JP4320280B2 - 屋根部の断熱構造 - Google Patents

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JP4320280B2 JP2004170282A JP2004170282A JP4320280B2 JP 4320280 B2 JP4320280 B2 JP 4320280B2 JP 2004170282 A JP2004170282 A JP 2004170282A JP 2004170282 A JP2004170282 A JP 2004170282A JP 4320280 B2 JP4320280 B2 JP 4320280B2
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Description

この発明は、建物の屋根部に用いられて、特に、断熱、気密性能を向上させることが出
来る屋根部の断熱構造に関するものである。
従来、図5に示すような屋根パネル部材1を用いた屋根部の断熱構造が、知られている
(例えば、特許文献1,2等参照)。
まず、構成から説明すると、この従来の屋根部の断熱構造では、建物の屋根部に、屋根
勾配に沿って、略平板パネル状の屋根パネル部材1が、設置されている。
この屋根パネル部材1には、前記建物の母屋の上部に装着される複数本の垂木2…が、
一定の間隔を置いて設けられていて、これらの垂木2,2間に発泡樹脂製材料で構成され
た板状の断熱材3,3が、各々介装されている。
そして、この屋根パネル部材1の上面部には、野地板部材4が貼設されて、この野地板
部材4と、前記断熱材3との間に、通気層5が形成されるように構成されている。
また、図6及び図7に示すような他の屋根部の断熱構造も知られている(例えば、特許
文献3等参照)。
このようなものでは、建物ユニット6の4隅の支柱7,7間には、各々屋根梁材8…が
架け渡されて、上面視略ロ字状に開口する天井部9が形成されている。
この天井部9では、対向する一対の前記屋根梁材8,8に、各々係止金具10,10が
固着されている。
この係止金具10は、クランク状に屈曲されていて、平板状の断熱パネル部材11の左
,右側縁部が、この係止金具10の受け面部10aに係止されることにより、下方から支
持されるように構成されている。
この断熱パネル部材11は、図6に示すように、略方形状を呈するように接続された周
縁の枠材11a,11a及び11b,11bのうち、前記枠材11aと略平行に一定間隔
をおいて、補強仕切材11c…が、複数本、設けられている。
また、これらの補強仕切材11c,11c間の隔室空間には、グラスウール製の断熱材
12…が各々介装されている。
これらの断熱材12…は、図7に示されるように、この断熱パネル部材11の下面側に
張設されたシート状の断熱材受けシート13によって、下方から支持されている。
更に、この断熱パネル部材11の上面部は、板状の上面材11dによって覆われている
そして、前記係止金具10,10によって、これらの断熱パネル部材11が吊り下げら
れることにより、気密層を形成する前記断熱材受けシート13が、前記天井梁材8の上面
部8aよりも下方に、室内側に突出された状態で支持されている。
更に、前記天井部9では、この断熱材受けシート13の下方に、パネル状の天井化粧材
14が、貼設されている。
そして、これらの断熱材受けシート13及び、天井化粧材14間に、グラスウール製の
断熱材15が充填されている。
一方、この断熱パネル部材11の上面側では、所定の間隔をおいて並設された木桟16
…を介して、野地板部材17が貼設されていて、防水シート19aを介して、屋根材19
が装着されている。
また、前記各屋根梁材8,8の上面部8a,8aには、補助断熱材20a,20b…が
、前記断熱材12とは、別部材で構成されて、前記野地板部材17の下方に位置するよう
に載置されている。
実用新案登録第2606618号公報(図1) 特開2003−184216号公報(図1) 特許第3280781号公報(図1、図2、段落0012乃至段落0025)
