JP4238186B2 - ミラー及びミラーを備えたリソグラフィック装置 - Google Patents

ミラー及びミラーを備えたリソグラフィック装置 Download PDF

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Description

本発明は、鏡映表面を有するミラーに関する。本発明は、さらに、
−投影放射ビームを供給するための放射システムと、
−投影ビームを所望のパターンに従ってパターン化するべく機能するパターン化手段を支持するための支持構造と、
−基板を保持するための基板テーブルと、
−パターン化されたビームを基板の目標部分に投射するための投影システムと、
−鏡映表面を個々に有する1つ又は複数のミラーと
を備えたリソグラフィック投影装置に関する。また、本発明は、このようなリソグラフィック装置を使用したデバイス製造方法及びこのような方法又は装置を使用して製造されたデバイスに関する。
リソグラフィック装置では、基板上に画像化することができるフィーチャのサイズは、投影放射の波長によって制限されている。デバイス密度がより高く、したがって動作速度がより速い集積回路を製造するためには、より小さいフィーチャを画像化することができることが望ましい。現在使用されているほとんどのリソグラフィック投影装置には、水銀灯又はエキシマ・レーザによって生成される紫外光が使用されているが、より短い波長放射、たとえば約13nmの波長放射の使用が提案されている。このような放射は、極紫外線(EUV)又は軟x線と呼ばれ、可能な放射源には、たとえばレーザ生成プラズマ源、放電プラズマ源或いは電子ストレイジ・リングからのシンクロトロン放射がある。
極紫外線源、特にプラズマ源の中には、広範囲の周波数に渡って放射線を放出するものがあり、これらの放射線には、赤外線(IR)、可視光(VIS)、紫外線(UV)及び遠紫外線なども含まれている。望ましくないこれらの周波数が伝搬し、照明及び投影システムにおける加熱の問題をもたらし、また、ブロックされていない場合、レジストの不要な露光の原因になっている。照明及び投影システムの多層膜反射鏡が、所望の波長、たとえば13nmの波長の反射に対して最適化されている場合であっても、それらは光学的にフラットであり、IR、可視光及びUV波長に対して極めて高い反射率を有している。したがって、比較的狭い周波数帯域の投影ビームを放射源から選択する必要がある。放射源が比較的狭い輝線を有している場合であっても、その輝線からの、とりわけより長い波長の放射を阻止しなければならない。この機能を実行するためのフィルタとして薄膜の使用が提案されているが、このような膜は極めて華奢であり、また、非常に熱くなる、たとえば200〜300℃又はそれ以上になるため、高い熱応力及びクラックの原因になり、また、リソグラフィック投影装置に必要な高出力レベルにおける昇華及び酸化の原因になっている。また、通常、所望する放射の少なくとも50%が膜フィルタによって吸収される。
リソグラフィック投影装置の放射システムに回折格子スペクトル・フィルタを使用したリソグラフィック投影装置がEP1197803号に記述されている。この回折格子スペクトル・フィルタは、投影ビームを形成するべく所望する波長の放射を通過させ、かつ、望ましくない波長の放射を偏向させるべく設計されている。回折格子スペクトル・フィルタは、所望する波長に対して1に近い複素屈折率を有する材料で実質的に形成されており、シリコン突起を備えている。シリコン突起は、積層鋸歯プロファイル又は積層方形波プロファイル(それぞれEP1197803号の図3及び4)を有しており、鏡映表面を有するミラーの上に存在している。
回折をもたらす回折格子周期を持たせるべくエッチングが施されたミラー基板上の回折格子構造、及び回折格子構造上に付着された多層被覆がUS2003/0058529 A1号に開示されている。また、一連のランプからなるブレーズド格子がUS6469827 B1号に開示されている。一実施例では、ブレーズド格子は、ブレーズド格子上への反射型多層膜、たとえばSi層とMo層が交番する層の付着に先立って基板上に構築されている。
欠点は、SiによるIR放射の阻止が極めて劣悪であることであり、したがって本発明の目的は、リソグラフィック投影装置に使用することができる光フィルタとして使用することができる、広帯域源からEUV放射を選択し、かつ/又は望ましくない周波数を阻止し、また、たとえばIR放射をより効率的に阻止するための改良型ミラーを提供することである。
本発明によれば、冒頭の段落に記載した、鏡映表面が第1の材料からなる1つ又は複数の第1の突起と、第2の材料からなる1つ又は複数の第2の突起を備えたミラーが提供される。第1及び第2の材料は同じではない。このようなミラーを、たとえば垂直入射ミラーとして、或いはグレージング入射ミラーとして使用することにより、所望の波長を反射し、かつ、望ましくない波長を阻止することができる。これは、たとえば積層突起プロファイルが存在し、突起を介して伝搬する放射の可能光路長差を補償する必要がある場合に有利である。したがって、本発明は、また、第1及び第2の突起を備えた鏡映表面を有するミラーを備えた実施例からなっている。この第1の突起及び第2の突起は、鏡映表面上で変化しない光路長差が所望する放射に対して生成されるように配列されている。これは、鏡映表面上の光路長差がゼロであるか、或いは波長の整数倍でのみ変化することを意味している。積層突起プロファイルはブレーズド格子を形成することができ、かつ/又は所望の波長に対して最適化することができる。また、突起の材料には、所望の波長に対して透明な材料或いは実質的に透明な材料を使用することができる。
したがって、特定の実施例では、本発明は、また、第1の材料からなる1つ又は複数の第1の突起と、第2の材料からなる1つ又は複数の第2の突起を備えた鏡映表面を有するミラーからなっている。第1及び第2の突起の材料は同じではなく、また、第1及び第2の材料は、所望する放射に対して実質的に透明である。突起は、回折格子を形成するべく配列されている。たとえば材料(屈折率)、高さ及び/又は形状、第1の突起と第2の突起の距離(周期)、及びミラーに入射する投影ビームの特定の角度を選択することにより、所望の放射を反射し、かつ、所望する1つ又は複数の波長の伝搬放射の光路長差が鏡映表面上で変化しないよう、異なる材料によって光路長差を修正するミラーを得ることができる。他の実施例では、この回折格子はブレーズド格子である。
特定の実施例では、鏡映表面が、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第1の材料からなる1つ又は複数の第1の突起と、Be、B、C、Si、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第2の材料からなる1つ又は複数の第2の突起を備えたミラーが提供される。第1及び第2の材料は同じではない。このようなミラーは、一条の放射線から所望のEUV波長を選択し、かつ、UV、可視光或いはIRのような望ましくない波長の放射線を偏向させ、或いは吸収する場合に有利である。
一実施例では、これらの(第1及び第2の)材料は、たとえば約13.5nmのEUV放射に対して実質的に透明である。これらの材料は、様々な方法で配列することができ、たとえば鋸歯プロファイルのように異なる材料を互いに積み重ねて配列することができ、或いはブロック・プロファイルのように材料を互いに隣り合わせて配列することができる。上で言及したように、特定の角度の下で、異なる材料によって誘発される移相の合計が、透過させるべき放射に対してすべての位置において同じ(又は実質的に同じ)になるよう、高さが異なる材料を選択することができる。したがって、本発明は、また、第1及び第2の突起を備えた鏡映表面を有するミラーを備えた実施例からなっている。この第1の突起及び第2の突起は、鏡映表面上で変化しない光路長差がEUV放射に対して生成されるように配列されている。
一実施例では、材料は、Si、Be及びZrのうちの少なくとも1つから選択されている。他の実施例では、第1の突起の材料又は第2の突起の材料は、Si、Be及びZrのうちの少なくとも1つから選択されている。本発明のさらに他の実施例では、第1及び第2の突起の材料は、たとえばMoとSiのように比較的大きい屈折率差を有している。
一実施例では、本発明によるミラーは、さらに、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第1の材料からなる1つ又は複数の第1の突起と、Be、B、C、Si、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第2の材料からなる1つ又は複数の第2の突起を備えた少なくとも1つの鏡映表面を有するミラーとして記述することができる。第1及び第2の材料は同じではなく、第1の突起及び第2の突起は異なる材料からなっている。突起は、a)第1及び第2の突起が相俟って特定の周期の1つの突起を形成するように第1及び第2の突起が配列される鋸歯プロファイルか、或いはb)互いに隣り合わせに配列された第1及び第2の突起が相俟って特定の周期の2つの異なる突起を形成する方形波プロファイルのいずれかを有している。有利なことには、特定の角度の投影ビームの下で、異なる材料によって誘発される移相の合計が、透過させるべき放射に対してすべての位置において同じ(又は実質的に同じ)である。したがって、第1の突起及び第2の突起は、鏡映表面上で変化しない光路長差がEUV放射に対して生成されるように配列されている。
一実施例では、本発明によるミラーは、さらに、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第1の材料からなる1つ又は複数の第1の突起と、Be、B、C、Si、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第2の材料からなる1つ又は複数の第2の突起を備えた少なくとも1つの鏡映表面を有するミラーとして記述することができる。第1及び第2の材料は同じではない。第1及び第2の突起は一定の周期を有しており、この周期内において、たとえば特定の角度の投影ビームの下で、異なる材料によって誘発される移相の合計が、透過させるべき放射に対してすべての位置において同じ(又は実質的に同じ)になるよう、材料の構成、たとえば勾配が異なっている。したがって、第1の突起及び第2の突起は、鏡映表面上で変化しない光路長差がEUV放射に対して生成されるように配列されている。
