JP4324954B2 - 清掃具用シート及びシート製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、掃いたり、拭いたりする掃除などに用いる清掃具に使用する清掃具用シート及びその清掃具用シートを製造するシート製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、交換可能な不織布製のシートを用いて清掃を行なう清掃具が提供されている。例えば、特開平7―327906号公報に、かかる清掃具が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7―327906号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のシートは、清掃具の底面に取り付けられた部分は被清掃面に押し当てられるが、清掃具の側面や上面に取り付けられた部分は被清掃面には押し当てられないので、実際の清掃には役立っていない。したがって、従来のシートは無駄な部分が多かった。また、従来の清掃具では、清掃具の前面などに溜まった埃や塵等を箒のようにして掃くことはできても、取り除くことはできなかった。
【0005】
本発明は、上記の事情に基づいてなされたものであり、清掃に用いられない無駄な部分を少なくすると共に、清掃具の底面だけでなく、前面でも清掃を行なうことができる清掃具用シート及びその清掃具用シートを製造するシート製造装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明に係る清掃具用シートは、原シートの両側部を断面が略Z字状となるように、互いに逆方向に折り曲げてZ折りを行なう工程と、Z折りされた前記原シートの長手方向に沿って所定の間隔で、所定の長さの複数の切り込みを有する切込群を形成する工程と、前記切込群が中央に且つ切込群が形成されていない部分が両側に位置するように前記原シートを長手方向において折り畳む工程と、前記折り畳んだ原シートを前記切り込みの中央で2分割するように切断する工程とから製造される清掃具用シートであって、清掃具の底面に当接する中央部と、前記清掃具に沿って折り曲げて使用する周辺部とを有し、前記周辺部の端縁から中央部に向かう切り込みによって複数の短冊状部を前記周辺部に形成したことを特徴とするものである。
【0007】
また、上記目的を達成するため本発明に係るシート製造装置は、原シートの両側部を断面が略Z字状となるように、互いに逆方向に折り曲げてZ折りを行なう折り板手段と、Z折りされた原シートの長手方向に沿って所定の間隔で、所定の長さの複数の切り込みを有する切込群を形成する切込形成手段と、前記切込群が中央に且つ切込群が形成されていない部分が両側に位置するように原シートを長手方向において折り畳む折畳手段と、前記折り畳んだ原シートを前記切り込みの中央で2分割するように切断する切断手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
[清掃具用シート] 以下に、本発明の1実施形態である清掃具用シートについて図面を参照して説明する。図1は、本発明の1実施形態である清掃具用シートの平面図である。図2は、本実施形態の清掃具用シートを清掃具に取付ける方法を説明するための図である。本実施形態の清掃具用シート1は、図1に示すように、取付け用短冊状部1a,1b,1c,1dと、清掃用の短冊状部1eと、中央部1fとを有するものである。取付け用短冊状部1a,1b,1c,1dは、清掃具2に取付ける際に使用する部分である。短冊状部1eは、幅Dが約20mm、奥行きLが約50mmである。取付け用短冊状部の幅は約40mm、奥行きは約50mmである。短冊状部1eの幅Dは、狭ければ狭いほど、より多くの埃等を付着することができるが、狭過ぎると強度が弱くなる。したがって、短冊状部の幅Dは、約5ミリから30ミリ位が望ましい。中央部1fは、清掃具用シート1の中央の1点鎖線で示す部分であり、清掃具2の底面と当接される部分である。なお、各短冊状部の奥行きは、50mmより幾分小さくても問題はないが、大き過ぎると清掃具2の底面と床面が直接接触するようになり、清掃具2の底面が汚れるおそれがあるので望ましくない。また、図1では、短冊状部は、長手方向にしか形成されていないが、短冊状部は、同図の左右の両サイドに形成するようにしてもよい。また、短冊状部1eは、長方形状だけでなく、台形状や平行四辺形状などのようなものであってもよいし、長方形状と台形状の両方を有するものであってもよい。
