JP4323747B2 - 位置決め部材、位置決め部材と該位置決め部材が係止された被支持部材と該被支持部材を支持する軸 - Google Patents

位置決め部材、位置決め部材と該位置決め部材が係止された被支持部材と該被支持部材を支持する軸 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被支持部材が支持される軸に係止され、被支持部材の軸に対するスラスト方向の移動を規制する位置決め部材及び位置決め部材の取り外し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図9に示すように、軸80に支持されたギヤ81等の被支持部材を軸80から抜けないように保持するために、周溝82に装着するC形の止め輪83が広く用いられている。
【0003】
この止め輪83は、金属によって環状に形成されるとともに1箇所が切り離されている。止め輪83を周溝82に取り付けるには、止め輪83の切り離し部分を周溝82の底面に押し当て、全体が拡開するように弾性変形させる。そして、切り離し部分を軸80の反対側まで移動させることで全体を弾性復帰させるとともに周溝82内で軸80に嵌着させる。その結果、止め輪83は周溝82に係止され、周溝82から張り出した止め輪83の周縁部がギヤ80に当接して軸80からの抜けを規制する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、部品又は原材料に対するリサイクルの要求が高くなっているため、製品には各部品に容易に分解できる構造であることが要求されている。上記のような止め輪83を用いた固定構造においても、ギヤ81を軸80から容易に取り外すことができる必要がある。
【0005】
しかしながら、小型化が要求される製品においては、ギヤ81等が設けられた内部空間の制約から、軸80の外径に対してそれほど大きな外径の止め輪83を用いることはできず、その外周縁は軸80の外周面から径方向にそれほど張り出していない。このため、軸80に係止されている止め輪83の外周縁部をラジオペンチ等で把持することは困難であり、止め輪83を軸80の周溝82から取り外すことは容易でない。
【0006】
また、図9に示すように、複数の軸80が平行に設けられ、それぞれの軸80に支持されたギヤ81同士が噛み合わされている動力伝達構造が一般に良く用いられている。
【0007】
このような伝達構造では、各ギヤ81は、それぞれの軸80に係止された止め輪83によって保持されている。このため、製品の分解時には、各軸80からそれぞれ止め輪83を取り外す必要があり、全てのギヤ81を取り外すために長い時間を要していた。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、全体の外径をさほど大きくすることなく、軸からの取り外しをより容易に行うことができる位置決め部材及び位置決め部材の取り外し方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、環状に形成されるとともにその1箇所が切り離され、被支持部材を支持する軸の周溝に係止されることで被支持部材の軸に対するスラスト方向の移動を規制する位置決め部材であって、前記切り離された両端部には、前記切り離された箇所を挟んで互いに遠ざかる方向へ延設されるとともに延設方向先端側ほど張出量が多くなるよう径方向外側へ張り出している一対の張出部が設けられ、前記一対の張出部は、それぞれの最も張り出した先端が、前記環状に形成された部分の内径よりも長い距離を隔てて互いに離間するよう張り出していることを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、位置決め部材の切り離された両端部において径方向外側へ張り出す一対の張出部は、それぞれの最も張り出した先端が、環状に形成された部分の内径よりも長い距離を隔てて互いに離間するよう張り出しているので、全体の外径が大きくなることはない。そして、張出部を把持して略径方向外向きに引っ張ると、全体が拡開するように変形して軸の周溝から外れる。従って、全体の外径をさほど大きくすることなく、軸からの取り外しをより容易に行うことができる。