しかしながら、図5に示されるような従来の屋根部の断熱構造では、前記垂木2,2又
は、補助仕切材11c…等、断熱材3,3又は12,12等を分割、貫通する熱橋が、多
数存在するので、断熱効率が良好であるとは言い難かった。
また、図6及び図7に示されるような従来の屋根部の断熱構造では、クランク状に屈曲
された前記係止金具10…が用いられて、前記天井部9内の各屋根梁材8,8間に、埋設
されるように、断熱材12が設けられている。
このため、気密層を形成する前記断熱材受けシート13が、前記天井梁材8の上端面部
8aよりも下方に、室内側に突出された状態となるので、前記断熱パネル部材11の上面
部を、別途、上面材11dによって覆い、前記気密層等を被覆しなければならなかった。
また、前記各屋根梁材8,8の上端面部8a,8aでは、断熱性能を向上させるため、
前記断熱材12とは、別部材で構成された補助断熱材20a,20b…を設けなければな
らず、部品点数が増大して、製造コスト及び製造工程の増大を抑制することが困難であっ
た。
そこで、この発明は、熱橋の数量を減少させて、しかも、部品点数を増大させることな
く、連続した気密層を得られる屋根部の断熱構造を提供することを課題としている。
上記目的を達成するために、本願発明の請求項1記載のものは、ユニット建物を構成する建物ユニットの外壁部を構成する外壁部材の上端面と、略同一高さ位置に設けられる上端面部を有する複数の梁材を少なくとも、該外壁部材の内側に沿って固着すると共に、前記外壁部材の上端面及び前記上端面部と、略同一高さ位置に略面一となる上面部を有する天井部を構成し、前記梁材の上端面部の上側に、該天井部と別体で構成された屋根断熱パネル部材を、載置することにより、該屋根断熱パネル部材に設けられた屋根部断熱材によって、前記天井部を上方向から覆うように装着する屋根部を有し、しかも、該屋根部断熱材の周縁には、略水平方向に、一体となるように延設することにより、前記梁材の上端面部及び外壁部材の上端面を覆う延設断熱部を有し、前記屋根断熱パネル部材の下面側に、気密シート部材を貼設することにより、該屋根断熱パネル部材を装着する際に、該気密シート部材を、前記外壁部材の上端面、前記梁材の上端面部及び前記天井部断熱材の上面部と、前記屋根断熱パネル部材の屋根部断熱材との間に介在させて、気密層を形成するとともに、隣り合う前記建物ユニットの前記梁材間には、長尺状シール部材が介装されている屋根部の断熱構造を特徴としている。
また、請求項2に記載されたものは、該天井部には、前記上面部に、前記梁材間に位置
するように天井部断熱材を設けると共に、前記屋根断熱パネル部材に設けられた前記屋根
部断熱材に重ね合わせることにより、少なくとも、上,下方向に二層の断熱層を形成する
請求項1記載の屋根部の断熱構造を特徴としている。
更に、請求項に記載されたものは、前記天井部は、前記ユニット建物を構成する前記建物ユニットの上部に予め形成されている請求項1又は2に記載の屋根部の断熱構造を特徴としている。
このように構成された請求項1記載のものは、前記天井部と別体で構成された屋根断熱
パネル部材に、屋根部断熱材が設けられていて、前記天井部が、該屋根部断熱材によって
上方向から覆われるように装着されている。
該屋根部断熱材は、前記天井部を構成する天井梁材等と分離された屋根断熱パネル部材
内に、水平方向に略連続して形成できるので、従来のように断熱材を分割、貫通する熱橋
の数量を減少させることができる。
また、前記天井部に断熱層を設けた場合にも、前記天井部が、前記屋根断熱パネル部材
と、別体で設けられているので、熱橋となる部分を減少させることができる。
更に、該屋根部断熱材の周縁に一体となるように、略水平方向に、延設された延設断熱
部によって、前記梁材の上端面部及び外壁部材の上端面が覆われる。
このため、別部材で、前記梁材の上端面部を覆うように断熱材を配設する従来のものに比して、部品点数の増大及び施工工程の増大を抑制することが出来る。
そして、前記屋根断熱パネル部材が装着される際に、該屋根断熱パネル部材の下面側に、貼設された気密シート部材が、前記外壁部材の上端面、前記梁材の上端面部及び前記天井部断熱材の上面部と、前記屋根断熱パネル部材の屋根部断熱材との間に介在されることによって、気密層が形成される。
