JP4320623B2 - コネクタ端子 - Google Patents

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Description

本発明はコネクタを構成する端子、特にフレキシブル基板等の別の部材との電気的接続のために機械的圧縮応力を付与される部分を有するコネクタ端子に関する。
コネクタを構成する端子は一般に全面にメッキ処理が施されている。メッキ処理としては、耐食性および摺動性の向上の観点から、ニッケル層上にスズ層を形成した後でリフロー処理を行うことが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
しかしながら、上記の技術で得られる従来のコネクタ端子ではウィスカ(ひげ)が発生して、隣のコネクタ端子と接触し、短絡が発生する問題が生じていた。また、コネクタ端子のはんだ合金に対する濡れ性が低下したり、端子の接触抵抗が増大したりすることが問題となることがあった。
特開平6−73593号公報 特開2001−59197号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、機械的圧縮応力が付与される部分において短絡の発生および接触抵抗の増大を有効に防止し、はんだ付けされる部分においてはんだ合金に対する濡れ性に優れたコネクタ端子を提供することを目的とする。
本発明は、母材上に純ニッケル層、ニッケル−スズ金属間化合物層、ニッケル−スズ金属間化合物および純スズからなる混在層および酸化スズ層を順次、有するメッキ層構造を、機械的圧縮応力が付与される部分に有してなるコネクタ端子であって、混在層におけるニッケル−スズ金属間化合物の一部が酸化スズ層と接触しているコネクタ端子に関する。
従来のコネクタ端子におけるウィスカ発生のメカニズムの詳細は明らかではないが、以下のメカニズムに基づくものと考えられる。図5に示すように、母材50上のニッケル層51にスズ層52を形成した後でリフロー処理すると、ニッケル層51とスズ層52との間でニッケル−スズ金属間化合物53が生成し、表面では酸化スズ層54が形成される。その際、処理条件が比較的弱くてリフロー処理が不十分であると、ニッケル−スズ金属間化合物が含有されないスズ層52が存在する。そのようなスズ層は変形し易いため、機械的圧縮応力55が付与されると、当該スズ層において内部応力が増大する。内部応力が増大すると、スズ原子の移動(転移)が起こり、メッキ時に形成されたスズ層の結晶状態が崩壊してスズ層が不安定化される。その後、安定状態へ移行する過程で、再結晶化が進行し、結果としてウィスカ56や押出部分(ヨリ)57が形成されるものと考えられる。
一方、リフロー処理条件が比較的強いと、ニッケル−スズ金属間化合物の生成が促進され、スズ層はニッケル−スズ金属間化合物層に変換されるため、当該ニッケル−スズ金属間化合物に起因してはんだ濡れ性が低下し、接触抵抗が増大するものと考えられる。
本発明のコネクタ端子は機械的圧縮応力が付与される部分でウィスカ(ひげ)の発生を抑制するので、短絡の発生を有効に防止できる。また機械的圧縮応力が付与される部分の接触抵抗は有効に低減されている。さらに本発明のコネクタ端子は、はんだ付けされる部分ではんだ合金に対する濡れ性に優れている。
本発明のコネクタ端子は、機械的圧縮応力が付与される部分に以下に示すメッキ層構造Aを有してなるものである。
メッキ層構造Aは、図1に示すように、母材1上に純ニッケルからなるニッケル層2、ニッケル−スズ金属間化合物6からなるNi−Si層3、ニッケル−スズ金属間化合物6および純スズ7からなる混在層4および酸化スズ層5を順次、有するものであり、混在層4におけるニッケル−スズ金属間化合物6の一部が酸化スズ層5と接触していることを特徴とする。すなわち、純ニッケル層および純スズ層を順次、形成した後、適度にリフロー処理を行うことにより、純ニッケル層と純スズ層との間で生成するニッケル−スズ金属間化合物(単に「Ni−Sn」ということがある)の一部が酸化スズ層に到達するまでNi−Snを成長させてなっている。そのため、メッキ層構造Aはニッケル−スズ金属間化合物を含有しない純スズからなるスズ層を有しない。
