JP4320578B2 - 多層膜反射鏡の製造方法 - Google Patents

多層膜反射鏡の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4320578B2
JP4320578B2 JP2003334852A JP2003334852A JP4320578B2 JP 4320578 B2 JP4320578 B2 JP 4320578B2 JP 2003334852 A JP2003334852 A JP 2003334852A JP 2003334852 A JP2003334852 A JP 2003334852A JP 4320578 B2 JP4320578 B2 JP 4320578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
multilayer
layer
multilayer film
light
mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003334852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005098903A (ja
Inventor
勝彦 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2003334852A priority Critical patent/JP4320578B2/ja
Publication of JP2005098903A publication Critical patent/JP2005098903A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4320578B2 publication Critical patent/JP4320578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、軟X線領域で用いられる多層膜反射鏡の製造方法に関する。
近年、半導体集積回路の微細化に伴い、光の回折限界によって制限される光学系の解像力を向上させるために、現在主流である可視光や紫外線に代えて、これらより短い波長(11〜14nm)のX線(軟X線あるいはEUV光(Extreme Ultra Violet光)と呼ばれる)を使用した露光技術が開発されている。この技術は、最近ではEUVリソグラフィと呼ばれており、従来の波長190nm程度の光線を用いた光露光では実現不可能な、70nm以下の解像力を得られる技術として期待されている。
EUV露光装置の投影光学系としては、複数(4枚あるいは6枚、8枚等)の反射鏡を備えるものが検討されている。このような光学系では、反射多層膜により微弱な反射光の位相を多数重畳させ、全体として高い反射率を得る。このようなEUV露光装置の反射鏡は、空気によるEUV光の吸収を防ぐために、真空チャンバ内等の真空領域中に配置されるのが一般的である。
各反射鏡は、低膨張ガラス基板の反射面上に種々の多層膜が成膜されたものが多い。13.4nm付近の波長域で用いられる多層膜反射鏡では、その反射面にモリブデン(Mo)層とシリコン(Si)層を交互に積層したMo/Si多層膜を成膜すると、垂直入射で70%前後の反射率が得られることが知られている。あるいは、波長11.3nm付近の波長域で用いられる多層膜反射鏡では、その反射面にMo層とベリリウム(Be)層を交互に積層したMo/Be多層膜を成膜すると、垂直入射で70%前後の反射率が得られることが知られている。
ところで、縮小投影リソグラフィにおいて多層膜反射鏡を用いた場合、炭素による光学素子のコンタミネーションが問題となっている。以下に、炭素による光学素子のコンタミネーションの発生メカニズムを簡単に説明する。
軟X線あるいはEUV光学機器において用いられる真空領域中には、炭化水素を含有する残留ガスが含まれていることが多い。この炭化水素を含有する残留ガスとしては、例えば真空排気系(真空ポンプ)に用いられるオイルに起因するもの、装置内部の可動部分の潤滑剤に起因するもの、装置内部で使用される部品(例えば電気ケーブルの被覆材料など)に起因するもの等がある。
さらに、EUV露光装置の場合は、装置内部の真空領域中に、フォトレジストを塗布したウェハが導入される。このフォトレジストにEUV光が照射されると、フォトレジストを構成する樹脂が分解脱離したりする。そのため、炭化水素を含むガスが装置内部に放出されることとなる。
これらの炭化水素を含んだ残留ガス分子は、装置内部の多層膜反射鏡の表面に物理吸着する。多層膜反射鏡の表面に物理吸着した残留ガス分子は、表面上で脱離と吸着とを繰り返し、そのままでは厚く成長することはない。しかし、この多層膜反射鏡にEUV光が照射されると、反射鏡の基板内部で二次電子が発生し、この二次電子が表面に吸着している炭化水素を含有する残留ガス分子を分解し、炭素が析出される。このように、吸着したガス分子がどんどん分解されて析出されていくと、多層膜反射鏡の表面には炭素層が形成される。この炭素層の厚さは、EUV光の照射量に比例して増加することが知られている(非特許文献1参照)。
