JP4324438B2

JP4324438B2 - 自動排尿処理装置

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Publication number: JP4324438B2
Application number: JP2003340487A
Authority: JP
Inventors: 亘田添; 淳一小林; 茂町田; 良輔宮川; 義和石塚; 一郎和田; 未央鈴木
Original assignee: Uni Charm Corp
Current assignee: Uni Charm Corp
Priority date: 2003-09-30
Filing date: 2003-09-30
Publication date: 2009-09-02
Anticipated expiration: 2023-09-30
Also published as: TW200513247A; KR20050031983A; JP2005102978A; TWI238058B; SG110208A1; US20050070862A1; EP1520567A1; CN1602824A

Description

本発明は、自力歩行が困難な老人、入院患者、身障者、その他の自分の意志で排尿のコントロールや始末するのが困難な人に装着して排尿を処理する自動排尿処理装置に関する。

特開平７−１７１１８２号公報特開２００３−１２６２４２号公報

一般に、自力歩行が困難な老人、身体障害者、怪我や病気での入院患者などは、自分の意志で排尿をコントロールすることが困難になり、また尿を自力での後始末が困難になることがある。このような人の排尿を処理するために、尿レシーバの吸尿材に吸収された尿を真空ポンプによって吸引し尿タンクに導尿するようにした自動排尿処理装置が提案されている。真空ポンプは密閉された尿タンク内の空気を吸引して大気圧との差圧により導尿チューブによって尿レシーバに吸収された尿を尿タンクに導尿する。このような自動排尿処理装置は、例えば、上述の特許文献１、２に記載されている。

従来提案されている自動排尿処理装置は、尿レシーバを装着者の排尿部に当接させた状態、つまり、尿レシーバの吸尿材を大気開放状態にして尿を吸引するようにしているので、尿レシーバ（吸尿材）からの尿回収効率が低下する。このため、尿レシーバ（吸尿材）の残尿量が多くなり装着者に不快感を与えることになる。尿レシーバの残尿量を少なくするには真空ポンプの容量を大きくしなければならず、排尿処理装置自体の重量、容積が大きくならざるを得なくなる。そのため、携帯用の排尿処理装置としては実用に供し得ないのが実情である。
このことを解決するために、本出願人は、尿レシーバからの尿回収率を向上させ尿レシーバの残尿量を低減し小容量の真空ポンプにより吸尿でき、装置を小型かつ軽量化することができる携帯用に適した自動排尿処理装置を提案している。例えば、特願２００３−６３５２９号、特願２００３−６３４５５号、特願２００３−２０６３４０号などがある。

ところで、尿タンクを負圧にして導尿するには尿タンクに導尿チューブを接続する必要がある。従来は、例えば、尿タンクに設けた導入管先端にジョイントを装着し、ジョイントの導尿チューブを差込んで接続している。このことは、例えば、上述の特許文献２に記載されている。

従来技術は尿タンクに導入管を設けて導尿チューブを接続している。導尿チューブを交換するには尿が付着している部品に手を直接触れて扱う必要があるため不潔になり易く、また、導尿チューブは尿漏れを防止するために強く差込んでいるので着脱が面倒になるという問題点を有する。特に、携帯用の自動排尿処理装置においては導尿チューブを１〜２日で交換する必要があり実用化する上で大きな問題点になる。

本発明の目的は、導尿チューブの交換が簡単かつ清潔に行える自動排尿処理装置を提供することにある。

本発明の特徴とするところは、尿タンクを密閉する蓋にチューブ導孔を穿設して、導尿チューブを挿通させる挿通孔を形成され尿タンクの機密性を保持してチューブ導孔に導尿チューブを装着する装着具によって導尿チューブを尿タンクに接続するようにしたことにある。

本発明の他の特徴とするところは尿タンクに収納されている密閉尿溜めパックの上部の面にチューブ導孔を穿設して、導尿チューブを挿通把持する挿通孔を形成され尿溜めパックの機密性を保持してチューブ導孔に導尿チューブを装着する装着具によって導尿チューブを尿溜めパックに接続するようにしたことにある。

