JP4324625B2 - 加湿装置及びフィルタ - Google Patents

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本発明は、円盤状のフィルタを備える気化方式の加湿装置、及び該加湿装置に備えられるフィルタに関する。
気化方式の加湿装置は、吸水性及び通気性を有するフィルタを備え、吸水したフィルタに対して装置外部(例えば加湿装置が設置されている室内)の空気を送風することによって、フィルタに吸収されていた水を蒸散させ、蒸散した水を含む空気(即ち加湿された空気)を装置外部へ送風する(特許文献1〜4参照)。
一般に、フィルタは、吸水性及び通気性を有するフィルタ本体と、このフィルタ本体を保持する枠状の保持体とを用いてなり、矩形状、円筒状、円盤状等に形成され、フィルタ自身が浸水することによって吸水するか、フィルタへの散水によって吸水する。また、フィルタは、フィルタ全体で効率よく吸水するために、及び/又は浸水状態と非浸水状態とを切り換えるために、回転可能に設けられていることがある。
まず、フィルタ全体で効率よく吸水するために、縦姿勢に配された円盤状のフィルタを回転させる加湿装置(具体的には特許文献1に開示されているような加湿装置)を説明する。
このような加湿装置は、水を貯留する水槽を備え、加湿装置のフィルタは、周方向の一部分が水槽にて浸水するようにして縦姿勢に配された状態で、フィルタの中心位置に直交する横姿勢の回転軸部を中心に、周方向へ回転可能に構成されている。周方向へ回転することによってフィルタは周方向に連続的に浸水し、また、浸水している部分から浸水していない部分へ水を吸い上げるため、フィルタ全体に水が行き渡る。この結果、フィルタはフィルタ全体で効率よく吸水する。
更に、吸水したフィルタの一面側へ送風機で送風することによって、フィルタを通過した空気が吸湿し、吸湿した空気が装置外部へ送風される。
次に、浸水状態と非浸水状態とを切り換えるために縦姿勢に配された矩形状のフィルタを回転させる加湿装置(具体的には特許文献3に開示されているような加湿装置)を説明する。
このような加湿装置は、フィルタに沿う方向の横姿勢の回転軸部を中心にフィルタを回転させる回転機構を備える。加湿を行なう場合、フィルタは下端部が水槽にて浸水するようにして縦姿勢に配され、加湿を行なわない場合は、回転機構がフィルタを横姿勢になるまで回転させることによって、フィルタを水から引き上げる。水から引き上げられることによってフィルタは乾燥し、また、新たな水を吸収しないため、このフィルタに接触する空気が吸湿しなくなる。
特に、フィルタを長時間使用する場合、フィルタが吸収した水に含まれているカルシウム、マグネシウム等、水溶性の不純物(即ちスケール)が析出してフィルタに付着し、フィルタの吸水性が低下するという問題がある。しかしながら、加湿を行なわない場合、即ちフィルタを使用しない場合はフィルタを非浸水状態にしておくことで、スケールの付着が最小限に抑制される。
また、フィルタを非浸水状態にしておくと、フィルタが乾燥し易くなるため、フィルタにカビが発生することが抑制される。
実開昭54−172568号公報 特開2000−74429号公報 特開2003−302077号公報 特開2005−37076号公報
ところで、特許文献1の加湿装置が備えているような円盤状のフィルタの浸水/非浸水を、特許文献3の加湿装置が備えているような矩形状のフィルタと同様にして切り換える場合、円盤状のフィルタの浸水/非浸水を切り換えるための回転軸部と、円盤状のフィルタを周方向に回転させるための回転軸部とを備える必要がある。換言すれば、フィルタに沿う方向の回転軸部とフィルタに直交する回転軸部とを両方備える必要がある。このため、フィルタを夫々の方向に回転させるための構成が非常に複雑になる。
仮に、フィルタに対して回転軸部を2本設けて、吸水のための回転と浸水/非浸水を切り換えるための回転とを両立させたとしても、フィルタを非浸水状態にするためにフィルタを横姿勢に配した場合、フィルタから滴下する水が外部に漏れ出ないよう、水槽の平面視の寸法(例えば前後方向及び左右方向夫々の長さ)をフィルタの直径より大きくする必要がある。更に、横姿勢に配したフィルタを収容するためには、加湿装置の筐体の平面視の寸法をフィルタの直径より大きくする必要がある。以上の結果、加湿装置が大型化するという不都合が生じる。
フィルタを回転させずにフィルタの浸水/非浸水を切り換えるためには、フィルタを縦方向に移動させてフィルタの浸水/非浸水を切り換えることが考えられる。しかしながら、この場合、フィルタが移動可能な空間を設ける必要があるため加湿装置の縦方向の寸法が大きくなりがちであり、また、フィルタを縦方向に移動させる移動機構を新たに追加する必要がある。
さりとて、フィルタの浸水/非浸水を切り換えずに、フィルタを浸水させたまま放置しておくと、フィルタに対するスケールの付着、カビの発生等が促進されるという不都合がある。
また、加湿を行なわず単純に送風だけ実行したい場合に、フィルタの回転を停止させても、浸水状態にあるフィルタは吸水を継続するため、送風された空気がフィルタを通過して、吸湿した空気が加湿装置から排出されるという問題が生じる。
この問題を解決するために、送風された空気がフィルタを通過する通風路と通過しない通風路とを個別に設けて、加湿するか否かで2本の通風路を切り換えて用いることが考えられる。しかしながら、このために加湿装置は2本の異なる通風路と通風路を切り換える手段とを備える必要があり、装置構成が複雑になる。更に、加湿装置を大型化せずに2本の通風路を備えるためには各通風路は複雑な形状に形成されがちであり、この結果、通風路を通過する空気による騒音が大きくなり易い。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、吸水領域と非吸水領域とが周方向に隣接して設けられているフィルタを回転駆動機構で周方向に回転させる構成とすることにより、円盤状のフィルタを縦姿勢に配したまま、フィルタに吸水させたりフィルタの吸水を防止したりすることができる簡易な構成の加湿装置及びフィルタを提供することにある。
