JP4321060B2 - ブレ補正装置及びブレ補正装置を含む光学装置 - Google Patents

ブレ補正装置及びブレ補正装置を含む光学装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラなどにおける手振れを補正するブレ補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シフト光学系からなるブレ補正光学系によりブレを補正するブレ補正装置は、ブレ補正しないときには、ブレ補正光学系が壊れることを防ぐためと、光学性能を悪化させないために、ブレ補正光学系を光軸付近に固定(ロック)するようになっている。
従来、ブレ補正光学系をロックしようとするとき、ロック部材を動作させ、ブレ補正光学系を保持する保持部材上に設けられたロック孔に係合させることにより保持部材を機械的にロックさせる方法が行われている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来のブレ補正装置におけるブレ補正光学系は、ブレ補正時に光軸に直交する平面内で自在に動く必要があるため光軸方向に多少のクリアランスを設け、ばね等で常時付勢をかけて位置を安定させている。
【0003】
図6は、従来のブレ補正装置におけるロック機構を示す図である。
従来のブレ補正装置は、ブレ補正レンズLを保持する撮影レンズ保持部材13を光軸Oに直交する方向に駆動することにより像のブレを補正する装置であり、ラッチソレノイド24をアクチュエータとして撮影レンズ保持部材13に形成されたロック孔13aにロックピン27を係合させることにより、ブレ補正レンズL及び撮影レンズ保持部材13をロックする。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−271833号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の従来技術では、落下衝撃等によりブレ補正光学系Lを含む撮影レンズ保持部材13に衝撃荷重が加わった場合に、撮影レンズ保持部材13が変位し、その変位による力がロックピン27に伝達し、ロックピン27がロック孔13aから抜けてしまい、ロックが解除されてしまう場合があった。
図7は、従来のブレ補正装置に衝撃荷重が加わった場合の力の伝わり方を示した図である。
図7では、図中の矢印A方向に落下したときの挙動を示している。ブレ補正光学系Lを含む撮影レンズ保持部材13では、ブレ補正光学系L付近が重くなっているので、ブレ補正光学系Lの中心付近の変位が大きくなり、図7に示すように撮影レンズ保持部材13が傾く。このとき、ロック孔13aの内壁とロックピン27の先端の角部分が接触していると、図中に示す矢印B方向の力がロックピン27に作用する。
【0006】
ロックピン27は、ラッチソレノイド24内に設けられている磁石の吸着力によりロック状態を保持しているが、衝撃加重により受ける矢印B方向の力がこの吸着力に勝ると、ロックピン27がロック孔13aから抜けてしまい、ロックが解除されてしまう。
【0007】
この問題を解決するために、ロックピン27の先端がロック孔13aを通して撮影レンズ保持部材13を貫通するように形成することが考えられるが、そうするとロックピン27の可動ストロークを大きくする必要がある。ロックピン27の可動ストロークを大きくするためには、ラッチソレノイドの大型化が避けられず、ブレ補正装置が大型化してしまい、コスト上、設計自由度上、好ましくないという問題があった。
【0008】
また、この問題を解決する他の手法として、ロック時の保持力(付勢力)を強くすることも考えられるが、そうすることにより逆に解除力の増加を必要とし、ラッチソレノイドを大型化する必要があることとなり、上記と同様な問題が生じていた。
【0009】
本発明の課題は、小型かつ安価であって、落下などの衝撃を受けてもブレ補正光学系のロックが不用意に解除されることのないブレ補正装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、ブレを補正するブレ補正光学系(L)と、前記ブレ補正光学系を保持する保持部材(13)と、前記ブレ補正光学系を駆動する駆動力発生部(14,17,18,22)と、前記ブレ補正光学系の駆動方向と交差する方向の軸を有するロックピン(27)と、前記保持部材に形成され、前記ロックピンを挿入可能なロック孔と、前記ロックピンを前記軸の方向に駆動して前記ロック孔に挿入することにより、前記保持部材の動作をロックするロック駆動部(24)とを含み、前記ロック孔は、その内部に、前記ロックピンが挿入されたとき、前記ロックピンに接触可能な第1部分(13a,40)と、前記第1部分よりも径が大きく前記ロックピンに接触しないように前記第1部分よりも前記ロックピンの先端側に備えられた第2部分(13b,41)とを有することを特徴とするブレ補正装置である。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載のブレ補正装置において、前記ロックピン(27)は、前記保持部材の動作する方向に略直交する方向に移動する軸状の部材であり、前記第1部分(13a)は、前記ロックピンと嵌合する丸孔であって、前記第2部分(13b)は、前記第1部分の孔径よりも径の大きな孔であること、を特徴とするブレ補正装置である。
