JP4744808B2 - 通信装置とその遠隔管理システムおよびプログラム - Google Patents

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この発明は、外部装置と通信する機能を備えた通信装置と、この通信装置とこれをネットワークを介して遠隔管理する管理装置とによって構成された遠隔管理システム、および上記通信装置を制御するコンピュータに必要な機能(この発明に係わる機能)を実現させるためのプログラムに関する。
従来から、通信機能を備えたプリンタ,ファクシミリ(FAX)装置,デジタル複写機,スキャナ装置,デジタル複合機等の画像処理装置を始め、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等に通信機能(通信手段)を持たせた電子装置(通信装置)を被管理装置とし、サービスセンタ(管理センタ)の管理装置が公衆回線やインタネット等のネットワーク経由でこれらの被管理装置を遠隔管理する遠隔管理システムが提案されている。
あるいは、被管理装置が通信機能を備えていない場合や、通信機能を備えていてもその機能が管理装置と通信するための機能を持っていない場合には、その被管理装置に管理装置と通信可能な通信機能を有する仲介装置をネットワーク経由で接続し、管理装置がネットワークおよび仲介装置経由で被管理装置を遠隔管理する遠隔管理システムも提案されている。
ここで、例えば被管理装置を画像形成装置とし、その画像形成装置について簡単に説明する。
画像形成装置としては、既知の感光体静電プロセスを用いて普通紙に画像形成するものが一般的であるが、このような感光体静電プロセスを行う機構からは、トラブル(異常)が発生する割合も高く、更に性能維持のための定期的なオーバホールの必要性から、保守管理のサービス体制を採っている。
この保守管理を充実させる目的で、画像形成装置の遠隔管理システムとして、画像形成装置の内部又は外部に通信手段を設け、画像形成装置とサービスセンタ(管理センタ)に設置された管理装置とを公衆回線(電話回線)を介して接続し、画像形成装置の異常発生時にその旨を管理装置に通報するようにしたものが既に開発され(例えば特許文献1〜5参照)、市販されている。
特開平8−314815号公報 特開2002−144684号公報 特開2001−34122号公報 特開2001−109334号公報 特開2001−194964号公報
このような遠隔管理システムにおける画像形成装置での異常発生時の制御について、図28および図29を参照して詳細に説明する。
図28,図29は、従来の遠隔管理システムにおける画像形成装置での異常発生時の通信シーケンスの異なる例を示す図である。
画像形成装置は、スキャナエンジン又はプロッタエンジン等のエンジンユニット(ハードユニット)内にセンサ等からなる異常検出部(異常検出手段)を備えており、その異常検出部が、エンジンユニットの状態を監視し、例えば異常としてSC(サービスマンコール)が発生した場合に、そのSCを検出し、SCが発生した旨(異常情報)をコントローラへ通知する。
コントローラは、エンジンユニットからSCが発生した旨が通知されると、そのエンジンユニット内でSCが発生したと判定し、SCコール(SC情報の自動通報)用のメッセージを生成してラインアダプタ(仲介装置)へ送信する。このとき、操作部上の文字表示器に「SCコール中」のメッセージを表示する。
ラインアダプタは、コントローラからSCコール用のメッセージを受信すると、コール受付OKをコントローラへ通知すると共に、公衆回線経由でサービスセンタの管理装置に対してSCコールを行う。つまり、SCコールを知らせるSCコール情報(異常情報)を公衆回線経由でサービスセンタの管理装置へ自動通報する。
サービスセンタの管理装置は、機器利用者(この例では画像形成装置を利用しているユーザ)側に設置されているラインアダプタから通報されたSCコール情報を受信し、その受信が正常に終了すると、その旨(SCコールに対する処理が成功した旨)のコール結果(OK)を公衆回線経由で通報元のラインアダプタへ送信する。また、受信したSCコール情報をキュー(例えばハードディスク装置内のデータベース)に格納し、管理装置のオペレータ(以下「センタオペレータ」という)によって対応する処理が行われるまでキューイング(保持する)。さらに、受信したSCコール情報を表示部に表示してセンタオペレータに知らせる。
通報元のラインアダプタは、サービスセンタの管理装置からコール結果(OK)を受信すると、そのコール結果(OK)を画像形成装置のコントローラへ送信する。
画像形成装置のコントローラは、ラインアダプタからコール結果(OK)を受信すると、操作部上の文字表示器に「SCコール成功」のメッセージを表示する。
一方、センタオペレータは、管理装置の表示部の表示を見て通報元のラインアダプタに接続されている画像形成装置のエンジンユニット内でSCが発生したことを認識すると、対応する作業を開始する。
すなわち、まず、管理装置を操作して通報元のラインアダプタへ機器(画像形成装置のエンジンユニット)の状態を知るための状態取得指令にその機器の識別情報を付加して送信させることにより、そのラインアダプタに接続されている画像形成装置から返送される状態応答情報(画像形成装置の状態を示す情報)を取得する。
通報元のラインアダプタは、サービスセンタの管理装置から状態取得指令を受信すると、その状態取得指令をそれに付加されている識別情報に基づいて該当する画像形成装置のコントローラへ送信する。
画像形成装置のコントローラは、ラインアダプタから状態取得指令を受信すると、エンジンの状態を調べ、その結果を示す状態応答情報をラインアダプタへ送信する。このとき、例えばユーザ(オペレータ)による主電源のOFF/ON(主電源を一旦OFFにして再びONにする)によってSC状態(異常)が解除することもあるため、この場合にはSC状態の解除を知らせる異常解除情報を状態応答情報としてラインアダプタへ送信する。
ラインアダプタは、画像形成装置のコントローラから状態応答情報を受信すると、その状態応答情報を公衆回線経由でサービスセンタの管理装置へ通報する。
サービスセンタの管理装置は、通報元のラインアダプタから状態応答情報を受信すると、その状態応答情報を表示部に表示してセンタオペレータに知らせる。
センタオペレータは、管理装置の表示部の表示を見て通報元のラインアダプタに接続されている画像形成装置のエンジンユニット内でSCが発生したままであることを認識すると、該当するユーザ(その画像形成装置の利用者)へ電話をかけてSC発生状況を確認し、解除の方法を指示したり、必要であればサービスステーションに連絡を取り、サービスマンを手配するという処理を実施する。通報元のラインアダプタに接続されている画像形成装置のエンジンユニット内でSCが発生していない(SC状態が解除された)ことを認識すると、上述したような処理は行わない。
しかしながら、このような遠隔管理システムでは、以下に示すような不都合がある。
センタオペレータが、機器利用者側の画像形成装置(例えば通報元の仲介装置に接続されている画像形成装置)のエンジンユニット内でSCが発生したことを認識すると、その画像形成装置のエンジンユニットの状態を知るために、管理装置(外部装置)を操作して状態取得指令を送信させなければならない。
また、管理装置が、状態取得指令の送信により、機器利用者側の画像形成装置のエンジンユニットの状態が異常である旨を示す状態応答情報を受信した場合、その状態応答情報の内容を表示部に表示してセンタオペレータに知らせるため、そのセンタオペレータが、上述したように該当する機器利用者(ユーザ)へ電話をかけてSC発生状況を確認し、解除の方法を指示したり、必要であればサービスステーションに連絡を取り、サービスマンを手配するという処理を実施するが、管理装置が状態応答情報を受信してからセンタオペレータによって上記作業を実施するまでの間に、機器利用者側の画像形成装置のSC状態が解除するようなこともありえる。この場合、センタオペレータによる作業やサービスマンのSCが発生した画像形成装置の設置場所への訪問が無駄になってしまう。
さらに、上述したような遠隔管理システムでは、機器利用者側の画像形成装置が、仲介装置(ラインアダプタ)を用いて又は単独で(この場合仲介装置としての機能を有する)管理装置へのSCコールの実行中に、自己の電源(給電手段)が機器利用者の操作等によってOFF/ONされた場合(一旦遮断されて再び投入された場合)、その実行中のSCコールが中断されるため、以後SCが再び発生しない限りは、実行中だった(中断された)SCコールを再開することができないという問題もある。
なお、機器利用者は、電源のOFF/ONによってSC状態が解除される場合があることを知っているため、SCの検出によって操作部上に対応するエラーメッセージが表示されるような場合には、電源をOFF/ONさせるための操作を行う場合が多い。
管理装置では、仲介装置又は画像形成装置からのSCコールが中断された場合、そのSCコールの情報を正常に受信していない場合がある。その場合、上述したような必要な作業を行うことができない。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、画像形成装置等の通信装置が、異常が発生してその異常を知らせる異常情報の外部装置への送信の実行中に、自己の電源がOFFになって(給電が停止されて)その実行中の送信が中断されるようなことがあった場合でも、その中断された(実行中だった)異常情報の送信を自己の電源が再びONになった場合(給電が再開された場合)に自動的に再開できるようにすることを目的とする。また、通信装置で異常が発生してその異常を知らせる異常情報が外部装置へ送信された場合には、そのことを通信装置側(機器利用者側)で確認できるようにすることも目的とする。さらに、通信装置から外部装置へ異常情報が送信された後、その異常が解除された場合には、そのことを直ちに外部装置側で確認できるようにすることも目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、通信装置と、その遠隔管理システム、および上記通信装置を制御するコンピュータに必要な機能を実現させるためのプログラムを提供する。
請求項1の発明による通信装置は、操作手段と、ハードユニット(スキャナエンジン又はプロッタエンジン等のエンジンユニットなど)と、該ハードユニット内の異常を検出する異常検出手段と、外部装置と通信する通信手段と、上記異常検出手段によって異常が検出された場合に、異常を知らせる異常情報を上記通信手段によって上記外部装置へ送信させる制御手段と、上記操作手段,上記異常検出手段,上記通信手段,および上記制御手段を含む装置全体へ給電する給電手段とを有する通信装置であって、以下に示すようにしたことを特徴とする。
すなわち、上記異常検出手段によって検出された異常の種類を判別する異常種判別手段を設け、上記制御手段に、上記給電手段から上記装置全体への給電中に、上記ハードユニットへの給電の停止/解除を切り替えるハードユニット給電停止/解除切替手段と、該手段に対して上記操作手段の操作によって上記ハードユニットへの給電の停止/解除の切り替えを指示する切替指示手段と、上記異常検出手段によって異常が検出された場合に、上記異常種判別手段によって判別された異常の種類が送信対象か否かを判定し、送信対象の場合に、上記異常情報の送信要求を上記判別された異常の種類を示す情報を付加して上記通信手段に対して発行した後、上記ハードユニット給電停止/解除切替手段によって上記ハードユニットへの給電が一旦停止された後その停止が解除されることにより、上記通信手段より上記異常情報の送信を開始する旨の通知を受ける前に上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、上記異常情報の送信解除要求を上記通信手段に対して発行する第1の制御手段とを備え、上記通信手段に、上記第1の制御手段より上記異常情報の送信要求を受けた場合に、該異常情報を該送信要求に付加されている異常の種類を示す情報を付加して上記外部装置へ送信する手段と、該手段によって上記異常情報の送信を開始するに、その異常情報の送信を開始する旨を該異常情報の送信要求の発行元である上記第1の制御手段へ通知する手段と、上記第1制御手段より上記異常情報の送信要求を受けてから該異常情報の送信が開始されるまでの間に該制御手段より該異常情報の送信解除要求を受けた場合に、該異常情報の送信を解除する手段とを備えたものである。
請求項2の発明による通信装置は、請求項1の通信装置において、上記給電手段からの給電に関係なく情報を記憶保持する不揮発性記憶手段を設け、上記第1の制御手段に、上記異常情報の送信要求を上記判別された異常の種類を示す情報を付加して上記通信手段に対して発行する際に、上記異常情報の送信中を示す異常情報送信中情報を上記判別された異常の種類に対応付けて上記不揮発性記憶手段に設定する手段を備え、上記制御手段に、上記給電手段から装置全体への給電が開始されたとき、上記不揮発性記憶手段にいずれかの上記異常情報送信中情報が設定されていることを認識でき、且つ上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できなかった場合に、上記異常情報の送信要求を上記設定されている上記異常情報送信中情報に対応する異常の種類を示す情報を付加して上記通信手段に対して発行する第2の制御手段を備えたものである。
請求項3の発明による通信装置は、請求項2の通信装置において、上記第2の制御手段に、上記異常情報の送信要求を上記判別された異常の種類を示す情報を付加して上記通信手段に対して発行した後、該通信手段より上記異常情報の送信を開始する旨の通知を受ける前に上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、上記異常情報の送信解除要求を上記通信手段に対して発行する手段を備えたものである。
請求項4の発明による通信装置は、請求項3の通信装置において、上記通信手段に、上記異常情報の送信が解除された場合に、その旨を上記異常情報の送信解除要求の発行元へ通知する手段を備え、上記第1,第2の制御手段にそれぞれ、上記通信手段から上記異常情報の送信が解除された旨の通知を受けた場合に、上記不揮発性記憶手段における該異常情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する上記異常情報送信中情報の設定を解除する手段を備えたものである。
請求項5の発明による通信装置は、請求項2〜4のいずれかの通信装置において、上記制御手段に、上記第1又は第2の制御手段による上記外部装置への上記異常情報の送信に対して、該外部装置から該異常情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、上記不揮発性記憶手段における該異常情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する上記異常情報送信中情報の設定を解除すると共に、該異常情報の送信成功を示す異常情報送信済み情報を該異常の種類を示す情報に対応付けて上記不揮発性記憶手段に設定する第3の制御手段と、該手段によって上記不揮発性記憶手段に上記異常情報送信済み情報が設定された後、上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、異常の解除を知らせる異常解除情報を上記不揮発性記憶手段に設定された上記異常情報送信済み情報に対応付けられている異常の種類を示す情報を付加して上記通信手段によって上記外部装置へ送信させる第4の制御手段とを備えたものである。
請求項の発明による通信装置は、請求項2〜5のいずれかの通信装置において、 上記第2の制御手段に、上記給電手段による装置全体への給電が開始されたとき、上記不揮発性記憶手段にいずれかの上記異常情報送信中情報が設定されていることを確認でき、且つ上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、該異常情報送信中情報の設定を解除する手段を備えたものである。
請求項7の発明による通信装置は、請求項5の通信装置において、上記制御手段に、上記第4の制御手段による上記外部装置への上記異常解除情報の送信に対して、該外部装置から該異常解除情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、上記不揮発性記憶手段における該異常解除情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する上記異常情報送信済み情報の設定を解除する第5の制御手段を備えたものである。
請求項8の発明による通信装置は、請求項1〜7のいずれかの通信装置において、上記通信手段に、上記外部装置へ送信すべき情報を構造化言語形式に変換する手段を備えたものである。
