JP4327541B2 - 遠隔管理システムとその被管理装置,およびプログラム - Google Patents

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この発明は、画像形成装置等の被管理装置(電子装置)、その被管理装置とそれを通信回線(ネットワーク)経由で遠隔管理する管理装置とによって構成された遠隔管理システム、上記被管理装置における時刻補正方法、並びに上記被管理装置を制御するコンピュータに必要な機能(この発明に係わる機能)を実現させるためのプログラムに関する。
従来から、通信機能を備えたプリンタ,ファクシミリ(FAX)装置,デジタル複写機,スキャナ装置,デジタル複合機等の画像処理装置を始め、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等に通信機能(通信手段)を持たせた電子装置を被管理装置とし、サービスセンタ(管理センタ)の管理装置が公衆回線やインタネット等の通信回線経由でこれらの被管理装置を遠隔管理する遠隔管理システムが提案されている。
あるいは、上述したような被管理装置が通信機能を備えていない場合や、通信機能を備えていてもその機能が管理装置と通信するための機能を持っていない場合には、その被管理装置に管理装置と通信可能な通信機能を有する仲介装置(これも管理装置によって管理されるため被管理装置とも言える)を接続し、管理装置が通信回線および仲介装置経由で被管理装置を遠隔管理する遠隔管理システムも提案されている。
このような遠隔管理システム、例えば画像形成装置の遠隔管理システムでは、画像形成装置が、時計手段としての内部時計を備え、画像形成動作に応じて画像形成枚数を課金カウンタによって積算し、そのカウンタ値の情報(カウンタ情報)や、ROMのバージョン情報および定着ユニット内の定着ローラの表面温度(定着温度)等のログ情報など、所要の情報を、定時(内部時計の時刻が予め指定された時刻に達した時)の発呼又は管理装置からの要求等により、管理装置へ通報(送信)するようにしている。
あるいは、仲介装置が、内部時計を備え、例えば定期的に自己に接続されている画像形成装置の所要の情報を取得してメモリ(記憶手段)に書き込み、定時の発呼又は管理装置からの要求等により、メモリ内の所要の情報を管理装置へ通報するようにしている。
ところで、所要の情報は、定時の発呼又は管理装置からの要求等によってその管理装置へ通報するものであるため、画像形成装置又は仲介装置等の電子装置では、その通報時まで記憶手段に記憶するようにしている。また、所要の情報は、その情報の発生元を管理するためのものであるため、電子装置では、所要の情報を記憶手段に書き込む際に、その情報に関連付けて内部時計の時刻(年月日時分等の日時)をタイムスタンプとして書き込むことも行っている。つまり、所要の情報とタイムスタンプとを関連付け、履歴情報として書き込むようにしている。内部時計としては、RTC(リアルタイムクロック回路)やソフト的な時計がある。
上述したような電子装置では、RTCを搭載する場合、電源がOFFになった(遮断された)ときでもRTCの時刻(以下「タイムスタンプ」ともいう)を保持するためにRTCバックアップ用のバッテリ(電池)も搭載するのが一般的である。しかし、バッテリを搭載しなければコストダウンになるし、製品寿命後の破棄時などに、環境を配慮してバッテリを外すなどの手間もいらなくなる。万一、バッテリを外さずに破棄された場合を想定すると、バッテリを搭載しないことが環境にも優しい。
一方、ソフト的な時計を搭載する場合、例えば時計機能を実現するためのUNIX(登録商標)系のOS(オペレーティングシステム)が、時刻情報を1970年1月1日0:00からの経過秒として持っているため、RTCがなくても、秒をカウントできるカウンタがあれば時刻をカウントして出力することができる。最近のCPUでは、秒数カウントを想定したカウンタを持っているものもある。しかし、常に正しいカウントをするためには、カウンタ(CPU)に電源を供給する必要があり、大きな容量のバッテリが必要である。
ここで、上述したような電子装置が、電源バックアップがないRTC(内部時計)を搭載していた場合、停電等による電源の遮断(OFF)によってRTCの動作が停止するようなことがあると、その後の電源投入によって動作が再開されたとき、RTCの時刻は実際の時刻からずれ、履歴情報(所要の情報とタイムスタンプとを組み合わせたもの)を定時に管理装置へ送信できなかったり、誤った履歴情報を管理装置へ送信してしまう。そのため、管理装置では、電子装置の履歴情報を定時に受信できなかったり、誤った履歴情報を受信することになるため、電子装置を正確に管理できないという問題が生ずる。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、遠隔管理システムを構成する画像形成装置や仲介装置等の被管理装置が、電源バックアップがないRTCを実装していても、あるいはRTCを実装していなくても(但しソフト的な時計は持っている)、正確な履歴情報を略定時に確実に管理装置へ送信できるようにすることにより、コストダウンを図り、環境にも配慮できるようにすることを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、遠隔管理システム、被管理装置、被管理装置を制御するコンピュータに必要な機能を実現させるためのプログラムを提供する。
請求項1の発明による被管理装置は、管理装置により通信回線経由で遠隔管理される被管理装置であって、電源バックアップがない、もしくはソフト的な時計手段と、時刻設定済みフラグを含む情報を記憶する記憶手段と、電源投入後、上記時刻設定済みフラグをOFFに初期設定するフラグ初期設定手段と、電源投入後、上記時計手段に仮時刻を設定する仮時刻設定手段と、該手段による仮時刻設定後、外部から時刻を取得する時刻取得手段と、上記時計手段の仮時刻を上記時刻取得手段によって取得した時刻に補正する時計時刻補正手段と、該時計時刻補正手段による時刻補正後、上記時刻設定済みフラグをONに設定変更するフラグ設定変更手段と、他の被管理装置からの異常情報を受信する異常情報受信手段と、該異常情報受信手段によって異常情報を受信した場合に、上記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第1のフラグ確認手段と、該第1のフラグ確認手段によって上記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合には、上記異常情報受信手段によって受信した異常情報に上記時計時刻補正手段によって補正された上記時計手段の時刻を関連付けて上記記憶手段に書き込む第1の情報書込手段と、上記第1のフラグ確認手段によって上記時刻設定済みフラグがONになったことを確認できなかった場合には、上記異常情報受信手段によって受信した異常情報に上記時計手段の仮時刻を関連付けて上記記憶手段に書き込む第2の情報書込手段と、該第2の情報書込手段による書き込み後、上記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第2のフラグ確認手段と、該第2のフラグ確認手段によって上記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合に、上記時刻取得手段によって取得した時刻と上記時計手段の仮時刻とに基づいて上記記憶手段内の上記異常情報に関連付けられた時刻を補正する情報時刻補正手段と、上記第1の情報書込手段による書き込み後あるいは上記情報時刻補正手段による補正後の上記記憶手段内の上記異常情報を該異常情報に関連付けられた時刻と共に通信回線経由で上記管理装置へ送信する情報送信手段とを設けたものである。
請求項2の発明による被管理装置は、請求項の被管理装置において、上記情報時刻補正手段が、上記時刻取得手段によって取得した時刻と上記時計手段の仮時刻との時間差を算出する時間差算出手段を備え、該手段によって算出された時間差に基づいて上記記憶手段内の上記異常情報に関連付けられた時刻を補正するものである。
請求項の発明による被管理装置は、請求項1又は2の被管理装置において、上記時刻取得手段を、上記管理装置又は上記他の被管理装置から時刻を取得する手段としたものである。
請求項の発明による被管理装置は、請求項の被管理装置において、上記時刻取得手段に、時刻取得要求を上記管理装置又は上記他の被管理装置へ通知する手段と、該手段によって上記管理装置又は上記他の被管理装置へ通知すべき時刻取得要求を構造化言語形式に変換する手段とを備えたものである。
請求項の発明による遠隔管理システムは、管理装置により通信回線および仲介装置経由で複数の各被管理装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、上記仲介装置に、電源バックアップがない、もしくはソフト的な時計手段と、時刻設定済みフラグを含む情報を記憶する記憶手段と、電源投入後、上記時刻設定済みフラグをOFFに初期設定するフラグ初期設定手段と、電源投入後、上記時計手段に仮時刻を設定する仮時刻設定手段と、該仮時刻設定手段による仮時刻設定後、上記管理装置から時刻を取得する時刻取得手段と、上記時計手段の仮時刻を上記時刻取得手段によって取得した時刻に補正する時計時刻補正手段と、該時計時刻補正手段による時刻補正後、上記時刻設定済みフラグをONに設定変更するフラグ設定変更手段と、他の被管理装置からの異常情報を受信する異常情報受信手段と、該異常情報受信手段によって異常情報を受信した場合に、上記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第1のフラグ確認手段と、該第1のフラグ確認手段によって上記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合には、上記異常情報受信手段によって受信した異常情報に上記時計時刻補正手段によって補正された上記時計手段の時刻を関連付けて上記記憶手段に書き込む第1の情報書込手段と、上記第1のフラグ確認手段によって上記時刻設定済みフラグがONになったことを確認できなかった場合には、上記異常情報受信手段によって受信した異常情報に上記時計手段の仮時刻を関連付けて上記記憶手段に書き込む第2の情報書込手段と、該第2の情報書込手段による書き込み後、上記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第2のフラグ確認手段と、該第2のフラグ確認手段によって上記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合に、上記時刻取得手段によって取得した時刻と上記時計手段の仮時刻とに基づいて上記記憶手段内の上記異常情報に関連付けられた時刻を補正する情報時刻補正手段と、上記第1の情報書込手段による書き込み後あるいは上記情報時刻補正手段による補正後の上記記憶手段内の上記異常情報を該異常情報に関連付けられた時刻と共に通信回線経由で上記管理装置へ送信する情報送信手段とを設けたものである
請求項の発明による遠隔管理システムは、請求項の遠隔管理システムにおいて、上記仲介装置の情報時刻補正手段が、上記時刻取得手段によって取得した時刻と上記時計手段の仮時刻との時間差を算出する時間差算出手段を備え、該手段によって算出された時間差に基づいて上記記憶手段内の上記異常情報に関連付けられた時刻を補正するものである。
請求項7の発明による遠隔管理システムは、請求項5又は6の遠隔管理システムにおいて、上記仲介装置の時刻取得手段に、時刻取得要求を上記管理装置へ通知する手段と、該手段によって上記管理装置へ通知すべき時刻取得要求を構造化言語形式に変換する手段とを備えたものである。
