JP4319718B2 - 風車を模した形状の包装構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば菓子類や健康食品などの包装に適する包装構造ならびに包装用のシートに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
販売しようとする製品の中身は同じでも、その包装のデザインによって売り上げが全く異なることが多い。そのため、購買意欲をそそるようにデザインを工夫した多数の包装構造が提案されている。
【0003】
沖縄では、風車祭と書いて、方言で「カジマヤー」と読むが、最高の長寿の祝いを意味する。旧暦の9月7日には、数え97歳を迎えた老人達による祝賀のパレードをはじめ、盛大な催しが各地で行なわれる。
【0004】
風車祭(カジマヤー)とは風車のことで、97歳にもなると再生し、童心に帰る、ということから、長寿を祝って風車を飾るようになった。したがって、沖縄では、風車を見ると、長寿をイメージする。
【0005】
一方、沖縄は長寿県とも言われているが、菓子類や健康食品などには、健康増進をもたらすような品物も多い。このような品物の包装に、風車を模したデザインを付加することによって、被包装品と包装のデザインとがマッチし、需要者に好ましいイメージをもたらし、購買意欲につなげることができる。
【0006】
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、販売しようとする品物の包装において、風車を模したデザインを可能とするための包装構造を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、例えば図4、図5のように、正方形状のシートの中央に被包装品(3)を載せて、該シートの各辺に対し所定角回転させた回転線(13)が底面(4)の正方形状の折り曲げ辺(5)となるように、しかも該各折り曲げ辺(5)より外側を被包装品(3)の上側に折り曲げてあること、
前記の各折り曲げ辺(5)より外側の領域において、前記の各折り曲げ辺(5)同士の交点から該シートの各辺に対する垂線と各折り曲げ辺(5)とシート辺とで囲まれた台形状の領域を、魚の背びれ状をした天井面(2)とし、
この台形状の天井面(2)以外の領域にできる長方形状の領域(2f)を、隣接する天井面(2)の魚の背びれ状部の頂辺(c)の下に潜り込ませて重ねることによって、魚の背びれ状部の後辺(b)が正方形状の底面の各角部から突出した羽根を形成してなることを特徴とする風車を模した形状の包装構造である。
【0008】
このように、正方形状の比較的薄手のシートでも、魚の背びれ状の天井面以外の領域にできる長方形状の領域2fを、隣接する天井面2の背びれ状部の頂辺cの下に潜り込ませて重ねることによって、図4・5のようにワンタッチで折り曲げるだけで、背びれ状部の後辺bが各角部から突出した羽根を形成し、風車を模した形状を表現できる。その結果、長寿をイメージさせることができ、購買意欲をそそることができる。しかも、重なり部によって、品物の包装を確実にでき、かつ強度を確保できる。
【0009】
請求項2は、正方形状のシートの中央に被包装品(3)を載せて、該シートの各辺に対し所定角回転させた回転線(13)が底面(4)の正方形状の折り曲げ辺(5)となるように、しかも該各折り曲げ辺(5)より外側を被包装品(3)の上側に折り曲げてあること、
前記の各折り曲げ辺(5)より外側の領域において、前記の各折り曲げ辺(5)同士の交点から該シートの各辺に対する垂線と各折り曲げ辺(5)とシート辺とで囲まれた台形状の領域を、魚の背びれ状をした天井面(2)とし、
この台形状の天井面(2)以外の領域にできる長方形状の領域(2f)が切除されていることによって、魚の背びれ状の後辺(b)が正方形状の底面の各角部から突出した羽根を形成してなることを特徴とする風車を模した形状の包装構造である。
【0010】
厚紙などのように比較的厚手のシート材を用いて包装する場合は、請求項2のように長方形状の領域2fを切除するが、例えば薄手の紙などを用いる場合は、図4のように折り曲げ作業のみで包装できる。すなわち、正方形の紙(シート)において、図1(2)と同様な形状を形成した場合、斜線で示した領域2fは、図1(2)において、隣接する天井面2間の切除された不要の領域2gに対応する。ところが、薄手のシートの場合は、図1のように不要部を切除すると強度が低下し、またそれだけ工数も増えコスト高となるので、この不要部2fは、図1(1)の折り重ね領域8の間に折り込んで重ねるのがよい。
