JP4325344B2 - 生体情報測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生体情報測定装置に関する。
従来、例えば、生体情報としての脈拍を測定する機能を有する腕時計が知られている。この腕時計の右端には、測定時に指先を載せる指規制部が設けられており、この指規制部には、反射型の光電センサを有する脈拍検出部が設けられている。そして、ユーザが指先を指規制部に載せることにより、脈拍検出部が脈拍に同期して起こる血管の拡張による吸光物質の量の変化から光電脈波を取得し、この光電脈波の周期から脈拍数を算出するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−165768号公報
しかしながら、従来の脈拍測定機能を有する腕時計においては、脈拍の測定時にユーザが指先を指規制部にのせて所定時間その状態を維持しなければならず、ユーザは意識的に脈拍測定のための準備動作を行う必要があることから、より簡易な脈拍測定方法が求められていた。
そこで、本発明の課題は、簡易な構造で正確に脈拍測定を実現できる生体情報測定装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項に記載の発明に係る生体情報測定装置(例えば、図1,図2,図5の腕時計100)は、
装置本体(例えば、図1,図2のケース体1)を手首(例えば、図2の手首R)に装着するバンド部材(例えば、図1,図2のバンド部材5)と、
前記装置本体を手首に装着した際に手首と接触する剛性プレート(例えば、図2,図3の剛性プレート36)と、
前記バンド部材を介して伝達された手首付近の動脈の脈動により生じた張力変動を前記剛性プレートに作用する荷重変動として検出する荷重検出手段(例えば、図1〜図3,図5の荷重検出素子32)と、
この荷重検出手段により検出された荷重変動に基づいて、生体情報を算出する生体情報算出手段(例えば、図5のCPU21、図5の脈拍算出プログラム23g、図9のステップS9)とを備え、
前記荷重検出手段は、前記剛性プレートと前記装置本体との間に配置された感圧ゴム(例えば、図2,図3の感圧ゴム32a)を備え、この感圧ゴムは、環状に形成され、前記剛性プレートの外周部に配置されてなることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、ユーザがバンド部材により装置本体を手首に装着すると、手首付近の動脈の脈動により、バンド部材には脈動に同期して張力変動が生じる。この張力変動は、荷重検出手段によって装置本体に作用する荷重変動として検出される。この際、手首には剛性プレートが接触しているため、張力変動はほぼ均等に分散される。荷重変動が検出されると、生体情報算出手段は検出された荷重変動に基づいて、生体情報を算出する。よって、簡易な構造で正確な脈拍測定を実現できる。また、剛性プレートにより、バンド部材の張力変動は分散されるので、局所的な負荷による測定ミスを未然に防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、また、剛性プレートに作用する荷重変動は、剛性プレートと装置本体との間に配置された感圧ゴムの弾性変形により検出される。よって、簡易な構造で荷重変動を検出することができる。
請求項に記載の発明によれば、さらに、感圧ゴムが環状に形成されていることから、剛性プレートの外周部は、感圧ゴムによって一様に支持されることとなる。よって、剛性プレートを感圧ゴムに対して安定した状態で取り付けることができる。
請求項に記載の発明によれば、ユーザがバンド部材により装置本体を手首に装着すると、手首付近の動脈の脈動により、バンド部材には脈動に同期して張力変動が生じる。この張力変動は、荷重検出手段によって装置本体に作用する荷重変動として検出される。この際、手首には剛性プレートが接触しているため、張力変動はほぼ均等に分散される。荷重変動が検出されると、生体情報算出手段は検出された荷重変動に基づいて、生体情報を算出する。よって、簡易な構造で正確な脈拍測定を実現できる。また、剛性プレートにより、バンド部材の張力変動は分散されるので、局所的な負荷による測定ミスを未然に防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、また、剛性プレートに作用する荷重変動は、剛性プレートと装置本体との間に配置された感圧ゴムの弾性変形により検出される。よって、簡易な構造で荷重変動を検出することができる。