【0012】
請求項3の発明は、請求項2に記載のブレ補正装置において、前記第2部分(13b)は、前記ロックピンの動作方向における前記保持部材(13)の前記第1部分周辺の厚さを薄くするように座ぐり状に形成されていること、を特徴とするブレ補正装置である。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1に記載のブレ補正装置において、前記ロックピン(27)は、前記保持部材の動作する方向に略直交する方向に移動する軸状の部材であり、前記第1部分(40)は、前記ロックピンを軸方向に沿った方向に移動可能に支持する支持手段であって、前記第2部分(41)は、前記支持手段が前記ロックピンを支持する部位(40b)に内接する円の径よりも径の大きな孔であること、を特徴とするブレ補正装置である。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項4に記載のブレ補正装置において、前記第1部分(40)は、転がり軸受けにより形成されていること、を特徴とするブレ補正装置である。
【0015】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前記第2部分(13b,41)は、前記第1部分(13a,40)が前記ロックピン(27)の円筒部のみと係合するように、少なくとも前記ロックピンの先端部に形成された稜線部を逃げること、を特徴とするブレ補正装置である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のブレ補正装置を含むことを特徴とする光学装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるブレ補正装置の第1実施形態を示す正面透視図である。図2は、本実施形態におけるブレ補正装置を光軸に直交する方向から見た図である。
なお、図2は、説明のために適宜展開して示しており、図1に示した配置とは一致していない。
本実施形態におけるブレ補正装置は、ブレ補正光学系L,撮影レンズ保持部材13,コイル14,摺動コマ15,固定筒16,ヨーク17,22,マグネット18,摺動コマ受け板19,撮影レンズ保持部材引っ張りばね20,固定筒蓋21,ラッチソレノイドゴム23,ラッチソレノイド24,ラッチソレノイドレバー25,ロックピンゴム26,ロックピン27,ロックピンばね28,PSD29a,29b,回転止めピン軸受け30,回転止めピン31,ロックピンカラー32,ロックピン用Eリング33等を備え、カメラの交換レンズに内蔵されている装置である。
【0017】
ブレ補正光学系Lは、光軸Oに直交する平面内で変位することによりブレを補正するレンズ群であり、第1の撮影レンズ10,第2の撮影レンズ11,第3の撮影レンズ12を有している。
【0018】
撮影レンズ保持部材13は、ブレ補正光学系Lを保持する保持部材であり、光軸Oに直交する平面内を移動可能に取り付けられている。撮影レンズ保持部材13には、ロック部として機能するロック孔13a,先端逃げ部13b,スリット13c,13d,ピン係合部13e,13f等が形成されている。
【0019】
コイル14は、ヨーク17,22及びマグネット18と組み合わせられることにより駆動力発生部を形成している。コイル14は、撮影レンズ保持部材13に取り付けられており、通電されるとコイル14,ヨーク17,22及びマグネット18により形成される磁力内でフレミングの法則に従って駆動力を発生し、撮影レンズ保持部材13を駆動する。
なお、コイル14は、図1に示すようにY軸駆動用(14a)とX軸駆動用(14b)の2つ設けられており、マグネットも同様にマグネット18a,18bの2つが設けられている。また、図示しないが、ヨーク17,22についても同様に2つ設けられている。
【0020】
摺動コマ15は、撮影レンズ保持部材13が摺動コマ受け板19に当接して摺動するとき、抵抗や摩擦による変形を軽減する目的で撮影レンズ保持部材13に固定される部材である。
なお、摺動コマ15は、撮影レンズ保持部材13の図1における裏面側に3ヶ所配置され、後述の撮影レンズ保持部材引っ張りばね20も3ヶ所配置されている。
【0021】
