JP3325873B2 - 野菜割断装置 - Google Patents
野菜割断装置Info
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Description
レタス等の葉菜、大根や人参等の根菜等の野菜を縦割り
するのに用いられる野菜割断装置に関する。
これを2つ割りあるいは4つ割りに縦割して漬け込むこ
とになるが、従来、この野菜の割断に際しては、作業者
が包丁を持って割断する手作業で行なわれていた。
よる割断では、その作業に多く労力を必要とし、作業能
率を向上することができないし、包丁を持って行う手作
業であるため、怪我等の危険を伴うという問題があっ
た。尚、従来、テーブル上で野菜を滑らせながら先方に
移動させ、テーブルの先に設けたカッタによって割断す
る技術が知られているが、この従来技術では、野菜がテ
ーブル上を滑る際に野菜がテーブルに擦れ、葉菜の場合
には、葉が千切れることがあるし、又、野菜が汚れてし
まうという問題があった。
自動的に野菜を割断することができるようにして、作業
能率を向上させると共に、安全に作業することができ、
さらに葉が千切れたり、汚れたりといったことがなく、
きれいに割断することができる野菜割断装置を提供する
ことを課題としている。
めに、本発明(請求項1)の野菜割断装置は、野菜の搬
送空間を挟んで上下方向に対向して供給側から排出側に
延長して設けられた上下搬送コンベアと、搬送空間を挟
んで左右方向に対向して供給側から排出側に延長して設
けられた左右搬送コンベアと、搬送空間の中心を通るよ
うに搬送空間の排出側に設けられた割断カッタとを備
え、前記各搬送コンベアには、基端軸に軸着された第1
アームと、この第1アームの先端部に中間軸によって中
間部が軸着された第2アームと、前記基端軸と中間軸と
を結ぶ直線と平行な平行リンクと、この平行リンクの先
端部と前記中間軸とを連結した連結リンクとで形成され
たコンベアフレームが設けられ、前記基端軸に設けた供
給側スプロケットと、第2アームの基端部に設けた中間
スプロケットと、第2アームの先端部に設けた排出側ス
プロケットとにコンベアチエンが掛け回されて搬送コン
ベアが形成され、前記各コンベアチエンの搬送側移行部
は、供給側スプロケットから中間スプロケットの間は搬
送空間に対して内向きに傾斜して張設されると共に、中
間スプロケットから排出側スプロケットの間は搬送空間
に対してほぼ平行になるように張設され、上下搬送コン
ベアは、基端軸を中心として排出側の対向間隔を拡縮す
るように連動連結されると共に常時は内向きに付勢さ
れ、左右搬送コンベアは、基端軸を中心として排出側の
対向間隔を拡縮するように連動連結されると共に常時は
内向きに付勢されている構成とした。
ッタが搬送空間の中心で交差するように十字状に設けら
れている態様(請求項2)と、割断カッタが長さ方向に
往復移動するように設けられている態様(請求項3)が
ある。
先方にして搬送空間に供給させる。供給された野菜は、
上下搬送コンベアによって上下方向から挟持されると共
に、左右搬送コンベアによって左右方向から挟持された
状態で、各搬送コンベアにより搬送空間を排出側に搬送
される。その搬送途中で搬送空間の排出側に設けられた
割断カッタにより縦断されていき、搬送空間の排出端か
ら排出される。尚、1個の割断カッタを設けた場合に
は、野菜を2つ割りすることができ、2個の割断カッタ
を搬送空間の中心で交差するように十字状に設けると
(請求項2)、野菜を4つ割りすることができる。この
ように野菜を上下左右の4方向から確実に保持した状態
で搬送しながら割断するため、割断カッタによる縦断を
確実に行いながら野菜の割断作業を安全かつ能率的に行
うことができるし、野菜がテーブル等に擦れて葉が千切
れたり、汚れるといったことがない。
アは基端軸を中心として排出側の対向間隔を拡縮すると
共に常時は内向きに付勢されている。したがって、野菜
のサイズ(太さ)に対応して対向間隔を拡縮しながら受
け入れることができるし、異なるサイズの野菜に対して
も搬送コンベアを付勢力によって野菜に押し付けなが
ら、確実に搬送することができる。又、上下搬送コンベ