前述のように、多層膜反射鏡の表面に炭素層が形成されると、反射鏡の反射率が低下してしまうという問題が起こる。
図7は、多層膜反射鏡の表面に炭素層が形成されたときの反射率の低下状況を示すグラフである。
図7には、Mo/Si多層膜反射鏡(層数45対層、周期長6.9nm、膜厚比(=Mo層厚/周期長)1/3、最上層はSi)に波長13.5nmのEUV光を直入射により照射したときの、表面上への炭素層の形成による反射率の変化(計算値)が示されている。このグラフにおいて、横軸は炭素層の厚さ(nm)であり、縦軸は反射率(%)である。同グラフからわかるように、炭素層の厚さが2nm以下では反射率は低下しないが、2nmを越えると反射率は徐々に低下し、6nmでは反射率が6%以上低下する。
なお、多層膜反射鏡の表面に形成される炭素層の厚さが2nm以下の場合に反射率の低下が生じない理由は、多層膜反射鏡の表面に付着した炭素層の光学定数が、多層膜を構成する重原子層(Mo層)の光学定数と近いので、炭素層が多層膜の重原子層と同様の役割を果たすこととなるためと思われる。
ところで、EUV露光装置においては、多層膜反射鏡の反射率がわずかに低下しただけでも、露光装置のスループットに大きな影響を与える。
図8は、多層膜反射鏡の反射率の低下によるスループットの影響を示すグラフである。
このグラフのベースとなったEUV露光装置は、6枚の照明系、1枚の反射マスク、6枚の投影系の合計13枚の多層膜反射鏡を用いたシステムである。そして、この露光装置において、多層膜反射鏡1枚あたりの反射率の低下が光学系の透過率(スループット)に対してどの程度影響を及ぼすかを計算した結果が示されている。このグラフからわかるように、例えば多層膜反射鏡1枚あたりの反射率低下が6%であると、露光装置のスループット(光学系全体の透過率に相応する)は元の値の30%程度にまで低下してしまう。
前述したような、炭素層析出による多層膜反射鏡等の光学素子表面のコンタミネーションを防止する方法として、使用雰囲気中に酸素又は水蒸気を導入する技術が開発されている(例えば非特許文献2参照)。
この非特許文献2に記載された方法によれば、EUV光照射により酸素又は水蒸気が分解されて酸素ラジカルが生成される。生成された酸素ラジカルは、光学素子の表面に物理吸着した炭化水素を含むガス分子、及び、表面に析出した炭素層と反応して炭酸ガスとなる。形成される炭酸ガスは気体であるため、真空ポンプにより排気されて炭素のコンタミネーションが除去される。
しかしながら、非特許文献2に記載された方法は、酸素ラジカルによる酸化反応を利用するものであるため、表面に析出した炭素だけでなく、多層膜表面をも酸化してしまう。このように、多層膜表面を酸化するとなると、表面酸化により反射鏡の反射率低下が引き越されるおそれがある。
そこで、多層膜の表面酸化を制御する方法として、酸素又は水蒸気と同時にエタノールを導入する方法が提案されている(非特許文献3参照)。
この非特許文献3に記載された方法は、炭素の析出と表面酸化による除去とのバランスを得ようとするものである。しかしながら、この方法は、原理実験においては効果が示されているが、実際の光学系においては、多層膜反射鏡の表面内にEUV光強度の分布が存在しており、炭素層の析出速度が一定ではないため、全ての場所で析出速度と酸化除去速度とのバランスをとることは困難であると考えられる。
以上に述べた問題点を解決するため、本発明者等は、特許文献1において多層膜の最上層のみを光触媒材料で形成する方法を提案した。
この特許文献1に開示された多層膜反射鏡は、多層膜の最上層上に光触媒材料からなる保護層を具備している。そのため、酸素ガスを含んだガス(例えば酸素、水及び過酸化水素等)を雰囲気中に導入してEUV光が照射されると、光触媒材料で形成された保護層中の光触媒反応により、軟X線光学機器中で効率良く酸素ラジカルが生成される。さらに、光触媒材料からなる保護層上に物理吸着した炭化水素分子が、光触媒反応により生成した酸素ラジカルと反応して炭酸ガスを生成する。炭酸ガスは気体であるため、真空ポンプにより排気されて除去され、結果として保護層上に物理吸着した炭化水素分子が速やかに除去されるので、多層膜反射鏡表面の炭素のコンタミネーションが除去される。なお、光触媒材料は初めから酸化物であるので、酸素ラジカルが過剰に発生しても表面酸化は生じない。
光触媒反応を起こさせるためには、照射する光のエネルギーは3eV以上であることが好ましく、波長で表記すると400nm以下のものであることが好ましい。照射光源は、元々装備されているEUV光源を用いてもよいし、別の光源を設けてもよく、それらの両方を併用することも可能である。光触媒材料としては、一般によく知られている酸化チタン(TiO)を用いるのが好ましいが、他に例えばFe、CuO、In、FeTiO、PbO、V、FeTiO、Bi、Nb、SrTiO、ZrO、BaTiO、CaTiO、KTiO、SnOあるいはZrO等を用いることもできる。
さらに、特許文献1は、以下に述べる内容等を含んでいる。