請求項9の発明による遠隔管理システムは、管理装置によってネットワークを介して複数の通信装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、上記複数の通信装置にそれぞれ、操作手段と、ハードユニットと、該ハードユニット内の異常を検出する異常検出手段と、上記管理装置と通信する通信手段と、上記異常検出手段によって異常が検出された場合に、異常を知らせる異常情報を自己の識別情報を付加して上記通信手段によって上記管理装置へ送信させる制御手段と、上記操作手段,上記異常検出手段,上記通信手段,および上記制御手段を含む装置全体へ給電する給電手段と、該給電手段からの給電に関係なく情報を記憶保持する不揮発性記憶手段と、上記異常検出手段によって検出された異常の種類を判別する異常種判別手段とを設け、上記複数の通信装置の制御手段に、上記給電手段から上記装置全体への給電中に、上記ハードユニットへの給電の停止/解除を切り替えるハードユニット給電停止/解除切替手段と、該手段に対して上記操作手段の操作によって上記ハードユニットへの給電の停止/解除の切り替えを指示する切替指示手段と、上記異常検出手段によって異常が検出された場合に、上記異常種判別手段によって判別された異常の種類が送信対象か否かを判定し、送信対象の場合に、上記異常情報の送信要求を上記判別された異常の種類を示す情報および自己の識別情報を付加して上記通信手段に対して発行すると共に、上記異常情報の送信中を示す異常情報送信中情報を上記判別された異常の種類に対応付けて上記不揮発性記憶手段に設定した後、上記ハードユニット給電停止/解除切替手段によって上記ハードユニットへの給電が一旦停止された後その停止が解除されることにより、上記通信手段より上記異常情報の送信を開始する旨の通知を受ける前に上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、上記異常情報の送信解除要求を上記通信手段に対して発行する第1の制御手段と、上記給電手段から装置全体への給電が開始されたとき、上記不揮発性記憶手段にいずれかの上記異常情報送信中情報が設定されていることを認識でき、且つ上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できなかった場合には、上記異常情報の送信要求を上記設定されている上記異常情報送信中情報に対応する異常の種類を示す情報および自己の識別情報を付加して上記通信手段に対して発行する第2の制御手段と、上記第1又は第2の制御手段による上記管理装置への上記異常情報の送信に対して、該管理装置から該異常情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、上記不揮発性記憶手段における該異常情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する上記異常情報送信中情報の設定を解除すると共に、該異常情報の送信成功を示す異常情報送信済み情報を該異常の種類を示す情報に対応付けて上記不揮発性記憶手段に設定する第3の制御手段とを備え、上記複数の通信装置の通信手段に、上記第1の制御手段より上記異常情報の送信要求を受けた場合に、該異常情報を該送信要求に付加されている異常の種類を示す情報および自己の識別情報を付加して上記管理装置へ送信する手段と、該手段によって上記異常情報の送信を開始するに、その異常情報の送信を開始する旨を該異常情報の送信要求の発行元である上記第1の制御手段へ通知する手段と、上記第1の制御手段より上記異常情報の送信要求を受けてから該異常情報の送信が開始されるまでの間に該第1の制御手段より該異常情報の送信解除要求を受けた場合に、該異常情報の送信を解除する手段とを備え、上記管理装置に、上記複数の通信装置と通信する通信手段と、該手段によっていずれかの通信装置から上記異常情報を受信し、該受信が正常に終了した場合に、その旨の送信結果を該異常情報に付加された識別情報に基づいて該異常情報を送信した通信装置へ上記通信手段によって送信させる制御手段とを設けたものである。
請求項10の発明による遠隔管理システムは、請求項遠隔管理システムにおいて、上記複数の通信装置の制御手段の第2の制御手段に、上記給電手段による装置全体への給電が開始されたとき、上記不揮発性記憶手段にいずれかの上記異常情報送信中情報が設定されていることを確認でき、且つ上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、該異常情報送信中情報の設定を解除する手段を備えたものである。
請求項11の発明による遠隔管理システムは、請求項10の遠隔管理システムにおいて、上記複数の通信装置の制御手段に、上記第3の制御手段によって上記不揮発性記憶手段に上記異常情報送信済み情報が設定された後、上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、異常の解除を知らせる異常解除情報を上記不揮発性記憶手段に設定された上記異常情報送信済み情報に対応付けられている異常の種類を示す情報および自己の識別情報を付加して上記通信手段によって上記管理装置へ送信させる第4の制御手段と、該手段による上記管理装置への上記異常解除情報の送信に対して、該管理装置から該異常解除情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、上記不揮発性記憶手段における該異常解除情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する上記異常情報送信済み情報の設定を解除する第5の制御手段とを備え、上記管理装置の制御手段に、上記通信手段によっていずれかの通信装置から上記異常解除情報を受信し、該受信が正常に終了した場合に、その旨の送信結果を該異常解除情報に付加された識別情報に基づいて該異常解除情報を送信した通信装置へ上記通信手段によって送信させる手段を備えたものである。
請求項12の発明によるプログラムは、操作手段と、ハードユニットと、該ハードユニット内の異常を検出する異常検出手段と、装置全体へ給電する給電手段と、上記給電手段からの給電に関係なく情報を記憶保持する不揮発性記憶手段とを有する通信装置を制御するコンピュータに、外部装置と通信する通信機能と、上記異常検出手段によって検出された異常の種類を判別する異常種判別機能と、上記給電手段から上記装置全体への給電中に、上記ハードユニットへの給電の停止/解除を切り替えるハードユニット給電停止/解除切替機能と、該機能に対して上記操作手段の操作によって上記ハードユニットへの給電の停止/解除の切り替えを指示する切替指示機能と、上記検出手段によって異常が検出された場合に、上記異常種判別機能によって判別された異常の種類が送信対象か否かを判定し、送信対象の場合に、上記異常情報の送信要求を上記判別された異常の種類を示す情報を付加して上記通信機能に対して発行した後、上記ハードユニット給電停止/解除切替機能によって上記ハードユニットへの給電が一旦停止された後その停止が解除されることにより、上記通信機能より上記異常情報の送信を開始する旨の通知を受ける前に上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、上記異常情報の送信解除要求を上記通信機能に対して発行する第1の制御機能とを実現させるためのプログラムであり、上記通信機能を実現させるためのプログラムは、上記コンピュータに、上記第1の制御機能より上記異常情報の送信要求を受けた場合に、該異常情報を該送信要求に付加されている異常の種類を示す情報を付加して上記外部装置へ送信する機能と、該機能によって上記異常情報の送信を開始するに、その異常情報の送信を開始する旨を該異常情報の送信要求の発行元である上記第1の制御機能に対して通知する機能と、上記第1の制御機能より上記異常情報の送信要求を受けてから該異常情報の送信が開始されるまでの間に該第1の制制御機能より該異常情報の送信解除要求を受けた場合に、該異常情報の送信を解除する機能をも実現させるためのプログラムである。
請求項13の発明によるプログラムは、請求項12のプログラムにおいて、上記第1の制御機能を実現させるためのプログラムは、上記コンピュータに、上記異常情報の送信要求を上記判別された異常の種類を示す情報を付加して上記通信機能に対して発行する際に、上記異常情報の送信中を示す異常情報送信中情報を上記判別された異常の種類に対応付けて上記不揮発性記憶手段に設定する機能も実現させるプログラムであり、上記コンピュータに、上記給電手段から装置全体への給電が開始されたとき、上記不揮発性記憶手段にいずれかの上記異常情報送信中情報が設定されていることを認識でき、且つ上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できなかった場合に、上記異常情報の送信要求を上記設定されている上記異常情報送信中情報に対応する異常の種類を示す情報を付加して上記通信機能に対して発行する第2の制御機能をも実現させるためのプログラムである。
請求項14の発明によるプログラムは、請求項13のプログラムにおいて、上記第2の制御機能を実現させるためのプログラムは、上記コンピュータに、上記給電手段による装置全体への給電が開始されたとき、上記不揮発性記憶手段にいずれかの上記異常情報送信中情報が設定されていることを確認でき、且つ上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、該異常情報送信中情報の設定を解除する機能も実現させるものである。
請求項15の発明によるプログラムは、請求項13又は14のプログラムにおいて、上記コンピュータに、上記第1又は第2の制御機能による上記外部装置への上記異常情報の送信に対して、該外部装置から該異常情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、上記不揮発性記憶手段における該異常情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する上記異常情報送信中情報の設定を解除すると共に、該異常情報の送信成功を示す異常情報送信済み情報を該異常の種類を示す情報に対応付けて上記不揮発性記憶手段に設定する第3の制御機能と、該機能によって上記不揮発性記憶手段に上記異常情報送信済み情報が設定された後、上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、異常の解除を知らせる異常解除情報を上記不揮発性記憶手段に設定された上記異常情報送信済み情報に対応付けられている異常の種類を示す情報を付加して上記通信機能によって上記外部装置へ送信させる第4の制御機能をも実現させるものである。
請求項16の発明によるプログラムは、請求項15のプログラムにおいて、上記コンピュータに、上記第4の制御機能による上記外部装置への上記異常解除情報の送信に対して、該外部装置から該異常解除情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、上記不揮発性記憶手段における該異常解除情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する上記異常情報送信済み情報の設定を解除する第5の制御機能をも実現させるものである。
この発明によれば、画像形成装置等の通信装置が、ハードユニット内で異常が発生してその異常を検出した場合に、その異常の種類を判別して、その異常の種類が送信対象か否かを判定し、送信対象の場合に、その異常を知らせる異常情報を判別した異常の種類を示す情報を付加して外部装置へ送信するが、その送信前に操作手段の操作によってハードユニットの電源がOFFになって(ハードユニットへの給電が停止された)後再びONになって(ハードユニットへの給電が再開されて)異常が解除された場合には、異常情報の送信を解除できるので、異常情報を外部装置へ送信させるという無駄を省くことができる。また、異常情報の外部装置への送信の実行中に、自己の主電源がOFFになって(給電が停止されて)その実行中の送信が中断されるようなことがあった場合でも、その中断された異常情報の送信を自己の主電源が再びONになった場合(給電が再開された場合)に自動的に再開することができる。また、通信装置で異常が発生してその異常を知らせる異常情報が外部装置へ送信された場合には、そのことを通信装置側(機器利用者側)で確認することもできる。さらに、通信装置から外部装置へ異常情報が送信された後、その異常が解除された場合には、そのことを直ちに外部装置側で確認することもできる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明による通信装置を被管理装置とする遠隔管理システムの構成例について説明する。
図1は、その遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図である。なお、ここでは、通信機能を持ち、管理装置によって管理される通信装置(電子装置)を説明の便宜上「被管理装置」と云う。
この遠隔管理システムは、プリンタ,FAX装置,デジタル複写機,デジタル複合機等の画像形成装置やスキャナ装置などの画像処理装置、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システムなどに通信機能を持たせた通信装置(電子装置)を被管理装置10(10a,10b,10c,10d,10e,10f)とする管理システムである。そして、この被管理装置10と接続される(被管理装置側から見た)外部装置として、被管理装置10とLAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークによって接続された遠隔管理仲介装置である仲介装置101(101a,101b,101c)、更に仲介装置101とインタネット103(公衆回線等の他のネットワークでもよい)を介して接続されるサーバ装置として機能する管理装置102を備え、当該管理装置102が、仲介装置101を介して各被管理装置10を集中的に遠隔管理できるようにしたものである。被管理装置10および仲介装置101は機器利用者(ユーザ)側のオフィス等に、管理装置102はサービスセンタ(管理センタ)にそれぞれ設置されている。
ここで、管理装置102が新たな方式を用いて遠隔管理するサービス(NRS)を実現するために、機器利用者側のLAN等のネットワークに、NRSに対応するソフトウェアを実装した仲介装置101および被管理装置10が接続されている。その仲介装置101および被管理装置10には、管理装置102が従来の方式を用いて遠隔管理するサービス(CSS)も実現するために、CSSに対応するソフトウェアも実装している。NRSを実現するためには、CSSを実現する場合と同様に、仲介装置101および被管理装置10を初期設置すればよい。
公衆回線(又は専用回線)としては、アナログ回線,ADSL回線,デジタル回線(ISDN回線),光ファイバー利用回線等の固定電話回線や、携帯電話回線,PHS回線等の移動電話回線がある。
なお、仲介装置101と被管理装置10との接続は、ネットワークに限らず、RS−485規格等に準拠したシリアル接続や、SCSI(Small Computer System Interface)規格等に準拠したパラレル接続等によって行ってもよい。例えば、RS−485規格の場合には、仲介装置101に直列に5台までの被管理装置10を接続することができる。
仲介装置101および被管理装置10は、その利用環境に応じて多様な階層構造を成す。
例えば、図1に示す設置環境Aでは、管理装置102とHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)による直接的なコネクションを確立できる仲介装置101aが被管理装置10aおよび10bを従える単純な階層構造になっているが、同図に示す設置環境Bでは、4台の被管理装置10を設置するため、1台の仲介装置101を設置しただけでは負荷が大きくなる。そのため、管理装置102とHTTPによる直接的なコネクションを確立できる仲介装置101bが、被管理装置10cおよび10dだけでなく、他の仲介装置101cを従え、この仲介装置101cが被管理装置10eおよび10fを更に従えるという階層構造を形成している。この場合、被管理装置10eおよび10fを遠隔管理するために管理装置102から発せられた情報は、仲介装置101bとその下位のノードである仲介装置101cとを経由して、被管理装置10e又は10fに到達することになる。
また、設置環境Cのように、被管理装置10に仲介装置101の機能を併せ持たせた仲介機能付被管理装置(以下単に「被管理装置」ともいう)11a,11bを、別途仲介装置101を介さずにインタネット103によって管理装置102に接続するようにしてもよい。
図示はしていないが、仲介機能付被管理装置11の下位に更に被管理装置10を接続することもできる。
なお、各設置環境A,B,Cには、セキュリティ面を考慮し、ファイアウォール104(104a,104b,104c)を設置する。このファイアウォール104は、プロキシサーバによって構成する。
また、各被管理装置10,11に、ネットワーク経由でパーソナルコンピュータ等の端末装置や他の電子装置(外部装置)を接続することもできる。
このような遠隔管理システムにおいて、仲介装置101は、これに接続された被管理装置10の制御管理のためのアプリケーションプログラムを実装している。
管理装置102は、各仲介装置101の制御管理、更にはこの仲介装置101を介した被管理装置10の制御管理を行うためのアプリケーションプログラムを実装している。そして、被管理装置10も含め、この遠隔管理システムにおけるこれら各ノードは、RPC(remote procedure call)により、相互の実装するアプリケーションプログラムのメソッドに対する処理の依頼である「要求」を送信し、この依頼された処理の結果である「応答」を取得することができるようになっている。
すなわち、仲介装置101又はこれと接続された被管理装置10では、管理装置102への要求を生成してこれを管理装置102へ引き渡し、この要求に対する応答を取得できる一方で、管理装置102は、上記仲介装置101側への要求を生成してこれを仲介装置101側へ引き渡し、この要求に対する応答を取得できるようになっている。この要求には、仲介装置101に被管理装置10に対して各種要求を送信させ、被管理装置10からの応答を仲介装置101を介して取得することも含まれる。