本発明の他の目的は、吸水性を有するフィルタ本体を保持する保持体に形成されている通水孔を介してフィルタ本体に吸水させ、この保持体に形成されている防水部でフィルタ本体の吸水を防止する構成とすることにより、簡易な構成でフィルタの周方向に吸水領域と非吸水領域とを設けることができる加湿装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、フィルタに配されている被検出部の検出器に対する接近/離隔を検出した結果に基づいて、回転駆動機構の作動を停止させる構成とすることにより、非吸水領域を浸水させた状態でフィルタの回転を停止させることができる簡易な構成の加湿装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、リードスイッチのオン/オフに基づいて、回転駆動機構の作動を停止させる構成とすることにより、フィルタに配されている磁石のリードスイッチに対する接近/離隔を検出した結果に基づいて、非吸水領域を浸水させた状態でフィルタの回転を停止させることができる加湿装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、回転軸部の互いに太さが異なる一端部と他端部とを、各端部の寸法に合わせて形成されている軸受で回転自在に支持する構成とすることにより、取付け方向を間違えてフィルタが取り付けられることを防止することができる加湿装置を提供することにある。
本発明に係る加湿装置は、吸水性及び通気性を有する円盤状のフィルタと、該フィルタを周方向に回転させる回転駆動機構と、水を貯留する水槽と、前記フィルタに対し、該フィルタに交差する方向に送風する送風機とを備え、前記フィルタは縦姿勢に配されて、該フィルタの周方向の一部が前記水槽にて浸水可能にしてある加湿装置において、前記フィルタには、浸水中に吸水する吸水領域と浸水中であっても吸水しない非吸水領域とが周方向に隣接して設けられており、このために、前記フィルタは、吸水性及び通気性を有する円盤状のフィルタ本体と、該フィルタ本体を保持する非吸水性の保持体とを用いてなり、該保持体には、前記吸水領域に対応して、前記フィルタ本体を浸水させるための通水孔が形成されており、前記非吸水領域に対応して、前記フィルタ本体の浸水を防止する防水部が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る加湿装置は、前記フィルタに配されている被検出部、及び、該被検出部の回転位置に臨ませて固定されており、前記被検出部の接近/離隔を検出する検出器と、前記非吸水領域が前記水槽にて浸水した状態で前記フィルタを停止させるべく、前記検出器の検出結果に基づいて、前記回転駆動機構の作動を停止させる回転制御手段とを更に備えることを特徴とする。
本発明に係る加湿装置は、前記検出器はリードスイッチを用いてなり、前記被検出部は磁石を用いてなり、前記回転制御手段は、前記リードスイッチのオン/オフに基づいて、前記回転駆動機構の作動を停止させるようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る加湿装置は、前記フィルタは、該フィルタの両面夫々から突出して横姿勢に配されている回転軸部を中心に回転するようにしてあり、前記回転軸部の一端部と他端部とは互いに太さが異なり、前記一端部及び他端部夫々の寸法に合わせて形成されており、前記一端部及び他端部夫々を回転自在に支持する2個の軸受を更に備えることを特徴とする。
本発明に係るフィルタは、吸水性及び通気性を有する円盤状のフィルタにおいて、両面夫々から突出している回転軸部を中心に回転するようにしてあり、浸水中に吸水する吸水領域と浸水中であっても吸水しない非吸水領域とが周方向に隣接して設けられており、このために、吸水性及び通気性を有する円盤状のフィルタ本体と、該フィルタ本体を保持する非吸水性の保持体とを用いてなり、該保持体には、前記吸水領域に対応して、前記フィルタ本体を浸水させるための通水孔が形成されており、前記非吸水領域に対応して、前記フィルタ本体の浸水を防止する防水部が形成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、フィルタ、回転駆動機構、水槽、及び送風機を備え、フィルタは円盤状であって、吸水性及び通気性を有する。
フィルタは縦姿勢に配されて、このフィルタの周方向の一部が、水を貯留する水槽にて浸水可能にしてある。また、回転駆動機構は、縦姿勢に配されたフィルタを周方向に回転させ、送風機はフィルタに対し、このフィルタに交差する方向に送風する。
ただし、フィルタの周方向には、吸水領域と非吸水領域とが隣接して設けられている。このため、回転駆動機構によるフィルタの周方向の回転に伴って、吸水領域が浸水する状態と、非吸水領域が浸水する状態とが連続的に入れ替わる。
吸水領域は浸水中に吸水し、フィルタは、浸水している吸水領域から浸水していない部分へ水を吸い上げるため、フィルタ全体に水が行き渡る。つまり、本発明のフィルタはフィルタ全体で効率よく吸水する。このため、このフィルタに対して送風機で送風することによって、フィルタを通過した空気が十分に吸湿し、吸湿した空気が装置外部へ送風される。
