JP4320280B2 - 屋根部の断熱構造 - Google Patents
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来る屋根部の断熱構造に関するものである。
(例えば、特許文献1,2等参照)。
勾配に沿って、略平板パネル状の屋根パネル部材1が、設置されている。
一定の間隔を置いて設けられていて、これらの垂木2,2間に発泡樹脂製材料で構成され
た板状の断熱材3,3が、各々介装されている。
部材4と、前記断熱材3との間に、通気層5が形成されるように構成されている。
文献3等参照)。
架け渡されて、上面視略ロ字状に開口する天井部9が形成されている。
固着されている。
,右側縁部が、この係止金具10の受け面部10aに係止されることにより、下方から支
持されるように構成されている。
縁の枠材11a,11a及び11b,11bのうち、前記枠材11aと略平行に一定間隔
をおいて、補強仕切材11c…が、複数本、設けられている。
12…が各々介装されている。
張設されたシート状の断熱材受けシート13によって、下方から支持されている。
。
れることにより、気密層を形成する前記断熱材受けシート13が、前記天井梁材8の上面
部8aよりも下方に、室内側に突出された状態で支持されている。
14が、貼設されている。
断熱材15が充填されている。
…を介して、野地板部材17が貼設されていて、防水シート19aを介して、屋根材19
が装着されている。
、前記断熱材12とは、別部材で構成されて、前記野地板部材17の下方に位置するよう
に載置されている。
は、補助仕切材11c…等、断熱材3,3又は12,12等を分割、貫通する熱橋が、多
数存在するので、断熱効率が良好であるとは言い難かった。
された前記係止金具10…が用いられて、前記天井部9内の各屋根梁材8,8間に、埋設
されるように、断熱材12が設けられている。
8aよりも下方に、室内側に突出された状態となるので、前記断熱パネル部材11の上面
部を、別途、上面材11dによって覆い、前記気密層等を被覆しなければならなかった。
前記断熱材12とは、別部材で構成された補助断熱材20a,20b…を設けなければな
らず、部品点数が増大して、製造コスト及び製造工程の増大を抑制することが困難であっ
た。
く、連続した気密層を得られる屋根部の断熱構造を提供することを課題としている。
するように天井部断熱材を設けると共に、前記屋根断熱パネル部材に設けられた前記屋根
部断熱材に重ね合わせることにより、少なくとも、上,下方向に二層の断熱層を形成する
請求項1記載の屋根部の断熱構造を特徴としている。
パネル部材に、屋根部断熱材が設けられていて、前記天井部が、該屋根部断熱材によって
上方向から覆われるように装着されている。
内に、水平方向に略連続して形成できるので、従来のように断熱材を分割、貫通する熱橋
の数量を減少させることができる。
と、別体で設けられているので、熱橋となる部分を減少させることができる。
部によって、前記梁材の上端面部及び外壁部材の上端面が覆われる。
そして、前記屋根断熱パネル部材が装着される際に、該屋根断熱パネル部材の下面側に、貼設された気密シート部材が、前記外壁部材の上端面、前記梁材の上端面部及び前記天井部断熱材の上面部と、前記屋根断熱パネル部材の屋根部断熱材との間に介在されることによって、気密層が形成される。
このため、従来のように、予め、前記断熱パネル部材の上面部を、別途、上面材によって覆い、前記気密層等を被覆する必要が無くなり、部品点数を減少させて、製造コスト及
び製造工程の増大を抑制することができる。
部に、前記梁材間に位置するように、設けられている。
部材の上端面と、略面一となるように構成されて、例えば、シート状の気密シート部材を
張設して、気密層を構成しやすい。
、重ね合わせられることにより、上,下方向に、少なくとも、二層の断熱層が形成される
。
層の断熱層が、上,下方向に積層させられて形成出来る。従って、更に、断熱効率を良好
なものとすることができる。
造を説明する。
図4に示すように、ユニット建物21が、複数の建物ユニットとしての一階建物ユニット