請求項の発明によるプログラムは、電源バックアップがない時計手段と、時刻設定済みフラグを含む情報を記憶する記憶手段とを有する被管理装置を制御するコンピュータに、電源投入後、上記時刻設定済みフラグをOFFに初期設定するフラグ初期設定機能と、電源投入後、上記時計手段に仮時刻を設定する仮時刻設定機能と、該仮時刻設定機能による仮時刻設定後、外部から時刻を取得する時刻取得機能と、上記時計手段の仮時刻を上記時刻取得機能によって取得した時刻に補正する時計時刻補正機能と、該時計時刻補正機能による時刻補正後、上記時刻設定済みフラグをONに設定変更するフラグ設定変更手段と、他の被管理装置からの異常情報を受信する異常情報受信機能と、該異常情報受信機能によって異常情報を受信した場合に、上記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第1のフラグ確認機能と、該第1のフラグ確認機能によって上記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合には、上記異常情報受信機能によって受信した異常情報に上記時計時刻補正機能によって補正された上記時計手段の時刻を関連付けて上記記憶手段に書き込む第1の情報書込機能と、上記第1のフラグ確認機能によって上記時刻設定済みフラグがONになったことを確認できなかった場合には、上記異常情報受信機能によって受信した異常情報に上記時計手段の仮時刻を関連付けて上記記憶手段に書き込む第2の情報書込機能と、該第2の情報書込機能による書き込み後、上記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第2のフラグ確認機能と、該第2のフラグ確認機能によって上記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合に、上記時刻取得機能によって取得した時刻と上記時計手段の仮時刻とに基づいて上記記憶手段内の上記異常情報に関連付けられた時刻を補正する情報時刻補正機能と、上記第1の情報書込機能による書き込み後あるいは上記情報時刻補正機能による補正後の上記記憶手段内の上記異常情報を該異常情報に関連付けられた時刻と共に通信回線経由で上記管理装置へ送信する情報送信機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項の発明によるプログラムは、時刻設定済みフラグを含む情報を記憶する記憶手段を有する被管理装置を制御するコンピュータに、時計機能と、電源投入後、上記時刻設定済みフラグをOFFに初期設定するフラグ初期設定機能と、電源投入後、上記時計機能に仮時刻を設定する仮時刻設定機能と、該仮時刻設定機能による仮時刻設定後、外部から時刻を取得する時刻取得機能と、上記時計機能の仮時刻を上記時刻取得機能によって取得した時刻に補正する時計時刻補正機能と、該時計時刻補正機能による時刻補正後、上記時刻設定済みフラグをONに設定変更するフラグ設定変更手段と、他の被管理装置からの異常情報を受信する異常情報受信機能と、該異常情報受信機能によって異常情報を受信した場合に、上記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第1のフラグ確認機能と、該第1のフラグ確認機能によって上記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合には、上記異常情報受信機能によって受信した異常情報に上記時計時刻補正機能によって補正された上記時計機能の時刻を関連付けて上記記憶手段に書き込む第1の情報書込機能と、上記第1のフラグ確認機能によって上記時刻設定済みフラグがONになったことを確認できなかった場合には、上記異常情報受信機能によって受信した異常情報に上記時計機能の仮時刻を関連付けて上記記憶手段に書き込む第2の情報書込機能と、該第2の情報書込機能による書き込み後、上記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第2のフラグ確認機能と、該第2のフラグ確認機能によって上記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合に、上記時刻取得機能によって取得した時刻と上記時計機能の仮時刻とに基づいて上記記憶手段内の上記異常情報に関連付けられた時刻を補正する情報時刻補正機能と、上記第1の情報書込機能による書き込み後あるいは上記情報時刻補正機能による補正後の上記記憶手段内の上記異常情報を該異常情報に関連付けられた時刻と共に通信回線経由で上記管理装置へ送信する情報送信機能とを実現させるためのプログラムである。
以上説明してきたように、この発明によれば、遠隔管理システムを構成する画像形成装置や仲介装置等の電子装置が、電源バックアップがないRTCを実装していても、あるいはRTCを実装していなくても(但しソフト的な時計は持っている)、正確な履歴情報を略定時に確実に管理装置へ送信できるので、コストダウンを図り、環境にも配慮することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明による電子装置を被管理装置とする遠隔管理システムの構成例について説明する。
図1は、その遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図である。
この遠隔管理システムは、プリンタ,FAX装置,デジタル複写機(コピー機),デジタル複合機等の画像形成装置やスキャナ装置などの画像処理装置や、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等に通信機能を持たせた電子装置(通信装置)を被管理装置10(10a,10b,10c,10d,10e,10f)とする遠隔管理システムである。そして、この被管理装置10と接続される(被管理装置側から見た)外部装置として、被管理装置10とLAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークによって接続された遠隔管理仲介装置である仲介装置101(101a,101b,101c)、更に仲介装置101と公衆回線(電話回線)103又はインタネット112を介して接続されるサーバ装置として機能する管理装置102を備え、当該管理装置102が、仲介装置101を介して各被管理装置10を集中的に遠隔管理できるようにしたものである。被管理装置10および仲介装置101は機器利用者(ユーザ)側のオフィス等に、管理装置102はサービスセンタ(管理センタ)にそれぞれ設置されている。
ここで、管理装置102がインタネット112経由で遠隔管理するサービスをNRSと呼ぶことにする。このNRSを実現するために、機器利用者側のネットワークに、NRSに対応するソフトウェアを実装した仲介装置101および被管理装置10が接続されている。また、管理装置102が公衆回線103経由で遠隔管理するサービスをCSSと呼ぶことにする。なお、公衆回線103の代わりに、専用回線を用いてもよい。
また、公衆回線103(又は専用回線)としては、アナログ回線,ADSL回線,デジタル回線(ISDN回線),光ファイバー利用回線等の固定電話回線や、携帯電話回線,PHS回線等の移動電話回線がある。
仲介装置101および被管理装置10は、その利用環境に応じて多様な階層構造を成す。
例えば、図1に示す設置環境Aでは、管理装置102とHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)による直接的なコネクションを確立できる仲介装置101aが、被管理装置10aおよび10bを従える単純な階層構造になっているが、同図に示す設置環境Bでは、4台の被管理装置10を設置するため、1台の仲介装置101を設置しただけでは負荷が大きくなる。そのため、管理装置102とHTTPによる直接的なコネクションを確立できる仲介装置101bが、被管理装置10cおよび10dだけでなく、他の仲介装置101cを従え、この仲介装置101cが被管理装置10eおよび10fを更に従えるという階層構造を形成している。この場合、被管理装置10eおよび10fを遠隔管理するために管理装置102から発せられた情報は、仲介装置101bとその下位のノードである仲介装置101cとを経由して、被管理装置10e又は10fに到達することになる。
また、設置環境Cのように、被管理装置10に仲介装置101の機能を併せ持たせた仲介機能付被管理装置(以下単に「被管理装置」ともいう)11a,11bを、別途仲介装置を介さずに公衆回線103又はインタネット112によって管理装置102に接続するようにしてもよい。
図示はしていないが、仲介機能付被管理装置11の下位に更に被管理装置10と同等の被管理装置を接続することもできる。
ダイヤルアップサーバ111は、中継装置であり、管理装置102と仲介装置101又は被管理装置11とを公衆回線103(専用回線でもよい)およびインタネット112経由で通信可能に接続する。例えば、仲介装置101又は被管理装置10からの要求(管理装置102との通信要求)により、その要求元と公衆回線103経由でネゴシエーション(通信に関する情報交換)を行い、公衆回線103およびインタネット112経由で要求元と管理装置102とを通信可能に接続する(要求元と管理装置102との間を通信可能状態にする)。
なお、各設置環境A,B,Cには、セキュリティ面を考慮し、ファイアウォール104(104a,104b,104c)を設置する。このファイアウォール104は、プロキシサーバによって構成する。
また、各被管理装置10,11に、ネットワーク経由でパーソナルコンピュータ等の端末装置や他の電子装置(外部装置)を接続することもできる。
このような遠隔管理システムにおいて、仲介装置101は、これに接続された被管理装置10の制御管理のためのアプリケーションプログラムを実装している。
管理装置102は、各仲介装置101の制御管理、更にはこの仲介装置101を介した被管理装置10の制御管理を行うためのアプリケーションプログラムを実装している。そして、被管理装置10も含め、この遠隔管理システムにおけるこれら各ノードは、RPC(remote procedure call)により、相互の実装するアプリケーションプログラムのメソッドに対する処理の依頼である「要求」を送信し、この依頼された処理の結果である「応答」を取得することができるようになっている。
すなわち、仲介装置101又はこれと接続された被管理装置10では、管理装置102への要求を生成してこれを管理装置102へ引き渡し、この要求に対する応答を取得できる一方で、管理装置102は、上記仲介装置101側への要求を生成してこれを仲介装置101側へ引き渡し、この要求に対する応答を取得できるようになっている。この要求には、仲介装置101に被管理装置10に対して各種要求を送信させ、被管理装置10からの応答を仲介装置101を介して取得することも含まれる。
なお、RPCを実現するために、SOAP(Simple Object Access Protocol),HTTP,FTP(File Transfer Protocol),COM(Component Object Model),CORBA(Common Object Request Broker Architecture)等の既知のプロトコル(通信規格),技術,仕様などを利用することができる。
この送受信のデータ送受モデルを図2の概念図に示す。
(A)は、被管理装置10で管理装置102に対する要求が発生したケースである。このケースでは、被管理装置10が被管理装置側要求aを生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った管理装置102がこの要求に対する応答aを返すというモデルになる。同図に示す仲介装置101は複数であるケースも想定できる(上記図1に示す設置環境B)。なお、(A)では、応答aだけでなく応答遅延通知a′を返信するケースが表記されている。これは、管理装置102を、仲介装置101を経由して被管理装置側要求を受け取って、当該要求に対する応答を即座に返せないと判断したときには、応答遅延通知を通知して一旦接続状態を切断し、次回の接続の際に上記要求に対する応答を改めて引き渡す構成としているためである。