このため、従来のように、予め、前記断熱パネル部材の上面部を、別途、上面材によって覆い、前記気密層等を被覆する必要が無くなり、部品点数を減少させて、製造コスト及
び製造工程の増大を抑制することができる。
また、請求項2に記載されたものは、該天井部に設けられた天井部断熱材が、前記上面
部に、前記梁材間に位置するように、設けられている。
このため、前記天井部では、該天井部断熱材の上面部が、前記梁材の上端面部及び外壁
部材の上端面と、略面一となるように構成されて、例えば、シート状の気密シート部材を
張設して、気密層を構成しやすい。
また、前記屋根断熱パネル部材に設けられた前記屋根部断熱材に、前記天井部断熱材が
、重ね合わせられることにより、上,下方向に、少なくとも、二層の断熱層が形成される
このため、前記屋根部内の空間高さに加えて、天井部内の空間高さも用いられて、複数
層の断熱層が、上,下方向に積層させられて形成出来る。従って、更に、断熱効率を良好
なものとすることができる。
更に、請求項に記載されたものは、前記天井部が、前記ユニット建物を構成する前記建物ユニットの上部に予め形成されている。
このため、雨仕舞い施工を簡略化して、施工作業性を更に、向上させることが出来る。
次に、図面に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態の屋根部の断熱構
造を説明する。
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
図1乃至図4は、この発明の最良の実施の形態の屋根部の断熱構造を示している。
まず、この実施の形態の構成を説明すると、この実施の形態の屋根部の断熱構造では、
図4に示すように、ユニット建物21が、複数の建物ユニットとしての一階建物ユニット
22…及び二階建物ユニット23…とによって、主に構成されている。
この一階建物ユニット22…及び二階建物ユニット23…の各天井部24,25の上部
には、略平板状の屋根断熱パネル部材27…を並設して載置する陸屋根形状の屋根部26
が、装着されている。
このうち、この実施の形態の前記二階建物ユニット23の天井部25は、予め前記二階
建物ユニット23の上部に形成されているもので、図2に示されるように、上面部を、上
面視略ロ字状に開口するように、周縁部に設けられた複数の梁材としての天井梁材18,
18…を有している。
これらの天井梁材18…は、各々金属材料製で、断面略コ字状を呈すると共に、図1に
示されるように、この二階建物ユニット23…の周縁に設けられた外壁部28を構成する
外側パネル部材30の上枠材30bの上端面30aと、内側パネル部材29の上端面29
aとの段差部に、一部が配置されている。
そして、これらの一部の天井梁材18…が、ボルト部材32及びナット部材33が用い
られて、断面略L字状の取付ガイド部材31を介して、外側パネル部材30の内側に沿っ
て、締結固定されている。
また、この天井梁材18は、外側パネル部材30の上端面30aの高さ位置と、上端面
部8aの高さ位置とを略同一とするように、この段差部の高さ方向段差寸法と略同一の高
さ方向寸法を有して、構成されている。
この実施の形態の前記外壁部28には、前記外側パネル部材30と、内側パネル部材2
9とに挟持された断熱材34,35からなる外壁部断熱層が形成されている。
また、この外壁部28の屋外側には、前記外側パネル部材30の外側面と一定の間隔を
置いて空気層が設けられるように、外装化粧板材36が貼設されている。
更に、この外壁部28の屋内側には、前記内側パネル部材30の内側面と一定の間隔を
置いて空気層が設けられるように、桟木37を介して内装板材38…が貼設されている。
そして、この実施の形態の前記天井部25には、天井部断熱部材としての上側天井部断
熱部材39と、下側天井部断熱部材40とが、2層の天井部断熱層を形成するように、敷
設されている。
このうち、前記上側天井部断熱部材39の上面部39aが、前記外側パネル部材30の
上端面30aの高さ位置及び、前記天井梁材18の上端面部18aの高さ位置と略面一と