請求項に記載の発明によれば、さらに、感圧ゴムが環状に形成されていることから、剛性プレートの外周部は、感圧ゴムによって一様に支持されることとなる。よって、剛性プレートを感圧ゴムに対して安定した状態で取り付けることができる。
以下、本発明に係る生体情報測定装置の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態においては、生体情報測定装置の一例として脈拍測定機能付きの腕時計を挙げて説明する。
(実施形態1)
<腕時計の構成>
最初に実施形態1の腕時計100の構成について説明する。図1は腕時計100の正面図であり、図2は図1における腕時計100のII−II断面図である。腕時計100には、手首Rに装着される装置本体としてのケース体1が備えられている。ケース体1は、筒状に形成され、樹脂等の材料から成形されており、その内部には、時計機能を有する時計計時部2が設けられている。この時計計時部2には、生体情報としての脈拍を検出する脈拍検出部3が結線されている。更に、ケース体1の上端の開口部には時計ガラス4が設けられており、ケース体1にはケース体1を手首Rに装着するためのバンド部材5が接続されている。
図3は、図1における腕時計100のIII−III断面図であり、脈拍検出部3を拡大表示した図である。脈拍検出部3には、ケース体1の裏側に設けられ、ケース体1内部を遮蔽する裏蓋31、裏蓋31の下面に面一となるように埋め込まれた荷重検出手段としての荷重検出素子32、押付部材35、剛性プレート36等が備えられている。
裏蓋31は、板状に形成され、金属や樹脂等の材料から成形されており、その周縁部がケース体1の下端部に固着されている。なお、裏蓋31とケース体1との間にはゴムリングGが配され、ケース体1内部の気密が保持できるように固着されている。
荷重検出素子32は、手首Rからの作用力を受圧する感圧ゴム32a、感圧ゴム32aが受圧した荷重に応じた大きさの電流が流れるフレキシブル基板32b等を備えている。感圧ゴム32aは、絶縁性のゴム材料中に導電材料からなる導電微粒子が表面から内部にわたって分散された状態で成形されたものである。この感圧ゴム32aの上面には、導電パターン33が形成されたフレキシブル基板32bが貼り付けられている。このフレキシブル基板32bの導体パターン33は、図4に示すように、櫛歯状に形成された二つの導体が互いに接触しないように配されている。また、各導体はそれぞれ電極のプラス側とマイナス側に接続されている。図1に示すように、感圧ゴム32aは、例えば3つ設けられ、裏蓋31の外周部に互いに等間隔となるように配置されている。
ここで、感圧ゴム32aが荷重を検出する仕組みについて説明すると、感圧ゴム32aに圧力を加えていないときには、導電微粒子が互いに接触していないため、電気抵抗値が非常に高くなって各導体の電極間に電流はほとんど流れない。感圧ゴム32aに圧力を加えたときは、感圧ゴム32aが弾性変形して導電微粒子が互いに接触することにより、導電パターン33同士の隙間が連結されて導電経路が形成されるため、電気抵抗値が低くなって各導体の電極間に電流が流れやすくなる。すなわち、感圧ゴム32aに加える圧力を大きくするにつれて、感圧ゴム32aの体積が小さくなるため、導電微粒子同士が接触する割合が多くなって電気抵抗値は小さくなる。
裏蓋31の下面と面一に設けられた感圧ゴム32aの外部への露出部には、感圧ゴム32aに対して手首Rからの作用力を確実に伝達するための押付部材35が設けられている。押付部材35は、略円柱状に形成されており、圧力を加えていない状態で上端部が感圧ゴム32aの露出部と僅かな隙間を空けて位置するように設けられている。押付部材35の下端部には、腕時計100を手首Rに装着した際に、手首Rと接触する剛性プレート36が設けられている。