(B)は、管理装置102で被管理装置10に対する要求が発生したケースである。このケースでは、管理装置102が管理装置側要求bを生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った被管理装置10が、当該要求に対する応答bを返すというモデルになっている。なお、(B)のケースでも、応答を即座に返せないときに応答遅延通知b′を返すことは(A)のケースと同様である。
次に、図1に示す管理装置102における物理的構成について簡単に説明すると、当該管理装置102は、CPU,ROM,RAM等からなる制御装置や、データベース,モデム,プロキシ(Proxy)サーバ等によって構成されている。その構成については、追って詳細に説明する。
さらに、図1に示す仲介装置101における物理的構成について簡単に説明すると、当該仲介装置101は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ,PHY(物理メディアインタフェース)等によって構成されている。その構成については、追って詳細に説明する。
また、仲介機能付被管理装置11については、仲介装置101の機能を実現するためにこれらのユニットを単に被管理装置10に付加しても良いが、被管理装置10に備えるCPU,ROM,RAM等のハードウェア資源を利用し、CPUに適当なアプリケーションやプログラムモジュールを実行させることによって仲介装置101の機能を実現することもできる。
以下、図1に示した遠隔管理システムのより具体的な例として、この発明による電子装置である画像形成装置を被管理装置とする遠隔管理システムである画像形成装置管理システムについて説明する。図3は、その画像形成装置管理システムの構成の一例を示す概念図であるが、被管理装置10を画像形成装置100に、仲介機能付被管理装置11を仲介機能付画像形成装置(以下単に「画像形成装置」ともいう)110に変更した点が図1と相違するのみであるので、システムの全体構成についての説明は省略する。
画像形成装置100は、コピー,ファクシミリ,スキャナ等の機能および外部装置と通信を行う機能を備えたデジタル複合機であり、それらの機能に係るサービスを提供するためのアプリケーションプログラムを実装しているものである。また、仲介機能付画像形成装置110は、画像形成装置100に仲介装置101の機能を併せ持たせたものである。
このような画像形成装置100の物理的構成について図4を用いて説明する。
図4は、画像形成装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
この画像形成装置100は、CPU201,ASIC(Application Specific Integrated Circuit)202,SDRAM203,フラッシュメモリ(不揮発性メモリ)204,NRS用メモリ205,PHY(物理メディアインタフェース)206,操作部207,HDD(ハードディスクドライブ)208,モデム211,PI(パーソナルインタフェース)212,FCU(ファックスコントロールユニット)213,USB(Universal Serial Bus)214,IEEE1394インタフェース215,プロッタ/スキャナエンジン216,および周辺機217を備えている。これらのユニットは、それぞれがこの画像形成装置100におけるハードウェア資源である。なお、エンジンユニットであるスキャナエンジン/プロッタエンジン216はそれぞれ、内部に異常等の事象を検出するためのセンサを備えている。
CPU201は、ASIC202を介してデータ処理(各機能の制御)を行う演算処理手段である。
ASIC202は、CPUI/Fインタフェース,SDRAMインタフェース,ローカルバスインタフェース,PCIインタフェース,MAC(Media Access Controller)、HDDインタフェースなどからなる多機能デバイスボードであり、CPU201の制御対象となるデバイスの共有化を図り、アーキテクチャの面からアプリ(アプリケーションソフト)等の開発の高効率化を支援するものである。
SDRAM203は、OS(オペレーティングシステム)を含む各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU201がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用するメインメモリである。なお、このSDRAM203の代わりに、DRAMやSRAMを使用してもよい。
フラッシュメモリ204は、この画像形成装置100を起動させるブートローダ(ブートプログラム)やOSイメージを記憶する固定プログラムメモリ、各アプリを記憶するアプリメモリ、各サービス(サービスソフトウェア)を記憶するサービスメモリ、ファームウェアを記憶するファームメモリ、稼動状況を監視・管理する対象となる機器(画像形成装置100)の識別情報であるアドレス(ネットワークアドレス)や機種機番、カウンタ情報(課金カウンタのデータ)を記憶するデータメモリ等として使用する不揮発性メモリ(不揮発性記憶手段)であり、電源がオフになっても記憶内容を保持するようになっている。なお、このフラッシュメモリ204の代わりに、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM等の他の不揮発性メモリを使用してもよい。
NRS用メモリ205は、後述するNRSを記憶する不揮発性メモリであり、オプションでNRS機能を追加することができる。
PHY206は、ネットワークを介して外部装置と通信を行うためのインタフェースである。
操作部207は、各種の操作キー(操作スイッチ又は操作ボタンともいう)およびLCD又はCRTの文字表示器を有する操作手段である。
HDD208は、電源のオン・オフに関係なくデータを記憶保存する不揮発性記憶手段(記録媒体)である。このHDD208に、上述したフラッシュメモリ204内のプログラムやそれ以外のデータを記憶しておくこともできる。また、このHDD208を、ファームメモリとして使用することもできる。
モデム211は、変復調手段であり、外部へ公衆回線103経由でデータを送信する場合、そのデータを公衆回線103に流せる形に変調する。また、管理装置102から送られてくる変調されたデータを受信した場合、そのデータを復調する。
PI212は、RS485規格に準拠したインタフェースを備え、図示しないラインアダプタを介して公衆回線103に接続している。
FCU213は、FAX装置又はモデム機能(FAX通信機能)を有するデジタル複写機やデジタル複合機等の画像形成装置および管理装置102等の外部装置との通信を公衆回線103経由で制御する。
ここで、電源投入(電源オン)により、CPU201は、ASIC202経由でフラッシュメモリ204内のブートローダを起動させ、そのブートローダに従い、フラッシュメモリ204内のOSイメージを読み出し、それをSDRAM203にロードして使用可能なOSに展開する。そして、OSの展開が完了すると、そのOSを起動させる。その後、必要に応じてフラッシュメモリ204内のアプリやサービス等のプログラムあるいはNRS用メモリ205内のNRSを読み出し、それらをSDRAM203にロードして展開し、起動させることにより、各種機能を実現することができる。
次に、画像形成装置100(又は110)のソフトウェア構成について図5を用いて説明する。
図5は、画像形成装置100のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
当該画像形成装置100のソフトウェア構成は、アプリケーションモジュール層,サービスモジュール層,汎用OS層からなる。そして、これらのソフトウェアを構成するプログラムはフラッシュメモリ204やNRS用メモリ205に記憶され、必要に応じて読み出されてCPU201によって実行される。そしてCPU201は、これらのプログラムを必要に応じて実行することにより、この発明による各種機能を実現することができる。
アプリケーションモジュール層のソフトウェアは、CPU201を、ハードウェア資源を動作させて所定の機能を実現させる複数のアプリケーション制御手段(処理実行手段)として機能させるためのプログラムによって構成され、サービスモジュール層のソフトウェアは、CPU201を、ハードウェア資源と各アプリケーション制御手段との間に介在し、複数のアプリケーション制御手段からのハードウェア資源に対する動作要求の受付,その動作要求の調停,およびその動作要求に基づく動作の実行制御を行うサービス制御手段(処理実行手段)として機能させるためのプログラムによって構成される。
なお、それらの機能のうち、管理装置102との通信に係わる機能(通信手段としての機能)の実現方法は、画像形成装置100と画像形成装置110とによって異なる。つまり、画像形成装置110の場合は、仲介装置101の機能を備えているため、CPU201が対応するプログラムを実行することにより、管理装置102との通信に係わる機能を実現することができる。画像形成装置100の場合には、CPU201が対応するプログラムを実行すると共に、仲介装置101を利用することにより、管理装置102との通信に係わる機能を実現することができる。
サービスモジュール層には、オペレーションコントロールサービス(OCS)300、エンジンコントロールサービス(ECS)301、メモリコントロールサービス(MCS)302、ネットワークコントロールサービス(NCS)303、ファクスコントロールサービス(FCS)304、システムコントロールサービス(SCS)306、システムリソースマネージャ(SRM)307、イメージメモリハンドラ(IMH)308、デリバリーコントロールサービス(DCS)316、ユーザコントロールサービス(UCS)317を実装している。また、アプリケーションモジュール層には、NRSアプリ(以下単に「NRS」という)305、CSSアプリ(以下単に「CSS」という)315、コピーアプリ309、ファクスアプリ310、プリンタアプリ311、スキャナアプリ312、ネットファイルアプリ313、ウェブアプリ314を実装している。更に、汎用OS層には、汎用OS320を実装している。
これらを更に詳述する。
OCS300は、操作部207を制御するモジュールである。
ECS301は、ハードウェアリソース等のエンジンユニットを制御するモジュールである。
MCS302は、メモリ制御をするモジュールであり、例えば、画像メモリの取得および開放、HDD208の利用等を行う。
NCS303は、ネットワークとアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムとの仲介処理を行わせるモジュールである。
FCS304は、ファクシミリ送受信、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷等を行うモジュールである。
SCS306は、コマンドの内容に応じたアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムの起動管理および終了管理を行うモジュールである。
SRM307は、システムの制御およびリソースの管理を行うモジュールである。
IMH308は、一時的に画像データを入れておくメモリを管理するモジュールである。
DCS316は、HDD208やSDRAM203に記憶している(する)画像ファイル等をSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)を用いて送受信するモジュールである。
UCS317は、機器利用者(ユーザ)が登録した宛先情報や宛名情報等のユーザ情報を管理するモジュールである。
NRS305は、ネットワークを介してデータを送受信する際のデータの変換を行うなど、ネットワークを用いたNRS方式による遠隔管理に関する機能(管理装置102との通信に係わる機能)をまとめたアプリケーションプログラムである。