なるように設定されている。
更に、この実施の形態の天井部25では、この下側天井部断熱部材40,40間に、こ
の下側天井部断熱部材40の高さと略同一高さ寸法を有して、前記天井梁材18,18の
間に架け渡されて、複数の桟木42…が並設されると共に、これらの各桟木42…の下面
側42aに、図3に示されるように、前記屋内中央のジョイント部に設けられた前記天井
梁材18,18の下端面部18b,18bの下方に、吊木41を介して、パネル状の天井
化粧材14が、吊り下げられて、貼設されている。
これらのジョイント部に設けられた前記天井梁材18,18の間には、ゴム製の長尺状
シール部材19dが、介装されて、これらのジョイント部における天井梁材18,18間
を水密及び気密状態に保持するように構成されている。
また、この実施の形態の前記屋根断熱パネル部材27…は、前記天井部25と別体とな
るように予め構成されている。
この屋根断熱パネル部材27は、主に、流れ方向Bに沿って、一定の間隔をおいて並設
される複数の枠材43…が、軒方向に沿って延設される外枠材44に、外端縁を直交する
ように、当接させて固定されると共に、これらの枠材43…と直交するように、複数本の
横桟木45,45が、上面視略井桁状に嵌着されて、パネル状を呈する骨格部分が概略形
成されている。
これらの前記枠材43…の上面側には、高さ寸法を相違させてなる束部材46…を介し
て、野地板部材4を下方から支持ずる複数の垂木47が、流れ方向Bに沿って延設されて
いると共に、釘受け部材48…が、流れ方向Bに直交する方向に、複数本延設されている
そして、前記枠材43と、各束部材46…と、前記垂木47とは、各々固着プレート部
材49…によって、共に固定されるように構成されている。
そして、前記野地板部材4は、前記各束部材46…の高さ寸法の相違によって、軒先方
向に向けて傾斜する所定の緩傾斜角度θが与えられるように構成されていて、上面側に貼
設された防水シート19の外側縁に、前記軒先の外枠桟44を覆うように設けられるパラ
ペット屋根部材50が、上下方向で一部重複されるように構成されている。
この実施の形態の防水シート19aは、シート本体19b裏面側に、ガラス不織布層1
9cが形成されているものが用いられている。
更に、この実施の形態では、図1に示すように、前記屋根断熱パネル部材27の軒先部
下部には、前記枠座43の下面側に、固定プレート部材49,49によって、短尺垂木5
1及び下外枠材52が固定されていると共に、桟木53,53を介して、天板部材54が
、略水平に装着されている。
この天板部材54の母屋側端縁部54aと、前記外装化粧板材36の上端縁部36aと
の間には、水切り部材55が装着されている。
そして、前記屋根断熱パネル部材27の枠材43…及び横桟木45,45によって囲ま
れた空間部分には、この屋根断熱パネル部材27が、前記一,二階建物ユニット22,2
3に装着された状態で、前記天井部24,25を覆う様に、略全面に渡り、グラスウール
によって構成される屋根部断熱材56が設けられている。
この実施の形態の屋根部断熱材56は、略中央部に、一層の中央部断熱層56aが形成
されていて、前記天井部25に設けられた二層の上,下側天井部断熱材39,40と共に
、重ね合わせられて、上,下方向に三層の断熱層が形成されるように構成されている。
この実施の形態のユニット建物では、図2に示すように、屋根部26の前記屋根部断熱
材56によって構成される断熱層が、前記天井部25の上,下側天井部断熱材39,40
によって構成される断熱層と重ね合わせられて、一定の厚みWを有するように形成されて
いる。
更に、この実施の形態の屋根部断熱材56では、図1に示すように、この中央部断熱層
56aの軒先側周縁には、略水平方向に、一体となるように延設されることにより、前記
天井梁材18の上端面部18a,18a及び外壁部28の外側パネル部材30の上端面3
0aまで、覆う延設断熱部56bが設けられている。
また、この実施の形態の該屋根部断熱材56では、図3に示すように、この中央部断熱
層56aの棟側周縁には、前記棟側のジョイント部近傍の天井梁材18の上端面部18a
