行うことは安全上好ましくない。
一方、ストッパー片を、可動固定プレートが原位置にあるときにベースプレートの旋回範囲から離れた位置に設置すると、ベースプレートがストッパー片に当たらない限りは原位置を中心とする範囲でベースプレートは旋回するが、いったん、ベースプレートが荷物などに当たると、ベースプレートの旋回中心は移動し、ストッパー片で規制された範囲内であるが旋回範囲は移動してしまう。さらに、ストッパー片がないと旋回範囲を一定範囲に収めることができず、ストッパー片の欠落などのトラブルに対してフェイルセーフな装置とは言えない。さらに、ストッパー片の欠落などのトラブルは、旋回範囲が意図しないところまで動いて初めてわかるものであり、トラブルも発見しにくい。さらに、摩擦面に油・埃などが付着したり、摩耗することにより、摩擦力が変化して、旋回しなくなったり、過負荷を吸収できなくなるおそれがある。
そこで、本発明においては、旋回中に障害物があると安全に旋回が止まると共に、障害物が取り除かれても首振り範囲の中心を安定して保持できる旋回装置を提供することを目的としている。さらに、障害物に当たって旋回が停止しても、基本的にはストッパー片がなくても旋回範囲を一定に保つことができる旋回装置を提供することを本発明の目的としている。さらに、ヒータなどに適したフェイルセーフな動作が可能な旋回装置を提供することも本発明の目的としている。
このため、本発明においては、第1のベースと、この第1のベースに対し旋回する第2のベースであって、第1のベースに対して第1のポジションに復帰するように弾性手段により連結された第2のベースと、第1のベースに対して旋回する第3のベースと、第3のベースに搭載され、第2のベースに連結されたリンクを含み、第2のベースとリンクとの連結点を支点として第3のベースを駆動し、第3のベースと第1のベースとを相対的に旋回させる駆動手段とを有する旋回装置を提供する。この旋回装置においては、第1のベースが固定されているとした場合、第3のベースは第2のベースとの連結点を支点として駆動して旋回する。第3のベースの旋回に対して障害が発生すると、第2のベースが駆動手段により旋回し、駆動手段および第3のベースに過負荷が生ずることを未然に防止する。そして、第3のベースの障害が除去されたり、第3のベースが障害のない範囲で旋回するときは、第2のベースが弾性手段により第1のポジションに復帰する。したがって、第3のベースの旋回範囲は保持され、第3のベースの旋回範囲が予期しない方向にシフトすることを防止できる。第3のベースを固定し、第1のベースを旋回する場合も同様である。
さらに、この旋回装置においては、バネなどの弾性手段が抜け落ちたり、切れたりすると、第3のベースの駆動手段により第2のベースが旋回してしまい、第3のベースは旋回しない。したがって、旋回装置の弾性手段が抜け落ちるなどの事態が発生しても、第3のベースが旋回しないだけであり、予期しない方向に旋回範囲がシフトすることは未然に防止される。第3のベースを固定し、第1のベースを旋回する場合も同様である。
したがって、本発明の旋回装置と、第1のベースまたは第3のベースを形成するフレームと、第3のベースまたは第1のベースに搭載された送風手段とを有する送風装置においては、温風、熱風、冷風などを出力する範囲が意図しない方向にシフトするのを未然に防止でき、安全な送風装置を提供できる。本発明の旋回装置と、第1のベースまたは第3のベースを形成するフレームと、第3のベースまたは第1のベースに搭載された放熱手段とを有するヒータにおいても同様であり、予期しない範囲を加熱するような事態の発生を未然に防止できる。
第3のベースまたは第1のベースは、第2のベースとリンクとの連結点を支点とする駆動手段により旋回する。第3のベースが旋回する場合を例に説明すると、第3のベースがスムーズに旋回するには、第3のベースが障害に合わずに旋回する条件あるいは環境のときに、第2のベースの位置はできるだけ移動しないことが望ましい。第1のポジションにおいて弾性手段であるバネが自然長であると、弾性手段による力が第2のベースに加わっていないので第3のベースの駆動手段からの作用により第2のベースのポジションが変化しやすい。適当な長さに変位した複数のバネを組み合わせても、第1のポジションにおいてそれらのバネが平衡な状態で第1のポジションが位置されていると、第2のベースの変位に対するバネ定数が変わるだけで変位し易い状況に大きな変わりはない。逆にバネ定数が大きくなることは第2のベースが動きにくくなることを意味するので、第3のベースが障害に合ったときに負荷が大きくなる可能性がある。