また、軸に装着されている状態で自重によって回転し、裏表に関係なく両張出部が下側位置に配置される。従って、裏表に関係なく軸へ取り付けても、位置決め部材の下側でいずれかの張出部を引っ張ることができる。その結果、軸からの取り外しをより一層容易に行うことができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、環状に形成されるとともにその1箇所が切り離され、被支持部材を支持する軸の周溝に係止されることで被支持部材の軸に対するスラスト方向の移動を規制する位置決め部材であって、前記切り離された両端部には、径方向外側へ張り出す一対の張出部が設けられ、前記一対の張出部にはそれぞれ貫通孔が形成されるとともに一対の該貫通孔は前記切り離された箇所を挟んで互いに遠ざかる方向へ偏倚した位置に設けられ、一対の該貫通孔の離間長さは、前記環状に形成された部分の内径よりも長いことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、一対の張出部に設けられた一対の貫通孔は、切り離された箇所を挟んで互いに遠ざかる方向へ偏倚して位置するので、一方の貫通孔に、例えばピンセット等の器具を係止して張出部を略径方向外向きに引っ張ることができる。従って、軸からの取り外しをより一層容易に行うことができる。また、軸に装着されている状態で自重によって回転し、裏表に関係なく両張出部が下側位置に配置される。従って、裏表に関係なく軸へ取り付けても、位置決め部材の下側でいずれかの張出部を引っ張ることができる。その結果、軸からの取り外しをより一層容易に行うことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、プラスチックで一体形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、軸から取り外すために引っ張ったときに、係合部分の全体を容易に拡開変形させることができる。従って、軸からの取り外しをより一層容易に行うことができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、被支持部材を支持する軸の周溝に係止されることで該被支持部材の軸に対するスラスト方向の移動を規制する状態で取り付けられた請求項1又は請求項3に記載の位置決め部材を、前記軸から取り外す位置決め部材の取り外し方法であって、前記一対の張出部のうち一方を工具で把持する工程と、前記張出部を把持した前記工具を用いて、一方の前記張出部を前記位置決め部材の切り離された箇所を拡開させる方向へ引っ張り、前記位置決め部材の全体が拡開するように変形させることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明は、被支持部材を支持する軸の周溝に係止されることで該被支持部材の軸に対するスラスト方向の移動を規制する状態で取り付けられた請求項2又は請求項3に記載の位置決め部材を、前記軸から取り外す位置決め部材の取り外し方法であって、前記一対の貫通孔のうち一方に工具の一部を差し込む工程と、前記貫通孔に一部を差し込んだ前記工具を用いて、一方の前記張出部を前記位置決め部材の切り離された箇所を拡開させる方向へ引っ張り、前記位置決め部材の全体が拡開するように変形させることで前記位置決め部材を前記軸から取り外す工程とを備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態について説明する。
【0019】
図2(a),(b)に示すように、位置決め部材10は、軸11の周溝12に係止され、軸11に支持されたギヤ13の軸11に対するスラスト方向の移動を規制して、軸11から抜けないように保持する。
図1(a)に示すように、位置決め部材10は、環状に形成されるとともにその1箇所が切り離されている。位置決め部材10は、プラスチックで一体形成されている。また、均一な厚さの平板状に形成されている。
【0020】
位置決め部材10には、その外周縁の一部に、径方向外側へ張り出す張出部14が設けられている。張出部14は、切り離された両端部にそれぞれ設けられている。
【0021】
各張出部14には、その厚さ方向に貫通する孔15がそれぞれ設けられている。