なお、RPCを実現するために、SOAP(Simple Object Access Protocol),HTTP,FTP(File Transfer Protocol),COM(Component Object Model),CORBA(Common Object Request Broker Architecture)等の既知のプロトコル(通信規格),技術,仕様などを利用することができる。
この送受信のデータ送受モデルを図2の概念図に示す。
(A)は、被管理装置10で管理装置102に対する要求が発生したケースである。このケースでは、被管理装置10が被管理装置側要求aを生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った管理装置102がこの要求に対する応答aを返すというモデルになる。同図に示す仲介装置101は複数であるケースも想定できる(上記図1に示す設置環境B)。なお、(A)では、応答aだけでなく応答遅延通知a′を返信するケースが表記されている。これは、管理装置102を、仲介装置101を経由して被管理装置側要求を受け取って、当該要求に対する応答を即座に返せないと判断したときには、応答遅延通知を通知して一旦接続状態を切断し(通信可能状態を解除し)、次回の接続の際に上記要求に対する応答を改めて引き渡す構成としているためである。
(B)は、管理装置102で被管理装置10に対する要求が発生したケースである。このケースでは、管理装置102が管理装置側要求bを生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った被管理装置10が、当該要求に対する応答bを返すというモデルになっている。なお、(B)のケースでも、応答を即座に返せないときに応答遅延通知b′を返すことは(A)のケースと同様である。
次に、図1に示す管理装置102の物理的構成について簡単に説明すると、当該管理装置102は、CPU,ROM,RAM等からなる制御装置や、データベース,モデム,プロキシ(Proxy)サーバ等によって構成されている。その構成については、追って詳細に説明する。
さらに、図1に示す仲介装置101における物理的構成について簡単に説明すると、当該仲介装置101は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ,ネットワークインタフェース(NIC)等によって構成されている。
また、仲介機能付被管理装置11については、仲介装置101の機能を実現するためにこれらのユニットを単に被管理装置10に付加しても良いが、被管理装置10に備えるCPU,ROM,RAM等のハードウェア資源を利用し、CPUに適当なアプリケーションやプログラムモジュールを実行させることによって仲介装置101の機能を実現することもできる。
以下、図1に示した遠隔管理システムのより具体的な例として、この発明による通信装置である画像形成装置を被管理装置とする遠隔管理システムである画像形成装置遠隔管理システム(画像形成装置管理システム)について説明する。
図3は、その画像形成装置遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図であるが、被管理装置10を画像形成装置100に、仲介機能付被管理装置11を仲介機能付画像形成装置(以下単に「画像形成装置」ともいう)110に変更した点が図1と相違するのみであるので、システムの全体構成についての説明は省略する。
画像形成装置100は、コピー,プリンタ,ファクシミリ,スキャナ等の機能および外部装置と通信を行う機能を備えたデジタル複合機であり、それらの機能に係るサービスを提供するためのアプリケーションプログラムを実装しているものである。また、仲介機能付画像形成装置110は、画像形成装置100に仲介装置101の機能を併せ持たせたものである。
このような画像形成装置100(又は110)の物理的構成について、図4を用いて具体的に説明する。
図4は、画像形成装置100内の物理的構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、画像形成装置100は、コントローラボード200,HDD(ハードディスクドライブ)201,NV−RAM(不揮発性RAM)202,RAM215,PI(パーソナルインタフェース)ボード203,PHY(物理メディアインタフェース)204,操作パネル205,プロッタ/スキャナエンジンボード206,電源ユニット207,フィニッシャ208,ADF(自動原稿給送装置)209,給紙バンク210,その他周辺機211を備えている。これらのユニットは、それぞれがこの画像形成装置100におけるハードウェア資源である。
ここで、コントローラボード200は、制御手段に該当し、CPU,ROM,RAM等を備え、PCI−BUS(Peripheral Components Interconnect-Bus)212を介して各機能を制御している。
HDD201は、電源ユニット207からの給電に関係なく情報を記憶保存する記憶手段(記録媒体)である。
NV−RAM202は、不揮発性記憶手段であり、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM,フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを使用することができる。
RAM215およびコントローラボード200上のRAMは、電源ユニット207からの給電中だけ情報を記憶保存する揮発性記憶手段である。
PIボード203とPHY204は、通信手段に該当し、外部との通信を行うためのものであって、例えば通信ボード等が該当する。PIボード203はRS485規格に準拠したインタフェースを備え、ラインアダプタを介して公衆回線に接続している。なお、上述したように、このPIボード203を用いて画像形成装置100と仲介装置101とを接続することも可能である。PHY204は、LAN等のネットワークを介して外部装置と通信を行うためのインタフェースである。
操作パネル205は、操作部(操作手段)および表示部(表示手段)に該当するユーザインタフェースである。操作部は、ユーザの操作により各種指示を入力することができる。表示部は、画像形成装置100の設定状態や動作状態などを表示することができる。
ここで、同図中のENGRDYは、エンジンユニット(プロッタエンジン,スキャナエンジン)側の各種初期設定が完了して、コントローラボード200とコマンドの送受信の準備ができたことをコントローラボード200側に通知するための信号線である。また、PWRCTLは、エンジンユニットへの電源供給をコントローラボード200側から制御するための信号線である。これら信号線の動作に関しては後述する。
次に、画像形成装置100(又は110)のソフトウェア構成について、図5を参照して具体的に説明する。
図5は、画像形成装置100のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
この画像形成装置100のソフトウェア構成は、アプリケーションモジュール層,サービスモジュール層,汎用OS層からなる。そして、これらのソフトウェアを構成するプログラムはHDD201やRAM215(又はコントローラボード200上のRAM)に記憶され、必要に応じて読み出されてコントローラボード200上のCPU(コントローラCPU)によって実行される。そして、コントローラCPUは、これらのプログラムを必要に応じて実行し、装置の制御を行うことにより、この発明による異常検出手段,異常種判別手段,制御手段(第1〜第の制御手段,ハードユニット給電停止/解除切替手段,切替指示手段)としての機能を実現することができる。
アプリケーションモジュール層のソフトウェアは、コントローラボード200上のCPU(コントローラCPU)を、ハードウェア資源を動作させて所定の機能を実現させる複数のアプリケーション制御手段として機能させるためのプログラムによって構成され、サービスモジュール層のソフトウェアは、コントローラCPUを、ハードウェア資源と各アプリケーション制御手段との間に介在し、複数のアプリケーション制御手段からのハードウェア資源に対する動作要求の受付,その動作要求の調停,およびその動作要求に基づく動作の実行制御を行うサービス制御手段(処理実行手段)として機能させるためのプログラムによって構成される。
なお、コントローラCPUの機能のうち、管理装置102との通信に係わる機能(通信手段としての機能)の実現方法は、画像形成装置100と画像形成装置110とによって異なる。つまり、画像形成装置110の場合は、仲介装置101の機能を備えているため、コントローラCPUが対応するプログラムを実行することにより、管理装置102との通信に係わる機能を実現することができる。画像形成装置100の場合には、コントローラCPUが対応するプログラムを実行すると共に、仲介装置101を利用することにより、管理装置102との通信に係わる機能を実現することができる。
また、画像形成装置100は、スキャナエンジンおよびプロッタエンジンを含むエンジンユニット内にセンサ等からなる異常検出部(異常検出手段)を備えている。
サービスモジュール層には、オペレーションコントロールサービス(OCS)300、エンジンコントロールサービス(ECS)301、メモリコントロールサービス(MCS)302、ネットワークコントロールサービス(NCS)303、ファクスコントロールサービス(FCS)304、システムコントロールサービス(SCS)306、システムリソースマネージャ(SRM)307、イメージメモリハンドラ(IMH)308、デリバリーコントロールサービス(DCS)316、ユーザコントロールサービス(UCS)317を実装している。また、アプリケーションモジュール層には、NRSアプリ(以下単に「NRS」という)305、CSSアプリ(以下単に「CSS」という)315、コピーアプリ309、ファクスアプリ310、プリンタアプリ311、スキャナアプリ312、ネットファイルアプリ313、ウェブアプリ314を実装している。更に、汎用OS層には、汎用OS320を実装している。
これらを更に詳述する。
OCS300は、操作パネル205を制御するモジュールである。
ECS301は、ハードウェアリソース等のエンジンユニットを制御するモジュールである。
MCS302は、メモリ制御をするモジュールであり、例えば、画像メモリの取得および開放、HDD201の利用等を行う。
NCS303は、ネットワークとアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムとの仲介処理を行わせるモジュールである。
FCS304は、ファクシミリ送受信、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷等を行うモジュールである。
SCS306は、コマンドの内容に応じたアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムの起動管理および終了管理を行うモジュールである。このSCS306が、この発明による制御手段としての機能を実現できる。
SRM307は、システムの制御およびリソースの管理を行うモジュールである。
IMH308は、一時的に画像データを入れておくメモリを管理するモジュールである。
DCS316は、HDD201やコントローラボード200上のメモリに記憶している(する)画像ファイル等をSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)を用いて送受信するモジュールである。
UCS317は、ユーザ(機器利用者)が登録した宛先情報や宛名情報等のユーザ情報を管理するモジュールである。
NRS305およびCSS315はそれぞれ、互いに異なる方式による遠隔管理に関する機能(管理装置102との通信に係わる機能)をまとめたモジュールである。NRS305は、通報可能状態(通信可能状態)の場合にその旨をSCS306へ通知するようにしている。
コピーアプリ309は、コピーサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ファクスアプリ310は、ファクスサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
プリンタアプリ311は、プリンタサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
スキャナアプリ312は、スキャナサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ネットファイルアプリ313は、ネットファイルサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ウェブアプリ314は、ウェブサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
汎用OS320は、UNIX(登録商標),Linux(登録商標),Windows(登録商標)等のオペレーティングシステムを使用することができる。オペレーティングシステムは、サービスモジュール層やアプリケーションモジュール層のプログラムなどを実行させる処理を司る。ここで、UNIXやLinuxを用いれば、オープンソースゆえの安全性が担保され、ソースコード入手の容易性などの利点がある。
ここで、上述したENGRDY信号とPWRCTL信号との動作について、図6を用いて具体的に説明する。
図6の(A)は機器の立ち上がり時のENGRDY信号とPWRCTL信号の動作の一例を示している。主電源スイッチ(AC−POWER−SW)のONにより、AC−POWER(AC100V)の電源部から電源ユニット(主電源)207へ給電される(AC電源がONになる)と、電源ユニット207がON状態になり、電源ユニット207からコントローラボード200(制御手段)を含む装置全体への給電(電源供給)が開始され、これと同時にENGRDY信号はHighになる。この状態ではエンジンユニット側との通信はできない。なぜなら、エンジンユニット側の初期設定が完了していないからである。そして、一定期間経過後にエンジンユニット側の初期設定が完了し、ENGRDY信号がLowになった段階でエンジンユニット側との通信が可能となる。
次に、同図(B)は省エネモードに移行した時のENGRDY信号とPWRCTL信号の動作の一例を示している。電源ユニット207がON状態の時(電源ユニット207から装置全体への給電中)に、例えば操作パネル205上の図示しないソフト電源キーの操作(OFF)により、ハードユニットであるエンジンユニットへの給電停止が指示されると、省エネモードに移行するため、コントローラボード200によりPWRCTL信号をOFFにする。これと同時に、電源ユニット207からエンジンユニットへの給電が停止する。これに伴って、ENGRDY信号は、Highとなり省エネモードに移行する。次に、省エネモードから復帰する場合を同図(C)に示す。
同図(C)は、省エネモードから復帰する時のENGRDY信号とPWRCTL信号の動作の一例を示している。上記(B)の省エネモードから復帰する際には、例えばソフト電源キーの操作によってエンジンユニットへの給電停止の解除が指示され、コントローラボード200によりPWRCTL信号をONにする。これと同時に、電源ユニット207からエンジンユニットへの給電停止が解除される。しかし、上記の(A)で示したように、エンジンユニット側の初期設定が完了するまで、ENGRDY信号はHighの状態であり、初期設定が完了するとエンジンユニット側との通信が可能となり、Lowとなる。
次に、上述した画像形成装置100のソフトウェアの構成に含まれるNRS305の内部構成について、図7を用いて更に説明する。
図7は、NRS305の構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、NRS305は、SCS306とNCS303との間で処理を行っている。ウェブサーバ機能部500は、外部から受信した要求に関する応答処理を行う。ここでの要求は、例えば、構造化言語であるXML(Extensible Markup Language)形式で記載された、SOAP(Simple Object Access Protocol)によるSOAPリクエストであることが考えられる。ウェブクライアント機能部501は、外部への要求を発行する処理を行う。libsoap502は、SOAPを処理するライブラリであり、libxml503は、XML形式で記載されたデータを処理するライブラリである。また、libgwww504は、HTTPを処理するライブラリであり、libgw_ncs505は、NCS303との間の処理をするライブラリである。
次に、管理装置102の物理的構成について、図8を参照して具体的に説明する。
図8は、管理装置102の物理的構成の一例を示すブロック図である。
この管理装置102は、モデム601,通信端末602,プロキシ(Proxy)サーバ603,操作者端末604,データベース605,制御装置606等からなる。
モデム601は、図示しない公衆回線を介して機器利用者側(例えば画像形成装置を利用しているユーザ先)の仲介装置101又は画像形成装置110と通信するものであり、送受信するデータを変復調する。このモデム601と後述する通信端末602により通信手段としての機能を果たす。
通信端末602は、モデム601による通信を制御するものである。