一実施例では、本発明は、放射ビームがミラーに放射されると、放射ビームの所望の波長を通過させ、かつ、望ましくない波長を他の方向に偏向させ、かつ/又は吸収するように突起が配列されたミラーを対象としている。他の実施例では、本発明は、放射ビームがミラーに入射すると、放射ビームの所望の波長を所定の方向に通過させ、かつ、望ましくない波長を他の方向に偏向させ、かつ/又は吸収するように突起が配列されたミラーを対象としている。
本発明の他の態様では、冒頭の段落に記載した、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第1の材料からなる1つ又は複数の第1の突起と、Be、B、C、Si、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第2の材料からなる1つ又は複数の第2の突起を備えた少なくとも1つの鏡映表面を特徴とするリソグラフィック投影装置が提供される。第1及び第2の材料は同じではない。このようなミラーを備えたリソグラフィック装置の利点は、このミラーを使用することにより、望ましくない波長を有するより多くの放射或いは望ましくない波長を有するより広いスペクトルの放射を阻止することができることである。
一実施例では、本発明は、1つ又は複数のミラーが、放射システムの近傍、たとえば放射源の後段に配置された放射コレクタの表面上或いはグレージング入射ミラー上若しくは多層膜反射鏡上に配置されたリソグラフィック装置からなっている。
また、本発明は、1つ又は複数のこのようなミラーを使用した方法からなっている。他の実施例では、本発明は、入射角が0°と90°の間のEUV放射からなる投影ビームの一部のEUV放射が1つの第1の突起及び1つの第2の突起のみを通過するように、1つ又は複数のミラーが提供される方法からなっている。他の実施例では、鏡映表面上で変化しない光路長差がEUV放射に対して生成されるように、第1の突起及び第2の突起が配列されている。これは、投影ビーム中の所望の放射の可能光路長差がゼロであるか、或いは波長の整数倍であることを意味している。さらに他の実施例では、入射角が60°と90°の間のEUV放射からなる投影ビームの一部のEUV放射が1つの第1の突起及び1つの第2の突起のみを通過するように突起が配列されている。特性角度は、グレージング入射(GI)ミラーの場合、たとえば約75°と85°の間である。
本発明の次の態様によれば、冒頭の段落に記載した、鏡映表面が、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された材料からなる1つ又は複数の突起を備えたことを特徴とするミラーが提供される。
本発明の他の態様によれば、冒頭の段落に記載した、少なくとも1つのミラーが本発明によるミラー、すなわちBe、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された材料からなる1つ又は複数の突起を備えた鏡映表面を有するミラーからなることを特徴とするリソグラフィック投影装置が提供される。また、材料の組合せを選択することができ、EUV放射に対して透過性の他の材料を選択することも可能である。
このようなミラー又はこのような装置の利点は、たとえば特定の角度でEUV放射がミラーで反射すると、所望のEUV放射のみがこの角度で反射し、かつ、望ましくない放射、たとえばIR放射が上で言及した材料によって吸収又は実質的に吸収され、かつ/又は他の方向へ偏向又は屈折することである。
本発明の一実施例では、ミラーは、一定のパターンで配列された突起を備えた鏡映表面を有している。この鏡映表面は、たとえば、突起が(ブレーズド)格子、たとえば一次元回折格子(たとえば積層配列線すなわち鋸歯プロファイル)或いは二次元回折格子(たとえば正則配列立方体)を形成するべく配列された鏡映表面であっても良い。したがって、本発明は、また、突起が(ブレーズド)格子プロファイルを形成するべく配列された鏡映表面を有するミラーからなっている。
他の実施例では、本発明は、ミラーがグレージング入射ミラーであるミラー(鏡映表面を有している)、或いはミラーがたとえばEP 1197803号に記載されているような多層膜反射鏡であるミラーからなっている。
本発明の一実施例では、入射角が0°と90°の間のEUV放射からなる投影ビームの一部のEUV放射が1つの突起のみを通過するように突起が配列されており、それにより所望する放射の損失が最小になり、一方、望ましくない波長の放射は、突起によってこの放射が吸収、屈折或いは偏向されるため、実質的に阻止される。特性角度は、グレージング入射(GI)ミラーの場合、たとえば約75°と85°の間である。入射角は、鏡映表面の法線に対して測定される。さらに他の実施例では、入射角が60°と90°の間のEUV放射からなる投影ビームの一部のEUV放射が1つの突起のみを通過するように突起が配列されている。
他の実施例では、入射角が0°と90°の間のEUV放射からなる投影ビームの一部のEUV放射が1つの突起のみを通過するように突起が配列されており、一定の長さ及び周期を有する突起が、突起の長さ≪突起の周期になるように配列されている(突起の長さは、突起の周期より実質的に短くなっている)。たとえば、突起の長さ:周期の比率は、たとえば1:5(周期は突起の長さの5倍)に等しいか若しくはそれより小さく、或いは1:10に等しいか若しくはそれより小さく、さらには1:20に等しいか若しくはそれより小さい。この方法によれば、突起の頂部表面における所望する放射の可能回折損失が最小化され、また、投影ビームは正確に1つの突起のみを通過させることができる。
他の実施例では、本発明は、1つ又は複数のミラーが、放射システムの近傍、たとえば放射源の後段に配置された放射コレクタの表面上或いはグレージング入射ミラー上若しくは多層膜反射鏡上に配置されたリソグラフィック装置からなっている。
本発明の他の態様によれば、
−少なくとも一部が放射線感応材料の層で被覆された基板を提供するステップと、
−放射システムを使用して投影放射ビームを提供するステップと、
−投影ビームの断面をパターン化するためのパターン化手段を使用するステップと、
−鏡映表面を個々に有する1つ又は複数のミラーを提供するステップと
を含み、本発明によるミラー、すなわちBe、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された材料からなる1つ又は複数の突起を備えた鏡映表面を有するミラーからなるミラーの少なくとも1つに投影ビーム(PB)を提供するステップを特徴とするデバイス製造方法が提供される。
この方法の利点は、たとえば特定の角度で放射がミラーで反射すると、所望の放射のみがこの角度で反射し、かつ、望ましくない放射、たとえばIR放射が上で言及した材料によって吸収され、かつ/又は他の方向へ反射又は屈折することである。この利点により、たとえば放射線感応材料層上における投影ビームの空間解像度に関してより良好な結果が得られる。他の利点は、EP 1197803号の場合がそうであるように、突起を構築している材料が、1(EUV放射の場合Si)に近いEUV放射(たとえば約13nm)の屈折率の実数部を有する材料に限定されないことである。EP 1197803号の場合、突起が目に見えないこと、つまり真空から突起中(この逆についても同様)への屈折率の変化が存在しないことが必要であり、したがって突起の屈折率は1に近い屈折率でなければならない。
本発明の他の態様によれば、本発明による方法に従って製造されたデバイス、或いは本発明による装置を使用して製造されたデバイスが提供される。
本発明においては、鏡映表面に存在している「突起」は、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択される材料からなる鏡映表面から展開した構造として定義されている。鏡映表面が、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第1の材料からなる1つ又は複数の第1の突起と、Be、B、C、Si、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第2の材料からなる1つ又は複数の第2の突起を備えている場合、鏡映表面に存在している「突起」は、Be、B、C、Si、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択される材料からなる鏡映表面から展開した構造として定義される。これらの突起は、たとえばリソグラフィック技法を使用して構築することができる。このような技法を使用することにより、上部表面が極めて良好な表面粗さに研磨され、フォトレジスト・パターンによって画定されたランドを使用して溝がエッチングされる。この方法によれば、たとえば積層ブロック或いは積層鋸歯などの特定のプロファイルが得られる。プロファイルは、ダイヤモンド工具を使用して(第1の)材料層に罫線を引く(線を罫書く)ことによっても提供することができる。
突起は、1つの材料で構成することができるが、たとえばSiC、BC等、材料を組み合わせて構成することも可能である。したがって「第1及び第2の材料は同じではない」という表現には、たとえば積層方形波プロファイル(2つの突起が1つの周期を形成している)の場合、互いに隣り合う2つの突起が異なる材料で構成されている、という意味が含まれており、たとえば高さが異なるMo突起とSi突起で構成されていることを意味している。また、たとえば互いに重なり合った2つの突起が相俟って1つの周期を形成している積層鋸歯プロファイルの場合、この表現には、一方(第1)の突起がたとえばMoからなり、もう一方(第2)の突起がSiからなっている、という意味が含まれている。この表現には、さらに、第1及び第2の突起が異なる組成からなっている(従って異なる移相及び光路長を誘発している)、という意味が含まれており、たとえば第1の突起がSiからなり、第2の突起がSiCからなっていることを意味している。また、この表現には、当分野の技術者には理解されるように、突起が異なり、かつ、異なる組成から構成されるよう、いずれもたとえばSi層及びMo層からなり、かつ、層の高さが異なる第1及び第2の突起が含まれている。