孔15は、例えばピンセット等の器具を係止可能な円形に形成されている。
【0022】
そして、位置決め部材10は、周溝12の底面12aに嵌着した状態で軸11に取り付けられる。
次に、以上のように構成された本実施形態の作用について説明する。
【0023】
位置決め部材10を軸11の周溝12に取り付けるには、その切り離された両端部を周溝12の底面12aに押し当て、全体を拡開させるように弾性変形させる。そして、切り離された両端部を軸11の反対側まで移動させることで弾性復帰させるとともに周溝12内で軸11に嵌着させる。その結果、位置決め部材10は周溝12に係止され、軸11からのギヤ13の抜けを規制する。
【0024】
また、位置決め部材10を軸11から取り外すには、図1(b)に示すように、両張出部14のいずれか一方の孔15に、例えばピンセットの先を係止させて張出部14を略径方向外向き(矢印で図示)に引っ張る。すると、位置決め部材10は、その全体が拡開するように変形し、周溝12から外れる。
【0025】
次に、以上詳述した本実施形態が有する効果を列記する。
(1) 上述したように、外周縁の一部にのみ張出部14が設けられているので、全体の外径が大きくなることはない。そして、張出部14を係止して略径方向外向きに引っ張ると、全体が拡開するように弾性変形して軸11の周溝12から外れる。従って、全体の外径をより大きくすることなく、軸11からの取り外しをより容易に行うことができる。
【0026】
(2) 張出部14にその厚さ方向に貫通する孔15が設けられているので、孔15にピンセット等の器具を係止して張出部14を略径方向外向きに引っ張ることができる。従って、軸11からの取り外しをより一層容易に行うことができる。
【0027】
(3) 張出部14が、切り離された両端部にそれぞれ設けられているので、軸11に装着されている状態で自重によって回転し、その裏表に関係なく下側に両張出部14が配置される。従って、裏表に関係なく軸11へ取り付けても、位置決め部材10の下側でいずれかの張出部14を引っ張ることができる。その結果、軸11からの取り外しをより一層容易に行うことができる。
【0028】
(4) 位置決め部材がプラスチックで一体形成されているので、軸11から取り外すために引っ張ったときに、全体を容易に拡開変形させることができる。従って、軸11からの取り外しをより一層容易に行うことができる。
【0029】
(5) 孔15が円形に形成されているので、張出部14を大型化しなくても張出部の強度をより容易に確保し、ピンセット等の器具でより確実に軸11から取り外すことができる。従って、位置決め部材10がより大型化しないようにすることができる。
【0030】
(第2実施形態)
次に、本実施形態を具体化した第2実施形態について説明する。尚、本実施形態の位置決め部材20は、前記第1実施形態の位置決め部材10と同様に使用されるものである。
【0031】
位置決め部材20は、略環状に形成されるとともにその1箇所が切り離されている。位置決め部材20は、プラスチックで一体形成されている。また、均一な厚さの平板状に形成されている。
【0032】
位置決め部材20には、その外周縁の一部に、径方向外側へ張り出す張出部21が設けられている。張出部21は、切り離された側と反対側に設けられている。
【0033】
張出部21には、その厚さ方向に貫通する孔22が設けられている。
孔22は、例えばピンセット等の器具を係止可能な円形に形成されている。
そして、位置決め部材20は、周溝12の底面12aに嵌着した状態で軸11に取り付けられる。
【0034】
以上のように構成された本実施形態も、前記第1実施形態と同様に、軸11の周溝12に取り付けられる。
また、位置決め部材20を軸11の周溝12から取り外すには、図3(b)に示すように、張出部21に設けられた孔22に、例えばピンセットの先を係止させて張出部21を略径方向外向きに引っ張る。すると、位置決め部材20は、その全体が拡開するように変形して周溝12から外れる。
【0035】
次に、以上詳述した本実施形態は、前記第1実施形態の(1),(2),(4),(5)に記載した各効果に加えて、下記の効果を有する。