装着具の望ましい形態は、導尿チューブを挿通把持する挿通孔が形成された漏斗形状で、
軟質性物質で構成されチューブ導孔へ着脱自在に構成されていることである。

本発明は導尿チューブを挿通させ尿タンクあるいは尿溜めパックの機密性を保持してチューブ導孔に導尿チューブを装着する装着具によって導尿チューブを尿タンクあるいは尿溜めパックに接続するようにしているので、導尿チューブの交換を簡単かつ清潔に行うことができる

装着者が排泄する尿は尿レシーバに吸尿される。尿タンクは、チューブ導孔が穿設されている蓋により密閉され、支持板を底板で弾性支持している。開口端側に開口を開閉する紐が設けられている尿溜め袋が支持板に載置して尿タンクに収納されている。導尿チューブは尿レシーバに穿設されている導尿口からチューブ導孔を通して尿溜め袋に尿を導くようになっている。尿溜め袋には尿を吸収してゲル状化する高吸水性樹脂が収納されている。真空ポンプは尿タンク内の圧力を低下させて尿レシーバの導尿口を負圧にして尿タンクに尿を吸引して尿溜め袋に集尿する。装着具は導尿チューブを挿通把持する挿通孔を形成され、尿タンクの機密性を保持してチューブ導孔に導尿チューブを装着し、導尿チューブを尿タンクに接続する。装着具は軟質性物質により漏斗形状に形成され、尿タンク蓋のチューブ導孔に着脱自在に構成されている。

図１、図２に本発明の一実施例を示す。図１は本発明の自動排尿処理装置の全体構成図で、図２は尿タンクを一部破断して蓋容器を除去した分解斜視図である。

図１、図２は尿タンクに尿溜め容器としての尿溜めパックを収容した例を示している。

図１において、図示しない装着者の排尿部から排泄される尿を吸収する尿レシーバ１は略矩形状に構成されており、装着者の股間に位置する長手方向（装着者の前後方向）の略中央部領域の幅が狭くなり絞られた形状に形成されている。尿レシーバ１の略中央部が絞られた形状にしているのは装着者の股間にフィットさせるためである。

尿レシーバ１としては本出願人が先に出願している特願２００３−６３５２９号、特願２００３−６３４５５号、特願２００３−２０６３４０号などで提案しているように、尿回収率を向上させ尿レシーバの残尿量を低減し小容量の真空ポンプにより吸尿できるものが用いられる。尿レシーバ１には導尿口２が穿設されている。また、尿が排尿されたことを検知する尿センサ２０が設けられている。尿センサ９は電気導体で、排尿により電気的に導通し抵抗値の変化により装着者の排尿を検知する。

尿レシーバ１に穿設された導尿口２には導尿チューブ１２の一端が接着されている。導尿チューブ１２の他端はワンタッチジョイント１１に接続される。ワンタッチジョイント１１は導尿チューブ１３の一端に取付けられており、ジョイント１１によって導尿チューブ１２の他端と導尿チューブ１３の一端が接続される。導尿チューブ１２、１３はウレタンなどの軟質樹脂の軟質可撓性材で形成され、ワンタッチジョイント１１は軟質材で形成される。

尿センサ２０で検知した尿検知信号は信号線２２、２３を介して真空ポンプ５１を制御する制御基板５２に加えられる。信号線２２、２３はワンタッチジョイント２１によって接続されている。

尿タンク３０は樹脂により上部開口の長方体状に形成されている。尿タンク３０の底板には４箇所をばね３３により弾性支持された支持板３２が配置されている。尿溜め容器としての尿溜めパック３１は牛乳パックのような厚紙などで密閉構成され、上面３１ｃに２個のチューブ導孔３１ａ、３１bが穿設されている。尿溜めパック３１内には図示していないが、例えば、架橋ポリアクリル酸ソーダのように尿を吸収するとゲル状化する粒子状の高吸水性樹脂が収納されている。高吸水性樹脂は尿が尿溜めパック３１内で遥動（波打ち）するのを抑制する尿遥動抑制手段を構成する。

尿溜めパック３１は例えば牛乳パックのような厚紙で長方体状に形成され、内部には真空圧力に耐えられるように図示しない仕切り板が配置されている。尿溜めパック３１の容量は２回分の排尿を蓄えられる５００ｍｌ程度であるが、携帯用として寸法が１１０ｍｍ×１１０ｍｍ×５０ｍｍ（容積６０５ｍｌ）にすることもできる。また、臨床用に利用する時や夜間などに利用する時には、長時間用として１０００ｍｌ、もしくはそれ以上の量を蓄えられるものにすることもできる。なお、尿タンク３０と尿溜めパック３１は長方体状でなく、身体にフィットさせるために他の形状にすることもできる。