突起には、突起が(反射)表面に積層配列された鋸歯プロファイルを有する積層鋸歯プロファイルを持たせることができる。このプロファイルは、特定の本数の平行線を備えた(ブレーズド)一次元格子を形成するべく配列することができる(積層鋸歯突起)。また、突起には、突起が(反射)表面に積層配列された正方形又は長方形の構造を有する積層方形波プロファイルを持たせることができる。このプロファイルは、特定の本数の平行線を備えた一次元回折格子を形成するべく配列することができる(積層方形波突起)。
また、突起は、周期的に2方向に配列することもできる。たとえば、周期的に構造化された鋸歯プロファイルを突起に持たせ、一方の方向に鋸歯プロファイルを有し、かつ、市松模様のように周期的に配列された立方体又は長方形の突起にすることができる。このプロファイルは、周期的に配列された特定の数の構造を備えた(ブレーズド)二次元格子を形成するべく配列することができる(周期鋸歯突起)。2方向に周期的に配列されたプロファイルの他の実施例は、周期的に構造化された方形波プロファイルを備えた構造であり、たとえば、市松模様のように周期的に配列された立方体又は長方形の突起にすることができる。このプロファイルは、周期的に配列された特定の数の立方体又は長方形を備えた(ブレーズド)二次元格子を形成するべく配列することができる(周期方形波突起)。このような二次元プロファイルを使用する場合、突起は、当分野の技術者に知られているように(たとえばUS 6469827号或いはE.Hecht著「Optics」(第2版、430頁、段落10.2.7))、ある種のブロック構造の鋸歯突起(自立型周期鋸歯突起)或いはブロック突起(立方体又は長方形の自立型周期方形波突起)に配列される。
一実施例では、第1及び第2の突起が、(反射)表面に積層配列された鋸歯プロファイルを有する積層鋸歯プロファイルを突起に持たせることができる。突起の周期は約100nmないし10μm(第1及び第2の突起の周期が相俟って鋸歯プロファイルを形成している)であり、突起の高さは約5〜500nm(第1の突起)である。他の実施例では、突起の高さは約10〜100nmである。このプロファイルは、特定の本数の平行線を備えた(ブレーズド)一次元格子を形成するべく配列することができる(積層鋸歯突起)。ブレーズ角(すなわち第2の突起の高さ)は、特定の入射角、たとえば垂直入射における光路長が表面上で一定になるように(或いは波長の整数倍の量でのみ変化するように)選択することができる。
また、さらに他の実施例では、突起が、(反射)表面に積層配列された正方形又は長方形の構造を有する積層方形波プロファイルを突起に持たせることができる。突起の周期は約100nmないし10μm(第1及び第2の突起の周期が相俟って方形波プロファイルを形成している)であり、突起の高さは約5〜500nm(第1の突起)である。他の実施例では、突起の高さは約10〜100nmである。第2の突起の高さは、特定の入射角、たとえば垂直入射における光路長が表面上で一定になるように(或いは波長の整数倍の量でのみ変化するように)選択することができる。方形波プロファイルは、特定の本数の平行線を備えた一次元回折格子を形成するべく配列することができる(積層方形波突起)。
このコンテキストにおける「透過性の」或いは「実質的に透過性の」という表現は、突起を介した透過率が少なくとも70%であり、好ましくは少なくとも80%、少なくとも90%若しくは少なくとも95%であり、より好ましくは98%であることを意味している。また、このコンテキストにおける「吸収されない」或いは「実質的に吸収されない」という表現は、放射の吸収率が30%未満であり、好ましくは20%未満、10%未満若しくは5%未満であり、より好ましくは2%未満であることを意味している。
「望ましくない放射」或いは「望ましくない波長」という表現は、使用を意図した波長より長い(或いは短い)波長を放射が有していることを意味している。たとえば、波長が約13.5nmのEUV放射が望ましい場合、波長が約10nmより短い放射或いは約20nmより長い放射は、望ましくない放射である。他の実施例では、波長が約13.5nmのEUV放射が望ましい場合、波長が約13nmより短い放射或いは約14nmより長い放射は、望ましくない放射であり、したがって13nmと14nmの間の波長が望ましい波長である。本発明によるミラーを備えたリソグラフィック装置の場合、スペクトル分離が良好であるほど、良好な結果及び製品を得ることができる。本発明においては、「不要な波長を反射する」或いは「望ましくない波長を反射する」という表現若しくはそれと等価の表現は、不要な(すなわち望ましくない)波長を有する放射が反射されることを意味している。
本発明においては、「第1」及び「第2」の突起という突起の表現は、異なる材料の異なる突起を単に表したものに過ぎない。これらの用語は、特定の順序を意味したものではない。
「1つの突起を通過する」或いは「正確に1つの突起を通過する」という表現は、投影ビームの実質的にすべての放射、とりわけ所望の波長を有する放射が1つの突起を通過する状況を意味しているが、ビームの若干の発散のため、1つの突起(ただ1つの突起)を通過しない若干の放射が必ず存在している。放射が1つの第1の突起及び1つの第2の突起を通過する実施例の場合にも同じことが言える。
また、「〜のうちの少なくとも1つから選択された」という表現は、「〜からなるグループから選択された」という表現として理解されたい。また、このようなグループの材料の組合せが包含されているものとして理解されたい。
また、「0°と90°の間の入射角」という表現が、入射角が0°より大きく、かつ、90°より小さいことを意味していることは、当分野の技術者には理解されよう。
本明細書においては、本発明による装置の、とりわけICの製造における使用が参照されているが、本発明による装置は、他の多くの可能アプリケーションを有していることを明確に理解されたい。たとえば、本発明による装置は、集積光学系、磁気領域メモリのための誘導及び検出パターン、液晶表示パネル、薄膜磁気ヘッド等の製造に使用することができる。このような代替アプリケーションのコンテキストにおいては、本明細書における「レチクル」、「ウェハ」或いは「ダイ」という用語の使用はすべて、それぞれより一般的な「マスク」、「基板」及び「目標部分」という用語に置換されているものと見なすべきであることは、当分野の技術者には理解されよう。
本明細書においては、「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)放射(たとえば、波長が365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nmの放射、或いは、適用可能な場合、さらに短い波長の放射)、とりわけ波長が20nm未満の放射(EUV放射)、より好ましくは約13.5nmの放射を含むあらゆるタイプの電磁放射を包含するべく使用されている。
以下、本発明の実施例について、単なる実施例に過ぎないが、添付の略図を参照して説明する。図中の対応する参照記号は、対応する部品を表している。
本明細書に使用されている「パターン化手段」という用語は、入射する放射ビームの断面を、基板の目標部分に生成すべきパターンに対応するパターンにパターン化するべく使用することができる手段を意味するものとして広義に解釈されたい。また、このコンテキストにおいては、「光バルブ」という用語を使用することが可能である。一般的には、前記パターンは、目標部分に生成されるデバイス、たとえば集積回路又は他のデバイス(以下を参照されたい)中の特定の機能層に対応している。このようなパターン化手段の実施例には、
−マスク:マスクの概念についてはリソグラフィにおいては良く知られており、バイナリ、交番移相及び減衰移相などのマスク・タイプ、及び様々なハイブリッド・マスク・タイプが知られている。このようなマスクを放射ビーム中に配置することにより、マスクに衝突する放射をマスク上のパターンに従って選択的に透過させ(透過型マスクの場合)、或いは選択的に反射させている(反射型マスクの場合)。マスクの場合、支持構造は、通常、入射する放射ビーム中の所望の位置に確実にマスクを保持することができ、かつ、必要に応じてマスクをビームに対して確実に移動させることができるマスク・テーブルである。
−プログラム可能ミラー・アレイ:粘弾性制御層及び反射型表面を有するマトリックス処理可能表面は、このようなデバイスの実施例の1つである。このような装置の基礎をなしている基本原理は、(たとえば)反射型表面の処理領域が入射光を回折光として反射し、一方、未処理領域が入射光を非回折光として反射することである。適切なフィルタを使用することにより、前記非回折光を反射ビームからフィルタ除去し、回折光のみを残すことができるため、この方法により、マトリックス処理可能表面の処理パターンに従ってビームがパターン化される。プログラム可能ミラー・アレイの代替実施例には、マトリックス配列された微小ミラーが使用されている。微小ミラーの各々は、適切な局部電界を印加することによって、或いは圧電駆動手段を使用することによって、1つの軸の周りに個々に傾斜させることができる。この場合も、微小ミラーは、入射する放射ビームを反射する方向が、処理済みミラーと未処理ミラーとでそれぞれ異なるようにマトリックス処理することが可能であり、この方法により、マトリックス処理可能ミラーの処理パターンに従って反射ビームがパターン化される。必要なマトリックス処理は、適切な電子手段を使用して実行される。上で説明したいずれの状況においても、パターン化手段は、1つ又は複数のプログラム可能ミラー・アレイを備えている。上で参照したミラー・アレイに関する詳細な情報については、たとえば、いずれも参照により本明細書に組み込まれている米国特許US5,296,891号及びUS5,523,193号、並びにPCT特許出願WO98/38597号及びWO98/33096号を参照されたい。プログラム可能ミラー・アレイの場合、前記支持構造は、たとえば、必要に応じて固定又は移動させることができるフレーム又はテーブルとして具体化されている。
