JP4329011B2 - 携帯型電子機器及び携帯型電子機器におけるハードディスクのヘッドの退避方法 - Google Patents

携帯型電子機器及び携帯型電子機器におけるハードディスクのヘッドの退避方法 Download PDF

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本発明は新規な携帯型電子機器及び携帯型電子機器におけるハードディスクのヘッドの退避方法に関する。詳しくは、ハードディスクを搭載した携帯型電子機器において、簡易な構成によって落下によるハードディスクの致命的な損傷を防止する技術に関する。
ハードディスクの小型化、高記録密度化によって、小型軽量で大容量のハードディスクが出現し、携帯型電子機器へのハードディスクの採用が為されるようになってきた。
ところで、ハードディスクは極めて衝撃に弱いものである。特に、作動中、すなわち、磁気ディスクに対する信号の書き込みや読み出しを行っている最中の衝撃はヘッドを磁気ディスクに激しく衝突させる惧がある。そのため、非作動中、すなわち、ヘッドが磁気ディスクの記録面と対向していない状態では1000G(重力加速度)に耐えうるものが、作動中は200Gくらいでヘッドや磁気ディスクの破損が生じる。
そこで、ハードディスクを搭載した機器において、机上等から落下した場合には、地面や床面に衝突する前に、ヘッドを退避させて、地面や床面に衝突するときには大きな衝撃に耐えうるようにする技術が特許文献1等によって提案されている。
すなわち、特許文献1には、ハードディスクを搭載した機器に互いに直交する方向の加速度を検出する3個の加速度センサを設け、これら加速度センサの出力を演算して当該機器が落下状態にあるか否かの判断を行い、落下状態にあると判断した場合には先端部にヘッドを有するスライダを磁気ディスクの記録/再生領域から待避させ、ヘッドと磁気ディスクとの衝突を回避するようにした技術が示されている。
しかしながら、加速度センサは高価であり、しかも、その加速度センサを3個も使用することは、当該機器のコストを上昇させることになる。
また、加速度センサには落下時だけでなく、いろいろの場面で1G以外の出力が出る。例えば、落下が自由落下のみであれば、3つの加速度センサの合成ベクトルが0G又はそれに近い値を示す場合を落下と判断すればよいが、携帯型の電子機器の場合、使用者の歩行、走行、手で持って振り回す、等々様々の場面で1G以外の出力が出ることになり、その都度、スライダ(ヘッド)を待避させていたのでは、使い勝手が極めて悪いものになってしまう。そのため、真にヘッドの待避が必要なときだけヘッドを待避させるためには、3つの加速度センサの出力の複雑な演算、判断基準の作成、判断手順の作成が必要であり、これらの達成のために投下する資本、人員、専用IC(Integrated Circuit)等の部品コスト等によって、高価なものとなってしまう。
特開平11−45530号公報
本発明が解決しようとする課題は、安価な構成によって携帯型電子機器の落下を確実に検出することにある。
請求項1に記載した発明は、ハードディスクが搭載された機器本体部と、上記機器本体部に接続されるヘッドフォンと、上記ヘッドフォンと機器本体部との接続の有無を検出する検出手段と、上記ハードディスクのヘッドを退避させる退避手段とを備え、上記検出手段がヘッドフォンの機器本体部との接続が無くなったことを検出したときに上記退避手段がハードディスクのヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させ、上記退避手段は、上記検知手段がヘッドフォンの機器本体部との接続が無くなったことを検出してから1秒から2秒の間ハードディスクのヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させた後該退避を解除することを特徴とする。また、請求項4に記載した発明は、機器本体部にハードディスクを搭載し、ヘッドフォンが上記機器本体部に接続され、検出手段によって上記ヘッドフォンと機器本体部との接続の有無を検出し、退避手段によって上記ハードディスクのヘッドを退避させ、上記検出手段がヘッドフォンの機器本体部との接続が無くなったことを検出したときに上記退避手段がハードディスクのヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させ、上記退避手段は、上記検知手段がヘッドフォンの機器本体部との接続が無くなったことを検出してから1秒から2秒の間ハードディスクのヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させた後該退避を解除することを特徴とする。