22…及び二階建物ユニット23…とによって、主に構成されている。
には、略平板状の屋根断熱パネル部材27…を並設して載置する陸屋根形状の屋根部26
が、装着されている。
建物ユニット23の上部に形成されているもので、図2に示されるように、上面部を、上
面視略ロ字状に開口するように、周縁部に設けられた複数の梁材としての天井梁材18,
18…を有している。
示されるように、この二階建物ユニット23…の周縁に設けられた外壁部28を構成する
外側パネル部材30の上枠材30bの上端面30aと、内側パネル部材29の上端面29
aとの段差部に、一部が配置されている。
られて、断面略L字状の取付ガイド部材31を介して、外側パネル部材30の内側に沿っ
て、締結固定されている。
部8aの高さ位置とを略同一とするように、この段差部の高さ方向段差寸法と略同一の高
さ方向寸法を有して、構成されている。
9とに挟持された断熱材34,35からなる外壁部断熱層が形成されている。
置いて空気層が設けられるように、外装化粧板材36が貼設されている。
置いて空気層が設けられるように、桟木37を介して内装板材38…が貼設されている。
熱部材39と、下側天井部断熱部材40とが、2層の天井部断熱層を形成するように、敷
設されている。
上端面30aの高さ位置及び、前記天井梁材18の上端面部18aの高さ位置と略面一と
なるように設定されている。
の下側天井部断熱部材40の高さと略同一高さ寸法を有して、前記天井梁材18,18の
間に架け渡されて、複数の桟木42…が並設されると共に、これらの各桟木42…の下面
側42aに、図3に示されるように、前記屋内中央のジョイント部に設けられた前記天井
梁材18,18の下端面部18b,18bの下方に、吊木41を介して、パネル状の天井
化粧材14が、吊り下げられて、貼設されている。
シール部材19dが、介装されて、これらのジョイント部における天井梁材18,18間
を水密及び気密状態に保持するように構成されている。
るように予め構成されている。
される複数の枠材43…が、軒方向に沿って延設される外枠材44に、外端縁を直交する
ように、当接させて固定されると共に、これらの枠材43…と直交するように、複数本の
横桟木45,45が、上面視略井桁状に嵌着されて、パネル状を呈する骨格部分が概略形
成されている。
て、野地板部材4を下方から支持ずる複数の垂木47が、流れ方向Bに沿って延設されて
いると共に、釘受け部材48…が、流れ方向Bに直交する方向に、複数本延設されている
。
材49…によって、共に固定されるように構成されている。
向に向けて傾斜する所定の緩傾斜角度θが与えられるように構成されていて、上面側に貼
設された防水シート19の外側縁に、前記軒先の外枠桟44を覆うように設けられるパラ
ペット屋根部材50が、上下方向で一部重複されるように構成されている。
9cが形成されているものが用いられている。
下部には、前記枠座43の下面側に、固定プレート部材49,49によって、短尺垂木5
1及び下外枠材52が固定されていると共に、桟木53,53を介して、天板部材54が
、略水平に装着されている。
の間には、水切り部材55が装着されている。
れた空間部分には、この屋根断熱パネル部材27が、前記一,二階建物ユニット22,2
3に装着された状態で、前記天井部24,25を覆う様に、略全面に渡り、グラスウール
によって構成される屋根部断熱材56が設けられている。
されていて、前記天井部25に設けられた二層の上,下側天井部断熱材39,40と共に
、重ね合わせられて、上,下方向に三層の断熱層が形成されるように構成されている。
材56によって構成される断熱層が、前記天井部25の上,下側天井部断熱材39,40
によって構成される断熱層と重ね合わせられて、一定の厚みWを有するように形成されて
いる。
56aの軒先側周縁には、略水平方向に、一体となるように延設されることにより、前記
天井梁材18の上端面部18a,18a及び外壁部28の外側パネル部材30の上端面3
0aまで、覆う延設断熱部56bが設けられている。
層56aの棟側周縁には、前記棟側のジョイント部近傍の天井梁材18の上端面部18a