多層膜反射鏡の表面に多層膜と異なる物質の層を形成すると、一般には反射率の低下を招くこととなる。そこで、光触媒材料を形成することに伴う反射率の低下を回避するため、光触媒材料からなる最上層の下の層を軽原子層とし、最上層の厚さを多層膜を構成する重原子層とほぼ同じ厚さとする。すると、光触媒材料の光学定数は、軽原子層と比較して重原子の光学定数に近いため、多層膜の最上層上に光触媒材料で形成された保護層が重原子層と同様の働きをすることとなり、反射率の低下を回避できる。
特許文献1の軟X線光学機器は、多層膜の最上層上に光触媒材料からなる保護層を具備する多層膜反射鏡を用い、前記多層膜反射鏡の使用雰囲気中に酸素を含んだ分子からなる気体を導入する手段を具備している。この手段により酸素を含んだ分子からなる気体が充分に供給されると、光触媒反応がEUV光の強度に比例して速く進行する。そのため、多層膜反射鏡上でEUV光の強度に分布があっても、炭素層の析出速度の速い場所では速く除去され、遅い場所ではゆっくり除去されることとなる。したがって、多層膜反射鏡の表面の全域にわたって炭素層が除去される。
特願2002−25160号 K. Boller et al., Nucl. Instr. and Meth. 208(1983) 273 M. Malinowski et al., Proc. SPIE 4343(2001) 347 H. Meiling et al, abstract of 2nd International Workshop on EUV Lithography, San Francisco(2000) p.17
ところで、前述した酸化チタン等の光触媒材料は、その結晶性が光触媒機能の発現に大きく影響する。一般には、結晶性が高いほど光触媒機能が高く、結晶性が低いと(すなわちアモルファス状であると)光触媒機能を示さないことが知られている。
そこで、光触媒材料を用いた薄膜の結晶性を高めるため、反射鏡の基板となる低膨張ガラス基板等を数百度程度に加熱しながら、反射面上に光触媒薄膜を成膜することが考えられる。一方で、一般に多層膜の周期構造が人工的に形成されると、熱への耐性が弱くなる傾向がある。例えば、Mo/Si多層膜の場合は、300℃程度に加熱したとき、Mo層とSi層とが相互拡散し、周期構造が破壊されてしまう。そのため、室温でMo/Si多層膜を成膜し、次に基板を加熱しながら光触媒薄膜を成膜しようとすると、この際の熱の影響でMo/Si多層膜の周期構造が破壊されてしまう。このように、多層膜の周期構造が破壊されると、反射鏡の反射率が著しく低下してしまう。
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたものであって、高い光触媒機能を発現した多層膜を具備する多層膜反射鏡、多層膜の周期構造を破壊することなく光触媒材料の成膜を実現できる多層膜反射鏡の製造方法等を提供することを目的とする。
本発明の多層膜反射鏡は、軟X線領域での屈折率と真空の屈折率との差が大きい物質からなる第1層と、 前記差が小さい物質からなる第2層と、を基板上に交互に積層してなる多層膜を備える反射鏡であって、 さらに、前記多層膜の最上層上に形成された光触媒材料を備え、 該光触媒材料が結晶化されていることを特徴とする。
この多層膜反射鏡は、多層膜の最上層上に形成された光触媒材料が結晶化されているので、高い光触媒機能を発現させることができる。このような高い光触媒機能を有する多層膜反射鏡は、光触媒反応により軟X線あるいはEUV光学機器中で効率良く酸素ラジカルを生成させることができ、この酸素ラジカルが反射鏡表面に物理吸着した炭化水素分子と反応して炭酸ガスを生成する。炭酸ガスは気体であるため、真空ポンプ等により容易に排気することができ、結果として反射鏡表面に物理吸着した炭化水素分子が除去され、多層膜反射鏡表面の炭素のコンタミネーションが除去される。
本発明の多層膜反射鏡の製造方法は、基板上に多層膜を成膜する工程と、 前記多層膜の最上層上に光触媒材料を成膜する工程と、パルス状の光照射により前記光触媒材料を結晶化させる工程と、を含むことを特徴とする。
より具体的には、この製造方法では、基板上に多層膜(例えばMo/Si多層膜等)を成膜し、さらにこの多層膜の最上層上に光触媒材料(例えば酸化チタン(TiO2)等)を成膜した後、例えばパルス状の紫外線照射等による高速アニーリング(RTA:Rapid Thermal Annealing)で光触媒材料を結晶化させる。
多層膜構造を破壊する拡散現象は、原子の長距離の移動を伴うため、ある程度の時間がかかる。一方、結晶化は、隣接する原子同士の再配列であり、原子の長距離の移動は伴わないので、ごく短時間(nsのオーダー)で完了する。加熱時間が長いと、拡散と結晶化の両方の現象が生じるが、加熱時間を短くすることにより、結晶化のみを生じさせて拡散を生じさせないことが可能となる。
高速加熱を行なう手段としては、光照射を用いることが好ましい。パルスレーザーを使用したり、加熱用ランプにチョッパーを組み合わせたりすることにより、短時間の光照射を実現できる。直進性に優れたレーザーを使用する場合は、反射面に垂直にレーザー光を照射すると、反射光がレーザー光源へ戻ってしまい、レーザー光源に損傷を与えるおそれがあるので、反射面に対して傾けてレーザー光を照射するのが好ましい。加熱に使用する波長は、多層膜の最上層の光触媒材料層で光エネルギーを効率的に吸収させて、下層の多層膜層へのエネルギー注入を抑えるため、光触媒材料層で吸収され易い波長が好ましい。