(6) 張出部21が切り離された側の反対側に設けられているので、軸11に装着されている状態で自重によって回転し、その裏表に関係なく下側に配置される。従って、裏表に関係なく軸11に取り付けても、位置決め部材20の下側で張出部21を引っ張ることができる。その結果、軸11からの取り外しがより一層容易となる。
【0036】
(第3実施形態)
次に、本実施形態を具体化した第3実施形態について説明する。尚、本実施形態の位置決め部材30は、前記第1実施形態の位置決め部材10と同様に使用されるものである。
【0037】
位置決め部材30は、略環状に形成されるとともにその1箇所が切り離されている。位置決め部材30は、プラスチックで一体形成されている。また、均一な厚さの平板状に形成されている。
【0038】
位置決め部材30には、その外周縁の一部に、径方向外側へ張り出す張出部31が設けられている。張出部31は、切り離された側と反対側に設けられている。
【0039】
張出部31は、位置決め部材30の外周縁の外径と同じ幅で径方向に延びるように形成されている。
張出部31には、その厚さ方向に貫通する孔32が設けられている。
【0040】
孔32は、例えばマイナスドライバーの先端を係止可能な四角形に形成されている。
そして、位置決め部材30は、周溝12の底面12aに嵌着した状態で軸11に取り付けられる。
【0041】
以上のように構成された本実施形態も、前記第1実施形態と同様に、軸11の周溝12に取り付けることができる。
また、位置決め部材30を軸11から取り外すには、図4(b)に示すように、張出部31の孔32にマイナスドライバーの先端を係止させて張出部31を略径方向外向きに引っ張る。すると、位置決め部材30は、その全体が拡開するように変形して軸11から外れる。
【0042】
次に、以上詳述した本実施形態は、前記第1実施形態の(1),(2),(4)に記載した各効果に加えて、下記の効果を有する。
(7) 張出部31は、位置決め部材30の外周縁の外径と同じ幅で延びるように形成されている。そして、この張出部31には、四角形の孔32がこの幅方向に延びるように設けられている。このため、張出部31ができるだけ張り出さないようにしながら、位置決め部材30の外周縁の外径に対してより大きな長辺を備えた四角形の孔32を設けることができる。
【0043】
従って、位置決め部材30の外径が小さくても、張出部31の孔32にマイナスドライバーの先を係止して軸11から取り外すことができる。
(第4実施形態)
次に、本発明を具体化した第4実施形態について説明する。
【0044】
図5(a),(b)に示すように、
位置決め部材40は、平行に配置された複数の軸41a,41b,41cにそれぞれ支持されているギヤ42a,42b,42cの各軸41a〜41cに対するスラスト方向の移動を規制して、各軸41a〜41cから抜けないように保持する。
【0045】
位置決め部材40は、プラスチックで平板状に一体形成されている。
位置決め部材40は、前記各軸41a,41b,41cの周溝43a,43b,43cにそれぞれ係合可能な3つの係合凹部44a,44b,44cを備えている。各係合凹部44a〜44cは、各軸41a〜41cが配置された長手方向に沿って延びるように形成された連結部45に設けられている。
【0046】
各係合凹部44a〜44cは、それぞれ略円形の凹部を形成する一対の係合片46からなる。両係合片46は、周溝43a〜43c内で軸41a〜41cを把持するように形成されている。そして、各係合凹部44a〜44cは、連結部45により、同一の方向に開口するように連結されている。
【0047】
そして、位置決め部材40は、各係合凹部44a〜44cが、それぞれ軸41a〜41cの周溝43a〜43cに嵌着した状態で各軸41a〜41cに取り付けられる。
【0048】
次に、以上のように構成された本実施形態の作用について説明する。
位置決め部材40の各係合凹部44a〜44cをそれぞれ軸41a〜41cの周溝43a〜43cに係合させるには、連結部45を把持した状態で各係合凹部44a〜44cの開口部をそれぞれ周溝43a〜43cの底面に押し当て、各係合凹部44a〜44cの両係合片46を拡開させるように弾性変形させる。そして、各係合凹部44a〜44cの開口部をそれぞれ軸41a〜41cの反対側まで移動させることで弾性復帰させるとともにそれぞれ周溝43a〜43c内で軸41a〜41cに係合させる。その結果、位置決め部材40は各軸41a〜41cの周溝43a〜43cに固定され、各軸41a〜41cからのギヤ42a〜