CSS315は、公衆回線103を介してデータを送受信する際のデータの変換を行うなど、公衆回線103を用いたCSS方式による遠隔管理に関する機能(管理装置102との通信に係わる機能)をまとめたアプリケーションプログラムである。
コピーアプリ309は、コピーサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ファクスアプリ310は、ファクスサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
プリンタアプリ311は、プリンタサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
スキャナアプリ312は、スキャナサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ネットファイルアプリ313は、ネットファイルサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ウェブアプリ314は、ウェブサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
汎用OS320は、UNIX(登録商標),Linux(登録商標),Windows(登録商標)等のオペレーティングシステム(オペレーションシステム)を使用することができる。オペレーティングシステムは、サービスモジュール層やアプリケーションモジュール層のプログラムなどを実行させる処理を司る。ここで、UNIXやLinuxを用いれば、オープンソースゆえの安全性が担保され、ソースコード入手の容易性などの利点がある。
次に、上述した画像形成装置100におけるソフトウェアの構成に含まれるNRSモジュールの内部構成を図6を用いて更に説明する。
図6は、NRS305の構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、NRS305は、SCS306とNCS303との間で処理をおこなっている。ウェブサーバ機能部500は、外部から受信した要求に関する応答処理を行う。ここでの要求は、例えば、構造化言語であるXML(Extensible Markup Language)形式で記載された、SOAP(Simple Object Access Protocol)によるSOAPリクエストであることが考えられる。ウェブクライアント機能部501は、外部への要求を発行する処理を行う。libsoap502は、SOAPを処理するライブラリであり、libxml503は、XML形式で記載されたデータを処理するライブラリである。また、libgwww504は、HTTPを処理するライブラリであり、libgw_ncs505は、NCS303との間の処理をするライブラリである。
次に、仲介装置101の物理的構成について、図7を参照して説明する。
図7は、仲介装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。
この仲介装置101、上述したように、機器利用者のオフィス等に設置されるものであり、CPU52,SDRAM53,フラッシュメモリ54(不揮発性メモリ),内部時計(リアルタイムクロック回路)55,Op−Port(操作部接続ポート)56,PHY57,モデム58,HDD制御部59,拡張I/F60,RS232I/F61,RS485I/F62,HDD63等を備えている。そして、この仲介装置101はPHY57を介してネットワーク上のCE端末105や画像形成装置100と接続される。また、RS232I/F61およびRS485I/F62を介しても画像形成装置100と接続可能であるが、ここではこのI/Fは使用しないものとする。なお、画像形成装置100の場合と同様に、SDRAM53の代わりに、DRAMやSRAMを使用してもよい。また、フラッシュメモリ54の代わりに、EEPROM等の他の不揮発性メモリを使用してもよい。
次に、仲介装置101のソフトウェア構成を図8を用いて説明する。
図8は、仲介装置101のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
この図8に示すように、仲介装置101におけるソフトウェアは、アプリケーション層70,サービス層80,プロトコル層90の3層からなっている。そして、これらのソフトウェアを構成するプログラムはHDD63やSDRAM53、あるいはフラッシュメモリ54上に記憶され、必要に応じて読み出されてCPU52によって実行される。そしてCPU52は、これらのプログラムを必要に応じて実行し、装置の制御を行うことにより、この発明による各種機能を実現することができる。
このソフトウェアにおいて、アプリケーション層70は、デバイスコントロールメソッド群71とNRSアプリケーションメソッド群72とを有する。
そして、デバイスコントロールメソッド群71は、管理対象情報設定,機器設定,ファームウェアアップデート,ポーリング設定変更,ログ出力,起動処理の各メソッドを備え、この発明の特徴に係る処理を始め、被管理装置である画像形成装置100の情報管理や通信の設定等を行うためのプログラムである。
NRSアプリケーションメソッド群72は、ログ収集,ファームウェアダウンロード,機器コマンド実行,機器設定変更,サプライ通知,異常通知,デバイス起動/導入,デバイス生死確認の各メソッドを備え、画像形成装置100からの種々の通知や要求に対応したり、管理装置102からの要求に従って画像形成装置100に動作を行わせたりするためのプログラムである。
次に、サービス層80には、セキュリティサービス81,対接続機器通信サービス82,対管理装置通信サービス83,スケジューラサービス84とを備えている。
そして、セキュリティサービス81は、内部情報などの外部への不正流出を予防、妨害するなどのジョブを生成・実行するモジュールである。
対接続機器通信サービス82は、仲介装置101に接続されたネットワーク接続機器との間で情報の授受を実現するため、情報取得の対象となる機器の検索、対象機器との接続管理、ファイル送受信、パラメータ管理、APL管理などのジョブを生成・実行するモジュールである。
対管理装置通信サービス83は、管理装置102との間でコマンド受信,ファイル送受信,情報要求,情報送信(情報通知)などのジョブを生成・実行するモジュールである。
スケジューラサービス84は、所定の設定時間情報に基づき、リモートコントロールアプリを展開するモジュールである。
次のプロトコル層90には、情報の送受信対象に応じたプロトコルを用いて情報の授受をおこなうジョブを生成・実行するための各メソッドを備える。即ち、ネットワークを介したネットワーク接続機器の通信環境に広く対応可能なように、SOAP(Simple Object Access Protocol)や、その下位プロトコルとして用いられるHTTP,HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Security),FTPなどを制御可能なメソッドを有している。
次に、仲介装置の機能構成について、図9を参照して説明する。
図9は、仲介装置101の機能構成の一例を示すブロック図である。
この仲介装置101は、制御部(制御基板)700を備えている。
制御部700は、内部時計部701,処理部702,通信部703,および記憶部704からなる。
内部時計部701は、電源バックアップがない(電源800がOFFになると時刻がリセットされる)時計手段であり、電源800がONの間、常時、時刻(年月日時分等)を生成出力する。この内部時計部701は、図7の内部時計55に相当する。
処理部702は、この仲介装置101を統括的に制御・処理するためのマイクロコンピュータであり、図7のCPU52に相当する。
通信部703は、画像形成装置100やCE端末105、管理装置102と通信するものであり、図7のPHY57やモデム58を含む。
記憶部704は、画像形成装置100から取得(収集)するカウンタ情報等の各情報とその時(取得時刻)とを関連付けて記憶したり、処理部702が動作に用いる時刻設定済みフラグや後述する時間差等の各種データ、更に処理部702を動作させるためのソフトウェア(図7によって説明したものを含む)を記憶する記憶手段であり、図7のSDRAM53,フラッシュメモリ54,およびHDD63を含む。
電源800は、制御部700を含む仲介装置101全体への電源(給電)のON/OFFを行う。
ここで、処理部702が、記憶部704内のソフトウェアを必要に応じて実行し、内部時計部701(内部時計55),通信部703等を利用することにより、この発明による各種機能(フラグ初期設定手段,仮時刻設定手段,時刻取得手段,時計時刻補正手段,フラグ設定変更手段,異常情報受信手段,第1のフラグ確認手段,第1の情報書込手段,第2の情報書込手段,第2のフラグ確認手段,情報時刻補正手段,情報送信手段としての機能)を実現することができる。
なお、制御部700を画像形成装置110又はCE端末105に備えることもできる。
次に、管理装置102の物理的構成について、図10を参照して説明する。
図10は、管理装置102の物理的構成の一例を示すブロック図である。
この管理装置102は、モデム601,通信端末602,プロキシ(Proxy)サーバ603,操作者端末604,データベース605,制御装置606等からなる。
モデム601は、公衆回線103を介して機器利用者側(例えば画像形成装置100を利用しているユーザ先)の仲介装置101又は画像形成装置110と通信するものであり、送受信するデータを変復調する。このモデム601と後述する通信端末602により通信手段としての機能を果たす。
通信端末602は、モデム601による通信を制御するものである。
プロキシサーバ603は、インタネット112を介して機器利用者側の仲介装置101又は画像形成装置110との通信およびセキュリティ管理を行う。このプロキシサーバ603も、通信手段としての機能を果たす。
操作者端末604は、各種データの入力をオペレータによるキーボードやポインティングデバイス(マウス等)等の入力部上の操作により受け付ける。
データベース605は、図示しないサーバのハードディスク装置等の記憶装置に存在し、各機器利用者側の仲介装置101および画像形成装置110から受信したデータ、操作者端末604から入力されたデータ、およびプログラム等の各種データを記憶する。このデータベース605の所定領域には、パラメータ記憶エリアを備えている。このパラメータ記憶エリアは、回線パラメータを含む各種パラメータを記憶する。
制御装置606は、図示しないCPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを備えており、管理装置102全体を統括的に制御する。そのCPUが、上記プログラムに従って動作する(上記プログラムを必要に応じて実行する)と共に、モデム601,通信端末602,又はプロキシサーバ603を必要に応じて選択的に使用することにより、各種機能を実現することができる。
上述した構成を踏まえて、図3の画像形成装置管理システム内で行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例について図11を用いて説明する。なお、以下に示すSCS306およびNRS305による処理は、実際には図4のCPU201がそれらのプログラムに従って動作することによって実行するが、説明の都合上、それらのプログラムが処理を実行するものとする。
図11は、管理装置102,仲介装置101,および画像形成装置100間で行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例を示す図である。
この例においては、まず、仲介装置101は、インタネット112経由で管理装置102に対してポーリング(送信要求があるかどうかの問い合わせ)を行う(S601)。つまり、自己の識別情報である識別子を付加したポーリング情報のSOAPメッセージを生成し(ポーリング情報を構造化言語形式であるXML形式に変換し)、そのSOAPメッセージに基づいてHTTPメッセージ(SOAPメッセージを含むHTTPメッセージ)を生成し、それをインタネット112経由で管理装置102へ送信する。