反射鏡の反射面が大きく、全面を一度に加熱することが困難な場合は、例えば1cm角程度の領域を部分的に加熱しながら全体をスキャンすればよい。なお、1パルス当たりの基板の温度上昇がごく僅かでも、スキャンしながら何度もパルス光照射を続けると、基板全体に熱が蓄積されて温度が徐々に上昇してくるので、基板は予め冷却しておくのが好ましい。
多層膜が加熱されると、その周期長が変化する場合がある。例えば、Mo/Si多層膜の場合は、相互拡散に至るよりも低い温度で加熱したとき、周期長が短くなることが知られている。そのため、基板全体の温度上昇に伴い周期長の変化が生じ得る場合には、予めその変化分を見込んで多層膜の周期長を設定しておくのが好ましい。
本発明の軟X線光学機器は、前記請求項1記載の多層膜反射鏡と、 該多層膜反射鏡の使用雰囲気中に、酸素を含んだ分子からなる気体を導入する気体導入手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の露光装置は、軟X線を発生させる軟X線光源と、 該軟X線光源からの軟X線をマスクに導く照明光学系と、 前記マスクからの軟X線を感応基板に導く投影光学系と、を有し、前記マスクのパターンを感応基板へ転写する露光装置であって、 前記マスク、前記照明光学系の反射鏡及び/又は前記投影光学系の反射鏡が、 軟X線領域での屈折率と真空の屈折率との差が大きい物質からなる第1層と、 前記差が小さい物質からなる第2層と、を交互に積層してなる多層膜を備え、 さらに、前記多層膜の最上層上に、結晶化された光触媒材料を備え、 該多層膜反射鏡の使用雰囲気中に、酸素を含んだ分子からなる気体を導入する気体導入手段を備えていることを特徴とする。
この露光装置によれば、長時間使用しても反射鏡の反射率が低下しにくいので、初期性能を長期にわたって維持し続けることが可能となる。そして、反射鏡が炭素のコンタミネーションの悪影響を受け難いので、長時間連続して運転しても光学系の透過率が低下しにくく、高スループットを長期にわたって維持しつづけることが可能となる。
本発明によれば、高い光触媒機能を発現した多層膜を具備する多層膜反射鏡、多層膜の周期構造を破壊することなく光触媒材料の成膜を実現できる多層膜反射鏡の製造方法等を提供することができる。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る多層膜反射鏡の模式的断面図である。
なお、図1では、簡略化のため多層膜の積層数が実際よりも少なく描かれている。さらに、多層膜反射鏡は一般には曲率を有しているが、図1においては簡略化のため平面鏡として描かれている。
図1に示す多層膜反射鏡1は、基板2を備えている。この基板2は、例えばコーニング社製ULE等の低熱膨張ガラス製である。基板2の表面は、表面粗さによる反射率の低下を防止するため、0.3nmRMS以下の表面粗さとなるように研磨されている。なお、基板2としては、他にショット社製Zerodur等を用いることができる。
基板2の表面(反射面:図中上面)には、Mo層(第1層)3とSi層(第2層)4とが交互に積層形成されている。これらMo層3、Si層4からなるMo/Si多層膜は、基板2上にスパッタリング法を用いて成膜されている。Mo層3は、軟X線領域での屈折率と真空の屈折率との差が大きい物質からなる重原子層であり、Si層4は、軟X線領域での屈折率と真空の屈折率との差が小さい物質からなる軽原子層である。本実施例では、Si層4の厚さを4.6nmとし、Mo層3の厚さを2.3nmとした。したがって、多層膜の周期長(一周期の長さ)は、6.9nmとなっている。
図1に示すように、Mo/Si多層膜は、基板2上にまずSi層4が成膜され、このSi層4上にMo層3が成膜されている。図1ではSi層4が4層、Mo層3が3層描かれているが、実際のMo/Si多層膜は、例えば、Si層4は計46層、Mo層3は計45層成膜されている。そして、46層目のSi層4の上には、光触媒材料(本実施例ではTiO)からなるTiO層5が成膜されている。TiO層5の厚さは、Mo層3の厚さと同じく2.3nmである。本実施例において、TiO層5は、基板2を水冷によって室温に保ちつつ行ったスパッタリング法により成膜されている。なお、Mo/Si多層膜とTiO層5とは、同一の成膜装置内で真空を破らず連続して成膜される。
TiO層5は、図2〜図4に示すランプ加熱方式の高速アニーリング装置10を用いて結晶化されている。これにより、高い光触媒機能を有し、コンタミネーションに強い多層膜反射鏡1が実現される。
以下、図2〜図4を参照しつつ、TiO層5を結晶化させるランプ加熱方式の高速アニーリング装置10について説明する。
図2は、本実施例1で用いられるランプ加熱方式の高速アニーリング装置を示す模式的構成図である。
図3(A)は同高速アニーリング装置のチョッパー板を示す平面図であり、図3(B)は同高速アニーリング装置のシャッター板を示す平面図である。
図4は、図3(A)のチョッパー板による透過光強度の変調状態を示すタイムチャートである。