請求項2及び請求項5に記載した発明は、上記ヘッドフォンは機器本体部を遠隔操作するリモートコントロール装置を介して機器本体部に接続され、上記リモートコントロール装置の機器本体部からの脱落又はヘッドフォンのリモートコントロール装置からの脱落の何れかを検知したときにヘッドフォンの機器本体部との接続が無くなったと判断することを特徴とする。
請求項3及び請求項6に記載した発明は、ヘッドフォンを機器本体部に接続するための接続コードを使用者の衣服等に取り付けるための取付手段と、上記取付手段の衣服等からの脱落を検出する脱落検出手段とを備え、上記脱落検出手段が取付手段の衣服等からの脱落を検出したときに、上記退避手段がハードディスクのヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させることを特徴とする。
請求項1及び請求項4に記載した発明にあっては、機器本体部とヘッドフォンとの間の接続が無くなると、ハードディスクのヘッドが磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避される。そのため、機器本体部を落下させた場合、機器本体部が地面や床面に衝突する前には必ずヘッドフォンと機器本体部との間の接続が無くなるので、機器本体部が地面や床面に衝突するときには、ヘッドが退避された状態になっているため、ヘッドと磁気ヘッドとの衝突が避けられ、ハードディスクの深刻な損傷が回避される。また、検知手段がヘッドフォンの機器本体部との接続が無くなったことを検出してから1秒から2秒の間ハードディスクのヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させた後該退避が解除されるので、例えば、使用者がリモートコントロール装置を操作するために取付手段を衣服等から取り外した場合でも、ヘッドによって磁気ディスクから予め先読みしておいた情報をヘッドの退避中に再生することによって、再生の中断が回避され、使用者に違和感を与えることがない。
請求項2及び請求項5に記載した発明にあっては、ヘッドフォンをリモートコントロール装置を介して機器本体部に接続している場合、機器本体部を落下させた場合、機器本体部が地面や床面に衝突する前には、必ずリーモートコントロール装置が機器本体部から又はヘッドフォンがリモートコントロール装置から、脱落するので、機器本体部が地面や床面に衝突するときには、ヘッドが退避された状態になっているため、ヘッドと磁気ヘッドとの衝突が避けられ、ハードディスクの深刻な損傷が回避される。
請求項3及び請求項に記載した発明にあっては、取付手段を使用者の衣服等に取り付けていた場合、機器本体部を落下させた場合、該取付手段が衣服等からの脱落したときには、機器本体部が地面や床面に衝突するときには、ヘッドが退避された状態になっているため、ヘッドと磁気ヘッドとの衝突が避けられ、ハードディスクの深刻な損傷が回避される。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。なお、図示した実施の形態は、本発明を携帯型のオーディオプレーヤーに適用したものであり、該オーディオプレーヤー10はヘッドホン20をリモートコントロール装置30を介して機器本体部40に接続するものである。
機器本体部40は筐体41内にハードディスク50を備えていて、該ハードディスク50に音声情報、例えば、音楽情報を記憶してあり、ハードディスク50から音声情報を読み出してそれをヘッドフォン20に出力するようになっている。
ヘッドフォン20はリモートコントロール装置30を介して機器本体部40に接続されるようになっており、リモートコントロール装置30は筐体31から導出されたコード32の先端に設けられたコネクタ33が機器本体部40の筐体41内に設けられたヘッドフォンリモコンインターフェース42に接続された図示しないコネクタに嵌挿されることによって機器本体部40と接続される。リモートコントロール装置30の筐体31にはヘッドフォン20を接続するためのジャック34が設けられており、該ジャック34にヘッドフォン20から導出されたコード21の先端に設けられたプラグ22が嵌挿され、これによって、ヘッドフォン20がリモートコントロール装置30を介して機器本体部40と接続される。