そこで、弾性手段としては、第1の端と第2の端とが成す変位角度に比例して弾性力が増加するものを採用することが望ましい。そのような弾性手段の1つは、ねじりバネである。そして、第1の端および第2の端を、共に第1のベースおよび第2のベースから支持し、第1のポジションにおいては、第1の端および第2の端は弾性手段により第1の弾性力が得られる第1の角度に保持する。これにより第2のベースは第1の弾性力で第1のベースに対して支持されているので、第3のベースの駆動手段からの作用により動きにくくなる。さらに、第1の端および第2の端は、第1のベースまたは第2のベースが相対的に第1のポジションからシフトすると変位角度が増大するように第1のベースおよび第2のベースから支持する。これにより、第2のベースが変位したときに第1のポジションに復帰する力が得られる。
弾性手段は、バネ単体で外部からバネには力が加わっていない状態、すなわち自由長に対応する自然状態において、第1の端に対して第2の端が反時計方向に第2の角度になり、第1のポジションにおいて第1の端および第2の端は、第1のベースから突き出た第1の支持突起および第2のベースから突き出た第2の支持突起により、第2の端が第1の端に対して時計方向にほぼ隣接した状態に支持されていることが望ましい。この場合は、第2の端が第1の端に対して時計方向に変位することにより第1のポジションにおける力が得られ、第2のベースの動きを抑えられる。第3のベースに障害が発生した場合に第2のベースが時計または反時計方向に動くと、第2の端が第1の端に対して相対的に時計方向に動くので第1のポジションに復帰する力が得られる。したがって、第1の支持突起および第2の支持突起の2本の突起により弾性手段を制御することができる。
本発明の旋回装置は、第1のベースに対し旋回する第2のベースであって、第1のベースに対して第1のポジションに復帰するように弾性手段により連結され、第3のベースに対して支点となる第2のベースを備えている。したがって、第3のベースあるいは第1のベースが障害物との干渉などにより旋回しない状態になったときに、その駆動力は第2のベースが旋回することで吸収できる。その一方で、障害物が取り除かれたときは第2のベースが元の位置に復帰するので、旋回する範囲を維持できる。したがって、障害物に当たって旋回が停止しても、基本的にはストッパー片がなくても旋回範囲を一定に保つことができる旋回装置を提供することができ、さらに、弾性手段に障害が発生すれば第2のベースが回転して第1または第3のベースの位置が勝手に移動しないので、ヒータなどに適したフェイルセーフな動作が可能な旋回装置を提供できる。
図1に、旋回装置の簡単な原理を示してある。この旋回装置1は、第1のベース11と、第2のベース12と、第3のベース13とを有する。第2のベース12は、第1のベース11に対して、旋回中心C2を中心に旋回する。第3のベース13は、第1のベース11に対して、旋回中心C3を中心に旋回する。第3のベース13は、駆動機構15を備えており、駆動機構15は、モータ16と、それにより第3のベース13に対して中心C4の回りに回転駆動されるカムプレート17と、カムプレート17の偏心した位置に一端18aが取り付けられたリンクアーム18とを備えている。リンクアーム18の他端18bは第2のベース12に旋回可能に取り付けられている。したがって、第2のベース12が固定されていれば、駆動機構15により、第3のベース13は、第2のベース12に他端18bが取り付けられた位置を支点として旋回する。
第2のベース12は、第1のベース11に対して、実線で示した第1のポジションP1に復帰するように弾性手段20により連結されている。旋回装置1では、弾性手段20として、開き角θ0で自然状態のU字型あるいはV字型の板バネあるいはねじりバネ21を想定する。V字型に組み合わされたプレートとコイルバネの組み合わせなどによっても同等の作用をするバネは形成できる。第1のポジションにおいて、開き角θ0よりΔθ0大きな開き角θ1でバネを支持するように、第1のベース11および第2のベース12からそれぞれ2本の支持突起が立てられており、バネ21の第1の端T1と第2の端T2を内側から支持している。第1のベース11の支持突起をSP11およびSP12、第2のベース12の突起をSP21およびSP22とする。このポジションP1の状態で、バネ21がΔθ0だけ自然状態(定常状態)から変位している。したがって、第2のベース12を時計方向あるいは反時計方向に旋回しようとすれば、バネ定数をk1としたときに以下の力に対抗する必要がある。