図2に示す高速アニーリング装置10は、図の上部に示す高圧水銀灯11を備えている。この高圧水銀灯11は、加熱用のランプの役割を果たすものであって、図中下方に向けて紫外線(i線、波長365nm)を放射する。加熱に使用する紫外線の波長は、多層膜の最上層のTiO層5でエネルギーを効率的に吸収させて、下層のMo/Si多層膜層へのエネルギー注入を抑えるため、TiO層5で吸収され易い波長が好ましい。結晶化の目的物であるTiOのバンドキャップは約3.2eVであるため、TiO層5は387nm以下の波長の紫外光を効率良く吸収する。そこで、本実施例では、高圧水銀灯11の波長365nmのi線を用いている。高圧水銀灯11の下方には、コリメータ光学系12が配置されている。このコリメータ光学系12において、高圧水銀灯11から放射された紫外光が平行光束Eに変換される。
コリメータ光学系12の下方には、チョッパー板13が配置されている。図3(A)に示すように、このチョッパー板13は、スリット13aを有する円板である。チョッパー板13の中心13bは、回転駆動モーター14に連結されている。チョッパー板13は、回転駆動モーター14の駆動により高速回転する。チョッパー板13は、平行光束Eをパルス状に変調するためのものである。図4に示すように、パルスの周期t1は、回転駆動モーター14によるチョッパー板13の回転速度で決まる。本実施例では、チョッパー板13を60000rpm(すなわち1kHz)で回転させており、この場合はt1=1msとなる。パルスの幅t2は、回転速度とスリット13aの幅で決まる。本実施例では、t2=5μsとなるように、スリット13aの幅を設定している。
チョッパー板13の下方には、シャッター板15が配置されている。図3(B)に示すように、このシャッター板15は、矩形開口15aを有する円板である。シャッター板15は、駆動モーター16に連結されている。シャッター板15の矩形開口15aは、駆動モーター16の駆動により開閉作動する。シャッター板15は、矩形開口15aの開閉度により、チョッパー板13で変調された平行光束Eの照射領域を規定するものである。
シャッター板15の下方には、結晶化の目的物であるTiO層5(図1参照)を備える多層膜反射鏡17が配置されている。この多層膜反射鏡17は、反射面が凹面状に描かれているが、図1に示す多層膜反射鏡1と同一のものであり、表面(反射面)には図1で説明した多層膜が成膜されている。多層膜反射鏡17は、水冷機構が内蔵されたホルダー18に保持されている。このホルダー18は、X−Yステージ19上に移動可能に搭載されている。このX−Yステージ19を駆動することで、多層膜反射鏡17の表面全域をスキャン走査しながら平行光束Eを照射して、最上層のTiO層5(図1参照)を結晶化させることができる。なお、X−Yステージ19の代わりに、r−θステージを使用することもできる。
このような高速アニーリング装置10は、大気圧の窒素雰囲気中に配置される。そして、多層膜反射鏡17表面への平行光束Eの照射によって、最上層のTiO層5(図1参照)を結晶化させることができる。窒素でパージしつつ結晶化を行なうのは、次の理由による。すなわち、TiOは、もともと酸化物であることと、高速アニーリング装置10による加熱時間が充分に短いことから、大気との反応による多層膜の酸化が生じることはほとんどないが、大気中の不純物ガスとの光化学反応により多層膜反射鏡表面が汚染される可能性があるからである。もちろん、このような汚染のおそれがない場合は、単なる真空中で行なってもよい。
以上、実施例1では、多層膜材料としてMo/Siを用いた場合について述べたが、他の材料を用いることも可能である。一例として、Siの代わりに軽原子層としてBeを用いることができる。このMo/Be多層膜は、波長11.3nm付近の波長域で用いられる多層膜反射鏡に適している。さらに、光触媒材料としては、実施例1で述べたTiOの他に、例えばFe、CuO、In、FeTiO、PbO、V、FeTiO、Bi、Nb、SrTiO、ZrO、BaTiO、CaTiO、KTiO、SnOあるいはZrO等を用いることもできる。
以下、実施例2について述べる。
実施例1では、多層膜反射鏡1の最上層に、光触媒材料としてTiOを用いたTiO層5が成膜されていた(図1参照)が、この実施例2では、TiOに代えて、光触媒材料として酸化ジルコニウム(ZrO(x=1、2))を用いた場合について述べる。実施例2における酸化ジルコニウム層の厚さは、前述のMo層3の厚さと同じく2.3nmであり、基板2を水冷によって室温に保ちつつ行ったスパッタリング法により成膜されている。
以下、図5を参照して、酸化ジルコニウム層を結晶化させるのに適した、レーザー加熱方式の高速アニーリング装置について説明する。
図5は、本実施例2で用いられるレーザー加熱方式の高速アニーリング装置を示す模式的構成図である。
図5に示す高速アニーリング装置30は、図の左上に示す加熱用のレーザー源31を備えている。このレーザー源31は、図中右方に向けてクリプトンフロライド(KrF)エキシマレーザー(波長248nm)を放射する。実施例2における結晶化の目的物である酸化ジルコニウムのバンドキャップは約5eVであるため、酸化ジルコニウム層は248nm以下の波長の紫外光を効率良く吸収する。本実施例2では、繰り返し周波数10Hz、パルス幅100nsのKrFエキシマレーザーが用いられる。