プロキシサーバ603は、インタネット103を介してユーザ(機器利用者)側の仲介装置101又は画像形成装置110との通信(データ送受信)およびセキュリティ管理を行う。このプロキシサーバ603も、通信手段としての機能を果たす。
操作者端末604は、サービスセンタの管理者であるセンタオペレータが操作する端末であり、各種データの入力をセンタオペレータによるキーボードやポインティングデバイス(マウス等)等の入力部上の操作により受け付けたり、センタオペレータに通知すべき情報を表示部に表示したりする。入力されるデータとしては、例えば、各ユーザ側の仲介装置101又は画像形成装置110が管理装置102へ通信する際に使用するIPアドレスや電話番号(発呼先電話番号)等の顧客情報がある。
データベース605は、図示しないサーバのHDD(ハードディスク装置)等の記憶装置に存在し、各ユーザ側の仲介装置101および画像形成装置110のIPアドレスや電話番号、それらの装置から受信したデータ(情報)、操作者端末604から入力されたデータ、機種データベースや顧客データベース、およびこの発明に係るプログラム等の各種データを記憶する。
制御装置606は、図示しないCPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを備えており、管理装置102全体を統括的に制御する。そのCPUが、上記プログラムに従って動作する(上記プログラムを必要に応じて実行する)と共に、モデム601,通信端末602,プロキシサーバ603,操作者端末604,又はデータベース605を必要に応じて選択的に使用することにより、この発明による機能(制御手段としての機能)を実現することができる。
上述した構成を踏まえて、図3の画像形成装置遠隔管理システム内で行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例について、図9を用いて具体的に説明する。なお、以下に示すSCS306およびNRS305による処理は、実際には画像形成装置100のCPU(コントローラCPU)がそれらのプログラムに従って動作することによって実行するが、説明の都合上、それらのプログラムが処理を実行するものとする。以後も、プログラムが何らかの処理を行うものとして説明を行う場合には、同様とする。
図9は、図3に示した管理装置102,仲介装置101,および画像形成装置100間で行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例を示す図である。
この例においては、まず、仲介装置101は、インタネット103経由で管理装置102に対してポーリング(送信要求があるかどうかの問い合わせ)を行う(S601)。つまり、自己の識別情報である識別子を付加したポーリング用のSOAPメッセージを生成し(ポーリング情報を構造化言語形式であるXML形式に変換し)、そのSOAPメッセージに基づいてそれを含むHTTPメッセージを生成し、それをインタネット103経由で管理装置102へ送信する。図3に示したように、仲介装置101と管理装置102との間にはファイアウォール104を設けているため、管理装置102から仲介装置101に向けて通信セッションを張ることができないので、管理装置102から仲介装置101(あるいは仲介装置101を介して画像形成装置100)に要求を送信したい場合でも、このように仲介装置101からのポーリング(送信要求があるかどうかの問い合わせ)を待つ必要があるのである。なお、ファイアウォール104がなければ、あるいは外部からの通信を許可する設定になっていれば、ポーリングを行う必要はない。
管理装置102は、仲介装置101から上記HTTPメッセージ(HTTPリクエスト)を受信すると、課金カウンタ(カウンタ情報)取得要求を示す情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージ(HTTPレスポンス)を生成し、それをインタネット103経由で該当する仲介装置101(受信したSOAPメッセージの送信元)へ、ポーリングに対する応答として送信する(S602)。このとき、受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージに付加された識別子に基づいて該当する仲介装置101を認識する。このように、ファイアウォール104の内側からの通信(HTTPリクエスト)に対する応答(HTTPレスポンス)であれば、ファイアウォール104の外側から内側に対してデータを送信することができる。
仲介装置101は、管理装置102から上記HTTPメッセージを受信すると、そのHTTPメッセージに基づいてそのパケット上の課金カウンタ取得要求を示す情報のSOAPメッセージを生成し、それをネットワーク経由で自己に接続されている画像形成装置100のNRS305へ送信する(S603)。
NRS305は、仲介装置101から受信したSOAPメッセージに記述されている課金カウンタ取得要求をSCS306へ通知する(S604)。
SCS306は、NRS305から課金カウンタ取得要求の通知を受けると、NV−RAM202(又はHDD201)に格納されている課金カウンタのデータを読み取る(S605)。そして、その読み取った課金カウンタのデータ(応答データ)をNRS305へ引き渡す(S606)。
NRS305は、SCS306から課金カウンタのデータ(カウンタ値を示すカウンタ情報)を受け取る(取得する)と、そのデータのSOAPメッセージを生成し(受け取ったデータを構造化言語形式であるXML形式に変換し)、それをネットワーク経由で仲介装置101へ送信する(S607)。
仲介装置101は、NRS305から課金カウンタのデータのSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに基づいてそれを含むHTTPメッセージを生成し、それをインタネット103経由で管理装置102へ送信する(S608)。
このように、上記通信シーケンスにより、データの送受信が行われる。
次に、上記図9と異なり、画像形成装置100から仲介装置101を経て管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの一例について、図10を参照して具体的に説明する。
図10は、画像形成装置100から管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの一例を示す図である。
この例においては、まず、OCS300は、操作パネル205上の図示しないユーザコールキーが押下された旨をSCS306へ通知する(S701)。
SCS306は、OCS300からユーザコールキーが押下された旨の通知を受けると、ユーザコール要求をNRS305へ通知する(S702)。
NRS305は、SCS306からユーザコール要求の通知を受けると、ユーザコールを知らせるユーザコール情報であるユーザコール用のSOAPメッセージを生成し、それをネットワーク経由で仲介装置101へ送信する(S703)。
仲介装置101は、NRS305からユーザコール用のSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに自己の識別情報である識別子を付加し、更にそのSOAPメッセージに基づいてそれを含むHTTPメッセージを生成し、インタネット103経由で管理装置102に対してユーザコールを行う。つまり、自己の識別子を付加したユーザコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージをインタネット103経由で管理装置102へ通報する(S704)。この場合には、ファイアウォール104の内側から外側に向けての送信であるので、仲介装置101が自ら管理装置102に向けてセッションを張ってデータを送信することができる。
ここで、ステップS704の処理後のパターンを以下の(A)から(C)に分けて説明する。
まず、(A)において、管理装置102は、ユーザ先の仲介装置101からユーザコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信し、その受信が正常に終了した場合には、その旨(ユーザコールが成功した旨)のコール結果を、正常に終了しなかった(異常に終了した)場合には、その旨(ユーザコールが失敗した旨)のコール結果を示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、それを応答としてインタネット103経由で通報元の仲介装置101へ送信する(S705)。
仲介装置101は、管理装置102からコール結果を示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信すると、そのHTTPメッセージに基づいてそのパケット上のコール結果を示すSOAPメッセージを生成し、それをネットワーク経由でユーザコールキーが押下された画像形成装置100のNRS305へ送信する(S706)。
NRS305は、仲介装置101からコール結果を示すSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージが示すコール結果を解釈(判定)し、それをSCS306へ通知する(S707)。
SCS306は、コール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが成功したか失敗したかを示すメッセージを操作パネル205上の文字表示器に表示する(S708)。
次に(B)において、仲介装置101は、規定時間(予め設定された所定時間)が経っても管理装置102から応答がないと判断した場合には、ユーザコールが失敗した旨のコール結果を示すSOAPメッセージを生成し、それをNRS305へ送信する(S709)。
NRS305は、失敗した旨のコール結果を示すSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに記述されている失敗した旨のコール結果を解釈し、それをSCS306へ通知する(S710)。
SCS306は、NRS305からコール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが失敗した旨を示すメッセージを操作パネル205上の文字表示器に表示する(S711)。
次に(C)において、NRS305は、規定時間が経っても仲介装置101から応答がないと判断した場合には、ユーザコールが失敗した旨のコール結果をSCS306へ通知する(S712)。
SCS306は、NRS305からコール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが失敗した旨を示すメッセージを操作パネル205上の文字表示器に表示する(S713)。
なお、ここでは管理装置102からファイアウォール104を越えて仲介装置101(あるいは仲介装置101を介して画像形成装置100)にデータを送信するために、仲介装置101からのHTTPリクエストに対するレスポンスという形で送信を行う例について説明したが、ファイアウォール104を越える手段はこれに限られるものではなく、例えば、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を利用して、送信したいデータを記載あるいは添付したメールを管理装置102から仲介装置101に送信することも考えられる。ただし、信頼性の面ではHTTPが優れている。
ここで、画像形成装置100は、自己のエンジンユニット内で異常が発生した場合、その異常を検出し、その異常の種類によって異なる処理を行う。よって、異常の種類を判定するための基準となる情報が必要であり、図11の例は異常の種類を判定するための基準となる情報の一例を示すテーブルのデータ構造を示している。ここで、「SC(サービスマンコール)」は「異常」に相当するものである。同図に示すように、検出(検知)されたSCによって種類(タイプ)が判定される。そこで、それぞれの種類について説明する。
「タイプA」のSCは、操作パネル205上(実際には文字表示器)にSC表示を行って使用禁止とするもののうち、ユーザ(機器利用者)が解除できないSCである。このタイプAのSCは、管理装置102からの「SCリセット」もできない。例えば、定着系のSCはリセットできない。「タイプA」は画像形成装置100(機器)側のメインスイッチ(主電源スイッチ)のOFF/ONによる主電源のOFF/ONもしくはソフト電源キーの操作によるエンジンユニットへの給電停止/解除によっては復旧できない。
「タイプB」のSCは、異常が検出された特定の機能のみが使用できないSCである。通常使用時には操作パネル205上にSC表示を行わないが、異常が検出されている機能が選択された時だけ、その操作パネル205上にSC表示を行う。例えば、両面ユニット(両面トレイ)異常時に両面モードが選択された場合が該当する。
「タイプC」は、異常発生時にも操作パネル205へのSC表示は行わず、内部的にSCの発生のロギングのみを行うものである。例えば、通信が不能になった場合が該当する。
「タイプD」のSCは、操作パネル205上にSC表示を行って使用禁止とするが、画像形成装置100側のメインスイッチのOFF/ONによる主電源のOFF/ONもしくはソフト電源キーの操作によるエンジンユニットへの給電停止/解除によって解除できるSCである。但し、主電源ON(電源投入)後もしくはエンジンユニットへの給電停止/解除後に、再度異常を検出して、見かけ上解除されない場合もある。例えば、モータ異常がそれに該当する。
上記判定の基準情報は、上述したNV−RAM202(又はHDD201)の所定の格納領域に格納されていることが考えられる。なお、スキャナエンジンのSC,プロッタエンジンのSCのように、ユニット別の異常も種類の異なる異常として扱うものとする。
次に、上述した画像形成装置および画像形成装置遠隔管理システムにおける実施例、つまりこの発明の特徴となる動作(画像形成装置での異常発生時の制御)およびその動作を実現するための構成について説明する。
この画像形成装置には、上述したように、公衆回線に対応した通信手段とインタネット通信に対応した通信手段の双方を設けている。
そして、画像形成装置100は、仲介装置101および公衆回線を介して管理装置102と通信するCSS方式による遠隔管理(リモートサービス:RS)と、仲介装置101およびインタネット103を介して管理装置102と通信するNRS方式による遠隔管理の対象となり得るように構成している。画像形成装置110は、仲介装置101の機能を備えているため、公衆回線を介して管理装置と通信するCSS方式による遠隔管理と、インタネット103を介して管理装置102と通信するNRS方式による遠隔管理の対象となり得るように構成している。
ここで、画像形成装置100および画像形成装置110は、自己のエンジンユニットの状態を示す情報を送信したり、自己のエンジンユニット等に異常が発生した場合に、その異常を知らせる異常情報等を管理装置102へ通報したりするためのプログラムとして、上記のCSS方式に対応したCSS315と、上記のNRS方式に対応したNRS305とを設けている。
以下、説明の都合上、画像形成装置100がNRS305を使用する場合のこの発明に係わる制御について説明する。但し、エンジンユニットに相当するものがスキャナエンジンおよびプロッタエンジンしかないものとする。
なお、画像形成装置100がCSS315を使用することによってもこの発明に係わる制御を行うことができる。また、画像形成装置110がNRS305又はCSS315を使用することによってもこの発明に係わる制御を行うことができる。
まず、図12に示すこの遠隔管理システムにおける画像形成装置100でのSC(異常)発生時の通信シーケンスの第1例について、図16および図17を参照しながら説明する。
図12は、この遠隔管理システムにおける画像形成装置100でのSC(異常)発生時の通信シーケンスの第1例(SCコールが完了する場合の一例)を示す図である。
図16は、SCコール(SC自動通報)時に操作パネル205の文字表示器に表示される各表示画面の一例を示す説明図である。
図17の(a)はNV−RAM202上の2種類のSCコール済みフラグ(異常情報の送信成功を示す異常情報送信済み情報),SCコール中フラグ(異常情報の送信中を示す異常情報送信中情報)の状態を、同図の(b)はRAM215上の2種類のレディフラグ(動作可能状態を示す情報)の状態をそれぞれ示す説明図である。
画像形成装置100では、プロッタエンジンおよびスキャナエンジン内にそれぞれ異常検出部を備えており、そのいずれかのエンジンユニット内でSCが発生すると、対応する異常検出部がそのSCを検出し、SCが発生した旨をコントローラボード200のSCS306へ通知する(S801)。
SCS306は、いずれかのエンジンユニットからSCが発生した旨の通知を受けると、そのエンジンユニット内でSCが発生したと判定して、そのSCの種類を判別し、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグ(プロッタSCコール中フラグ又はスキャナSCコール中フラグ)を“1”にセット(設定)する(S802)と共に、NRS305に対して対応するSCコール(プロッタエンジン又はスキャナエンジンの異常を知らせる異常情報の自動通報)の要求を発行する(S803)。このとき、そのSCコール要求に、画像形成装置100の識別情報である機番情報および判別したSCの種類を示す情報(コールタイプ)を付加する。