【0009】
本実施形態の清掃具2は、既に、一般に市販されているものであり、図2に示すように柄部3とシート装着部4を有する。シート装着部4の上面には、清掃具用シート1の取付け用短冊状部1a,1b,1c,1dを差し込んで、係止するための差込部4a,4b,4c,4dが設けられている。本清掃具用シート1の清掃具2への取付は、清掃具用シート1を広げた状態で、清掃具2の底面を中央部1fに当接し、取付け用短冊状部1a,1b,1c,1dを清掃具2の差込部4a,4b,4c,4dに順次、差し込むことにより行う。なお、本実施形態の清掃具用シートの材料としては、不織布や布などを用いることができる。
【0010】
図3は、本清掃具用シートを取り付けた清掃具の使用状態を示す図である。図3に示すようにして、本清掃具用シートを取り付けた清掃具2は、清掃具2の底面だけでなく、変形自在な多数の短冊状部1eが床と接触するので、この短冊状部1eにより、清掃具2の前面に溜まる埃や塵を付着して清掃することができる。また、本実施形態の清掃具用シート1は、多数の短冊状部1eを備えているので、ホウキやモップのように、埃などを掃き掃除することもできる。
【0011】
以上説明したように、本実施形態の清掃具用シート1は、4つの取付け用短冊状部を用いて清掃具に取り付けることができ、他の多数の短冊状部は清掃に使用することができるので、従来のシートに比べて、無駄な部分を少なくすることができる。
【0012】
また、本実施形態の清掃具用シートは、従来のシートと同じ大きさであっても、多数の短冊状部を形成したことにより、清掃具の底面だけでなく、この多数の短冊状部によっても埃や塵を清掃することができるので、従来のシートに比べてより多くの埃等を清掃することができる。
【0013】
また、本実施形態によれば、清掃具の前面と後面に変形自在な多数の短冊状部が設けられているので、従来のシートに比べて、掃き掃除が容易になる。
【0014】
また、本実施形態の清掃具用シートは、短冊状部が清掃具により床面を押し付けられることがないので、塵,埃,綿埃等をかき集めて、絡めてとることができる。
【0015】
また、本実施形態によれば、家具と家具の間の狭い隙間でも、短冊状部により、埃等をかき集め、絡めてとることが可能となる。
【0016】
[シート製造装置の構成] 次に、本実施形態の掃除具用シートを製造するためのシート製造装置を説明する。図4は本実施形態のシート製造装置の概略平面図であり、図5は本実施形態のシート製造装置の概略正面図であり、図6は本実施形態のシート製造装置の概略右側面図である。本実施形態のシート製造装置は、原反部10と、塗布部15と、折り板手段である折り板部20と、フィード部25と、切込形成手段であるダイカット部30と、折畳手段であるフォルディング部40と、切断手段であるバンドナイフ部50と、排出テーブル55とを備えている。
【0017】
原反部10は、図5などに示すように、エアシリンダ11aによりロール状の原シート5を床面から所定の位置まで持ち上げて、回転自在に保持する原反保持装置11と、エアシリンダ12aによりフィードベルト12bをロール状の原シート5の上面に押し付けて原シート5の繰出しを行なう繰出し装置12と、を有する。塗布部15は、原シート5に流動パラフィン塗布するものである。折り板部20は、原シート5の両側部を断面が略Z字状となるように、互いに逆方向に折り曲げてZ折りを行うと共に、図5等に示すように原シート5のシート面を90度回転して起こし、立てた状態とするものである。フィード部25は、Z折りした原シート5をフィードロールで挟持して後段に送り出すものである。ダイカット部30は、Z折りした原シート5に切り込みを形成するものである。フォルディング部40は、切り込みが形成された原シート5を折り畳むものである。バンドナイフ部50は、図6等に示すように、厚さ約0.4mmのワイヤー状のナイフ51を有し、フォルディング部40で折り畳まれた原シートを製品寸法に切断するものである。排出テーブル55は、製品寸法に切断されたシートを保持するためのものである。なお、図4において、26は原シートの搬送方向を変えるためのターンロールである。
【0018】
