JP4744808B2 - 通信装置とその遠隔管理システムおよびプログラム - Google Patents
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画像形成装置としては、既知の感光体静電プロセスを用いて普通紙に画像形成するものが一般的であるが、このような感光体静電プロセスを行う機構からは、トラブル(異常)が発生する割合も高く、更に性能維持のための定期的なオーバホールの必要性から、保守管理のサービス体制を採っている。
図28,図29は、従来の遠隔管理システムにおける画像形成装置での異常発生時の通信シーケンスの異なる例を示す図である。
画像形成装置は、スキャナエンジン又はプロッタエンジン等のエンジンユニット(ハードユニット)内にセンサ等からなる異常検出部(異常検出手段)を備えており、その異常検出部が、エンジンユニットの状態を監視し、例えば異常としてSC(サービスマンコール)が発生した場合に、そのSCを検出し、SCが発生した旨(異常情報)をコントローラへ通知する。
コントローラは、エンジンユニットからSCが発生した旨が通知されると、そのエンジンユニット内でSCが発生したと判定し、SCコール(SC情報の自動通報)用のメッセージを生成してラインアダプタ(仲介装置)へ送信する。このとき、操作部上の文字表示器に「SCコール中」のメッセージを表示する。
サービスセンタの管理装置は、機器利用者(この例では画像形成装置を利用しているユーザ)側に設置されているラインアダプタから通報されたSCコール情報を受信し、その受信が正常に終了すると、その旨(SCコールに対する処理が成功した旨)のコール結果(OK)を公衆回線経由で通報元のラインアダプタへ送信する。また、受信したSCコール情報をキュー(例えばハードディスク装置内のデータベース)に格納し、管理装置のオペレータ(以下「センタオペレータ」という)によって対応する処理が行われるまでキューイング(保持する)。さらに、受信したSCコール情報を表示部に表示してセンタオペレータに知らせる。
画像形成装置のコントローラは、ラインアダプタからコール結果(OK)を受信すると、操作部上の文字表示器に「SCコール成功」のメッセージを表示する。
すなわち、まず、管理装置を操作して通報元のラインアダプタへ機器(画像形成装置のエンジンユニット)の状態を知るための状態取得指令にその機器の識別情報を付加して送信させることにより、そのラインアダプタに接続されている画像形成装置から返送される状態応答情報(画像形成装置の状態を示す情報)を取得する。
通報元のラインアダプタは、サービスセンタの管理装置から状態取得指令を受信すると、その状態取得指令をそれに付加されている識別情報に基づいて該当する画像形成装置のコントローラへ送信する。
ラインアダプタは、画像形成装置のコントローラから状態応答情報を受信すると、その状態応答情報を公衆回線経由でサービスセンタの管理装置へ通報する。
センタオペレータは、管理装置の表示部の表示を見て通報元のラインアダプタに接続されている画像形成装置のエンジンユニット内でSCが発生したままであることを認識すると、該当するユーザ(その画像形成装置の利用者)へ電話をかけてSC発生状況を確認し、解除の方法を指示したり、必要であればサービスステーションに連絡を取り、サービスマンを手配するという処理を実施する。通報元のラインアダプタに接続されている画像形成装置のエンジンユニット内でSCが発生していない(SC状態が解除された)ことを認識すると、上述したような処理は行わない。
センタオペレータが、機器利用者側の画像形成装置(例えば通報元の仲介装置に接続されている画像形成装置)のエンジンユニット内でSCが発生したことを認識すると、その画像形成装置のエンジンユニットの状態を知るために、管理装置(外部装置)を操作して状態取得指令を送信させなければならない。
なお、機器利用者は、電源のOFF/ONによってSC状態が解除される場合があることを知っているため、SCの検出によって操作部上に対応するエラーメッセージが表示されるような場合には、電源をOFF/ONさせるための操作を行う場合が多い。
管理装置では、仲介装置又は画像形成装置からのSCコールが中断された場合、そのSCコールの情報を正常に受信していない場合がある。その場合、上述したような必要な作業を行うことができない。
請求項1の発明による通信装置は、操作手段と、ハードユニット(スキャナエンジン又はプロッタエンジン等のエンジンユニットなど)と、該ハードユニット内の異常を検出する異常検出手段と、外部装置と通信する通信手段と、上記異常検出手段によって異常が検出された場合に、異常を知らせる異常情報を上記通信手段によって上記外部装置へ送信させる制御手段と、上記操作手段,上記異常検出手段,上記通信手段,および上記制御手段を含む装置全体へ給電する給電手段とを有する通信装置であって、以下に示すようにしたことを特徴とする。
請求項8の発明による通信装置は、請求項1〜7のいずれかの通信装置において、上記通信手段に、上記外部装置へ送信すべき情報を構造化言語形式に変換する手段を備えたものである。
請求項14の発明によるプログラムは、請求項13のプログラムにおいて、上記第2の制御機能を実現させるためのプログラムは、上記コンピュータに、上記給電手段による装置全体への給電が開始されたとき、上記不揮発性記憶手段にいずれかの上記異常情報送信中情報が設定されていることを確認でき、且つ上記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、該異常情報送信中情報の設定を解除する機能も実現させるものである。
まず、この発明による通信装置を被管理装置とする遠隔管理システムの構成例について説明する。
図1は、その遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図である。なお、ここでは、通信機能を持ち、管理装置によって管理される通信装置(電子装置)を説明の便宜上「被管理装置」と云う。
公衆回線(又は専用回線)としては、アナログ回線,ADSL回線,デジタル回線(ISDN回線),光ファイバー利用回線等の固定電話回線や、携帯電話回線,PHS回線等の移動電話回線がある。
なお、仲介装置101と被管理装置10との接続は、ネットワークに限らず、RS−485規格等に準拠したシリアル接続や、SCSI(Small Computer System Interface)規格等に準拠したパラレル接続等によって行ってもよい。例えば、RS−485規格の場合には、仲介装置101に直列に5台までの被管理装置10を接続することができる。
例えば、図1に示す設置環境Aでは、管理装置102とHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)による直接的なコネクションを確立できる仲介装置101aが被管理装置10aおよび10bを従える単純な階層構造になっているが、同図に示す設置環境Bでは、4台の被管理装置10を設置するため、1台の仲介装置101を設置しただけでは負荷が大きくなる。そのため、管理装置102とHTTPによる直接的なコネクションを確立できる仲介装置101bが、被管理装置10cおよび10dだけでなく、他の仲介装置101cを従え、この仲介装置101cが被管理装置10eおよび10fを更に従えるという階層構造を形成している。この場合、被管理装置10eおよび10fを遠隔管理するために管理装置102から発せられた情報は、仲介装置101bとその下位のノードである仲介装置101cとを経由して、被管理装置10e又は10fに到達することになる。
図示はしていないが、仲介機能付被管理装置11の下位に更に被管理装置10を接続することもできる。
なお、各設置環境A,B,Cには、セキュリティ面を考慮し、ファイアウォール104(104a,104b,104c)を設置する。このファイアウォール104は、プロキシサーバによって構成する。