NRS305は、SCS306からSCコール要求を受けると、対応するSCコール(プロッタSCコール又はスキャナSCコール)を知らせるSCコール情報(異常情報)であるSCコール用のSOAPメッセージ(SCコール要求に付加された機番情報およびコールタイプを含む)を生成し、その生成が完了した時にSCコールを開始する旨をSCS306へ通知した後(S804)、生成したSCコール用のSOAPメッセージを仲介装置101へ送信する(S805)。
SCS306は、NRS305からSCコールを開始する旨の通知を受けると、操作パネル205上の文字表示器に「SCコール中」のメッセージ、例えば図16の(a)に示すようなメッセージを表示する。
仲介装置101は、NRS305からSCコール用のSOAPメッセージを受信すると、コール受付OKをNRS305へ通知する(S806)と共に、そのSOAPメッセージに自己の識別情報である仲介装置識別子を付加し、更にそのSOAPメッセージに基づいてHTTPメッセージを生成し、インタネット103経由で管理装置102に対してSCコールを行う(S807)。つまり、自己の仲介装置識別子を付加したSCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージをインタネット103経由で管理装置102へ自動通報(自動送信)する。
ここで、HTTPメッセージ内のSCコール用のSOAPメッセージ(仲介装置識別子は除く)のフォーマット例について、図24および図25を参照して簡単に説明する。
図24はHTTPメッセージ内のSCコール用のSOAPメッセージのフォーマット例を、図25はその主要部分(データ)の構成をそれぞれ示す説明図である。
これらの図を見て分かるように、SCコール用のSOAPメッセージは、SCが発生した画像形成装置100の識別情報である機番情報と、SCコールを識別する任意のコールIDと、コールタイプ(ユニット別のSCを示す情報)と、コールの詳細を示す情報とからなる。このSCコール用のSOAPメッセージには、付加情報としてSCが発生した画像形成装置100のジャムやSC,ステータス(状態),カウンタのそれぞれの値およびログ(履歴情報)を付加することもできる。
なお、SCS306は、操作パネル205上のキー操作等によってSCコールを行わない設定がなされていた場合、あるいはコールタイプによっては、いずれかのエンジンユニットからSCが発生した旨の通知を受けても、SCが発生した旨をSCS306へ通知しない。そして、その場合には、操作パネル205上の文字表示器に「サービスコール」のメッセージ、例えば図16の(b)に示すようなメッセージを表示する。
管理装置102は、いずれかの機器利用者側の仲介装置101から通報されたSCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信し、その受信が正常に終了した場合には、その受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージに付加された機番情報および仲介装置識別子に基づいて、そのHTTPメッセージの受信が正常に終了した旨(SCコールに対する処理が成功した旨)のコール結果OKを示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、それをインタネット103経由で通報元の仲介装置101(SCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを送信した仲介装置101)へ送信する(S808)。
また、受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージ(SCコール情報)をキュー(データベース605)に格納し、センタオペレータによって対応する処理が行われるまでキューイングする。
さらに、受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージの内容を操作者端末604の表示部に表示してセンタオペレータに知らせる。
いずれかの機器利用者側の仲介装置101から通報されたSOAPメッセージを含むHTTPメッセージの受信が正常に終了しなかった場合(異常に終了した場合)には、その受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージに付加された機番情報および仲介装置識別子に基づいて、そのHTTPメッセージの受信が正常に終了できなかった旨(SCコールに対する処理が失敗した旨)のコール結果NGを示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、インタネット103経由で通報元の仲介装置101へ送信する。
仲介装置101は、管理装置102へのSCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージの自動通報に対して、その管理装置102からそのHTTPメッセージの受信が正常に終了した旨のコール結果OKを示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信すると、そのHTTPメッセージに基づいてコール結果OKを示すSOAPメッセージを生成し、それを該当する(SCが発生した)画像形成装置100のNRS305へ送信する(S809)。
そのNRS305は、仲介装置101からコール結果OKを示すSOAPメッセージを受信すると、SCS306へSCコールが正常に終了した(成功した)旨を通知する(S810)。
SCS306は、NRS305からSCコール(SCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージの送信)が正常に終了した旨の通知を受けると、管理装置102へのSCコールが成功したと判断し、操作パネル205上の文字表示器に「SCコール成功」のメッセージ、例えば図16の(c)に示すようなメッセージを表示する。
また、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグ(異常情報送信中情報)を“0”にリセット(解除)する(S811)と共に、NV−RAM202内の対応するSCコール済みフラグ(異常情報送信済み情報)を“1”にセットする(S812)。
この状態で、機器利用者によって主電源がOFF/ONされる(装置全体への給電が一旦停止された後再開される)と、RAM215内の各機器レディフラグ(動作可能状態を示す情報)であるプロッタレディフラグおよびスキャナレディフラグをそれぞれ“0”にリセットした後(S813)、NV−RAM202内の各SCコール中フラグの状態をチェックし(S814)、その各SCコール中フラグがいずれも“0”にリセットされていることを確認できた場合に、プロッタエンジンおよびスキャナエンジンからのレディ通知を待つ。
プロッタエンジンおよびスキャナエンジンがいずれも動作可能になると、プロッタエンジンからプロッタレディが、スキャナエンジンからスキャナレディがそれぞれ通知される(S815,S816)ため、それらの通知を受けることによってプロッタエンジン又はスキャナエンジンのSC状態が解除(解消)され、それらのエンジンユニットの動作可能状態を確認できる。それにより、RAM215内の各機器レディフラグをそれぞれ“1”にセットする(S817)。
続いて、NV−RAM202内の各SCコール済みフラグの状態をチェックし(S818)、そのいずれかのSCコール済みフラグが“1”にセットされていることを確認できた場合に、NRS305に対して対応するSC解除コール(異常の解除を知らせる異常解除情報の自動通報)の要求を発行する(S819)。このとき、そのSC解除コール要求に、画像形成装置100の識別情報である機番情報およびSCの種類を示す情報(コールタイプ)を付加する。
NRS305は、SCS306からSC解除コール要求を受けると、対応するSC解除コールを知らせるSC解除コール情報(異常解除情報)であるSC解除コール用のSOAPメッセージ(SC解除コール要求に付加された機番情報およびコールタイプを含む)を生成して、それを仲介装置101へ送信する(S820)。
仲介装置101は、NRS305からSC解除コール用のSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに自己の仲介装置識別子を付加し、更にそのSOAPメッセージに基づいてHTTPメッセージを生成し、インタネット103経由で管理装置102に対してSC解除コールを行う(S821)。つまり、自己の仲介装置識別子を付加したSC解除コール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージをインタネット103経由で管理装置102へ自動通報する。
ここで、HTTPメッセージ内のSC解除コール用のSOAPメッセージ(仲介装置識別子は除く)のフォーマット例について、図25および図26を参照して簡単に説明する。
図26は、HTTPメッセージ内のSC解除コール用のSOAPメッセージのフォーマット例を示す説明図である。なお、このSOAPメッセージの主要部分の構成は、前述したSC解除コール用のSOAPメッセージと同様なので、再度図25を参照する。
これらの図を見て分かるように、SC解除コール用のSOAPメッセージは、SCが解除された画像形成装置100の識別情報である機番情報と、SC解除コールを識別する任意のコールIDと、コールタイプと、コールの詳細を示す情報とからなる。このSC解除コール用のSOAPメッセージには、付加情報としてSCが解除された画像形成装置100のジャムやSC,ステータス,カウンタのそれぞれの値およびログを付加することもできる。
なお、仲介装置101は、管理装置102へのSCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージの自動通報に対して、その管理装置102からそのHTTPメッセージの受信が正常に終了しなかった(異常に終了した)旨のコール結果NGを示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信すると、そのHTTPメッセージに基づいてコール結果NGを示すSOAPメッセージを生成し、それを該当する画像形成装置100のNRS305へ送信する。
そのNRS305は、仲介装置101からコール結果(エラー)を示すSOAPメッセージを受信すると、SCS306へSCコールが正常に終了しなかった(異常に終了した)旨を通知する。
SCS306は、NRS305からSCコールが正常に終了しなかった旨の通知を受けると、管理装置102へのSCコールが失敗したと判断し、操作パネル205上の文字表示器に「SCコール失敗」のメッセージ、例えば図16の(d)に示すようなメッセージを表示する。
管理装置102は、いずれかの機器利用者側の仲介装置101から通報されたSC解除コール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信し、その受信が正常に終了した場合には、その受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージに付加された機番情報および仲介装置識別子に基づいて、そのHTTPメッセージの受信が正常に終了した旨(SC解除コールに対する処理が成功した旨)のコール結果OKを示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、それをインタネット103経由で通報元の仲介装置101(SC解除コール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを送信した仲介装置101)へ送信する(S822)。
また、受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージに付加された機番情報および仲介装置識別子に基づいて該当するSC(解除されたSC)コール用のSOAPメッセージをキューから削除する。
さらに、該当するSCコール用のSOAPメッセージの内容の表示を操作者端末604の表示部から消去する。
センタオペレータは、操作者端末604の表示部の表示を見て通報元の仲介装置101に接続されている画像形成装置100のいずれかのエンジンユニット内でSCが発生したままであることを認識した場合には、該当する機器利用者(その画像形成装置100を利用しているユーザ等)へ電話をかけてSC発生状況を確認し、解除の方法を指示したり、必要であればサービスステーションに連絡を取り、サービスマンを手配するという処理を実施する。通報元の仲介装置101に接続されている画像形成装置100のいずれのエンジンユニット内でもSCが発生していない(SC状態が解除された)ことを認識すると、上述したような処理は行わない。
仲介装置101は、管理装置102へのSC解除コール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージの自動通報に対して、その管理装置102からそのHTTPメッセージの受信が正常に終了した旨のコール結果OKを示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信すると、そのHTTPメッセージに基づいてコール結果OKを示すSOAPメッセージを生成し、それを該当する画像形成装置100のNRS305へ送信する(S823)。
そのNRS305は、仲介装置101からコール結果OKを示すSOAPメッセージを受信すると、SCS306へSC解除コールが正常に終了した(成功した)旨を通知する(S824)。
SCS306は、NRS305からSC解除コール(SCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージの送信)が正常に終了した旨の通知を受けると、管理装置102へのSC解除コールが成功したと判断し、NV−RAM202内の対応するSCコール済みフラグを“0”にリセットする(S825)。
次に、図13に示すこの遠隔管理システムにおける画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第2例について、図17を参照しながら説明する。
図13は、画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第2例(SCコール中に主電源がOFF/ONした場合の一例)を示す図である。
画像形成装置100では、いずれかのエンジンユニット内でSCが発生すると、対応する異常検出部がそのSCを検出してSCが発生した旨をコントローラボード200のSCS306へ通知する(S851)。
SCS306は、いずれかのエンジンユニットからSCが発生した旨の通知を受けると、そのエンジンユニット内でSCが発生したと判定して、そのSCの種類を判別し、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“1”にセットする(S852)と共に、NRS305に対して対応するSCコールの要求を発行する(S853)。
その後、NRS305からSCコールを開始する旨の通知を受ける前(SCコール中)に、機器利用者によって主電源がOFF/ONされると、RAM215内の各機器レディフラグであるプロッタレディフラグ又はスキャナレディフラグをそれぞれ“0”にリセットした後(S854)、NV−RAM202内の各SCコール中フラグの状態をチェックし(S856)、そのいずれかのSCコール中フラグが“1”にセットされていることを確認できた場合に、以下に示す処理を行う。
すなわち、プロッタエンジンおよびスキャナエンジンからそれぞれプロッタレディ,スキャナレディの通知を受ける前にNRS305から通報可能状態である旨を示す通知を受けている(S855)場合には、RAM215内の各機器レディフラグの状態をチェックし、その各機器レディフラグが“1”にセットされていることを確認できなかった場合、つまりいずれかの機器レディフラグが“0”にリセットされていることを確認できた場合に、NRS305に対して再び対応するSCコールの要求を発行する(S858)。
NRS305は、SCS306からのSCコール要求を受けると、対応するSCコールを知らせるSCコール情報であるSCコール用のSOAPメッセージ(SCコール要求に付加された機番情報およびコールタイプを含む)を生成し、その生成が完了すると、SCコールを開始する旨をSCS306へ通知した後(S859)、生成したSCコール用のSOAPメッセージを仲介装置101へ送信する(S860)。
SCS306は、NRS305に対して再び対応するSCコールの要求を発行した後、プロッタエンジンおよびスキャナエンジンからそれぞれプロッタレディ,スキャナレディの通知を受ける前にNRS305からSCコールを開始する旨の通知を受けると、操作パネル205上の文字表示器に「SCコール中」のメッセージを表示する。
仲介装置101は、NRS305からSCコール用のSOAPメッセージを受信すると、コール受付OKをNRS305へ通知する(S861)と共に、そのSOAPメッセージに自己の仲介装置識別子を付加し、更にそのSOAPメッセージに基づいてHTTPメッセージを生成し、インタネット103経由で管理装置102に対してSCコールを行う(S862)。つまり、自己の仲介装置識別子を付加したSCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージをインタネット103経由で管理装置102へ自動通報する。
その後、管理装置102からそのHTTPメッセージの受信が正常に終了した旨のコール結果OKを示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信する(S863)と、そのHTTPメッセージに基づいてコール結果OKを示すSOAPメッセージを生成し、それを該当する画像形成装置100のNRS305へ送信する(S864)。