次に、本実施形態のシート製造装置によるシート加工の様子を処理順に説明する。図7(a)は原シートが折り板部20でZ折りされたときの状態を示す正面図、同図(b)はその左側断面図である。塗布部15で流動パラフィンを塗布された原シート5は、折り板部20に搬送される。折り板部20では、図7に示すように、原シート5の両側部が互いに逆方向となるように、且つその先端5aが原シート5の中心に位置するように略Z字状に折り曲げられる。したがって、Z折りした原シート5の幅は、Z折りされる前の半分の大きさとなる。また、折り板部20により、原シート5のシート面は、90度回転されて起こされ、垂直な状態で、後段に送られる。
【0019】
図8(a)はZ折りした原シートにダイカット部で切り込みを形成したときの状態を示す正面図、同図(b)はその左側断面図である。折り板部20でZ折りされた原シート5は、フィード部25によりダイカット部30に搬送される。ダイカット部30では、所定の間隔ごとに、すなわち図8(a)の各幅A内の中央部に等間隔の6本の実線で示す切込群5bを形成する。本実施形態では、図8(b)に示すように、Z折りに折り曲げられた状態で切込群5bが形成されるので、二枚に重ねられた原シート5に切込を形成することになる。なお、本発明は、図8に示す切込群5bの本数や刃の間隔に限定されるものではない。
【0020】
図9(a)はフォルディング部で折り畳まれ集積された原シートの平面図であり、同図(b)はその右側面図である。図9(a)に示すように原シート5は、フォルディング部40により、図7(a)及び図8(a)に示したある一定の幅Aで折り畳まれ集積される。なお、図9(b)に示す幅Aが図7(a)及び図8(a)に示す幅Aに対応する。
【0021】
図9(c)は折り畳まれ集積された帯状の原シート5をバンドナイフ部で製品寸法に切断したときの状態を示す平面図であり、同図(d)はその右側面図である。図9(c)と(d)に示すように、フォルディング部40で折り畳まれた原シート5は、同図(a)に示す中心Bでバンドナイフ部50により2分割される。図9(c)(d)に示す、2つに切断されたシートの一枚一枚が、本清掃具用シート1の1枚となる。すなわち、図9(d)に示す折り畳まれたシートは、図1に示す清掃具用シート1を長手方向においてZ折りし、更に図1の上下方向において二つ折りしたものである。
【0022】
図9(e)は、同図(d)の上側のシートを上に広げたときの状態を示す図であり、この図を正面図とする。同図(f)はその平面図である。図9(d)の上側にあるシートを上に広げると、図9(e)、(f)に示すように、図1に示す清掃具用シート1を長手方向においてZ折りしたものと同じものとなる。図9(d)、(e)の両端に位置する短冊状部が、図1の取付け用短冊状部1a、1bに対応する部分である。他の短冊状部は、図1の短冊状部1eに対応する部分である。なお、切断されたシートは、排出テーブル55に排出され、所定の枚数ごとに取出されて包装される。また、図9(e)に示すZ折りされた箇所を広げると、両端に位置する短冊状部の幅は他の短冊状部のほぼ倍の大きさとなる。
【0023】
次に、本発明の要部であるダイカット部30について説明する。図10(a)は本実施形態のダイカット部の平面図であり、同図(b)その正面図である。また、図11(a)は、ナイフロールとアンビルロールの概略平面図であり、同図(b)はその概略正面図である。図10及び図11に示すように、本実施形態のダイカット部30は、アンビルロール31とナイフロール32の2つのロールを備えている。アンビルロール31の表面は平滑に仕上られている。一方、ナイフロール32には、円周に沿うようにして刃33が設けられている。この刃33は、同図の紙面表側に6本の刃群が、また裏側にも6本の刃群が設けられている。この刃群は、図8の実線で示す切込群5bに対応するものである。アンビルロール31とナイフロール32とは、ナイフロール32の刃33がアンビルロール31の表面に接触するようにして配置されている。ナイフロール32が1回転することにより、原シート5の2箇所に所定の間隔で切込群5bが形成される。また、図11(a)に示すナイフロール32の外周半分の距離Aが、図7、図8及び図9に示すシートの幅Aに対応する。刃33の長さは、図8(a)等に実線で示す切込の長さと同じである。また、刃33の高さは調整可能である。本実施形態の場合、2枚重ねに折られた原シート5に切込を形成するので、刃33の高さは、2枚重ねの原シート5に切込を入れることができる高さに調整される。
【0024】