F0 = k1×Δθ0 ・・・(1)
第3のベース13を旋回するときに支点18bに加わる力FがポジションP1における対抗力F0よりも小さければ第2のベース12は動かず、第2のベース12は固定された状態で第3のベース13は旋回する。
一方、支点18bに加わる力Fが対抗力F0より大きくなると、第2のベース12は第1のベース11に対して旋回する。このため、第3のベース13は旋回しない。したがって、第3のベース13あるいは第3のベース13に搭載された装置が障害物と干渉して対抗力F0よりも大きな力が発生すると、第3のベース13は止まり、第3のベース13あるいは装置に対する負荷の増大を防止できる。その一方で、第2のベース12は駆動機構15に駆動されて旋回するので、駆動機構15の駆動力は第2のベース12を駆動するために使用される。したがって、駆動機構15のモータ16、第3のベース13およびそれに搭載された装置に過負荷が加わることを防止できる。
第2のベース12が反時計方向にΔθ1だけ旋回した状態を破線で示してある。このポジションP2においては、第2のベースの支持突起SP21およびSP22がΔθ1だけ旋回し、第1のベースの支持突起SP11およびSP12は旋回しない。したがって、バネ21の第1の端T1は第1のベースの支持突起SP11により支持され、端T2は第2のベースの支持突起SP22により支持され、開き角θ1に対して変位角Δθ1だけ大きな開き角θ2まで広がる。このため、第1のベース11と第2のベース12との間に以下の復帰力Frが発生する。
Fr = k1×(Δθ0+Δθ1) ・・・(2)
第3のベース13に関わる障害が取り除かれ、第2のベースの支点18bに加わる力Fが復帰力Frよりも小さくなれば、第2のベース12は第1のポジションP1に復帰する。第1のポジションP1においては、バネ21を開き角θ1に保持するための第1のベースの支持突起SP12によりバネ21の開き角はθ1以下にはならず、対抗力F0は維持される。
第2のベース12が時計方向にΔθ1だけ旋回した状態を一点鎖線で示してある。このポジションP3においては、第2のベースの支持突起SP21およびSP22がΔθ1だけ時計方向に旋回し、第1のベースの支持突起SP11およびSP12は旋回しない。したがって、バネ21は、第2の端T2は第1のベースの支持突起SP12に支持され、端T1は第2のベースの支持突起SP21により支持され、開き角θ1に対して変位角Δθ1だけ大きな開き角θ2まで広がる。このため、上記と同様に、第1のベース11と第2のベース12との間に復帰力Frが発生する。したがって、第3のベース13に関わる障害が取り除かれれば、第2のベース12はポジションP1に自動的に復帰する。変位角度に比例して弾性力が増加するバネ21を採用することにより、ポジションP1で第2のベース12を対抗力F0が発生するように支持でき、さらに、第2のベース12が時計方向および反時計方向に旋回したときに、バネ21の端T1およびT2の変位角は広がり、元の第1のポジションP1に復帰する力Frを得ることができる。
上記では、第1のベース11に対して第3のベース13が旋回する場合を説明しているが、第3のベース13を固定して、第1のベース11を旋回することも可能であり、旋回装置1の作用効果に差はない。以下の実施例においても同様である。
図2(a)に、異なる旋回装置を示してある。この旋回装置2は、弾性手段20に関わる構成が異なり、他の構成は上記の旋回装置1と共通である。弾性手段20に用いられている板バネあるいはねじりバネ22は、図2(b)に示す自然状態において、角度θ5で開いており、第1の端T1に対して第2の端T2は反時計方向に位置する。旋回装置2に取り付けた状態では、実線で示す第1のポジションP1において、第1の端T1および第2の端T2は、第1のベース11から突き出た第1の支持突起SP1および第2のベースから突き出た第2の支持突起SP2により支持され、第2の端T2が第1の端T1に対して時計方向にほぼ隣接した状態になっている。
したがって、ポジションP1において、バネ22は、角度θ5だけ変位しており、バネ定数をk2としたときに、以下の対抗力F0が得られる。