一方、非吸水領域は浸水中であっても吸水しない。このため、フィルタが新たに吸水することがなく、更に、フィルタに吸収された水の滴下、蒸発等によってフィルタが乾燥する。乾燥したフィルタに対して送風機で送風しても、フィルタを通過した空気が吸湿することはなく、従って、吸湿した空気が装置外部へ送風されることもない。また、フィルタが無用に吸水しないため、フィルタに対するスケールの付着、カビの発生等が抑制される。
以上のような加湿装置では、フィルタ自体は常に浸水しており、浸水/非浸水が切り換えられることはない。しかしながら、フィルタの吸水/非吸水が切り換えられるため、浸水/非浸水を切り換える場合と同様に、フィルタが無用に吸水を継続することが防止され、無用な吸水による不具合の発生が防止される。
また、フィルタの吸水/非吸水の切り換えは、フィルタの周方向の回転によって行なわれるため、フィルタの吸水/非吸水を切り換えるための回転機構、移動機構等を別途備える必要がない。即ち装置構成が簡易である。
更に、フィルタは縦姿勢に配されたままであり、吸水/非吸水を切り換えるためにフィルタが横姿勢に配されるよう回転したり、上方へ移動したりする必要がない。このため、平面視の水槽の寸法及び平面視の加湿装置の筐体の寸法夫々に関し、例えば左右方向の長さはフィルタの直径より大きくする必要があるが、前後方向の長さはフィルタの厚みより大きくするだけでよい。また、フィルタが縦方向に移動するための空間を設ける必要もない。以上の結果、加湿装置がコンパクトに構成される。
更にまた、加湿を行なうか否かに応じて、送風された空気がフィルタを通過する通風路と通過しない通風路とを切り換えて用いる必要がないため、送風された空気がフィルタを通過する通風路のみを備えればよく、また、通風路を切り換える手段を備える必要がない。更に、2本の通風路を備える場合に比べて通風路の形状が単純になるため、通風路を通過する空気が発生させる騒音が低減される。
ところで、フィルタの周方向の一部に非吸水領域が設けられているため、フィルタが回転している間、この一部が浸水している状況下では吸水が阻害される。しかしながら、フィルタの周方向の残部が吸水領域であるため、非吸水領域を最小限の範囲に設け、また、フィルタを回転させ続けることによって、フィルタ全体に十分に水を含ませることが可能である。
また、円盤状のフィルタ、円盤状のフィルタ本体と、このフィルタ本体を保持する保持体とを用いてなる。フィルタ本体は吸水性及び通気性を有し、保持体は非吸水性を有する。また、保持体には吸水領域に対応して通水孔が形成され、また、非吸水領域に対応して防水部が形成されている。つまり、保持体には通水孔と防水部とが周方向に隣接して設けられている。
フィルタ本体は、通水孔を通過した水を吸水する。
一方、防水部はフィルタ本体の浸水を防止する。
このため、通水孔が浸水している場合はフィルタ本体が吸水し、防水部が浸水している場合はフィルタ本体は吸水しない。
以上のように、本発明の加湿装置によれば、簡易な構成で、フィルタの周方向に吸水領域と非吸水領域とを設けることができる。
また、吸水性を有するフィルタ本体と非吸水性を有する保持体とを別体に備え、保持体の形状を工夫することによって吸水領域と非吸水領域とを設ける構成であるため、フィルタ本体は単純な円盤状でよく、また、フィルタ本体に吸水性を有する部分と非吸水性を有する部分とを設けるような煩雑な加工を必要としない。つまり、フィルタを容易に形成することができる。
本発明にあっては、検出器及び被検出部と、回転制御手段とを更に備える。
被検出部はフィルタに配されている。このためフィルタの周方向の回転に伴って被検出部は周方向に回転移動する。
検出器は、被検出部の回転位置に臨ませて固定されており、被検出部は、フィルタの周方向の回転に伴って、検出器へ接近し、また、検出器から離隔する。検出器は、この被検出部の接近/離隔を検出する。
回転制御手段は、検出器の検出結果に基づいて、回転駆動機構の作動を停止させる。具体的には、検出器及び被検出部の位置関係と、非吸水領域及び水槽の位置関係とに応じて、回転制御手段が、例えば検出器が被検出部の最接近を検出した場合、又は検出器が被検出部の接近を検出してから所定時間が経過した場合等に、回転駆動機構の作動を停止させるようにしておく。この結果、非吸水領域が水槽にて浸水した状態で、フィルタが停止する。
つまり、検出器及び被検出部と回転制御手段とを用いた簡易な構成で、吸水領域を浸水させた状態ではなく非吸水領域を浸水させた状態で、フィルタの回転を停止させることができる。このため、加湿を行なう場合はフィルタが回転し続け、加湿を行なわない場合は非吸水領域が浸水した状態でフィルタの回転が停止するようフィルタの回転を適切に制御することができる。
本発明にあっては、リードスイッチを用いてなる検出器、及び磁石を用いてなる被検出部と、リードスイッチのオン/オフに基づいて、回転駆動機構の作動を停止させる回転制御手段とを備える。
磁石はフィルタに配されている。このためフィルタの周方向の回転に伴って磁石も周方向に移動する。従って、磁石は水没することもある。ただし、水に強い磁石が水没しても問題は起きない。
リードスイッチは、被検出部の回転位置に臨ませて固定されており、磁石は、フィルタの周方向の回転に伴って、リードスイッチに対して接近し、また、離隔する。リードスイッチは、この磁石の接近/離隔によって、オフからオンに切り換わり、また、オンからオフに切り換わる。
磁石の接近/離隔によるリードスイッチのオン/オフは、非接触で実行可能であるため、水に弱いリードスイッチを、例えば濡れ易い水槽の内側に配する必要がない。
回転制御手段は、例えばリードスイッチがオフからオンに切り換わった場合、又はリードスイッチがオンからオフに切り換わってから所定時間が経過した場合等に、回転駆動機構の作動を停止させる。この結果、非吸水領域が水槽にて浸水した状態で、フィルタが停止する。