42cの抜けを規制する。
【0049】
また、位置決め部材40を各軸41a〜41cから取り外すには、連結部45を把持して、図6に示すように、各係合凹部44a〜44cが開口する向きと反対向きに引っ張る。すると、各係合凹部44a〜44cがそれぞれ拡開するように変形し、それぞれ軸41a〜41cの周溝43a〜43cから外れる。
【0050】
次に、以上詳述した本実施形態が有する効果を記載する。
(8) 上述したように、複数の各軸41a〜41cの周溝43a〜43cにそれぞれ係合する係合凹部44a〜44cによって、各軸41a〜41cに支持されたギヤ42a〜42cが保持される。そして、各係合凹部44a〜44cが同一の方向に開口するように設けられているので、各係合凹部44a〜44c同士を連結する連結部45を把持して反対方向に引っ張ると、各係合凹部44a〜44cがそれぞれ軸41a〜41cの周溝43a〜43cから外れる。
【0051】
従って、複数の軸41a〜41cにそれぞれ支持されたギヤ42a〜42cの抜けを規制することができ、しかも、各軸41a〜41cから容易に取り外すことができる。
【0052】
次に、上記第1〜第4実施形態の変形例を列挙する。
(変形例1) 前記第1実施形態で、図7(a),(b)に示すように、各張出部14に孔15を設けない構成とする。この場合、両張出部14の一方を、ラジオペンチ等の器具で把持して略径方向に引っ張ることで、軸11から取り外すことができる。
【0053】
(変形例2) 前記第3実施形態で、図8(a),(b)に示すように、張出部31に、四角形の孔32に代わり、円形の孔33が設けられた構成とする。この孔33は、例えばピンセット等の器具を係止させることができるように形成されている。この場合にも、軸11からの取り外しをより一層容易に行うことができる。
【0054】
(変形例3) 前記第1実施形態で、位置決め部材10が、金属で一体形成された構成とする。また、第2、第3及び第4実施形態においても、同様にである。
【0055】
(変形例4) 前記第1実施形態で、孔15の形状は、楕円形、涙滴形、三角形、四角形(菱形、矩形、台形を含む)、多角形等のいずれの形状であってもよい。第2実施形態の孔22も同様である。
【0056】
(変形例5) 前記第3実施形態で、孔32は、張出部31の幅方向に延びる長円形であってもよい。
(変形例6)前記第4実施形態で、係合凹部44a〜44cの数は、2つであってもよく、又、4つ以上であってもよい。
【0057】
(変形例7) 前記第4実施形態で、位置決め部材40は、平板でなくてもよく、各軸41a〜41cの軸線方向での各係合凹部44a〜44cの位置が異なっていてもよい。
【0058】
以下、前記各実施形態から把握される技術的思想をその効果とともに記載する。
(1) 請求項2に記載の発明において、前記貫通孔は、位置決め部材の厚さ方向に貫通することを特徴とする位置決め部材。
【0059】
(2) 請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記貫通孔は、円形に形成されていることを特徴とする位置決め部材。このような構成によれば、張出部を大型化しなくても張出部の強度をより容易に確保し、ピンセット等の器具で軸からより確実に取り外すことができるので、位置決め部材がより大型化しないようにすることができる。
【0060】
(3) 環状に形成されるとともにその1箇所が切り離され、被支持部材を支持する軸の周溝に係止されることで被支持部材の軸に対するスラスト方向の移動を規制する位置決め部材であって、その外周縁の一部には径方向外側へ張り出す張出部が設けられるとともに、前記張出部には貫通孔が設けられており、前記張出部は、前記切り離された側と反対側に設けられていることを特徴とする位置決め部材。
(4) 前記技術的思想(3)に記載の発明において、前記張出部(31)は、位置決め部材(30)の外周縁の外径と同じ幅で延びるように形成され、この張出部(31)には、前記孔(32)がこの幅方向に延びるように設けられていることを特徴とする位置決め部材。このような構成によれば、位置決め部材の外径が小さくても、張出部の孔にマイナスドライバーの先を係止して軸から取り外すことができる。