−プログラム可能LCDアレイ:参照により本明細書に組み込まれている米国特許US5,229,872号に、このような構造の実施例の1つが記載されている。この場合の支持構造も、プログラム可能ミラー・アレイの場合と同様、たとえば、必要に応じて固定又は移動させることができるフレーム又はテーブルとして具体化されている。
分かり易くするために、本明細書の以下の特定の部分、とりわけ実施例の部分にはマスク及びマスク・テーブルが包含されているが、このような実施例の中で考察されている一般原理は、上で説明したパターン化手段のより広義のコンテキストの中で理解されたい。
リソグラフィック投影装置は、たとえば集積回路(IC)の製造に使用することができる。このような場合、パターン化手段が、ICの個々の層に対応する回路パターンを生成し、このパターンが、放射線感応材料(レジスト)の層で被覆された基板(シリコン・ウェハ)上の目標部分(たとえば1つ又は複数のダイからなる)に画像化されうる。通常、1枚のウェハには、投影システムを介して1つずつ順次照射される目標部分に隣接する回路網全体が含まれている。現在、マスク・テーブル上のマスクによるパターン化を使用した装置には2種類の装置がある。第1の種類のリソグラフィック投影装置では、マスク・パターン全体を1回の照射で目標部分に露光することによって目標部分の各々が照射される。このような装置は、一般にウェハ・ステッパ又はステップ・アンド・リピート装置と呼ばれている。一般にステップ・アンド・スキャン装置と呼ばれている代替装置では、マスク・パターンを投影ビームの下で所与の基準方向(「走査」方向)に連続的に走査し、かつ、基板テーブルを基準方向に平行に、或いは非平行に同期走査することによって目標部分の各々が照射される。通常、投影システムは、倍率係数M(通常<1)を有しているため、基板テーブルを走査する速度Vは、マスク・テーブルを走査する速度を係数M倍した速度になる。上で説明したリソグラフィック・デバイスに関する詳細な情報については、たとえば、参照により本明細書に組み込まれているUS6,046,792号を参照されたい。
リソグラフィック投影装置を使用した製造プロセスでは、パターン(たとえばマスクのパターン)が、少なくとも一部が放射線感応材料(レジスト)の層で被覆された基板上に画像化される。この画像化ステップに先立って、プライミング、レジスト・コーティング及びソフト・ベークなどの様々な処理手順が基板に加えられる。放射線への露光後、露光後ベーク(PEB)、現像、ハード・ベーク及び画像化されたフィーチャの測定/検査などの他の処理手順が基板に加えられる。この一連の処理手順は、たとえばICなどのデバイスの個々の層をパターン化するための基本として使用されている。次に、パターン化されたこのような層に、エッチング、イオン注入(ドーピング)、メタライゼーション、酸化、化学機械研磨等、様々な処理が施される。これらの処理はすべて個々の層の仕上げを意図したものである。複数の層を必要とする場合、すべての処理手順又はそれらの変形手順を新しい層の各々に対して繰り返さなければならないが、最終的にはデバイスのアレイが基板(ウェハ)上に出現する。これらのデバイスは、次に、ダイシング又はソーイングなどの技法を使用して互いに分割され、分割された個々のデバイスは、キャリアに実装し、或いはピンに接続することができる。このようなプロセスに関する詳細な情報については、たとえば、参照により本明細書に組み込まれている著書「Microchip Fabrication:A Practical Guide to Semiconductor Processing」(Peter van Zant著、第3版、McGraw Hill Publishing Co.、1997年、ISBN 0−07−067250−4)を参照されたい。
分かり易くするために、以下、投影システムを「レンズ」と呼ぶが、この用語には、たとえば、屈折光学系、反射光学系及びカタディオプトリック系を始めとする様々なタイプの投影システムが包含されているものとして広義に解釈されたい。また、放射システムには、投影放射ビームを導き、整形し、或いは制御するための任意の設計タイプに従って動作するコンポーネントが含まれており、以下、このようなコンポーネントについても、集合的若しくは個々に「レンズ」と呼ぶ。また、リソグラフィック装置は、複数の基板テーブル(及び/又は複数のマスク・テーブル)を有するタイプの装置であり、このような「多重ステージ」デバイスの場合、追加テーブルが並列に使用されているか、或いは1つ又は複数の他のテーブルが露光のために使用されている間、1つ又は複数のテーブルに対して予備ステップが実行されている。たとえば、いずれも参照により本明細書に組み込まれているUS5,969,441号及びWO98/40791号に、二重ステージ・リソグラフィック装置が記載されている。
「実施例1」
この実施例では、図1及び2を参照して、リソグラフィック装置についてその概要を説明し、また、図3及び4を参照して、本発明によるミラーの概要を説明する。
図1は、本発明の特定の実施例によるリソグラフィック投影装置1を略図で示したものである。この装置は、
−投影放射ビームPB(たとえば157nm放射)を供給するための放射システムLA(放射源を備えている)、ビーム拡大器Ex及び照明システムILと、
−マスクMA(たとえばレチクル)を保持するためのマスク・ホルダを備えた、アイテムPLに対してマスクを正確に位置決めするための第1の位置決め手段PMに接続された第1の対物テーブル(マスク・テーブル)MTと、
−基板W(たとえばレジスト被覆シリコン・ウェハ)を保持するための基板ホルダを備えた、アイテムPLに対して基板を正確に位置決めするための第2の位置決め手段PWに接続された第2の対物テーブル(基板テーブル)WTと、
−マスクMAの照射部分を基板Wの目標部分C(たとえば1つ又は複数のダイからなっている)に結像させるための投影システム(「レンズ」)PL(たとえば屈折レンズ光学系、カタディオプトリック光学系又は反射光学系)とを備えている。
図に示すように、この装置は反射型(すなわち反射型マスクを有する)装置であるが、一般的にはたとえば透過型(透過型マスクを備えた)装置であっても良い。別法としては、この装置は、たとえば上で参照したプログラム可能ミラー・アレイ・タイプなど、他の種類のパターン化手段を使用することもできる。
放射源LA(たとえばEUVエキシマ源若しくはプラズマ放電源)は放射ビームを生成している。この放射ビームは、照明システム(イルミネータ)ILに直接供給され、或いは、たとえばビーム拡大器Exなどの調整手段を介して供給される。イルミネータILは、ビーム内の強度分布の外部及び/又は内部ラジアル・エクステント(一般に、それぞれσ−外部及びσ−内部と呼ばれている)を設定するための調整手段AMを備えている。また、イルミネータILは、通常、インテグレータIN及びコンデンサCOなど、他の様々なコンポーネントを備えている。この方法により、マスクMAに衝突するビームPBの断面に、所望する一様な強度分布を持たせることができる。
図1に関して、放射源LAをリソグラフィック投影装置のハウジング内に配置しかつ、リソグラフィック投影装置から離して配置することにより、放射源LAが生成する放射ビームをリソグラフィック投影装置に供給する(たとえば適切な誘導ミラーを使用することによって)ことができることに留意されたい。この後者のシナリオは、放射源LAがレーザである場合にしばしば見られるシナリオである。本発明及び特許請求の範囲には、これらのシナリオの両方が包含されている。
次に、マスク・テーブルMT上に保持されているマスクMAによってビームPBが遮断される。マスクMAを通過したビームPBは、ビームPBを基板Wの目標部分Cに集束させるレンズPLを通過する。第2の位置決め手段PW(及び干渉測定手段IF)を使用することにより、たとえば異なる目標部分CをビームPBの光路中に配置するべく、基板テーブルWTを正確に移動させることができる。同様に、第1の位置決め手段PMを使用して、たとえばマスク・ライブラリからマスクMAを機械的に検索した後、或いは走査中に、マスクMAをビームPBの光路に対して正確に配置することができる。通常、対物テーブルMT及びWTの移動は、図1には明確に示されていないが、長ストローク・モジュール(粗位置決め)及び短ストローク・モジュール(精密位置決め)を使用して実現されているが、ウェハ・ステッパ(ステップ・アンド・スキャン装置ではなく)の場合、マスク・テーブルMTは、短ストローク・アクチュエータに接続するだけで良く、或いは固定することも可能である。マスクMA及び基板Wは、マスク位置合せマークM1、M2及び基板位置合せマークP1、P2を使用して整列させることができる。
図に示す装置は、2つの異なるモードで使用することができる。
1.ステップ・モードでは、マスク・テーブルMTは、基本的に静止状態に維持され、マスク画像全体が目標部分Cに1回の照射(すなわち単一「フラッシュ」で)投影される。次に、基板テーブルWTがx及び/又はy方向にシフトされ、異なる目標部分CがビームPBによって照射される。
2.走査モードでは、所与の目標部分Cが単一「フラッシュ」に露光されない点を除き、ステップ・モードと基本的に同じシナリオが適用される。走査モードでは、マスク・テーブルMTを所与の方向(いわゆる「走査方向」、たとえばy方向)に速度νで移動させることができるため、投影ビームPBでマスク画像を走査し、かつ、基板テーブルWTを同時に同じ方向若しくは逆方向に、速度V=Mνで移動させることができる。MはレンズPLの倍率である(通常、M=1/4若しくはM=1/5)。この方法によれば、解像度を犠牲にすることなく、比較的大きい目標部分Cを露光することができる。
