JP2014163520A - 加湿器 - Google Patents

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Abstract

【課題】渇水を検知すると送風機を停止させる加湿機において、運転中に渇水検知した場合、給水されないと、送風機の停止と運転を繰り返すという現象を防ぐことを目的とする。
【解決手段】循環風路14内には、水を貯めるトレイ8が配され、前記トレイ8には、前記循環風路14の外に配され、互いに連通する補助トレイ16が接続され、前記補助トレイ16の渇水を検知するトレイ水位検知スイッチ19と送風機11を備え、前記送風機11の運転に従って、前記補助トレイ16内の水面には大気圧が作用する一方で、前記トレイ8内の水面には負圧が作用する加湿機1であって、前記トレイ水位検知スイッチ19が渇水検知時、前記トレイ8内の水位位置の断面積は、前記補助トレイ16内の水位位置での断面積に比べて小さい構成にすることで、送風機11停止後の補助トレイ16内の水位上昇幅が小さくなり、給水を誤検知しない加湿機1を得られる。
【選択図】図3

Description

本発明は、室内の空気を加湿する加湿機に関し、特に、水分を含んだ加湿フィルタを通じて空気を加湿する加湿機に関する。
従来、この種の加湿機は、経路中に上流から順に加湿フィルタと送風機を配された循環風路を有し、送風機の運転に従い、外部の空気である室内の空気を循環風路内に吸い込み、吸い込んだ空気を加湿フィルタを介して加湿して外部である室内へ吹出し口より吹き出す。その際の空気は、加湿フィルタを通過する過程で水分を取り込み、これにより加湿される。
ここでの加湿フィルタは、循環風路の断面領域のほぼ全域を遮るように配されたり、その一部を遮るように配されたりし、トレイに貯まっている水に下部を浸され、その水を吸い上げて水分を含んだ状態になる。
例えば図7に示すように、トレイ8には、循環風路の外でトレイ8と水平に並べて補助トレイ16が配される。補助トレイ16には、水を貯留した給水タンクが連結されていて、その給水タンクから水が適時供給され、補助トレイ16内に一定の水位に水が貯められる。
トレイ8と補助トレイ16とは、連通孔18を介して接続されており、それぞれに貯まっている水はその連通孔18を通じて互いに行き来できる。そして、加湿運転中は、空気の流通に伴って加湿フィルタから水分が奪われていくが、加湿フィルタは奪われた分の水をトレイ8から吸い上げ、吸い上げた分の水は給水タンクから補助トレイ16、連通孔18を経てトレイ8に順次供給される。また、補助トレイ16には、トレイ水位検知スイッチ19が設置されている。このトレイ水位検知スイッチ19は、補助トレイ16内に貯められた水が正規の水位より下がって水不足の水位に達したことを検知する。
従来、一般の加湿機では、加湿運転中にトレイ水位検知スイッチ19から検知出力があると、送風機を停止し、その後トレイ水位検知スイッチ19からの検知出力が消えると、再び送風機を運転させて加湿運転を行うようになっていた。給水タンクへの水の補給がなされれば、補助トレイ16内の水位が上昇して回復し、これに伴ってトレイ水位検知スイッチ19からの検知出力が消えることから、復旧の自動化の観点より便利だからである。
ところがこのような加湿機では、実際には、加湿運転中にトレイ水位検知スイッチ19から検知出力があった場合、給水タンクへの水の補給がなされないと、送風機の停止と回転が延々と繰り返されるという現象が生じることがあった。その現象の発生状況を図8を参照しながら以下に示す。
加湿運転中は、送風機の運転に従ってその上流側の循環風路内に存在する空気が送風機に吸い込まれるため、送風機の上流側での循環風路内の圧力は大気圧よりも低下して負圧となっている。すると、図8(a)に示すように、補助トレイ16内の水面には大気圧が作用する一方で、トレイ8内の水面には負圧が作用することから、トレイ8内の水の水位は補助トレイ16内の水の水位よりも上昇した状態におかれる。