尿タンク３０の上部開口には蓋板４１が配置され、蓋板４１を覆うように蓋容器４０が設けられている。蓋容器４０と蓋板４１間の内部空間には真空ポンプ５１が配置されている。真空ポンプ５１はモータ５０によって駆動される。真空ポンプ５１には吸引チューブ１４の一端が連結され、また、排気チューブ１５が連結されている。吸引チューブ１４と排気チューブ１５も導尿チューブ１２、１３と同様に軟質可撓性材で形成されている。

モータ５０は図３に示すバッテリボックス４２に収納されたバッテリを駆動電源とし、制御基板５２に搭載された制御装置により制御される。バッテリボックス４２はカセット式に蓋容器４０に組合わされモータ５０に給電する。バッテリとしてはアルカリ電池、２次電池などが用いられる。真空ポンプ５１の体格は径が３０ｍｍ、長さが７０ｍｍ程度以下で小さく、また、バッテリ電圧は５〜９Ｖ程度である。

蓋容器４０の上面にはモータ５０を手動で駆動する手動スイッチ４３が設けられている。また、蓋容器４０は尿タンク３０に取付けると、ワンタッチのロック機構４４により固定される。蓋板４１には導尿チューブ１３を案内する切込み溝４１ａと吸引チューブ１４を案内する切込み溝４１ｂが形成されている。導尿チューブ１３と吸引チューブ１４は直径が５ｍｍ程度で、切込み溝４１ａ，４１ｂの幅を６ｍｍ程である。

導尿チューブ１３の他端側には導尿チューブ１３を尿溜めパック３１に装着する装着具１６が取付けられている。装着具１６は図４に示すように導尿チューブ１３を挿通把持する挿通孔を形成され、尿溜めパック３１の機密性を保持してチューブ導孔３１ａに導尿チューブ１３を装着し、導尿チューブ１３を尿溜めパック３１に接続する。装着具１６は軟質樹脂の軟質性物質で漏斗形状に形成され、チューブ導孔３１ａに着脱自在な構成になっている。

装着具１６は図4に示すように漏斗形状であり、外径面および内径面をテーパ状に形成されている。装着具１６は、一例として、テーパ角度が軸方向に対して３０度、外径面テーパ部分の最大直径は８．０ｍｍ、最小直径は６．１ｍｍである。蓋板４１に設けた切込み溝４１ａの幅は上述したように６ｍｍ程度である。導尿チューブ１３は切込み溝４１ａに案内されると図３に示すように装着具１６によって係止され上方に引けない状態になる。

装着具１６は導尿チューブ１３を挿通把持した状態で尿溜めパック３１の上面３１ｃに穿設されているチューブ導孔３１ａに最小直径（６．１ｍｍ）側から挿入される。チューブ導孔３１ａの径は装着具１６の外形面に施されたテーパの最大直径と最小直径の間である６．５ｍｍ程度である。装着具１６をチューブ導孔３１ａに装着すると、尿溜めパック３１は気密性を保持して密閉される。装着具１６はチューブ導孔３１ａに押込み嵌挿して装着しており、チューブ導孔３１ａに着脱自在に構成されている。導尿チューブ１３は装着具１６をチューブ導孔３１ａに装着することにより尿溜めパック３１に接続される。

真空ポンプ５１に一端を連結されている吸引チューブ１４の他端にはフィルタ１７が設けられている。フィルタ１７は脱臭を行うものであるが、尿溜めパック３１において尿吸引時に拡散する可能性のある水分などが真空ポンプ５１へ吸い込まれるのを防止している。
吸引チューブ１４の他端側には吸引チューブ１４を尿溜めパック３１に装着する装着具１８が取付けられている。装着具１８は導尿チューブ１３に装着した装着具１６と同じものである。装着具１８はチューブ導孔３１ｂに押込み嵌挿して装着しており、チューブ導孔３１ｂに着脱自在に構成されている。装着具１８は尿溜めパック３１の気密性を保持してチューブ導孔３１ｂに装着される。