次に、フォルディング部40について説明する。図12〜図15は、フォルディング部の概略平面図である。図12等に示すようにフォルディング部40は、一組のフォルディングロール41a、41bを備えている。各フォルディングロール41は、シートを挟持するバイス42とシートをバイス42の中に押し込むタッカー43とコロ44を有する。また、両フォルディングロールの接線に対して対象となるように一組のカム45a、45bが設けられている。コロ44は、カム45に規制されて移動し、コロ44の移動により、バイス42が回動して、原シートを挟持する挟持状態となったり、開放状態となったりする。各タッカー43の先端部は、各フォルディングロール41の表面より外側に突出するように設けられている。フォルディングロール41aのバイス42aとフォルディングロール41bのタッカー43bとが第1の組となり、フォルディングロール41bのバイス42bとフォルディングロール41aのタッカー43aとが第2の組となり、各組により原シートを挟持することにより折曲部5cを形成し、更に折り畳み動作を行なう。
【0025】
図12では、第1の組が原シート5を挟持して折曲部5cを形成している状態を示している。すなわち、第1の組のタッカー43bがバイス42aにシートを押し込み、コロ44aとカム45aとの係合が離れて、コロ44aが移動し、バイス42aがシートを挟持する挟持状態となっていることを示している。このとき、第2の組は、既に折曲部を折り返し点X2に搬送し終わり、コロ44bがカム45bに規制されて移動し、バイス42bは開放状態となっている。図13は、図12の状態から各フォルディングロール41が約90度回転したときの状態を示している。第1の組は、挟持した原シートの折曲部5cを折り返し点X1に向かって搬送している最中であり、第2の組は開放状態のままである。
【0026】
図14では、第1の組は、折曲部5cを折り返し点X1に搬送し終わり、コロ44aがカム45aに規制されて移動し、バイス42aが開放状態となる直前の状態を示している。また、第2の組は次の挟持動作の手前に位置している。図14に示す状態から更に、フォルディングロール41が回転すると、第2の組により原シートに折曲部が形成されて、この折曲部は、折り返し点X2に搬送される。図15は、このときの状態を示す図である。このようにして、第1の組と第2の組により交互に折曲部を形成して、折り返し点に搬送することにより、原シート5の折り畳みが行なわれる。
【0027】
次に、ダイカット部30とフォルディング部40との関係について説明する。図16は、ダイカット部とフォルディング部の関係を示す概略平面図である。折り板部20から搬送された原シートは、ターンロール26を介してフィード部25に搬送される。フィード部25では、フィードロール25a、25bに挟まれて、さらに後段に送り出されると同時に、搬送方向が90度曲げられる。このように原シートとフィードロール25とを面接触させることにより、より強い力で原シートを搬送することができる。また、これによりZ折りした原シート5の折り曲げ部にきちんと折り目をつけることができる。
【0028】
フィード部25で搬送された原シートは、ダイカット部30で切込が入れられる。図16に示すナイフロール32の外周長の半分の距離Aが図7、図8及び図9の原シートの幅Aに対応する。ここで、ナイフロール32の外周長というのは、ロール表面に突出するように設けられた刃33の刃先の円周長のことをいう。本実施形態の場合、ナイフロール32の外周長(刃先の円周長)とアンビルロール31の外周長とが同じである。したがって、ナイフロール32のロール自体の径は、アンビルロール31の径より若干小さい。また、アンビルロール31とナイフロール32とは、上述したようにナイフロール32の刃33がアンビルロール31の表面に接触するようにして配置されている。このため、ナイフロール32の刃33が設けられていない部分とアンビルロール31との間には刃33の高さの分だけの隙間ができる。しかしながら、本実施形態の場合、原シートがこの隙間に位置するときにも、ダイカット部30の前段に設けられたフード部25と、後段に設けられたフォルディング部40によりシートを確実に送ることができる。
【0029】