F0 = k2×θ5 ・・・(3)
さらに、上記と同様に、第2のベース12が反時計方向にΔθ1だけ旋回した状態を破線で示してある。このポジションP2においては、第2のベースの支持突起SP2がΔθ1だけ旋回し、第1のベースの支持突起SP1は旋回しない。したがって、バネ22の第1の端T1は第2のベースの支持突起SP2により支持され、端T1は第1のベースの支持突起SP1により支持され、変位角Δθ1だけ広がる。端T1は端T2に対して反時計方向に移動するので、変位θ5と変位Δθ1は同じ方向になり、第1のベース11と第2のベース12との間に以下の復帰力Frが発生する。
Fr = k2×(θ5+Δθ1) ・・・(4)
この旋回装置2においても、第3のベース13に関わる障害が取り除かれ、第2のベースの支点18bに加わる力Fが復帰力Frよりも小さくなれば、第2のベース12は第1のポジションP1に復帰する。第1のポジションP1においては、第1のベースの支持突起SP1により第1の端T1は第2の端T2の反時計方向で止まるので、変位角θ5は保持され、対抗力F0は維持される。
第2のベース12が時計方向にΔθ1だけ旋回した状態を一点鎖線で示してある。このポジションP3においては、第2のベースの支持突起SP2がΔθ1だけ時計方向に旋回し、第1のベースの支持突起SP1は旋回しない。したがって、バネ22は、第2の端T2は第2のベースの支持突起SP2に支持され、端T1は第1のベースの支持突起SP1により支持され、第2の端T2が時計方向に動いて変位角θ5と同じ方向に変位角Δθ1だけ広がる。このため、上記と同様に、第1のベース11と第2のベース12との間に上記と同じ復帰力Frが発生する。したがって、第3のベース13に関わる障害が取り除かれれば、第2のベース12はポジションP1に自動的に復帰する。
変位角度に比例して弾性力が増加するバネ22の端T1およびT2を、自然状態に対して入れ替わる方向(クロスする方向)に動かしてセットすることにより、それぞれ一本の支持突起SP1およびSP2によりバネ22の端T1およびT2を内側から支持することが可能となる。このため、旋回装置2の構造をさらに簡易にすることができる。
図3(a)および(b)に、旋回装置を搭載したヒータ30を示してある。このヒータ30は、燃料タンク39および燃料タンク39を支持するフレーム38を備えた下半部31と、燃焼機構を内蔵した放熱装置37を備えた上半部32とを有し、下半部31と上半部32とが旋回装置3により連結されている。
図4に、旋回装置3を上方から見た様子を示してある。旋回装置3の構成を見易くするために、第3のベース13を透かした状態で示してある。また、図5および図6に、旋回装置3の構成を断面により示してある。このヒータ30においては、旋回装置3の第1のベース11がヒータ30の下半部31のフレーム38に取り付けられており、第3のベース13に上半部32が搭載されている。しかしながら、簡単のために図4から図6は、旋回装置3を抜き出して示してある。
この旋回装置3は、上述した旋回装置2と共通する構成を備えており、共通する部分には同じ番号を付す。本例の第2のベース12は円盤状で、第1のベース11に対して第2のベース12と第3のベース13とが同軸上に配置されており、旋回中心C2およびC3が共通する構成となっている。第3のベース13は、第1のベース11に対して4つのローラ51を介して搭載されており、第3のベース13に重量物が搭載されても第3のベース13が第1のベース11に対してスムーズに旋回するようになっている。第3のベース13には、駆動手段15を構成するモータ16と、カム17と、リンク18とが搭載されており、リンク18の他端18bは、第2のベース12に旋回可能に取り付けられている。したがって、モータ16を駆動することにより、第3のベース13は、第2のベース12とリンク18との連結点18bを支点として軸C3の周りに旋回する。
軸C3には、第3のベース13および第2のベース12と共に、ねじりバネ23が回転可能に装着されている。図7に、ねじりバネ23のバネ単体で外部からバネには力が加わっていない状態、すなわち自由長に対応する自然状態を示してある。ねじりバネ23は、実線で示す自然状態において第1の端T1に対して第2の端T2が反時計方向に角度θ9だけ位置しており、旋回装置3にセットされた状態では、破線で示すように第2の端T2が第1の端T2の時計方向に位置する。したがって、この旋回装置3の原理は、図2に示した旋回装置2と共通する。