この状態で加湿が進行して、トレイ8及び補助トレイ16内の水が減って行き、図8(b)に示すように、トレイ水位検知スイッチ19から渇水検知出力があると、送風機が停止して、送風機による空気の吸込みが止まる。すると、トレイ8内の水面には補助トレイ16内と同じ大気圧が作用するため、図8(c)に示すように、トレイ8内の水の水位と補助トレイ16内の水位とが同じになるように、トレイ8内の水の一部が連通孔18を通じて補助トレイ16内に移動し、その結果として、トレイ8内の水の水位が下降する一方で、補助トレイ16内の水の水位が上昇する。これにより、給水タンクへの水の補給がなされていないにもかかわらず、トレイ水位検知スイッチ19からの検知出力が消えてしまい、送風機の運転が再開する。
送風機の運転が再開すると、再び送風機による空気の吸込みにより、補助トレイ16内の水面とトレイ8内の水面とに作用する圧力に差が生まれ、平衡を保つように補助トレイ16内の水の一部が連通孔18を通じてトレイ8内に移動する。その結果、トレイ8内の水の水位が上昇する一方で、補助トレイ16内の水の水位が下降する(図8(b)参照)。 これにより、トレイ水位検知スイッチ19からの検知出力が再びあり、送風機が再び停止する。こうして、給水タンクへの水の補給がなされるまで、送風機の停止と運転が延々と繰り返されてしまう。トレイ水位検知スイッチ19は、渇水検知時と非渇水検知時で異なる判定閾値を持つため、一旦渇水を検知すると、多少の水位上昇では再度非渇水を検知することはないが、従来の構成では、送風機の運転により生じる負圧によってトレイ8に吸い上げられた水の量が多いため、送風機停止後に再度非渇水検知をする水位まで、水位が上昇する。
そこで、このような誤作動の発生を防止するため、例えば特許文献1には、補助トレイにトレイ水位検知スイッチを2つ設置した加湿器が開示されている。1つ目のトレイ水位検知スイッチは、補助トレイ内に貯められた水が水不足の水位に達したことを検知し、2つ目のトレイ水位検知スイッチは、1つ目のトレイ水位検知スイッチよりも高い水位で検知出力が消えるものであって、2つ目のトレイ水位検知スイッチからの検知出力が消えない限り、送風機の運転すなわち加湿運転を再開させないようにしている。しかし、上記の加湿器では、トレイ水位検知スイッチを2つ設ける必要があるため、部品点数が増え、コストアップを伴ってしまう。
また、特許文献2には、トレイ水位検知スイッチが検知出力してから、所定時間が経過するまで送風機の運転を継続させる加湿器が開示されている。トレイ内の水の水位が補助トレイ内の水の水位よりも上昇した状態での加湿運転中、トレイ水位検知部から検知出力を受けたとき、所定時間の分だけ加湿が進行し、補助トレイ内の水の水位はトレイ水位検知部よりはるかに下方まで下降した位置に至る。従って、給水タンクへの水の補給がなされることなく、その後、トレイ内の水の水位と補助トレイ内の水の水位とが同じになるように、トレイ内の水の水位が下降する一方で、補助トレイ内の水の水位が上昇しても、その水位がトレイ水位検知部にまで至る可能性を低減している。しかし、上記の加湿器では、運転条件によっては時間が不十分で再度水ありと検知してしまう可能性や、加湿能力がなくなった後も送風機を運転することで、無駄な消費電力を使用する可能性がある。
特開2006−71145号公報 特開2008−51372号公報