管理装置102は、仲介装置101から上記HTTPメッセージ(HTTPリクエスト)を受信すると、課金カウンタ(カウンタ情報)取得要求を示す情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージ(HTTPレスポンス)を生成し、それをインタネット112経由で該当する仲介装置101(受信したSOAPメッセージの送信元)へ送信する(S602)。このとき、受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージに付加された識別子に基づいて該当する仲介装置101を認識する。
仲介装置101は、管理装置102から上記HTTPメッセージを受信すると、そのHTTPメッセージに基づいて課金カウンタ取得要求を示す情報のSOAPメッセージを生成し、それをネットワーク経由で自己に接続されている画像形成装置100のNRS305へ送信する(S603)。
NRS305は、仲介装置101から受信したSOAPメッセージに記述されている課金カウンタ取得要求をSCS306へ通知する(S604)。
SCS306は、NRS305から課金カウンタ取得要求の通知を受けると、フラッシュメモリ204(又はHDD208)に格納されている課金カウンタのデータを読み取る(S605)。そして、その読み取った課金カウンタのデータ(応答データ)をNRS305へ引き渡す(S606)。
NRS305は、SCS306から課金カウンタのデータ(カウンタ値を示すカウンタ情報)を受け取ると、そのデータのSOAPメッセージを生成し(受け取ったデータを構造化言語形式であるXML形式に変換し)、それをネットワーク経由で仲介装置101へ送信する(S607)。
仲介装置101は、NRS305から課金カウンタのデータのSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、それをインタネット112経由で管理装置102へ送信する(S608)。
このように、上記通信シーケンスにより、データの送受信が行われる。
次に、上記図11と異なり、画像形成装置100から仲介装置101を経て管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの一例について図12を用いて説明する。
図12は、画像形成装置100から管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの一例を示す図である。
この例においては、まず、OCS300は、操作部207上の図示しないユーザコールキーが押下された旨をSCS306へ通知する(S701)。
SCS306は、OCS300からユーザコールキーが押下された旨の通知を受けると、ユーザコール要求をNRS305へ通知する(S702)。
NRS305は、SCS306からユーザコール要求の通知を受けると、ユーザコールを知らせるユーザコール情報のSOAPメッセージを生成し、それをネットワーク経由で仲介装置101へ送信する(S703)。
仲介装置101は、NRS305からユーザコール情報のSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに自己の識別情報である識別子を付加し、更にそのSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、インタネット112経由で管理装置102に対してユーザコールを行う。つまり、自己の識別子を付加したユーザコール情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージをインタネット112経由で管理装置102へ通報する(S704)。ここで、ステップS704の処理後のパターンを以下の(A)から(C)に分けて説明する。
まず、(A)において、管理装置102は、ユーザ先(機器利用者)の仲介装置101からユーザコール情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信し、その受信が正常に終了した場合には、その旨(ユーザコールが成功した旨)のコール結果を、正常に終了しなかった(異常に終了した)場合には、その旨(ユーザコールが失敗した旨)のコール結果を示す情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、それをインタネット112経由で通報元の仲介装置101へ送信する(S705)。
仲介装置101は、管理装置102からコール結果を示す情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信すると、そのHTTPメッセージに基づいてコール結果を示す情報のSOAPメッセージを生成し、それをネットワーク経由でユーザコールキーが押下された画像形成装置100のNRS305へ送信する(S706)。
NRS305は、仲介装置101からコール結果を示す情報のSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージが示すコール結果を解釈(判定)し、SCS306へ通知する(S707)。
SCS306は、コール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが成功したか失敗したかを示すメッセージを操作部207上の文字表示器に表示する(S708)。
次に(B)において、仲介装置101は、規定時間(予め設定された所定時間)が経っても管理装置102から応答がないと判断した場合には、ユーザコールが失敗した旨のコール結果を示す情報のSOAPメッセージを生成し、それをNRS305へ送信する(S709)。
NRS305は、失敗した旨のコール結果を示す情報のSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに記述されている失敗した旨のコール結果を解釈し、SCS306へ通知する(S710)。
SCS306は、NRS305からコール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが失敗した旨を示すメッセージを操作部207上の文字表示器に表示する(S711)。
次に(C)において、NRS305は、規定時間が経っても仲介装置101から応答がないと判断した場合には、ユーザコールが失敗した旨のコール結果をSCS306へ通知する(S712)。
SCS306は、NRS305からコール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが失敗した旨を示すメッセージを操作部207上の文字表示器に表示する(S713)。
図13は、画像形成装置100から管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの他の例を示す図である。
この例においては、まず、仲介装置101が、定期的に課金カウンタ(カウンタ情報)取得要求を示す情報のSOAPメッセージを生成し、それをネットワーク経由で自己に接続されている画像形成装置100のNRS305へ送信する(S801)。
NRS305は、仲介装置101から受信したSOAPメッセージに記述されている課金カウンタ取得要求をSCS306へ通知する(S802)。
SCS306は、NRS305から課金カウンタ取得要求の通知を受けると、フラッシュメモリ204(又はHDD208)に格納されている課金カウンタのデータを読み取る(S803)。そして、その読み取った課金カウンタのデータ(応答データ)をNRS305へ引き渡す(S804)。
NRS305は、SCS306から課金カウンタのデータ(カウンタ情報)を受け取る(取得する)と、そのデータのSOAPメッセージを生成し(受け取ったデータを構造化言語形式であるXML形式に変換し)、それをネットワーク経由で仲介装置101へ送信する(S805)。
仲介装置101は、NRS305から課金カウンタのデータのSOAPメッセージを受信(取得)すると、その課金カウンタのデータを取得時刻(内部時計55の時刻)を含むタイムスタンプと関連付けてフラッシュメモリ54(又はHDD63)に書き込む(S806)。
ここで、仲介装置101の記憶部704の一部であるフラッシュメモリ54(又はHDD63)に記憶される取得(収集)時刻および取得データの関連について、図19を参照して簡単に説明しておく。
図19は、記憶部704に格納される取得時刻と取得データとの関連付けの一例を示している。例えば、画像形成装置100のカウンタ値つまり課金カウンタ(コピーカウンタともいう)の積算枚数の情報であるカウンタ情報を取得する場合、そのカウンタ情報(カウンタ値)を、その取得先の画像形成装置100の識別子となる機種機番およびカウンタ情報の取得時刻からなるタイムスタンプに関連付けて複数記憶する。
図13に戻り、仲介装置101は、内部時計55の時刻が予め指定された送信時刻(締め日の所定時刻)に達すると、通常は、フラッシュメモリ54(又はHDD63)内の対応する(画像形成装置100から最後に取得した)課金カウンタのデータ(タイムスタンプを含む)を読み出し、そのデータに自己の識別子を付加してSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、インタネット112経由で管理装置102に対してカウンタコールを行う。つまり、自己の識別子を付加した課金カウンタのデータのSOAPメッセージを含むHTTPメッセージをインタネット112経由で管理装置102へ送信する(S810)。
管理装置102は、機器利用者の仲介装置101から課金カウンタのデータのSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信し、その受信が正常に終了した場合には、その旨(カウンタコールが成功した旨)のコール結果を示す情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを、正常に終了しなかった(異常に終了した)場合には、その旨(カウンタコールが失敗した旨)のコール結果を示す情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージをそれぞれ生成し、それをインタネット112経由で送信元の仲介装置101へ送信する(S811)。
一方、仲介装置101は、図13に破線で囲んで示すように、内部時計55の時刻が通報時刻に達する前に、停電等によって電源800がOFFになった(遮断された)場合には、その後電源800がONになった(投入された)後、時刻取得要求を示す情報に自己の識別子を付加してSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、それをインタネット112経由で管理装置102へ送信する(S807)。
ここで、そのHTTPメッセージ内のSOAPメッセージのフォーマット例について、図14および図15を参照して簡単に説明する。
図14はHTTPメッセージ内のSOAPメッセージのフォーマット例を、図15はそのHTTPメッセージの主要部分(データ)の構成をそれぞれ示す説明図である。
これらの図を見て分かるように、時刻取得要求を示すSOAPメッセージは、時刻取得要求の名称(情報取得命令名)および取得したい情報の種類(取得情報種類)の情報を有している。時刻取得元(命令送信元)の情報は、HTTPメッセージのヘッダ部に位置する。
図13に戻り、管理装置102は、機器利用者の仲介装置101から時刻取得要求を示す情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信すると、図示しない電源バックアップがあるRTC(リアルタイムクロック回路)の時刻を示す情報(時刻情報)のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、それをインタネット112経由で送信元の仲介装置101へ送信する(S808)。