リモートコントロール装置30の筐体31にはリモートコントロール装置30を使用者の衣服等に取り付けるための取付手段としてクリップ35が設けられている。クリップ35は挟持部35aとつまみ部35bとの間に位置された支点部35cで回動自在なるように筐体31に支持され、図示しない捩じりコイルバネ等の付勢手段によって挟持部35aが筐体31に接触するように付勢されている。
図3に示すように、機器本体部40の筐体41内には演算処理部43が設けられている。演算処理部43はCPU(Central Processing Unit)43a、RAM(Random-Access Memory)43b、ROM(Read Only Memory)43c、フラッシュROM(Flash ROM)43d、インターフェース部43e等によって構成され、機器本体部40の操作部44の操作ボタン44a、44a、・・・の操作及びリモートコントロール装置30の操作に応じて、各部の制御を行うものである。
機器本体部40の筐体41の正面には上記した操作部44の他、液晶表示パネル等の表示手段を備えた表示部60が設けられており、該表示部60に各種表示、例えば、現在再生中の曲名、曲名編集中の文字表示等が為される。この表示部60を始め、上記ヘッドフォンリモコンインターフェース42、操作部44、ハードディスク50は演算処理部43のインターフェース部43eを介してCPU43aと接続されており、CPU43aとの間の信号の伝達が為される。
また、CPU43a、ハードディスク50、表示部44等には電源回路45から電源が供給される。なお、該電源回路45とハードディスク51との間には遮断スイッチ46が介挿されており、必要に応じて該遮断スイッチ46が演算処理部43によって動作されて電源回路45からハードディスク50への電源の供給が遮断されるようになっている。
図2で分かるように、ハードディスク50は、磁気ディスク51、磁気ディスク51を回転させるスピンドルモータ52、先端部に磁気ヘッド53が構成されたスライダ54、スライダ54を回動させる駆動部55等を備え、磁気ディスク51を回転させると共に、駆動部55によってスライダ54を回動させることによってその先端部の磁気ヘッド53を磁気ディスク51の記録面51aに近接させた状態で磁気ディスク51の半径方向に移動させて信号の磁気ディスク51への書き込み(記録)又は信号の磁気ディスク51からの読取(再生)を行うようになっている。
上記構成において、例えば、音楽情報の再生を行う場合には、ハードディスク50からヘッドフォン20への出力スピードより速いスピードで信号の読取を行い、これを一旦RAM43bに保存した上、順次デコードしてアナログの音声信号に変換してヘッドフォン20へと出力するようになっている。例えば、8分位の長さの曲であれば10秒ほどでハードディスク50から読み出すことができる。
使用者は、ヘッドフォン20を耳にあてがい、リモートコントロール装置30又は機器本体部40の操作部44を操作して、ヘッドフォン20によって音楽の鑑賞をすることになる。その場合、リモートコントロール装置30の位置を安定させるために、クリップ35の挟持部35aと筐体31との間に使用者の衣服の一部を挟み込んで使用することもある。
上記演算処理部43のCPU43aはリモートコントロール装置30のコネクタ33の機器本体部40の図示しないコネクタからの脱落、ヘッドフォン20のプラグ22のリモートコントロール装置30のジャック34からの脱落及びクリップ35の衣服等からの脱落を検知することができるようになっており、これらの何れかを検知したときは、ハードディスク50の磁気ヘッド53を退避させるようになっている。この「退避」は磁気ヘッド53が磁気ディスク51の記録面51aに衝突しない状態にすることであって、例えば、スライダ54を回動させて磁気ヘッド53が磁気ディスク51と対向しない位置(図2の2点鎖線で示す位置参照)に移動させると共に、当該位置でスライダ54の磁気ヘッド53を支持している先端部が磁気ディスク51の記録面51aに直交する方向に移動しないようにスライダ54の先端部を図示しない挟持手段によって挟持したり、或いは、スライダ54の現在位置でスライダ54の磁気ヘッド53を支持している先端部を保持して該先端部が磁気ディスク51の方へ移動しないようにする等、適宜の方法によって為すことが出来る。
次に、上記オーディオプレーヤー10におけるヘッドの退避動作がどのようにして為されるのかを図4のフローチャート図を参照して説明する。