また、各被管理装置10,11に、ネットワーク経由でパーソナルコンピュータ等の端末装置や他の電子装置(外部装置)を接続することもできる。
管理装置102は、各仲介装置101の制御管理、更にはこの仲介装置101を介した被管理装置10の制御管理を行うためのアプリケーションプログラムを実装している。そして、被管理装置10も含め、この遠隔管理システムにおけるこれら各ノードは、RPC(remote procedure call)により、相互の実装するアプリケーションプログラムのメソッドに対する処理の依頼である「要求」を送信し、この依頼された処理の結果である「応答」を取得することができるようになっている。
なお、RPCを実現するために、SOAP(Simple Object Access Protocol),HTTP,FTP(File Transfer Protocol),COM(Component Object Model),CORBA(Common Object Request Broker Architecture)等の既知のプロトコル(通信規格),技術,仕様などを利用することができる。
(A)は、被管理装置10で管理装置102に対する要求が発生したケースである。このケースでは、被管理装置10が被管理装置側要求aを生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った管理装置102がこの要求に対する応答aを返すというモデルになる。同図に示す仲介装置101は複数であるケースも想定できる(上記図1に示す設置環境B)。なお、(A)では、応答aだけでなく応答遅延通知a′を返信するケースが表記されている。これは、管理装置102を、仲介装置101を経由して被管理装置側要求を受け取って、当該要求に対する応答を即座に返せないと判断したときには、応答遅延通知を通知して一旦接続状態を切断し(通信可能状態を解除し)、次回の接続の際に上記要求に対する応答を改めて引き渡す構成としているためである。
さらに、図1に示す仲介装置101における物理的構成について簡単に説明すると、当該仲介装置101は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ,ネットワークインタフェース(NIC)等によって構成されている。
また、仲介機能付被管理装置11については、仲介装置101の機能を実現するためにこれらのユニットを単に被管理装置10に付加しても良いが、被管理装置10に備えるCPU,ROM,RAM等のハードウェア資源を利用し、CPUに適当なアプリケーションやプログラムモジュールを実行させることによって仲介装置101の機能を実現することもできる。
図3は、その画像形成装置遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図であるが、被管理装置10を画像形成装置100に、仲介機能付被管理装置11を仲介機能付画像形成装置(以下単に「画像形成装置」ともいう)110に変更した点が図1と相違するのみであるので、システムの全体構成についての説明は省略する。
画像形成装置100は、コピー,プリンタ,ファクシミリ,スキャナ等の機能および外部装置と通信を行う機能を備えたデジタル複合機であり、それらの機能に係るサービスを提供するためのアプリケーションプログラムを実装しているものである。また、仲介機能付画像形成装置110は、画像形成装置100に仲介装置101の機能を併せ持たせたものである。
図4は、画像形成装置100内の物理的構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、画像形成装置100は、コントローラボード200,HDD(ハードディスクドライブ)201,NV−RAM(不揮発性RAM)202,RAM215,PI(パーソナルインタフェース)ボード203,PHY(物理メディアインタフェース)204,操作パネル205,プロッタ/スキャナエンジンボード206,電源ユニット207,フィニッシャ208,ADF(自動原稿給送装置)209,給紙バンク210,その他周辺機211を備えている。これらのユニットは、それぞれがこの画像形成装置100におけるハードウェア資源である。
HDD201は、電源ユニット207からの給電に関係なく情報を記憶保存する記憶手段(記録媒体)である。
NV−RAM202は、不揮発性記憶手段であり、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM,フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを使用することができる。
PIボード203とPHY204は、通信手段に該当し、外部との通信を行うためのものであって、例えば通信ボード等が該当する。PIボード203はRS485規格に準拠したインタフェースを備え、ラインアダプタを介して公衆回線に接続している。なお、上述したように、このPIボード203を用いて画像形成装置100と仲介装置101とを接続することも可能である。PHY204は、LAN等のネットワークを介して外部装置と通信を行うためのインタフェースである。
ここで、同図中のENGRDYは、エンジンユニット(プロッタエンジン,スキャナエンジン)側の各種初期設定が完了して、コントローラボード200とコマンドの送受信の準備ができたことをコントローラボード200側に通知するための信号線である。また、PWRCTLは、エンジンユニットへの電源供給をコントローラボード200側から制御するための信号線である。これら信号線の動作に関しては後述する。
図5は、画像形成装置100のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
この画像形成装置100のソフトウェア構成は、アプリケーションモジュール層,サービスモジュール層,汎用OS層からなる。そして、これらのソフトウェアを構成するプログラムはHDD201やRAM215(又はコントローラボード200上のRAM)に記憶され、必要に応じて読み出されてコントローラボード200上のCPU(コントローラCPU)によって実行される。そして、コントローラCPUは、これらのプログラムを必要に応じて実行し、装置の制御を行うことにより、この発明による異常検出手段,異常種判別手段,制御手段(第1〜第5の制御手段,ハードユニット給電停止/解除切替手段,切替指示手段)としての機能を実現することができる。
また、画像形成装置100は、スキャナエンジンおよびプロッタエンジンを含むエンジンユニット内にセンサ等からなる異常検出部(異常検出手段)を備えている。
OCS300は、操作パネル205を制御するモジュールである。
ECS301は、ハードウェアリソース等のエンジンユニットを制御するモジュールである。
MCS302は、メモリ制御をするモジュールであり、例えば、画像メモリの取得および開放、HDD201の利用等を行う。
NCS303は、ネットワークとアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムとの仲介処理を行わせるモジュールである。
FCS304は、ファクシミリ送受信、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷等を行うモジュールである。
SRM307は、システムの制御およびリソースの管理を行うモジュールである。
IMH308は、一時的に画像データを入れておくメモリを管理するモジュールである。
DCS316は、HDD201やコントローラボード200上のメモリに記憶している(する)画像ファイル等をSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)を用いて送受信するモジュールである。