剛性プレート36は、金属や硬質樹脂等の材料から成形されており、裏蓋31に対して略平行な平板状に形成されている。なお、剛性プレート36は、全ての押付部材35の下端部に存在するような大きさに形成することは勿論のこと、裏蓋31に手首Rが接触する可能性のある場所を被覆する大きさに形成しておくことが望ましい。
バンド部材5は、振動を伝達可能な軟質材料から成形されており、例えば、シリコンや軟質性を有する樹脂等から成形されている。バンド部材5は、ケース体1の対向する端部に接続されている。
<腕時計の内部構成>
次に、腕時計100の内部構成について説明する。
図5は、腕時計100の内部構成を示すブロック図である。図5に示すように、腕時計100には、各種の演算処理等を行うCPU21、CPU21のワークエリア等として使用されるRAM22、CPU21が各部を制御するのに必要なシステムプログラム等が記憶されたROM23、脈拍を検出する脈拍検出部3、ユーザが操作指示入力を行うための入力部24、時刻やユーザに提供する情報を表示する表示部25、発振回路部26から発振される所定周波数のクロック信号を分周して年月日及び時刻を計時し、CPU21に出力する計時回路部27等が備えられている。
CPU21は、ROM23内に格納されたプログラムを読み出してRAM22内に展開し、当該プログラムに基づいて各部への動作制御を行う。
具体的に、CPU21は、荷重検出素子32により検出された荷重変動に基づいて、脈拍を算出する生体情報算出手段として機能する。
また、CPU21は、荷重検出素子32により検出された荷重検出値がROM23に記憶された適正範囲の荷重値であるか否かを判断する検出荷重値適正判断手段として機能する。
更に、CPU21は、腕時計100を手首Rに装着した際に、荷重検出素子32により検出された荷重検出値がROM23に記憶された適正範囲内であるか否かを判断する初期荷重値適正判断手段として機能する。
ROM23には、CPU21が各種機能を実行するためのプログラム、脈拍算出時に使用する荷重値のデータ等が記憶されている。
具体的に、ROM23には、荷重検出素子32が検出する荷重の適正範囲の荷重値を記憶する適正検出荷重値記憶手段としての適正検出荷重値記憶エリア23aが形成されている。適正検出荷重値記憶エリア23aには、図6に示すように、適正範囲の荷重値の最小値Aと最大値Bとが記憶されており、3つの荷重検出素子32が検出した荷重検出値の総和がA以上かつB以下である場合に適正範囲にあることとなる。
また、ROM23には、腕時計100の装着状態における適正範囲の荷重値を記憶する適正初期荷重値記憶手段としての適正初期荷重値記憶エリア23bが形成されている。適正初期荷重値記憶エリア23bには、図7に示すように、ユーザーが腕時計100を手首Rに装着したときの適正範囲の初期荷重値の最小値Xと最大値Yとが記憶されており、3つの荷重検出素子32が検出した荷重検出値の総和がX以上かつY以下である場合に適正範囲にあることとなる。
更に、ROM23には、CPU21が実行する各種プログラムを記憶するプログラム記憶エリア23cが形成されている。このプログラム記憶エリア23cには、荷重検出素子32により検出された荷重変動に基づいて、脈拍を算出する機能を実現させる脈拍算出プログラム23fが記憶されている。また、プログラム記憶エリア23cには、荷重検出素子32により検出された荷重検出値が適正検出荷重値記憶エリア23aに記憶された適正範囲の荷重値であるか否かを判断する検出荷重値適正判断プログラム23gが記憶されている。更に、プログラム記憶エリア23cには、腕時計100を手首Rに装着した際に、荷重検出素子32により検出された荷重検出値が適正初期荷重値記憶エリア23bに記憶された適正範囲内であるか否かを判断する初期荷重値適正判断プログラム23hが記憶されている。
入力部24は、ケース体1の上面に設けられたボタンで構成され、ユーザがこのボタンを押すことにより、時刻修正や、脈拍測定指示入力等を行うことができる。