先ず、操作部44又はリモートコントロール装置30の操作によって音楽の再生が指示されると、指示された曲目の磁気ディスク51からの読取が開始する(ステップ1(S1)、そして、読取の開始(ステップ1(S1))が為されると、リモートコントロール装置30が機器本体部40に接続されているか否か、すなわち、リモートコントロール装置30のコネクタ33が機器本体部40のコネクタに接続されているか否かの判断(ステップ2(S2))が為される。そして、ステップ2(S2)においてリモートコントロール装置30が機器本体部40に接続されている(YES)と判断されたときはステップ3(S3)に進み、リモートコントロール装置30が機器本体部40から外れている(NO)と判断されたときはステップ4(S4)に進む。
ステップ3(S3)ではヘッドフォン20が機器本体部40に接続されているか否か、すなわち、ヘッドフォン20のプラグ22がリモートコントロール装置30のジャック34に嵌挿されているか否かの判断が為される。
そして、ステップ3(S3)において、ヘッドフォン20が機器本体部40に接続されている(YES)と判断されたときはステップ(S5)に進み、ヘッドフォン20が機器本体部40に接続されていない(NO)と判断されたときはステップ4(S4)に進む。
ステップ5(S5)では、クリップ35が衣服等に取り付けられている状態から外れたか否か、すなわち、クリップ35の挟持部35aがリモートコントロール装置30の筐体31と離間している(間に衣服等が介在している)状態から挟持部35aが筐体1に接触したか否かの判断が為される。すなわち、クリップ35によってリモートコントロール装置30が使用者の衣服等に取り付けられている間は、リモートコントロール装置30の筐体31とクリップ35の挟持部35aとによって衣服等を挟んでいるため、クリップ35の挟持部35aとリモートコントロール装置30の筐体31との間は衣服等によって遮られて非接触の状態となっている。そこで、例えば、機器本体部40の落下により、機器本体部40の重量がクリップ35にかかると、その重量によってクリップ35の挟持部35aと筐体31との間から衣服等が相対的に引き抜かれた状態となり、クリップ35の挟持部35aが筐体31に接触する。演算処理部43のCPU43aはこのクリップ35の挟持部35aが筐体31から離間している状態(Open)からクリップ35の挟持部35aが筐体31に接触した状態(Close)への変化を検出するようになっており、変化が無かった判断されたとき(NO)はステップ6(S6)に進み、変化があったと判断されたとき(YES)はステップ4(S4)に進む。
ステップ6(S6)では指令された内容(操作部44の操作又はリモートコントロール装置30の操作によって与えられた内容)、例えば、再生を指示された曲目の磁気ディスク51からの読取が完了したか否かが判断され、完了であれば(YES)ステップ7(S7)に進んで磁気ディスク51からの読取を終了し、読取が完了していなければ(NO)ステップ2(S2)に戻る。
ステップ2(S2)、ステップ3(S3)及びステップ5(S5)で判断すべき各状態は、ヘッドフォンリモコンインターフェース42を経由して演算処理部43のインターフェース部43eに伝達され、CPU43aがそれを認識して所定の動作を各部に指示する。
ステップ4(S4)では磁気ヘッド53の退避が行われてステップ8(S8)へ進む。磁気ヘッド51の退避は上記したように、磁気ヘッドを所定の退避位置へと移動させたり、磁気ヘッド53が動かないように機械的にロックしたりする退避動作の他、CPU43aがインターフェース部43eを経由して遮断スイッチ46を操作してハードディスク50への電源供給を遮断することによって為しても良い。後者の電源供給の遮断の方法は処理時間が短くて済む利点があり、前者の方法は遮断スイッチ46が必要ないので、コストを削減することができる。