図8(a)に、第2のベース12を拡大して示し、図8(b)に断面により示してある。第2のベース12は円盤状で、クランクアーム18の他端18bが連結され、第3のベース13が旋回する支点となるスタッド58と、それと中心C2を対して対峙する位置に取り付けられた第2の支持突起SP2とを備えている。さらに、第2の支持突起SP2の内側にほぼ半円状に延びたスリット59が形成されており、第1のベース11に取り付けられた第1の支持突起SP1がスリット59を介して第2のベース12の上方に突き出す。このため、ねじりバネ23は、第1の端T1および第2の端T2が第1の支持突起SP1および第2の支持突起SP2により、図2に示した旋回装置2と同様に支持される。
このため、図4において実線で示した第1のポジションに、第2のベース12があるときは、ねじりバネ23は角度θ9だけ変位した状態になっているので、第2のベース12を時計あるいは反時計方向に回すためには、ねじりバネ23による対抗力F0よりも大きな力が働く必要がある。したがって、通常に第3のベース13を駆動するときは、第2のベース12はほとんど固定されたベースとして機能する。一方、破線で示すように、第3のベース13に力が働いてスムーズに回転できなくなると、第2のベース12には対抗力F0以上の力が作用する。このため、第2のベース12が旋回し、第3のベース13およびモータ16には過負荷がかからない。
第3のベース13からの力により、第2のベース12が反時計方向に旋回させられると、第1の端T1が、反時計方向に第2の支持突起SP2により押されると、復元力Frが発生する。したがって、第3のベース13が障害物と干渉したなどの障害が発生し、第2のベース12が動いて、その障害を吸収した後は、第2のベース12が第1のポジションまで戻る。第2のベース12が時計方向に旋回させられるときも同様であり、第2の端T2が、時計方向に第2の支持突起SP2により押されると、復元力Frが発生する。したがって、第3のベース13に関わる障害がなくなれば、第2のベース12は第1のポジションに自動的に復帰する。
したがって、この旋回装置3を備えたヒータ30においては、上半部32が首ふり中に、障害物などにより上半部32の動きが強制的に停止させられた場合は、第2のベース12が首ふりの駆動系15の駆動力を吸収し、駆動系15のモータ16に過負荷がかかったり、上半部32に大きな力が働き、障害物との干渉部分が損傷したり、障害物を損傷させたり、予期できない動きをすることを防止できる。そして、障害物が外されて上半部32と干渉しないようになれば、第2のベース12は自動的に元の位置に復帰する。また、障害物がある状況でも、上半部32が障害物と干渉しない位置あるいは角度になると第2のベース12は、自動的に元の第1のポジションに復帰している。このため、上半部32が障害物と干渉しても、障害物と干渉している範囲について首ふり角度が小さくなるだけであり、首ふり範囲の中心位置あるいは角度は変わらない。したがって、上半部32の首ふり範囲は所望の範囲に保つことができる。
第2のベース12を固定する力を摩擦力で得た場合は、駆動系15によりいったん第2のベース12が旋回すると、その角度で固定されてしまう。したがって、摩擦力により第2のベースを動かないようにする方法は、第2のベースを駆動する力が摩擦力よりも小さければ動かないので、固定された第2のベースを簡単に得ることができる。しかしながら、摩擦力は復帰力にはならないので、障害物があると第2のベース12は回転して元に戻らない。このため、変位した第2のベースに基づき第3のベース13は回転することにより、第3のベースの旋回範囲はシフトしてしまう。本発明においては、そのようなことはなく、第3のベースの旋回範囲を保つことができる。したがって、図3(a)および図3(b)に示したヒータ30においては、意図しない範囲を加熱するようなことがなく、安全である。
また、ねじりバネ23を角度θ9だけ変位した状態で取り付けてあり、第2のベース12が第1のポジションにあるときは、その変位した状態が維持されるようになっている。このため、第1のポジションにおいても第3のベース13を旋回するための支点として十分な対抗力F0が得られ、第3のベース13を旋回するための支持ベースとして第2のベースは機能する。したがって、条件によっては旋回する第2のベース12を支持点として第3のベース13を旋回させても、障害物などがない限り、第2のベース12が動いてしまって、第3のベース13は途中で旋回速度が極端に上下することはない。このため、第3のベース13をスムーズに旋回させることができる。
