JP4323242B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置に関し、詳細には電子写真プロセスを用いた画像形成装置を構成する、引き出し可能な一体ユニットの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2001−272892号公報
近年、ジャム処理性の改善、及び装置のコンパクト化に伴い、画像形成装置を構成するために必要な転写装置、定着装置、排紙装置、両面搬送装置など複数の装置を一体にしてユニット化して装置内に納め、そしてこれらの略ユニットが装置本体から引き出し可能な構成になっている。これらの引き出し可能な装置やユニットと装置本体との電気的な接続には、上記特許文献1において、装置に納めた時に通電し、引き出した時に通電が切れるような勘合式のコネクタ(以下ドロワコネクタという)を使用していた提案がなされている。
【0003】
しかし、このドロワコネクタは、ユニット収納時のコネクタ勘合時に、ドロワコネクタ内の接点の接触の状態により電圧レベルが安定せずチャタリングが発生し、誤動作を引き起こしたり、接続不良を起こしていた。また、ドロワコネクタはユニットを引き出した時に通電が切れるので、ユニット側に制御のためのPCB基板を設置する場合、CPUなどの制御ICをPCB基板に搭載すると、本体側と常に通信を行っているため常時通電が必要であり、仮に途中で通電がなくなると装置本体とユニットとの間で通信エラーが発生し、ユニット側で不具合が起きたとみなしてシステムエラーになったりしていた。そこで、常時通電状態を保つために装置本体とユニットを電線で常時接続すればよいわけだが、その方法として、コシが柔らかく、折り曲げが自在なフラットケーブルの使用が考えられるが、このコネクタはコスト高であった。このような欠点を解決するために、汎用電線による安価な電気的な接続手段を用い、かつユニット側にCPU搭載のプリント基板(以下PCB基板と略す)を具備させることにより、ユニット単体での独立した制御を可能にし、規模、制御負荷の数に影響されることなく引き出し可能なユニットを構成できる。
【0004】
しかし、引き出されるユニットはGNDを取ることが構成上難しく、GNDを取る手段として、ユニット収納時に板バネなどのバネ板金によって装置本体とユニットの板金を取る方法、アース線による多点接続などが挙げられるが、そのどれも装置本体とGNDの共通化という意味では不十分であった。そこで、ユニットのGNDが弱いとどのような現象が起こるかというと、5Vの信号系電源と24Vのパワー系電源という2系統電源の電圧を持っている場合、5Vの信号系電源はジャム処理等でユニットが引き出されている状態でも安全であるので、常時通電状態であるが、24Vのパワー系電源はモータ等駆動した場合巻き込みなどが発生し、ユーザが怪我をする可能性があるので、スイッチ等で切っている場合が多い。また、ジャム処理が終了後ユニットを収納し、24Vのパワー系電源が供給されると、PCB基板に挿入されているコンデンサの容量によって一瞬にして大電流の突入電流が流れ、この影響でGNDのレベルが変動し、その結果5Vの信号系電源の電圧がリセット電圧以下まで下がってリセットがかかり、装置本体とユニットの通信エラーが発生してしまっていた。
【0005】
一方、装置本体と搬送ユニットとの接続にドロワコネクタを使用している場合、24Vのパワー系電源と5Vの信号系電源の入力するタイミングを調整し、回避は可能であるが、上記のような5Vの信号系電源が常時通電されるような構成では回避は不可能であり、またGNDレベルの変動を受けやすい状態にはなっている。しかし、5Vの信号系電源が常時接続できることは上述したようにジャム処理性や、ユニットの規模に影響されないなど、メリットも大きく、また電圧が変動するのは24Vのパワー系電源の突入電流による影響が大きいので、そこさえ回避できれば良いことになる。
【0006】
そこで、この電圧の変動を抑えるために、24Vのパワー系電源の突入電流により変動する5Vの信号系電源の電圧変動を抑える構成とする。例えば、突入電流期間に5Vのレベルがリセット電圧である4.2Vまで下がらなければ良いので、図8に示すように、5Vの信号系電源81に直列に電流制限素子としての抵抗体82を挿入し、更に並列にコンデンサ83を接続したRCの積分回路にすることによって、波形の立下りエッジをなまらすことができ、ある時間に対して、電圧の落ち込み角度を抑えることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、接続負荷などのショートなど異常時には直列に接続している抵抗体が溶断していまい、火災が発生してしまう可能性があるなど安全性を確保できない。