ア及び左右搬送コンベアは、連動して拡縮動作を行うこ
とから、野菜の中心が搬送空間の中心からズレるのを防
止することができ、搬送空間の中心を通るように設けた
割断カッタで野菜のほぼ中心で割断することができる。
アのコンベアチエンは、搬送側移行部が供給側スプロケ
ットから中間スプロケットの間は搬送空間に対して内向
きに傾斜して張設されている。したがって、野菜供給時
の受け入れがスムーズになる。又、中間スプロケットか
ら排出側スプロケットの間は搬送空間に対してほぼ平行
になるように張設され、しかも中間スプロケット及び排
出側スプロケットが平行リンク機構を構成する第2アー
ムに設けられている。したがって、中間スプロケットか
ら排出側スプロケットの間は拡縮動作に際し、搬送空間
に対してほぼ平行を維持したまま平行移動を行うため、
前記した拡縮動作の連動と相まって、搬送コンベアによ
る野菜への押し付けを確実にしながら野菜の中心が搬送
空間の中心からズレるのを確実に防止することができ
る。
ように設けると(請求項3)、割断カッタが能動的に押
し引きしながら野菜を切断していくため、野菜を確実に
縦断していくことができる。
により詳述する。図1は本発明の実施の1形態である白
菜割断装置の要部を示す側面図、図2はこの白菜割断装
置に設けた上下搬送コンベアが拡大動作した状態を示す
要部の側面図、図3はこの白菜割断装置の正面図、図4
はこの白菜割断装置に設けた割断カッタの駆動装置を示
す斜視図である。
る白菜Vの搬送空間1が機枠2の内部に設けられ、この
搬送空間1を挟んで上下方向に対向して供給側から排出
側に延長して設けられた上下搬送コンベア3,3と、搬
送空間1を挟んで左右方向に対向して供給側から排出側
に延長して設けられた左右搬送コンベア4,4と、搬送
空間1の排出側に設けられた割断カッタ5,5とを備え
ている。
0に軸着された第1アーム31と、この第1アーム31の
先端部に中間軸32によって中間部が軸着された第2ア
ーム33と、前記基端軸30と中間軸32とを結ぶ直線
Lと平行な平行リンク34と、この平行リンク34の先
端部と前記中間軸32とを連結した連結リンク35とで
形成されたコンベアフレーム3aが設けられている。し
たがって、このコンベアフレーム3aは、平行リンク3
4の基端軸支部36を支点とした揺動により、連結リン
ク35を介して第1アーム31が第2アーム33を伴い
ながら基端軸30を支点として揺動すると共に、第2ア
ーム33が平行移動する平行リンク機構に形成されてい
る。
プロケット37と、第2アーム33の基端部に設けた中
間スプロケット38と、第2アーム33の先端部に設け
た排出側スプロケット39とにコンベアチエン40が掛
け回されて上下搬送コンベア3,3が形成されている。
この場合、前記コンベアチエン40の搬送側移行部40
aは、供給側スプロケット37から中間スプロケット3
8の間は搬送空間1に対して内向きに傾斜して張設され
ると共に、中間スプロケット38から排出側スプロケッ
ト39の間は搬送空間1に対してほぼ平行になるように
張設されている。尚、コンベアチエン40は、リンクプ
レートにトッププレート40bが一定ピッチで取り付け
られたもので、隣り合うトッププレート40b,40b
の先端部と後端部がオーバラップするように取り付けら
れている。
0を中心として排出側の対向間隔を拡縮するように連動
連結されると共に常時は内向きに付勢されている。この
場合、上下の平行リンク34,34の基端に連結された
両第3アーム41,41の先端間が連動ロッド42で連
結され、又、下側平行リンク34の基端に連結された第
4アーム43の先端部と機枠2との間にスプリング44
が取り付けられた構造になっている。
上下搬送コンベア3,3と同様に構成されており、図1
及び図2を平面図として見れば、上下搬送コンベア3,
3を左右搬送コンベア4,4として見ることができる。
駆動構造は、各基端軸30,30同士をベベルギヤ4
5,45によって連結すると共に、1つの基端軸30を
駆動モータ46に連結したものとなっている。
りに縦断するためのもので、搬送空間1の中心を通り、
搬送空間1の中心で十字状に交差するように搬送空間1