表示部25は、例えば、LCD(液晶表示装置)から構成され、時刻や脈拍、脈拍測定時の異常判断結果等の各情報を表示する。すなわち、表示部25は、荷重検出素子32によって検出された荷重検出値が適正初期荷重値記憶エリア23bに記憶された適正範囲内であるか否かの判断結果をユーザに通知する通知手段として機能する
脈拍検出部3は、図8に示すように、荷重検出素子32に加え、セレクタスイッチ37、増幅回路38、A/Dコンバータ39を備えている。すなわち、電気信号を取り込む荷重検出素子32をセレクタスイッチ37によって選択し、選択された荷重検出素子32からの荷重値信号は増幅回路38によって増幅され、A/Dコンバータ39によってアナログ信号からデジタル信号に変換されてCPU21に出力される。
<脈拍測定処理>
次に、腕時計100による脈拍測定処理について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。
ユーザが入力部24を操作して脈拍測定の指示入力を行うと、CPU21は、図9に示すように、適正検出荷重値記憶エリア23aから3つの荷重検出値の総和の適正範囲を読み出し、RAM22に記憶させる(ステップS1)。ここで、荷重検出値の適正範囲を荷重検出値の総和の適正範囲としているのは、一つの荷重検出素子32に比較的大きな荷重が作用した場合には、他の二つの荷重検出素子32には、小さな荷重しか作用しないため、個々の荷重検出素子32について適正か否かを判断するよりも荷重検出素子32全体に作用する荷重値の総和で判断した方がより正確に判断できるからである。
次いで、CPU21は、電源を制御して導電パターン23に電流を流し、導電パターン33を流れる電圧値に基づいて荷重検出値を検出し、RAM22に記憶させる(ステップS2)。
次いで、CPU21は、全ての荷重検出素子32について荷重検出値を検出したか否かを判断する(ステップS3)。ここで、CPU21が全ての荷重検出素子32について荷重検出値を検出していないと判断した場合(ステップS3;NO)、CPU21は、再度ステップS2に戻り、全ての荷重検出素子32について荷重検出値を検出するまで処理を繰り返す。一方、CPU21が全ての荷重検出素子32について荷重検出値を検出したと判断した場合(ステップS3;YES)、CPU21は、RAM22に記憶されている荷重検出値の総和を算出し、RAM22に記憶させる(ステップS4)。
次いで、CPU21は、検出荷重値適正判断プログラム23fを実行することにより、荷重検出素子32により検出した3つの荷重検出値の総和と適正検出荷重値記憶エリア23aから読み出した3つの荷重検出値の総和の適正範囲とを比較し(ステップS5)、検出した3つの荷重検出値の総和が適正範囲内にあるか否かを判断する(ステップS6)。ここで、CPU21が、検出した3つの荷重検出値の総和が適正範囲内にないと判断した場合(ステップS6;NO)、脈拍測定処理を終了する。一方、CPU21が、検出した3つの荷重検出値の総和が適正範囲内にあると判断した場合(ステップS6;YES)、CPU21は、図10に示すように、検出した荷重検出値の総和を検出時刻とともにRAM22に記憶させる(ステップS7)。
次いで、CPU21は、計時回路部27から取得した時刻情報に基づき、所定時間経過したか否かを判断する(ステップS8)。ここで、CPU21が所定時間経過していないと判断した場合(ステップS8;NO)、CPU21は、ステップS2に戻り、荷重検出値の検出を行う。一方、CPU21が所定時間経過したと判断した場合(ステップS8;YES)、CPU21は、脈拍算出プログラム23gを実行することにより、RAM22に記憶された荷重検出値の総和から脈拍を算出する(ステップS9)。
ここで、脈拍の算出方法としては、例えば、荷重検出値を微小時間刻みに所定時間検出して荷重値の波形を作成し、その波形における一周期の時間から脈拍を算出する。具体的には、一周期に0.8秒かかった場合には、脈拍は60×1/0.8=75と算出される。なお、脈拍の算出方法は、上記方法以外の方法により算出してもよい。
<装着姿勢調整処理>