UCS317は、ユーザ(機器利用者)が登録した宛先情報や宛名情報等のユーザ情報を管理するモジュールである。
コピーアプリ309は、コピーサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ファクスアプリ310は、ファクスサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
プリンタアプリ311は、プリンタサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
スキャナアプリ312は、スキャナサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ウェブアプリ314は、ウェブサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
汎用OS320は、UNIX(登録商標),Linux(登録商標),Windows(登録商標)等のオペレーティングシステムを使用することができる。オペレーティングシステムは、サービスモジュール層やアプリケーションモジュール層のプログラムなどを実行させる処理を司る。ここで、UNIXやLinuxを用いれば、オープンソースゆえの安全性が担保され、ソースコード入手の容易性などの利点がある。
図6の(A)は機器の立ち上がり時のENGRDY信号とPWRCTL信号の動作の一例を示している。主電源スイッチ(AC−POWER−SW)のONにより、AC−POWER(AC100V)の電源部から電源ユニット(主電源)207へ給電される(AC電源がONになる)と、電源ユニット207がON状態になり、電源ユニット207からコントローラボード200(制御手段)を含む装置全体への給電(電源供給)が開始され、これと同時にENGRDY信号はHighになる。この状態ではエンジンユニット側との通信はできない。なぜなら、エンジンユニット側の初期設定が完了していないからである。そして、一定期間経過後にエンジンユニット側の初期設定が完了し、ENGRDY信号がLowになった段階でエンジンユニット側との通信が可能となる。
図7は、NRS305の構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、NRS305は、SCS306とNCS303との間で処理を行っている。ウェブサーバ機能部500は、外部から受信した要求に関する応答処理を行う。ここでの要求は、例えば、構造化言語であるXML(Extensible Markup Language)形式で記載された、SOAP(Simple Object Access Protocol)によるSOAPリクエストであることが考えられる。ウェブクライアント機能部501は、外部への要求を発行する処理を行う。libsoap502は、SOAPを処理するライブラリであり、libxml503は、XML形式で記載されたデータを処理するライブラリである。また、libgwww504は、HTTPを処理するライブラリであり、libgw_ncs505は、NCS303との間の処理をするライブラリである。
図8は、管理装置102の物理的構成の一例を示すブロック図である。
この管理装置102は、モデム601,通信端末602,プロキシ(Proxy)サーバ603,操作者端末604,データベース605,制御装置606等からなる。
モデム601は、図示しない公衆回線を介して機器利用者側(例えば画像形成装置を利用しているユーザ先)の仲介装置101又は画像形成装置110と通信するものであり、送受信するデータを変復調する。このモデム601と後述する通信端末602により通信手段としての機能を果たす。
通信端末602は、モデム601による通信を制御するものである。
操作者端末604は、サービスセンタの管理者であるセンタオペレータが操作する端末であり、各種データの入力をセンタオペレータによるキーボードやポインティングデバイス(マウス等)等の入力部上の操作により受け付けたり、センタオペレータに通知すべき情報を表示部に表示したりする。入力されるデータとしては、例えば、各ユーザ側の仲介装置101又は画像形成装置110が管理装置102へ通信する際に使用するIPアドレスや電話番号(発呼先電話番号)等の顧客情報がある。
制御装置606は、図示しないCPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを備えており、管理装置102全体を統括的に制御する。そのCPUが、上記プログラムに従って動作する(上記プログラムを必要に応じて実行する)と共に、モデム601,通信端末602,プロキシサーバ603,操作者端末604,又はデータベース605を必要に応じて選択的に使用することにより、この発明による機能(制御手段としての機能)を実現することができる。
図9は、図3に示した管理装置102,仲介装置101,および画像形成装置100間で行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例を示す図である。
NRS305は、仲介装置101から受信したSOAPメッセージに記述されている課金カウンタ取得要求をSCS306へ通知する(S604)。
SCS306は、NRS305から課金カウンタ取得要求の通知を受けると、NV−RAM202(又はHDD201)に格納されている課金カウンタのデータを読み取る(S605)。そして、その読み取った課金カウンタのデータ(応答データ)をNRS305へ引き渡す(S606)。
仲介装置101は、NRS305から課金カウンタのデータのSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに基づいてそれを含むHTTPメッセージを生成し、それをインタネット103経由で管理装置102へ送信する(S608)。
このように、上記通信シーケンスにより、データの送受信が行われる。
図10は、画像形成装置100から管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの一例を示す図である。
この例においては、まず、OCS300は、操作パネル205上の図示しないユーザコールキーが押下された旨をSCS306へ通知する(S701)。
SCS306は、OCS300からユーザコールキーが押下された旨の通知を受けると、ユーザコール要求をNRS305へ通知する(S702)。
仲介装置101は、NRS305からユーザコール用のSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに自己の識別情報である識別子を付加し、更にそのSOAPメッセージに基づいてそれを含むHTTPメッセージを生成し、インタネット103経由で管理装置102に対してユーザコールを行う。つまり、自己の識別子を付加したユーザコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージをインタネット103経由で管理装置102へ通報する(S704)。この場合には、ファイアウォール104の内側から外側に向けての送信であるので、仲介装置101が自ら管理装置102に向けてセッションを張ってデータを送信することができる。
ここで、ステップS704の処理後のパターンを以下の(A)から(C)に分けて説明する。
仲介装置101は、管理装置102からコール結果を示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信すると、そのHTTPメッセージに基づいてそのパケット上のコール結果を示すSOAPメッセージを生成し、それをネットワーク経由でユーザコールキーが押下された画像形成装置100のNRS305へ送信する(S706)。