ステップ8(S8)では一定の時間、例えば、2秒が経過したか否かの判断が為され、2秒が経過した場合(YES)はステップ9(S9)に進み、2秒が経過していない場合(NO)はステップ8(S8)の判断を繰り返す。この一定の時間は1秒乃至2秒あれば十分である。すなわち、使用者が立っている状態で機器本体部40を落下させた場合でも、ステップ4(S4)でのヘッド退避動作が為されてから1秒以上経過しても機器本体部40が地面や床面に衝突しないということはあり得ず、1秒乃至2秒の間磁気ヘッド53の退避を行っておけば十分である。また、現在のオーディオプレーヤーにあっては、いわゆる先読みが通常であり、再生する曲目のデータをハードディスク50から短時間で読み込んでメモリ(例えば、RAM43b)に蓄えておき、これを順次再生していくようになっており、例えば、演奏時間が8分位の長さの曲目のデータであれば10秒位で読み込むことができる。従って、例えば、使用者がリモートコントロール装置30を操作しようとして衣服等から外したときに、磁気ヘッド53の退避が行われても、予めメモリに読み込んでおいたデータを再生することによってそのときに再生されていた曲目の再生が中断してしまうようなことは無い。
ステップ9(S9)ではハードディスク50からの読取を再開してステップ2(S2)に戻る。
上記したように、オーディオプレーヤー10にあっては、機器本体部40の落下に伴って生じるヘッドフォン20と機器本体部40との間の接続の遮断を検出することによって、ハードディスク50の磁気ヘッド53の退避を行うので、落下の検出のために加速度センサを使用する必要が無く、安価な構成によってハードディスクの損傷を回避することができる。また、加速度センサを使用した場合、機器本体部40の落下の態様によっては、加速度センサに生じる出力は一様ではなく(例えば、自由落下と回転落下では異なる)、また、落下でない場合でも加速度センサの出力に変化が表れることがあり(例えば、使用者が機器本体部40を振り回したり、上方へ放り投げたりしても落下時の出力に近似した出力が生じる)、それらの相違を見分けるための判定基準の作成や演算が複雑になるが、上記オーディオプレーヤー10にあっては、そのような面倒が無く、落下を確実に検出して磁気ヘッドの退避を行うことができる。
なお、上記した実施の形態では、ヘッドフォン20、リモートコントロール装置30、クリップ35の3者に関しての状態を検出して磁気ヘッド53の退避行動を取るようにしたが、ヘッドフォン20の状態のみの検出によって磁気ヘッド53の退避行動をとるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、ヘッドフォン20はリモートコントロール装置30を介して機器本体部40に接続されるものを示したが、ヘッドフォン20は直接機器本体部40に接続するようにしても良い。この場合、リモートコントロール装置30はあってもなくても良い。
さらに、本明細書において、「ヘッドフォン」の用語は、使用者が直接身に付けて音声を聴くための電気−音響変換手段、例えば、一般にヘッドフォンとか、イヤフォンと称されるもの及びこれら電気−音響変換手段を含む装置、例えば、液晶表示パネル等の表示手段と共にヘッドフォンを組み込んだヘッドマウントディスプレ(Head Mount Display)等も本明細書におけるヘッドフォンの範疇に入るものである。
また、上記した実施の形態では、クリップ35(取付手段)はリモートコントロール装置30を衣服等に取り付ける手段として適用したが、ヘッドフォン20のコード21を中間部分で衣服等に取り付けるための取付手段として適用しても良い。
さらにまた、上記実施の形態では、本発明をオーディオプレーヤーに適用したものを示したが、本発明はハードディスクを搭載した電子機器、例えば、映像と音声を見るためのビデオプレーヤー、PDA(Personal Digital Assistant)等に広く適用することができるものである。
その他、上記実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
携帯型の電子機器で記憶装置としてハードディスクを備えるものに広く適用することができ、落下によるハードディスクの損傷を防止することができる。しかも、安価に構成することができる。
図面は本発明を実施するための最良の形態を示すものであり、本図は全体構成を示す外観図である。 機器本体部の概略内部透視平面図である。 回路構成を示すブロック図である。 ヘッドの退避動作を示すフローチャート図である。
符号の説明
10 オーディオプレーヤー(携帯型電子機器)
20 ヘッドフォン
30 リモートコントロール装置
35 クリップ(取付手段)
40 機器本体部
43a CPU(検出手段)(退避手段)(脱落検出手段)
50 ハードディスク
51 磁気ディスク
51a 記録面
53 磁気ヘッド(ヘッド)

Claims (6)

  1. ハードディスクを搭載した携帯型電子機器であって、
    ハードディスクが搭載された機器本体部と、
    上記機器本体部に接続されるヘッドフォンと、