放射源を備えた放射源LA、照明システムIL及び投影システムPLは、排気又は投影ビームの放射に対して透明なガスが充填されたそれぞれのコンパートメント(「ボックス」)に収納されている。投影ビームは、異なるコンパートメント間をコンパートメント壁の開口を通して通過している。図2は、投影ビームPBを放射源LAから照明システムILに引き渡すための構造の実施例を、より詳細に示したものである。
図2は、放射システム3(すなわち「放射源−コレクタ・モジュール」)、照明システムIL及び投影システムPLを備えた、図1に示すリソグラフィック投影装置1の一実施例を示したものである。放射システム3は、放射源LAを備えている。放射源LAには放電プラズマ源を使用することができる。放射源LAは、Xeガス又はLi蒸気などのガス又は蒸気を使用することができ、これらのガス又は蒸気中で放射源の電極間を放電させ、電磁スペクトルのEUVレンジで放射を放出させることにより、極めて熱いプラズマを生成することができる。この極めて熱いプラズマは、部分的にイオン化した電気放電のプラズマを光軸上に崩壊させることによって生成される。放射を有効に生成するためには、分圧が0.1mbarのXe、Li蒸気又は適切な他の任意のガス若しくは蒸気が必要である。
キセノンを使用する場合、13.5nm近辺のEUVレンジでプラズマが放射される。放射源LAによって放出された放射は、放射源チャンバ7から汚染物質バリア9へ供給される。汚染物質バリア9は、たとえば欧州特許出願第EP−A−1 057079号に詳細に記載されているようなチャネル構造からなっている。
放射システム3(すなわち「放射源−コレクタ・モジュール」)は、グレージング入射コレクタを使用して形成することができる放射コレクタ10を備えている。放射コレクタ10を通過した放射は、回折格子スペクトル・フィルタすなわちミラー11で反射し、一定の開口のバーチャル・ソース・ポイント12に集束する。投影ビームPBは、照明システムIL内で、レチクルすなわちマスク・テーブルMT上に置かれたレチクルすなわちマスク上に垂直入射反射器13、14を介して反射する。パターン化されたビーム17が形成され、投影光学系システムPL内で、反射エレメント18、19を介してウェハ・ステージすなわち基板テーブルWT上に結像する。通常、照明システムIL及び投影システムPLには、図に示す数より多いエレメントが存在している。
図2に示すミラーのうちの1つ又は複数のミラー、たとえば図2に示す、位置11に位置しているスペクトル・フィルタすなわちミラー、放射コレクタ10或いは垂直入射反射器13、14には、以下で説明するように、本発明によるミラーを使用することができ、また、たとえば、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Ba、La、Ce、Pr、Pa、U及びMoのうちの少なくとも1つから選択された材料からなる鏡映表面に突起を備えた一次元プロファイルのような積層突起プロファイルを持たせることができる。
図3は、本発明によるミラーの一実施例を示したもので、ある種の積層鋸歯プロファイルが示されている。突起は、周期p、長さ380、高さh及び角度baを有している。図4は、積層方形波プロファイルを有する突起プロファイルを備えた他の実施例を示したもので、突起は、周期p、長さ380及び高さhを有している。参照符号Lは「ランド」を表し、Gは「溝」を表している。突起は、ミラー300の鏡映表面に配列されている。
このようなミラー又はこのようなミラーを備えた装置の利点は、たとえば特定の角度でEUV放射がミラー300で反射すると、所望のEUV放射のみがこの角度で反射し、かつ、望ましくない放射、たとえばIR放射が上で言及した材料によって吸収され、かつ/又は他の方向へ偏向又は屈折することである。図4に示す実施例は、一例として示したものである。入射角αを有する投影ビームPBは、突起LP1(積層突起1)の表面を照射している。光の一部が反射し(図示せず)、また、光の一部若しくはすべての光が突起に入射することになる。突起はEUV放射に対して透過性であるため、このEUV放射は、吸収されることなく、或いは実質的に吸収されることなく伝搬し、一方、UV又はIRのような望ましくない波長の放射は、実質的に吸収される。投影ビームは、積層突起LP2で示す次の突起(第2の突起)に向かってさらに伝搬する。この突起LP2の(左側の)表面に到達すると、この場合も放射の一部が反射し(図示せず)、また、放射の一部が突起LP2を透過して伝搬する。また、この突起LP2は、EUV放射と他の波長を有する放射を弁別することができる。投影ビームPBが位置305でミラー300(たとえば多層膜反射鏡)の表面に到達すると、角度βで投影ビームPBが反射する(ミラー300の表面で鏡面反射する場合、βはαであっても良い)。反射した投影ビームPBは、突起LP2及びLP3を透過してさらに伝搬する。この方法によれば、本発明によるミラーで反射した後の投影ビームPBのEUV/非EUV放射比率を、本発明によるミラーに入射する前の比率より大きくすることができる。図4に示す投影ビームPBの伝搬は、図4に示すような積層方形波プロファイルを形成している積層突起に代わって、積層鋸歯プロファイルが使用されている図3にも適用することができる。
投影ビームPBの屈折については、図3及び4(及び後述する図5及び9)には示されていないことに留意されたい。上で言及した比率は、ブレーズド格子すなわち最適化回折格子を使用することによってさらに改善することができる(実施例3を参照されたい)。上で言及した突起を備えたミラーは、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUがEUV放射に対して実質的に透過性であり、かつ、EUV放射以外の波長を有する放射に対しては実質的に透過性ではないため、たとえばUV波長で最適化すなわちブレーズ化されている場合であっても、望ましくない波長(たとえばIR)を阻止し、かつ、EUV放射を透過させることができる。さらに、Siを含むこれらのすべての材料は、13.5nm放射に対する100nmより長い吸収長を有している。また、突起は、たとえばBC或いはSiCのように材料を組み合わせて構成することもできる。
この実施例のミラー300上の突起は、主として、EUV放射に対して透過性の光フィルタとして存在しており、また、可能回折格子すなわち回折構造は、投影ビームPBのEUV放射に対して実質的に透過性であるが、EUV放射が突起に入射し、かつ、突起から出ていく際に、屈折率の差により、投影ビームPBのEUV放射に若干の回折損失が存在する。この回折損失は、他の実施例、たとえば実施例3、4及び7によって解決される。
「実施例2」
第2の実施例では、突起は、図5に示すように、入射角が0°と90°の間のEUV放射からなる投影ビームの一部のEUV放射が1つの突起のみを通過するように配列され、或いは投影ビームPBの実質的にすべての部分が1つの突起のみを通過するように配列されている。
プロファイル(回折型プロファイルであっても、たとえば約13.5nm若しくは他のEUV波長で最適化されたプロファイルであっても良い)は、放射ビームPBに含まれている所望の放射がプロファイルの1つの周期pのみを通過し、たとえば位置305でミラーすなわちミラー表面300で反射するように構築されている。ミラー300に対する投影ビームPBの入射角は、参照符号αで示され、突起の側面に対する投影ビームPBの入射角は、α’で示されている。入射角α’は、投影ビームPBの反射を最小にするべく小さい角度に維持されている。また、突起表面における望ましくない放射(波長がたとえばEUVより長い放射、たとえばUV、VIS及びIR)の反射が、所望する放射の方向とは別の方向に導かれるよう、ブレーズド格子の場合と同様、プロファイルの突起の上面に角度を付けることができる。突起の長さ380及び高さh、突起を配列している周期p、及び入射角αは、投影ビームPBが1つの突起のみを通過するように選択することができる。
ミラー上のプロファイルは、ダイヤモンド工具を使用して罫線を引く(線を罫書く)ことによって生成される。また、正弦波構造のイオン・エッチングを施すことによってプロファイルを生成することも可能である。また、リソグラフィック技法を使用し、かつ、リソグラフィックに続いてイオン・エッチングを施すことにより、グレージング入射ミラー上にブロック・プロファイルを生成することも有力なオプションである。図5に示すプロファイルは、一実施例として示したものであり、EUV放射が実質的に吸収されないこと(すなわち実質的に透過性であること)、及びEUV放射の回折が小さいこと(たとえば約30%未満の回折であること)を条件として他のプロファイルも可能である。
図5は、積層方形波プロファイルの実施例を示したものであるが、この実施例は、また、積層鋸歯プロファイルを使用した構成、或いは周期的に構造化された鋸歯プロファイル若しくは周期的に構造化された方形波プロファイルを使用した構成を備えている。
積層鋸歯プロファイルを使用する場合、突起の長さ380及び高さh、突起を配列している周期p、角度ba及び入射角αは、投影ビームPBが1つの突起のみを通過するように選択することができる。
周期的に構造化されたプロファイルに対しても同様であるが、このような実施例の場合、二次元構造が形成されるため、周期pは2つの周期から構成されることになる。
また、この実施例は、突起の長さ380が周期pの1/2未満であるプロファイルを使用して構成することもできる(積層配列方形波プロファイルを示す図5は、これを示したものであるが、鋸歯プロファイル及び二次元プロファイルについても同様である)。
この実施例のミラー上の突起は、主として、EUV放射に対して透過性の光フィルタとして存在している。
「実施例3」