SCS306は、コール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが成功したか失敗したかを示すメッセージを操作パネル205上の文字表示器に表示する(S708)。
NRS305は、失敗した旨のコール結果を示すSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに記述されている失敗した旨のコール結果を解釈し、それをSCS306へ通知する(S710)。
SCS306は、NRS305からコール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
次に(C)において、NRS305は、規定時間が経っても仲介装置101から応答がないと判断した場合には、ユーザコールが失敗した旨のコール結果をSCS306へ通知する(S712)。
SCS306は、NRS305からコール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが失敗した旨を示すメッセージを操作パネル205上の文字表示器に表示する(S713)。
「タイプC」は、異常発生時にも操作パネル205へのSC表示は行わず、内部的にSCの発生のロギングのみを行うものである。例えば、通信が不能になった場合が該当する。
上記判定の基準情報は、上述したNV−RAM202(又はHDD201)の所定の格納領域に格納されていることが考えられる。なお、スキャナエンジンのSC,プロッタエンジンのSCのように、ユニット別の異常も種類の異なる異常として扱うものとする。
この画像形成装置には、上述したように、公衆回線に対応した通信手段とインタネット通信に対応した通信手段の双方を設けている。
そして、画像形成装置100は、仲介装置101および公衆回線を介して管理装置102と通信するCSS方式による遠隔管理(リモートサービス:RS)と、仲介装置101およびインタネット103を介して管理装置102と通信するNRS方式による遠隔管理の対象となり得るように構成している。画像形成装置110は、仲介装置101の機能を備えているため、公衆回線を介して管理装置と通信するCSS方式による遠隔管理と、インタネット103を介して管理装置102と通信するNRS方式による遠隔管理の対象となり得るように構成している。
なお、画像形成装置100がCSS315を使用することによってもこの発明に係わる制御を行うことができる。また、画像形成装置110がNRS305又はCSS315を使用することによってもこの発明に係わる制御を行うことができる。
まず、図12に示すこの遠隔管理システムにおける画像形成装置100でのSC(異常)発生時の通信シーケンスの第1例について、図16および図17を参照しながら説明する。
図16は、SCコール(SC自動通報)時に操作パネル205の文字表示器に表示される各表示画面の一例を示す説明図である。
図17の(a)はNV−RAM202上の2種類のSCコール済みフラグ(異常情報の送信成功を示す異常情報送信済み情報),SCコール中フラグ(異常情報の送信中を示す異常情報送信中情報)の状態を、同図の(b)はRAM215上の2種類のレディフラグ(動作可能状態を示す情報)の状態をそれぞれ示す説明図である。
SCS306は、いずれかのエンジンユニットからSCが発生した旨の通知を受けると、そのエンジンユニット内でSCが発生したと判定して、そのSCの種類を判別し、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグ(プロッタSCコール中フラグ又はスキャナSCコール中フラグ)を“1”にセット(設定)する(S802)と共に、NRS305に対して対応するSCコール(プロッタエンジン又はスキャナエンジンの異常を知らせる異常情報の自動通報)の要求を発行する(S803)。このとき、そのSCコール要求に、画像形成装置100の識別情報である機番情報および判別したSCの種類を示す情報(コールタイプ)を付加する。
SCS306は、NRS305からSCコールを開始する旨の通知を受けると、操作パネル205上の文字表示器に「SCコール中」のメッセージ、例えば図16の(a)に示すようなメッセージを表示する。
図24はHTTPメッセージ内のSCコール用のSOAPメッセージのフォーマット例を、図25はその主要部分(データ)の構成をそれぞれ示す説明図である。
これらの図を見て分かるように、SCコール用のSOAPメッセージは、SCが発生した画像形成装置100の識別情報である機番情報と、SCコールを識別する任意のコールIDと、コールタイプ(ユニット別のSCを示す情報)と、コールの詳細を示す情報とからなる。このSCコール用のSOAPメッセージには、付加情報としてSCが発生した画像形成装置100のジャムやSC,ステータス(状態),カウンタのそれぞれの値およびログ(履歴情報)を付加することもできる。
さらに、受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージの内容を操作者端末604の表示部に表示してセンタオペレータに知らせる。
いずれかの機器利用者側の仲介装置101から通報されたSOAPメッセージを含むHTTPメッセージの受信が正常に終了しなかった場合(異常に終了した場合)には、その受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージに付加された機番情報および仲介装置識別子に基づいて、そのHTTPメッセージの受信が正常に終了できなかった旨(SCコールに対する処理が失敗した旨)のコール結果NGを示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、インタネット103経由で通報元の仲介装置101へ送信する。
そのNRS305は、仲介装置101からコール結果OKを示すSOAPメッセージを受信すると、SCS306へSCコールが正常に終了した(成功した)旨を通知する(S810)。
また、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグ(異常情報送信中情報)を“0”にリセット(解除)する(S811)と共に、NV−RAM202内の対応するSCコール済みフラグ(異常情報送信済み情報)を“1”にセットする(S812)。
プロッタエンジンおよびスキャナエンジンがいずれも動作可能になると、プロッタエンジンからプロッタレディが、スキャナエンジンからスキャナレディがそれぞれ通知される(S815,S816)ため、それらの通知を受けることによってプロッタエンジン又はスキャナエンジンのSC状態が解除(解消)され、それらのエンジンユニットの動作可能状態を確認できる。それにより、RAM215内の各機器レディフラグをそれぞれ“1”にセットする(S817)。
NRS305は、SCS306からSC解除コール要求を受けると、対応するSC解除コールを知らせるSC解除コール情報(異常解除情報)であるSC解除コール用のSOAPメッセージ(SC解除コール要求に付加された機番情報およびコールタイプを含む)を生成して、それを仲介装置101へ送信する(S820)。
ここで、HTTPメッセージ内のSC解除コール用のSOAPメッセージ(仲介装置識別子は除く)のフォーマット例について、図25および図26を参照して簡単に説明する。
これらの図を見て分かるように、SC解除コール用のSOAPメッセージは、SCが解除された画像形成装置100の識別情報である機番情報と、SC解除コールを識別する任意のコールIDと、コールタイプと、コールの詳細を示す情報とからなる。このSC解除コール用のSOAPメッセージには、付加情報としてSCが解除された画像形成装置100のジャムやSC,ステータス,カウンタのそれぞれの値およびログを付加することもできる。