つまり、リードスイッチ及び磁石と回転制御手段とを用いた簡易な構成で、吸水領域を浸水させた状態ではなく非吸水領域を浸水させた状態でフィルタの回転を停止させることができる。
本発明にあっては、回転軸部と、回転軸部の一端部及び他端部夫々を回転自在に支持する2個の軸受とを更に備える。
回転駆動機構は、フィルタの両面夫々から突出して横姿勢に配されている回転軸部を中心にフィルタを周方向に回転させる。
回転軸部の一端部と他端部とは互いに太さが異なり、2個の軸受は、一端部及び他端部夫々の寸法に合わせて形成されている。つまり、2個の軸受は、互いに寸法が異なる。このため、少なくとも太い方の端部が、細い方の端部を支持すべき軸受に問題なく支持されることはない(具体的には、そもそも軸受に入らないか、無理に入れても滑らかに回転しない等)。
一般にフィルタは、フィルタの交換、清掃等を行なうために、加湿装置の使用者によって取り外され、また、取り付けられる。ところが、本発明のフィルタには被検出部が配されており、フィルタの回転に伴って回転移動する被検出部が検出器の被検出部検出可能範囲を通過するように、フィルタの回転軸部を軸受に取り付ける必要がある。
仮に、回転軸部の両端部の太さが等しい場合、使用者が、検出器と被検出部との位置関係を確認してから、フィルタを正確な向きに取り付けなければならない。このため、使用者がフィルタの向きを間違えて取り付けることがあり、検出器が被検出部を検出不能にするという不具合が発生し得る。
一方、本発明のフィルタを用いる場合、使用者は、互いに太さが異なる回転軸部の両端部を、各端部に対応する大きさの軸受に取り付ければよいため、使用者が検出器と被検出部との位置関係を確認する必要がない。即ち、使用者が容易且つ正確にフィルタを取り付けることができ、検出器は確実に被検出部を検出することができる。
本発明の加湿装置及び本発明のフィルタによる場合、円盤状のフィルタを縦姿勢に配したまま、且つフィルタを浸水させたまま、フィルタの周方向の回転のみでフィルタの吸水/非吸水を切り換えることができる。つまり、フィルタが無用に吸水することによる不具合を簡易な構成で防止することができる。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る加湿装置が備えるフィルタの一面側を示す概略背面図であり、図2は、このフィルタの他面側を示す概略正面図である。
る。また、図3は、この加湿装置の内部構成を示す概略側面図であり、図4は、この加湿装置の要部構成を示すブロック図である。
図中1は加湿装置であり、加湿装置1は、図1〜図4に示すように、筐体100、CPU10、ROM11、RAM12、EEPROM13、表示部14、操作部15、湿度センサ16、空気浄化フィルタ17、水槽18、吸水性及び通気性を有するフィルタ2、回転駆動機構4、送風機5、リードスイッチ61及び磁石62を備える。フィルタ2は適宜の厚みを有する円盤状であり、吸水性及び通気性を有するハニカム構造のフィルタ本体21と、フィルタ本体21を保持する非吸水性の保持体3とを用いてなる。また、フィルタ2には回転軸部7が設けられており、回転軸部7は軸受81,82に支持されている。
CPU10は加湿装置1の制御中枢であり、図4に示すように、内部バス、信号線等を介して、ROM11、RAM12、EEPROM13、表示部14、操作部15、湿度センサ16、回転駆動機構4のフィルタモータ制御部40、送風機5のファンモータ制御部50、及びリードスイッチ61に接続されている。CPU10はRAM12を作業領域として用い、ROM11に記憶された制御プログラム及びデータ、並びにEEPROM13に記憶されたデータに従って装置各部を制御し、各種処理を実行する。
EEPROM13の記憶領域の一部には時間記憶部131が設けられている。
図1〜図3に示すように、筐体100は、床面に立設される縦型の直方体状であり、背面に吸気口101が、天面に排気口102が、夫々形成されており、更に、吸気口101と排気口102とを結ぶ通風路103を有し、通風路103の中途に、空気浄化フィルタ17と、フィルタ2、回転駆動機構4及び水槽18と、送風機5とが、空気の流れの上流側から下流側へ、この順に配されている。
空気浄化フィルタ17は、通気性を有する集塵及び脱臭兼用のフィルタ本体と、フィルタ本体を保持する合成樹脂製の保持体とを用いてなり、吸気口101を全体的に被覆する矩形状であって、空気浄化フィルタ17自身を通過する空気を濾過して空気中の微小な浮遊ゴミ、砂塵等を濾し取り、また、脱臭する。
空気浄化フィルタ17は、製造作業者又は加湿装置1の使用者が手作業で容易に、保持体に対してフィルタ本体を取り付け、また取り外すことが可能であるよう構成されている。
水槽18は筐体100の底面に設けられており、上部が開口した矩形トレイ状であって、図示しない給水タンクから供給された水を貯留する。この給水タンクは、水槽18にて所定の水位を維持すべく、水槽18に対して自動的に給水するよう構成されている。
水槽18は、対面する2枚の側壁18a,18bが加湿装置1の背面及び正面に沿う向きに配され、水槽18の平面視の形状は左右方向に細長い矩形状である。更に詳細には、水槽18の前後方向(図3左右方向)の内法はフィルタ2の厚みよりも十分に長いが、フィルタ2の外径よりは大幅に短い。一方、水槽18の左右方向(図1及び図2左右方向)の内法はフィルタ2の外径よりも十分に長い。このため、フィルタ2から滴下する水が水槽18外部へ漏れ出ることが防止されている。
フィルタ2の中心位置には、フィルタ本体21に直交する円柱状の回転軸部7が設けられており、フィルタ2は、フィルタ2の周方向の一部が水槽18にて浸水可能であるよう縦姿勢に配される。従って、回転軸部7は横姿勢に配される。