固定筒16は、ヨーク17,摺動コマ受け板19,撮影レンズ保持部材引っ張りばね20等を固定し、撮影レンズ保持部材13の変位の制限にもなる部材である。
摺動コマ受け板19は、摺動コマ15を受ける板であり、固定筒16に固定され、摺動性を高めるとともに、耐摩耗性を高める働きを持っている。
【0022】
撮影レンズ保持部材引っ張りばね20は、撮影レンズ保持部材13を固定筒16に引っ張る付勢力を発生するばねである。ブレ補正光学系Lが摺動するとき、光軸Oに沿う方向にクリアランスを必要とするが、このクリアランス内で光学系が安定した位置に保持されるように、撮影レンズ保持部材引っ張りばね20により付勢している。
【0023】
固定筒蓋21は、ブレ補正光学系L,撮影レンズ保持部材13等を保護する蓋となる部材であり、ヨーク22,ラッチソレノイドゴム23,ラッチソレノイド24等が固定されている。また、固定筒蓋21には、貫通孔21a,21bが設けられ、ロックピン27を支持している。
【0024】
ラッチソレノイドゴム23は、ラッチソレノイド24と固定筒蓋21との間に挟まれ、ラッチソレノイド24の動作振動を吸収することにより動作音を軽減する部材である。
【0025】
ラッチソレノイド24は、ラッチソレノイドゴム23を介して固定筒蓋21に固定されたロック駆動部であり、電圧を印加することにより内部の永久磁石による吸着力が打ち消され、無通電時には、内部の永久磁石の力により吸着(ラッチ)されているデバイスである。ラッチソレノイド24は、ラッチソレノイドレバー25を介してロックピン27と接続され、ロックピン27の駆動機構が形成されている。
【0026】
ラッチソレノイドレバー25は、ラッチソレノイド24の動作を90度変換して伝えるレバーである。ラッチソレノイドレバー25は、固定筒蓋21に設けられている不図示の軸によって回動自在に軸支されている。
【0027】
ロックピンゴム26は、ロックピンカラー32の動作を面で受けることにより作動音、振動を吸収するためのゴムワッシャであり、固定筒蓋21に設けられた貫通孔21bの近くに接着固定される。
【0028】
ロックピン27は、固定筒蓋21に設けられた貫通孔21a,21bを軸受け部として支持(ガイド)され、進退動作を行うことによって突出部が撮影レンズ保持部材13に設けられたロック穴13aに嵌合することにより撮影レンズ保持部材13の動作をロックするロック部材である。ロックピン27は、軸方向に直交する方向の断面形状が円形の回転体であり、先端部には面取りが形成されている(図3,4参照)。
【0029】
ロックピンばね28は、ロックピンカラー32,ロックピン用Eリング33を介してロックピン27を解除方向に付勢するばねである。
先にも述べたように、ラッチソレノイド24に通電することによりラッチソレノイド24内の永久磁石の吸着力が解かれ、ロックピンばね28の付勢力によりロックピン27が駆動されて、ロックが解除される。一方、ロック時は、解除時と逆の電圧をラッチソレノイド24に掛けることによりロックピンばね24をチャージしながらロックピン27を駆動して、ロック動作が行われる。
【0030】
PSD29a、29bは、不図示のLED(2ヶ所)から投光され、撮影レンズ保持部材13上に設けられたスリット13c,13dを通過した光を受光し、撮影レンズ保持部材13の位置を検出するセンサである。
【0031】
回転止めピン軸受け30及び回転止めピン31は、撮影レンズ保持部材13の回転止め機構を形成する部材である。
回転止めピン31は、撮影レンズ保持部材13に設けられたピン係合部13e,13fに嵌合しており、撮影レンズ保持部材13は、回転止めピン31に対して回転自在かつ軸方向に沿って移動自在になっている。
回転止めピン軸受け30は、回転止めピン31とは別のピンであって固定筒蓋21に固定された不図示のピンに回転自在に取り付けられている。
【0032】
したがって、撮影レンズ保持部材13は、回転止めピン31により光軸Oまわりの回転が規制されているが、回転止めピン31の長手方向に移動可能であり、しかも、回転止めピン31がその長手方向と略直角方向に変位可能であるので、X軸方向とY軸方向の両方向に移動可能となり、光軸に直交する方向に自由に移動することができる。
【0033】
ロックピンカラー32は、ロックピン27に対してロックピン用Eリング33を利用して固定されている部材であり、ラッチソレノイドレバー25が係合している。
【0034】
ここで、撮影レンズ保持部材13に設けられたロック孔13a及び先端逃げ部13bについてより詳しく説明する。
図3は、本実施形態のロック機構におけるロック状態を拡大した図である。
図4は、本実施形態のロック機構におけるロック解除状態を拡大した図である。
ロック孔13aは、ロック時にロックピン27と係合(嵌合)する丸孔により形成されたロック部である。したがって、ロック孔13aの孔径は、ロックピン27の外径寸法に対して僅かな隙間(ガタ)を有しているだけである。
