JP4320376B2 - 溶接缶シーム溶接部の補正方法およびその装置 - Google Patents

溶接缶シーム溶接部の補正方法およびその装置 Download PDF

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Description

本発明は、円筒や角筒などの各種筒状体からなる溶接缶のシーム溶接部の補正方法およびその補正装置に係り、溶接缶を搬送しながらシーム溶接部を補正した後、溶接缶外の余剰の補正テープの除去機能を有する溶接缶シーム溶接部の補正方法およびその補正装置に関する。
一般に、金属製の缶を製造する場合においては、円筒状もしくは角筒状に成形した缶胴の両端開口部に底部材および蓋部材を巻き締め結合して製造している。筒状体の一形態であるこの種の缶胴を製造する場合には、金属薄板を筒状に折り曲げなどにより成形するとともに、端部を突き合わせて接合していた。従来、この缶胴の接合は半田や接着剤などで行われてきたが、近年、強度やコスト面を考慮して、缶胴の接合には溶接が多用されるようになってきた。この溶接としては、主として電気抵抗シーム溶接が行われている。従って、溶接部は熱影響を受けて酸化しやすくなっており、さらに溶接部にバリなどが発生して危険であるため、溶接接合部および近傍に塗料を塗布したり、樹脂フィルムを被覆して補正することが不可欠であった。
この対応として、特許文献1には、缶胴のような狭い筒状体内部に補正機構を設置し、筒状体の搬送を妨げることなく連続的に筒状体を搬送しながら内面に施された電気抵抗シーム溶接による接合部に補正テープを被覆して被覆補正する補正装置が開示されている。
本出願に関する先行技術文献情報として次のものがある。
特開2003−053456号公報
本発明は、電気抵抗シーム溶接後の溶接缶の溶接接合部に対して補正テープによる補正を施す場合に、筒状体からなる缶胴を缶胴間を一定に保持しかつ安定させて順に搬送させることができ、これにより搬送中の缶胴外の余剰の補正テープを1度の処理操作によって確実に除去することができ、補正テープの厚みや幅、材質などの影響を抑え、補正テープの歩留まり向上や補正処理能力を大幅に改善することのできる溶接缶シーム溶接部の補正方法およびその補正装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の溶接缶シーム溶接部の補正方法は、円筒状もしくは角筒状で前後に開口した金属製の筒状体からなる缶胴を缶胴の間を一定に保つととも安定させながら順に搬送しつつ、該缶胴の接合部を加熱し、加熱された接合部に対して連続的に供給される補正テープを熱圧着し、隣接する缶胴の間に残った補正テープを上押さえと下押さえが機械機構によって連結して形成されているクランプ機構を用いて両面から挟み込み、当該補正テープをクランプした状態にて前記クランプ機構を回転運動または上下運動させて引きちぎることによって除去し、その後引きちぎった余剰テープの排出処理をすることを特徴とする。この場合、前記クランプ機構は、上押さえと下押さえが機械機構によって連結されておらず、かつ上押さえあるいは下押さえが回転運動または上下運動することにより補正テープをクランプ後に引きちぎり、余剰テープの排出処理をしてもよい。また、前記隣接する缶胴の間に残った補正テープの全体をクランプ機構を用いて両面から挟み込み、当該補正テープをクランプした状態にて引きちぎるようにするとよい。更に、前記余剰テープは、上押さえあるいは下押さえの下方に設けられたテープ吸引機構にて排出処理してもよい。
本発明の溶接缶シーム溶接部の補正方法およびその補正装置によれば、筒状体からなる缶胴を缶胴間を一定に保持しかつ安定させて順に搬送させることができ、これにより搬送中の缶胴外の余剰の補正テープを1度の処理操作によって確実に除去することができ、補正テープの厚みや幅、材質などの影響を抑え、補正テープの歩留まり向上や補正処理能力を大幅に改善することができる。更に具体的には、除去量が多くなりすぎて溶接シーム部の金属の一部が露出することがなく、また、除去量が少なすぎて補正テープの一部が残存することがなく、缶胴の端部で過不足なく確実に補正テープを除去することが可能である。