そのNRS305は、仲介装置101からコール結果(エラー)を示すSOAPメッセージを受信すると、SCS306へSCコールが正常に終了しなかった(異常に終了した)旨を通知する。
SCS306は、NRS305からSCコールが正常に終了しなかった旨の通知を受けると、管理装置102へのSCコールが失敗したと判断し、操作パネル205上の文字表示器に「SCコール失敗」のメッセージ、例えば図16の(d)に示すようなメッセージを表示する。
また、受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージに付加された機番情報および仲介装置識別子に基づいて該当するSC(解除されたSC)コール用のSOAPメッセージをキューから削除する。
さらに、該当するSCコール用のSOAPメッセージの内容の表示を操作者端末604の表示部から消去する。
そのNRS305は、仲介装置101からコール結果OKを示すSOAPメッセージを受信すると、SCS306へSC解除コールが正常に終了した(成功した)旨を通知する(S824)。
SCS306は、NRS305からSC解除コール(SCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージの送信)が正常に終了した旨の通知を受けると、管理装置102へのSC解除コールが成功したと判断し、NV−RAM202内の対応するSCコール済みフラグを“0”にリセットする(S825)。
図13は、画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第2例(SCコール中に主電源がOFF/ONした場合の一例)を示す図である。
画像形成装置100では、いずれかのエンジンユニット内でSCが発生すると、対応する異常検出部がそのSCを検出してSCが発生した旨をコントローラボード200のSCS306へ通知する(S851)。
SCS306は、いずれかのエンジンユニットからSCが発生した旨の通知を受けると、そのエンジンユニット内でSCが発生したと判定して、そのSCの種類を判別し、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“1”にセットする(S852)と共に、NRS305に対して対応するSCコールの要求を発行する(S853)。
すなわち、プロッタエンジンおよびスキャナエンジンからそれぞれプロッタレディ,スキャナレディの通知を受ける前にNRS305から通報可能状態である旨を示す通知を受けている(S855)場合には、RAM215内の各機器レディフラグの状態をチェックし、その各機器レディフラグが“1”にセットされていることを確認できなかった場合、つまりいずれかの機器レディフラグが“0”にリセットされていることを確認できた場合に、NRS305に対して再び対応するSCコールの要求を発行する(S858)。
SCS306は、NRS305に対して再び対応するSCコールの要求を発行した後、プロッタエンジンおよびスキャナエンジンからそれぞれプロッタレディ,スキャナレディの通知を受ける前にNRS305からSCコールを開始する旨の通知を受けると、操作パネル205上の文字表示器に「SCコール中」のメッセージを表示する。
その後、管理装置102からそのHTTPメッセージの受信が正常に終了した旨のコール結果OKを示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信する(S863)と、そのHTTPメッセージに基づいてコール結果OKを示すSOAPメッセージを生成し、それを該当する画像形成装置100のNRS305へ送信する(S864)。
SCS306は、NRS305からSCコール(SCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージの送信)が正常に終了した旨の通知を受けると、管理装置102へのSCコールが成功したと判断し、操作パネル205上の文字表示器に「SCコール成功」のメッセージを表示する。
また、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットする(S866)と共に、NV−RAM202内の対応するSCコール済みフラグを“1”にセットした後(S867)、RAM215内の各機器レディフラグの状態をチェックする(S871)。
なお、NRS305に対して再び対応するSCコールの要求を発行し(S858)、そのNRS305からSCコールを開始する旨の通知を受けた後(S859)、NRS305からSCコール(SCコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージの送信)が正常に終了した旨の通知を受ける前に、プロッタエンジンおよびスキャナエンジンからそれぞれプロッタレディ,スキャナレディの通知を受けた場合(S868,S869)には、それらのエンジンユニットの動作可能状態を確認できるため、RAM215内の各機器レディフラグを“1”にセットする(S870)。
SCS306は、NRS305からSCコールをキャンセルした旨の通知を受けると、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットし、SCコールを行わないようにする。
図14は、画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第3例(SCコール中に主電源がOFF/ONした場合の他の例)を示す図である。
画像形成装置100では、いずれかのエンジンユニット内でSCが発生すると、対応する異常検出部がそのSCを検出してSCが発生した旨をコントローラボード200のSCS306へ通知する(S901)。
SCS306は、いずれかのエンジンユニットからSCが発生した旨の通知を受けると、そのエンジンユニット内でSCが発生したと判定して、そのSCの種類を判別し、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“1”にセットする(S902)と共に、NRS305に対して対応するSCコールの要求を発行する(S903)。
すなわち、NRS305から通報可能状態である旨を示す通知を受ける前にプロッタエンジンおよびスキャナエンジンからそれぞれプロッタレディ,スキャナレディの通知を受けた場合(S906,S907)には、直ちにRAM215内の各機器レディフラグを“1”にセットする(S908)。
図15は画像形成装置100でのSC発生時の通信シーケンスの第4例(SCコール中にソフト電源キーがOFF/ONした場合の一例)をそれぞれ示す図である。
画像形成装置100では、いずれかのエンジンユニット内でSCが発生すると、対応する異常検出部がそのSCを検出してSCが発生した旨をコントローラボード200のSCS306へ通知する(S951)。
SCS306は、いずれかのエンジンユニットからSCが発生した旨の通知を受けると、そのエンジンユニット内でSCが発生したと判定して、そのSCの種類を判別し、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“1”にセットする(S952)と共に、NRS305に対して対応するSCコールの要求を発行する(S953)。
また、SCS306からSCコール要求を受けた後、仲介装置101によってSCコールが開始されるまでの間に、SCS306からSCコールのキャンセル要求を受けた場合にのみ、そのキャンセル要求を仲介装置101に対して発行してSCコールをキャンセルさせ、その旨をSCS306へ通知する(S962)。このとき、SCコール用のSOAPメッセージの生成途中であった場合には、その生成を停止する。