また、本実施形態では、ナイフロール32のA部分の外周長は200mmであり、刃33の部分の外周長は100mmである。この刃33により形成される切込は、図16で示す原シートの▲1▼と▲5▼で示す部分である。また、刃33と刃33の間の外周長の半分の長さ(50mm)は図16で示す原シートの▲2▼と▲3▼及び▲6▼と▲7▼に示す部分となる。図16から分るように、フォルディング部40の二組のバイスは、必ず、切込の長さ▲1▼より50mm先の位置(▲2▼の先端の位置)で原シートを挟持して搬送する。これを実現するために、ダイカット部30のロールとフォルディング部40のロールとは、径が同じで、外周が400mmに形成され、且つ同一の回転数で駆動される。これにより、折り畳まれた原シートは、図9(b)に示すように、常に、その中央に切込(切込群)が位置するようになる。なお、本実施形態では、後述するように、ナイフロール32による切込のタイミングとフォルディングロールによる挟持のタイミングがずれたときには、両者のタイミングを合わせる調整機構を備えている。
【0030】
図17は、駆動部の上部を切り欠いたときのシート製造装置の概略平面図であり、図18は駆動部の側部を切り欠いたときのシート製造装置の概略正面図である。図17と図18に示すように、ダイカット部30及びフォルディング部40のロールは、駆動モータ70によりベルトなどを介して連動して駆動されている。駆動モータ70の動力は、マイタギヤボックス71を介してフォルディングロール41bに伝動され、また、マイタギヤボックス71、デファレンシャルギヤボックス80、マイタギヤボックス72を介してダイカットロール部30のナイフロール32に伝動される。デファレンシャルギヤボックス80は、図16を参照して説明したように、原シートの幅Aの中心にナイフロール32の刃33による切込を入れるためのタイミングを調整する(位相を変える)ものである。マイタギヤボックス71と72は、フォルディングロール41bとナイフロール32の駆動に直接係わる。
【0031】
次に、ナイフロール32による切込のタイミングを調整する調整機構について説明する。図19は、デファレンシャルギヤボックスの通常運転時を説明するための概略断面図である。通常運転とは、ナイフロール32による切込のタイミングを調整する必要がないときの運転状態をいう。この場合、図19に示すデファレンシャルギヤボックス80は、調整軸88を固定してX軸を中心にして入力軸81を回転させると、ベベルギヤ85及びベベルギヤ86はY軸を中心に回転し、出力軸82はX軸を中心に等速逆回転する。このことから、入力軸81側に繋がっているフォルディングロール41aと、出力軸82に繋がっているナイフロール32は回転速度が同じで、お互いの回転方向は逆となる。
【0032】
図20は、デファレンシャルギヤボックスでの調整を説明するための概略断面図である。本実施形態では、調整は、通常運転中に切込のタイミングがずれたときに行なわれる。調整を行なう場合、図20に示すデファレンシャルギヤボックス80は、入力軸81を固定し、作業者が後述する操作パネルのスイッチを押して調整軸88(ウォーム)を回転させると、ウォームホイール87と一体となってベベルギヤボックス83がX軸を中心に回転する。入力軸81が固定でベベルギヤボックス83が回転する為に、ベベルギヤ85及びベベルギヤ86はY軸を中心に回転し、出力軸82はX軸を中心に回転する。これにより、入力軸81と出力軸82との位相がずれ、切込を入れるタイミングを調整することができる。調整後は、図19に示す通常運転が行なわれる。
【0033】
図21は、本実施形態のシート製造装置の制御装置の概略ブロック図である。図21に示すように、本制御装置は、作業者が各種の操作を行なう為の押ボタンスイッチ等を備える操作パネル61と、各種のモータを駆動するモータ駆動部65と、各種のエアシリンダの電磁弁を駆動する電磁弁駆動部66と、操作パネル61からの指示信号に基づいてモータ駆動部65等を制御する制御部60とを有する。
【0034】
[シート製造装置の動作] 次に、本実施形態のシート製造装置の動作について説明する。本実施形態の装置を稼動する前に、予め、ロール状の原シート5を原反保持装置12にセットし、ロール状の原シート5の先端に設けられたリード部(不図示)を塗布部15からハンドナイフ部50までの各部に通しておく。この状態で、操作パネル61の押釦スイッチを押圧して装置の稼動開始を指示する。これにより、各種のロールやフィードベルト12bが駆動され、原シート5はリード部に従って搬送される。まず、塗布部15により、原シート5に流動パラフィンが塗布される。折り板部20では、原シート5を図7に示すようにZ折りにすると同時に、原シーのシート面を起こして、シート面を垂直にする。フィード部25では、シート面が垂直になった原シート5を後段のダイカット部30に送り出すと共に、原シートのZ字状の折り曲げ部にきちんと折り目をつける。