導尿チューブ１３と吸引チューブ１４に装着具１６、１８を装着し切込み溝４１ａ、４１ｂに案内して図２、図３に示す状態にする。この状態で尿タンク３０の上部開口に蓋板４１を配置し蓋容器４０を尿タンク３０に取付けて図１の状態にする。導尿チューブ１３と吸引チューブ１４は先端を尿溜めパック３１のチューブ導孔３１ａ，３１ｂの中に挿入される。また、装着具１６、１８は蓋板４１の切欠き溝４１ａ，４１ｂの下面で押さえつけられ、そのテーパ部分が尿溜めパック３１のチューブ導孔３１ａ，３１ｂに嵌挿され密着する。

一方、尿溜めパック３１は、ばね３３により弾性支持されている支持板３２によって上方に押圧されている。したがって、装着具１６，１８は尿溜めパック３１のチューブ導孔３１ａ，３１ｂとの密着度が増加する。なお、装着具１６、１８とチューブ導孔３１ａ、３１ｂの密着性を高めるにはチューブ導孔３１ａ，３１ｂが穿設されている尿溜めパック３１の上面３１ｃに軟質部材を塗布することもできる。

この構成において、尿レシーバ１は装着者（図示せず）の下着内で排尿部に接触するように装着される。尿タンク３０と真空ポンプ５１、モータ５０などを収納した蓋容器４０は装着者が携帯したり、装着者がベッドに寝ている場合にはベッドの上や下に載置される。

この状態で装着者が排尿すると、尿レシーバ１に設けた尿センサ２０が電気的に導通し尿検知信号を制御基板５２に加える。制御基板５２に搭載されている制御装置はモータ５０を起動させ真空ポンプ５１を駆動する。真空ポンプ５２の駆動により尿溜めパック３１は空気の排気により空気圧が低下し、尿レシーバ１の導尿口２に負圧が生じる。尿レシーバ１に吸収された尿は導尿口２が負圧になると、負圧による吸引力により効率良く導尿チューブ１２に吸引される。導尿チューブ１２に吸引された尿は負圧によって導尿チューブ１３を介して尿溜めパック３１に導かれ蓄えられる。

なお、装着者は排尿すると手動スイッチ４３を操作してモータ５０を起動させて尿溜めパック３１に尿を導くようにすることもできる。

尿溜めパック３１に導かれた尿は図示しない粒子状の高吸水性樹脂と反応してゲル状化される。尿がゲル状化されると尿溜めパック３１内で遥動（波打ち）するのを抑制することができる。したがって、携帯用に使用しても尿漏れの虞れがなく携帯用の自動排尿処理装置として望ましい形態に構成できる。

装着者の排泄が終わり尿センサ２０の尿検知信号が無くなると、制御基板５２に搭載されている制御装置はモータ５０を停止して真空ポンプ５１も停止させる。停止操作は手動スイッチ４３によっても行うことができる。尿溜めパック３１の容量が２回分の排尿を蓄えられる場合には、次の排尿処理も同様にして行われる。

尿溜めパック３１に蓄えられた尿はロック機構４４を外して尿タンク３０と蓋容器４０を分離した後に装着具１６，１８を尿溜めパック３１から取外して尿溜めパック３１を廃棄する。尿溜めパック３１は紙製で焼却処理可能であり可燃物として廃棄することができる。

尿レシーバ１は約１日使用後あるいは排便などで汚れた場合には、ワンタッチジョイント１１により導尿チューブ１２と１３の接続を外すと共にワンタッチジョイント２１により信号線２２、２３の接続を外して尿レシーバ１を廃棄して、新しい尿レシーバ１を装着者に装着する。尿レシーバの可燃物であり焼却処理可能である。

一方、導尿チューブ１３は衛生上の観点から１〜２日で交換する必要がある。導尿チューブ１３の交換はワンタッチジョイント１１により導尿チューブ１２と１３の接続を外すと共にワンタッチジョイント２１により信号線２２、２３の接続を外すようにする。次に、ロック機構４４を外して尿タンク３０と蓋容器４０を分離した後に装着具１６を尿溜めパック３１のチューブ導孔３１ａから取外して図２の状態にする。装着具１６の取外しは装着具１６を掴んでチューブ導孔３１ａから抜くことにより容易にできる。導尿チューブ１３の交換は簡単かつ清潔に行うことができる。