SCS306は、NRS305からSCコールをキャンセルした旨の通知を受けると、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットし(S963)、SCコールを行わないようにする。
そのため、SCコール要求を受けた時に、既にサプライコール要求等の他のコール要求を受けていてその要求を処理している場合には、SCコール要求をキューイングし、他のコール要求に対する処理が終了した後、そのSCコール要求をに対する処理、つまりSCコール用のSOAPメッセージの生成処理を行うことになる。
画像形成装置100のSCS306は、スキャナエンジン又はプロッタエンジン内でSCが発生し、対応する異常検出部によってそのSCが検出されることにより、SCが発生した旨(異常情報)の通知を受けると、図18,図19の処理ルーチンを開始し、まずステップS1で発生したSCの種類(コールタイプ)を判別し、SCコール(自動通報)対象のものかどうかを判定する。
また、発生したSCがSCコール対象のものである場合には、ステップS2でNRS305に対してSCコールの要求(画像形成装置100の識別情報である機番情報および判別したSCの種類を示す情報を含む)を発行し、ステップS3でNV−RAM202内の対応するSCコール中フラグ(プロッタSCコール中フラグ又はスキャナSCコール中フラグ)を“1”にセットした後、ステップS4で各エンジンユニットプロッタエンジンおよびプロッタレディ)からのレディ通知の有無をチェックし、各エンジンユニットからのレディ通知を受けていない場合に、以下の処理を行う。
その後、各エンジンユニットからレディ通知を受ける前に、NRS305からのSCコールを開始する旨の通知を受けた場合には、ステップS7で操作パネル205上の文字表示器に「SCコール中」のメッセージを表示する。
NRS305からSCコールが正常に終了した旨の通知ではなく、正常に終了しなかった旨(SCコールに対する処理が失敗した旨了した)の通知を受けた場合には、ステップS12で操作パネル205上の文字表示器に「SCコール失敗」のメッセージを表示し、ステップS13でNV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットする。
すなわち、NRS305からSCコールを開始する旨の通知を受ける前にSCコールをキャンセルした旨の通知を受けた場合に、ステップS16でSCコールがキャンセルされたこと(SCキャンセルOK)を確認できるため、ステップS17でNV−RAM202内の対応するSCコール中フラグを“0”にリセットし、処理を終了する。
次に、ステップS43でNV−RAM202内の各SCコール済みフラグの状態をチェックし、そのいずれのSCコール済みフラグも“1”にセットされていることを確認できなかった場合には、処理を終了する。
NRS305からSC解除コールが正常に終了した旨の通知を受けた場合には、管理装置102へのSC解除コールが成功したと判断し、ステップ34でNV−RAM202内の対応するSCコール済みフラグを“0”にリセットして、処理を終了する。
ステップ31でRAM215内の各機器レディフラグが“1”にセットされていることを確認できなかった場合には、図23のiへ進み、ステップS41で各エンジンユニットからのレディ通知を待ち、以後上述と同様の処理を行う。
(1)画像形成装置100(又は110)が、自己でのSCの発生によってそのSCを検出した場合に、そのSCの種類を判別し、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグ(判別されたSCの種類に対応付けられたSCコール中フラグ)を“1”にセットし、SCを知らせるSCコール情報(異常情報)をそのSCの種類を示す情報を付加して管理装置102への送信(通報)を実行するが、その送信実行中に主電源がOFF/ONされた(装置全体への給電が一旦停止された後再開された)とき、NV−RAM202内の対応するSCコール中フラグが“1”にセットされていることを認識できた場合に、SCコール情報を対応するSCの種類を示す情報を付加して管理装置102への送信を実行する。
したがって、主電源がOFFになって実行中のSCコール情報の送信が中断されるようなことがあった場合でも、その中断された(実行中だった)SCコール情報の送信を主電源が再びONになった場合に自動的に再開することができる。
それによって、主電源がOFF/ONされたとき、中断されたSCコール情報の送信を必要に応じて(エンジンユニットのSCが解除されていない場合にのみ)自動的に再開させることができるため、処理効率が向上する。
それによって、エンジンユニットのSCが解除されたのにSCコール情報を管理装置102へ再送信させるという無駄を省くことができる。
それによって、エンジンユニットのSCが解除されたのにSCコール情報を管理装置102へ再送信させるための処理を行うことがないため、処理効率が向上する。
それによって、エンジンユニットのSCが解除されたのにSCコール情報を管理装置102へ再送信させるという無駄を省くことができる。
それによって、エンジンユニットのSCが解除されたのにSCコール情報を管理装置102へ再送信させるという無駄を省くことができる。
それによって、エンジンユニットのSCが解除されたのにSCコール情報を管理装置102へ再送信させるための処理を行うことがないため、処理効率が向上する。
それによって、NV−RAM202内のSCコール済みフラグの状態を参照することにより、SCコール解除情報が管理装置102へ送信されたことを機器利用者側で確認することが可能になる。
また、上述した各実施例では、SCを異常とし、SCを検出した場合に、そのSCを知らせるSCコール情報(異常情報)を管理装置102へ送信(通報)するようにしたが、SC以外の異常を検出し、その異常を知らせる異常情報を管理装置102へ送信するようにすることも勿論できる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
Claims (16)
- 操作手段と、ハードユニットと、該ハードユニット内の異常を検出する異常検出手段と、外部装置と通信する通信手段と、前記異常検出手段によって異常が検出された場合に、異常を知らせる異常情報を前記通信手段によって前記外部装置へ送信させる制御手段と、前記操作手段,前記異常検出手段,前記通信手段,および前記制御手段を含む装置全体へ給電する給電手段とを有する通信装置であって、
前記異常検出手段によって検出された異常の種類を判別する異常種判別手段を設け、
前記制御手段が、前記給電手段から前記装置全体への給電中に、前記ハードユニットへの給電の停止/解除を切り替えるハードユニット給電停止/解除切替手段と、該手段に対して前記操作手段の操作によって前記ハードユニットへの給電の停止/解除の切り替えを指示する切替指示手段と、前記異常検出手段によって異常が検出された場合に、前記異常種判別手段によって判別された異常の種類が送信対象か否かを判定し、送信対象の場合に、前記異常情報の送信要求を前記判別された異常の種類を示す情報を付加して前記通信手段に対して発行した後、前記ハードユニット給電停止/解除切替手段によって前記ハードユニットへの給電が一旦停止された後該停止が解除されることにより、前記通信手段より前記異常情報の送信を開始する旨の通知を受ける前に前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、前記異常情報の送信解除要求を前記通信手段に対して発行する第1の制御手段とを有し、
前記通信手段が、前記第1の制御手段より前記異常情報の送信要求を受けた場合に、該異常情報を該送信要求に付加されている異常の種類を示す情報を付加して前記外部装置へ送信する手段と、該手段によって前記異常情報の送信を開始する前に、該異常情報の送信を開始する旨を該異常情報の送信要求の発行元である前記第1の制御手段へ通知する手段と、前記第1の制御手段より前記異常情報の送信要求を受けてから該異常情報の送信が開始されるまでの間に該第1の制御手段より該異常情報の送信解除要求を受けた場合に、該異常情報の送信を解除する手段とを有することを特徴とする通信装置。