このような従来の加湿器では、補助トレイ16内の水が水不足の水位に達した際に起こる誤作動の発生を防止するためには、トレイ水位検知スイッチ19を2つにする必要があることから、部品点数が増え、コストアップを伴ってしまう、という課題を有していた。また、トレイ水位検知スイッチの出力後、所定時間経過するまで送風機の運転を続けた場合、運転風量によって時間設定を行う必要があり、調整が難しいという課題を有している。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、補助トレイ内の水が水不足の水位に達した際に起こる現象の影響を受けにくくして、水位検知を行う加湿器を提供することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために、本発明は、循環風路中の送風機の運転に従い、外部の空気を吸込んで加湿し、加湿した空気を外部に吹き出す加湿器であって、前記循環風路内には、前記送風機の上流域に、水を貯めるトレイと、このトレイに貯まっている水に下部が浸されて水分を含んだ加湿フィルタと、が配され、前記トレイには、前記循環風路の外に配されるとともに給水タンクからの水を貯めて前記トレイと互いに連通する補助トレイが接続されていて、前記補助トレイに貯まっている水が減って水不足の水位に達したことを検知するトレイ水位検知部と、前記送風機の運転動作を制御する制御部とを備えており、前記送風機の運転に従って、前記補助トレイ内の水面には大気圧が作用する一方で、前記トレイ内の水面には前記送風機の運転による負圧が作用する加湿器であって、前記制御部が前記トレイ水位検知部からの渇水検知信号を受けたとき、前記トレイ内の水位位置の断面積は、前記補助トレイ内の水位位置での断面積に比べて小さい構成としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、循環風路中の送風機の運転に従い、外部の空気を吸込んで加湿し、加湿した空気を外部に吹き出す加湿器であって、前記循環風路内には、前記送風機の上流域に、水を貯めるトレイと、このトレイに貯まっている水に下部が浸されて水分を含んだ加湿フィルタと、が配され、前記トレイには、前記循環風路の外に配されるとともに給水タンクからの水を貯めて前記トレイと互いに連通する補助トレイが接続されていて、前記補助トレイに貯まっている水が減って水不足の水位に達したことを検知するトレイ水位検知部と、前記送風機の運転動作を制御する制御部とを備えており、前記送風機の運転に従って、前記補助トレイ内の水面には大気圧が作用する一方で、前記トレイ内の水面には前記送風機の運転による負圧が作用する加湿器であって、前記制御部が前記トレイ水位検知部からの渇水検知信号を受けたとき、前記トレイ内の水位位置の断面積は、前記補助トレイ内の水位位置での断面積に比べて小さいという構成にしたことにより、渇水検知時に送風機を停止した後の補助トレイ内の水位上昇幅が小さくなるので、トレイ水位検知部が、送風機停止後の補助トレイ内の水位上昇によって、給水されたと誤検知しなくなる、という効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の加湿機の外観を示す正面視での斜視図 同加湿機の内部構造を示す側面視での断面図 同加湿機のトレイおよび補助トレイの内部構造を示す正面視での断面図 同加湿機の運転中におけるトレイ及び補助トレイ内の水位の変化を模式的に表す断面図 同加湿機のトレイの形状を現す立体図 同加湿機のトレイおよび補助トレイの内部構造を示す正面視での断面図 従来の加湿機でのトレイ及び補助トレイの構造を模式的に示す断面図 従来の加湿機でのトレイ及び補助トレイ内の水位の変化を模式的に示す断面図
本発明の請求項1記載の加湿器は、循環風路中の送風機の運転に従い、外部の空気を吸込んで加湿し、加湿した空気を外部に吹き出す加湿器であって、前記循環風路内には、前記送風機の上流域に、水を貯めるトレイと、このトレイに貯まっている水に下部が浸されて水分を含んだ加湿フィルタと、が配され、前記トレイには、前記循環風路の外に配されるとともに給水タンクからの水を貯めて前記トレイと互いに連通する補助トレイが接続されていて、前記補助トレイに貯まっている水が減って水不足の水位に達したことを検知するトレイ水位検知部と、前記送風機の運転動作を制御する制御部とを備えており、前記送風機の運転に従って、前記補助トレイ内の水面には大気圧が作用する一方で、前記トレイ内の水面には前記送風機の運転による負圧が作用する加湿器であって、前記制御部が前記トレイ水位検知部からの渇水検知信号を受けたとき、前記トレイ内の水位位置の断面積は、前記補助トレイ内の水位位置での断面積に比べて小さいという構成を有する。