レーザー源31の右方には、コリメータ光学系32が配置されている。このコリメータ光学系32において、レーザー源31から放射されたレーザー光が平行光束Eに変換される。コリメータ光学系32の右方には、矩形開口を有する絞り板33が配置されている。この絞り板33の右方には、平面ミラー34が配置されている。絞り板33で絞られた平行光束Eは、平面ミラー34で図中下方に反射して、結晶化の目的物である酸化ジルコニウム層を備える多層膜反射鏡37に照射される。この多層膜反射鏡37は、ホルダー38に保持され、X−Yステージ39上に移動可能に搭載されている。ホルダー38、X−Yステージ39は、前述の実施例1と同様のものである。
このような高速アニーリング装置30も、実施例1と同様に大気圧の窒素雰囲気中に配置される。そして、多層膜反射鏡37表面への平行光束Eの照射によって、最上層の酸化ジルコニウム層を結晶化させることができる。なお、この場合も、汚染のおそれがない場合は、単なる真空中で行なってもよい。
なお、この実施例2でも、実施例1と同様に、多層膜材料としてMo/SiやMo/Be等を用いることができる。Mo/Beを用いると、波長11nm附近において高反射率でコンタミネーションに強い多層膜を得ることができる。さらに、光触媒材料としては、酸化ジルコニウム以外にも、実施例1中で列挙した他の材料を用いることができる。
以下、実施例3として、前述のような多層膜反射鏡を備えるEUV露光装置の一例について述べる。
図6は、本発明に係るEUV露光装置の一例(4枚投影系)を示す概略構成図である。
図6に示すEUV露光装置は、光源を含む照明系ILを備えている。照明系ILから放射されたEUV光は、折り返しミラー101で反射してレチクル(マスク)102に照射される。
レチクル102は、レチクルステージ103に保持されている。このレチクルステージ103は、走査方向(Y軸)に100mm以上のストロークを持ち、レチクル面内の走査方向と直交する方向(X軸)に微小ストロークを持ち、光軸方向(Z軸)にも微小ストロークを持っている。XY方向の位置は図示せぬレーザー干渉計によって高精度にモニタされ、Z方向はレチクルフォーカス送光系104とレチクルフォーカス受光系105からなるレチクルフォーカスセンサでモニタされている。
レチクル102で反射したEUV光は、図中下側の光学鏡筒114内に入射する。このEUV光は、レチクル102に描かれた回路パターンの情報を含んでいる。レチクル102にはEUV光を反射する本発明に係る多層膜(例えばMo/SiやMo/Be)が形成されており、この多層膜の上に吸収層(例えばNiやAl)の有無でパターニングされている。
光学鏡筒114内に入射したEUV光は、第一ミラー106で反射した後、第二ミラー107、第三ミラー108、第四ミラー109と順次反射し、最終的にはウェハ110に対して垂直に入射する。これら各ミラー106〜109の反射面には、前述の実施例1あるいは2で述べたような、本発明に係る多層膜が成膜されている。投影系の縮小倍率は、例えば1/4や1/5である。この図では、ミラーは4枚であるが、N.A.をより大きくするためには、ミラーを6枚あるいは8枚にすると効果的である。光学鏡筒114の近傍には、アライメント用のオフアクシス顕微鏡115が配置されている。
光学鏡筒114には、ゲートバルブ141、流量制御メーター143を介して、ガス室145が接続されている。このガス室145内には、酸素を含んだ分子からなる気体(例えば後述の酸素、水蒸気又は過酸化水素水等)が充填されている。多層膜ミラー106〜109にEUV光が照射されている間、酸素を含んだ分子からなる気体がガス室145から光学鏡筒114内部に導入される。
ウェハ110は、ウェハステージ111上に載せられている。ウェハステージ111は、光軸と直交する面内(XY平面)を自由に移動することができ、ストロークは例えば300〜400mmである。同ウェハステージ111は、光軸方向(Z軸)にも微小ストロークの上下が可能で、Z方向の位置はウェハオートフォーカス送光系112とウェハオートフォーカス受光系113からなるウェハフォーカスセンサでモニタされている。ウェハステージ111のXY方向の位置は図示せぬレーザー干渉計によって高精度にモニタされている。露光動作において、レチクルステージ103とウェハステージ111は、投影系の縮小倍率と同じ速度比、すなわち、4:1あるいは5:1で同期走査する。
このEUV露光装置において、ガス室145から光学鏡筒114内に、酸素、水蒸気又は過酸化水素水の蒸気を1×10−6Torrの分圧で導入する。従来の一般的な多層膜反射鏡(表面にMo/Si等の多層膜のみが成膜されているもの)では、露光を繰り返すと、炭素のコンタミネーションの悪影響で反射率が低下し、ウェハ110に到達する光量が徐々に低下する。一方、本発明に係る多層膜反射鏡を用いた露光装置は、前述の通り炭素のコンタミネーションの悪影響を受け難いので、長時間連続して運転してもウェハ110に到達する光量が低下しにくく、高スループットを長期にわたって維持しつづけることが可能となる。
なお、多層膜反射鏡の反射面における光触媒反応を促進させるため、露光に使用するEUV光の他に、可視光、紫外光、軟X線等を反射面に向けて照射する機構を別途追設することも可能である。