次に、本発明の実施形態を図1から図14について説明する。
図1は本発明の補正装置の1実施形態とその前処理装置としてのシーム溶接装置およびリフォーム装置の概要を示している。
図1aに示すように、これらの装置は工程順に、シーム溶接装置100、リフォーム装置110および補正装置90の順に配置されており、それぞれベルトコンベアやローラ群等の搬送装置100a、110aおよび90aをもって円筒状もしくは角筒状などに成形された金属製の筒状体からなる缶胴15を一定間隔で搬送させて、缶胴15のシーム溶接、リフォームおよび補正を施すようにされている。
シーム溶接装置100は、従来から公知の構成に形成されており、缶胴15の接合部に対して電気抵抗シーム溶接などによる接合処理を施す。この缶胴15のシーム溶接は、端部を0.3〜1.2mm重ねて行うとよい。リフォーム装置110は、同様に従来から公知の構成に形成されており、接合された缶胴15の筒形状を矯正して適正な円筒状もしくは角筒状に成形する。
本実施例の補正装置90は、前工程より移送あるいは移裁されて来た溶接済みの缶胴15に対して、補正テープによるラミネート処理などの補正処理を施し、補正処理された缶胴15を開口部を塞ぐ蓋部材の取り付け工程などへと送出する。
ベルトコンベアによって形成されている搬送装置90a、100aは、図1aにおいては、図示を容易にするために缶胴15の直下部分に模式的に示している(図2、3、9において同じ)が、実際には、図1b、cに示すように、例えば正方形断面をしている缶胴15の最下部の接合部は自由状態として、当該最下部を除く4辺部分にそれぞれベルトコンベアからなる搬送装置90a、100aを配設して缶胴15を搬送するようにしている。更に、各ベルトコンベアには缶胴15の前後を挟んで所定間隔位置に保持する爪(図示せず)を設けてもよい。
これらの装置90、100、110において、リフォーム装置110における缶胴15の搬送速度がばらつく傾向にあるので、本実施形態においては、補正装置90における缶胴15の搬送状態を隣接する缶胴15同士の間(間隔)を一定に保持しかつ安定させて順に搬送させるようにしている。具体的には、第1に、図1aに示すように、補正装置90の搬送装置90aを駆動するモータ90Mの回転速度をシーム溶接装置100の搬送装置100aを駆動するモータ100Mの回転速度に同期させるように制御する制御装置120を設けている。この制御装置120は、シーム溶接装置100側のモータ100Mの回転速度をパルスジェネレータ等の速度センサ121により検出し、補正装置90側のモータ90Mの回転速度を制御するものである。各モータ90M、100Mはパルスモータとすると制御が容易である。特に、シーム溶接装置100においては処理能力に対応して搬送速度を変化させることがあるために、補正装置90における搬送速度も可変させて同調させる必要がある。第2に、図2から図5に示すように、補正装置90部分において、搬送装置90aによって缶胴15を外側から支持しながら搬送するとともに、缶胴15の内側に缶胴15を適正な位置、即ち缶胴15のシーム溶接部を最下部に保持する位置に保ちつつ搬送させるセンタユニット130を設けている。本実施例における搬送装置90aおよびセンタユニット130は後で詳述する。
更に本発明のシーム溶接部の補正方法およびその補正装置を同時に説明すると、全体構成を概略的に示す図2および詳細に示す図3に示すように、補正装置90は、搬送装置90aによって缶胴15を搬送しながら、溶接された缶胴15を加熱するための高周波加熱などによる加熱装置25を用いた加熱工程20、加熱された缶胴15の溶接部に補正テープ32を熱圧着するラミネート工程30、および隣接する缶胴15の間にまたがる余剰の補正テープ62を取り除くテープ除去工程60などを施すように形成されている。
最初に補正装置90の搬送装置90aを説明すると、図2においては、搬送装置90aとしての基本構成となる補正装置90の全長に亘る長さの1本のピッチ強制コンベア10を示している。このピッチ強制コンベア10には、両端部の駆動輪11と従動輪12とのに無端状に掛け回されており、缶胴15が位置ズレや脱落などを起こさないように、缶胴15を把持または位置決めするための爪機構13、14を有しており、この爪機構13、14によりテープ除去工程などでの缶胴15の間隔を一定に保つことを可能としている。