ここで、回転軸部7は、水槽18の側壁18a,18b夫々から上方へ延設されている支持部181,182に設けられた軸受81,82によって回転自在に支持され、この結果、フィルタ2は回転軸部7を中心に周方向へ回転自在に支持される。フィルタ本体21は適宜の厚みを有する円盤状であって、中心位置に円形状の貫通孔が形成されており、この貫通孔に回転軸部7の中央部が内嵌して摩擦力で固定される。
回転軸部7は後述する通水孔3a,3aの中央部を貫通し、一端部71と、一端部71よりも大きい外径を有する他端部72とが、回転軸部7の中央部を挟んで設けられている。一端部71の外径と回転軸部7の中央部の外径とは等しく、回転軸部7は、一端部71がフィルタ本体21の貫通孔に挿入されることによって、フィルタ本体21(延いてはフィルタ2)の一面側に一端部71が配され、他面側に他端部72が配される。
支持部181に設けられた軸受81の寸法は、一端部71の外径に合わせて形成されているU字状であり、U字の上部から挿入された一端部71を回転自在に支持する。同様に、支持部182に設けられた軸受82の寸法は、他端部72の外径に合わせて形成されており、他端部72を回転自在に支持する。
保持体3は、製造作業者又は使用者が手作業で容易に組み立て、また解体することが可能なように構成されており、このため、製造作業者又は使用者が手作業で、保持体3に対してフィルタ本体21を容易に取り付け、また取り外すことが可能である。更に、保持体3に対してフィルタ本体21が取り付けられてなるフィルタ2は、製造作業者又は使用者が手作業で、支持部181,182に対して容易に取り付け、また取り外すことが可能である。
後述するように、水槽18の側壁18aにはリードスイッチ61が配され、フィルタ2の一面側(即ち一端部71突出側)には磁石62が配され、リードスイッチ61が磁石62の接近/離隔を検出する都合上、使用者は、フィルタ2の磁石62が配されている側の面を側壁18aに対面させた状態でフィルタ2を取り付ける必要がある。このために、一端部71を、一端部71の太さに対応する軸受81に支持させ、他端部72を、他端部72の太さに対応する軸受82に支持させれば、使用者がリードスイッチ61と磁石62との位置関係を気にすることなく、フィルタ2を容易且つ正確に取り付けることができる。
仮に、使用者が一端部71を軸受82に、他端部72を軸受81に夫々支持させようとしても、他端部72は軸受81に挿入することができないため、フィルタ2が誤った向きに取り付けられることはない。
ところで、保持体3は合成樹脂製であり、フィルタ本体21の両面夫々に対応してD字状の通水孔3a,3aが形成されているため、保持体3の概略の形状はフィルタ本体21の外周部(更に詳細には外周面及び外周面近傍)を覆う枠状である。通水孔3a,3aは、水のみならず空気も通過可能であり、フィルタ本体21の保持及び後述する防水部3b,3bの形成に必要な分を除いて、可及的広い面積に形成される。
保持体3は第1枠31及び第2枠32からなり、第1枠31及び第2枠32夫々は、喩えるなら底面に通水孔3a,3aが形成されている円形皿状であって、第1枠31の側面及び底面がフィルタ本体21の外周面及びフィルタ本体21の一面側の外周面近傍を覆い、第2枠32の側面及び底面が第1枠31の側面外側及びフィルタ本体21の他面側の外周面近傍を覆うことでフィルタ本体21を保持する。
この結果、保持体3の内部に保持されているフィルタ本体21に対しては、通水孔3a,3aを通過した水が到達し、例えば保持体3の外周面から水が保持体3内部へ侵入してフィルタ本体21を濡らすことはない。
本発明の実施の形態におけるフィルタ2においては、フィルタ2の一面側及び他面側夫々に、浸水中に吸水する吸水領域2a,2aと、浸水中であっても吸水しない非吸水領域2b,2bとが周方向に隣接して設けられていることが主要な特徴である。このために、非吸水性を有する保持体3の第1枠31及び第2枠32夫々には、吸水領域2a,2aに対応して、吸水性を有するフィルタ本体21を浸水させるための通水孔3a,3aが形成されており、非吸水領域2b,2bに対応して、フィルタ本体21の浸水を防止する正面視弓形状の防水部3b,3bが形成されている。各防水部3bは、第1枠31(又は第2枠32)のフィルタ本体21一面側(又は他面側)を覆う部分に一体に設けられており、フィルタ本体21の一面(又は他面)に沿う板状である。
非吸水領域2b,2bにおいては、防水部3b,3bと保持体3の外周面とで、フィルタ本体21を防水する防水容器が形成されることになるため、非吸水領域2b,2bが浸水しても、フィルタ本体21へ水が侵入してフィルタ本体21が吸水することはない。ここで、水槽18の水位は、防水部3b,3bがフィルタ2の周方向の最下部に位置している状態(図1参照)で、防水部3b,3bの上端よりも十分に低い水位であり、且つ、防水部3b,3bがフィルタ2の周方向の最下部以外に位置している状態(図2参照)で、通水孔3a,3a(少なくとも通水孔3a,3aの一部)が確実に水没する水位である。
一方、吸水領域2a,2aにおいては、保持体3の外周面が防水しても、通水孔3a,3aからフィルタ本体21へ容易に水が侵入するため、フィルタ本体21は吸水する。
なお、吸水領域2a,2aに対応させて、保持体3の外周面にも微細な通水孔が形成されていてもよい。
ところで、磁石62は第1枠31の防水部3bの周方向中心位置に固定されており、フィルタ2の回転に伴い円軌道を描いて回転移動する。リードスイッチ61は、磁石62の回転位置の最下部に臨ませて固定されており、具体的には、水槽18の側壁18aにプリント基板65が固定され、このプリント基板65(更に詳細には、プリント基板65の側壁18a左右方向中央位置)に、リードスイッチ61が実装されている。