仲介装置101は、管理装置102から時刻情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信すると、その時刻情報に基づいて後述する時刻補正(内部時計55の時刻補正を含む)を行う(S809)。
その後、フラッシュメモリ54(又はHDD63)内の対応する(画像形成装置100から取得した)課金カウンタのデータ(タイムスタンプを含む)のうち、予め指定された送信時刻に最も近い時刻が関連付けられているデータを読み出し、そのデータのSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、それをインタネット112経由で管理装置102へ送信する。
ここで、画像形成装置100は、プロッタエンジンや操作部207等の各ハードウェア資源を制御するCPU201が、その各ハードウェア資源の状態を監視し、いずれかのハードウェア資源で異常等の所定の事象が発生した場合、その事象を検出し、その事象の種類によって異なる処理を行う。よって、事象の種類を判定するための基準となる情報が必要であり、図16の例は事象(異常)の種類を判定するための基準となる情報(基準情報)の一例を示すテーブルのデータ構造を示している。ここで、「SC(サービスマンコール)」は「異常」に相当するものである。同図に示すように、検出されたSCによって種類(タイプ)が判定される。そこで、それぞれの種類について説明する。
「タイプA」は、操作部207上の文字表示器(表示部)にSC表示を行って使用禁止とするもののうち、機器利用者(ユーザ)が解除できないものであり、管理装置102からの「SCリセット」もできないものである。例えば、定着系のSCなどである。
「タイプB」は、異常が検出(検知)された特定の機能のみが使用できないSCである。通常使用時には操作部207上の文字表示器にSC表示を行わないが、異常が検出されている機能を選択した時だけ、その文字表示器にSC表示を行う。例えば、両面ユニット異常時に両面モードを選択した場合が該当する。
「タイプC」は、SC発生時にも操作部207上の文字表示器への表示は行わず、内部的にSCの発生のロギングのみを行うものである。例えば、通信が不能になった場合が該当する。
また、「タイプD」は、操作部207上の文字表示器にSC表示を行って使用禁止とするが、主電源(電源ユニット207)のOFF/ON(一旦OFFにし、再びONにする操作)あるいはソフト電源キーの操作によってSCを解除するものである。主電源ON(電源投入)後に再度SCを検出して、見かけ上解除されない場合もある。例えば、モータ異常がそれに該当する。上記判定の基準情報は、上述したフラッシュメモリ204(又はHDD208)の所定の格納領域に格納されていることが考えられる。なお、スキャナエンジンのSC,プロッタエンジンのSCのように、ユニット別の事象も種類の異なる事象として扱うものとする。
以下、仲介装置101によるこの発明の特徴となる処理について、図17〜図21を参照して具体的に説明する。
なお、この例では、電源800がONになる(投入される)毎に、内部時計部701(内部時計55)を初期化する初期設定である時計時刻補正を行うことを想定している。また、この例では、説明の都合上、画像形成装置100がNRS305を使用する場合に対応する処理について説明するが、画像形成装置100がCSS315を使用する場合に対応する処理を行うこともできる。さらに、機器利用者側の仲介装置101と各画像形成装置100とはSOAPによって通信を行うが、ここではその詳細は省略する。仲介装置101と管理装置102との間の通信も、SOAPを用い、その下位プロトコルとしてHTTPを用いるが、ここではその詳細は省略する。さらにまた、後述する処理は内部時計部701(内部時計55)に対するものであるが、処理部702(CPU52)およびOSによるソフト的な時計に対するものでもよい。
図17は、仲介装置101による時計時刻補正処理の一例を示すフローチャートである。
仲介装置101の処理部702は、電源800がONになると、図17の処理ルーチンを開始し、まず記憶部704内の時刻設定済みフラグをOFF(“0”)に初期設定する(S1)。続いて、管理装置102へ現在の時刻(日時)を確認するために、通信部703を介して管理装置102へのHTTPコネクションを開始すると共に、現在時刻の提供を管理装置102にリクエストする。つまり、時刻取得要求を管理装置102へ通知する(S2)。
ここで、現在時刻の確認は、管理装置102ではなく、画像形成装置100又はCE端末105に求めてもよい。ここでは、管理装置102に要求することを想定し、話を進める。
仲介装置101の処理部702は、管理装置102へのリクエスト(時刻取得要求)に対し、管理装置102から現在の時刻の情報が送られてくるのを待つ。このとき、図示しないカウンタ又は内部時計部701を用いて時間計測を行い、その計測時間が予め指定(設定)されたリトライ時間を経過しても管理装置102から現在時刻が送られてこない場合は、ステップS3に戻って、時刻取得要求通知をリトライする(S2,S3,S6)。
一方、管理装置102からのHTTPレスポンスにより現在時刻の情報が送られてくると、その時刻を通信部703を介して取得して内部時計部701(RTC)に設定する時刻補正を行い、その設定時刻から計時動作を開始させる(S4)。そして、記憶部704内の時刻設定済みフラグをON(“1”)にセットする(S5)。以上が内部時計部701を初期化する時計時刻補正処理の一例である。
図18は、仲介装置101による時計時刻補正処理の他の例を示すフローチャートである。
仲介装置101の処理部702は、電源800がONになると、図18の処理ルーチンを開始し、まず内部時計部701を特定の日時に初期設定(仮設定)する。ここでは、00年01月01日00時00分に初期設定するものとする(S11)。次に、記憶部704内の時刻設定済みフラグをOFFに初期設定した後(S12)、図17の処理と同様に、管理装置102へ現在の日時を確認するために、管理装置102へのHTTPコネクションを開始すると共に、現在時刻の提供を管理装置102にリクエストする。つまり、時刻取得要求を管理装置102へ通知する(S13)。
ここでも、管理装置102の代わりに画像形成装置100又はCE端末105に現在の時刻を確認してもよいが、以下の説明では、管理装置102に対して現在時刻を確認することを想定する。
仲介装置101の処理部702は、図17の処理と同様に、管理装置102から現在時刻の情報が送られてくるのを待つ(S13,S14,S18)。
そして、管理装置102から現在時刻の情報が送られてくると、その時刻を通信部703を介して受け取り、且つ内部時計部701の時刻(仮の時刻)を取得し、両者の時刻の時間差を算出(演算)する。この演算により得られた時間差は記憶部704に記憶しておく(S15)。
次いで、管理装置102から受けた現在時刻を内部時計部701に設定する時刻補正を行い、その設定時刻から計時動作を開始させる(S16)。そして、記憶部704の時刻設定済みフラグをONに変更する(S17)。
ところで、仲介装置101が電源800のONにより起動すると、処理部702は、定期的に画像形成装置100と通信し、画像形成装置100で生じている情報(データ)を取得する。そして、画像形成装置100から取得した情報を所定のタイミングで管理装置102に通知する。以下、この動作を情報の種類として課金カウンタ(コピーカウンタ)の情報であるカウンタ情報の場合を例として説明する。
図20は、仲介装置101による定期通報処理(情報時刻補正処理を含む)の一例を示すフローチャートである。この例の処理は、画像形成装置100から取得したカウンタ情報を管理装置102へ定期的に通報する処理を示す。この図20に示す定期通報処理と、後で説明する図21に示す不定期通報処理は、図18によって説明した時計時刻補正処理(初期設定処理)と並列に処理されるようになっている。
仲介装置101の処理部702は、図20の処理ルーチンを開始すると、まず記憶部704内の時刻設定済みフラグを確認し(S21)、それがONの場合、つまり既に前述の時計時刻設定処理が完了している場合には、計測時間が予め指定されたカウンタ取得時間(画像形成装置100からカウンタ情報を取得する周期を決める時間)を経過するのを待つ(S22)。なお、他の処理ルーチンで図示しないカウンタ又は内部時計部701を用いて時間計測を開始するようにしている。
計測時間がカウンタ取得時間を経過すると、画像形成装置100に蓄積されているカウンタ情報を通信部703を介して取得する。このとき、画像形成装置100の選択は予め各画像形成装置100毎に付与されている機種機番をもって行い、画像形成装置100から取得したカウンタ情報は、当該機種機番と関連付けて保持することによって、当該カウンタ情報の出所を識別する(S23)。
画像形成装置100からのカウンタ情報の取得が完了すると、内部時計部701の時刻を参照し、そのカウンタ情報の取得時刻を確認する。そして、取得したカウンタ情報(カウンタ値)を当該画像形成装置100の機種機番およびカウンタ情報の取得時刻を含むタイムスタンプと関連付けて記憶部704に蓄積する(S24)。
そして、このステップS22〜S24までの処理を内部時計部701の時刻が予め指定された送信時刻(管理装置102へ情報を通知するタイミングを決める時刻であり、例えば毎月13日の12時00分等)に達するまで繰り返し実行する(S25)。
内部時計部701の時刻が送信時刻に達すると、記憶部704内の対応する取得済みカウンタ情報をそれに関連付けてあるタイムスタンプと共に管理装置102へ通報(通知)する(S26)。
これによると、時刻設定済みフラグがONになっていれば、その後に画像形成装置100から取得したカウンタ情報については、内部時計部701を参照することで正確な取得時刻を関連付けることができるので、管理装置102に対し、正確な取得時刻と共に画像形成装置100のカウンタ情報を通報することができる。
一方、ステップS21において、時刻設定済みフラグがOFFの場合も、計測時間がカウンタ取得時間を経過するのを待ち(S27)、カウンタ取得時間を経過すると、画像形成装置100のカウンタ情報を取得した後(S28)、内部時計部701の仮の時刻を参照し、そのカウンタ情報を取得した仮の取得時刻を特定し、取得したカウンタ情報を当該画像形成装置100の機種機番および特定した仮の取得時刻を含むタイムスタンプと関連付けて記憶部704に蓄積する(S29)。
ここまでの処理が終了すると、記憶部704内の時刻設定済みフラグを参照し、当該フラグが未だOFFであれば(S30)、ONになるまでステップS27〜S30の処理を繰り返し、ステップS31,S32の処理を禁止する。
これにより、図19の(a)に示すようなカウンタ情報を含む履歴情報のレコードが記憶部704に複数記憶され、データベース化されるようになっている。
記憶部704内の時刻設定済みフラグがONになると、つまり図18の処理によって管理装置102から受けた現在時刻が内部時計部701に設定されたら、それまでにステップS27〜S30で記憶部704に蓄積された各カウンタ情報に関連付けられている仮の取得時刻(タイムスタンプ)を補正(修正)する(S31)。このとき、記憶部704から予め算出した時間差のパラメータを読み出す。この時間差のパラメータは、図18のステップS15で算出されて記憶部704に記憶されている。
よって、例えば図19の(a)に示したような記憶部704内のカウンタ情報を含む履歴情報の各レコードについて、その各カウンタ情報にそれぞれ関連付けられている仮の取得時刻に対して上記時間差を加算又は減算し、その各仮の取得時刻を各カウンタ情報を取得した現実の時刻(正確な時刻)に補正する。例えば、時間差が2年5ヶ月と12日および2時間と42分であれば、図19の(a)に示した各仮の取得時刻が、同図の(b)に示すような現実の取得時刻に補正され、更新される。