爪機構13、14はコンベア10に取り付けられて一体を成していてもよいし、別装置としてコンベア10に連動する形態のものでもよい。
隣接する缶胴15の間隔はピッチ強制コンベア10および爪機構13、14により一定に保つことが可能であるため、隣接する缶胴15の間に展張されていて廃棄される余剰テープ62を等長に制御することが可能であり、補正テープ32に過度の張力を掛けずに缶胴15を搬送することができる。しかも、当該間隔が常に一定であるために、余剰テープ62を除去する手段を当該間隔内に確実に挿入させてテープ除去処理を施すことができる。
搬送装置90aは、実際には図3から図5に示すように、基本構成となるピッチ強制コンベア10と同一構成の複数の所定長のコンベア10a〜10gを、シーム溶接部を最下部にした正方形断面の缶胴15の4辺部分の外面に対向させて配置して、缶胴15を搬送するように形成されている。これらのコンベア10a〜10gは、図4に示すように、缶胴15の断面の鉛直中心線をもって線対称に配置されている。缶胴15の下辺の下側には、補正装置90の入口から加熱工程20までの長さのコンベア10aと、ラミネート工程30の終了部分から出口までの長さのコンベア10bとが配置されている(図3から図5参照)。缶胴15の下辺の上側には、補正装置90の入口から出口までの全長に亘るコンベア10cが配置されている(図4および図5参照)。缶胴15の上辺の下側には、補正装置90の加熱工程20、ラミネート工程30の中間部それぞれに対向する長さおよびラミネート工程30の終了部分から出口までの長さのコンベア10d、10e、10fが配置されている(図3から図5参照)。缶胴15の上辺の上側には、補正装置90の加熱工程20から出口までの長さに亘るコンベア10gが配置されている(図4および図5参照)。各コンベア10a〜10gは、それぞれ駆動輪11a〜11gと従動輪12a〜12g(図3においてのみ図示し、図5において図示を省略)とに掛け回されており、各駆動輪11a〜11gは共通の補正装置90側のモータ90Mによって駆動されるようにされている。
センタユニット130は、実際には図3および図6から図8に示すように形成されている。センタユニット130は、補正装置90の長手方向に伸びる長尺角筒状の中心体131に構成各部を取り付けて形成されている。この中心体131を缶胴15内に支持するために、中心体131の上下流端部にそれぞれ下部支承ロール群132を設けるとともに、これらの内側にそれぞれ上部支承ロール133を設けている。中心体131には、上流側の上部支承ロール133の下流側に補正テープ32を熱圧着するためのラミネータロール134が配設されており、その下流側にはラミネート部からの気泡を取り除く気泡取りロール135が配設されている。更に説明すると、下部支承ロール群132は、図7に詳細に示すように、中心体131の下面に固着した固定ステー136の左右両側に揺動ステー137を軸138を中心として揺動自在に取付け、その揺動ステー137に4個のロール138を回転自在に取付けて、缶胴15の下辺を介してコンベア10aと対向して、センタユニット130全体の自重を支承するようにされている。前記揺動ステー137と固定ステー136との間にはダンパ機能を発揮するスプリング139を展張させて、缶胴15が通過する時のセンタユニット130自身の振動や揺れを防止するようにされている。上部支承ロール133は、図8に詳細に示すように、中心体131の下面に固着した固定ステー140の左右両側に1個の上部支承ロール133を回転自在に取付けて、缶胴15の上辺を介してコンベアロール141と対向して、補正テープ32のラミネート時の圧下力を保持するとともにセンタユニット130全体の上下左右方向の回転を防止するようにされている。コンベアロール141は補正装置90側のモータ90Mによって駆動されるようにされており、缶胴15に対して搬送力を付与して、缶胴15を安定して搬送させる。