リードスイッチ61は、プリント基板65に形成されている信号線を介してCPU10に接続されており、リードスイッチ61近傍の所定の範囲以内に磁石62が侵入するとオンになり、この所定の範囲の外に磁石62が退出するとオフになる。換言すれば、リードスイッチ61に磁石62が接近するとリードスイッチ61はオンになり、離隔するとオフになる。この結果、リードスイッチ61は、リードスイッチ61に対する磁石62の接近/離隔を検出する検出器として機能する。また、磁石62はフィルタ2に配されており、検出器であるリードスイッチ61によって検出される被検出部として機能する。
オンになったリードスイッチ61は、自身がオンになったことを示すオン信号をCPU10へ出力し、オフになったリードスイッチ61は、オン信号の出力を停止する。一方、CPU10は、リードスイッチ61からオン信号が入力されている場合はリードスイッチ61がオンであると判定し、オン信号が入力されていない場合はリードスイッチ61がオフであると判定する。
リードスイッチ61は、フィルタ2の周方向の一定範囲に磁石62が位置している間はオンであり続ける。この一定範囲を、以下ではスイッチオン領域という。磁石62がスイッチオン領域の周方向中央位置に配されている場合、フィルタ2の非吸水領域2b,2bが浸水して吸水領域2a,2aは浸水せず、磁石62がスイッチオン領域の周方向中央位置から外れている場合、少なくとも吸水領域2a,2aの一部が浸水する。空気の加湿を行なわない場合は、非吸水領域2b,2bが浸水し、吸水領域2a,2aが浸水していない状態、即ちフィルタ本体21が防水されている状態でフィルタ2の回転を止める必要があるため、この回転を止めるタイミングを計るために、リードスイッチ61及び磁石62が用いられる。
EEPROM13の時間記憶部131には、磁石62がスイッチオン領域の内部へ移動してからスイッチオン領域の外部へ移動するまでの時間の1/2の時間(即ち磁石62がスイッチオン領域の内部へ移動してからスイッチオン領域の周方向中央位置に到達するまでの時間)が、所定時間として記憶されている。この所定時間は、例えば加湿装置1の工場出荷時に、回転駆動機構4によってフィルタ2を実際に回転させて計測した結果に基づいて算出され、時間記憶部131に記憶される。このため、例えばフィルタ2が60秒で1回転し、フィルタ2の回転によって磁石62が1秒でスイッチオン領域を通過するなら、時間記憶部131には所定時間として0.5秒が記憶される。
図1〜図4に示すように、回転駆動機構4は、フィルタモータ制御部40、電動のフィルタモータ41、回転ローラ42及び連結軸部43を備える。フィルタモータ制御部40は、CPU10に制御されて、回転数[rpm]を示す制御信号をフィルタモータ41に与える。フィルタモータ41はACモータを用いてなり、フィルタモータ制御部40から与えられた制御信号に従って、所要の回転数で作動する。
フィルタモータ41の出力軸部と回転ローラ42の回転軸部とは連結軸部43を介して連結されており、フィルタモータ41が作動することによって回転ローラ42が図1及び図2中矢符A4方向(図1における右回り)に回転する。
回転ローラ42は、回転ローラ42の周面がフィルタ2の外周面の最頂部に接触するよう配されており、また、回転軸部7と回転ローラ42の回転軸部とは互いに平行に配されている。
このため、フィルタモータ41が作動することによって回転ローラ42が回転すると、回転ローラ42の回転に伴い、フィルタ2が図1中矢符A2方向(図1における左回り)に回転する。
つまり、回転駆動機構4はフィルタ2を周方向に回転させる。
送風機5はシロッコ・ファンを用いてなり、図4に示すように、ファンモータ制御部50、電動のファンモータ51、及び羽根52を備える。ファンモータ制御部50は、CPU10に制御されて、回転数[rpm]を示す制御信号をファンモータ51に与える。ファンモータ51はACモータを用いてなり、ファンモータ制御部50から与えられた制御信号に従って作動する。
ファンモータ51が作動することによって羽根52が回転し、吸気口101から湿度が低い空気が吸入され、空気浄化フィルタ17及びフィルタ2をこの順に通過する。このとき空気は、空気浄化フィルタ17及びフィルタ2夫々に対し、空気浄化フィルタ17及びフィルタ2夫々に直交する方向に送風される。つまり、送風機5は、フィルタ2に対し、フィルタ2に交差する方向に送風する。
送風機5によって吸気口101から吸入された空気は、通風路103を図3中白抜矢符方向に通過する。更に詳細には、吸気口101から吸入された空気は、まず、空気浄化フィルタ17を通過することによって浄化される。次いで、浄化された空気がフィルタ2を通過することによって、フィルタ2が吸収していた水が気化し、気化した水はフィルタ2を通過した空気に含まれる(即ち、水蒸気によって空気が加湿される)。このようにして湿度が高くなった空気は、排気口102から、加湿装置1が設置されている室内へ排出される。ただし、フィルタ2が乾燥している場合は、フィルタ2を通過した空気が加湿されることはない。
図4に示す湿度センサ16は、加湿装置1が設置されている室内の湿度を検出し、検出結果をCPU10に与える。本実施の形態においては、CPU10は湿度センサ16の検出結果を表示部14に表示させることによって、室内の湿度を使用者に報知する。
表示部14は、CPU10に制御されて、例えば加湿装置1の作動状態、室内の湿度等を表示し、操作部15は、ハードキーを用いてなる各種ファンクションキーを備える。本実施の形態においては、加湿装置1の使用者が表示部14を見ながら操作部15を操作することによって各種の作動命令を加湿装置1に与える。なお、例えば湿度センサ16の検出結果に応じて、CPU10が加湿量及び送風量を自動的に設定する構成でもよい。