本発明の一実施例に係る多層膜反射鏡の模式的断面図である。 本実施例1で用いられるランプ加熱方式の高速アニーリング装置を示す模式的構成図である。 図3(A)は同高速アニーリング装置のチョッパー板を示す平面図であり、図3(B)は同高速アニーリング装置のシャッター板を示す平面図である。 図3(A)のチョッパー板による透過光強度の変調状態を示すタイムチャートである。 本実施例2で用いられるレーザー加熱方式の高速アニーリング装置を示す模式的構成図である。 本発明に係るEUV露光装置の一例(4枚投影系)を示す概略構成図である。 多層膜反射鏡の表面に炭素層が形成されたときの反射率の低下状況を示すグラフである。 多層膜反射鏡の反射率の低下によるスループットの影響を示すグラフである。
符号の説明
1 多層膜反射鏡
2 基板 3 Mo層(第1層)
4 Si層(第2層) 5 TiO
10 高速アニーリング装置
11 高圧水銀灯 12 コリメータ光学系
13 チョッパー板 13a スリット
14 回転駆動モーター
15 シャッター板 15a 矩形開口
16 駆動モーター 17 多層膜反射鏡
18 ホルダー 19 X−Yステージ
30 高速アニーリング装置
31 レーザー源 32 コリメータ光学系
33 絞り板 34 平面ミラー
37 多層膜反射鏡 38 ホルダー
39 X−Yステージ
IL 照明系 102 レチクル(マスク)
106〜109 多層膜ミラー 110 ウェハ
114 光学鏡筒 145 ガス室

Claims (4)

  1. 基板上に多層膜を成膜する工程と、
    前記多層膜の最上層上に光触媒材料を成膜する工程と、
    パルス状の光照射により前記光触媒材料を結晶化させる工程と、
    を含むことを特徴とする多層膜反射鏡の製造方法。
  2. 前記光は紫外光であり、
    前記光照射を5μsのパルス幅で行うことを特徴とする請求項1記載の多層膜反射鏡の製造方法。
  3. 前記光はKrFエキシマレーザ光であり、
    前記光照射を100nsのパルス幅で行うことを特徴とする請求項1記載の多層膜反射鏡の製造方法。
  4. スリットを有して回転するチョッパー板を配設し、
    前記パルス状の光照射の周期と前記パルス幅に応じて、前記チョッパー板の回転速度及び前記スリットの幅を設定することを特徴とする請求項2または3記載の多層膜反射鏡の製造方法。
JP2003334852A 2003-09-26 2003-09-26 多層膜反射鏡の製造方法 Expired - Lifetime JP4320578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334852A JP4320578B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 多層膜反射鏡の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334852A JP4320578B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 多層膜反射鏡の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005098903A JP2005098903A (ja) 2005-04-14
JP4320578B2 true JP4320578B2 (ja) 2009-08-26

Family

ID=34462412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003334852A Expired - Lifetime JP4320578B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 多層膜反射鏡の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4320578B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4599342B2 (ja) * 2005-12-27 2010-12-15 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 光学装置、リソグラフィ装置、および、デバイス製造方法
CN102124542B (zh) * 2008-09-05 2013-04-17 旭硝子株式会社 Euv光刻用反射型掩模底板及其制造方法
CN102955185A (zh) * 2011-08-29 2013-03-06 同济大学 Mg/Mo/SiC极紫外多层膜反射镜及其制作方法
JP6472247B2 (ja) * 2015-01-07 2019-02-20 株式会社Screenホールディングス 熱処理方法および熱処理装置
WO2019077734A1 (ja) * 2017-10-20 2019-04-25 ギガフォトン株式会社 極端紫外光用ミラー及び極端紫外光生成装置