ラミネート工程30において補正テープ32を溶接部にしっかりと押しつけ熱圧着を施す圧着工程40を施す圧着ロール134は、中心体131の下面側に加圧シリンダ142をもって対向するバックアップロール143に向けて上下方向に進退自在に配設されている。ラミネート工程30において溶接部と補正テープ32間に未接着空間が残らないように気泡を取り除く気泡取り工程50を施す気泡取りロール135は、圧着ロール134と同様に、中心体131の下面側に加圧シリンダ144をもって対向するバックアップロール145に向けて上下方向に進退自在に配設されている。両バックアップロール143,145は共に補正装置90側のモータ90Mによって駆動されるようにされている。
次に、加熱工程20においては、搬送装置90aによって搬送される缶胴15の下方より高周波加熱装置25により、次のラミネート工程30で熱圧着するのに必要となる樹脂製の補正テープ32の溶融温度付近まで加熱する。この際に加熱する範囲は溶接接合された部分およびその近辺すなわち補正テープ32を貼る範囲でよく、必ずしも缶胴15全体を加熱する必要はない。そのため高周波加熱装置25などを好適に用いることができる。
次に、ラミネート工程30は、加熱された缶胴15の溶接部が充分に正確に被覆されるように、補正テープ32がセンターユニット130の中心体131に装着して支持されているテープガイド33によって導かれ、圧着ロール134により補正テープ32を溶接部にしっかりと押しつけ熱圧着を施す圧着工程40と、さらに溶接部と補正テープ32間に未接着空間が残らないように気泡取りロール135などにより気泡を取り除く気泡取り工程50から形成されている。なお、気泡取り工程50は、図3以下に示すように、テープ除去工程後に置いてもよい。
ラミネート工程30においては、補正テープ32は連続テープとして供給されているので、ラミネート工程30後もしくは圧着工程40後には隣接する缶胴15の間に不要な補正テープ62が残ることとなる。補正テープ32の供給は、例えば、図9に示すように、補正装置90の前段階に設けられているシーム溶接工程100において、Z字状(一般的にZバーと呼ばれる)の溶接機構部101に設けられた開口102を貫通させるように筒状体5および缶胴15の内部を長手方向に貫通させるようにして供給するようにしてもよい。このシーム溶接工程100においては、端部がまだシーム溶接されていない状態の筒状体5がZバー101の入口端部(図9aの左端部)より双方の端部をZバー101の溝に合わせるようにして供給され(図9b参照)、Zバー101の長手方向に搬送されて出口端部(図9aの右端部)より搬出される時にはシーム溶接可能な状態に双方の端部が重複状態とされ(図9c参照)、その後重複部を溶接部104においてシーム溶接される。シーム溶接工程100から搬出された缶胴15はその次のリフォーム工程110において缶胴15の缶形状を修正され、次の補正工程90に搬送される。また、補正テープ32の供給は、缶胴15の通過する内面に配置したテープコイル(図示せず)を備えることで対応することもできる。
次のテープ排出処理工程60においては、缶胴15の間に残った余剰の補正テープ62を取り去る。テープ排出処理工程60は、テープ分離機構を有するテープ分離工程とテープ排出機構を有するテープ排出工程により形成される。
一方のテープ分離機構は、図2に示すように、補正テープ62を保持するテープ保持部を有するクランプ機構70と、補正テープ62を缶胴外方へ引っ張るクランプ移動機構とをもって形成するとよい。
図10はクランプ機構の1実施形態を示している。余剰の補正テープ62の機械的な分離は、まず図10のa、bに示すようにクランプ機構70を形成する下押え71と上押え72とによって隣接する缶胴15の間の余剰の補正テープ62をクランプし、次に図10c、dに示すように、そのままクランプ機構70を下方に平行移動(回転移動させてもよい)させて、余剰の補正テープ62を缶胴15の外方に向かって引きちぎることによって分離することができる。
補正テープ32は、缶胴15の溶接部に熱圧着された部分は柔らかくなっているが、隣接する缶胴15の間に残った余剰の補正テープ62はあまり加熱されておらず充分な機械的強度を有している。このため余剰の補正テープ62を缶胴15の外側方向などに機械的に引っ張ることにより、缶胴15の溶接部の端部で溶接部を露出させることなくきれいに補正テープ62を分離することができる。