【0008】
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、パワー系電源の突入電流による信号系電源の電圧変動を抑え、かつ異常時の安全対策を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、本発明の画像形成装置は、装置本体から着脱可能なユニットと、ユニットに設けられた電気回路と、ユニットが装置本体に装着されたときに装置本体から電気回路に設けられたコネクタを介して電源を供給する。更に、本発明の画像形成装置は、装置本体側からユニットに電源を供給する電源ラインに、直列に電流制限素子を接続し電流制限素子をバイパスするバイパス回路を設け、バイパス回路にはスイッチング手段が設けられ、スイッチング手段には積分回路が接続され、積分回路に接続された電源は電源と共通であることに特徴がある。よって、パワー系電源の突入電流による信号系電源の電圧変動を抑え、かつ異常時の安全対策を有する画像形成装置を提供できる。
【0013】
た、スイッチング手段はトランジスタで構成されていることが好ましい。更に、積分回路は、少なくとも、抵抗体及びコンデンサを含んで構成されていることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置は、装置本体側からユニットに電源を供給する電源ラインに、直列に電流制限素子を接続し電流制限素子をバイパスするバイパス回路を設け、バイパス回路にはスイッチング手段が設けられ、スイッチング手段には積分回路が接続され、積分回路に接続された電源は電源と共通である。
【0015】
【実施例】
図1は本発明の一実施例に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。同図に示す本実施例の画像形成装置としてのデジタル複写機の構成は、主に、装置本体100と、自動原稿送り装置(以下ADFと略す)200と、給紙ユニット300とを含んで構成されている。なお、通信手段を持たせてFAX送受信機能、LAN接続手段や記憶手段を持たせたネットワーク機能等を有する複合機に構成することも可能である。そして、ADF200は原稿給紙台201上に積載された原稿を1枚ずつ複写機本体100側のコンタクトガラス101上に給紙し、画像読み取り後に排紙トレイ205上に排紙するように構成されている。原稿給紙台201上の原稿は、サイドフェンス(図示せず)により幅方向が揃えられ、給紙ローラ202により一番下の原稿から分離されて給紙され、搬送ベルト203によりコンタクトガラス101上に給紙される。また、給送部207には、原稿幅検知センサ208及び原稿長さ検知センサ209が設けられている。原稿幅検知センサ208及び原稿長さ検知センサ209により、ADF200から送られる原稿のサイズを検知する。コンタクトガラス101上の原稿は読み取り終了後に、搬送ベルト203及び排紙ローラ204により排紙トレイ205上に排紙される。
【0016】
また、両面の原稿を読み取る場合には、原稿給紙台201上の原稿は給紙ローラ202により一番下の原稿から分離されて給紙され、搬送ベルト203によりコンタクトガラス101上を通過して反転爪206により反転され、再びコンタクトガラス101上に給紙されて裏面(又は表面)が読み取られる。次いで、コンタクトガラス101上の原稿は裏面読み取り終了後に、搬送ベルト203により搬送されて反転爪206により反転され、再びコンタクトガラス101上に給紙されて表面(又は裏面)が読み取られる。そして、表面読み取り終了後の原稿は搬送ベルト203及び排紙ローラ204により排紙トレイ205上に排紙される。
【0017】
次に、本実施例の画像形成装置における一連の画像形成の動作について説明すると、図1の装置本体100は原稿を読み取るスキャナ、画像処理部及びプロッタなどを有する。スキャナは原稿を載置するためのコンタクトガラス101と光学走査系を有している。この光学走査系は、ランプ102、第1のミラー103、第2のミラー104、第3のミラー105、レンズ106、フルカラーCCD107等を有している。そして、ランプ102及び第1のミラー103は第1のキャリッジ(図示せず)に搭載され、この第1のキャリッジは原稿読み取り時にステッピングモータ(図示せず)により一定の速度で副走査方向に移動する。第2のミラー104及び第3のミラー105は第2のキャリッジ(図示せず)に搭載され、この第2のキャリッジは原稿読み取り時にステッピングモータ(図示せず)により第1のキャリッジの1/2の一定速度で副走査方向に移動する。この第1、第2のキャリッジの移動によりコンタクトガラス101上の原稿が光学的に走査され、レンズ106によりフルカラーCCD107の受光面に結像されて光電変換される。そして、フルカラーCCD107により赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色に分離された画像信号は、図示していない画像処理回路によりA/D変換等された後に画像処理部(図示せず)により各種の画像処理が施され、次いでコピー時には書き込みユニットにより記録紙にコピーされる。