第3の実施例では、図6及び7を参照して説明するように、突起のプロファイルが、所望の放射、たとえば13.5nm若しくは他のEUV波長で最適化すなわちブレーズ化することができる回折格子を形成している。別法としては、他の波長、たとえばUV、VIS或いはIR波長で回折格子を最適化すなわちブレーズ化することも可能である。
図6では、ブレーズド格子は、鋸歯プロファイルすなわち格子定数pが鋸歯の周期の長さ380に等しいミラー300を有している。α及びβは、それぞれ放射ビームPBが表面の突起表面に到達する角度、及び突起表面で反射する角度である。これらの角度は、ミラーの表面に対して直角をなしている法線nに対して画定されている。ブレーズ角は、0番目の回折次数が望ましくない放射に対して最小になるように選択することができる。また、ブレーズ角は、所望する放射の回折効率が最大化されるように選択することができる。このような構造により、理論的には100%の回折効率が可能である(たとえば、参照により本明細書に組み込まれているEP 1197803号を参照されたい)。突起の高さh及び長さ380が、13.5nmの透過効率を決定している。格子定数pは、図2の開口12を通して透過する波長レンジを決定している(実施例1を参照されたい)。
ブレーズド格子の代替として、図7に示すタイプの積層回折格子を使用することができる。図7に示すように、積層回折格子は、格子定数pが方形波の1周期pに等しく、かつ、突起の長さ380の2倍に等しい方形波表面プロファイルを有している。このような回折格子は、たとえばリソグラフィック技法を使用して構築することができる。このような技法を使用することにより、上部表面が極めて良好な表面粗さに研磨され、フォトレジスト・パターンによって画定されたランドLを使用して溝がエッチングされる。
望ましくない、より長い波長(所望するEUV放射の波長より長い波長)の放射を抽出するために、図7に示すような位相格子からなる回折格子構造がたとえばミラー300に適用されている。回折格子は、回折格子の「ランド」Lで反射した光線と「溝」Gの部分で反射した光線の間の光路差(OPD)が、所望する波長の整数倍の波長、つまり、
OPD=m.λeuv (1)
になるように配列されている。上式でmは整数であり、λeuvは、所望する放射の波長、たとえば13.5nmである。他の放射(望ましくない放射)のOPDに対しては、通常、式(1)は同時には成立しない。たとえばいくつかの波長に対しては、OPDは、望ましくない放射レンジにおける波長の整数倍+1/2波長である(当分野で知られているように)。つまり、
OPD=(m+1/2).λud (2)
で与えられる。上式でmは整数であり、λudは、望ましくない放射の波長である。
回折格子が所望の放射に対して透過性であるため、式(1)を満足することにより、意図したようにミラー300で反射した所望の放射を回折格子が妨害することはなく、事実上、所望するすべての放射、或いは所望する実質的にすべての放射が0次数ビーム中に回折する(図4又は5を参照されたい)。一方、望ましくない放射は、回折式によって決定されるように回折し、式(2)を正確に満足する波長に対する回折効率が最大になり、すべてのエネルギーが0次数ビームから回折する(同じく、たとえばEP 1197803号を参照されたい)。この方法により、望ましくない放射が所望する放射から空間的に分離され、適切なヒート・シンク或いはビーム・ダンプにより吸収させることが可能である。
好ましい他の実施例では、回折格子構造を有するプロファイルが選択されると、突起のプロファイルによって、望ましくない放射を偏向させるべく最適化された鋸歯プロファイルを有する回折格子が形成される。他の実施例では、回折格子構造を有するプロファイルが選択されると、突起のプロファイルによって、EUV波長、たとえば13.5nmで最適化された方形波プロファイルを有する回折格子が形成される。
「実施例4」
前述の実施例では、リソグラフィック装置についてその概要を説明し、かつ、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された材料からなる1つ又は複数の突起を備えたミラーについて説明した。実施例4では、図8及び9を参照して説明するように、複数の異なる材料からなる少なくとも2つの異なる突起を備えたミラーについて説明する。実施例4では、ミラー300は、異なる突起(すなわち第1の突起及び第2の突起)を備えた鏡映表面を備えている。
この実施例では、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第1の材料m1からなる1つ又は複数の第1の突起LP1a及びLP1b(突起LP1a)、及びBe、B、C、Si、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第2の材料m2からなる1つ又は複数の第2の突起(突起LP1b)を備えたミラー300が存在している。第1及び第2の材料は同じではない。つまり、第1の突起LP1a及び第2の突起LP1bは、異なる材料すなわち異なる材料組成、たとえばSiとMo、MoとZr、CとSi、BeとZr等からなっている。他の実施例では、m1は、Be若しくはZrであり、m2は、Si若しくはSiOである。また、必要に応じて、m1及びm2以外の他の材料及び/又は第1及び第2の突起以外の他の突起をミラー300に適用することができる。
図8は、この実施例の構成を詳細に示したもので、ミラー300上の積層鋸歯プロファイルが示されている。この積層鋸歯プロファイルは、図3及び6に示す鋸歯プロファイルとは異なり、2種類の材料構造からなっている。この構造は、第1の材料m1からなる高さh1、ブレーズ角ba2の第1の突起LP1a及び第2の材料m2からなる高さh2、角度ba3の第2の突起LP1bからなっている。これらの突起(複数の材料からなる)が相俟って、ブレーズ角baの1つの突起すなわち構造を形成している。これらの突起により、周期pの規則的な構造が形成される。図8に示すミラー300上の突起は、EUV波長でブレーズさせることができる回折格子を形成することができるが、他の実施例では、他の波長、たとえばUV、VIS或いはIR波長でブレーズさせることも可能である。
ブレーズ角baは、望ましくない放射が所望する放射の方向から偏向されるように選択することができる。これについては、前述の実施例3(図6)を参照されたい。このブレーズ角baは、この実施例では互いに重なり合っている突起LP1a(第1の突起)の材料m1の角度ba2、突起LP1b(第2の突起)の材料m2の角度ba3、及び突起LP1a及びLP1bの高さh1及びh2によって決まる。
ブレーズド・プロファイルの代替として、図9に示すタイプの積層プロファイルを使用することも可能である。この積層プロファイルは、図9に示すように、図8に示す積層鋸歯プロファイルの1周期pに等しい格子定数pを有する方形波表面プロファイルを有している。突起は、高さが異なる突起、すなわち材料m1からなる高さh1の突起LP1aと材料m2からなる高さh2の突起LP1bが交互に隣り合って配置されている。突起の長さは、図9では、材料m1からなる突起LP1a(第1の突起)に対しては参照符号380aで、また、材料m2からなる突起LP1b(第2の突起)に対しては参照符号380bで示されている。図9では、長さ380a及び380bは同じ長さであり、両方の長さを加えた長さが周期pになっている。
材料をその屈折率、高さh1及びh2、また、適用可能である場合、長さ380a及び380b若しくは角度ba、ba2及びba3、第1及び第2の突起の距離(周期p)、及びミラーに入射する投影ビームの特定の入射角に基づいて選択することにより、所望の放射を特定の角度で反射し、かつ、光路長差が鏡映表面上で変化しないよう、異なる材料によって光路長差を修正し、一方では望ましくない波長の光を吸収及び/又は他の角度で偏向するミラーを得ることができる。
図9は、このミラーを実施例によって示したもので、投影ビームPBの光線r1が材料m1からなる第1の突起LP1aに入射し、この第1の突起LP1aを実質的に透過して、ミラーすなわちミラー表面300の位置305で反射する。反射した光線r1は、第1の突起LP1aから去っていく。投影ビームPBに含まれている光線r2は、材料m2からなる第2の突起LP1bに入射し、ミラーすなわちミラー表面300の位置306で反射する。この第2の突起LP1bが存在しない場合、光路長(第1及び第2の突起と真空を介した)は、光線毎に異なる。第2の材料m2からなる第2の突起LP1bは、この光路長の差を補償するためのものである。第2の材料m2は、第1の材料とは異なる屈折率を有している。上で言及したように、突起の寸法及び入射角を適切に選択することにより、投影ビームPB(中の様々な光線)の光路差が材料m2からなる第2の突起LP1bによって補償され、それにより鏡映表面上で変化しない光路長差が提供される。これは、光路長差がゼロであるか、或いは波長の整数倍であることを意味している。光路長(差)の決定に際しては、突起上の真空も考慮しなければならない。この方法によれば、光線r1及びr2に対して、突起LP1a及びLP1bに入射する前の波面WFから始まって、突起LP1a及びLP1bを出た後の波面WFまで、光路長すなわち経路長と屈折率の積が同じであるか、或いは光線r1の光路長と光線r2の光路長の差が波長(たとえば13.5nm放射)の整数倍になる。したがってこの実施例の場合、鏡映表面上で変化しない光路長差がEUV放射に対して生成される。
EUV放射に対して1に近い屈折率を有するSiの場合、このような第2の補償突起は必須のものではないが、他の材料の中から1つを適用する場合、第2の突起LP1bが存在することは、とりわけ有利である。しかしながらSiを使用することにより、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUの第2の突起LP1bが存在することによって補償されることになる、投影ビームPB中の異なる光線(図9に示すr1及びr2のような光線)間の光路長差が小さくなる。