そのNRS305は、仲介装置101からコール結果OKを示すSOAPメッセージを受信すると、SCS306へSCコールが正常に終了した(成功した)旨を通知する(S865)。
SCS306は、NRS305からSCコール(SCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージの送信)が正常に終了した旨の通知を受けると、管理装置102へのSCコールが成功したと判断し、操作パネル205上の文字表示器に「SCコール成功」のメッセージを表示する。
また、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットする(S866)と共に、NV−RAM202内の対応するSCコール済みフラグを“1”にセットした後(S867)、RAM215内の各機器レディフラグの状態をチェックする(S871)。
そして、RAM215内の各機器レディフラグが“1”にセットされていることを確認できた場合には、さきほど行ったSCコールに対するSC解除コールに関する処理を行う(S872〜S878)。この処理は、図12によって説明したSC解除コールに関する処理(S819〜S825)と同様である。
なお、NRS305に対して再び対応するSCコールの要求を発行し(S858)、そのNRS305からSCコールを開始する旨の通知を受けた後(S859)、NRS305からSCコール(SCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージの送信)が正常に終了した旨の通知を受ける前に、プロッタエンジンおよびスキャナエンジンからそれぞれプロッタレディ,スキャナレディの通知を受けた場合(S868,S869)には、それらのエンジンユニットの動作可能状態を確認できるため、RAM215内の各機器レディフラグを“1”にセットする(S870)。
あるいは、NRS305に対して再び対応するSCコールの要求を発行した後(S858)、そのNRS305からSCコールを開始する旨の通知を受ける前に、プロッタエンジンおよびスキャナエンジンからそれぞれプロッタレディ,スキャナレディの通知を受けた場合には、それらのエンジンユニットの動作可能状態を確認できるため、RAM215内の各機器レディフラグを“1”にセットした後、NRS305に対してSCコールのキャンセル要求(解除要求)を発行する。
NRS305は、SCS306からSCコール要求を受け、SCコール用のSOAPメッセージの生成が完了し、SCコールを開始する旨をSCS306へ通知した後、生成したSCコール用のSOAPメッセージを仲介装置101へ送信してSCコールを開始させるが、SCコールの開始時点(この例では仲介装置101からコール受付OKの通知を受けた時点)でもってそのSCコールを中断させることはできなくなる。つまり、SCコールを中断できなくなる時点でもってSCコールを開始する。SCS306からSCコール要求を受けた後、仲介装置101によってSCコールが開始されるまでの間に、SCS306からSCコールのキャンセル要求を受けた場合にのみ、そのキャンセル要求を仲介装置101に対して発行してSCコールをキャンセルさせ、その旨をSCS306へ通知する。このとき、SCコール用のSOAPメッセージの生成途中であった場合には、その生成を停止する。
SCS306は、NRS305からSCコールをキャンセルした旨の通知を受けると、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットし、SCコールを行わないようにする。
次に、図14に示すこの遠隔管理システムにおける画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第3例について、図17を参照しながら説明する。
図14は、画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第3例(SCコール中に主電源がOFF/ONした場合の他の例)を示す図である。
画像形成装置100では、いずれかのエンジンユニット内でSCが発生すると、対応する異常検出部がそのSCを検出してSCが発生した旨をコントローラボード200のSCS306へ通知する(S901)。
SCS306は、いずれかのエンジンユニットからSCが発生した旨の通知を受けると、そのエンジンユニット内でSCが発生したと判定して、そのSCの種類を判別し、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“1”にセットする(S902)と共に、NRS305に対して対応するSCコールの要求を発行する(S903)。
その後、NRS305からSCコールを開始する旨の通知を受ける前に、機器利用者によって主電源がOFF/ONされると、RAM215内の各機器レディフラグを“0”にリセットした後(S904)、NV−RAM202内の各SCコール中フラグの状態をチェックし(S905)、そのいずれかのSCコール中フラグが“1”にセットされていることを確認できた場合に、以下に示す処理を行う。
すなわち、NRS305から通報可能状態である旨を示す通知を受ける前にプロッタエンジンおよびスキャナエンジンからそれぞれプロッタレディ,スキャナレディの通知を受けた場合(S906,S907)には、直ちにRAM215内の各機器レディフラグを“1”にセットする(S908)。
その後、NRS305から通報可能状態である旨を示す通知を受けた場合(S909)に、RAM215内の各機器レディフラグの状態をチェックし(S910)、その各機器レディフラグが“1”にセットされていることを確認できた場合(プロッタエンジンおよびスキャナエンジンが共にレディ状態の場合)に、NV−RAM202内のいずれかのSCコール中フラグが“1”にセットされていた場合には、そのSCコール中フラグを“0”にリセットし(S911)、SCコールを行わないようにする。
次に、図15に示すこの遠隔管理システムにおける画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第4例について、図17を参照しながら説明する。
図15は画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第4例(SCコール中にソフト電源キーがOFF/ONした場合の一例)をそれぞれ示す図である。
画像形成装置100では、いずれかのエンジンユニット内でSCが発生すると、対応する異常検出部がそのSCを検出してSCが発生した旨をコントローラボード200のSCS306へ通知する(S951)。
SCS306は、いずれかのエンジンユニットからSCが発生した旨の通知を受けると、そのエンジンユニット内でSCが発生したと判定して、そのSCの種類を判別し、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“1”にセットする(S952)と共に、NRS305に対して対応するSCコールの要求を発行する(S953)。
その後、NRS305からSCコールを開始する旨の通知を受ける前に、機器利用者によって操作パネル205上のソフト電源キーがOFF/ONされる(各エンジンユニットへの給電が一旦停止された後その停止を解除される)と、RAM215内の各機器レディフラグを“0”にリセットした後(S954)、プロッタエンジンおよびスキャナエンジンからそれぞれプロッタレディ,スキャナレディの通知を受けた場合(S956,S957)には、RAM215内の各機器レディフラグを“1”にセットする(S958)と共に、NRS305に対して対応するSCコールのキャンセル要求を発行する(S961)。
NRS305は、SCS306からSCコール要求を受けると、前述したように、対応するSCコール(プロッタSCコール又はスキャナSCコール)を知らせるSCコール情報であるSCコール用のSOAPメッセージ(SCコール要求に付加された機番情報およびコールタイプを含む)を生成し、その生成が完了すると、SCコールを開始する旨をSCS306へ通知した後、生成したSCコール用のSOAPメッセージを仲介装置101へ送信する。
また、SCS306からSCコール要求を受けた後、仲介装置101によってSCコールが開始されるまでの間に、SCS306からSCコールのキャンセル要求を受けた場合にのみ、そのキャンセル要求を仲介装置101に対して発行してSCコールをキャンセルさせ、その旨をSCS306へ通知する(S962)。このとき、SCコール用のSOAPメッセージの生成途中であった場合には、その生成を停止する。
SCS306は、NRS305からSCコールをキャンセルした旨の通知を受けると、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットし(S963)、SCコールを行わないようにする。
ここで、図12〜図14による説明では省略したが、NRS305は、複数のコール要求を一度に処理することはできないため、SCS306から複数のコール要求があるような場合には、それらのコール要求を順次にキューイングし、順次処理するようにしている。
そのため、SCコール要求を受けた時に、既にサプライコール要求等の他のコール要求を受けていてその要求を処理している場合には、SCコール要求をキューイングし、他のコール要求に対する処理が終了した後、そのSCコール要求をに対する処理、つまりSCコール用のSOAPメッセージの生成処理を行うことになる。
図18および図19は、画像形成装置100のコントローラボード200のSCS306によるSC(異常)発生時の処理(制御)の一例を示すフローチャートである。
画像形成装置100のSCS306は、スキャナエンジン又はプロッタエンジン内でSCが発生し、対応する異常検出部によってそのSCが検出されることにより、SCが発生した旨(異常情報)の通知を受けると、図18,図19の処理ルーチンを開始し、まずステップS1で発生したSCの種類(コールタイプ)を判別し、SCコール(自動通報)対象のものかどうかを判定する。
そして、発生したSCがSCコール対象のものでない場合には、ステップS11でそのSCを知らせる通常SC画面を操作パネル205上の文字表示器に表示し、処理を終了する。
また、発生したSCがSCコール対象のものである場合には、ステップS2でNRS305に対してSCコールの要求(画像形成装置100の識別情報である機番情報および判別したSCの種類を示す情報を含む)を発行し、ステップS3でNV−RAM202内の対応するSCコール中フラグ(プロッタSCコール中フラグ又はスキャナSCコール中フラグ)を“1”にセットした後、ステップS4で各エンジンユニットプロッタエンジンおよびプロッタレディ)からのレディ通知の有無をチェックし、各エンジンユニットからのレディ通知を受けていない場合に、以下の処理を行う。
すなわち、ステップS5でRAM215内の各機器レディフラグの状態をチェックし、その各機器レディフラグが“1”にセットされていることを確認できなかった場合(プロッタエンジン又はスキャナエンジンがレディ状態でない場合)には、ステップS6でNRS305からのSCコールを開始する旨の通知の有無をチェックし、その通知を受けていなければステップS4に戻り、ステップS4〜S6のルーチンを繰り返す。
その後、各エンジンユニットからレディ通知を受ける前に、NRS305からのSCコールを開始する旨の通知を受けた場合には、ステップS7で操作パネル205上の文字表示器に「SCコール中」のメッセージを表示する。
次に、ステップS8でNRS305からのSCコールが正常に終了した旨(SCコールに対する処理が成功した旨)の通知の有無をチェックし、その通知を受けた場合にはステップS9で操作パネル205上の文字表示器に「SCコール成功」のメッセージを表示し、ステップS10でNV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットすると共に、NV−RAM202内の対応するSCコール済みフラグを“1”にセットする。
NRS305からSCコールが正常に終了した旨の通知ではなく、正常に終了しなかった旨(SCコールに対する処理が失敗した旨了した)の通知を受けた場合には、ステップS12で操作パネル205上の文字表示器に「SCコール失敗」のメッセージを表示し、ステップS13でNV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットする。
一方、NRS305からSCコールを開始する旨の通知を受ける前に、機器利用者によって操作パネル205上のソフト電源キーがOFF/ONされると、RAM215内の各機器レディフラグを“0”にリセットした後、各エンジンユニットからレディ通知を受け、そのいずれも動作可能状態であることを認識できた場合に、ステップS14でRAM215内の各機器レディフラグを“1”にセットし、ステップ15でNRS305に対して対応するSCコールのキャンセル要求を発行した後、以下の処理を行う。
すなわち、NRS305からSCコールを開始する旨の通知を受ける前にSCコールをキャンセルした旨の通知を受けた場合に、ステップS16でSCコールがキャンセルされたこと(SCキャンセルOK)を確認できるため、ステップS17でNV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットし、処理を終了する。
図20〜図23は、画像形成装置100のコントローラボード200のSCS306による主電源OFF/ON時の処理の一例を示すフローチャートである。そのうち、図20〜図22は図18,図19の処理期間Bにて主電源がOFF/ONされた(装置全体への給電が一旦停止された後再開された)時の処理を、図23は図18,図19の処理期間C1又はC2にて主電源がOFF/ONされた時の処理をそれぞれ示すフローチャートである。
画像形成装置100のSCS306は、主電源がOFF/ONされると、図示しない処理ルーチンでRAM215内の各機器レディフラグ(プロッタレディフラグ,スキャナレディフラグ)をそれぞれ“0”にリセットした後、NV−RAM202内の各SCコール中フラグの状態をチェックし、その各SCコール中フラグがいずれもセットされていることを確認できた場合に、図23の処理ルーチンに移行し、ステップS41で各エンジンユニット(プロッタエンジン,スキャナエンジン)からのレディ(プロッタレディ,スキャナレディ)通知を待ち、その各エンジンユニットからそれぞれレディ通知を受けた場合に、ステップS42でRAM215内の各機器レディフラグをそれぞれ“1”にセットする。
次に、ステップS43でNV−RAM202内の各SCコール済みフラグの状態をチェックし、そのいずれのSCコール済みフラグも“1”にセットされていることを確認できなかった場合には、処理を終了する。
ステップS43でNV−RAM202内のいずれかのSCコール済みフラグが“1”にセットされていることを確認できた場合には図22のjへ進み、ステップ32でNRS305に対して対応するSC解除コールの要求を発行し、ステップ33で管理装置102へのSC解除コールが成功したか失敗したかをチェックし、NRS305からSC解除コールが正常に終了しなかった旨の通知を受けた場合には、管理装置102へのSC解除コールが失敗したと判断し、処理を終了する。
NRS305からSC解除コールが正常に終了した旨の通知を受けた場合には、管理装置102へのSC解除コールが成功したと判断し、ステップ34でNV−RAM202内の対応するSCコール済みフラグを“0”にリセットして、処理を終了する。
一方、主電源がOFF/ONされ、RAM215内の各機器レディフラグをそれぞれ“0”にリセットした後、NV−RAM202内の各SCコール中フラグの状態をチェックした結果、NV−RAM202内のいずれかのSCコール中フラグが“1”にセットされていることを確認できた場合には、図20の処理ルーチンに移行し、ステップS21,S22で各エンジンユニットからそれぞれレディ通知を受ける前にNRS305から通報可能状態である旨を示す通知を受けた場合には、ステップS24でRAM215内の各機器レディフラグの状態をチェックし、その各機器レディフラグが“1”にセットされていることを確認できなかった場合、つまりいずれかの機器レディフラグが“0”にリセットされていることを確認できた場合に、ステップS25でNRS305に対して対応するSCコールの要求を発行する。
その後、ステップS26〜S28で各エンジンユニットからそれぞれレディ通知を受ける前にNRS305からSCコールを開始する旨の通知を受けると、操作パネル205上の文字表示器に「SCコール中」のメッセージを表示した(図示省略)後、ステップ29で管理装置102へのSCコールが成功したか失敗したかをチェックし、NRS305からSCコールが正常に終了しなかった旨の通知を受けた場合には、管理装置102へのSCコールが失敗したと判断して、操作パネル205上の文字表示器に「SCコール失敗」のメッセージを表示した(図示省略)後、ステップ39でNV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットし、処理を終了する。
NRS305からSCコールが正常に終了した旨の通知を受けた場合には管理装置102へのSCコールが成功したと判断して、操作パネル205上の文字表示器に「SCコール成功」のメッセージを表示した(図20では図示省略)後、ステップ30でNV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットすると共にNV−RAM202内の対応するSCコール済みフラグを“1”にセットした後、図22のhへ進み、ステップ31でRAM215内の各機器レディフラグの状態をチェックし、その各機器レディフラグが“1”にセットされていることを確認できた場合には、前述したようにステップS32〜S34でSC解除コールに関する処理を行い、処理を終了する。