【0018】
次に、図1の本実施例の画像形成装置における書き込みユニットの構成及び動作について説明すると、書き込みユニットは、レーザ出力ユニット108、fθレンズ109、ミラー110を有し、レーザ出力ユニット108はレーザ光源であるレーザダイオード(以下LDと略す)(図示せず)、ポリゴンミラー(図示せず)及びポリゴンモータ(図示せず)を有している。レーザ出力ユニット108からはコピー時にはスキャナにより読み取られた画像に応じて変調された黒信号のレーザ光が出射され、感光体111上にその潜像が形成される。そして、感光体111の回りには、黒の第1の現像器112、赤信号の画像を書き込むためのLED書き込みユニット113、赤の第2の現像器114、図示していない転写器及び分離器などが配置され、感光体111上のトナー像が用紙に記録される。用紙は装置本体100内に搭載されている第1のトレイ301、第2のトレイ302及び第3のトレイ303の1つから選択的にそれぞれフィードローラ及び分離コロのローラ対により給紙される。そして、この用紙は先端がレジストセンサ304により検出された後の所定時間後にレジストローラ305に突き当って一旦停止し、副走査有効期間信号(FGATE)に同期してレジストローラ305により搬送され、感光体111上のトナー像が転写される。次いでこの用紙は感光体111から分離された後、搬送装置115により搬送され、定着装置116によりトナー像が定着される。この定着後の用紙は片面印刷時と両面印刷後には切り換え爪117、排紙ローラ118により排紙トレイ119に排出される。他方、両面印刷時の表面印刷後の用紙は、切り換え爪117により反転搬送路120に導かれ、反転搬送ローラ(図示せず)により用紙がスイッチバック搬送されて、用紙が反転され、両面再給紙搬送路121に搬送される。両面再給紙搬送路121に搬送された用紙は、縦搬送ユニット122に送られて裏面に画像が形成される。
【0019】
図2は図1のデジタル複写機の制御系を示すブロック図である。同図において、システムコントローラ11は、システム全体の制御、プリンタデータ受信の管理、ファイル管理を行う。メインコントローラ12は、画像形成に関る各種制御を受け持つ部分であり、給紙、搬送、定着、両面印刷、プロセス制御、用紙搬送タイミング制御等を行う。操作部コントローラ13は、操作部の液晶、各種LEDの表示制御、各種キー入力制御を行う。また、画像処理コントローラ14は、画像制御、スキャナ21の読み取り制御、書き込みユニット22の書込制御を行う。ADFコントローラ15は、図1のADF200の制御を行う。更に、FAXコントローラ16は、FAX送受信の管理、ファイル管理を行う。
【0020】
図3は本実施例の画像形成装置における引き出し可能なユニットの構成を示す斜視図である。同図において、各種搬送ローラ(図示せず)、転写ベルトユニット31、定着ユニット32、両面ユニット(図示せず)等が搭載され、各ユニットを支持する構造体、及び各ユニット間における用紙をガイドする搬送ガイド等が樹脂一体成形で構成されている。そして、搬送ユニットは、一体的に左右に取り付けられた、図示していないスライドレールで装置本体100より、搬送方向と直角に引き出し可能になっている。また、搬送ユニットにおいて、装置本体側の電気的接続は汎用電線によりなされているが、その配回し及び保護として、図4に示すようなステー41,42を複数組み合わせて使用することで最も安価な構成を実現している。更に、搬送ユニットは、当該搬送ユニットに搭載されている各装置、及び各負荷を制御するためのプリント基板(以下PCB基板と略す)(図示せず)を有しており、そのPCB基板と装置本体側で汎用電線による接続がなされており、PCB基板動作に必要な電力供給、信号の供給を行っている。また、PCB基板にはCPU等の制御ICを搭載しており、装置本体側のメイン制御用のPCB基板と、例えばUARTなのでのシリアル通信を使用して、常時通信を成り立たせており、この通信は搬送ユニットを引き出した状態でも成り立っている。この常時接続により、例えば、搬送ユニットを引き出したままセンサの状態を検出することができるので、ジャム処理等で搬送ユニットを引き出したままの状態でも、リアルタイムにジャム紙の取り除き状況を装置本体側の操作部等に表示が可能である。この時、電力が常時供給されているといっても、搬送ユニットに信号系とパワー系の2系統の電源を持つ場合、装置の仕組みとして、搬送ユニットを引き出すために装置前側のドアーを開ければスイッチによりパワー系の電源は落ちるため、モータ等が動くことはなく、ユーザは安全にジャム処理を行うことができる。