また、クランプ機構70は、エアチャックなどのエアシリンダ機器を用いることによって達成することができる。例えば、一方の保持部を固定し他方の保持部を平行移動や回転させることによって達成してもよい。また機械的リンク機構を用いて、一方の保持部を回転運動させ他方の保持部をこれに呼応させて往復運動させることにより達成することも可能である。
また、クランプ移動機構は、クランプ機構70をエアシリンダやアクチュエータなどにより直線的往復運動や所定角度範囲の回転往復運動を行わせることにより達成することができる。
また、クランプ機構70の余剰テープ保持部に吸引機構などを持たせることによって、引きちぎりの際の余剰テープの保持力を高め分離作業をより完全なものとすることもできる。また、テープ保持部に非平面、例えば凹凸面などを設けて摩擦力などにより保持力を高めてもよい。
図11はクランプ機構の他の実施形態を示している。図11のクランプ移動機構70aは、エアシリンダ73によってアーム状の下押え71を軸74を中心として揺動自在に支持し、アーム状の上押え72を軸75を中心として回転自在に支持して形成されている。図11aのスタンバイ状態において、下押え71によって余剰の補正テープ62の下方を支持し、続いて上押え72を反時計回転させて両押え71、72で余剰の補正テープ62を挟み、その状態のまま更に両押え71、72を下方に移動させることにより余剰の補正テープ62を切断する(図11b参照)。このとき、下押え71はエアシリンダ73によって上押え72の下向きの力を支承する抗力を付与して余剰の補正テープ62をしっかりと確実に挟みながら引きちぎるようにさせる。図11cに示すように、上押え72が下押え71から離れると、下押え71はエアシリンダ73の復位動作によりスタンバイ状態に復帰する。
図12はクランプ機構の更に他の実施形態を示している。図12のクランプ移動機構70bは、図11のクランプ移動機構70aの下押え71の先端部における余剰の補正テープ62を保持する部分に当該補正テープ62を吸引するための吸引孔76を開設し、その下押え71の最下方の移動位置の近傍に切り取った補正テープ62を吸引して排出するための吸引ダクト77を開口させるようにして配設したものであり、その他は図11と同様に形成されている。このクランプ移動機構70bによれば、吸引ダクト77からの吸引力が吸引孔76を通して両押え71、72に挟まれた補正テープ62を保持する吸引力として作用して、補正テープ62を分離する力が大きくなり、分離効率を向上させることができる。更に、切り取った補正テープ62を確実に吸引ダクト77を通して排出することができる。
図13はクランプ機構の更に他の実施形態を示している。図13のクランプ移動機構70cは、図12のクランプ移動機構70bの下押え71をシリンダ78をもって上下方向に平行移動自在に設置し、下抑え71に開設した吸引孔76の下部に排出筒79を固着して吸引ダクト77内に開口させるようにしたものである。その他は図12と同様に形成されている。このクランプ移動機構70cによれば、吸引ダクト77からの吸引力が吸引孔76を通して両押え71、72に挟まれた補正テープ62を保持する吸引力として作用して、補正テープ62を分離する力が大きくなり、分離効率を向上させることができる。更に、切り取った補正テープ62を確実に吸引ダクト77を通して排出することができる。
テープ分離機構は、ピッチ強制コンベア10よる缶胴15の搬送にあわせてクランプ機構70、70a、70b、70c等の全体を往復運動させる揺動機構80により、缶胴15の搬送を停止することなくテープ分離を行うことが可能である。図14はこれらのクランプ機構70等と、テープ分離機構と揺動機構80の実施形態を示しており、揺動機構80はサーボモータMSによって回転されるクランク機構81によって揺動体82をピッチ強制コンベア10の搬送方向と平行に往復動可能に形成されており、この揺動体82に例えば図13に示すクランプ機構70cを取付け、上押え72をモータ83によって隣接する缶胴15の間に回転運動しながら缶胴15と一緒に同期して移動可能なように形成されている。