本明細書中、純スズはニッケル−スズ金属間化合物を構成するスズと区別して使用され、当該金属間化合物を構成しないスズ(単体)を意味するものとし、本発明は純スズが銅、マグネシウム、リン等の不純物質を含有することを妨げるものではない。
また純ニッケルも同様に、ニッケル−スズ金属間化合物を構成するニッケルと区別して使用され、当該金属間化合物を構成しないニッケル(単体)を意味するものとし、本発明は純ニッケルが銅、マグネシウム、リン等の不純物質を含有することを妨げるものではない。
本発明においてはコネクタ端子における機械的圧縮応力が付与される部分を上記メッキ層構造Aとすることにより、機械的圧縮応力を継続して付与されながら通電されても、長期にわたってウィスカや押出部分(ヨリ)の発生を防止する。詳しくは、図2に示すように、メッキ構造A(8)に対して機械的圧縮応力9が継続して付与されても、混在層4において存在し、かつ酸化スズ層5と接触するニッケル−スズ金属間化合物6aが当該応力を受けて支持柱として作用する。そのため混合層4における純スズ部分7で内部応力は増大することがなく、純スズ部分7が不安定化されることもない。その結果、再結晶化を抑制して、ウィスカや押出部分(ヨリ)の発生を有効に防止できる。
混在層4における酸化スズ層5と接触するニッケル−スズ金属間化合物6aの存在割合は、当該ニッケル−スズ金属間化合物6aが外部応力を支持することによってウィスカ等の発生を有効に防止できる限り特に制限できるものではない。例えば、酸化スズ層5を剥離した後の混在層表面における純スズ(Sn)とニッケル−スズ金属間化合物(Ni−Sn)との占有面積比率(Sn:Ni−Sn)で99:1〜20:80、特に80:20〜50:50であることが好ましい。
占有面積比率は以下の方法によって測定可能である。しかし、当該方法によって測定されなければならないというわけではなく、混在層表面のSnとNi−Snとの占有面積比率を測定可能な限り、いかなる方法によって測定されてもよい。
試料表面(酸化スズ層表面)に対して、オージェ電子分光法による測定とアルゴンイオンエッチング(エッチング深さ約1nm)とを繰り返し行い、酸化スズ層と接する層(酸化スズ層の直下に存在する層)の出現を知見する。酸化スズ層と接する層の出現はオージェ電子分光法における酸素の深さ方向の分布状態および錫スペクトルのケミカルシフト状態によって知ることができる。次いで、酸化スズ層と接する層の出現を知見したオージェ電子分光法による測定データよりSnとNi−Snとの原子割合を求め、SnとNi−Snとの占有面積比率とした。
また混在層4における純スズの含有量は、ウィスカ等の発生をより有効に防止し、かつ電気的特性を維持させる観点から、20〜80重量%、特に40〜60重量%であることが好ましい。
純スズの含有量は以下の方法によって測定可能である。しかし、当該方法によって測定されなければならないというわけではなく、混在層の純スズ含有量を測定可能な限り、いかなる方法によって測定されてもよい。
占有面積比率の測定方法と同様にして、オージェ電子分光法による測定とアルゴンイオンエッチング(エッチング深さ約1nm)とを繰り返し行い、混在層の出現と混在層の終了を知見する。混在層の出現は酸化スズ層と接する層における錫とニッケルの原子割合によって知ることができる。ニッケル−スズ金属間化合物における錫とニッケルの原子割合が3:2であることから、この原子割合よりも錫の割合が高く、かつ、ニッケルが存在していることで混在層の存在を知ることができる。また混在層の終了は錫とニッケルの原子割合が3:2に達することによって知ることができる。次いで、混在層におけるオージェ電子分光法による全測定データより、純スズの含有量を平均値として求める。