図２の状態において導尿チューブ１３を切欠き溝４１ａから外し装着具１６と一緒に廃棄し、新しい導尿チューブ１３を尿溜めパック３１のチューブ導孔３１ａに装着する。

なお、吸引チューブ１４の空気漏れ点検は導尿チューブ１３の交換と同様にして行われる。

このようにして装着者の排尿を処理するのであるが、導尿チューブを挿通させ尿溜めパックの機密性を保持してチューブ導孔に導尿チューブを装着する装着具によって導尿チューブを尿タンクに接続するようにしているので、導尿チューブの交換を簡単かつ清潔に行うことができる。特に携帯用の自動排尿処理装置として用いると顕著な効果を奏し得る。

また、装着具は漏斗形状にして外径面をテーパ形状にしているのでチューブ導孔への挿脱が特に容易になり、また、内径面もテーパ形状にしているので導尿チューブを挿通孔に挿入し易くなる。

図５に本発明の他の実施例を示す。

図５に示す実施例２が上述の実施例１と異なるところは、２個のチューブ導孔３５ａ，３５ｂが穿設されている蓋板３５によって尿タンク３０の上部開口を蓋して、チューブ導孔３５ａ，３５ｂに導尿チューブ１３と吸引チューブ１４を装着するようにしたことである。導尿チューブ１３の装着具１６はチューブ導孔３５ａに嵌挿装着され、吸引チューブ１４の装着具１８はチューブ導孔３５ｂに嵌挿装着される。

尿タンク３０の上部開口には蓋板３５を嵌着する凹溝３０ａが形成されている。また、尿タンク３０の内側は導尿チューブ１３を配置される領域３０ｂと吸引チューブ１４を配置される領域３０ｃが上と下に隙間を設けた状態で仕切り板３６によって仕切られている。尿溜め容器を構成する尿溜め袋３４は領域３０ｂに収納されている。

尿溜め袋３４はポリエチレンなどで形成され、底面を四角形に構成されている。尿溜め袋３４は開口端側に開口を開閉する紐３４ａが設けられている。紐３４ａは尿タンク３０の内壁面に設けた複数のフック（図示せず）に係止されている。尿溜め袋３４は開口が開いた状態にあり、かつ、尿タンク３０の中でずれないようにしている。尿溜め袋３４には高吸水性樹脂３７が収納されている。

尿タンク３０はチューブ導孔３５ａ，３５ｂに装着具１６、１８を装着すると高い機密性を密閉される。したがって、図５に示す実施例２においても、尿レシーバ１に排泄された尿は尿タンク３０内を負圧にすることにより吸尿され尿溜め袋３４に蓄えられる。尿溜め袋３４に導かれた尿は高吸水性樹脂３７と反応してゲル状化される。

尿溜め袋３４に蓄えられた尿は、図６に示すように手４０で紐３４ａを上方へ引くことによりフックから外れ、巾着袋状に上部開口を閉じることができる。したがって、尿溜め袋３４は手４０を汚すことなく清潔に廃棄することができる。

実施例２においても、導尿チューブを挿通させ尿溜めパックの機密性を保持してチューブ導孔に導尿チューブを装着する装着具によって導尿チューブを尿タンクに接続するようにしているので、導尿チューブの交換を簡単かつ清潔に行うことができる。

また、尿溜め容器としての尿溜め袋は手を汚すことなく清潔に廃棄することができる。

なお、図５に示す実施例２では吸引チューブを尿タンクに固着して連結しても良いことは明らかなことである。

図７、図８にそれぞれ装着具の他の例を示す。

図７は軟質性物質で図７（ａ）に示す円盤状に形成されている円盤状板材１９の中心に十字型の亀裂１９ａを入れ、図７（ｂ）のように亀裂１９ａに導尿チューブ１３を挿通する。亀裂１９ａは導尿チューブ１３を挿通把持する挿通孔となる。

このような構成の装着具１９でも尿タンク３０あるいは尿溜めパック３１の機密性を保持してチューブ導孔に導尿チューブ１３を装着し、導尿チューブ１３を尿タンク３０あるいは尿溜めパック３１に接続することができる。したがって、導尿チューブの交換を簡単かつ清潔に行うことができる。