の排出側に設けられている。又、この割断カッタ5は、
長さ方向に往復移動するように駆動されるもので、その
駆動装置は、図4に示すように、割断カッタ5を前辺に
して枠組みした方形フレーム50の後辺51を支持軸5
2に固定し、この支持軸52をアーム53及びロッド5
4を介して偏心モータ55に連結した構造になってい
る。従って、偏心モータ55の回転によりロッド54及
びアーム53を介して支持軸52が往復回動し、この支
持軸52を中心として往復揺動する方形フレーム50に
よって割断カッタ5が円弧を描く状態で長さ方向に往復
移動するようになっている。尚、白菜Vを2つ割りに縦
断することも可能であり、この場合には、一方の割断カ
ッタ5を取り外して1個の割断カッタ5のみを取り付け
ることになる。
る。この白菜割断装置で白菜Vを割断するに際しては、
白菜Vを株側を先方にして搬送空間1に供給させる。供
給された白菜Vは、上下搬送コンベア3,3によって上
下方向から挟持されると共に、左右搬送コンベア4,4
によって左右方向から挟持された状態で、各搬送コンベ
ア3,4により搬送空間1を排出側に搬送される。その
搬送途中で搬送空間1の排出側に設けた割断カッタ5,
5により縦断(2つ割りあるいは4つ割り)されてい
き、搬送空間1の排出端から排出される。この場合、割
断カッタ5,5が長さ方向に往復移動するため、この割
断カッタ5,5が能動的に押し引きしながら白菜を切断
していくことになり、白菜を確実に縦断していくことが
できる。又、白菜Vを、上下搬送コンベア3,3及び左
右搬送コンベア4,4によって上下左右の4方向から確
実に保持した状態で搬送しながら割断するため、割断カ
ッタ5,5による縦断を確実に行いながら白菜Vの割断
作業を安全かつ能率的に行うことができるし、白菜Vが
テーブル等に擦れて葉が千切れたり、汚れるといったこ
とがない。
ア3,4は基端軸30を中心として排出側の対向間隔を
拡縮すると共に常時はスプリング44によって内向きに
付勢されている。したがって、白菜Vのサイズ(太さ)
に対応して対向間隔を拡縮しながら受け入れることがで
きるし、異なるサイズの白菜Vに対しても各搬送コンベ
ア3,4をスプリング44の付勢力によって白菜Vに押
し付けながら、確実に搬送することができる。又、上下
搬送コンベア3,3及び左右搬送コンベア4,4は、連
動して拡縮動作を行うことから、白菜Vの中心が搬送空
間1の中心からズレるのを防止することができ、搬送空
間1の中心を通るように設けた割断カッタ5,5で白菜
Vのほぼ中心で割断することができる。
ア3,4のコンベアチエン40は、搬送側移行部40a
が供給側スプロケット37から中間スプロケット38の
間は搬送空間1に対して内向きに傾斜して張設されてい
る。したがって、白菜供給時の受け入れがスムーズにな
る。又、中間スプロケット38から排出側スプロケット
39の間は搬送空間1に対してほぼ平行になるように張
設され、しかも中間スプロケット38及び排出側スプロ
ケット39が平行リンク機構を構成する第2アーム33
に設けられている。したがって、中間スプロケット38
から排出側スプロケット39の間は拡縮動作に際し、搬
送空間1に対してほぼ平行を維持したまま平行移動を行
うため、前記した拡縮動作の連動と相まって、搬送コン
ベア3,4による白菜Vへの押し付けを確実にしながら
白菜Vの中心が搬送空間1の中心からズレるのを確実に
防止することができる。尚、搬送コンベア3,4は、供
給側スプロケット37が駆動側になるため、平行移動に
伴ってコンベアチエン40の搬送側移行部40aに緊張
あるいは弛緩が生じるが、平行移動量の中心から緊張側
と弛緩側に振り分けるように平行リンク機構の長さを設
定して、コンベアチエン40の張り具合を調整するよう
にしている。
明したが、具体的な構成はこれに限定されることはな
い。例えば、本発明では、搬送空間を挟んで上下方向に
対向する上下搬送コンベアと、左右方向に対向する左右
搬送コンベアを設けたが、斜め45度の角度で対向する
2対の搬送コンベアを設けた場合も、構造及び作用に相
違はなく、本発明の均等技術として技術的範囲に含まれ
るものとする。又、割断カッタを長さ方向に往復移動さ