【0011】
請求項3は、底面(4)の各折り曲げ辺(51)から側壁面(9)を延長させて四角筒状に形成し、それぞれの側壁面(9)の上辺から、折り曲げ辺(52)を介して、前記の魚の背びれ状の台形状の天井面(2)を突出させてあることによって、前記の各折り曲げ辺(5)に四角形の側壁面(9)を挿入した形状としたことを特徴とする請求項2に記載の風車を模した形状の包装構造である。
【0012】
このように、前記の各折り曲げ辺5に四角形の側壁面9を挿入した形状とすることによって、図2のように、底面4の各折り曲げ辺51で連結させた四角形状の各側壁面9から折り曲げ辺52を介して連続している各天井面2が、台形状の魚の背びれ状をしているので、当該背びれ状部の後辺bが正方形状の各角部から突出して、4枚の羽根を表現でき、長寿にあやかれる風車を模した形状を実現できる。
【0013】
請求項4は、前記正方形状シートの各辺に対する回転線(13)の成す回転角が15〜30度であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の包装構造である。
【0014】
回転線13は、魚の背びれ状の天井面2の折り曲げ辺5であるが、この回転線13の位置は、図6のように決定される。すなわち、前記シートの1辺と対角線12とのなす45°を2分すると22.5度となるが、請求項4のように、22.5度+7.5度の30度程度から22.5度−7.5度の15度程度の範囲であれば、実用上支障なく折り曲げることができる。
【0015】
請求項5は、図2のように、前記の魚の背びれ状の天井面(2)において、背びれ状の後辺(b)を任意の量(2d)だけ平行移動してバックさせてあることを特徴とする請求項2、請求項3または請求項4に記載の風車を模した形状の包装構造である。
【0016】
このように、背びれの後辺bをバックさせて領域2dを設けると、特に下側から見た場合に、より羽根状に見える。なお、図3の実施形態は、この後辺bの突出領域2dに対応して、前辺a側を寸法2eだけ、後辺b側に後退させてある。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に本発明による風車を模した形状の包装構造が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明による包装構造ならびに包装用のシートの第一の実施形態であり、(1)は包装状態の平面図、(2)はこの包装構造を実現するための包装用シートを展開した平面図である。
【0018】
(1)図の場合、上から見た場合、ほぼ正方形をしており、それぞれの角部から魚の背びれ状の突起1が突出している。また、被包装品の上側を覆うための天井面2も前記突起1よりは大きいが、魚の背びれ状を呈している。
【0019】
この魚の背びれ状の天井面2は、(2)図のように、被包装品3を載せるための正方形状の底面4の各辺すなわち折り曲げ辺5から突出した領域であり、後方に傾いた魚の背びれの前辺aとこの前辺aとほぼ平行な後辺bと後方にゆるやかに傾斜した頂辺cとから成っている。
【0020】
このような魚の背びれ状をした天井面2を底面4の各辺5で内側に折り曲げると、(1)図のように、この天井面2の外面が上に露出し、かつ折り曲げ辺5から突出した突起1の領域も、小さな背びれ状となるが、全体として風車の羽根の形状に見える。そして、このような羽根が4枚の風車に見える。
【0021】
さらに、各天井面2を折り重ねた場合にできる中心の十文字状部6に円形のシール7を貼ると、風車の軸に見える。
【0022】
各天井面2を折り重ねる場合、各天井面2同士の重なりがないと、被包装品の全面を確実に覆うことができず、機械的な強度も保てない。そのため、(1)図に斜線で示すように、背びれの前辺aの上に隣接する天井面2の頂辺cが重なった領域8を形成している。この重なり領域8から突出した背びれの後辺bの領域が突起1となっている。
【0023】
この実施形態は、被包装品3が薄手の場合に適する構造であり、厚みのある品物を包装する場合は、底面4と各天井面2との間に、包装箱の側壁の領域が必要となる。また、底面4が正方形の場合を例示したが、他の多角形でもよい。そして、それぞれの辺から魚の背びれ状の天井面2が突出していて、被包装品の上側に折り重ねることができれば、風車の形状に見える。多角形の角数と風車の羽根の枚数とは一致する。
【0024】