【0035】
先端逃げ部13bは、ロック孔13aと同軸に設けられ、ロック孔13aの孔径よりも大きな径の孔である。先端逃げ部13bは、撮影レンズ保持部材13のロックピン27がロック解除時に退避する側と反対側に、周囲よりも一段低く(厚さが薄く)なるように座ぐり状に形成されている。
【0036】
先端逃げ部13bは、ロック時にロックピン27がロック孔13aと嵌合している状態において、ロックピン27の先端部の稜線部分に接触しないように形成されている。本実施形態では、ロックピン27の先端に面取りが施されているので、この面取り部と円筒面部分との境界部分に形成される稜線部分を確実に逃げて接触しないようになっている。したがって、ロック状態において、ロック孔13aは、ロックピン27の円筒部のみと係合(接触)する。
こうすることにより、仮に本ブレ補正装置を含むレンズ鏡筒を落下させるなどした場合であっても、ロックピン27がロック孔13aを介して受ける軸方向の力は、ごく僅かになり、不用意にロック解除されることを防止することができる。
【0037】
本実施形態によれば、ロック時にロックピン27がロック孔13aと嵌合している状態において、ロックピン27の先端部の稜線部分に接触しないように先端逃げ部13bを形成したので、落下などの衝撃を受けてもブレ補正光学系のロックが不用意に解除されることを防止することができる。
また、先端逃げ部13bは、座ぐり状に形成されているので、ロックピン27のストロークを増加する必要もなく、ラッチソレノイド24も従来と同様なものを利用することができる。したがって、ブレ補正装置を小型かつ安価に製造することができる。
【0038】
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態を説明する図である。
第2実施形態は、第1実施形態におけるロック孔13a,先端逃げ部13bを変更した形態であるので、第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
ベアリング40は、転がり軸受けであるボールベアリングにより形成されている支持手段であり、第1実施形態におけるロック孔13aに代わり、ロックピン27と係合して撮影レンズ保持部材13の移動を規制するロック部である。ベアリング40は、リテーナ40a,ボール40bを有している。
【0039】
先端逃げ部41は、第1実施形態における先端逃げ部13bに代わる部分である。先端逃げ部41の内径は、ベアリング40がロックピン27を支持するボール40bに内接する円の径よりも径の大きな孔により形成されている。先端逃げ部41の働きは、第1実施形態における先端逃げ部13bと同様である。
【0040】
本実施形態によれば、ベアリング40によりロック部を形成したので、ロック動作を滑らかにすることができる。
また、撮影レンズ保持部材13とロックピン27との滑りがよくなるので、落下などの衝撃を受けた場合に、ロックピン27が撮影レンズ保持部材13から受ける力をより小さくすることができ、ロックが不用意に解除されることを防止する効果をさらに高めることができる。
【0041】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、各実施形態において、撮影レンズ保持部材13自体の形状によりロック部や先端逃げ部を設けている例を示した(第2実施形態では、ロック部は別部品)が、これに限らず、例えば、これらの部分が別部品により形成されていてもよい。
【0042】
また、各実施形態において、カメラの交換レンズに内蔵されているブレ補正装置を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、レンズが固定されたカメラに設けられていてもよいし、他の光学装置に設けられていてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)ロック部材がロック部と係合したロック状態において、ロック部材の先端部が保持部材と接触しないように形成された先端逃げ部を備えるので、落下などの衝撃を受けてもブレ補正光学系のロックが不用意に解除されることを防止することができる。
【0044】
(2)ロック部は、ロック部材と嵌合する丸孔であって、先端逃げ部は、ロック部の孔径よりも径の大きな孔であるので、落下などの衝撃を受けてもロックが不用意に解除されることを防止するブレ補正装置を安価にすることができる。
【0045】
(3)先端逃げ部は、ロック部材の動作方向における保持部材のロック部周辺の厚さを薄くするように座ぐり状に形成されているので、落下などの衝撃を受けてもロックが不用意に解除されることを防止するブレ補正装置を小型にすることができる。
【0046】