ニッケル層2、Ni−Sn層3、混在層4および酸化スズ層5の厚みは混在層4表面が上記占有面積比率(Sn:Ni−Sn)を有する限り特に制限されないが、通常はウィスカ抑制及び、良好な電気的特性維持の観点から以下に示す厚みを有することが好ましい。
ニッケル層;1〜5μm、特に2〜3μm;
Ni−Sn層;0.5〜2μm、特に0.5〜1μm;
混在層;0.1〜2μm、特に0.3〜1.0μm;および
酸化スズ層;0.001〜0.05μm、特に0.001〜0.015μm。
上記のようなメッキ層構造Aの形成方法としては、母材1上にニッケル層およびスズ層を順次、形成した後、適度なリフロー処理(加熱溶融処理)を行う。リフロー処理条件が比較的弱いと、前記したように、ニッケル−スズ金属間化合物が含有されないスズ層が存在する。すなわち、ニッケル層とスズ層との間で生成するニッケル−スズ金属間化合物が酸化スズ層に到達するほど成長しない。そのため、ニッケル−スズ金属間化合物が支持柱として作用できず、内部応力によってスズ層が不安定化され、結果としてウィスカや押出部分(ヨリ)が形成される。一方、リフロー処理条件が比較的強いと、ニッケル−スズ金属間化合物が容易に過度に生成し、混在層4における酸化スズ層5との界面がニッケル−スズ金属間化合物のみから構成されることとなり、接触抵抗が増大する。
ニッケル層の形成方法は特に制限されず、例えば、硫酸ニッケル300〜380g/l、塩化ニッケル40〜50g/l、ホウ酸45〜50g/lおよび添加剤(アニオン系界面活性剤を含む添加剤)20〜40ml/lの浴組成、ならびに40〜55℃および20〜40A/dmの条件を採用すればよい。ニッケル層は厚みが通常、1〜4μm、好ましくは2〜3μmとなるように形成されればよい。
スズ層の形成方法もまた特に制限されず、例えば、酸70〜140ml/l、錫160〜600ml/lおよび添加剤(ノニオン系界面活性剤を含む添加剤)20〜80ml/lの浴組成、ならびに40〜60℃および20〜40A/dmの条件を採用すればよい。スズ層は厚みが通常、1〜4μm、好ましくは2〜3μmとなるように形成されればよい。
リフロー処理は、形成されたニッケル層−スズ層を加熱溶融することによって行う。加熱方式は所定のメッキ構造を達成できる限り特に制限されるものではなく、通常、温風加熱方式が採用される。温風加熱方式は所定温度の温風を所定の圧力および時間で吹き付けることによって加熱を達成する方式である。温風加熱方式によると、コネクタ端子における機械的圧縮応力が付与される部分のみにリフロー処理を行うことが容易で、さらには処理条件を比較的厳密に制御でき上記メッキ層構造Aを比較的容易に形成できるため好ましい。他の加熱方式として、所定温度の炉内に所定時間載置することによって加熱を達成する炉内加熱方式が知られているが、当該方式によると、コネクタ端子における機械的圧縮応力が付与される部分のみにリフロー処理を行うことができない。さらには処理条件を厳密に制御できないため、上記メッキ層構造Aを形成することは著しく困難である。
メッキ層構造Aを形成するためのリフロー処理条件は、スズ層の厚み、加熱方式、コネクタ端子形状、材質等に依存するため、一概に規定できるものではない。
例えば、スズ層の厚みが約2μmであって、風量0.8m/minの温風加熱方式を採用する場合で、温風温度を340〜440℃、特に380〜400℃、処理時間を2〜3秒間とすることが好ましい。
また例えば、スズ層の厚みが約4μmであって、風量0.8m/minの温風加熱方式を採用する場合で、温風温度を380〜400℃、処理時間を2〜3秒間とすることが好ましい。
リフロー処理を行った後は通常、後処理を行う。後処理は冷却が達成されればよく、例えば、自然冷却によって冷却を行えばよい。
母材としては、従来からコネクタ端子の母材として使用されているいかなる金属材料も使用可能であり、例えば、銅、銅と錫、鉄、リン等との合金等が挙げられる。
母材には、通常、ニッケル層の形成に先立って、電解脱脂処理および酸活性処理が施される。