図2の実施形態では、被包装品3を載せる底面4と、各天井面2との間に間隔Hをおいて、四角形の領域9を設けてある。この間隔Hは、包装箱の側壁の高さであり、被包装品3の厚みないし高さに応じた寸法とする。
【0025】
したがって、底面4の上に品物3を置いた状態で、各辺51で側壁面9を上側に直角に曲げて立て、次いで各天井面2を、各側壁面9の上辺52で直角に品物3の上に折り曲げて重ねると、高さHの側壁を有し、底面4と天井面2は図1の場合と全く同じ形状の包装箱を形成できる。
【0026】
このとき、各天井面2は、背びれの前辺aを隣接する天井面2の頂辺cの下に潜り込ませて重ねることは、図1の場合と同じである。図1と比較した場合明らかなように、側壁の高さH=0にすると、底面の折り曲げ辺51と天井面の折り曲げ辺52とが一致して、図1の折り曲げ辺5となる。
【0027】
以上の実施形態では、各天井面2が底面4や側壁から突出した領域は、背びれの後辺bの三角形状の領域2bだけである。この領域をさらに突出させて2dの領域を設けると、特に下側から見た場合に、より羽根状に見える。
【0028】
図3の実施形態は、この後辺bの突出領域2dに対応して、前辺a側を寸法2eだけ、後辺b側に後退させてある。なお、図3においては、隣接する側壁9同士の間を糊付けして強固に連結できるように、糊代10を設けてある。
【0029】
以上の実施形態は、厚紙などのように比較的厚手のシート材を用いて包装する場合であるが、例えば薄手の紙などを用いる場合は、図4のように折り曲げ作業のみで包装できる。すなわち、正方形の紙(シート)において、図1(2)と同様な形状を形成した場合、斜線で示した領域2fの領域は、図1(2)において、隣接する天井面2間の切除された不要の領域2gに対応する。
【0030】
薄手のシートの場合は、図1のように、不要部を切除すると、強度が低下し、またそれだけ工数も増え、コスト高となるので、この不要部2fは、図1(1)の折り重ね領域8の領域に折り込んで重ねるのがよい。
【0031】
この場合、図4において、実線が谷になり、破線が山となるように折り重ねると、図5のように、図1(1)の斜線の領域8が3重となった状態で包装できる。そして、魚の背びれ状の天井面2を表現できるし、後辺bから突出した三角形状の突出部2bも表現できる。
【0032】
なお、図4において、谷に折り曲げられる実線の位置が窪んだ条となるように、また山に折り曲げられる破線の位置が突出した条となるように、予め型押し(プレス)しておくと、ほとんどワンタッチで簡単に折り曲げることができる。
【0033】
次に、図3のような包装構造を設計する場合の手順を図6において順次説明する。
【0034】
(1).正方形の紙11において、対角線12を引く。
【0035】
(2).正方形の紙11の1辺と前記の対角線12とのなす45°の角度の2分の1、すなわち22.5度の線13引く。この線13の位置は、図3における側壁9と天井面2との間の折り曲げ辺52となる。
【0036】
(3).前記の22.5度の2分線13同士の交点14から、正方形の辺11に垂直の線15、16を引く。この場合、この線15、16と前記の2分線13の位置で折り曲げると、図4と図5の場合と全く同じ折り方ができる。すなわち、2分線13の内側に品物をおいて、実線13、15が谷になり、破線16が山となるように折ればよい。
【0037】
なお、線13の位置は、ちょうど2分すると22.5度となるが、22.5度+7.5度の30度程度から22.5度−7.5度の15度程度の範囲であれば、実用上支障なく折り曲げることができる。
【0038】
薄手の品物を包装する場合は、このような折り方で足りる。また、厚手のシートで包装する場合は、前記の垂直線15、16の位置から切除すると、図1(2)のシートを製造できる。
【0039】
(4).図2、図3のように、高さHの側壁を要する場合は、前記の2分線13の内側に間隔(側壁高さ)Hをおいて、平行線17を引く。
【0040】
(5).前記の隣接する平行線17、17同士の交点17a、17bから前記の対角線12に垂線18a、18bを降ろす。そして、前記の対角線12、平行線17および垂線18a、18bで囲まれた領域を、前記2分線13において反転させると、鎖線12’、垂線18a’、18b’および2分線13で囲まれた領域となる。この領域は、図2における天井面2の領域と同じである。
【0041】
したがって、平行線17は図2の底面の各辺51と対応し、2分線13は図2の側壁9と天井面2との間の折り曲げ辺52と対応する。また、平行線17で囲まれた領域が、図2の底面4となり、間隔Hの領域が側壁9となる。
【0042】