    上記ヘッドフォンと機器本体部との接続の有無を検出する検出手段と、
    上記ハードディスクのヘッドを退避させる退避手段とを備え、
    上記検出手段がヘッドフォンの機器本体部との接続が無くなったことを検出したときに上記退避手段がハードディスクのヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させ、
    上記退避手段は、上記検知手段がヘッドフォンの機器本体部との接続が無くなったことを検出してから1秒から2秒の間ハードディスクのヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させた後該退避を解除する
    携帯型電子機器。
  2. ハードディスクが搭載された機器本体部と、
    上記機器本体部を遠隔操作するリモートコントロール装置を介して機器本体部に接続されるヘッドフォンと、
    上記リモートコントロール装置の機器本体部からの脱落又はヘッドフォンのリモートコントロール装置からの脱落の何れかを検出する検出手段と、
    上記ハードディスクのヘッドを退避させる退避手段とを備え、
    上記退避手段は、上記検出手段が上記リモートコントロール装置の機器本体部からの脱落又はヘッドフォンのリモートコントロール装置からの脱落の何れかを検出したときに、上記ヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させる
    携帯型電子機器。
  3. ハードディスクが搭載された機器本体部と、
    上記ハードディスクのヘッドを退避させる退避手段と、上記機器本体部に接続されるヘッドフォンを上記機器本体部に接続するための接続コードを使用者の衣服等に取り付けるための取付手段と、
    上記取付手段の衣服等からの脱落を検出する脱落検出手段とを備え、
    上記退避手段は、上記脱落検出手段が上記取付手段の衣服等からの脱落を検出したときに、上記ヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させる
    携帯型電子機器。
  4. 機器本体部にハードディスクを搭載し、
    ヘッドフォンが上記機器本体部に接続され、
    検出手段によって上記ヘッドフォンと機器本体部との接続の有無を検出し、
    退避手段によって上記ハードディスクのヘッドを退避させ、
    上記検出手段がヘッドフォンの機器本体部との接続が無くなったことを検出したときに上記退避手段がハードディスクのヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させ、
    上記退避手段は、上記検知手段がヘッドフォンの機器本体部との接続が無くなったことを検出してから1秒から2秒の間ハードディスクのヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させた後該退避を解除する
    携帯型電子機器におけるハードディスクのヘッドの退避方法。
  5. 機器本体部にハードディスを搭載し、
    上記機器本体部を遠隔操作するリモートコントロール装置を介してヘッドフォンを機器本体部に接続し、
    検出手段によって上記リモートコントロール装置の機器本体部からの脱落又はヘッドフォンのリモートコントロール装置からの脱落の何れかを検出し、
    退避手段によって上記検出手段が上記リモートコントロール装置の機器本体部からの脱落又はヘッドフォンのリモートコントロール装置からの脱落の何れかを検出したときに、上記ヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させる
    携帯型電子機器におけるハードディスクのヘッドの退避方法。
  6. 機器本体部にハードディスクを搭載し、
    取付手段によって上記機器本体部に接続されるヘッドフォンを上記機器本体部に接続するための接続コードを使用者の衣服等に取り付け、
    脱落検出手段によって上記取付手段の衣服等からの脱落を検出し、
    退避手段によって上記脱落検出手段が上記取付手段の衣服等からの脱落を検出したときに、上記ヘッドを磁気ディスクの記録面に衝突しない状態に退避させる
    携帯型電子機器におけるハードディスクのヘッドの退避方法。
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