次に、腕時計100を最適な状態で装着するための装着姿勢調整処理について説明する。
ユーザが腕時計100を手首Rに装着した後、入力部24を操作して装着姿勢調整の指示入力を行うと、図11に示すように、CPU21は、適正初期荷重値記憶エリア23bから3つの荷重検出値の総和の適正初期荷重値の範囲を読み出し、RAM22に記憶させる(ステップS21)。
次いで、CPU21は、電源を制御して導電パターン23に電流を流し、導電パターン33を流れる電圧値に基づいて荷重検出値を検出し、RAM22に記憶させる(ステップS22)。
次いで、CPU21は、全ての荷重検出素子32について荷重検出値を検出したか否かを判断する(ステップS23)。ここで、CPU21が全ての荷重検出素子32について荷重検出値を検出していないと判断した場合(ステップS23;NO)、CPU21は、再度ステップS22に戻り、全ての荷重検出素子32について荷重検出値を検出するまで処理を繰り返す。一方、CPU21が全ての荷重検出素子32について荷重検出値を検出したと判断した場合(ステップS23;YES)、CPU21は、RAM22に記憶されている荷重検出値の総和を算出し、RAM22に記憶させる(ステップS24)。
次いで、CPU21は、初期荷重値適正判断プログラム23hを実行することにより、荷重検出素子32により検出した3つの荷重検出値の総和と適正初期荷重値記憶エリア23bから読み出した3つの初期荷重値の総和の適正初期荷重値の範囲とを比較し(ステップS25)、検出した3つの荷重検出値の総和が適正範囲内にあるか否かを判断する(ステップS26)。ここで、CPU21が、検出した3つの荷重検出値の総和が適正範囲内にないと判断した場合(ステップS26;NO)、CPU21は、腕時計100の装着姿勢が最適ではない旨を表示部25に表示させ(ステップS27)、再度ステップS22に戻り、荷重検出値の検出を行う。一方、CPU21が、検出した3つの荷重検出値の総和が適正範囲内にあると判断した場合(ステップS26;YES)、CPU21は、腕時計100の装着姿勢が最適である旨を表示部25に表示させ(ステップS28)、これをもって、本処理を終了させる。
実施形態1の腕時計100によれば、ユーザがバンド部材5により腕時計100を手首Rに装着すると、手首R付近の動脈の脈動により、バンド部材5には脈動に同期して張力変動が生じる。この張力変動は、荷重検出素子32によってケース体1に作用する荷重変動として検出される。この際、手首Rには剛性プレート36が接触しているため、張力変動はほぼ均等に分散される。荷重変動が検出されると、CPU21は、脈拍算出プログラム23gを実行することにより、検出された荷重変動に基づいて、脈拍を算出する。よって、簡易な構造で正確な脈拍測定を実現できる。また、剛性プレート35により、バンド部材5の張力変動は分散されるので、局所的な負荷による測定ミスを未然に防止することができる。
また、3つの荷重検出素子32を互いが等間隔となるように設けることにより、荷重が作用する位置に関わらず、荷重検出素子32に作用する荷重がほぼ均等になるため、単数で荷重を検出する場合に比べてより正確に荷重を検出することができる。
更に、3つの荷重検出素子32が検出した荷重検出値の総和を用いて脈拍の算出が行われるので、3つの荷重検出素子32の一つに大きな荷重が作用した場合、他の荷重検出素子32には通常よりも小さい荷重が作用することとなるが、脈拍は荷重検出素子32により検出された荷重値の総和に基づいて算出されるので、結果的には複数の荷重検出素子32に均等に荷重が作用した場合と同じ結果が得られることとなって、正確に荷重を検出することができる。
また、CPU21が検出荷重値適正判断プログラム23fを実行することにより、荷重検出素子32により検出された荷重検出値が適正検出荷重値記憶エリア23aに記憶された適正範囲の荷重値であるか否かを判断し、CPU21が適正範囲内の荷重値であると判断した場合に、CPU21は脈拍算出プログラム23gを実行することにより、脈拍の算出を行う。よって、検出された荷重値が適正範囲内であるときに限り生体情報の算出が行われるので、わずかな振動や動作によってむやみに脈拍が検出されることがなく、装置の誤作動を防止することができる。