することを特徴とする通信装置。 - 請求項1記載の通信装置において、
前記給電手段からの給電に関係なく情報を記憶保持する不揮発性記憶手段を設け、
前記第1の制御手段が、前記異常情報の送信要求を前記判別された異常の種類を示す情報を付加して前記通信手段に対して発行する際に、前記異常情報の送信中を示す異常情報送信中情報を前記判別された異常の種類に対応付けて前記不揮発性記憶手段に設定する手段を有し、
前記制御手段が、前記給電手段から装置全体への給電が開始されたとき、前記不揮発性記憶手段にいずれかの前記異常情報送信中情報が設定されていることを認識でき、且つ前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できなかった場合に、前記異常情報の送信要求を前記設定されている前記異常情報送信中情報に対応する異常の種類を示す情報を付加して前記通信手段に対して発行する第2の制御手段を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項2記載の通信装置において、
前記第2の制御手段が、前記異常情報の送信要求を前記判別された異常の種類を示す情報を付加して前記通信手段に対して発行した後、該通信手段より前記異常情報の送信を開始する旨の通知を受ける前に前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、前記異常情報の送信解除要求を前記通信手段に対して発行する手段を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項3記載の通信装置において、
前記通信手段が、前記異常情報の送信が解除された場合に、その旨を前記異常情報の送信解除要求の発行元へ通知する手段を有し、
前記第1,第2の制御手段がそれぞれ、前記通信手段から前記異常情報の送信が解除された旨の通知を受けた場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信中情報の設定を解除する手段を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の通信装置において、
前記制御手段が、前記第1又は第2の制御手段による前記外部装置への前記異常情報の送信に対して、該外部装置から該異常情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信中情報の設定を解除すると共に、該異常情報の送信成功を示す異常情報送信済み情報を該異常の種類を示す情報に対応付けて前記不揮発性記憶手段に設定する第3の制御手段と、該手段によって前記不揮発性記憶手段に前記異常情報送信済み情報が設定された後、前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、異常の解除を知らせる異常解除情報を前記不揮発性記憶手段に設定された前記異常情報送信済み情報に対応付けられている異常の種類を示す情報を付加して前記通信手段によって前記外部装置へ送信させる第4の制御手段とを有することを特徴とする通信装置。 - 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の通信装置において、
前記第2の制御手段が、前記給電手段による装置全体への給電が開始されたとき、前記不揮発性記憶手段にいずれかの前記異常情報送信中情報が設定されていることを確認でき、且つ前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、該異常情報送信中情報の設定を解除する手段を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項5記載の通信装置において、
前記制御手段が、前記第4の制御手段による前記外部装置への前記異常解除情報の送信に対して、該外部装置から該異常解除情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常解除情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信済み情報の設定を解除する第5の制御手段を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の通信装置において、
前記通信手段は、前記外部装置へ送信すべき情報を構造化言語形式に変換する手段を有することを特徴とする通信装置。 - 管理装置によってネットワークを介して複数の通信装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、
前記複数の通信装置にそれぞれ、操作手段と、ハードユニットと、該ハードユニット内の異常を検出する異常検出手段と、前記管理装置と通信する通信手段と、前記異常検出手段によって異常が検出された場合に、異常を知らせる異常情報を自己の識別情報を付加して前記通信手段によって前記管理装置へ送信させる制御手段と、前記操作手段,前記異常検出手段,前記通信手段,および前記制御手段を含む装置全体へ給電する給電手段と、該給電手段からの給電に関係なく情報を記憶保持する不揮発性記憶手段と、前記異常検出手段によって検出された異常の種類を判別する異常種判別手段とを設け、
前記複数の通信装置の制御手段が、前記給電手段から前記装置全体への給電中に、前記ハードユニットへの給電の停止/解除を切り替えるハードユニット給電停止/解除切替手段と、該手段に対して前記操作手段の操作によって前記ハードユニットへの給電の停止/解除の切り替えを指示する切替指示手段と、前記異常検出手段によって異常が検出された場合に、前記異常種判別手段によって判別された異常の種類が送信対象か否かを判定し、送信対象の場合に、前記異常情報の送信要求を前記判別された異常の種類を示す情報および自己の識別情報を付加して前記通信手段に対して発行すると共に、前記異常情報の送信中を示す異常情報送信中情報を前記判別された異常の種類に対応付けて前記不揮発性記憶手段に設定した後、前記ハードユニット給電停止/解除切替手段によって前記ハードユニットへの給電が一旦停止された後該停止が解除されることにより、前記通信手段より前記異常情報の送信を開始する旨の通知を受ける前に前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、前記異常情報の送信解除要求を前記通信手段に対して発行する第1の制御手段と、前記給電手段から装置全体への給電が開始されたとき、前記不揮発性記憶手段にいずれかの前記異常情報送信中情報が設定されていることを認識でき、且つ前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できなかった場合には、前記異常情報の送信要求を前記設定されている前記異常情報送信中情報に対応する異常の種類を示す情報および自己の識別情報を付加して前記通信手段に対して発行する第2の制御手段と、前記第1又は第2の制御手段による前記管理装置への前記異常情報の送信に対して、該管理装置から該異常情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信中情報の設定を解除すると共に、該異常情報の送信成功を示す異常情報送信済み情報を該異常の種類を示す情報に対応付けて前記不揮発性記憶手段に設定する第3の制御手段とを有し、