(4)ロック部は、ロック部材を軸方向に沿った方向に移動可能に支持する支持手段であって、先端逃げ部は、支持手段がロック部材を支持する部位に内接する円の径よりも径の大きな孔であるので、ロック部材を確実に支持しながら落下などの衝撃を受けてもロックが不用意に解除されることを防止することができる。
【0047】
(5)ロック部は、転がり軸受けにより形成されているので、ロック部材の動作を妨げることなく、ロック部材を確実に支持しながら落下などの衝撃を受けてもロックが不用意に解除されることを防止することができる。
【0048】
(6)先端逃げ部は、ロック部がロック部材の円筒部のみと係合するように、少なくともロック部材の先端部に形成された稜線部を逃げるので、先端逃げ部を最小限にすることができ、落下などの衝撃を受けてもロックが不用意に解除されることを確実に防止することができるブレ補正装置を小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるブレ補正装置の第1実施形態を示す正面透視図である。
【図2】本実施形態におけるブレ補正装置を光軸に直交する方向から見た図である。
【図3】本実施形態のロック機構におけるロック状態を拡大した図である。
【図4】本実施形態のロック機構におけるロック解除状態を拡大した図である。
【図5】本発明の第2実施形態を説明する図である。
【図6】従来のブレ補正装置におけるロック機構を示す図である。
【図7】従来のブレ補正装置に衝撃荷重が加わった場合の力の伝わり方を示した図である。
【符号の説明】
ブレ補正光学系L
10 第1の撮影レンズ
11 第2の撮影レンズ
12 第3の撮影レンズ
13 撮影レンズ保持部材
13a ロック穴
13b,41 先端逃げ部
14 コイル
15 摺動コマ
16 固定筒
17,22 ヨーク
18 マグネット
19 摺動コマ受け板
20 撮影レンズ保持部材引っ張りばね
21 固定筒蓋
23 ラッチソレノイドゴム
24 ラッチソレノイド
25 ラッチソレノイドレバー
26 ロックピンゴム
27 ロックピン
28 ロックピンばね
29a,29b PSD
30 回転止めピン軸受け
31 回転止めピン
32 ロックピンカラー
33 ロックピン用Eリング
40 ベアリング

Claims (7)

  1. ブレを補正するブレ補正光学系と、
    前記ブレ補正光学系を保持する保持部材と、
    前記ブレ補正光学系を駆動する駆動力発生部と、
    前記ブレ補正光学系の駆動方向と交差する方向の軸を有するロックピンと、
    前記保持部材に形成され、前記ロックピンを挿入可能なロック孔と、
    前記ロックピンを前記軸の方向に駆動して前記ロック孔に挿入することにより、前記保持部材の動作をロックするロック駆動部とを含み、
    前記ロック孔は、その内部に、前記ロックピンが挿入されたとき、前記ロックピンに接触可能な第1部分と、前記第1部分よりも径が大きく前記ロックピンに接触しないように前記第1部分よりも前記ロックピンの先端側に備えられた第2部分とを有することを特徴とするブレ補正装置。
  2. 請求項1に記載のブレ補正装置において、
    前記ロックピンは、前記保持部材の動作する方向に略直交する方向に移動する軸状の部材であり、
    前記第1部分は、前記ロックピンと嵌合する丸孔であって、
    前記第2部分は、前記第1部分の孔径よりも径の大きな孔であること、を特徴とするブレ補正装置。
  3. 請求項2に記載のブレ補正装置において、
    前記第2部分は、前記ロックピンの動作方向における前記保持部材の前記第1部分周辺の厚さを薄くするように座ぐり状に形成されていること、を特徴とするブレ補正装置。
  4. 請求項1に記載のブレ補正装置において、
    前記ロックピンは、前記保持部材の動作する方向に略直交する方向に移動する軸状の部材であり、
    前記第1部分は、前記ロックピンを軸方向に沿った方向に移動可能に支持する支持手段であって、
    前記第2部分は、前記支持手段が前記ロックピンを支持する部位に内接する円の径よりも径の大きな孔であること、を特徴とするブレ補正装置。
  5. 請求項1又は請求項4に記載のブレ補正装置において、
    前記第1部分は、転がり軸受けにより形成されていること、を特徴とするブレ補正装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、
    前記第2部分は、前記第1部分が前記ロックピンの円筒部のみと係合するように、少なくとも前記ロックピンの先端部に形成された稜線部を逃げること、を特徴とするブレ補正装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のブレ補正装置を含むことを特徴とする光学装置。
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