更に、腕時計100を手首Rに装着した際に、CPU21が初期荷重値適正判断プログラム23hを実行することにより、荷重検出素子32により検出された荷重検出値が適正初期荷重値記憶エリア23bに記憶された腕時計100の装着状態における適正範囲内の荷重値であるか否かを判断し、判断結果を表示部25に表示させる。よって、常に最適な装着状態で脈拍を測定することができるので、常に正確に脈拍を測定することができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2の腕時計200の構成について説明する。なお、実施形態2における腕時計200が実施形態1における腕時計100と異なる点は荷重検出素子32の構造であるため、荷重検出素子32について説明し、その他の共通部分については同一符号を付して説明を省略する。
図12は腕時計200の正面図であり、図13は図12における腕時計200のXIII−XIII断面図である。荷重検出素子32は、図12に示すように、環状に形成された感圧ゴム32a、この感圧ゴム32aとほぼ同じ大きさの環状に形成されたフレキシブル基板32b等を備えている。荷重検出素子32は、図12に示すように、例えば、4つに分割されており、分割された荷重検出素子32毎に荷重を検出できるようになっている。これにより、手首R付近の動脈の脈動によりバンド部材5に生じた張力変動は、裏蓋6を介してほぼ均等に分散され、複数の箇所で荷重変動としてを検出することができる。よって、簡易な構造で荷重変動を検出することができ、更に、一の荷重検出素子32で検出ミスがあっても他の荷重検出素子32が代わりに検出することができるので、正確な荷重検出を行うことが可能となる。荷重検出素子32は、ケース体1の下端側に形成された収容部11に収容されており、感圧ゴム32aの下面側から遮蔽部材としての裏蓋6によって支持されている。
裏蓋6は、板状に形成され、金属や硬質樹脂等のように手首Rからの作用力によって変形しない材料から成形されており、その周縁部がケース体1の下端部に固着されている。
ここで、腕時計200の作用について説明する。ユーザがバンド部材5により腕時計200を手首Rに装着すると、手首R付近の動脈の脈動により、バンド部材5には脈動に同期して張力変動が生じる。この張力変動は、荷重検出素子32によってケース体1に作用する荷重変動として検出される。この際、手首Rには裏蓋6が接触しているため、張力変動はほぼ均等に分散されるとともに、裏蓋6が押されることによって裏蓋6の外周部が感圧ゴム32aを押さえ付ける。感圧ゴム32aが押さえ付けられることによって荷重変動が検出されると、CPU21は脈拍算出プログラム23gを実行することにより、検出された荷重変動に基づいて、脈拍を算出する。よって、簡易な構造で正確な脈拍測定を実現できる。また、裏蓋6により、バンド部材5の張力変動は分散されるので、局所的な負荷による測定ミスを未然に防止することができる。
実施形態2の腕時計200によれば、裏蓋6に作用する荷重変動は、裏蓋6とケース体1との間に配置された感圧ゴム32aの弾性変形により検出される。よって、簡易な構造で荷重変動を検出することができる。
また、感圧ゴム32aが環状に形成されていることから、裏蓋6の外周部は、感圧ゴム32aによって一様に支持されることとなる。よって、裏蓋6を感圧ゴム36aに対して安定した状態で取り付けることができる。
更に、ケース体1と裏蓋6の当接部に荷重検出素子32を設けたので、荷重検出素子32が装置の構造上、邪魔になることがなくなるので、装置自体の構造を大幅に変更せずに生体情報を測定することができる。
(実施形態3)
次に、実施形態3の腕時計300の構成について説明する。なお、実施形態3における腕時計300が実施形態2における腕時計200と異なる点は荷重検出素子8の構造であるため、荷重検出素子8について説明し、その他の共通部分については同一符号を付して説明を省略する。