【0035】
ダイカット部30では、ナイフロール32の刃33により、図8に示すように、Z折りされた原シートの長手方向に沿って所定の間隔で、所定の長さの複数の切り込みを有する切込群5bを形成する。切込群5bが形成された原シートがフォルディング部40に搬送されると、フォルディングロール41a,41bの2組のバイスとタッカーの各々の組により、図9(a)(b)に示すように、原シートは交互に挟持され折り畳まれて集積される。ハンドナイフ部50では、集積された原シート5を、図9(c)(d)に示すように切り込みの中央で2分割されるように切断する。半分に切断されたシートは、排出テーブル55に送り出される。切断された一枚一枚が清掃具用シート1となる。切断されたシートが予め定めた所定枚数になると、取出され包装される。以上のようにして、ロール状の原シート5から掃除用シート1が形成される。図9(d)に示す、本実施形態の清掃具用シートを使用するときには、図9(d)に示す切断されたシートの、例えば上側のシートの折り畳まれた箇所を広げる。すると、同図(e)(f)に示すように、図1に示す清掃具用シート1を長手方向にZ折りした状態となるので、これをさらに広げて清掃具に取り付ける。
【0036】
[実施形態の効果]
上記の本実施形態の掃除具用シート製造装置によれば、既存のシート製造装置に本実施形態のダイカット部を組み込むだけで、本実施形態のシート製造装置を造ることができる。
【0037】
また、本実施形態のダイカット部によれば、ナイフロールを一回転させるだけ、Z折りされた原シートの2箇所に切込群を形成することができので、連続してZ折りされた原シートに容易且つ確実に切込群を形成することができる。
【0038】
また、本実施形態によれば、ダイカット部の刃を略ロール円周の四分の一し、各切込群と切込群の中央をフォルディング部で挟持して折り畳むことにより、折り畳まれた原シートを2分割するだけで、本実施形態の清掃具用シート1を製造することができので、効率良く清掃具用シートを製造することができる。
【0039】
[他の実施形態] なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記の本実施形態においては、清掃具用シートの長手方向の側部にのみ切り込みを入れて短冊状部を形成する場合について説明したが、長手方向に直角な側部に切り込みを入れて短冊状部を形成するようにしてもよい。
【0040】
また、上記の実施形態では、ナイフロールを用いて切込群を形成したが、切込群は、例えば直線状のブレードを用いてプレスするようにして形成してもよい。
【0041】
また、本実施形態の清掃具用シートは、全体形状が四角形である場合について説明したが、全体形状は、円形や三角形などであってもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、短冊状部を設けることにより、従来のシートに比べて清掃に用いられない無駄な部分を少なくすると共に、清掃具の底面だけでなく、前面でも清掃を行なうことができる清掃具用シート及びその清掃具用シートを製造するシート製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施形態である清掃具用シートの平面図である。
【図2】 本実施形態の清掃具用シートを清掃具に取付ける方法を説明するための図である。
【図3】 本実施形態の清掃具用シートを取り付けた清掃具の使用状態を示す図である。
【図4】 本実施形態のシート製造装置の概略平面図である。
【図5】 本実施形態のシート製造装置の概略正面図である。
【図6】 本実施形態のシート製造装置の概略右側面図である。
【図7】 (a)は原シートが折り板部でZ折りされたときの状態を示す正面図、(b)はその左側断面図である。
【図8】 (a)はZ折りした原シートにダイカット部で切り込みを形成したときの状態を示す正面図、(b)はその左側断面図である。
【図9】 (a)はフォルディング部で折り畳まれ集積された原シートの平面図、(b)はその右側面図、(c)は折り畳まれ集積された帯状の原シートをバンドナイフ部で製品寸法に切断したときの状態を示す平面図、(d)はその右側面図、(e)は、(d)の上側のシートを上に広げたときの状態を示す図、同図(f)はその平面図である。
【図10】 (a)は本実施形態のダイカット部の平面図であり、(b)その正面図である。