【0021】
次に、ジャム処理が終了した後、本実施例の画像形成装置では、搬送ユニットが収納され、前カバーを閉めることによってスイッチがONし、24Vのパワー系電源の突入電流が流れると、図5に示す信号波形図からわかるように、搬送ユニットのGNDレベルが上に持ち上がるように変動する。そして、GNDレベルが持ち上がると、搬送ユニットの5Vレベルも持ち上がり、仮にGNDが0.5V持ち上がったとすると、搬送ユニットの5Vレベルは5.5Vまで上昇することになる。すると、変動の無い装置本体側の5Vととの間に電位差が生じ、搬送ユニットから装置本体側へ電流が流れてしまい、コンデンサに充電されている電荷が放電し、電位差が無くなる。その後、24Vのパワー系電源の突入が終わるとGNDの持ち上がりも無くなり、搬送ユニットGNDのレベルも0Vになると、5Vの信号系電源のレベルも一緒に落ちるので、GNDの持ち上がり分0.5V分下がることになり、電圧レベルは4.5Vとなってしまう。更には、装置本体側と電位差が生じるので、搬送ユニットのコンデンサへ5Vレベルになるまで充電が始まる。
【0022】
そこで、上述したように、この電圧の変動を抑えるために、図8に示すように、5Vの信号系電源81に直列に電流制限素子としての抵抗体82を挿入し、更に並列にコンデンサ83を接続したRCの積分回路にすることによって、波形の立下りエッジをなまらすことができ、ある時間に対して、電圧の落ち込み角度を抑えることができるが、上述したように接続負荷などのショートなど異常時には直列に接続している抵抗体が溶断していまい、火災が発生してしまう。
【0023】
次に、このような異常時における安全対策について、本発明の一実施例に係る画像形成装置において安全対策が付与された信号系電源の電圧変動抑止回路の回路図である図6を用いて説明する。同図において、図8と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。同図に示す異常時における安全対策として、抵抗体82に直列に過電流保護器としてのヒューズ61等の保護回路を挿入する構成とした。ここで、ヒューズ61も抵抗体であり、異常時大電流が流れた時に、保護回路であるヒューズ61よりも電圧変動を抑えるための抵抗体82の溶断特性が良い場合、先に抵抗体82が溶断することになり、電流は遮断されるが、発煙、発火等の恐れが有り、必ずしも安全とはいい難い。そこで、ヒューズ61の溶断特性が抵抗体82よりも良いものにすればいいわけだが、部品選定にあたって、ヒューズの溶断特性と異常時抵抗体にかかる電力より推測ができ、本実施例では、抵抗体を1/4W、1.5Ωの酸化金属皮膜抵抗使った場合、タイムラグにより溶断するヒューズでは異常時の電流が少ないため抵抗体より先に切れることが予想される。そのため、抵抗体とヒューズではなく、抵抗体としての機能と異常時の安全対策を備えたヒューズ抵抗を使用している。
【0024】
更に、電圧の変動を抑える他の実施例として、24Vのパワー系電源の突入電流自体を抑える構成とした。突入電流の制限構成として、24Vのパワー系電源に直列に抵抗体を挿入する構成、あるいはコイルなどのL成分を挿入する構成などがあるが、どちらの場合でも、ラインインピーダンスを上げることになるので、突入電流の立ち上がり角度をなまらすことができる。なお、電源ラインに直列に抵抗体を挿入すると電圧のドロップが考慮されるが、例えば消費電流2AのPCB基板に対して、抵抗体の抵抗値を1Ωとしても、オームの法則より、電圧のドロップ分は2Vであり、24Vが22Vまで下がることになるが、動作には影響ないレベルである。
【0025】
上述したように、異常時における安全対策が必要だが、24Vのパワー系電源の場合、異常時に流れる電流が大きいため電流制限の抵抗体とヒューズの併用が可能になる。ただし、この場合も特性には注意が必要であり、本実施例の場合、抵抗体を3W、0.68Ωの酸化金属皮膜抵抗、ヒューズに20Aが20m秒以上かかったときに溶断するようなタイムラグのヒューズを選定すれば問題ない。また、抵抗体にかかる電力を少なくするということでは、合成抵抗として所定の抵抗値が望めるのであれば、抵抗体を並列に挿入することも可能である。
