JP4318501B2 - 窒化物半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、窒化物半導体レーザ素子などの窒化物半導体発光素子に関するものである。
GaN、AlN、InNおよびそれらの混晶に代表される窒化物半導体材料により、紫外から可視領域で発振する半導体レーザ素子が試作されている。基板には、GaN基板が用いられることが多く、各研究機関において精力的に研究されている。現在、十分な寿命の半導体レーザ素子が得られておらず、更なる長寿命化が必要とされている。この半導体レーザ素子の寿命は、GaN基板に元々存在する欠陥(本明細書等において欠陥とは、結晶中の空孔、格子間原子、転位等を指す)密度に強く依存することが知られている。しかし、長寿命化に効果があると言われる欠陥密度の低い基板は得られにくく、盛んに研究されている。
例えば、特許文献1には、C面に対して傾斜しているGaN基板の上面に窒化物半導体発光素子構造を作製することにより、GaN基板上の窒化物半導体層の格子欠陥が低減し、長寿命化を実現させる方法が記載されている。
特開2000−223743号公報
しかしながら、特許文献1等の従来の窒化物半導体レーザ素子では、製造した基板の広い範囲(或いは全面)で高出力エージングにおける十分な素子寿命が得られないことが示唆されている。また、チップに分割したときの個々の特性ばらつきについては記載されていない。
このように、従来技術により結晶成長したレーザ構造を有する窒化物半導体基板を用いると、高出力エージングにおける十分な素子寿命が得られない場合やチップの特性にばらつきがあるため歩留りの低下に繋がる場合があった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、結晶欠陥の低減と歩留りの向上を実現した窒化物半導体発光素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、窒化物半導体基板上に複数の窒化物半導体層が積層された窒化物半導体発光素子において、前記窒化物半導体基板は、結晶欠陥が集中するストライプ状の欠陥集中領域と該欠陥集中領域を除く欠陥密度の低い低欠陥領域とを有し、前記窒化物半導体基板の主面はC面から前記欠陥集中領域のストライプの方向に対して垂直方向に0.2°以上2.0°以下のオフ角を有し、さらに、前記欠陥集中領域のストライプの方向に対して平行方向に2°以下のオフ角を有し、前記欠陥集中領域のストライプの方向に対して平行方向のオフ角が前記欠陥集中領域のストライプの方向に対して垂直方向のオフ角より小さいことを特徴とする
上記のように本明細書では、窒化物半導体基板において欠陥の位置を意図的に制御されることにより、欠陥が集中するストライプ状の領域を欠陥集中領域と呼び、欠陥の位置を欠陥集中領域に集中させることによって得られる欠陥密度の低い領域を低欠陥領域と呼ぶ。
また、欠陥集中領域のストライプに対して垂直方向のオフ角を有する基板上面に窒化物半導体層を作製することにより、窒化物半導体層上面において、欠陥集中領域の両側のどちらか一方の低欠陥領域上に凹状の発光ムラの少ない領域を得ることが出来る。本明細書では、この発光ムラの少ない領域を均一発光領域と呼ぶ。なお、欠陥集中領域に対して低欠陥領域の得られる方向は、欠陥集中領域のストライプに対して垂直方向のオフ角に依存している。
本明細書に記載された窒化物半導体基板は、窒化物半導体で構成されている基板であればよく、AlaGabIncN(0≦a≦1,0≦b≦1,0≦c≦1,a+b+c=1)基板に置き換えることが可能である。また、そのAlaGabIncN(0≦a≦1,0≦b≦1,0≦c≦1,a+b+c=1)基板の窒素元素の内、約10%以下(ただし、六方晶系であること)が、As,P,Sbのいずれかの元素に置換されても構わない。本明細書ではこれらを全てGaN基板と呼ぶ。
