JP4322892B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
(1)遊技盤(例えば、透明遊技盤14)と、
上記遊技盤に形成された貫通孔(例えば、貫通孔154a〜154d)と、
上記貫通孔に取り付けられる遊技部材(例えば、入賞装置54a〜54d)とを備えてなり、
上記遊技部材は、
上記貫通孔に嵌合され、内側に入賞球通路(例えば、入賞球通路274a、274c)を備える嵌合部(例えば、嵌合部300)と、
上記貫通孔を介して上記遊技盤の裏面側位置に係合する係合部(例えば、係合部264、364)とを有し、
上記嵌合部は、上記遊技盤の厚さ方向に沿って形成された切り込みによって分割された複数の嵌合片に分割されており、
上記係合部は、分割された上記嵌合片のうち、上記入賞球通路を通過する遊技球の中心より高い部分を有する上記嵌合片の先端に突出して形成され、上方から落下してくる遊技球の通過を阻止する球受部を構成してなる
ことを特徴とする弾球遊技機(図2、図3参照)。
(2) 上記(1)に記載の弾球遊技機であって、
上記遊技盤は、透光性を有する樹脂製の透明遊技盤であり、
上記透明遊技盤の裏面側には、表示装置が設けられ、
上記透明遊技盤と上記表示装置とが、遊技球が通過し得る間隔をあけて配置されることにより、盤裏球通路が形成され、
上記係合部は、上記表示装置側に延伸して設けられ、上方から落下してくる遊技球の通過を阻止することを特徴とする(図1、図2参照)。
(3) 上記(1)又は(2)に記載の弾球遊技機であって、
上記係合部は、上記遊技盤の裏側に突出した部分の上面が下方に傾斜する形状を有していることを特徴とする(図2、図3参照)。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1に記載の弾球遊技機であって、
上記係合部は、軟質樹脂からなることを特徴とする。
上記(1)〜(4)のいずれか1に記載の弾球遊技機であって、
上記遊技部材は入賞装置であり、上記入賞装置には、該入賞装置に入賞した遊技球が上記透明遊技盤の裏面側へ通過するための入賞球通路が形成され、更に、該入賞球通路は、上記貫通孔内に位置することを特徴とする(図2参照)。
上記(1)〜(5)のいずれか1に記載の弾球遊技機であって、
上記遊技部材における透明遊技盤との接触面側には、該遊技部材の取り付け位置を決定するための突起(例えば、突起62)が形成されており、上記透明遊技盤には、上記突起が挿入される凹部が形成されていることを特徴とする(図3参照)。
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る弾球遊技機を模式的に示す正面図である。
なお、以下において説明する実施形態においては、本発明の弾球遊技機の好適な実施形態として、本発明をパチンコ遊技装置に適用した場合を示す。
透明遊技盤14は、遊技球通過領域に相当する部分が透明であるが、遊技球通過領域以外の領域に相当する部分は、着色が施されて不透明となっている。
また、遊技球通過領域に相当する部分の一部(後述する大入賞装置38が設けられている周辺部分等)にも、大入賞装置38の近傍に設けられるシャッタ40の駆動に必要な電力を供給するための配線を隠すために、着色が施されて不透明となっている部分が存在する。
なお、図中では、表示装置32に、複数の六角形を配置した地模様からなる背景画像と、4匹の豚を示すキャラクタ画像と、「7」−「6」−「7」の3つの変動図柄画像と、保留された可変表示ゲームの回数に対応した4つのハートを示す画像とが表示されている様子を示している。
透明遊技盤14の左中央部分と右中央部分とには、入賞装置54a、54bが設けられている。また、透明遊技盤14の右下部分と左下部分とには、入賞装置54c、54dが設けられている。透明遊技盤14の中央部分より下側には、始動装置44が設けられている。所定の条件が満たされると、始動装置44の左右の両側に設けられた可動片58a、58bがソレノイドにより動作して、始動装置44が所定の期間、開放状態となり、始動装置44に遊技球が入りやすくなる。入賞装置54a〜54d、始動装置44及び大入賞装置38は、透光性を有する樹脂製の部材を含んで構成されているため、遊技盤の後方から光が照射されることにより、これらの入賞装置及び役物が光って見え、遊技盤の美観を高めることができる。
図2に示すように、透明遊技盤14と表示装置32とは、遊技球が通過し得る間隔をあけて配置されており、それにより、盤裏球通路34が形成されている。透明遊技盤14の裏側から排出される遊技球は、盤裏球通路34内を落下するのである。
なお、図2には示していないが、透明遊技盤14には、図1に示した入賞装置54b、54dを取り付けるための貫通孔154b、154d、及び、突起62を挿入するための凹部が形成されている。
また、これら4つの嵌合片のうち、上側の2つが嵌合片254であり、下側の2つが嵌合片354である。嵌合片254、354の先端には、それぞれ係合部264、364が、半径方向に突出するように形成されおり、更に、係合部264は、透明遊技盤14と表示装置32との間隔と同じ長さを有している。
また、入賞装置54の左右の両側には、フランジ部61が形成されており、さらにこのフランジ部61には、入賞装置54の取り付け位置を決定するための突起62が形成されている。
なお、図2には、入賞装置54a、54cが、透明遊技盤14に形成された貫通孔154a、154cに、それぞれ取り付けられている様子が示されている。また、図3に示す形態では、入賞装置54は、嵌合片254、354に、係合部264、364がそれぞれ形成されているが、係合部364を形成せず、係合部264のみが、透明遊技盤14の裏面側周縁部と係合されるように取り付けられていてもよい。
なお、図2には示していないが、入賞装置54a、54cのフランジ部に形成された突起が、透明遊技盤14に形成された凹部に挿入されている。これにより、入賞装置54a、54bの回転が阻止され、固定される。