【0026】
次に、図7は本実施例に係る画像形成装置において他の安全対策が付与された信号系電源の電圧変動抑止回路の回路図である。同図に示すように、電圧の変動を抑える構成例として、電源投入時は抵抗体78を通り、5Vの信号系電源が立ち上がるとバイパス回路に電流が流れ、抵抗体78を介さずに24Vのパワー系電源71を供給する構成になっている。具体的には、トランジスタ76とトランジスタ76のONタイミングを遅らせる積分回路を構成する抵抗体74及びコンデンサ75があれば実現は可能である。
【0027】
すなわち、図7において、抵抗体72,73は24Vのパワー系電源71の電圧を分圧し、抵抗体74とコンデンサ75で構成する積分回路によりトランジスタ76のONタイミングを遅延する。24Vのパワー系電源71はヒューズ77を介した後、抵抗体78とトランジスタ76のコレクタのそれぞれへ分岐する。24Vのパワー系電源71が投入された直後は、トランジスタ76はON状態ではなく、24Vのパワー系電源71の突入電流が電流経路79に示すように抵抗体78を介して流れる。そして、突入電流が終了した後にトランジスタ76がONし、24Vのパワー系電源71は抵抗体78を介さず、電流経路80でバイパスされて供給されることになる。ここで、通常動作時の24Vのパワー系電源は抵抗体78を介さずに供給されているので、異常時の電流がそのままヒューズ77に流れることになり、抵抗体78が先に溶断するということなく安全に保護回路が働くことになる。
【0028】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置は、装置本体から着脱可能なユニットと、ユニットに設けられた電気回路と、ユニットが装置本体に装着されたときに装置本体から電気回路に設けられたコネクタを介して電源を供給する。更に、本発明の画像形成装置は、装置本体側からユニットに電源を供給する電源ラインに、直列に電流制限素子を接続し電流制限素子をバイパスするバイパス回路を設け、バイパス回路にはスイッチング手段が設けられ、スイッチング手段には積分回路が接続され、積分回路に接続された電源は電源と共通であることに特徴がある。よって、パワー系電源の突入電流による信号系電源の電圧変動を抑え、かつ異常時の安全対策を有する画像形成装置を提供できる。
【0033】
た、スイッチング手段はトランジスタで構成されていることが好ましい。更に、積分回路は、少なくとも、抵抗体及びコンデンサを含んで構成されていることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。
【図2】図1のデジタル複写機の制御系を示すブロック図である。
【図3】本実施例の画像形成装置における引き出し可能なユニットの構成を示す斜視図である。
【図4】装置本体側の電気的接続における配回し及び保護に使うステーを示す斜視図である。
【図5】本実施例の画像形成装置における信号系電源の電圧変動の波形を示すタイムチャートである。
【図6】本発明の一実施例に係る画像形成装置において安全対策が付与された信号系電源の電圧変動抑止回路の回路図である。
【図7】本実施例に係る画像形成装置において他の安全対策が付与された信号系電源の電圧変動抑止回路の回路図である
【図8】画像形成装置における信号系電源ラインに接続されたRC回路を示す回路図である。
【符号の説明】
61;ヒューズ、81;信号系電源、82;抵抗体、83;コンデンサ。

Claims (3)

  1. 装置本体から着脱可能なユニットと、前記ユニットに設けられた電気回路と、前記ユニットが前記装置本体に装着されたときに前記装置本体から前記電気回路に設けられたコネクタを介して電源を供給する画像形成装置において、
    前記装置本体側から前記ユニットに電源を供給する電源ラインに、直列に電流制限素子を接続し前記電流制限素子をバイパスするバイパス回路を設け、前記バイパス回路にはスイッチング手段が設けられ、前記スイッチング手段には積分回路が接続され、前記積分回路に接続された電源は前記電源と共通であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記スイッチング手段はトランジスタで構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記積分回路は、少なくとも、抵抗体及びコンデンサを含んで構成されていることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
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