欠陥集中領域を有する窒化物半導体基板の上面がストライプ状の欠陥集中領域に対して垂直方向0.2°以上2.0°以下のオフ角を有していることによって、窒化物半導体基板上に作製する窒化物半導体層に均一発光領域が得られる。この均一発光領域の幅は一定とは限らず、オフ角の角度によって均一発光領域の幅と深さは変動し、オフ角が緩やかな場合は、幅は広くなり深さが浅くなる傾向があり、逆にオフ角が急な場合は幅が狭くなり深くなる傾向にある。また均一発光領域は欠陥集中領域の端より50μm以上200μm程度範囲で形成される。しかしながら、オフ角が0.2°以下の場合、均一発光領域が現れにくく、2.0°以上の場合では、均一発光領域の幅が狭くなるため望ましいとは言えない。
ストライプ状の欠陥集中領域と平行方向のオフ角は、ジャスト(0°)でもよいが、2°以下である方が望ましい。なぜなら、GaN基板上面が欠陥集中領域のストライプに対して平行方向のオフ角を有していることにより、窒化物半導体基板上に作製する窒化物半導体層表面の均一発光領域の幅をぼぼ一定にすることができる。
また、欠陥集中領域のストライプの方向に対して平行方向のオフ角が欠陥集中領域のストライプの方向に対して垂直方向のオフ角より小さいことが望ましい。
なぜなら、垂直方向のオフ角が急な場合、均一発光領域は狭くなる傾向にあり、さらに平行方向のオフ角が垂直方向のオフ角より大きいと、均一発光領域の得られる範囲がより狭くなってしまうからである。
また本発明は上記の窒化物半導体発光素子において、前記欠陥集中領域のストライプは<1−100>方向に形成されていることを特徴とする。
また本発明は上記の窒化物半導体発光素子において、リッジストライプ部を前記欠陥集中領域から少なくとも40μm以上離れた位置に形成することを特徴とする。
これは、均一発光領域表面でも欠陥集中領域付近では、エピウェハー表面が凸状になっているため、欠陥集中領域よりも少なくとも40μm以上離した位置でリッジストライプ部を形成することが望ましい。
ここで、欠陥集中領域より30μm程度の範囲は、窒化物半導体層の上面が凸状になっており、また、幅が一定でないため、リッジストライプ部を作製するのが困難であるため、この領域は避ける必要がある。
また本発明は上記の窒化物半導体発光素子において、前記リッジストライプ部が<1−100>方向に形成されることを特徴とする。
本明細書で説明する活性層とは、井戸層もしくは井戸層と障壁層から構成された層の総称を指すものとする。例えば、単一量子井戸構造の活性層は、1つの井戸層のみから構成されるか、あるいは、障壁層/井戸層/障壁層から構成される。また、多重量子井戸構造の活性層は複数の井戸層と複数の障壁層から構成される。
なお、結晶の面や方位を示す指数が負の場合、絶対値の上に横線を付して表記するのが結晶学の決まりであるが、本明細書では、そのような表記ができないため、絶対値の前に負号「−」を付して負の指数を表す。
本発明によれば、ストライプ状の欠陥集中領域を有し、所定のオフ角を有するGaN基板上に窒化物半導体レーザ素子構造を成長することにより均一発光領域が得られ、この領域上にリッジストライプ部又は電流狭窄部分を形成することによって、結晶欠陥を低減して動作寿命が改善された信頼性の高い窒化物半導体発光素子を高い歩留りで提供することができる。
通常、窒化物半導体よりなる基板の中には、約5×107cm2の結晶欠陥が基板表面に存在している。この結晶欠陥を曲げるあるいは消滅させる等の手段を用いれば、低欠陥領域が得られることになり、高出力エージングにおける十分な素子寿命の確保が可能になる。また、基板上あるいは基板上に形成された結晶成長層の結晶性が良く、面内分布が均一であれば、発光効率が向上し特性のばらつきが少なくなり、歩留りの向上に繋がる。
図1は実施例1のリッジストライプ部39を作製後のウェハーの上面図であり、図2は実施例1のGaN基板の断面図、図3は実施例1のレーザダイオード素子の断面図である。