なお、図18のステップS15で上記時間差を算出せず、図20のステップS31で管理装置102から取得した時刻と内部時計部701の仮の時刻とに基づいて(例えば両者の時刻の時間差を求め、その時間差に基づいて)上記仮の取得時刻を補正するようにしてもよい。この場合、管理装置102から取得した時刻と内部時計部701の仮の時刻とを図18のステップS15で記憶部704に記憶しておく必要がある。
情報時刻補正(各カウンタ情報の取得時刻の補正)を行った後、管理装置102に取得情報を通報(通知)すべき日時として予め指定された送信日時(指定日時)を特定し、この送信日時に一番近い補正後の取得時刻を持つレコード(履歴情報)を選択し、その選択したレコードのカウンタ情報をタイムスタンプ(機種機番,取得時刻)と共に管理装置102に通報する(S32)。図19の例では、毎月13日の12:00が管理装置102へ情報を通報する送信時刻(締め日の指定時刻)なので、この送信時刻に一番近い2002年6月13日12時02分の取得時刻を持つレコードを選択し、そのレコードのカウンタ情報をタイムスタンプと共に締め日データとして管理装置102へ通報する。
この場合の通報は、仲介装置101から管理装置102に対してHTTPコネクションを開始し、このHTTPリクエストに通報データを含めることによって行う。
なお、ステップS21で時刻設定済みフラグがOFFと判断した場合(内部時計部701の時刻補正が完了している場合)に、ステップS27〜S29の処理に代え、次のような処理を行うようにしてもよい。
すなわち、当該フラグがONになるのを待ち(この間カウンタ情報を取得して記憶部704に書き込む処理を禁止する)、計測時間がカウンタ取得時間を経過した時点で画像形成装置100からカウンタ情報を取得し、内部時計部701の時刻を参照してそのカウンタ情報の取得時刻を確認する。そして、取得したカウンタ情報を当該画像形成装置100の機種機番およびカウンタ情報の取得時刻を含むタイムスタンプと関連付けて記憶部704に記憶する。
以上、図20に示した手順で行われる定期通報処理(予め指定された特定の時刻に行われる管理装置102への通報処理)は、カウンタ情報の通報に限らない。例えば、画像形成装置100がジョブ(コピー)を行うごとに蓄積されるジョブのログ(履歴情報)を管理装置102に通報する場合等にも適用できる。
このように図20では定期通報処理の場合の手順を示したが、続いて、図21によって不定期通報処理(この例では不定期に生じる画像形成装置100の異常の通報について説明する。
図21は、仲介装置101による不定期通報処理(情報時刻補正処理を含む)の一例を示すフローチャートである。
画像形成装置100において異常(故障)が発生すると、画像形成装置100から仲介装置101に対し、その異常の情報の通知が行われる。この場合の異常は、前述したサービスマンコールに相当する。
仲介装置101の処理部702は、この異常情報を通信部703により受信して記憶部704に記憶すると、図21の処理ルーチンを開始し、記憶部704内の時刻設定済みフラグがONになっているか確認する(S41)。
そして、その時刻設定済みフラグが既にONになっていれば、つまり既に管理装置102から受けた現在時刻が内部時計部701に設定された後であれば、その内部時計部701から現在の時刻を取得し、この現在時刻を異常情報の取得時刻とし、記憶部704に記憶した異常情報に当該画像形成装置100の機種機番および異常情報の取得時刻を含むタイムスタンプを関連付ける(S42)。そして、記憶部704内の異常情報をそれに関連付けてあるタイムスタンプと共に管理装置102へ通報する(S43)。
一方、ステップS41において、時刻設定済みフラグが未だOFFの状態であれば、つまり管理装置102から受けた現在時刻が内部時計部701に設定される前であれば、仮の時刻を内部時計部701から取得し、この仮の時刻を異常情報の取得時刻とし、それを含むタイムスタンプを記憶部704に記憶した異常情報に関連付ける(S44)。その後、時刻設定済みフラグがONになるのを待ち(S45)、当該フラグがONになると、図20のステップS31と同様に、異常情報に関連付けられている仮の取得日時を現実の取得日時に補正する(S46)。そして、記憶部704内の異常情報をその補正後の取得日時を含むタイムスタンプと共に管理装置102へ通報する(S43)。
これによると、異常情報の通報のような不定期の情報通報を行う場合でも、当該情報の正しい取得時刻を関連付けて管理装置102に通報することができる。ここで、上記の不定期通報処理の説明は異常情報の通報を例に挙げて説明したが、異常情報の通報以外に適用することもできる。
また、図20によって説明した定期通報処理や図21によって説明した不定期通報処理により管理装置102へ通報することが考えられる画像形成装置100の情報としては、次のものを例示できる。
例えば、仲介装置101自身の情報として、自身の識別子となる機番,自身のIPアドレス,自身のMAC(Media Access Control)アドレス,自身の動作モード(図3に示すように複数の仲介装置101が接続される場合があり、その場合に親仲介装置101bに設定されるマスタモードと、子仲介装置101cに設定されるスレーブモードがある)、および自身がマスタである場合にスレーブとなった仲介装置101のURL等がある。
また、画像形成装置100fがスレーブの仲介装置101cに接続されている場合の管理装置102への通報情報としては、当該スレーブのマスタとなる仲介装置101bのURL等がある。
さらに、画像形成装置100から取得可能な通報情報としては、画像形成装置100の動作状態(電源ON,断線,電源OFF)、更新時刻(仲介装置101が画像形成装置100から情報の提供を受けた最近の日時)、画像形成装置100の識別子である機番、画像形成装置100のデバイスの種類、画像形成装置100のデバイス名、画像形成装置100のIPアドレス、画像形成装置100のMACアドレス、画像形成装置100の設置場所情報、画像形成装置100のアラート状態、当該アラートの詳細情報、画像形成装置100の最新カウンタ値、カウンタ値を管理装置102に通報する指定時刻(締め日)におけるカウンタ値、当該カウンタ値の取得時刻、画像形成装置100へ問い合わせを行う際の通信方式(MIB等)、画像形成装置100にアクセスするための認証キー、およびMIB(Management Information Base)対応機である画像形成装置100のコミュニティ名等がある。
以上説明した仲介装置101と管理装置102との間の通信は、常に、仲介装置101の側から管理装置102に対してHTTPリクエストを開始し、このHTTPリクエストに管理装置102に通報すべき情報を含める。また、管理装置102から仲介装置101への通知は、上記HTTPリクエストに対するHTTPレスポンスに含める。そして、仲介装置101と管理装置102との間でやりとりする通知の形式は、SOAP形式とする。
ただし、この発明は、上記実施例に限定されない。当業者が通常採りうる種々の代替え手段の採用が可能である。
なお、以上の実施例では、仲介装置101にバックアップがない内部時計55を備えた例を示したが、その内部時計55の代わりに、図5の汎用OS320(但しUNIX系のOSに限る)によるソフト的な時計を用いることもできる。前述したように、UNIX系のOS(Linuxを含む)が、時刻情報を1970年1月1日0:00からの経過秒として持っているため、内部時計55がなくても、秒をカウントできるカウンタがあれば時刻をカウントして出力することができる。このようなソフト的な時計を用いれば、CPU52を電源OFF時にバックアップする必要がなくなり、低コストを実現できる。
以上、電子装置の例として画像形成装置100および仲介装置について説明したが、この発明はこれらに限られるものではなく、通信機能を持つネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等や、ネットワークに接続可能なコンピュータ等も含め、通信機能を備えた各種電子装置に適用可能である。また、これらの装置を被管理装置とした場合にも、遠隔管理システムを上述した場合と同様に動作させることができる。さらに、電子装置の遠隔管理システムについても、電子装置,遠隔管理仲介装置,管理装置の構成及びこれらの接続形式は、以上の実施例に限られるものではない。
また、この発明によるプログラムは、上述の仲介装置101を制御するコンピュータに、この発明による各種機能(時計手段,フラグ初期設定手段,仮時刻設定手段,時刻取得手段,時計時刻補正手段,フラグ設定変更手段,異常情報受信手段,第1のフラグ確認手段,第1の情報書込手段,第2の情報書込手段,第2のフラグ確認手段,情報時刻補正手段,情報送信手段としての機能)を実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
この発明は、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等の各種電子装置や、それらの電子装置を制御するコンピュータに適用可能である。
この発明による通信装置を被管理装置とする遠隔管理システムの構成例を示す概念図である。 その遠隔管理システムにおけるデータ送受モデルを示す概念図である。 この発明による通信装置である画像形成装置を被管理装置とする画像形成装置遠隔管理システムの構成例を示す概念図である。 図3の画像形成装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3の画像形成装置100のソフトウェア構成例を示すブロック図である。 図5のNRS305の構成例を示す機能ブロック図である。 図3の仲介装置101内の物理的構成例を示すブロック図である。
図3の仲介装置101のソフトウェア構成例を示すブロック図である。 図3の仲介装置101の機能構成の一例を示すブロック図である。 図3の管理装置102の物理的構成例を示すブロック図である。 図3に示した画像形成装置遠隔管理システム内で行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例を示す図である。 図3の画像形成装置100から管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの一例を示す図である。 図3の画像形成装置100から管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの他の例を示す図である。 HTTPメッセージ内のSOAPメッセージのフォーマット例を示す説明図である。
そのHTTPメッセージの主要部分(データ)の構成をそれぞれ示す説明図である。 異常の種類を判定するための基準となる情報のテーブルの一例を示す説明図である。 図3の仲介装置101による時計時刻補正処理の一例を示すフロー図である。 図3の仲介装置101による時計時刻補正処理の他の例を示すフロー図である。 カウンタ情報およびタイムスタンプを含む履歴情報と情報時刻補正を説明する図である。 図3の仲介装置101による定期通報処理(情報時刻補正処理を含む)の一例を示すフロー図である。 図3の仲介装置101による不定期通報処理(情報時刻補正処理を含む)の一例を示すフロー図である。
符号の説明