これにより、渇水検知信号を受けたときの水位位置でのトレイの断面積が補助トレイの断面積よりも十分に小さく構成することで、送風機の運転によりトレイ側に負圧が作用して、水位が上昇していても水位の上昇によるトレイ側の水の増加量を少なくすることができ、渇水検知時に送風機を停止した後に補助トレイ内側へ戻る水による補助トレイ側の水位上昇幅を小さくすることができるので、トレイ水位検知部が、送風機停止後の補助トレイ内の水位上昇によって、給水されたと誤検知しなくなる、という効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。ここでの加湿機は、選択によって空気清浄機としても成り立つ加湿器を例に挙げて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態の一つである加湿機の外観を示す正面視での斜視図である。加湿機1は、運転時には室内の適所で床上に置かれるものであり、大きくは、本体2と前面パネル3とから外殻が構成される。
図2は加湿機1の内部構造を示す側面視での断面図である。前面パネル3の内部には、直方体状に大きく凹んだフィルタ収納部が形成されており、フィルタ収納部には集塵フィルタ4と、脱臭フィルタ5が重ね合わされた状態で収納される。
前面パネル3の裏面と本体2の正面との隙間は、その左右と下が外部に開放しており、ここから外部の空気が導入される。
本体2には、集塵フィルタ4、脱臭フィルタ5の奥に、多数の通気孔を設けた第一隔壁6を挟んで、加湿フィルタ7と、加湿フィルタ7に水を供給するためのトレイ8が配置される。
加湿フィルタ7は薄い円筒状の形状で、円形の平面部の中央部分に回転軸21を有し、その回転軸21を水平に保ち、タイミングモータ9によって回転駆動される。加湿フィルタ7の奥には、多数の通気孔を設けた第二隔壁10を挟んで送風機11が配置される。
送風機11は、ファンモータ12とファン13から成る。ファン13は前面パネル3と本体2の正面との隙間から室内の空気を吸込み、集塵フィルタ4、脱臭フィルタ5を介して塵埃やニオイのない空気に浄化される。浄化された空気は、加湿フィルタ7を介し、水分を含んだ空気となり、ファン13に吸込まれ、ファンブレード同士の間を通り、ファン13の外周から、加湿機1の本体2の上方に向かう循環風路14を通り、吹き出し口より室内へ吹き出される。なお、タイミングモータ9とファンモータ12は制御部15によって運転を制御される。
ここで本実施の形態では、図3に示すとおり、トレイ8には循環風路14内に設置されるトレイ8と、循環風路14の外に設置される補助トレイ16とがある。
加湿フィルタ7はこのトレイ8に回転軸21より下に位置する部分を浸漬させて配置するものである。
補助トレイ16には、水を貯留した給水タンク17が連結されていて、その給水タンク17から水が適時供給され、補助トレイ16内に一定の水位に水が貯められる。
トレイ8と補助トレイ16とは、互いの底面側に水没させて配置した連通孔18を通じて繋がっている。そして、加湿運転中は、空気の流通に伴って加湿フィルタ7から水分が奪われていくが、加湿フィルタ7は奪われた分の水をトレイ8から吸い上げ、吸い上げた分の水は給水タンク17から補助トレイ16、連通孔18を通じてトレイ8に供給される。
給水タンク17はトレイ8の着脱がなされる側の本体2の側部に着脱可能に収納されている。
また、補助トレイ16にはトレイ水位検知スイッチ19が接続されている。補助トレイ16内にトレイ水位検知スイッチ19を設置するのは、トレイ水位検知スイッチ19をトレイ8側に設置した場合、設置場所を確保するためにトレイ8の容積を大きくする必要があり、それに従って循環風路内の圧力損失が変化し、風量が低下し、加湿性能の低下に繋がる、という問題を避けるためである。