,18aを覆う延設断熱部56c,56cが設けられている。
設されることにより、一体となるように形成されている。
横桟木45,45によって囲まれた空間部分に、介装或いは、発泡性樹脂材料からなる断
熱材を用いる場合には、充填された状態で、前記中央部断熱層56aと前記延設断熱部5
6b,56cとが、同一の一定の厚みを有する略平板状を呈している。
7が、前記枠材43の側面部に固着されて設けられていて、ボルト部材32及びナット部
材33によって、前記天井梁材18の上端面部18aに装脱着可能となるように構成され
ている。
8が、前記延設断熱部56c,56cの近接対向する端縁部の下面側に固着されて設けら
れていて、ボルト部材32及びナット部材33によって、前記天井梁材18の上端面部1
8aに装脱着可能となるように構成されている。
れている。
は通さないので、建物としての気密層を形成できるものである。
より、前記屋根部断熱材56を下方から支持すると共に、この屋根断熱パネル部材27を
、前記一,二階建物ユニット22,23に装着する際に、この気密シート部材60が、前
記天井梁材18の上端面部18a,18a及び外壁部28の外側パネル部材30の上端面
30a及び前記上側天井部断熱材39の上面部と、前記屋根断熱パネル部材27の屋根部
断熱材56との間に介在されて、前記天井部24,25の上面部を略全面に渡り、連続し
て覆う気密層61が形成されるように構成されている。
予め前記上,下側天井部断熱材39,40を有する天井部24,25を設けて生産すると
共に、これらの一,二階建物ユニット22,23とは、別体で、構成された屋根断熱パネ
ル部材27に、屋根部断熱材56を設けて、独立して生産することができる。
材27とを個別に搬送することが出来る。
ル部材27の下面側に貼設されることにより、前記屋根部断熱材56が下方から支持され
るように構成されている。
枠材43…,横桟木45,45及び前記気密シート部材60によって囲まれた空間部分が
、略閉塞されて、この空間に、全面に渡り、グラスウール等によって構成される屋根部断
熱材56を、介装或いは、発泡性樹脂材料からなる断熱材を用いる場合には、充填するこ
とができる。
断熱パネル部材27…が、載置されて装着される。
て設けられた前記略L字状の取付金具57が、前記ボルト部材32及びナット部材33が
用いられて、前記天井梁材18の上端面部18aに固定されると共に、棟側のジョイント
部近傍では、図3に示すように、前記略L字状の長尺取付金具58,58が、ボルト部材
32及びナット部材33を用いて、前記天井梁材18,18の上端面部18a,18aに
固着されて、固定される。
熱材56によって、前記一,二階建物ユニット22,23の天井部24,25が、上方向
から覆われるように装着される。
構成する天井梁材18…等と分離された屋根断熱パネル部材27内に、水平方向に略連続
して形成できるので、従来のように断熱材が、分割、貫通される箇所が少なく、熱橋の数
量を減少させることができる。
40によって形成される断熱層が設けられている。
井部断熱部材40の高さと略同一高さ寸法を有して構成されているので、この下側天井部
断熱部材40の上側に敷設される前記上側天井部断熱部材39が、水平方向に略連続して
形成できる。
が少なく、熱橋の数量を減少させることができる。
て、前記桟木42…の上面側が、前記屋根断熱パネル部材27と直接、接触する箇所が無
い。従って、この点においても、熱橋となる部分を減少させることができる。
設断熱部56b,56cによって、前記天井梁材18の上端面部18a及び外壁部28の
外側パネル部材30の上端面30aまで、覆われる。
示されるような補助断熱材20a,20b等を配設する従来のものに比して、部品点数の
増大及び施工工程の増大を抑制することが出来る。
、前記天井梁材18,18間に位置するように、設けられている。
井梁材18の上端面部18a,18a及び外壁部28の外側パネル部材30の上端面30
aと、略面一となるように構成される。
上端面30aに当接されて、略平面状に張設されるので、気密層61を構成しやすい。