,18aを覆う延設断熱部56c,56cが設けられている。
この延設断熱部56c,56cは、前記中央部断熱層56aを、棟側略水平方向に、延
設されることにより、一体となるように形成されている。
この実施の形態の屋根部断熱材56は、前記屋根断熱パネル部材27の枠材43…及び
横桟木45,45によって囲まれた空間部分に、介装或いは、発泡性樹脂材料からなる断
熱材を用いる場合には、充填された状態で、前記中央部断熱層56aと前記延設断熱部5
6b,56cとが、同一の一定の厚みを有する略平板状を呈している。
そして、この屋根断熱パネル部材27の軒先側端縁部近傍には、略L字状の取付金具5
7が、前記枠材43の側面部に固着されて設けられていて、ボルト部材32及びナット部
材33によって、前記天井梁材18の上端面部18aに装脱着可能となるように構成され
ている。
更に、この屋根断熱パネル部材27の棟側端縁部近傍には、略L字状の長尺取付金具5
8が、前記延設断熱部56c,56cの近接対向する端縁部の下面側に固着されて設けら
れていて、ボルト部材32及びナット部材33によって、前記天井梁材18の上端面部1
8aに装脱着可能となるように構成されている。
そして、これらの屋根断熱パネル部材27の下面側には、気密シート部材60が貼設さ
れている。
気密シート部材60は、透湿防水シートなどからなり、水蒸気は通過させるが、水や風
は通さないので、建物としての気密層を形成できるものである。
この気密シート部材60は、予め屋根断熱パネル部材27の下面側に貼設されることに
より、前記屋根部断熱材56を下方から支持すると共に、この屋根断熱パネル部材27を
、前記一,二階建物ユニット22,23に装着する際に、この気密シート部材60が、前
記天井梁材18の上端面部18a,18a及び外壁部28の外側パネル部材30の上端面
30a及び前記上側天井部断熱材39の上面部と、前記屋根断熱パネル部材27の屋根部
断熱材56との間に介在されて、前記天井部24,25の上面部を略全面に渡り、連続し
て覆う気密層61が形成されるように構成されている。
次に、この実施の形態の屋根部の断熱構造の作用について説明する。
この実施の形態では、工場等で生産する際、前記一,二階建物ユニット22,23に、
予め前記上,下側天井部断熱材39,40を有する天井部24,25を設けて生産すると
共に、これらの一,二階建物ユニット22,23とは、別体で、構成された屋根断熱パネ
ル部材27に、屋根部断熱材56を設けて、独立して生産することができる。
このため、同時に異なる生産ラインで生産することも出来、生産効率が良好である。
また、施工現場まで、前記一,二階建物ユニット22,23と、この屋根断熱パネル部
材27とを個別に搬送することが出来る。
この屋根断熱パネル部材27には、予め前記気密シート部材60が、この屋根断熱パネ
ル部材27の下面側に貼設されることにより、前記屋根部断熱材56が下方から支持され
るように構成されている。
このため、施工現場に搬送する前の工場生産の段階で、この屋根断熱パネル部材27の
枠材43…,横桟木45,45及び前記気密シート部材60によって囲まれた空間部分が
、略閉塞されて、この空間に、全面に渡り、グラスウール等によって構成される屋根部断
熱材56を、介装或いは、発泡性樹脂材料からなる断熱材を用いる場合には、充填するこ
とができる。
そして、施工現場では、前記一,二階建物ユニット22,23の上面部に、前記各屋根
断熱パネル部材27…が、載置されて装着される。
この際、軒先側端縁部近傍では、図1に示すように、前記枠材43の側面部に固着され
て設けられた前記略L字状の取付金具57が、前記ボルト部材32及びナット部材33が
用いられて、前記天井梁材18の上端面部18aに固定されると共に、棟側のジョイント
部近傍では、図3に示すように、前記略L字状の長尺取付金具58,58が、ボルト部材
32及びナット部材33を用いて、前記天井梁材18,18の上端面部18a,18aに
固着されて、固定される。
このため、図2に示すように、この屋根断熱パネル部材27に設けられた前記屋根部断
熱材56によって、前記一,二階建物ユニット22,23の天井部24,25が、上方向