図3はこのように形成したクランプ機構70cおよび揺動機構80によって、ラミネート工程30における圧着ロール134および気泡取りロール135の間において余剰テープ62の除去と排出とを行うように形成している。このように形成されているために、缶胴15が一定速度で搬送されている場合、まず、ラミネート工程30部分に配設した複数の位置センサs1、s2、・・によって直前まで搬送されて来ている缶胴15の搬送速度を検出し、次ぎに、クランク機構81によりその缶胴15の搬送速度と揺動体82の移動速度が等速となるようにサーボモータMSの回転速度を調整することにより、搬送コンベア10の速度に合わせて揺動機構80を移動させて、基準となるテープ分離開始点からクランプ機構70と缶胴15の相対速度をゼロに保ちながらクランプ機構70を隣接する缶胴15の間に位置決めする。次に、クランプ機構70のテープ保持部となる下押え71と上押え72とによって補正テープ32の缶胴余剰部分の補正テープ62を両側より挟み込み、補正テープ62を保持する。補正テープ62を保持したままクランプ機構70のアーム状の両押さえ71、72をクランプ移動機構により移動させることにより、缶胴15より余剰の補正テープ62を引きちぎり分離する。次に、分離された補正テープ62が排出された後あるいは排出と並行して、テープ分離機構をテープ分離開始点まで復帰させる。
揺動機構80には、ボールねじを用いた直動システム機器や日本精工株式会社製メガスラストモータ(R)などを用いることができる。また、搬送コンベア10に連動した機械的リンク機構を用いてもよい。
分離された残余テープ62は、装置下方部に設けられた吸引ダクト77等からなる回収装置などのテープ排出機構により排出される。回収装置としては、落下もしくは搬送された分離テープを集積するため、ベルトコンベアやバキュウーム装置などを用いることができる。クランプ装置70のテープ保持部に余剰テープ62がくっついて離れない場合などは、バキューム装置などの強制的手段を用いることもできる。
実施例を図1に基づいて更に説明する。補正装置90の前工程より溶接済みの缶胴15がピッチ強制コンベア10へと移送あるいは移裁されて、爪機構13、14によりコンベア上に位置決めされるとともに一定間隔で搬送される。缶胴15は、高周波加熱装置25により溶接部が加熱され、熱圧着工程40で、テープガイド33により導かれた補正テープ32が熱圧着ロールにより熱圧着され、気泡取り工程50の気泡取りロールにより補正テープ・缶胴間に残った気泡を押しだし、テープ除去工程60のクランプ機構70などからなる余剰テープ処理部で余剰の補正テープ62が除去され、補正テープ処理済み缶胴16が搬出される。
本発明の溶接缶シーム溶接部の補正方法および補正装置においては、
筒状体からなる缶胴を缶胴間を一定に保持しかつ安定させて順に搬送させることができ、これにより搬送中の缶胴外の余剰の補正テープを1度の処理操作によって確実に除去することができ、補正テープの厚みや幅、材質などの影響を抑え、補正テープの歩留まり向上や補正処理能力を大幅に改善することができる。更に具体的には、除去量が多くなりすぎて溶接シーム部の金属の一部が露出することがなく、また除去量が少なすぎて補正テープの一部が残存することがなく、筒状体端部で過不足なく確実に補正テープを除去することが可能であり、廃棄される余剰テープの長さあるいは量を最小限に抑えることができ、かつ補正テープの除去作業の高速処理を可能とし、補正テープの厚みや材質などによる除去作業性の影響を抑えることが可能である。また、溶接による缶胴部の接合から補正テープによる溶接部への正確な補正までの工程が連続作業で行うことができる。