記二層の上,下側天井部断熱材39,40が、重ね合わせられることにより、上,下方向
に、三層の断熱層が形成される。
いられて、三層の断熱層が、上,下方向に積層させられて、一定の厚みWを有するように
形成出来る。従って、更に、断熱効率を良好なものとすることができる。
ト22,23が装着される際に、この屋根断熱パネル部材27の下面側に、貼設された気
密シート部材60が、前記天井梁材18の上端面部18a,18a及び外壁部28の外側
パネル部材30の上端面30aと、前記屋根断熱パネル部材27の屋根部断熱材56との
間に介在されることによって、気密層61が形成される。
、上面材11dによって覆い、前記気密層等を被覆する必要が無くなり、部品点数を減少
させて、製造コスト及び製造工程の増大を抑制することができる。
、前記上,下側天井部断熱部材39,40によって、略閉塞されているので、搬送及び施
工現場での据え付け時に、既に、簡易な雨仕舞いが行われていて、直ちに、前記屋根断熱
パネル部材27を載置する等、雨仕舞い施工を簡略化して、施工作業性を更に、向上させ
ることが出来る。
金具57及び棟側端縁部近傍に設けられた略L字状の長尺取付金具58を用いて、前記ボ
ルト部材32及びナット部材33によって、前記天井梁材18の上端面部18aから装脱
着可能となるように構成されている。
井部24,25及び屋根部26の各々が相互に影響を与えることなく、容易に、改修や、
設計上の仕様変更を行うことができる。
実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる
。
断熱部材39,40によって、二層に形成されているが、特にこれに限らず、単層或いは
、三層以上の複数層としてもよい。
構成しているが、二層以上の複数層としても、前記天井部24又は25を上方向から覆う
ように装着されるものであるならばよい。
熱部材39,40及び屋根部断熱材56の材質が、特に限定されるものではない。
18a 上端面部
22,23 一,二階建物ユニット(建物ユニット)
24,25 天井部
26 屋根部
27 屋根断熱パネル部材
28 外壁部(外壁部材)
30a 上端面
39,40 上,下側天井部断熱部材
56 屋根部断熱材
56b,56c 延設断熱部
60 気密シート部材
61 気密層
Claims (3)
- ユニット建物を構成する建物ユニットの外壁部を構成する外壁部材の上端面と、略同一高さ位置に設けられる上端面部を有する複数の梁材を少なくとも、該外壁部材の内側に沿って固着すると共に、前記外壁部材の上端面及び前記上端面部と、略同一高さ位置に略面一となる上面部を有する天井部を構成し、前記梁材の上端面部の上側に、該天井部と別体で構成された屋根断熱パネル部材を、載置することにより、該屋根断熱パネル部材に設けられた屋根部断熱材によって、前記天井部を上方向から覆うように装着する屋根部を有し、しかも、該屋根部断熱材の周縁には、略水平方向に、一体となるように延設することにより、前記梁材の上端面部及び外壁部材の上端面を覆う延設断熱部を有し、
前記屋根断熱パネル部材の下面側に、気密シート部材を貼設することにより、該屋根断熱パネル部材を装着する際に、該気密シート部材を、前記外壁部材の上端面、前記梁材の上端面部及び前記天井部断熱材の上面部と、前記屋根断熱パネル部材の屋根部断熱材との間に介在させて、気密層を形成するとともに、
隣り合う前記建物ユニットの前記梁材間には、長尺状シール部材が介装されていることを特徴とする屋根部の断熱構造。 - 該天井部には、前記上面部に、前記梁材間に位置するように天井部断熱材を設けると共に、前記屋根断熱パネル部材に設けられた前記屋根部断熱材に重ね合わせることにより、少なくとも、上,下方向に二層の断熱層を形成することを特徴とする請求項1記載の屋根部の断熱構造。
- 前記天井部は、前記ユニット建物を構成する前記建物ユニットの上部に予め形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根部の断熱構造。
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