また、この実施例は、鏡映表面を有するミラー(たとえばリソグラフィック装置における)を備えており、実施例2と同様、入射角が0°と90°の間のEUV放射からなる投影ビームの一部のEUV放射が、(材料m1からなる)1つの第1の突起LP1a及び(材料m2からなる)1つの第2の突起LP1bの1周期p中のみを通過するように突起が配列されている。これは、突起の長さ380a及び380bが周期pより短いことを意味している(突起の長さlが1周期(溝G及びランドLが実施例2における1周期を形成している)の1/2より短い実施例2又は実施例7に類似している)。
また、この実施例は、突起のプロファイルが、所望の放射、たとえば13.5nmで、或いは他の波長でブレーズ化(鋸歯)若しくは最適化(方形波)された回折格子を形成しているミラーを備えている。ミラー上のこれらのタイプのプロファイルには、一次元特性若しくは二次元特性を持たせることができる。これらの突起はEUV放射に対して透明であるため、所望する波長がミラー300で反射し、かつ、望ましくない放射波長が吸収、屈折及び/又は偏向される。
この実施例は、一般的には、第1の材料m1からなる1つ又は複数の突起LP1a(第1の突起)、及び第2の材料m2からなる1つ又は複数の突起LP1b(第2の突起)を備え、第1及び第2の材料が同じではない少なくとも1つの鏡映表面300を有するミラーを示している。このようなミラー300は、使用する材料が所望の波長に対して透明であるか、或いは所望の波長に対して透明になるように最適化されている場合、光フィルタとして使用することができる。望ましくない他の波長は材料によって吸収され、また、特定の波長に対する回折格子を選択する(回折格子若しくはブレーズド格子)ことにより、望ましくない波長を(部分的に)偏向させることも可能である。
図8を参照すると、一実施例では、本発明によるミラー300は、また、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第1の材料m1からなる1つ又は複数の第1の突起LP1aと、Be、B、C、Si、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第2の材料m2からなる1つ又は複数の第2の突起LP1bを備えた少なくとも1つの鏡映表面を有するミラー300として記述することができる。これらの突起LP1a及びLP1bの第1及び第2の材料(それぞれm1及びm2)は同じではなく、突起LP1a及びLP1bは、異なる材料(m1及びm2)からなっている。第1の突起LP1a及び第2の突起LP1bは鋸歯プロファイルを有しており、第1の突起LP1a及び第2の突起LP1bが相俟って特定の周期pの1つの突起を形成するように配列されている。したがって、たとえば勾配などの材料差が周期p(ミラー300の表面に沿った)内に存在している。図8は、この材料差を示したもので、突起LP1a及びLP1bによって形成された突起の左側の側面(高さh2)は、相対的により多くの材料m2からなっており、一方、右側の側面(高さh1)は、相対的により多くの材料m1からなっている。
図9を参照すると、一実施例では、本発明によるミラー300は、また、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第1の材料m1からなる1つ又は複数の第1の突起LP1aと、Be、B、C、Si、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された第2の材料m2からなる1つ又は複数の第2の突起LP1bを備えた少なくとも1つの鏡映表面を有するミラー300として記述することができる。これらの突起LP1a及びLP1bの第1及び第2の材料(それぞれm1及びm2)は同じではなく、突起LP1a及びLP1bは、異なる材料(m1及びm2)からなっている。突起LP1a及びLP1bは方形波プロファイルを有しており、第1及び第2の突起(LP1a及びLP1b)は互いに隣り合わせに配列され、相俟って特定の周期p(380a及び380b)の2つの異なる突起(LP1a及びLP1b)を形成している。したがって、たとえば勾配などの材料差が周期p(ミラー300の表面に沿った)内に存在している。図9は、この材料差を示したもので、突起LP1a(高さh1、幅380a)は材料m1から、また、突起LP1b(高さh2、幅380b)は材料m2からなっており、それによりミラー300に沿った周期の一方の側が相対的により多くの材料m1からなり、かつ、もう一方の側がより多くの材料m2からなる周期pに沿った勾配を形成している。
したがって、図8(この図には示されていない)及び9の両方を参照すると、特定の角度の投影ビームPBの下では、異なる材料によって誘発される移相の合計は、透過させるべき放射に対してすべての位置で同じ(若しくは実質的に同じ)である。したがって、第1の突起及び第2の突起(LP1a及びLP1b)は、鏡映表面上で変化しない光路長差がEUV放射に対して生成されるように配列されている。
また、この実施例は、この実施例の中で説明したミラーを備えたリソグラフィック装置(たとえば実施例1参照)からなっている。
上記の構造は、ダイヤモンド工具を使用して材料m1の層を罫引きし、材料m2を付着させ、かつ、ダイヤモンド工具を使用してもう一度罫引きし、それによりブレーズド構造を提供することによって実現される。形状が正方形の構造の場合は、リソグラフィック・プロセスを使用することができる。
次の実施例5〜11は、いくつかの他の実施例について説明したものであり、或いは前述の実施例の中で説明したミラーに包含されている特定の特徴について説明したものである。
「実施例5」
この実施例では、本発明によるミラー300(たとえば上で言及した実施例の1つに記載されているミラー)は、ミラー300と熱接触している冷却エレメントを備えている(たとえばEP 1197803号の図2を参照されたい)。使用中の前述の実施例のうちのいずれかのミラーを冷却するための冷却チャネルが、ミラーの背面に設けられているか或いはミラーのボディに組み込まれている。適切な冷却液が冷却チャネルを通って流れ、それによりミラーが所望の温度に維持される。
「実施例6」
この実施例では、本発明によるミラー300は、実施例4による異なる材料からなる突起を有する多層膜反射鏡である。
「実施例7」
この実施例では、本発明によるミラー300は、実施例2で説明したミラー(とりわけ図5)からなっているが、突起(図4の参照符号LP1、LP2等及び図5の参照符号301)の長さ380≪突起の周期p、になっている。この方法によれば、突起の頂部表面における所望する放射の可能回折損失が最小化される。たとえば長さ380:pの比率は、1:5に等しいか或いはそれより小さく、また、たとえば突起の長さ380は150nmであり、周期pは1250nmである。他の実施例では、投影ビームPBは、正確に1つの突起のみを通過している。図5に示す突起301の材料は、Be、B、C、Si、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUから選択することができる。たとえばB、C、Mo、Nb或いはSiを選択することができるが、Siを選択することも可能である。また、たとえばBC或いはSiCなど、材料の組合せを選択することも可能である。
「実施例8」
この実施例では、本発明によるミラー300は、グレージング入射反射鏡である。鏡映表面に対する入射角は、約75°から85°である(たとえば図6のαを参照されたい)。この実施例では、突起は、単一突起としてであれ、或いは第1及び第2の突起としてであれ、放射コレクタ10の上に存在している(図2を参照されたい)。一般的には、本発明による光フィルタの場合、バーチャル・ソース・ポイント12(図2の実施例1を参照されたい)の場合と同様、ミラーにはビームが集束する前段に突起を持たせることが有利である。
「実施例9」
この実施例では、突起は、単一突起としてであれ、或いは第1及び第2の突起としてであれ、図2に示すミラー11の上に存在している。
「実施例10」
この実施例では、突起は、単一突起としてであれ、或いは第1及び第2の突起としてであれ、垂直入射ミラー13若しくは14の上に存在している。
「実施例11」
この実施例では、たとえばリソグラフィック装置の投影ビームに使用される放射は、たとえば8nmから20nmの範囲の波長、とりわけ9nmから16nmの範囲のたとえば13.5nmの波長を有する極紫外線放射からなっている。
「実施例12」
図8を参照すると、この実施例は、突起LP1a及びLP1bが約100nmから10μmの周期pを有し(第1及び第2の突起の周期が相俟って鋸歯プロファイルを形成している)、突起の高さh1が約10〜500nm(第1の突起LP1a)、たとえば約10〜100nmであるミラー300を示している。ブレーズ角(したがって第2の突起の高さ)は、特定の入射角、たとえば垂直入射における光路長が表面上で一定になるように(或いは波長の整数倍の量でのみ変化するように)選択することができる。つまり、たとえばh2n2+(h1−h2)1=h1n1を満足するように選択することができる。たとえば屈折率n1すなわち材料m1を0.96(Zr)、屈折率n2すなわち材料m2を0.92(Mo)、高さh1を100と仮定すると、高さh2は50nmになる。高さ、周期及び材料は、適用する入射角に応じて選択することができる。
「実施例13」
図9を参照すると、積層方形波プロファイルを突起LP1a及びLP1bに持たせることができる。突起は、ミラー300上に積層配列された正方形若しくは長方形の構造を有している。突起LP1a及びLP1bは、約100nmから10μmの周期pを有している(第1の突起LP1a及び第2の突起LP1bの周期が相俟って方形波プロファイルを形成している)。突起の高さ(h1)は、約10〜500nm(第1の突起LP1a)である。他の実施例では、突起の高さh1は、約10〜100nmである。第2の突起LP1bの高さh2は、特定の入射角、たとえば垂直入射における光路長が表面上で一定になるように(或いは波長の整数倍の量でのみ変化するように)選択することができる。高さh2は、たとえば50nmにすることができる。
「実施例14」
この実施例では、Si、Be及びZrのうちの少なくとも1つから材料が選択されている(第1の突起と第2の突起では材料が異なっている)。