せる駆動装置についても適宜に設計することができる。
又、実施の形態では、白菜を対象とした白菜割断装置を
示したが、これを小型化して大根や人参等を対象とした
割断装置に構成することができるし、キャベツやレタス
その他の野菜用割断装置に構成することができる。
割断装置にあっては、野菜を供給するだけで、あとは自
動的に野菜を割断することができる。したがって、従来
の手作業によるものに比べて作業能率を大幅に向上させ
ることができると共に、安全に作業することができる。
さらに野菜の葉が千切れたり、汚れたりといったことが
なく、野菜の中心部においてきれいに割断できるという
効果が得られる。
ると(請求項3)、この割断カッタが能動的に押し引き
しながら野菜を切断していくことになり、野菜を確実に
縦断することができる。
部を示す側面図である。
拡大動作した状態を示す要部の側面図である。
置を示す斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 野菜の搬送空間を挟んで上下方向に対向
して供給側から排出側に延長して設けられた上下搬送コ
ンベアと、搬送空間を挟んで左右方向に対向して供給側
から排出側に延長して設けられた左右搬送コンベアと、
搬送空間の中心を通るように搬送空間の排出側に設けら
れた割断カッタとを備え、 前記各搬送コンベアには、基端軸に軸着された第1アー
ムと、この第1アームの先端部に中間軸によって中間部
が軸着された第2アームと、前記基端軸と中間軸とを結
ぶ直線と平行な平行リンクと、この平行リンクの先端部
と前記中間軸とを連結した連結リンクとで形成されたコ
ンベアフレームが設けられ、 前記基端軸に設けた供給側スプロケットと、第2アーム
の基端部に設けた中間スプロケットと、第2アームの先
端部に設けた排出側スプロケットとにコンベアチエンが
掛け回されて搬送コンベアが形成され、 前記各コンベアチエンの搬送側移行部は、供給側スプロ
ケットから中間スプロケットの間は搬送空間に対して内
向きに傾斜して張設されると共に、中間スプロケットか
ら排出側スプロケットの間は搬送空間に対してほぼ平行
になるように張設され、 上下搬送コンベアは、基端軸を中心として排出側の対向
間隔を拡縮するように連動連結されると共に常時は内向
きに付勢され、 左右搬送コンベアは、基端軸を中心として排出側の対向
間隔を拡縮するように連動連結されると共に常時は内向
きに付勢されていることを特徴とした野菜割断装置。 - 【請求項2】 請求項1の野菜割断装置において、2個
の割断カッタが搬送空間の中心で交差するように十字状
に設けられている野菜割断装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の野菜割断装置にお
いて、割断カッタが長さ方向に往復移動するように設け
られている野菜割断装置。
Priority Applications (1)
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JP2001239498A JP2001239498A (ja) | 2001-09-04 |
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Family Applications (1)
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KR200460310Y1 (ko) * | 2011-05-11 | 2012-05-21 | 강만재 | 다용도 야채절단장치 |
KR101190155B1 (ko) | 2011-12-15 | 2012-10-12 | 한국식품연구원 | 회전식 배추 부위별 절단장치 |
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- 2000-02-25 JP JP2000049312A patent/JP3325873B2/ja not_active Expired - Fee Related
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