JP7471156B2 (ja) 2020-06-29 2024-04-19 ギガフォトン株式会社 極端紫外光集光ミラー及び電子デバイスの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005098903A (ja) 2005-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8501373B2 (en) Passivation of multi-layer mirror for extreme ultraviolet lithography
JP4238186B2 (ja) ミラー及びミラーを備えたリソグラフィック装置
JP5406602B2 (ja) 多層ミラー及びリソグラフィ装置
CN102089713B (zh) 用于光刻设备的光学元件、包括这种光学元件的光刻设备以及制造该光学元件的方法
EP1333323A2 (en) Self-cleaning reflective optical elements for use in x-ray optical systems, and optical systems and microlithography systems comprising same
JP4451793B2 (ja) 光学要素、このような光学要素を備えたリソグラフィ装置及びデバイス製造方法
US7455880B2 (en) Optical element fabrication method, optical element, exposure apparatus, device fabrication method
TW201037372A (en) Multilayer mirror and lithographic apparatus
JP2006108686A (ja) スペクトル純度が高められたリソグラフィ装置、デバイス製造方法、及びそれによって製造されたデバイス
US20100328639A1 (en) Spectral purity filter, lithographic apparatus, and method for manufacturing a spectral purity filter
JP2003098297A (ja) 多層膜除去加工装置、多層膜除去加工方法、多層膜反射鏡及びx線露光装置
KR101790074B1 (ko) 방사선 소스, 리소그래피 장치 및 디바이스 제조 방법
TW201122570A (en) Spectral purity filter, lithographic apparatus, method for manufacturing a spectral purity filter and method of manufacturing a device using lithographic apparatus
JP4320578B2 (ja) 多層膜反射鏡の製造方法
KR101625934B1 (ko) 다층 미러 및 리소그래피 장치
JP2003227898A (ja) 多層膜反射鏡、軟x線光学機器、露光装置及びその清掃方法
TW201122569A (en) Spectral purity filter, lithographic apparatus, and method for manufacturing a spectral purity filter
JP2006194764A (ja) 多層膜反射鏡および露光装置
JP2010045355A (ja) 放射源、リソグラフィ装置、および、デバイス製造方法
JP5158331B2 (ja) Euv露光装置
JP2008152037A (ja) 光学素子、露光装置、及びデバイス製造方法
US11454877B2 (en) Extreme ultraviolet light reflective structure including nano-lattice and manufacturing method thereof
US20230408912A1 (en) Method of manufacturing photomask, and method of manufacturing semiconductor device using the same
US20230076667A1 (en) Optical element, euv lithography system, and method for forming nanoparticles
JP2007140146A (ja) 多層膜反射鏡及び露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090507

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4320578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150612

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150612

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150612

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term