(a)は本発明の溶接缶シーム溶接部の補正装置の一実施形態を用いた溶接缶製造装置の全体を示す概略断面図、(b)は(a)の1b−1b線に沿った断面図、(c)は(a)の1c−1c線に沿った断面図 本発明の溶接缶シーム溶接部の補正装置の一実施形態を示す概略断面図 本発明の溶接缶シーム溶接部の補正装置の一実施形態を詳細に示す断面図 (a)は図3の4a−4a線に沿った断面図、(b)は図3の4b−4bおよび4f−4f線に沿った断面図、(c)は図3の4c−4cおよび4e−4e線に沿った断面図、(d)は図3の4d−4d線に沿った断面図 搬送装置のコンベアの配置状態を示す缶胴の断面方向に展開した展開図 センターユニットの1実施形態を示し、(a)は概略側面図、(b)は(a)の6b−6b線に沿った断面図、(c)は(a)の6c−6c線に沿った断面図 センターユニットの下部支承ロール群を示す部分斜視図 センターユニットの上部支承ロールを示す下方からみた部分斜視図 缶胴をシーム溶接する工程を示し、(a)は概略側面図、(b)は(a)の9b−9b線に沿った断面図、(c)は(a)の9c−9c線に沿った断面図 余剰の補正テープを切り取るクランプ機構の一実施形態を示し、(a)(b)は補正テープのクランプ前の状態を示す断面図と側面図、(c)(d)は補正テープの切り取った状態を示す断面図と側面図 余剰の補正テープを切り取るクランプ機構とテープ分離機構の一実施形態を示し、(a)(b)(c)は補正テープのクランプ前から切り取り状態までをそれぞれ工程順に示す断面図 余剰の補正テープを切り取るクランプ機構とテープ分離機構と排出機構との一実施形態を示し、(a)(b)は補正テープのクランプ前から切り取って排出する状態までをそれぞれ工程順に示す断面図 余剰の補正テープを切り取るクランプ機構とテープ分離機構と排出機構との他の実施形態を示す概略断面図 余剰の補正テープを切り取るクランプ機構とテープ分離機構と揺動機構の一実施形態を示す側面図
符号の説明
10 ピッチ強制コンベア
11 コンベア駆動ロール
12 コンベア補助ロール
13 爪機構
14 爪機構
15 缶胴(補正テープ未着)
16 缶胴(補正テープ処理済み)
20 加熱工程
25 加熱装置
30 ラミネート工程
32 補正テープ
33 テープガイド
40 熱圧着工程
50 気泡取り工程
60 テープ除去工程
62 余剰の補正テープ
70 クランプ機構
71 下押え
72 上押え
77 吸引ダクト
80 揺動機構
90 補正装置
90a 搬送装置
90M モータ
101 Zバー
102 貫通孔
120 制御装置
130 センタユニット
132 下部支承ロール群
133 上部支承ロール
134 圧着ロール
135 気泡取りロール
MS サーボモータ

Claims (4)

  1. 円筒状もしくは角筒状で前後に開口した金属製の筒状体からなる缶胴を缶胴の間を一定に保つととも安定させながら順に搬送しつつ、該缶胴の接合部を加熱し、加熱された接合部に対して連続的に供給される補正テープを熱圧着し、隣接する缶胴の間に残った補正テープを上押さえと下押さえが機械機構によって連結して形成されているクランプ機構を用いて両面から挟み込み、当該補正テープをクランプした状態にて前記クランプ機構を回転運動または上下運動させて引きちぎることによって除去し、その後引きちぎった余剰テープの排出処理をすることを特徴とする溶接缶シーム溶接部の補正方法。
  2. 円筒状もしくは角筒状で前後に開口した金属製の筒状体からなる缶胴を缶胴の間を一定に保つととも安定させながら順に搬送しつつ、該缶胴の接合部を加熱し、加熱された接合部に対して連続的に供給される補正テープを熱圧着し、隣接する缶胴の間に残った補正テープを上押さえと下押さえが機械機構によって連結しないで形成されているクランプ機構を用いて両面から挟み込み、当該補正テープをクランプした状態にて前記上押さえあるいは下押さえを回転運動または上下運動させて引きちぎることによって除去し、その後引きちぎった余剰テープの排出処理をすることを特徴とする溶接缶シーム溶接部の補正方法。
  3. 前記隣接する缶胴の間に残った補正テープの全体をクランプ機構を用いて両面から挟み込み、当該補正テープをクランプした状態にて引きちぎることによって除去することを特徴とする請求項1又は2に記載の溶接缶シーム溶接部の補正方法。
  4. 前記余剰テープは、上押さえあるいは下押さえの下方に設けられたテープ吸引機構にて排出処理されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の溶接缶シーム溶接部の補正方法。
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