図5は、本発明の実施の形態1に係る加湿装置のCPUが実行する加湿/非加湿切換処理の手順を示すフローチャートである。
使用者は操作部15を操作して、加湿装置1に加湿を開始させ、また、加湿を終了させる。
CPU10は、加湿の開始に対応する操作部15が操作されたか否かを判定し(S11)、操作されてない場合(S11でNO)、S11の処理を繰り返し実行する。
加湿の開始に対応する操作部15が操作された場合(S11でYES)、CPU10は、フィルタモータ制御部40を制御することによって、フィルタモータ41を作動させる(S12)。S12の処理を実行した時点で、ファンモータ51が停止している場合、CPU10は、ファンモータ制御部50を制御することによってファンモータ51を作動させ、送風機5の羽根52の回転によるフィルタ2への送風を開始する。
S12の処理が実行されてフィルタモータ41が作動することによってフィルタ2が回転し、吸水領域2a,2aが水槽18にて浸水することで通水孔3a,3aを通過した水をフィルタ本体21が吸収する。更に、吸水したフィルタ本体21を、フィルタ2へ送風された空気が通水孔3a,3aを通して通過することによって、加湿装置1は十分に加湿された空気を排気口102から排出する。ここで、フィルタ2の回転中に非吸水領域2b,2bが水槽18にて浸水し、フィルタ本体21が一時的に防水されても、フィルタ2の1回転60秒の内、非吸水領域2b,2bの浸水時間は1秒であり、残りの59秒は吸水領域2a,2aが浸水するため、フィルタ本体21の吸水量が大幅に低下することはない。
次に、CPU10は、加湿の停止に対応する操作部15が操作されたか否かを判定し(S13)、操作されてない場合(S13でNO)、S13の処理を繰り返し実行する。
加湿の停止に対応する操作部15が操作された場合(S13でYES)、CPU10は、リードスイッチ61がオンであるか否かを判定し(S14)、オンである場合(S14でYES)、磁石62が既にスイッチオン領域に位置しているため、リードスイッチ61がオフになったか否かを判定し(S15)、リードスイッチ61がオンのままである場合は(S15でNO)、S15の処理を繰り返す。
一方、リードスイッチ61がオフになった場合は(S15でYES)、スイッチオン領域に位置していた磁石62がスイッチオン領域から外れたため、CPU10は処理を次のS16へ移す。また、リードスイッチ61がオフである場合(S14でNO)、磁石62はスイッチオン領域から外れているため、CPU10は処理を次のS16へ移す。
S14又はS15の処理完了後、CPU10は、リードスイッチ61がオンになったか否かを判定し(S16)、オフである場合は(S16でNO)、磁石62はまだスイッチオン領域から外れているため、S16の処理を繰り返し実行する。
リードスイッチ61がオンになった場合(S16でYES)、磁石62がスイッチオン領域の内部へ移動したため、CPU10は、リードスイッチ61がオンになってからの経過時間の計時を開始する(S17)。経過時間の計時は、例えばクロックを計数することによって行なう。
次いでCPU10は、経過時間の計時結果に基づき、時間記憶部131に記憶されている所定時間が経過したか否かを判定し(S18)、経過していない場合は(S18でNO)、スイッチオン領域へ移動した磁石62が、まだスイッチオン領域の周方向中央位置に到達していないため、S18の処理を繰り返し実行する。
時間記憶部131に記憶されている所定時間が経過した場合(S18でYES)、スイッチオン領域へ移動した磁石62がスイッチオン領域の周方向中央位置に到達した(即ち非吸水領域2b,2bが丁度浸水した)ため、CPU10は、フィルタモータ制御部40を制御することによって、フィルタモータ41を停止させ(S19)、S17で開始した計時を終了して(S20)、処理をS11へ戻す。
このような加湿/非加湿切換処理におけるCPU10は回転制御手段として機能する。
以上のような加湿/非加湿切換処理を実行することにより、使用者が加湿を所望しない場合、加湿装置1においては、非吸水領域2b,2bが浸水して吸水領域2a,2aが浸水しない状態でフィルタ2の回転が停止する。このため、フィルタ本体21は吸水せず、フィルタ本体21に含まれている水の滴下、蒸発等によって、フィルタ本体21が自然乾燥する。
この状態で、送風機5による送風のみ実行すれば、フィルタ2を用いた加湿を行なうことなく空気浄化フィルタ17を用いた空気浄化のみが実行される。
フィルタ2が乾燥した後で排気口102から排出される空気の湿度は、加湿装置1が設置されている室内の湿度に略等しい。正確には、排気口102から排出される空気には、水槽18から蒸発した僅かな湿気が含まれるが、停止しているフィルタ2が吸水を継続している場合と比べれば、無視できる程度の加湿である。
なお、加湿装置1の構成は、本実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば、送風機5が送風する空気をフィルタ2の上流側で加熱しておくことでフィルタ2における更なる蒸散を促進してもよく、また、排気口102の近傍にイオン発生素子を配して、発生させたプラスイオン及びマイナスイオンを、排出する空気に付加してもよい。
また、加湿を行なわない場合に、停止しているフィルタ2に対して送風機5が通常の送風量以上の送風量で送風し、既に吸水しているフィルタ本体21を強制的に乾燥させる構成でもよい。この場合、フィルタ本体21が無用に吸水している状態が長時間継続されないため、フィルタ2におけるカビの発生が更に抑制される。
実施の形態 2.