トレイ水位検知スイッチ19は、補助トレイ16の側壁に設置され、補助トレイ16内に貯められた水が正規の水位より下がって水不足の水位に達したことを検知する。補助トレイ16内の水が水不足の水位に達したということは、給水タンク17が空になって水の補給が必要になったことを想定した状況である。
トレイ水位検知スイッチ19からの渇水検知信号を検知すると、制御部15はファンモータ12の運転を停止する。トレイ水位検知スイッチ19としては、リードスイッチやホールICなど、非接触で信号を検知するものとする。
ここで特に、トレイ8と補助トレイ16の構成を説明する。トレイ水位検知スイッチ19が渇水を検知する水位において、トレイ8側の断面積を、補助トレイ16側の断面積よりも小さい構成とする。
以下、トレイ8と補助トレイ16と、トレイ水位検知スイッチ19の構成の詳細について説明する。
図3のように、トレイ8は薄い円筒状の加湿フィルタ7の回転軸21よりも低い部分を、加湿フィルタ7の側面に沿うように円弧状に形成し、水位がトレイ8の最下部に近づくに従って断面積が小さくなる構成とする。トレイ8の断面積を小さく形成するという見知から、トレイ8の円弧の径は、加湿フィルタ7の径になるべく近づける構成とするのが望ましい。
補助トレイ16内のトレイ水位検知スイッチ19の設置位置は、渇水検知位置でのトレイ8の断面積が、補助トレイ16の断面積よりも十分に小さくなり、トレイ水位検知スイッチ19が渇水を検知し、送風機11を停止したときに、トレイ8側で吸い上げられた水が補助トレイ16側に戻っても、再び非渇水であると判断しない位置に設置することとする。
なお、運転風量が最大のときに、トレイ8内にかかる負圧が最大となり、補助トレイ側に戻る水の容積が最大となるため、トレイ水位検知スイッチ19の働く位置の補助トレイ16の断面積に比べて送風機11の運転風量が最大のときの渇水検知位置でのトレイ8の断面積は、十分に小さくするものである。つまり、トレイ水位検知スイッチ19が渇水を検知し、送風機11を停止したときに、トレイ8側に吸い上げられた水が補助トレイ16側に戻っても、再び非渇水であると判断しない構成にするものである。送風機11の運転風量が最大のときを考慮して構成することが望ましい。
また、図4はトレイ8を本体側面位置から見たときの加湿フィルタ7の中心線での断面図である。送風機11運転中にトレイ水位検知スイッチ19が渇水を検知するときのトレイ8の渇水時トレイ水位20(送風機運転時)より上方位置においては、加湿フィルタ7が十分な給水を行えるよう、トレイ8の構造は、円筒状の加湿フィルタ7の厚み方向に充分に余裕を持たせ、幅を渇水検知時トレイ水位20の下方より大きくした構造とする。また、トレイ8の渇水検知時トレイ水位20以下の位置においては、トレイ8の断面積が上面位置よりも小さくなるよう、加湿フィルタ7の厚み方向の幅を小さくする。
渇水検知時トレイ水位20以下の断面積を、渇水検知時トレイ水位20よりも上方位置での断面積よりも小さくすることで、トレイ水位検知スイッチ19が渇水を検知したときの送風機11の運転による負圧によって、吸い上げられていた水の体積を少なくすることができるので、送風機11停止時に補助トレイ16に戻る水の量が少なくなり、補助トレイ16の水位上昇幅を小さく抑えられる。このとき、渇水検知時トレイ水位20よりも上方位置においては、トレイ8の厚み方向の幅は、可能な限り長くのが望ましい。また、渇水検知時トレイ水位20以下の位置での加湿フィルタ7の厚み方向の幅は、加湿フィルタ7の厚みになるべく近づけるのが望ましい。
以上、説明したことをまとめると、トレイ8は図5に示すように、トレイ水位検知スイッチ19が渇水を検知したときの渇水検知時トレイ水位20より上面位置は、加湿フィルタ7が十分な給水を行えるよう、トレイ8の断面積をできるだけ大きくし、渇水検知時トレイ水位20以下の位置においては、送風機11の運転による負圧の影響で吸い上げられる水の容積を小さくするように、側面を、円筒状の加湿フィルタ7の側面に沿って円弧状に形成し、水位が最下部に近づくに従って断面積が小さくなるものである。