【0061】
【発明の効果】
請求項1〜請求項5に記載の発明によれば、全体の外径をさほど大きくすることなく、軸からの取り外しをより容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施形態の位置決め部材を示す模式正面図、(b)は同じく取り外し時の状態を示す模式正面図。
【図2】(a)は軸に取り付けた位置決め部材を示す模式正面図、(b)は同じ模式側断面図。
【図3】(a)は第2実施形態の位置決め部材を示す模式正面図、(b)は同じく取り外し時の態様を示す模式正面図。
【図4】(a)は第3実施形態の位置決め部材を示す模式正面図、(b)は同じく取り外し時の態様を示す模式正面図。
【図5】(a)は第4実施形態の位置決め部材を示す模式正面図、(b)は同じく(a)でのA−A線模式断面図。
【図6】同じく取り外し時の態様を示す模式正面図。
【図7】(a)は他の実施形態の位置決め部材を示す模式正面図、(b)は同じく取り外し時の態様を示す模式正面図。
【図8】(a)は他の実施形態の位置決め部材を示す模式正面図、(b)は同じく取り外し時の態様を示す模式正面図。
【図9】従来の止め輪を示す模式正面図。
【符号の説明】
10 位置決め部材
11 軸
12 周溝
13 被支持部材としてのギヤ
14 張出部
15 孔
20 位置決め部材
21 張出部
22 孔
30 位置決め部材
31 張出部
32 孔
33 孔
40 位置決め部材
41a〜41c 軸
42a〜42c ギヤ
43a〜43c 周溝
44a〜44c 係合凹部
45 連結部
46 係合片

Claims (6)

  1. 環状に形成されるとともにその1箇所が切り離された位置決め部材であって、
    前記切り離された両端部には、前記切り離された箇所を挟んで互いに遠ざかる方向へ延出するとともに延出方向先端側ほど張出量が多くなるよう径方向外側へ張り出している一対の張出部が設けられ、
    前記一対の張出部は、それぞれの最も張り出した先端が、前記環状に形成された部分の内径よりも長い距離を隔てて互いに離間するよう張り出すとともに、前記張出部の一対の外側輪郭線が前記切り離された箇所と反対となる側から前記延出方向先端へ向かうほど拡開する形状に形成され、
    前記張出部の一対の内側輪郭線は、前記環状に形成された部分の内径よりも短い距離を隔てて互いに離間するよう形成されており、
    かつ、前記張出部の一方のみを工具で把持し、拡開させる方向に引っ張ることで取り外すことが可能な位置決め部材。
  2. 前記位置決め部材は、被支持部材を支持する軸の周溝に係止されることで被支持部材の軸に対するスラスト方向の移動を規制する位置決め部材である請求項1に記載の位置決め部材。
  3. プラスチックで一体形成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の位置決め部材。
  4. 請求項1乃至3のいずれか記載の位置決め部材と、該位置決め部材が係止された被支持部材と、該被支持部材を支持する軸。
  5. 前記被支持部材はギヤである請求項4記載の位置決め部材と、該位置決め部材が係止された被支持部材と、該被支持部材を支持する軸。
  6. 被支持部材を支持する軸の周溝に係止されることで該被支持部材の軸に対するスラスト方向の移動を規制する状態で取り付けられた請求項1乃至3のいずれかに記載の位置決め部材を、前記軸から取り外す位置決め部材の取り外し方法であって、
    前記軸に取り付けられた前記位置決め部材に対し前記一対の張出部のうち一方のみを工具で把持する工程と、
    前記一方のみの張出部を把持した前記工具を用いて、前記一方のみの張出部を前記位置決め部材の切り離された箇所を拡開させる方向へ引っ張り、前記位置決め部材の他方の張出部側の端部の前記軸に対する係合が外れるまで前記位置決め部材の全体が拡開するように変形させることで前記位置決め部材を前記軸から取り外す工程とを備えたことを特徴とする位置決め部材の取り外し方法。
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