10:被管理装置 11:仲介機能付被管理装置 52,201:CPU 53,203:SDRAM 54,204:フラッシュメモリ 55:内部時計 56:Op―Port 57,206:PHY 58,211,601:モデム 59:HDD制御部 63,208:HDD 70:アプリケーション層 80:サービス層 90:プロトコル層 100:画像形成装置 101:仲介装置 102:管理装置 103:公衆回線 104:ファイアウォール 105:CE端末 110:仲介機能付画像形成装置 111:ダイヤルアップサーバ 112:インタネット 202:ASIC 205:NRS用メモリ 207:操作部 216:プロッタ/スキャナエンジン 300:OCS 301:ECS 302:MCS 303:NCS 304:FCS 305:NRS 306:SCS 307:SRM 308:IMH 309:コピーアプリ 310:ファクスアプリ 311:プリンタアプリ 312:スキャナアプリ 313:ネットファイルアプリ 314:ウェブアプリ 315:CSS 316:DCS 320:汎用OS 603:プロキシサーバ 604:操作者端末 605:データベース 606:制御装置 700:制御部 701:内部時計部 702:処理部 703:通信部 704:記憶部 800:電源

Claims (9)

  1. 管理装置により通信回線経由で遠隔管理される被管理装置であって、
    電源バックアップがない、もしくはソフト的な時計手段と、
    時刻設定済みフラグを含む情報を記憶する記憶手段と、
    電源投入後、前記時刻設定済みフラグをOFFに初期設定するフラグ初期設定手段と、
    電源投入後、前記時計手段に仮時刻を設定する仮時刻設定手段と、
    仮時刻設定手段による仮時刻設定後、外部から時刻を取得する時刻取得手段と、
    前記時計手段の仮時刻を前記時刻取得手段によって取得した時刻に補正する時計時刻補正手段と
    該時計時刻補正手段による時刻補正後、前記時刻設定済みフラグをONに設定変更するフラグ設定変更手段と、
    他の被管理装置からの異常情報を受信する異常情報受信手段と、
    該異常情報受信手段によって異常情報を受信した場合に、前記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第1のフラグ確認手段と、
    該第1のフラグ確認手段によって前記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合には、前記異常情報受信手段によって受信した異常情報に前記時計時刻補正手段によって補正された前記時計手段の時刻を関連付けて前記記憶手段に書き込む第1の情報書込手段と、
    前記第1のフラグ確認手段によって前記時刻設定済みフラグがONになったことを確認できなかった場合には、前記異常情報受信手段によって受信した異常情報に前記時計手段の仮時刻を関連付けて前記記憶手段に書き込む第2の情報書込手段と、
    該第2の情報書込手段による書き込み後、前記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第2のフラグ確認手段と、
    該第2のフラグ確認手段によって前記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合に、前記時刻取得手段によって取得した時刻と前記時計手段の仮時刻とに基づいて前記記憶手段内の前記異常情報に関連付けられた時刻を補正する情報時刻補正手段と、
    前記第1の情報書込手段による書き込み後あるいは前記情報時刻補正手段による補正後の前記記憶手段内の前記異常情報を該異常情報に関連付けられた時刻と共に通信回線経由で前記管理装置へ送信する情報送信手段とを設けたことを特徴とする被管理装置。
  2. 請求項に記載の被管理装置において、
    前記情報時刻補正手段は、前記時刻取得手段によって取得した時刻と前記時計手段の仮時刻との時間差を算出する時間差算出手段を有し、該手段によって算出された時間差に基づいて前記記憶手段内の前記異常情報に関連付けられた時刻を補正することを特徴とする被管理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の被管理装置において、
    前記時刻取得手段は、前記管理装置又は前記他の被管理装置から時刻を取得する手段であることを特徴とする被管理装置。
  4. 請求項記載の被管理装置において、
    前記時刻取得手段は、時刻取得要求を前記管理装置又は前記他の被管理装置へ通知する手段と、該手段によって前記管理装置又は前記他の被管理装置へ通知すべき時刻取得要求を構造化言語形式に変換する手段とを有することを特徴とする被管理装置。
  5. 管理装置により通信回線および仲介装置経由で複数の各被管理装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、
    前記仲介装置に、電源バックアップがない、もしくはソフト的な時計手段と、時刻設定済みフラグを含む情報を記憶する記憶手段と、電源投入後、前記時刻設定済みフラグをOFFに初期設定するフラグ初期設定手段と、電源投入後、前記時計手段に仮時刻を設定する仮時刻設定手段と、該仮時刻設定手段による仮時刻設定後、前記管理装置から時刻を取得する時刻取得手段と、前記時計手段の仮時刻を前記時刻取得手段によって取得した時刻に補正する時計時刻補正手段と、該時計時刻補正手段による時刻補正後、前記時刻設定済みフラグをONに設定変更するフラグ設定変更手段と、他の被管理装置からの異常情報を受信する異常情報受信手段と、該異常情報受信手段によって異常情報を受信した場合に、前記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第1のフラグ確認手段と、該第1のフラグ確認手段によって前記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合には、前記異常情報受信手段によって受信した異常情報に前記時計時刻補正手段によって補正された前記時計手段の時刻を関連付けて前記記憶手段に書き込む第1の情報書込手段と、前記第1のフラグ確認手段によって前記時刻設定済みフラグがONになったことを確認できなかった場合には、前記異常情報受信手段によって受信した異常情報に前記時計手段の仮時刻を関連付けて前記記憶手段に書き込む第2の情報書込手段と、該第2の情報書込手段による書き込み後、前記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第2のフラグ確認手段と、該第2のフラグ確認手段によって前記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合に、前記時刻取得手段によって取得した時刻と前記時計手段の仮時刻とに基づいて前記記憶手段内の前記異常情報に関連付けられた時刻を補正する情報時刻補正手段と、前記第1の情報書込手段による書き込み後あるいは前記情報時刻補正手段による補正後の前記記憶手段内の前記異常情報を該異常情報に関連付けられた時刻と共に通信回線経由で前記管理装置へ送信する情報送信手段とを設けたことを特徴とする遠隔管理システム。
  6. 請求項記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記仲介装置の情報時刻補正手段が、前記時刻取得手段によって取得した時刻と前記時計手段の仮時刻との時間差を算出する時間差算出手段を有し、該手段によって算出された時間差に基づいて前記記憶手段内の前記異常情報に関連付けられた時刻を補正することを特徴とする遠隔管理システム。
  7. 請求項5又は6に記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記仲介装置の時刻取得手段は、時刻取得要求を前記管理装置へ通知する手段と、該手段によって前記管理装置へ通知すべき時刻取得要求を構造化言語形式に変換する手段とを有することを特徴とする遠隔管理システム。
  8. 電源バックアップがない時計手段と、時刻設定済みフラグを含む情報を記憶する記憶手段とを有する被管理装置を制御するコンピュータに、
    電源投入後、前記時刻設定済みフラグをOFFに初期設定するフラグ初期設定機能と、電源投入後、前記時計手段に仮時刻を設定する仮時刻設定機能と、該仮時刻設定機能による仮時刻設定後、外部から時刻を取得する時刻取得機能と、前記時計手段の仮時刻を前記時刻取得機能によって取得した時刻に補正する時計時刻補正機能と、該時計時刻補正機能による時刻補正後、前記時刻設定済みフラグをONに設定変更するフラグ設定変更手段と、他の被管理装置からの異常情報を受信する異常情報受信機能と、該異常情報受信機能によって異常情報を受信した場合に、前記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第1のフラグ確認機能と、該第1のフラグ確認機能によって前記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合には、前記異常情報受信機能によって受信した異常情報に前記時計時刻補正機能によって補正された前記時計手段の時刻を関連付けて前記記憶手段に書き込む第1の情報書込機能と、前記第1のフラグ確認機能によって前記時刻設定済みフラグがONになったことを確認できなかった場合には、前記異常情報受信機能によって受信した異常情報に前記時計手段の仮時刻を関連付けて前記記憶手段に書き込む第2の情報書込機能と、該第2の情報書込機能による書き込み後、前記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第2のフラグ確認機能と、該第2のフラグ確認機能によって前記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合に、前記時刻取得機能によって取得した時刻と前記時計手段の仮時刻とに基づいて前記記憶手段内の前記異常情報に関連付けられた時刻を補正する情報時刻補正機能と、前記第1の情報書込機能による書き込み後あるいは前記情報時刻補正機能による補正後の前記記憶手段内の前記異常情報を該異常情報に関連付けられた時刻と共に通信回線経由で前記管理装置へ送信する情報送信機能とを実現させるためのプログラム。
  9. 時刻設定済みフラグを含む情報を記憶する記憶手段を有する被管理装置を制御するコンピュータに、
    時計機能と、電源投入後、前記時刻設定済みフラグをOFFに初期設定するフラグ初期設定機能と、電源投入後、前記時計機能に仮時刻を設定する仮時刻設定機能と、該仮時刻設定機能による仮時刻設定後、外部から時刻を取得する時刻取得機能と、前記時計機能の仮時刻を前記時刻取得機能によって取得した時刻に補正する時計時刻補正機能と、該時計時刻補正機能による時刻補正後、前記時刻設定済みフラグをONに設定変更するフラグ設定変更手段と、他の被管理装置からの異常情報を受信する異常情報受信機能と、該異常情報受信機能によって異常情報を受信した場合に、前記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第1のフラグ確認機能と、該第1のフラグ確認機能によって前記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合には、前記異常情報受信機能によって受信した異常情報に前記時計時刻補正機能によって補正された前記時計機能の時刻を関連付けて前記記憶手段に書き込む第1の情報書込機能と、前記第1のフラグ確認機能によって前記時刻設定済みフラグがONになったことを確認できなかった場合には、前記異常情報受信機能によって受信した異常情報に前記時計機能の仮時刻を関連付けて前記記憶手段に書き込む第2の情報書込機能と、該第2の情報書込機能による書き込み後、前記時刻設定済みフラグがONになったか確認する第2のフラグ確認機能と、該第2のフラグ確認機能によって前記時刻設定済みフラグがONになったことを確認した場合に、前記時刻取得機能によって取得した時刻と前記時計機能の仮時刻とに基づいて前記記憶手段内の前記異常情報に関連付けられた時刻を補正する情報時刻補正機能と、前記第1の情報書込機能による書き込み後あるいは前記情報時刻補正機能による補正後の前記記憶手段内の前記異常情報を該異常情報に関連付けられた時刻と共に通信回線経由で前記管理装置へ送信する情報送信機能を実現させるためのプログラム。
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