図８は装着具２５を断面Ｔ字型に形成したものである。このような構成の装着具２５でも尿タンク３０あるいは尿溜めパック３１の機密性を保持してチューブ導孔に導尿チューブ１３を装着し、導尿チューブ１３を尿タンクあるいは尿溜めパックに接続することができる。したがって、導尿チューブの交換を簡単かつ清潔に行うことができる。

以上のように、本発明は導尿チューブを挿通させ尿タンクあるいは尿溜めパックの機密性を保持してチューブ導孔に導尿チューブを装着する装着具によって導尿チューブを尿タンクあるいは尿溜めパックに接続するようにしているので、導尿チューブの交換を簡単かつ清潔に行うことができる
なお、上述の実施例は尿レシーバと尿タンクとを結ぶ導尿チューブにワンタッチジョイントを設けているが、ワンタッチジョイントを省略しても良いことは明らかなことである。

また、尿センサはＩＣチップを用いて尿検知信号を無線で送信するようにすることもできる。

本発明の一実施例を示す全体構成図である。尿タンクを一部破断して蓋容器を除去した分解斜視図である。尿タンクの蓋容器を除去した状態の蓋板の斜視図である。導尿チューブに装着具を取付けた構成図である。本発明の他の実施例を示す一部破断して蓋容器を除去した分解斜視図である。図５に示す他の実施例の説明図である。装着具の他の例を示す構成図である。装着具の他の例を示す構成図である。

符号の説明

１…尿レシーバ、２…導尿口、１１、２１…ワンタッチジョイント、１２，１３…導尿チューブ、１４…吸引チューブ、１５…排気チューブ、１６、１８…装着具、１７…フィルタ、２０…尿センサ、２２、２３…信号線、３０…尿タンク、３１…尿溜めパック、３１ａ，３１ｂ…チューブ導孔、３２…支持板、３３…ばね、３４…尿溜め袋、３４ａ…紐、３５…蓋、３５ａ、３５ｂ…チューブ導孔、３６…仕切り板、３７…高吸水性樹脂、４０…蓋容器、４１…蓋板、４１ａ，４１ｂ…切込み溝、４２…バッテリボックス、４３…手動スイッチ、４４…ロック機構、５０…モータ、５１…真空ポンプ、５２…制御基板。