なお、透明遊技盤14の裏面側から排出された遊技球は、例えば、赤外線センサ等のセンサにより検知することが可能である。
なお、図2には、入賞球通路274aを通過して透明遊技盤14の裏面側から落下してくる遊技球1が、係合部264cに衝突して透明遊技盤14の後方に跳ね返され、横方向に進路を変更した後、落下する様子が示されている。これにより、上方から落下する遊技球1と、入賞球通路274cを通過して透明遊技盤14の裏面側から排出される遊技球2とが衝突することを防止することができる。
図4は、第2実施形態に係る入賞装置の一例を模式的に示す斜視図であり、図5は、図4に示した入賞装置が透明遊技盤に取り付けられた様子を示す拡大断面図である。なお、図中、2点鎖線の矢印は、遊技球の軌道を示す。
また、図中に示すように、入賞装置130に入賞した遊技球は、嵌合部133の内側に形成された入賞球通路134内を通過して、透明遊技盤124の裏面側から排出される。
図6は、第3実施形態に係る入賞装置の一例を模式的に示す斜視図であり、図7は、図6に示した入賞装置が透明遊技盤に取り付けられた様子を示す拡大断面図である。なお、図中、2点鎖線の矢印は、遊技球の軌道を示す。
この入賞装置140は、図7に示すように、透明遊技盤124に形成された円形状の貫通孔125に入賞装置140の嵌合部141が嵌合されるとともに、入賞装置140が透明遊技盤124の表面と接する部分と、透明遊技盤124とが接着剤等により固定されることにより取り付けられている。なお、入賞装置140は、嵌合部141の外周面に接着剤を塗布して取り付けることとしてもよい。
また、図中に示すように、入賞装置140に入賞した遊技球は、嵌合部141の内側に形成された入賞球通路144を通過して、透明遊技盤124の裏面側から排出される。
また、上記透明遊技盤の可視光線透過率は、30%以上であることが望ましく、50%以上であることがより望ましい。
さらに、上記透明遊技盤に形成された貫通孔の大きさとしては特に限定されるものではなく、取り付けられる遊技部材の嵌合部の大きさにより、適宜選択することが可能である。
上記係合部が透明遊技盤に係合されている部分の幅は、1〜6mmであることが望ましい。1mm未満であると、遊技部材が容易に脱落してしまうおそれがあり、一方、6mmを超えると、遊技部材を、透明遊技盤に形成された貫通孔に差し込み難くなってしまうおそれがあるからである。
上記係合部の長さは、上方の入賞装置を通過して透明遊技盤の裏面側から排出される遊技球の速度や、上記係合部と、上方の入賞装置が取り付けられた貫通孔との距離等に応じて、適宜設定することが可能であるが、通常、遊技球の径は、上述したように、11mmであり、更に、透明遊技盤の裏面側から排出された遊技球は、略真下に落下する点から、11mm以上であることが望ましい。
上記軟質樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂等を挙げることができる。
なお、図3に示した係合部264の代わりに、例えば、図6に示したような入賞装置に備えられた円筒形状の嵌合部の上部が、表示装置の表面に当接する位置まで延伸して設けられていてもよい。
なお、図3及び図4に示したように、入賞装置に設けられた断面視略円弧形状を有する複数個の嵌合片が、円周を分割するような形態で設けられ、該複数個の嵌合片からなる嵌合部が円筒形状を有していることも望ましい。入賞装置に入賞した遊技球は、入賞装置を取り付けるための貫通孔内を通過するため、上記貫通孔を形成すれば、遊技球を通過させるための孔を別途形成する必要がなく、製造にかかる手間やコストをより軽減することが可能になるからである。
この場合、上記遊技部材に設けられる嵌合片の数としては、2以上であれば特に限定されるものではない。
なお、上記遊技部材に形成される突起の数としては、1以上であれば特に限定されるものではない。
14、124 透明遊技盤
32 表示装置
34 盤裏球通路
38 大入賞装置
39 アウト口
44 始動装置
54a〜54d、130、140 入賞装置
60a、60b 転動誘導部材
125、154a〜154d 貫通孔
133、141、300 嵌合部
134、144、274 入賞球通路
131、254、354 嵌合片
132、264、364 係合部
Claims (4)
- 遊技盤と、
前記遊技盤に形成された貫通孔と、
前記貫通孔に取り付けられる遊技部材とを備えてなり、
前記遊技部材は、
前記貫通孔に嵌合され、内側に入賞球通路を備える嵌合部と、
前記貫通孔を介して前記遊技盤の裏面側位置に係合する係合部とを有し、
前記嵌合部は、前記遊技盤の厚さ方向に沿って形成された切り込みによって分割された複数の嵌合片に分割されており、
前記係合部は、分割された前記嵌合片のうち、前記入賞球通路を通過する遊技球の中心より高い部分を有する前記嵌合片の先端に突出して形成され、上方から落下してくる遊技球の通過を阻止する球受部を構成してなる
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 前記遊技盤は、透光性を有する樹脂製の透明遊技盤であり、
前記透明遊技盤の裏面側には、表示装置が設けられ、
前記透明遊技盤と前記表示装置とが、遊技球が通過し得る間隔をあけて配置されることにより、盤裏球通路が形成され、
前記係合部は、前記表示装置側に延伸して設けられ、上方から落下してくる遊技球の通過を阻止する請求項1に記載の弾球遊技機。 - 前記係合部は、前記遊技盤の裏側に突出した部分の上面が下方に傾斜する形状を有している請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
- 前記係合部は、軟質樹脂からなる請求項1〜3のいずれか1に記載の弾球遊技機。
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