図14は、腕時計300の断面図である。荷重検出素子8は、図14に示すように、腕時計300を手首Rに装着した際に手首Rと接触するとともにケース体1内部を遮蔽する裏蓋としても機能する感圧ゴム6、この感圧ゴム6とほぼ同じ大きさに形成されたフレキシブル基板7等を備えている。感圧ゴム(裏蓋)6は、板状に形成され、その周縁部がケース体1の下端部に固着されている。
ここで、腕時計300の作用について説明する。ユーザがバンド部材5により腕時計300を手首Rに装着すると、手首R付近の動脈の脈動により、バンド部材5には脈動に同期して張力変動が生じる。この張力変動は、荷重検出素子8によってケース体1に作用する荷重変動として検出される。この際、手首Rには感圧ゴム(裏蓋)6が接触しているため、張力変動はほぼ均等に分散されるとともに、感圧ゴム(裏蓋)6が押さえ付けられることによって荷重変動が検出されると、CPU21は脈拍算出プログラム23gを実行することにより、検出された荷重変動に基づいて、脈拍を算出する。よって、簡易な構造で正確な脈拍測定を実現できる。また、感圧ゴム(裏蓋)6により、バンド部材5の張力変動は分散されるので、局所的な負荷による測定ミスを未然に防止することができる。
実施形態3の腕時計300によれば、裏蓋6に荷重を検出する機能を持たせたので、荷重検出素子を別個に設ける必要がなくなり、部品点数を低減できる。よって、装置自体の構造を変更することなく、脈拍を測定することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られるものではない。例えば、荷重検出素子の数を3つとしたが、複数であればよい。また、脈拍の算出において、各荷重検出素子の荷重検出値の総和を用いているが、検出された各荷重検出値の平均値を用いてもよい。その他、発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更が可能である。
実施形態1における腕時計の正面図である。 図1における腕時計のII−II断面図である。 図2における脈拍検出部を拡大した断面図である。 フレキシブル基板の平面図である。 腕時計の内部構成を示すブロック図である。 適正検出荷重値記憶エリアの説明図である。 適正初期荷重値記憶エリアの説明図である。 脈拍検出部の内部構成を示すブロック図である。 脈拍測定処理を説明するフローチャートである。 RAMに記憶される荷重検出値の説明図である。 装着姿勢調整処理を説明するフローチャートである。 実施形態2における腕時計の正面図である。 図12における腕時計のXIII−XIII断面図である。 実施形態3における腕時計の概略断面図である。
符号の説明
1 ケース体(装置本体)
5 バンド部材
6 裏蓋(遮蔽部材)
21 CPU(生体情報算出手段)
23a 適正検出荷重値記憶エリア(適正検出荷重値記憶手段)
23b 適正初期荷重値記憶エリア(適正初期荷重値記憶手段)
23f 検出荷重値適正判断プログラム(検出荷重値適正判断手段)
23g 脈拍情報算出プログラム(生体情報算出手段)
23h 初期荷重値適正判断プログラム(初期荷重値適正判断手段)
25 表示部
32 荷重検出素子(荷重検出手段)
32a 感圧ゴム
36 剛性プレート
100 腕時計(生体情報測定装置)
200 腕時計(生体情報測定装置)
300 腕時計(生体情報測定装置)
R 手首

Claims (1)

  1. 装置本体を手首に装着するバンド部材と、
    前記装置本体を手首に装着した際に手首と接触する剛性プレートと、
    前記バンド部材を介して伝達された手首付近の動脈の脈動により生じた張力変動を前記剛性プレートに作用する荷重変動として検出する荷重検出手段と、
    この荷重検出手段により検出された荷重変動に基づいて、生体情報を算出する生体情報算出手段とを備え、
    前記荷重検出手段は、前記剛性プレートと前記装置本体との間に配置された感圧ゴムを備え、この感圧ゴムは、環状に形成され、前記剛性プレートの外周部に配置されていることを特徴とする生体情報測定装置。
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