本発明のコネクタ端子はさらに、はんだ付けされる部分に別のメッキ層構造Bを有している。メッキ層構造Bは、表面が純スズ層からなっている限り特に制限されるものではないが、コネクタ端子における前記メッキ層構造Aを有する部分との同時処理による工程簡略化の観点から、母材上に純ニッケル層および純スズ層を順次、有してなることが好ましい。母材は前記と同様のものである。
そのような好ましいメッキ層構造Bは、リフロー処理および後処理を行わないこと以外、メッキ層構造Aの形成方法と同様の方法によって形成可能である。ニッケル層の厚みは通常、1〜4μm、特に2〜3μmが好ましい。スズ層の厚みは通常、1〜4μm、特に2〜3μmが好ましい。
本発明のコネクタ端子がコネクタ基板にはんだ付けされるときに使用される好ましいはんだ合金は、Sn3Ag0.5Cuである。
本発明のコネクタ端子における、機械的圧縮応力が付与される部分およびはんだ付けされる部分以外の部分は、いかなる構造のメッキ層を有していてよいし、またはメッキ層を有さなくてもよい。腐食防止の観点からは、母材上に純ニッケル層のみを有してなることが好ましい。母材は前記と同様のものである。
ニッケル層は、メッキ層構造Aを形成する際のニッケル層と同様の方法によって形成可能である。ニッケル層の厚みは通常、1〜4μm、特に2〜3μmが好ましい。
本発明のコネクタ端子は例えば、図3に示すような形状を有するものである。図3に示すコネクタ端子10において、11が機械的圧縮応力が付与される部分であって、上記メッキ層構造Aを有している。図3において12ははんだ付けされる部分であって、上記メッキ層構造Bを有している。なお、コネクタ端子10はメッキ処理を容易にし、かつ本発明の効果をより確実に得る観点から、通常は図3に示すように、X領域全体がメッキ層構造Aを、Y領域全体がメッキ層構造Bを有するように処理される。
図3に示すコネクタ端子10は例えば、図4に示すような形態で使用される。詳しくは、コネクタ端子10ははんだ付けされる部分12において、はんだ合金15によってコネクタ基板16に良好に固定される。一方、端子10内には、当該端子との電気的接続を達成されるべき別の部材(例えば、フレキシブル基板17等)が挿入される。その後、さらにスライダー18も挿入されて、部分11がフレキシブル基板17等を介して機械的圧縮応力を付与されることにより、部分11とフレキシブル基板17等との電気的接続が達成される。
<実施例1>
図3に示すような形状を有する銅製母材(全長(図3のL)約4mm)に対して順次、以下に示す処理を行い、コネクタ端子を得た。
(電解脱脂処理)
母材全面を濃度5%のアルカリ性洗浄剤に10秒間浸漬し、乾燥した。
(酸活性処理)
電解脱脂処理された母材全面を濃度5%の硫酸水溶液に10秒間浸漬し、乾燥した。
(ニッケルめっき処理)
酸活性処理された母材の全面に対して表1の条件でニッケルめっき処理を行った(ニッケル層厚み;2μm)。
(スズめっき処理)
ニッケルめっき処理された母材の両端(詳しくは図3のX領域およびY領域)に対して順次、表1の条件でスズめっき処理を行った(スズ層厚み;2μm)。
Figure 0004320623
(リフロー処理)
スズめっき処理された母材のX領域(図3参照)に対して表2の条件でリフロー処理を行った。
Figure 0004320623
(後処理)
リフロー処理された母材全面を濃度10%の水溶性潤滑剤に5秒間浸漬し乾燥した。
<実施例2および3、比較例1および2>
リフロー処理条件を表3に記載の条件に変更したこと以外、実施例1と同様の方法によりコネクタ端子を得た。
Figure 0004320623
<物性評価>
得られたコネクタ端子におけるX領域(図3参照)のメッキ層構造を分析した。
(占有面積比率)
表面の酸化スズ層を剥離して得られた表面における占有面積比率(Sn:Ni−Sn)を測定した。
(純スズ含有量)
表面の酸化スズ層直下の層における純スズ含有量を測定した。
(層構成および厚み)