ステップ31でRAM215内の各機器レディフラグが“1”にセットされていることを確認できなかった場合には、図23のiへ進み、ステップS41で各エンジンユニットからのレディ通知を待ち、以後上述と同様の処理を行う。
なお、図示は省略するが、NRS305に対して再び対応するSCコールの要求を発行し(S25)、そのNRS305からSCコールを開始する旨の通知を受けた後(S28)、NRS305からSCコールが正常に終了した旨の通知を受けて管理装置102へのSCコールが成功したと判断する(S29)前に、各エンジンユニットからそれぞれプロッタレディ,スキャナレディの通知を受けた場合には、各エンジンユニットの動作可能状態を確認できるため、RAM215内の各機器レディフラグを“1”にセットする。
図20のステップS25でNRS305に対して対応するSCコールの要求を発行した後、ステップS26〜S28でNRS305からSCコールを開始する旨の通知を受ける前に各エンジンユニットからそれぞれレディ通知を受けた場合には、それらのエンジンユニットの動作可能状態を確認できるため、図21のeへ進み、ステップS35でRAM215内の各機器レディフラグを“1”にセットした後、ステップS36でNRS305に対してSCコールのキャンセル要求を発行する。
その後、すぐにはSCコールをキャンセルした旨の通知を受けることはないため、ステップS37から図20のgへ移行し、NRS305からSCコールを開始する旨の通知を受けていない場合には、ステップS28からステップS26,S27を介して図21のfへ移行する。以後、NRS305からSCコールを開始する旨の通知又はSCコールをキャンセルした旨の通知を受けるまで、ステップS37,S28,S26,S27のルーチンを繰り返し、NRS305からSCコールを開始する旨の通知を受ける前にSCコールをキャンセルした旨の通知を受けた場合に、ステップS37でSCコールがキャンセルされたこと(SCキャンセルOK)を確認できるため、ステップS38でNV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットし、処理を終了する。
この実施例によれば、以下の(1)〜(9)にそれぞれ示す作用効果を得ることができる。
(1)画像形成装置100(又は110)が、自己でのSCの発生によってそのSCを検出した場合に、そのSCの種類を判別し、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグ(判別されたSCの種類に対応付けられたSCコール中フラグ)を“1”にセットし、SCを知らせるSCコール情報(異常情報)をそのSCの種類を示す情報を付加して管理装置102への送信(通報)を実行するが、その送信実行中に主電源がOFF/ONされた(装置全体への給電が一旦停止された後再開された)とき、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグが“1”にセットされていることを認識できた場合に、SCコール情報を対応するSCの種類を示す情報を付加して管理装置102への送信を実行する。
したがって、主電源がOFFになって実行中のSCコール情報の送信が中断されるようなことがあった場合でも、その中断された(実行中だった)SCコール情報の送信を主電源が再びONになった場合に自動的に再開することができる。
(2)画像形成装置100のSCS306が、各エンジンユニットの動作可能状態を確認できた時、RAM215内の各機器レディフラグを“1”にセットする。また、主電源がOFF/ONされたとき、NV−RAM202内のいずれかのSCコール中フラグが“1”にセットされていることを認識でき、且つNRS(通信手段)305から通信可能状態を示す旨の通知を受けた時にRAM215内の各機器レディフラグを“1”にセットされていることを確認できなかった場合に、NRS305へ再び対応するSCコールを要求することにより、対応するSCコール情報を管理装置102へ再送信させる。
それによって、主電源がOFF/ONされたとき、中断されたSCコール情報の送信を必要に応じて(エンジンユニットのSCが解除されていない場合にのみ)自動的に再開させることができるため、処理効率が向上する。
(3)画像形成装置100のSCS306が、主電源がOFF/ONされたとき、NV−RAM202内のいずれかのSCコール中フラグが“1”にセットされていることを認識でき、且つNRS(通信手段)305から通信可能状態を示す旨の通知を受けた時にRAM215内の各機器レディフラグが“1”にセットされていることを確認できなかった場合に、NRS305へ再び対応するSCコールを要求するが、その後NRS305よりSCコールを開始する旨の通知を受ける前に各エンジンユニットの動作可能状態を確認できた場合には、SCコールのキャンセルをNRS305へ要求して対応するSCコール情報の管理装置102への再送信をキャンセルさせる。
それによって、エンジンユニットのSCが解除されたのにSCコール情報を管理装置102へ再送信させるという無駄を省くことができる。
(4)画像形成装置100のSCS306が、(3)の処理によって管理装置102へのSCコール情報の再送信がキャンセルされ、NRS305からその旨の通知を受けると、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットする。
それによって、エンジンユニットのSCが解除されたのにSCコール情報を管理装置102へ再送信させるための処理を行うことがないため、処理効率が向上する。
(5)画像形成装置100のSCS306が、NRS305への対応するSCコールの要求(管理装置102へのSCコール情報の送信)に対して、NRS305からSCコールが正常に終了した旨の通知を受けた場合(管理装置102からSCコール情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合)に、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットすると共に、NV−RAM202内の対応するSCコール済みフラグを“1”にセットする。その後、各エンジンユニットの動作可能状態を確認できた場合に、NRS305へSC解除コールを要求することにより、対応するSC解除コール情報を管理装置102へ送信させる。
それによって、NV−RAM202内のSCコール済みフラグの状態を参照することにより、SCコール情報が管理装置102へ送信された場合には、そのことを機器利用者側で確認することができる。また、管理装置102へSCコール情報が送信された後、そのSCが解除された場合には、そのことを直ちに管理装置102側で確認することもできる。よって、センタオペレータによる作業やサービスマンの機器設置場所(SCが発生した画像形成装置の設置場所)への訪問が無駄になるような問題が生じることはない。
(6)画像形成装置100のSCS306が、主電源がOFF/ONされたとき、NV−RAM202内のいずれかのSCコール中フラグが“1”にセットされていることを認識でき、且つNRS(通信手段)305から通信可能状態を示す旨の通知を受けた時にRAM215内の各機器レディフラグが“1”にセットされていることを確認できた場合に、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットする。
それによって、エンジンユニットのSCが解除されたのにSCコール情報を管理装置102へ再送信させるという無駄を省くことができる。
(7)画像形成装置100のSCS306が、操作パネル205上のソフト電源キーがOFF/ONされたとき、その後NRS305よりSCコールを開始する旨の通知を受ける前に各エンジンユニットの動作可能状態を確認できた場合には、SCコールのキャンセルをNRS305へ要求して対応するSCコール情報の管理装置102への再送信をキャンセルさせる。
それによって、エンジンユニットのSCが解除されたのにSCコール情報を管理装置102へ再送信させるという無駄を省くことができる。
(8)画像形成装置100のSCS306が、(7)の処理によって管理装置102へのSCコール情報の再送信がキャンセルされ、NRS305からその旨の通知を受けると、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットする。
それによって、エンジンユニットのSCが解除されたのにSCコール情報を管理装置102へ再送信させるための処理を行うことがないため、処理効率が向上する。
(9)画像形成装置100のSCS306が、NRS305への対応するSC解除コールの要求(管理装置102へのSC解除コール情報の送信)に対して、NRS305からSC解除コールが正常に終了した旨の通知を受けた場合(管理装置102からSC解除コール情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合)に、NV−RAM202内の対応するSCコール済みフラグを“0”にリセットする。
それによって、NV−RAM202内のSCコール済みフラグの状態を参照することにより、SCコール解除情報が管理装置102へ送信されたことを機器利用者側で確認することが可能になる。
なお、上述した実施例では、画像形成装置が、管理装置からSCコール情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合にはそのSCコール情報の送信が成功した旨の送信結果を、そのSCコール情報の受信が正常に終了しなかった(異常に終了した)旨の送信結果を受信した場合にはそのSCコール情報が失敗した旨の送信結果をそれぞれ操作パネル205上に表示させることによって報知するようにしたが、それらの送信結果をプロッタエンジンにより用紙上に画像形成させたり、図示しないスピーカ等の音声出力部によって音声出力させたり、電子メールによって予め指定された情報処理装置(パーソナルコンピュータ等)に送信させたりして報知するようにしてもよい。
また、上述した各実施例では、SCを異常とし、SCを検出した場合に、そのSCを知らせるSCコール情報(異常情報)を管理装置102へ送信(通報)するようにしたが、SC以外の異常を検出し、その異常を知らせる異常情報を管理装置102へ送信するようにすることも勿論できる。
また、通信装置(電子装置)の例として管理装置102と通信するための通信機能(仲介機能)を持つ画像形成装置110および仲介機能を果たす仲介装置101を接続した画像形成装置100について主に説明したが、この発明はこれらに限られるものではなく、仲介機能を持つか、仲介機能を果たす仲介装置を接続したネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等や、ネットワークに接続可能なコンピュータ等も含め、各種電子装置に適用可能である。また、これらの装置を被管理装置とした場合にも、遠隔管理システムを上述した場合と同様に動作させることができる。さらに、通信装置の遠隔管理システムについても、通信装置,遠隔管理仲介装置,管理装置の構成及びこれらの接続形式は、以上の実施例に限られるものではない。
例えば、図1に示した遠隔管理システムにおいて、上述した各種電子装置を被管理装置とし、図27に示すような遠隔管理システムを構成することが考えられる。この図27においては、仲介装置101を別途設ける被管理装置の例として、テレビ受像機12aや冷蔵庫12bのようなネットワーク家電、医療機器12c,自動販売機12d,計量システム12e,空調システム12fを挙げている。そして、仲介装置101の機能を併せ持つ被管理装置の例として、自動車13aや航空機13bを挙げている。また、自動車13aや航空機13bのように広範囲を移動する装置においては、ファイアウォール(FW)104の機能も併せ持つようにすることが好ましい。
また、この発明によるプログラムは、外部装置と通信を行う通信手段を備えた上述の画像形成装置等の通信装置を制御するコンピュータに、この発明による各機能である異常検出手段,異常種判別手段,制御手段(第1〜第の制御手段,ハードユニット給電停止/解除切替手段,切替指示手段)としての機能を実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,フラッシュメモリ,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
この発明を、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等や、ネットワークに接続可能なコンピュータ等も含め、通信機能を備えた各種通信装置(被管理装置)、その通信装置とそれを管理する管理装置とからなる遠隔管理システムに適用可能である。
この発明による通信装置の遠隔管理システムの構成例を示す概念図である。 その遠隔管理システムにおけるデータ送受モデルを示す概念図である。 この発明による通信装置の遠隔管理システムである画像形成装置遠隔管理システムの構成例を示す概念図である。 図3の画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 その画像形成装置のソフトウェア構成例を示すブロック図である。
その画像形成装置におけるENGRDY信号とPWRCTL信号について説明するための図である。 その画像形成装置におけるNRS305の構成例を示す機能ブロック図である。 図3の管理装置102の概略構成例を示すブロック図である。 図3の画像形成装置遠隔管理システム内で行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例を示す図である。 図3の画像形成装置から管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの一例を示す図である。
異常の種類を判定するための基準となる情報のテーブルの一例を示す説明図である。 図3に示した画像形成装置遠隔管理システムにおける画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第1例を示す図である。 同じく画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第2例を示す図である。 同じく画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第3例を示す図である。 同じく画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第4例を示す図である。
図4の画像形成装置におけるSCコール時に操作パネル205の文字表示器に表示される各表示画面の一例を示す説明図である。 図4NV−RAM202上の2種類のSCコール済みフラグ,SCコール中フラグの状態およびRAM215上の2種類のレディフラグの状態をそれぞれ示す説明図である。 図4の画像形成装置100のコントローラボード200のSCS306によるSC発生時の処理の一例を示すフロー図である。 その続きの処理を示すフロー図である。 図18,図19の処理期間Bにて主電源がOFF/ONされた時の処理を示すフロー図である。
その続きの処理を示すフロー図である。 その続きの処理を示すフロー図である。 図18,図19の処理期間C1又はC2にて主電源がOFF/ONされた時の処理をそれぞれ示すフロー図である。 HTTPメッセージ内のSCコール用のSOAPメッセージのフォーマット例を示す説明図である。 同じくその主要部分の構成を示す説明図である。
HTTPメッセージ内のSC解除コール用のSOAPメッセージのフォーマット例を示す説明図である。 図1に示した遠隔管理システムの別の構成例を示す図である。 従来の遠隔管理システムにおける画像形成装置での異常発生時の通信シーケンスの一例を示す図である。 同じくその通信シーケンスの他の例を示す図である。
符号の説明
10:被管理装置 11:仲介機能付被管理装置 100:画像形成装置 101:仲介装置 102:管理装置 103:インタネット 104:ファイアウォール 110:仲介機能付画像形成装置 200:コントローラボード 201:HDD 202:NV−RAM 203:PIボード 204:PHY 205:操作パネル 206:プロッタ/スキャナエンジンボード 207:電源ユニット 212:PCI−BUS 215:RAM 300:OCS 301:ECS 302:MCS 303:NCS 304:FCS 305:NRS 306:SCS 307:SRM 308:IMH 309:コピーアプリ 310:ファクスアプリ 311:プリンタアプリ 312:スキャナアプリ 313:ネットファイルアプリ 314:ウェブアプリ 315:CSS 316:DCS 317:UCS 320:汎用OS 601:モデム 602:通信端末 603:プロキシサーバ 604:操作者端末 605:データベース 606:制御装置

Claims (16)

  1. 操作手段と、ハードユニットと、該ハードユニット内の異常を検出する異常検出手段と、外部装置と通信する通信手段と、前記異常検出手段によって異常が検出された場合に、異常を知らせる異常情報を前記通信手段によって前記外部装置へ送信させる制御手段と、前記操作手段,前記異常検出手段,前記通信手段,および前記制御手段を含む装置全体へ給電する給電手段とを有する通信装置であって、