(6).図3のように、天井面2を寸法2eだけ背びれの後辺b側にバックさせる場合は、前記(5).における垂線18aと対角線12との交点12aを前記後退量2eだけ後退させた12a’の位置を2分線13の位置で反転させて後退量12a’’を得る。
【0043】
同様にして、図3のように、寸法2dだけ背びれの後辺bをバックさせる場合は、前記(5).における垂線18bと対角線12との交点12bを前記後退量2dだけ後退させた12b’の位置を2分線13の位置で反転させて後退量12b’’を得る。
【0044】
背びれの前辺a側の後退量2eおよび後辺bの後退量2dは任意に決定できる。前辺a側の後退量2eによって、隣接する天井面2同士の重なり領域の面積が決まる。したがって、この重なり領域の位置や大きさに応じて、前辺a側の後退量2eを決定する。
【0045】
この場合、前記(5).における直交する2本の対角線12、12と前記平行線17と垂線18bとで囲まれた領域が最小領域であり、この領域より外側において、後退量2eを決定する必要がある。
【0046】
また、後辺bの後退量2dによって、風車の羽根の先端の突出量が決まる。この場合も、前記の最小領域の垂線18bより外側に後退させる必要がある。
【0047】
図6は、図3のように、底面4から各側壁9が延びる場合の設計であるが、図7のように、隣接する各側壁9を連続させる構造も有効である。すなわち、4角形筒状の包装箱の場合であれば、高さHの側壁9を4面連続させる。そして、それぞれの側壁面9から、折り曲げ辺52を介して、図6で設計した天井面2を形成する。この場合、前記の前辺a側の後退量2eと後辺bの後退量2dとが同等となっている。
【0048】
一端の側壁9の領域には、糊代9aを連続させてある。したがって、各側壁9間の線9bおよび前記の糊代9aと側壁9間の線9bが谷となるように折り曲げると、四角筒状に形成できる。そして、各側壁9と天井面2との間の線52が谷となるように折り曲げると、天井壁が形成できる。
【0049】
底壁の形成は在来の技術を用いて形成できる。なお、図示例では、各側壁から折り曲げ辺51を介して大底面4aと小底面4bが交互に形成されており、交互に折り重ねて糊で接着する構造になっている。
【0050】
以上の実施形態において、魚の背びれ状をした天井面2を折り重ねて品物を包装した場合、天井面は側壁の数と同数の多角形状となる。
【0051】
また、以上の実施形態は、包装箱の底面4から天井面2まで側壁を介して一体の構造になっている。その結果、品物を入れてから天井面2を閉じると包装が完成する。
【0052】
これに対し、包装箱に品物を入れてから、別体の蓋を被せる構造も可能である。この場合は、底側の容器と蓋とを予め別々に形成しておくが、本発明の風車状の羽根は、以上の技術を用いて蓋側に形成しておけば実現できる。
【0053】
なお、包装に使用する材料は、紙のほか、合成樹脂製その他のシートを利用できる。また、厚さは任意であり、厚みに応じて、または被包装品の量や寸法などに応じて、好適な包装構造を採用する。
【0054】
【発明の効果】
請求項1によると、正方形状の比較的薄手のシートでも、魚の背びれ状の天井面以外の領域にできる長方形状の領域2fを、隣接する天井面2の背びれ状部の頂辺cの下に潜り込ませて重ねることによって、図4・5のようにワンタッチで折り曲げるだけで、背びれ状部の後辺bが各角部から突出した羽根を形成し、風車を模した形状を表現できる。その結果、長寿をイメージさせることができ、購買意欲をそそることができる。しかも、重なり部によって、品物の包装を確実にでき、かつ強度を確保できる。
【0055】
厚紙などのように比較的厚手のシート材を用いて包装する場合は、請求項2のように長方形状の領域2fを切除するが、例えば薄手の紙などを用いる場合は、図4、図5のように前記の不要部2fは、図1(1)の折り重ね領域8の領域に折り込んで重ねるのがよい。すなわち、正方形の紙(シート)において、図1(2)と同様な形状を形成した場合、斜線で示した領域2fは、図1(2)において、隣接する天井面2間の切除された不要の領域2gに対応する。ところが、薄手のシートの場合は、図1のように不要部を切除すると強度が低下し、またそれだけ工数も増えコスト高となるので、この不要部2fは、図1(1)の折り重ね領域8の間に折り込んで重ねるのがよい。
【0056】