上記構成において、送風機11の運転中、トレイ8側の水位は図6(a)のように上昇し、補助トレイ16側の水位よりも高くなる。運転中に加湿フィルタ7からの水分の蒸発にともない、図6(b)のようにトレイ水位検知スイッチ19が渇水を検知し、送風機11の運転を停止すると、トレイ8側に吸い上げられた水は、連通孔18を介して補助トレイ16側に移動し、図6(c)のようにトレイ8と補助トレイ16の水位が等しくなる。図6(b)の渇水検知時の、水位位置でのトレイ8の断面積が、補助トレイ16の断面積よりも十分に小さい場合、補助トレイ16の水位上昇を小さく抑えられ、トレイ水位検知スイッチ19が非渇水と判断する水位まで上昇しない。これにより、トレイ8側に吸い上げられていた水が、補助トレイ16側に戻ることにより、送風機11の停止と運転が延々と繰り返されるという現象は発生しない。
本発明では図6(b)の水位位置でのトレイ8の断面積を、補助トレイ16の断面積よりも小さくすることを特徴とする。
負圧がかかった場合の水位上昇幅は断面積によらず一定のため、断面積を小さくすれば、負圧によって吸い上げられる水の容積は少なくなる。これにより、渇水検知時のトレイ8の水位位置での断面積が、補助トレイ16の断面積よりも小さければ、送風機11の運転による負圧によってトレイ8側に吸い上げられた水の容積が、送風機11停止後に補助トレイ16に戻ったときの水位上昇幅を小さく抑えることができる。
さらに、トレイ8の形状を水位が最下部に近づくに従って断面積が小さくなる構成としたことによって、負圧によるトレイ8の水位上昇分の容積が小さくなり、送風機11停止後の補助トレイ16の水位上昇幅をさらに小さく押さえることができる。
なお、本実施の形態では、トレイ8は水位が最下部に近づくに従って断面積が小さくなる構成としたが、渇水検知時の水位以下の断面積は最下部に向けて小さくせず等しい構成としてもよい。
なお、本実施の形態では渇水検知時の水位位置でのトレイ8の断面積が、水不足検知時の水位位置での補助トレイの断面積よりも小さくなるようにトレイ8を形成したが、単純にトレイの容積よりも補助トレイ16の容積を十分に大きい構成としてもよい。
本発明は加湿機等に有用である。
1 加湿機
2 本体
3 前面パネル
4 集塵フィルタ
5 脱臭フィルタ
6 第一隔壁
7 加湿フィルタ
8 トレイ
9 タイミングモータ
10 第二隔壁
11 送風機
12 ファンモータ
13 ファン
14 循環風路
15 制御部
16 補助トレイ
17 給水タンク
18 連通孔
19 トレイ水位検知スイッチ
20 渇水検知時トレイ水位

Claims (1)

  1. 循環風路中の送風機の運転に従い、外部の空気を吸込んで加湿し、加湿した空気を外部に吹き出す加湿器であって、前記循環風路内には、前記送風機の上流域に、水を貯めるトレイと、このトレイに貯まっている水に下部が浸されて水分を含んだ加湿フィルタと、が配され、前記トレイには、前記循環風路の外に配されるとともに給水タンクからの水を貯めて前記トレイと互いに連通する補助トレイが接続されていて、前記補助トレイに貯まっている水が減って水不足の水位に達したことを検知するトレイ水位検知部と、前記送風機の運転動作を制御する制御部とを備えており、前記送風機の運転に従って、前記補助トレイ内の水面には大気圧が作用する一方で、前記トレイ内の水面には前記送風機の運転による負圧が作用する加湿器であって、前記制御部が前記トレイ水位検知部からの渇水検知信号を受けたとき、前記トレイ内の水位位置の断面積は、前記補助トレイ内の水位位置での断面積に比べて小さい構成であることを特徴とする加湿器。
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