「実施例15」
この実施例では、第1の突起LP1aの材料若しくは第2の突起LP1bの材料は、Si、Be及びZrのうちの少なくとも1つから選択された材料からなっている。
「実施例16」
本発明によるこの実施例では、第1及び第2の突起(LP1a及びLP1b)の材料(m1及びm2)は、たとえばMoとSiのように比較的大きい屈折率差を有している。たとえば材料m1からなる突起LP1aがMoであり、材料m2からなる突起LP1bがSiである。或いは材料m1からなる突起LP1aがSiであり、材料m2からなる突起LP1bがMoである。
以上、本発明の特定の実施例について説明したが、説明した以外の方法で本発明を実践することができることは理解されよう。実施例についての以上の説明及び図は、本発明を制限することを意図したものではない。たとえば、本発明は、第1の実施例で説明したリソグラフィック装置に限定されない。
本発明一実施例によるリソグラフィック投影装置の略図である。 図1に示すリソグラフィック投影装置のEUV照明システム及び投影光学系の略側面図である。 ミラーとその上の積層鋸歯プロファイルの形態の鏡映表面突起を示す略図である。 ミラーとその上の積層方形波プロファイルの形態の鏡映表面突起を示す略図である。 EUV放射からなる投影ビームの一部のEUV放射が1つの突起のみを通過するように突起が配列された、図4に示すミラーと同様のミラーを示す略図である。 積層鋸歯プロファイルを有する、EUV放射に対する回折格子(ブレーズド格子)を形成するべく突起が配列された、図3に示すミラーと同じミラーを示す略図である。 積層方形波プロファイルを有する、EUV放射に対する回折格子を形成するべく突起が配列された、図4に示すミラーと同じミラーを示す略図である。 ミラーとその上の互いに重なり合った2つの材料の積層鋸歯プロファイルの形態の鏡映表面突起を示す略図である。 ミラーとその上の互いに隣り合った2つの材料の積層方形波プロファイルの形態の鏡映表面突起を示す略図である。
符号の説明
1 リソグラフィック投影装置
3 放射システム
7 放射源チャンバ
9 汚染物質バリア
10 放射コレクタ
11、300 ミラー(回折格子スペクトル・フィルタ、ミラー表面、鏡映表面)
12 バーチャル・ソース・ポイント
13、14 垂直入射反射鏡(垂直入射ミラー)
17 パターン化されたビーム
18、19 反射エレメント
301 LP1、LP1a、LP1b、LP3 突起(積層突起)
380、380a、380b 突起の長さ(幅)
α、α’ 投影ビームの入射角
AM 調整手段
β 投影ビームが反射する角度
ba、ba2、ba3 突起の角度(ブレーズ角)
C 目標部分
CO コンデンサ
Ex ビーム拡大器
G 溝
h、h1、h2 突起(構造)の高さ
IF 干渉測定手段
IN インテグレータ
IL 照明システム
L ランド
LA 放射システム
m1 第1の材料
m2 第1の材料
M1、M2 マスク位置合せマーク
MA マスク
MT 第1の対物テーブル(マスク・テーブル)
O 光軸
p 突起の周期(格子定数)
P1、P2 基板位置合せマーク
PB 投影放射ビーム
PL 投影システム(レンズ)
PM 第1の位置決め手段
PW 第2の位置決め手段
r1、r2 光線
W 基板
WFa、WFb 波面
WT 第2の対物テーブル(基板テーブル)

Claims (19)

  1. 鏡映表面を備え
    前記鏡映表面は、
    第1の材料からなる複数の第1の突起と、
    第2の材料からなる複数の第2の突起とを備え、
    前記第1及び第2の材料は、EUV放射に対して透過性であり、且つ、EUV放射以外の波長を有する放射に対しては透過性ではなく、
    前記第1の突起及び第2の突起を通過するEUV放射の光路長差がゼロであるか又はEUV放射の波長の整数倍となるように、前記第1の材料と前記第2の材料とは互いに異なる材料が選択されている、ミラー。
  2. 前記第1の材料は、Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択され、
    前記第2の材料は、Be、B、C、Si、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された、請求項1に記載のミラー。
  3. 前記ミラーがグレージング入射ミラー若しくは多層膜反射鏡である、請求項1又は2に記載のミラー。
  4. 前記第1及び第2の突起が、放射ビームが前記ミラーに入射すると、前記放射ビームのEUV放射の波長が所定の方向に通過し、かつ、EUV放射以外の波長が他の方向に偏向し、かつ/又は吸収されるように配列された、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のミラー。
  5. 前記第1及び第2の突起がブレーズド格子を形成するべく配列された、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のミラー。
  6. 投影放射ビームを供給するための放射システムと、
    前記投影ビームを所望のパターンに従ってパターン化するべく機能するパターン化手段を支持するための支持構造と、
    基板を保持するための基板テーブルと、
    パターン化されたビームを前記基板の目標部分に投射するための投影システムと、
    鏡映表面を個々に有する1つ又は複数のミラーと
    を備え、
    前記ミラーの少なくとも1つが、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のミラーからなることを特徴とするリソグラフィック投影装置。
  7. 第1及び第2の突起を備えた鏡映表面を有するミラーを備えており、
    前記第1の突起及び第2の突起が、これらを通過するEUV放射の光路長差がゼロであるか又はEUV放射の波長の整数倍となるように、配列された、請求項6に記載のリソグラフィック装置。
  8. 1つ又は複数のミラーが前記放射システムに配置された、請求項6又は請求項7に記載のリソグラフィック装置。
  9. 少なくとも一部が放射線感応材料の層で被覆された基板を提供するステップと、
    放射システムを使用して投影放射ビームを提供するステップと、
    投影ビームの断面をパターン化するためのパターン化手段を使用するステップと、
    パターン化された放射ビームを前記放射線感応材料の層の目標部分に投射するステップと、
    鏡映表面を有する1つ又は複数のミラーを提供するステップとを含み、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の少なくとも1つのミラーに前記投影ビーム(PB)を提供することを特徴とするデバイス製造方法。
  10. 第1及び第2の突起を備えた鏡映表面を有するミラーを備えており、
    前記第1の突起及び第2の突起が、これらを通過するEUV放射の光路長差がゼロであるか又はEUV放射の波長の整数倍となるように、配列された、請求項9に記載の方法。
  11. 鏡映表面を備え
    前記鏡映表面は、
    Be、B、C、P、S、K、Ca、Sc、Br、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ba、La、Ce、Pr、Pa及びUのうちの少なくとも1つから選択された材料であって、EUV放射に対して透過性であり、且つ、EUV放射以外の波長を有する放射に対しては透過性ではない材料からなる複数の突起備え、
    前記複数の突起は、複数の第1の突起と、当該第1の突起とは異なる材料からなる複数の第2の突起と、を備え、
    前記複数の突起が、入射角が0°と90°の間のEUV放射からなる投影ビームの一部のEUV放射が1つの第1の突起及び1つの第2の突起のみを通過するように配列され、
    前記第1の突起及び第2の突起を通過するEUV放射の光路長差がゼロであるか又はEUV放射の波長の整数倍となるように、前記第1の突起と前記第2の突起とは互いに異なる材料からなることを特徴とする鏡映表面を有するミラー。
  12. 前記複数の突起が、入射角が60°と90°の間のEUV放射からなる投影ビームの一部のEUV放射が1つの第1の突起及び1つの第2の突起のみを通過するように配列された、請求項11に記載のミラー。
  13. 一定の長さ及び周期を有する前記複数の突起が、突起の長さ≪突起の周期、になるように配列された、請求項11又は請求項12に記載のミラー。
  14. 請求項11から請求項13までのいずれか一項に記載のミラーを備えたリソグラフィック装置。
  15. 少なくとも一部が放射線感応材料の層で被覆された基板を提供するステップと、
    放射システムを使用して投影放射ビームを提供するステップと、
    投影ビームの断面をパターン化するためのパターン化手段を使用するステップと、
    パターン化された放射ビームを前記放射線感応材料の層の目標部分に投射するステップと、
    鏡映表面を有する1つ又は複数のミラーを提供するステップとを含み、
    請求項11から請求項13までのいずれか一項に記載の少なくとも1つのミラーに前記投影ビーム(PB)を提供することを特徴とするデバイス製造方法。
  16. 入射角が0°と90°の間のEUV放射からなる投影ビームの一部のEUV放射が1つの第1の突起及び1つの第2の突起のみを通過するように前記複数の突起が配列された、請求項15に記載の方法。
  17. 前記投影ビームの入射角が60°と90°の間である、請求項16に記載の方法。
  18. 請求項9又は請求項10に記載の方法に従って製造されたデバイス、若しくは請求項6、請求項7又は請求項8に記載の装置を使用して製造されたデバイス。
  19. 請求項15から請求項17までのいずれか一項に記載の方法に従って製造されたデバイス、若しくは請求項14に記載の装置を使用して製造されたデバイス。
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