図6は、本発明の実施の形態2に係る加湿装置が備えるフィルタの一面側を示す概略背面図であり、図7は、この加湿装置の内部構成を示す概略側面図である。
本実施の形態の加湿装置1は、実施の形態1の加湿装置1と略同様の構成であるが、リードスイッチ61、磁石62及びプリント基板65の代わりに、リードスイッチ63、磁石64及びプリント基板66を備える。
その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
磁石64は、フィルタ2の中心点に関して、実施の形態1のフィルタ2の磁石62が固定されていた位置の点対称の位置に配されている。即ち磁石64は、フィルタ2の吸水領域2aの周方向中央位置に配されて、保持体3(更に詳細には第1枠31)に固定されている。
リードスイッチ63は、プリント基板66に実装されている状態で、磁石64の回転位置の最上部に臨ませて筐体100内部に固定されている。ただし、リードスイッチ63は、実施の形態1のリードスイッチ61に比べてフィルタモータ41に接近配置されているため、リードスイッチ63がフィルタモータ41によって誤作動しないよう、リードスイッチ63とフィルタモータ41との離隔距離を十分に確保する必要がある。
本実施の形態においても、磁石64がスイッチオン領域の周方向中央位置に配されている場合、フィルタ2の非吸水領域2b,2bが浸水して吸水領域2a,2aは浸水せず、磁石64がスイッチオン領域の周方向中央位置から外れている場合、少なくとも吸水領域2a,2aの一部が浸水する。
このため、本実施の形態の加湿装置1を用いる場合、時間記憶部131に記憶すべき所定時間を変更するだけで、実施の形態1の加湿/非加湿切換処理と同様の処理をCPU10が実行して、加湿装置1の加湿の実行と加湿の停止とを切り換えることが可能である。
本発明の実施の形態1に係る加湿装置が備えるフィルタの一面側を示す概略背面図である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置が備えるフィルタの他面側を示す概略正面図である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置の内部構成を示す概略側面図である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置のCPUが実行する加湿/非加湿切換処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る加湿装置が備えるフィルタの一面側を示す概略背面図である。 本発明の実施の形態2に係る加湿装置の内部構成を示す概略側面図である。
符号の説明
1 加湿装置
10 CPU
18 水槽
2 フィルタ
21 フィルタ本体
2a 吸水領域
2b 非吸水領域
3 保持体
3a 通水孔
3b 防水部
4 回転駆動機構
5 送風機
61,63 リードスイッチ(検出器)
62,64 磁石(被検出部)
7 回転軸部
71 一端部
72 他端部
81,82 軸受

Claims (5)

  1. 吸水性及び通気性を有する円盤状のフィルタと、
    該フィルタを周方向に回転させる回転駆動機構と、
    水を貯留する水槽と、
    前記フィルタに対し、該フィルタに交差する方向に送風する送風機と
    を備え、
    前記フィルタは縦姿勢に配されて、該フィルタの周方向の一部が前記水槽にて浸水可能にしてある加湿装置において、
    前記フィルタには、浸水中に吸水する吸水領域と浸水中であっても吸水しない非吸水領域とが周方向に隣接して設けられており、
    このために、前記フィルタは、吸水性及び通気性を有する円盤状のフィルタ本体と、該フィルタ本体を保持する非吸水性の保持体とを用いてなり、
    該保持体には、
    前記吸水領域に対応して、前記フィルタ本体を浸水させるための通水孔が形成されており、
    前記非吸水領域に対応して、前記フィルタ本体の浸水を防止する防水部が形成されていることを特徴とする加湿装置。
  2. 前記フィルタに配されている被検出部、及び、該被検出部の回転位置に臨ませて固定されており、前記被検出部の接近/離隔を検出する検出器と、
    前記非吸水領域が前記水槽にて浸水した状態で前記フィルタを停止させるべく、前記検出器の検出結果に基づいて、前記回転駆動機構の作動を停止させる回転制御手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記検出器はリードスイッチを用いてなり、
    前記被検出部は磁石を用いてなり、
    前記回転制御手段は、前記リードスイッチのオン/オフに基づいて、前記回転駆動機構の作動を停止させるようにしてあることを特徴とする請求項に記載の加湿装置。
  4. 前記フィルタは、該フィルタの両面夫々から突出して横姿勢に配されている回転軸部を中心に回転するようにしてあり、
    前記回転軸部の一端部と他端部とは互いに太さが異なり、
    前記一端部及び他端部夫々の寸法に合わせて形成されており、前記一端部及び他端部夫々を回転自在に支持する2個の軸受を更に備えることを特徴とする請求項1からの何れかひとつに記載の加湿装置。
  5. 吸水性及び通気性を有する円盤状のフィルタにおいて、
    両面夫々から突出している回転軸部を中心に回転するようにしてあり、
    浸水中に吸水する吸水領域と浸水中であっても吸水しない非吸水領域とが周方向に隣接して設けられており、
    このために、吸水性及び通気性を有する円盤状のフィルタ本体と、該フィルタ本体を保持する非吸水性の保持体とを用いてなり、
    該保持体には、
    前記吸水領域に対応して、前記フィルタ本体を浸水させるための通水孔が形成されており、
    前記非吸水領域に対応して、前記フィルタ本体の浸水を防止する防水部が形成されていることを特徴とするフィルタ。
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