【図11】 (a)は、ナイフロールとアンビルロールの概略平面図であり、(b)はその概略正面図である。
【図12】 フォルディング部の概略平面図である。
【図13】 フォルディング部の概略平面図である。
【図14】 フォルディング部の概略平面図である。
【図15】 フォルディング部の概略平面図である。
【図16】 ダイカット部とフォルディング部の関係を示す概略平面図である。
【図17】 駆動部の上部を切り欠いたときのシート製造装置の概略平面図である。
【図18】 駆動部の側部を切り欠いたときのシート製造装置の概略正面図である。
【図19】 デファレンシャルギヤボックスの通常運転時を説明するための概略断面図である。
【図20】 デファレンシャルギヤボックスでの調整を説明するための概略断面図である。
【図21】 本実施形態のシート製造装置の制御装置の概略ブロック図である。
【符号の説明】
1: 清掃具用シート、 2: 清掃具、 3: 柄部、
4: シート装着部、 5: 原シート、 10: 原反部、
15: 塗布部、 20: 折り板部、 25: フィード部、
30: ダイカット部、 40: フォルディング部、
50: バンドナイフ部、 60: 制御部

Claims (10)

  1. 原シートの両側部を断面が略Z字状となるように、互いに逆方向に折り曲げてZ折りを行なう工程と、Z折りされた前記原シートの長手方向に沿って所定の間隔で、所定の長さの複数の切り込みを有する切込群を形成する工程と、前記切込群が中央に且つ切込群が形成されていない部分が両側に位置するように前記原シートを長手方向において折り畳む工程と、前記折り畳んだ原シートを前記切り込みの中央で2分割するように切断する工程とから製造される清掃具用シートであって、清掃具の底面に当接する中央部と、前記清掃具に沿って折り曲げて使用する周辺部とを有し、前記周辺部の端縁から中央部に向かう切り込みによって複数の短冊状部を前記周辺部に形成したことを特徴とする清掃具用シート。
  2. 前記複数の短冊状部のうち、前記清掃具に固定する短冊状部は他の短冊状部より幅広に形成したことを特徴とする請求項1記載の清掃具用シート。
  3. 全体形状が四角形であり、前記切れ込みは、一方の対向する二辺の周辺部にのみ形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の清掃具用シート。
  4. 前記短冊状部の幅は、約5ミリから30ミリであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の清掃具用シート。
  5. 不織布で形成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の清掃具用シート。
  6. 原シートの両側部を断面が略Z字状となるように、互いに逆方向に折り曲げてZ折りを行なう折り板手段と、Z折りされた原シートの長手方向に沿って所定の間隔で、所定の長さの複数の切り込みを有する切込群を形成する切込形成手段と、前記切込群が中央に且つ切込群が形成されていない部分が両側に位置するように原シートを長手方向において折り畳む折畳手段と、前記折り畳んだ原シートを前記切り込みの中央で2分割するように切断する切断手段と、を具備することを特徴とするシート製造装置。
  7. 前記切込形成手段は、一方のロールの表面に沿って前記切り込みを形成するための複数の刃を有する刃群が設けられた一組のロールを備え、前記Z折りされた前記原シートを前記一組のロールの間を通過させることにより、前記Z折りされた原シートに切込群を形成することを特徴とする請求項6記載のシート製造装置。
  8. 前記切込形成手段の刃群は、前記一方のロールの表面に、2組設けられていることを特徴とする請求項6又は7記載のシート製造装置。
  9. 前記切込形成手段は、前記2組の刃群の円周方向の長さが等しく、且つ前記刃群の円周方向の長さと前記刃群と刃群の間の円周方向の距離とが等しいことを特徴とする請求項8記載のシート製造装置。
  10. 前記折畳手段は、各々に前記原シートを挟持するバイスが設けられた一組のロールを備え、各々のロールに設けられた前記バイスにより、前記切込群が形成された原シートの前記切込群と切込群の間の中央を、交互に挟持して、原シートを折り畳むものであることを特徴とする請求項9記載のシート製造装置。
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