請求項3のように、前記の各折り曲げ辺5に四角形の側壁面9を挿入した形状とすることによって、図2のように、底面4の各折り曲げ辺51で連結させた四角形状の各側壁面9から折り曲げ辺52を介して連続している各天井面2が、台形状の魚の背びれ状をしているので、当該背びれ状部の後辺bが正方形状の角部から突出して、4枚の羽根を表現でき、長寿にあやかれる風車を模した形状を実現できる。
【0057】
回転線13は、魚の背びれ状の天井面2の折り曲げ辺5であるが、この回転線13の位置は、図6のように決定される。すなわち、前記シートの1辺と対角線12とのなす45°を2分すると22.5度となるが、請求項4のように、22.5度+7.5度の30度程度から22.5度−7.5度の15度程度の範囲であれば、実用上支障なく折り曲げることができる。
【0058】
請求項5のように、背びれの後辺bをバックさせて領域2dを設けると、特に下側から見た場合に、より羽根状に見える。図3の実施形態は、この後辺bの突出領域2dに対応して、前辺a側を寸法2eだけ、後辺b側に後退させてある。
【図面の簡単な説明】
【図1】薄手の品物の包装に適する包装構造ならびに包装用のシートの実施形態であり、(1)は包装状態の平面図、(2)は包装用シートを展開した平面図である。
【図2】厚手のまたは高さのある品物の包装に適する包装構造ならびに包装用のシートを説明する図で、包装用シートを展開した平面図である。
【図3】魚の背びれ状の天井面を後退させた実施形態を示すために包装用シートを展開した平面図である。
【図4】薄手の紙などを用いて包装する場合の包装用シートを展開した平面図である。
【図5】図4の包装シートで包装した状態の平面図である。
【図6】図3のような包装構造を設計する場合の手順を順次説明するための包装用シートの展開平面図である。
【図7】側壁同士が連続した実施形態を説明するための包装用シートの展開平面図である。
【符号の説明】
1魚の背びれ状の突起
a背びれの前辺
b背びれの後辺
c背びれの頂辺
2天井面
3被包装品(品物)
4底面
5、51、52折り曲げ辺
8隣接する天井面同士の重なり領域
9側壁領域
Claims (5)
- 正方形状のシートの中央に被包装品(3)を載せて、該シートの各辺に対し所定角回転させた回転線(13)が底面(4)の正方形状の折り曲げ辺(5)となるように、しかも該各折り曲げ辺(5)より外側を被包装品(3)の上側に折り曲げてあること、
前記の各折り曲げ辺(5)より外側の領域において、前記の各折り曲げ辺(5)同士の交点から該シートの各辺に対する垂線と各折り曲げ辺(5)とシート辺とで囲まれた台形状の領域を、魚の背びれ状をした天井面(2)とし、
この台形状の天井面(2)以外の領域にできる長方形状の領域(2f)を、隣接する天井面(2)の魚の背びれ状部の頂辺(c)の下に潜り込ませて重ねることによって、魚の背びれ状部の後辺(b)が正方形状の底面の各角部から突出した羽根を形成してなることを特徴とする風車を模した形状の包装構造。 - 正方形状のシートの中央に被包装品(3)を載せて、該シートの各辺に対し所定角回転させた回転線(13)が底面(4)の正方形状の折り曲げ辺(5)となるように、しかも該各折り曲げ辺(5)より外側を被包装品(3)の上側に折り曲げてあること、
前記の各折り曲げ辺(5)より外側の領域において、前記の各折り曲げ辺(5)同士の交点から該シートの各辺に対する垂線と各折り曲げ辺(5)とシート辺とで囲まれた台形状の領域を、魚の背びれ状をした天井面(2)とし、
この台形状の天井面(2)以外の領域にできる長方形状の領域(2f)が切除されていることによって、魚の背びれ状の後辺(b)が正方形状の底面の各角部から突出した羽根を形成してなることを特徴とする風車を模した形状の包装構造。 - 底面(4)の各折り曲げ辺(51)から側壁面(9)を延長させて四角筒状に形成し、それぞれの側壁面(9)の上辺から、折り曲げ辺(52)を介して、前記の魚の背びれ状の台形状の天井面(2)を突出させてあることによって、前記の各折り曲げ辺(5)に四角形の側壁面(9)を挿入した形状としたことを特徴とする請求項2に記載の風車を模した形状の包装構造。
- 前記正方形状シートの各辺に対する回転線(13)の成す回転角が15〜30度であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の風車を模した形状の包装構造。
- 前記の魚の背びれ状の天井面(2)において、背びれ状の後辺(b)を任意の量(2d)だけ平行移動してバックさせてあることを特徴とする請求項2、請求項3または請求項4に記載の風車を模した形状の包装構造。
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