GaN基板中には、〈1−100〉方向にストライプ状に欠陥集中領域が存在し、これら以外の領域は低欠陥領域とファセット面{0001}面が表出した部分とが存在している。また、GaN基板の上面はC面に対してオフ角を有しており、欠陥集中領域のストライプに対して垂直方向(a1方向)に0.7°、平行方向(〈1−100〉方向)に0.3°のオフ角を有している。
(GaN基板の作製方法)
n型GaN基板10の製造方法について図4を参照して説明する。図4(a)は、n型GaN層32を積層した支持基体31の要部断面図である。HVPE法(Hydride Vapor Phase Epitaxy)により、支持基体31上にn型GaN層32を、ファセット面{11−22}面33が成長中の表面に主として表出するように成長させる。その結果、表面の断面図形は鋸歯状の凹凸形状となる。ただし、凸部の頂点付近には、わずかに、ファセット面{0001}面34が表出した部分がストライプ状に見られる。
HVPE法とは、ホットウォール型の反応炉の上流部にGaボートを設け、加熱したGa融液にHClガスを吹き込むようにし、反応炉の下流部に基板を設け、NH3を吹き込むようにしておき、加熱したGaメタル(融液)にHClを吹きこんでGaClを合成し、下方へ送り、下方でNH3と反応させてGaNを合成し、GaNが基板に堆積するようにしたものである。
支持基体31としては2インチ(111)GaAsウェハーを用いた。凹凸はピッチP=400μmの周期構造であり、図面奥行き方向に畝状に伸びている形状となっている。このように、凹凸の位置を規定するためには、基板上にあらかじめ上記凹部に対応した開口をもつSiO2のマスクを形成しておき、ファセットが表出する状態で、結晶成長を行えばよい。つまりマスクの開口部は、GaN結晶の〈1−100〉方向に平行となるように、ピッチP=400μmでストライプ状に配置されており、その開口形状は、連続したストライプ状としたり、又はこのドット状の開口が列に並ぶような配置にしてもよい。ファセット{11−22}面が表出した状態で、結晶成長を持続させる手法(成長条件)については、特開2001−102307号公報に詳細に開示されている。なお、成長時にOをドーピングすることで、成長する結晶をn型とした。
このような成長状態を保ったまま、さらにGaN結晶の形成を続けることで、支持基体31上に高さ30mmのインゴットを作製した。図4(b)は、インゴットを示した図である。
このインゴットを、スライサーによりスライス切断加工して薄片(n型GaN基板)を得る。薄片を研磨加工して、表面が平坦な2インチ径、厚さ350μmのn型GaN基板10を得る。エピタキシャル成長を行うための表面は鏡面研磨仕上げとした。なお、図2に示すように、GaN基板の上面は欠陥集中領域35のストライプに対して垂直方向に0.7°、平行方向に0.3°のオフ角を有するように作製する。
ここで、上記の垂直方向のオフ角は0.2°以上2°以下であることが望ましく、平行方向のオフ角は2°以下であることが望ましい。なお、平行方向のオフ角はジャスト(0°)でもよいが、オフ角を有している方が均一発光領域36の幅が一定となるためより望ましい。また、平行方向のオフ角は垂直方向のオフ角と同等かそれ以下であることが望ましい。
図4(c)は、こうして得られたn型GaN基板10の要部断面図であり、図4(d)は、n型GaN基板10の要部上面図である。このn型GaN基板10の評価を次のように行った。