から覆われるように装着される。
この屋根部断熱材56は、前記一,二階建物ユニット22,23の天井部24,25を
構成する天井梁材18…等と分離された屋根断熱パネル部材27内に、水平方向に略連続
して形成できるので、従来のように断熱材が、分割、貫通される箇所が少なく、熱橋の数
量を減少させることができる。
また、この実施の形態では、前記天井部24,25に、上,下側天井部断熱部材39,
40によって形成される断熱層が設けられている。
この天井部25内の断熱層では、前記複数の桟木42…の高さ方向寸法が、前記下側天
井部断熱部材40の高さと略同一高さ寸法を有して構成されているので、この下側天井部
断熱部材40の上側に敷設される前記上側天井部断熱部材39が、水平方向に略連続して
形成できる。
このため、従来のように、天井部24,25内でも、断熱材が、分割、貫通される箇所
が少なく、熱橋の数量を減少させることができる。
また、前記天井部24,25が、前記屋根断熱パネル部材27と、別体で設けられてい
て、前記桟木42…の上面側が、前記屋根断熱パネル部材27と直接、接触する箇所が無
い。従って、この点においても、熱橋となる部分を減少させることができる。
更に、この屋根部断熱材56の周縁に一体となるように、略水平方向に、延設された延
設断熱部56b,56cによって、前記天井梁材18の上端面部18a及び外壁部28の
外側パネル部材30の上端面30aまで、覆われる。
このため、別部材で、前記天井梁材18の上端面部18aを覆うように、別途、図7に
示されるような補助断熱材20a,20b等を配設する従来のものに比して、部品点数の
増大及び施工工程の増大を抑制することが出来る。
また、この天井部26に設けられた上,下側天井部断熱材39,40が、前記上面部に
、前記天井梁材18,18間に位置するように、設けられている。
このため、前記天井部26では、このうち、上側天井部断熱材39の上面部が、前記天
井梁材18の上端面部18a,18a及び外壁部28の外側パネル部材30の上端面30
aと、略面一となるように構成される。
従って、シート状の前記気密シート部材60が、これらの上端面部18a,18a及び
上端面30aに当接されて、略平面状に張設されるので、気密層61を構成しやすい。
また、前記屋根断熱パネル部材27に設けられた前記屋根部断熱材56の断熱層に、前
記二層の上,下側天井部断熱材39,40が、重ね合わせられることにより、上,下方向
に、三層の断熱層が形成される。
このため、前記屋根部26内の空間高さに加えて、天井部24,25内の空間高さも用
いられて、三層の断熱層が、上,下方向に積層させられて、一定の厚みWを有するように
形成出来る。従って、更に、断熱効率を良好なものとすることができる。
そして、前記屋根断熱パネル部材27,27が、施工現場で、前記一,二階建物ユニッ
ト22,23が装着される際に、この屋根断熱パネル部材27の下面側に、貼設された気
密シート部材60が、前記天井梁材18の上端面部18a,18a及び外壁部28の外側
パネル部材30の上端面30aと、前記屋根断熱パネル部材27の屋根部断熱材56との
間に介在されることによって、気密層61が形成される。
このため、従来の図7に示すように、予め、前記断熱パネル部材11の上面部を、別途
、上面材11dによって覆い、前記気密層等を被覆する必要が無くなり、部品点数を減少
させて、製造コスト及び製造工程の増大を抑制することができる。
しかも、この実施の形態では、前記一,二階建物ユニット22,23の上面部の開口が
、前記上,下側天井部断熱部材39,40によって、略閉塞されているので、搬送及び施
工現場での据え付け時に、既に、簡易な雨仕舞いが行われていて、直ちに、前記屋根断熱
パネル部材27を載置する等、雨仕舞い施工を簡略化して、施工作業性を更に、向上させ
ることが出来る。
そして、この屋根断熱パネル部材27の軒先側端縁部近傍に設けられた略L字状の取付
金具57及び棟側端縁部近傍に設けられた略L字状の長尺取付金具58を用いて、前記ボ
ルト部材32及びナット部材33によって、前記天井梁材18の上端面部18aから装脱