また、ヒータ30においては、万一、第2のベース12の位置を固定しているバネ23が脱落したり、折れたりしたときは、対抗力F0が得られない。したがって、第2のベース12は微少な力で旋回してしまい、第3のベース13が旋回しない。このため、意図しない方向を加熱するようなことはない。すなわち、ヒータ30はフェイルセーフであると言える。したがって、この点でも、ヒータ30の安全性は高い。
この旋回装置3は、第3のベース13に上半部32を搭載して旋回しているが、第1のベース11と第3のベース13とを入れ替えることも可能であり、第3のベース13を下半部32に固定し、第1のベース11に上半部32を搭載して首ふりすることも可能である。また、旋回装置3は、上半部32と下半部31との連結部分だけではなく、他の連結部分にも適用できる。たとえば、上半部32に対して放熱部37は上下方向に角度が変えられるようになっているが、この連結部36に旋回装置3を適用することにより、上下に首ふりするヒータを提供することも可能である。また、ヒータ30に限らず、上半部31が温風や冷風を発生する空調装置などの送風装置にも適用できる。さらに、サーチライトなどへの適用も可能であり、いわゆる首ふり機構を備えた全ての装置に適用できる。
旋回装置の一例を示す図である。 図1と異なる旋回装置の一例を示す図である。 図3(a)は旋回装置を搭載したヒータの正面図であり、図3(b)は側面図である。 ヒータの旋回装置の概略の構成を示す平面図である。 旋回装置の断面図である。 旋回装置の異なる方向の断面図である。 ねじりバネを拡大して示す図である。 第2のベースを拡大して示す図である。
符号の説明
1、2、3 旋回装置
11 第1のベース
12 第2のベース
13 第3のベース
20 弾性手段、21、22、23 バネ
30 ヒータ

Claims (6)

  1. 第1のベースと、
    この第1のベースに対し旋回する第2のベースであって、前記第1のベースに対して第1のポジションに復帰するように弾性手段により連結された第2のベースと、
    前記第1のベースに対して旋回する第3のベースと、
    前記第3のベースに搭載され、前記第2のベースに連結されたリンクを含み、前記第2のベースと前記リンクとの連結点を支点として前記第3のベースを駆動し、前記第3のベースと前記第1のベースとを相対的に旋回させる駆動手段とを有する旋回装置。
  2. 請求項1において、前記弾性手段は、第1の端と第2の端とが成す変位角度に比例して弾性力が増加し、前記第1の端および第2の端は共に前記第1のベースおよび第2のベースから支持されており、
    前記第1のポジションにおいて前記第1の端および第2の端は前記弾性手段により第1の弾性力が得られる第1の角度に保持され、前記第1のベースまたは第2のベースが相対的に前記第1のポジションからシフトすると前記変位角度が増大する旋回装置。
  3. 請求項2において、前記弾性手段は、ねじりバネである旋回装置。
  4. 請求項2において、前記弾性手段は、自然状態において前記第1の端に対して前記第2の端が反時計方向に第2の角度になり、
    前記第1のポジションにおいて前記第1の端および前記第2の端は、前記第1のベースから突き出た第1の支持突起および前記第2のベースから突き出た第2の支持突起により、前記第2の端が前記第1の端に対して時計方向にほぼ隣接した状態に支持されている旋回装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の旋回装置と、
    前記第1のベースまたは前記第3のベースを形成するフレームと、
    前記第3のベースまたは前記第1のベースに搭載された送風手段とを有する送風装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載の旋回装置と、
    前記第1のベースまたは前記第3のベースを形成するフレームと、
    前記第3のベースまたは前記第1のベースに搭載された放熱手段とを有するヒータ。

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