Claims

装着者が排泄する尿を吸尿する尿レシーバと、チューブ導孔が穿設されている蓋により密閉されている尿タンクと、前記尿タンクの底板に弾性支持されている支持板と、前記支持板に載置して前記尿タンクに収納され、開口端側に開口を開閉する紐が設けられている尿溜め袋と、前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記チューブ導孔を通して前記尿溜め袋に尿を導く導尿チューブと、前記尿タンク内の圧力を低下させて前記導尿口を負圧にして前記尿タンクに尿を吸引する真空ポンプと、前記導尿チューブを挿通把持する挿通孔を形成され、前記尿タンクの機密性を保持して前記チューブ導孔に前記導尿チューブを装着し、前記チューブ導孔に着脱自在な漏斗形状の装着具とを具備することを特徴とする自動排尿処理装置。
装着者が排泄する尿を吸尿する尿レシーバと、チューブ導孔が穿設されている蓋により密閉されている尿タンクと、前記尿タンクの底板に弾性支持されている支持板と、前記支持板に載置して前記尿タンクに収納され、開口端側に開口を開閉する紐が設けられている尿溜め袋と、前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記チューブ導孔を通して前記尿溜め袋に尿を導く導尿チューブと、前記尿溜め袋に収納され尿を吸収してゲル状化する高吸水性樹脂と、前記尿タンク内の圧力を低下させて前記導尿口を負圧にして前記尿タンクに尿を吸引する真空ポンプと、前記導尿チューブを挿通把持する挿通孔を形成され、前記尿タンクの機密性を保持して前記チューブ導孔に前記導尿チューブを装着し、前記チューブ導孔に着脱自在な漏斗形状の装着具とを具備することを特徴とする自動排尿処理装置。
装着者が排泄する尿を吸尿する尿レシーバと、２個のチューブ導孔が穿設されている蓋により密閉されている尿タンクと、前記尿タンクの底板に弾性支持されている支持板と、開口端側に開口を開閉する紐が設けられ、前記尿タンクに前記紐を係止して前記支持板に載置されている尿溜め袋と、前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記チューブ導孔を通して前記尿溜め袋に尿を導く導尿チューブと、前記尿タンク内の空気を吸引チューブで吸引する真空ポンプと、前記尿タンクの上に配置され、前記真空ポンプを収納する蓋容器と、前記導尿チューブを挿通把持する挿通孔を形成され、前記尿タンクの機密性を保持して前記一方のチューブ導孔に前記導尿チューブを装着し、前記チューブ導孔に着脱自在な漏斗形状の第１の装着具と、前記吸引チューブを挿通把持する挿通孔を形成され、前記尿タンクの機密性を保持して前記他方のチューブ導孔に前記吸引チューブを装着し、前記チューブ導孔に着脱自在な漏斗形状の第２の装着具とを具備することを特徴とする自動排尿処理装置。
装着者が排泄する尿を吸尿する尿レシーバと、２個のチューブ導孔が穿設されている蓋により密閉されている尿タンクと、前記尿タンクの底板に弾性支持されている支持板と、開口端側に開口を開閉する紐が設けられ、前記尿タンクに前記紐を係止して前記支持板に載置されている尿溜め袋と、前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記チューブ導孔を通して前記尿溜め袋に尿を導く導尿チューブと、前記尿タンク内の空気を吸引チューブで吸引する真空ポンプと、前記尿タンク内の前記尿溜め袋の収納位置と前記吸引チューブの空気吸引位置を仕切る仕切り板と、前記尿タンクの上に配置され、前記真空ポンプを収納する蓋容器と、前記導尿チューブを挿通把持する挿通孔を形成され、前記尿タンクの機密性を保持して前記一方のチューブ導孔に前記導尿チューブを装着し、前記チューブ導孔に着脱自在な漏斗形状の第１の装着具と、前記吸引チューブを挿通把持する挿通孔を形成され、前記尿タンクの機密性を保持して前記他方のチューブ導孔に前記吸引チューブを装着し、前記チューブ導孔に着脱自在な漏斗形状の第２の装着具とを具備することを特徴とする自動排尿処理装置。
装着者が排泄する尿を吸尿する尿レシーバと、尿タンクの底板に弾性支持されている支持板と、上面にチューブ導孔が穿設され、前記支持板に載置して前記尿タンクに収納されている厚紙で形成された尿溜めパックと、前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記チューブ導孔を通して前記尿溜めパックに尿を導く導尿チューブと、前記尿溜めパック内の圧力を低下させ前記導尿口を負圧にして前記尿溜めパックに尿を吸引する真空ポンプと、前記尿タンクの上に配置され、前記真空ポンプを収納する蓋容器と、前記導尿チューブを前記チューブ導孔に案内するために前記蓋容器の蓋板に形成された切込み溝と、前記導尿チューブを挿通把持する挿通孔を形成され、前記尿溜めパックの機密性を保持して前記チューブ導孔に前記導尿チューブを装着し、前記チューブ導孔に着脱自在な漏斗形状の装着具とを具備することを特徴とする自動排尿処理装置。
装着者が排泄する尿を吸尿する尿レシーバと、尿タンクの底板に弾性支持されている支持板と、上面に２個のチューブ導孔が穿設され、前記支持板に載置して前記尿タンクに収納されている厚紙で形成された尿溜めパックと、前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記チューブ導孔を通して前記尿溜めパックに尿を導く導尿チューブと、前記尿タンク内の空気を吸引チューブで吸引する真空ポンプと、前記尿タンクの上に配置され、前記真空ポンプを収納する蓋容器と、前記導尿チューブを挿通把持する挿通孔を形成され、前記尿タンクの機密性を保持して一方の前記チューブ導孔に前記導尿チューブを装着し、前記チューブ導孔に着脱自在な漏斗形状の第１の装着具と、前記吸引チューブを挿通把持する挿通孔を形成され、前記尿タンクの機密性を保持して前記他方のチューブ導孔に前記吸引チューブを装着し、前記チューブ導孔に着脱自在な漏斗形状の第２の装着具とを具備することを特徴とする自動排尿処理装置。