着可能となるように構成されている。
このように、前記天井部24,25及び屋根部26が、独立しているため、これらの天
井部24,25及び屋根部26の各々が相互に影響を与えることなく、容易に、改修や、
設計上の仕様変更を行うことができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この
実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる
即ち、前記実施の形態では、前記天井部24、25内の断熱層を、前記上,下側天井部
断熱部材39,40によって、二層に形成されているが、特にこれに限らず、単層或いは
、三層以上の複数層としてもよい。
また、前記屋根断熱パネル部材27内の断熱層を、前記屋根断熱材56によって一層で
構成しているが、二層以上の複数層としても、前記天井部24又は25を上方向から覆う
ように装着されるものであるならばよい。
また、建物の形状、前記屋根断熱パネル部材27…の数量、及び前記上,下側天井部断
熱部材39,40及び屋根部断熱材56の材質が、特に限定されるものではない。
この発明の実施の形態の屋根部の断熱構造で、要部の構成を説明する軒先近傍の拡大断面図である。 この発明の実施の形態の屋根部の断熱構造で、図4中A−A線に沿った位置での断面図である。 この発明の実施の形態の屋根部の断熱構造で、要部の構成を説明するジョイント部近傍の拡大断面図である。 実施の形態の実施例1の屋根部の断熱構造で、断熱構造を適用した建物の外観の一例を示す斜視図である。 一従来例の屋根部の断熱構造で、屋根パネル部材の一部断面斜視図である。 他の従来例の屋根部の断熱構造で、建物ユニットに断熱パネル部材を装着する様子を説明する分解斜視図である。 他の従来例の屋根部の断熱構造で、要部の構成を説明する軒先近傍の縦断面図である。
符号の説明
18 天井梁材(梁材)
18a 上端面部
22,23 一,二階建物ユニット(建物ユニット)
24,25 天井部
26 屋根部
27 屋根断熱パネル部材
28 外壁部(外壁部材)
30a 上端面
39,40 上,下側天井部断熱部材
56 屋根部断熱材
56b,56c 延設断熱部
60 気密シート部材
61 気密層

Claims (3)

  1. ユニット建物を構成する建物ユニットの外壁部を構成する外壁部材の上端面と、略同一高さ位置に設けられる上端面部を有する複数の梁材を少なくとも、該外壁部材の内側に沿って固着すると共に、前記外壁部材の上端面及び前記上端面部と、略同一高さ位置に略面一となる上面部を有する天井部を構成し、前記梁材の上端面部の上側に、該天井部と別体で構成された屋根断熱パネル部材を、載置することにより、該屋根断熱パネル部材に設けられた屋根部断熱材によって、前記天井部を上方向から覆うように装着する屋根部を有し、しかも、該屋根部断熱材の周縁には、略水平方向に、一体となるように延設することにより、前記梁材の上端面部及び外壁部材の上端面を覆う延設断熱部を有し、
    前記屋根断熱パネル部材の下面側に、気密シート部材を貼設することにより、該屋根断熱パネル部材を装着する際に、該気密シート部材を、前記外壁部材の上端面、前記梁材の上端面部及び前記天井部断熱材の上面部と、前記屋根断熱パネル部材の屋根部断熱材との間に介在させて、気密層を形成するとともに、
    隣り合う前記建物ユニットの前記梁材間には、長尺状シール部材が介装されていることを特徴とする屋根部の断熱構造。
  2. 該天井部には、前記上面部に、前記梁材間に位置するように天井部断熱材を設けると共に、前記屋根断熱パネル部材に設けられた前記屋根部断熱材に重ね合わせることにより、少なくとも、上,下方向に二層の断熱層を形成することを特徴とする請求項1記載の屋根部の断熱構造。
  3. 前記天井部は、前記ユニット建物を構成する前記建物ユニットの上部に予め形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根部の断熱構造。
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