前記複数の通信装置の通信手段が、前記第1の制御手段より前記異常情報の送信要求を受けた場合に、該異常情報を該送信要求に付加されている異常の種類を示す情報および自己の識別情報を付加して前記管理装置へ送信する手段と、該手段によって前記異常情報の送信を開始する前に、該異常情報の送信を開始する旨を該異常情報の送信要求の発行元である前記第1の制御手段へ通知する手段と、前記第1の制御手段より前記異常情報の送信要求を受けてから該異常情報の送信が開始されるまでの間に該第1の制御手段より該異常情報の送信解除要求を受けた場合に、該異常情報の送信を解除する手段とを有し、
前記管理装置に、前記複数の通信装置と通信する通信手段と、該手段によっていずれかの通信装置から前記異常情報を受信し、該受信が正常に終了した場合に、その旨の送信結果を該異常情報に付加された識別情報に基づいて該異常情報を送信した通信装置へ前記通信手段によって送信させる制御手段とを設けたことを特徴とする遠隔管理システム。 - 請求項9記載の遠隔管理システムにおいて、
前記複数の通信装置の制御手段の第2の制御手段が、前記給電手段による装置全体への給電が開始されたとき、前記不揮発性記憶手段にいずれかの前記異常情報送信中情報が設定されていることを確認でき、且つ前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、該異常情報送信中情報の設定を解除する手段を有することを特徴とする遠隔管理システム。 - 請求項10記載の遠隔管理システムにおいて、
前記複数の通信装置の制御手段が、前記第3の制御手段によって前記不揮発性記憶手段に前記異常情報送信済み情報が設定された後、前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、異常の解除を知らせる異常解除情報を前記不揮発性記憶手段に設定された前記異常情報送信済み情報に対応付けられている異常の種類を示す情報および自己の識別情報を付加して前記通信手段によって前記管理装置へ送信させる第4の制御手段と、該手段による前記管理装置への前記異常解除情報の送信に対して、該管理装置から該異常解除情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常解除情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信済み情報の設定を解除する第5の制御手段とを有し、
前記管理装置の制御手段が、前記通信手段によっていずれかの通信装置から前記異常解除情報を受信し、該受信が正常に終了した場合に、その旨の送信結果を該異常解除情報に付加された識別情報に基づいて該異常解除情報を送信した通信装置へ前記通信手段によって送信させる手段を有することを特徴とする遠隔管理システム。 - 操作手段と、ハードユニットと、該ハードユニット内の異常を検出する異常検出手段と、装置全体へ給電する給電手段と、前記給電手段からの給電に関係なく情報を記憶保持する不揮発性記憶手段とを有する通信装置を制御するコンピュータに、外部装置と通信する通信機能と、前記異常検出手段によって検出された異常の種類を判別する異常種判別機能と、前記給電手段から前記装置全体への給電中に、前記ハードユニットへの給電の停止/解除を切り替えるハードユニット給電停止/解除切替機能と、該機能に対して前記操作手段の操作によって前記ハードユニットへの給電の停止/解除の切り替えを指示する切替指示機能と、前記検出手段によって異常が検出された場合に、前記異常種判別機能によって判別された異常の種類が送信対象か否かを判定し、送信対象の場合に、前記異常情報の送信要求を前記判別された異常の種類を示す情報を付加して前記通信機能に対して発行した後、前記ハードユニット給電停止/解除切替機能によって前記ハードユニットへの給電が一旦停止された後該停止が解除されることにより、前記通信機能より前記異常情報の送信を開始する旨の通知を受ける前に前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、前記異常情報の送信解除要求を前記通信機能に対して発行する第1の制御機能とを実現させるためのプログラムであり、
前記通信機能を実現させるためのプログラムは、前記コンピュータに、前記第1の制御機能より前記異常情報の送信要求を受けた場合に、該異常情報を該送信要求に付加されている異常の種類を示す情報を付加して前記外部装置へ送信する機能と、該機能によって前記異常情報の送信を開始する前に、該異常情報の送信を開始する旨を該異常情報の送信要求の発行元である前記第1の制御機能に対して通知する機能と、前記第1の制御機能より前記異常情報の送信要求を受けてから該異常情報の送信が開始されるまでの間に該第1の制御機能より該異常情報の送信解除要求を受けた場合に、該異常情報の送信を解除する機能をも実現させるためのプログラム。 - 請求項12記載のプログラムにおいて、
前記第1の制御機能を実現させるためのプログラムは、前記コンピュータに、前記異常情報の送信要求を前記判別された異常の種類を示す情報を付加して前記通信機能に対して発行する際に、前記異常情報の送信中を示す異常情報送信中情報を前記判別された異常の種類に対応付けて前記不揮発性記憶手段に設定する機能も実現させるプログラムであり、
前記コンピュータに、前記給電手段から装置全体への給電が開始されたとき、前記不揮発性記憶手段にいずれかの前記異常情報送信中情報が設定されていることを認識でき、且つ前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できなかった場合に、前記異常情報の送信要求を前記設定されている前記異常情報送信中情報に対応する異常の種類を示す情報を付加して前記通信機能に対して発行する第2の制御機能をも実現させるためのプログラム。 - 請求項13記載のプログラムにおいて、
前記第2の制御機能を実現させるためのプログラムは、前記コンピュータに、前記給電手段による装置全体への給電が開始されたとき、前記不揮発性記憶手段にいずれかの前記異常情報送信中情報が設定されていることを確認でき、且つ前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、該異常情報送信中情報の設定を解除する機能も実現させるプログラム。 - 請求項13又は14記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、前記第1又は第2の制御機能による前記外部装置への前記異常情報の送信に対して、該外部装置から該異常情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信中情報の設定を解除すると共に、該異常情報の送信成功を示す異常情報送信済み情報を該異常の種類を示す情報に対応付けて前記不揮発性記憶手段に設定する第3の制御機能と、該機能によって前記不揮発性記憶手段に前記異常情報送信済み情報が設定された後、前記ハードユニットが動作可能状態であることを確認できた場合に、異常の解除を知らせる異常解除情報を前記不揮発性記憶手段に設定された前記異常情報送信済み情報に対応付けられている異常の種類を示す情報を付加して前記通信機能によって前記外部装置へ送信させる第4の制御機能をも実現させるプログラム。 - 請求項15記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、前記第4の制御機能による前記外部装置への前記異常解除情報の送信に対して、該外部装置から該異常解除情報の受信が正常に終了した旨の送信結果を受信した場合に、前記不揮発性記憶手段における該異常解除情報に付加されている異常の種類を示す情報に対応する前記異常情報送信済み情報の設定を解除する第5の制御機能をも実現させるプログラム。
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