また層構成および各層の厚みを走査型オージェ電子分光装置(日本電子社製)によって測定(分析換算)した。すなわち、オージェ電子分光法による測定とアルゴンイオンエッチング(エッチング深さ約1nm)とを繰り返し行い、測定データに基づいて層構成および厚みを調べた。層構成および各層の厚みは、隣接する各層に固有の原子の有無または/および構成原子の割合およびその変化等に基づいて各層の境界を知ることにより求めることができる。
それらの結果をまとめて表4に示した。
Figure 0004320623
それらの結果より、実施例1〜3では混在層を有することがわかった。
比較例1では、混在層と酸化スズ層との間に純スズ層が存在することがわかった。
比較例2では、混在層が存在せず、酸化スズ層の直下にNi−Sn層が存在することがわかった。
<機能評価>
(機械的圧縮応力が付与される部分での短絡)
コネクタ端子を組み込んだコネクタにFPCを勘合し、室温で500時間放置後電子顕微鏡でウィスカを確認する。評価基準を以下に示す。
○;ウィスカ全長が0μmであった(ウィスカは全く発生しなかった);
△;ウィスカ全長が30μm以下であった(実用上問題ない);
×;ウィスカ全長が30μmを越えていた。
(機械的圧縮応力が付与される部分の接触抵抗)
コネクタ端子を組み込んだコネクタにFPCを勘合し、回路素子測定器にて4端子法で測定する。評価基準を以下に示す。
○;接触抵抗が21mΩ以下であった;
△;接触抵抗が40mΩ以下であった(実用上問題ない);
×;接触抵抗が40mΩを越えていた。
50ピンのコネクタ端子を組み込んだコネクタを次の条件でプリント基板に実装しフィレットが形成されているか否かを確認する。(実装条件、はんだ種類:Sn3Ag0.5Cu、マスク厚:0.12、実装温度ピーク値235℃。)
実施例、比較例ともに良好な濡れ性を有し全てのピンでフィレット形状を確認できた。
○;全てのピンでフィレットを確認;
×;フィレットの未形成あり。
本発明のコネクタ端子における機械的圧縮応力が付与される部分が有するメッキ層構造の模式的断面図である。 本発明のコネクタ端子がウィスカ等の発生を防止するメカニズムを説明するための模式的断面図である。 本発明のコネクタ端子の一例の概略見取り図である。 本発明のコネクタ端子の使用形態を説明するための概略断面図である。 従来のコネクタ端子がウィスカ等を発生するメカニズムを説明するための模式的断面図である。
符号の説明
1:母材、2:ニッケル層、3:Ni−Sn層、4:混在層、5:酸化スズ層、6:ニッケル−スズ金属間化合物部分、7:純スズ部分、8:メッキ層構造A、9:機械的圧縮応力、10:コネクタ端子、11:機械的圧縮応力が付与される部分、12:はんだ付けされる部分、15:はんだ合金、16:コネクタ基板、17:フレキシブル基板、18:スライダー、50:母材、51:ニッケル層、52:スズ層、53:ニッケル−スズ金属間化合物、54:酸化スズ層、55:機械的圧縮応力、56:ウィスカ、57:押出部分(ヨリ)。

Claims (4)

  1. 母材上に純ニッケル層、ニッケル−スズ金属間化合物層、ニッケル−スズ金属間化合物および純スズからなる混在層および酸化スズ層を順次、有するメッキ層構造を、機械的圧縮応力が付与される部分に有してなるコネクタ端子であって、混在層におけるニッケル−スズ金属間化合物の一部が酸化スズ層と接触しているコネクタ端子。
  2. 混在層と酸化スズ層との界面における混在層表面の純スズ(Sn)とニッケル−スズ金属間化合物(Ni−Sn)との占有面積比率(Sn:Ni−Sn)が99:1〜20:80である請求項1に記載のコネクタ端子。
  3. 混在層における純スズの含有量が20〜80重量%である請求項1または2に記載のコネクタ端子。
  4. コネクタ端子がさらに、表面に純スズ層を有するメッキ層構造を、はんだ付けされる部分に有してなる請求項1〜3のいずれかに記載のコネクタ端子。

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