    前記異常検出手段によって検出された異常の種類を判別する異常種判別手段を設け、
    前記制御手段が、前記給電手段から前記装置全体への給電中に、前記ハードユニットへの給電の停止/解除を切り替えるハードユニット給電停止/解除切替手段と、該手段に対して前記操作手段の操作によって前記ハードユニットへの給電の停止/解除の切り替えを指示する切替指示手段と、前記異常検出手段によって異常が検出された場合に、前記異常種判別手段によって判別された異常の種類が送信対象か否かを判定し、送信対象の場合に、前記異常情報の送信要求を前記判別された異常の種類を示す情報を付加して前記通信手段に対して発行した後、前記ハードユニット給電停止/解除切替手段によって前記ハードユニットへの給電が一旦停止された後該停止が解除されることにより、前記通信手段より前記異常情報の送信を開始する旨の通知を受ける前に前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、前記異常情報の送信解除要求を前記通信手段に対して発行する第1の制御手段とを有し、
    前記通信手段が、前記第1の制御手段より前記異常情報の送信要求を受けた場合に、該異常情報を該送信要求に付加されている異常の種類を示す情報を付加して前記外部装置へ送信する手段と、該手段によって前記異常情報の送信を開始するに、該異常情報の送信を開始する旨を該異常情報の送信要求の発行元である前記第1の制御手段へ通知する手段と、前記第1の制御手段より前記異常情報の送信要求を受けてから該異常情報の送信が開始されるまでの間に該第1の制御手段より該異常情報の送信解除要求を受けた場合に、該異常情報の送信を解除する手段とを有することを特徴とする通信装置。
    することを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1記載の通信装置において、
    前記給電手段からの給電に関係なく情報を記憶保持する不揮発性記憶手段を設け、
    前記第1の制御手段が、前記異常情報の送信要求を前記判別された異常の種類を示す情報を付加して前記通信手段に対して発行する際に、前記異常情報の送信中を示す異常情報送信中情報を前記判別された異常の種類に対応付けて前記不揮発性記憶手段に設定する手段を有し、
    前記制御手段が、前記給電手段から装置全体への給電が開始されたとき、前記不揮発性記憶手段にいずれかの前記異常情報送信中情報が設定されていることを認識でき、且つ前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できなかった場合に、前記異常情報の送信要求を前記設定されている前記異常情報送信中情報に対応する異常の種類を示す情報を付加して前記通信手段に対して発行する第2の制御手段を有することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項2記載の通信装置において、
    前記第2の制御手段が、前記異常情報の送信要求を前記判別された異常の種類を示す情報を付加して前記通信手段に対して発行した後、該通信手段より前記異常情報の送信を開始する旨の通知を受ける前に前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、前記異常情報の送信解除要求を前記通信手段に対して発行する手段を有することを特徴とする通信装置。
  4. 請求項3記載の通信装置において、
    前記通信手段が、前記異常情報の送信が解除された場合に、その旨を前記異常情報の送信解除要求の発行元へ通知する手段を有し、
    前記第1,第2の制御手段がそれぞれ、前記通信手段から前記異常情報の送信が解除された旨の通知を受けた場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信中情報の設定を解除する手段を有することを特徴とする通信装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の通信装置において、
    前記制御手段が、前記第1又は第2の制御手段による前記外部装置への前記異常情報の送信に対して、該外部装置から該異常情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信中情報の設定を解除すると共に、該異常情報の送信成功を示す異常情報送信済み情報を該異常の種類を示す情報に対応付けて前記不揮発性記憶手段に設定する第3の制御手段と、該手段によって前記不揮発性記憶手段に前記異常情報送信済み情報が設定された後、前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、異常の解除を知らせる異常解除情報を前記不揮発性記憶手段に設定された前記異常情報送信済み情報に対応付けられている異常の種類を示す情報を付加して前記通信手段によって前記外部装置へ送信させる第4の制御手段とを有することを特徴とする通信装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の通信装置において、
    前記第2の制御手段が、前記給電手段による装置全体への給電が開始されたとき、前記不揮発性記憶手段にいずれかの前記異常情報送信中情報が設定されていることを確認でき、且つ前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、該異常情報送信中情報の設定を解除する手段を有することを特徴とする通信装置。
  7. 請求項5記載の通信装置において、
    前記制御手段が、前記第4の制御手段による前記外部装置への前記異常解除情報の送信に対して、該外部装置から該異常解除情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常解除情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信済み情報の設定を解除する第5の制御手段を有することを特徴とする通信装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の通信装置において、
    前記通信手段は、前記外部装置へ送信すべき情報を構造化言語形式に変換する手段を有することを特徴とする通信装置。
  9. 管理装置によってネットワークを介して複数の通信装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、
    前記複数の通信装置にそれぞれ、操作手段と、ハードユニットと、該ハードユニット内の異常を検出する異常検出手段と、前記管理装置と通信する通信手段と、前記異常検出手段によって異常が検出された場合に、異常を知らせる異常情報を自己の識別情報を付加して前記通信手段によって前記管理装置へ送信させる制御手段と、前記操作手段,前記異常検出手段,前記通信手段,および前記制御手段を含む装置全体へ給電する給電手段と、該給電手段からの給電に関係なく情報を記憶保持する不揮発性記憶手段と、前記異常検出手段によって検出された異常の種類を判別する異常種判別手段とを設け、
    前記複数の通信装置の制御手段が、前記給電手段から前記装置全体への給電中に、前記ハードユニットへの給電の停止/解除を切り替えるハードユニット給電停止/解除切替手段と、該手段に対して前記操作手段の操作によって前記ハードユニットへの給電の停止/解除の切り替えを指示する切替指示手段と、前記異常検出手段によって異常が検出された場合に、前記異常種判別手段によって判別された異常の種類が送信対象か否かを判定し、送信対象の場合に、前記異常情報の送信要求を前記判別された異常の種類を示す情報および自己の識別情報を付加して前記通信手段に対して発行すると共に、前記異常情報の送信中を示す異常情報送信中情報を前記判別された異常の種類に対応付けて前記不揮発性記憶手段に設定した後、前記ハードユニット給電停止/解除切替手段によって前記ハードユニットへの給電が一旦停止された後該停止が解除されることにより、前記通信手段より前記異常情報の送信を開始する旨の通知を受ける前に前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、前記異常情報の送信解除要求を前記通信手段に対して発行する第1の制御手段と、前記給電手段から装置全体への給電が開始されたとき、前記不揮発性記憶手段にいずれかの前記異常情報送信中情報が設定されていることを認識でき、且つ前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できなかった場合には、前記異常情報の送信要求を前記設定されている前記異常情報送信中情報に対応する異常の種類を示す情報および自己の識別情報を付加して前記通信手段に対して発行する第2の制御手段と、前記第1又は第2の制御手段による前記管理装置への前記異常情報の送信に対して、該管理装置から該異常情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信中情報の設定を解除すると共に、該異常情報の送信成功を示す異常情報送信済み情報を該異常の種類を示す情報に対応付けて前記不揮発性記憶手段に設定する第3の制御手段とを有し、
    前記複数の通信装置の通信手段が、前記第1の制御手段より前記異常情報の送信要求を受けた場合に、該異常情報を該送信要求に付加されている異常の種類を示す情報および自己の識別情報を付加して前記管理装置へ送信する手段と、該手段によって前記異常情報の送信を開始するに、該異常情報の送信を開始する旨を該異常情報の送信要求の発行元である前記第1の制御手段へ通知する手段と、前記第1の制御手段より前記異常情報の送信要求を受けてから該異常情報の送信が開始されるまでの間に該第1の制御手段より該異常情報の送信解除要求を受けた場合に、該異常情報の送信を解除する手段とを有し、
    前記管理装置に、前記複数の通信装置と通信する通信手段と、該手段によっていずれかの通信装置から前記異常情報を受信し、該受信が正常に終了した場合に、その旨の送信結果を該異常情報に付加された識別情報に基づいて該異常情報を送信した通信装置へ前記通信手段によって送信させる制御手段とを設けたことを特徴とする遠隔管理システム。
  10. 請求項9記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記複数の通信装置の制御手段の第2の制御手段が、前記給電手段による装置全体への給電が開始されたとき、前記不揮発性記憶手段にいずれかの前記異常情報送信中情報が設定されていることを確認でき、且つ前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、該異常情報送信中情報の設定を解除する手段を有することを特徴とする遠隔管理システム。
  11. 請求項10記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記複数の通信装置の制御手段が、前記第3の制御手段によって前記不揮発性記憶手段に前記異常情報送信済み情報が設定された後、前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、異常の解除を知らせる異常解除情報を前記不揮発性記憶手段に設定された前記異常情報送信済み情報に対応付けられている異常の種類を示す情報および自己の識別情報を付加して前記通信手段によって前記管理装置へ送信させる第4の制御手段と、該手段による前記管理装置への前記異常解除情報の送信に対して、該管理装置から該異常解除情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常解除情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信済み情報の設定を解除する第5の制御手段とを有し、
    前記管理装置の制御手段が、前記通信手段によっていずれかの通信装置から前記異常解除情報を受信し、該受信が正常に終了した場合に、その旨の送信結果を該異常解除情報に付加された識別情報に基づいて該異常解除情報を送信した通信装置へ前記通信手段によって送信させる手段を有することを特徴とする遠隔管理システム。
  12. 操作手段と、ハードユニットと、該ハードユニット内の異常を検出する異常検出手段と、装置全体へ給電する給電手段と、前記給電手段からの給電に関係なく情報を記憶保持する不揮発性記憶手段とを有する通信装置を制御するコンピュータに、外部装置と通信する通信機能と、前記異常検出手段によって検出された異常の種類を判別する異常種判別機能と、前記給電手段から前記装置全体への給電中に、前記ハードユニットへの給電の停止/解除を切り替えるハードユニット給電停止/解除切替機能と、該機能に対して前記操作手段の操作によって前記ハードユニットへの給電の停止/解除の切り替えを指示する切替指示機能と、前記検出手段によって異常が検出された場合に、前記異常種判別機能によって判別された異常の種類が送信対象か否かを判定し、送信対象の場合に、前記異常情報の送信要求を前記判別された異常の種類を示す情報を付加して前記通信機能に対して発行した後、前記ハードユニット給電停止/解除切替機能によって前記ハードユニットへの給電が一旦停止された後該停止が解除されることにより、前記通信機能より前記異常情報の送信を開始する旨の通知を受ける前に前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、前記異常情報の送信解除要求を前記通信機能に対して発行する第1の制御機能とを実現させるためのプログラムであり、
    前記通信機能を実現させるためのプログラムは、前記コンピュータに、前記第1の制御機能より前記異常情報の送信要求を受けた場合に、該異常情報を該送信要求に付加されている異常の種類を示す情報を付加して前記外部装置へ送信する機能と、該機能によって前記異常情報の送信を開始するに、該異常情報の送信を開始する旨を該異常情報の送信要求の発行元である前記第1の制御機能に対して通知する機能と、前記第1の制御機能より前記異常情報の送信要求を受けてから該異常情報の送信が開始されるまでの間に該第1の制御機能より該異常情報の送信解除要求を受けた場合に、該異常情報の送信を解除する機能をも実現させるためのプログラム。
  13. 請求項12記載のプログラムにおいて、
    前記第1の制御機能を実現させるためのプログラムは、前記コンピュータに、前記異常情報の送信要求を前記判別された異常の種類を示す情報を付加して前記通信機能に対して発行する際に、前記異常情報の送信中を示す異常情報送信中情報を前記判別された異常の種類に対応付けて前記不揮発性記憶手段に設定する機能も実現させるプログラムであり、
    前記コンピュータに、前記給電手段から装置全体への給電が開始されたとき、前記不揮発性記憶手段にいずれかの前記異常情報送信中情報が設定されていることを認識でき、且つ前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できなかった場合に、前記異常情報の送信要求を前記設定されている前記異常情報送信中情報に対応する異常の種類を示す情報を付加して前記通信機能に対して発行する第2の制御機能をも実現させるためのプログラム。
  14. 請求項13記載のプログラムにおいて、
    前記第2の制御機能を実現させるためのプログラムは、前記コンピュータに、前記給電手段による装置全体への給電が開始されたとき、前記不揮発性記憶手段にいずれかの前記異常情報送信中情報が設定されていることを確認でき、且つ前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、該異常情報送信中情報の設定を解除する機能も実現させるプログラム。
  15. 請求項13又は14記載のプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、前記第1又は第2の制御機能による前記外部装置への前記異常情報の送信に対して、該外部装置から該異常情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信中情報の設定を解除すると共に、該異常情報の送信成功を示す異常情報送信済み情報を該異常の種類を示す情報に対応付けて前記不揮発性記憶手段に設定する第3の制御機能と、該機能によって前記不揮発性記憶手段に前記異常情報送信済み情報が設定された後、前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、異常の解除を知らせる異常解除情報を前記不揮発性記憶手段に設定された前記異常情報送信済み情報に対応付けられている異常の種類を示す情報を付加して前記通信機能によって前記外部装置へ送信させる第4の制御機能をも実現させるプログラム。
  16. 請求項15記載のプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、前記第4の制御機能による前記外部装置への前記異常解除情報の送信に対して、該外部装置から該異常解除情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常解除情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信済み情報の設定を解除する第5の制御機能をも実現させるプログラム。
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