n型GaN基板10の表面を顕微鏡で詳細に観察すると、研磨加工された表面は必ずしも平坦でなく、上記結晶成長時に凹部の最底部が生じていた領域に対応する領域がやや窪んでいた。さらに、硫酸、燐酸の混酸を250℃に加熱した液にサンプルを浸しエッチングをおこないエッチピットが表面にでるようにすると、上記結晶成長時に凹部の最底部が生じていた領域に対応する領域で、多数のエッチピットが現れ、この領域は結晶欠陥(=転位)が極めて集中している領域(欠陥集中領域35)であることが判明した。つまり、上記窪みがこの領域に対応している。このように窪みの部分は、転位が極めて集中しているために、研磨工程で他の部分よりも侵食されやすく、生じてしまったものと考えられる。なお、欠陥集中領域の幅は約10〜50μmである。それ以外の領域は、EPD(エッチピット密度)102〜105台の低欠陥領域37となっていた。欠陥集中領域35のEPDは、これよりも3桁以上大きいように観察された。
また、サンプルに紫外線(Hgランプ365nm輝線を用いることができる)を照射して、表面からのルミネッセンスを顕微鏡で観察した(蛍光顕微鏡観察)。その結果、欠陥集中領域35に挟まれた低欠陥領域37のほぼ中央に、比較的はっきりと境界をもった、周囲とコントラストが異なるストライプ状の領域38が観察された。この領域は、周囲よりも肉眼で観察される発光(ルミネッセンス)が強く、やや黄色がかった発光が明るく観察される領域である。この領域38は、上記結晶成長時にファセット面{0001}面が表出しつつ成長していた部分である。このように周囲と異なって観察されるのは、ドーパントの取りこまれが周囲と異なるなどの理由が考えられる。上述の事実から、本明細書では、この領域を「高ルミネッセンス領域」と呼称する。結晶成長時に、ファセット面{0001}面が表出しつつ成長した部分で必ずしも同一幅を持って均一に進行するものではないために高ルミネッセンス領域38の幅は、やや揺らぎを持っているものの、0〜30μm程度であった。なお、図1、図3では高ルミネッセンス領域38を省略している。
上記GaN基板10形成時の結晶成長方法は、HVPE法以外の気相成長を用いてもよく、MOCVD法(Metalorganic Chemical Vapor Phase Deposition)、MOVPE法(Metalorganic Chloride Vapor Phase Epitaxy)、昇華法などを用いることができる。
上記GaN基板の形成のための成長に用いる支持基体31としては、GaAsの他にも、軸廻りに六回対称性あるいは三回対称性がある単結晶基板を用いることができる。つまり結晶系としては六方晶系(hexagonal symmetry)であるか立方晶系(cubic symmetry)である単結晶である。立方晶系の場合(111)面を使えば三回対称性がある。サファイア、SiC、SiO2、NdGaO3、ZnO、GaN、AlN、ZrB2などの六方晶系の単結晶を用いることができる。Si、スピネル、MgO、GaPなどの立方晶系の(111)面基板を用いることもできる。これらはGaNをC面で成長させるものである。
上記GaN基板10形成時のマスクは2種類の選択肢がある。一つは基板上に直接にマスクを形成する手法である。この場合エピタキシャル成長層に先立ち窓の内部の基板露出面にGaNバッファ層を堆積する等の工夫が必要になる。もう一つは基板上に予め薄くGaN層を形成しておいて、その上にマスクを形成する手法である。後者の方が成長がスムーズに進行し、より好ましい場合が多い。
(窒化物半導体層のエピタキシャル成長)
次に、n型GaN基板10上に窒化物半導体層等を積層して半導体レーザ素子を作製する方法について、図3を参照して解説する。
まず、MOCVD装置を用いて、n型GaN基板10に、V族原料のNH3とIII族原料
のTMGa(トリメチルガリウム)またはTEGa(トリエチルガリウム)と、ドーパント原料としてのSiH4を使用し、水素あるいは窒素を原料キャリアガスとして用い、基板温度1050℃で、膜厚3μmのn型GaN層11を形成した。次に、800℃の基板温度で、上記原料にIII族原料としてのTMIn(トリメチルインジウム)を加え、n型I
0.07Ga0.93Nクラック防止層12を40nm形成した。次に、基板温度を1050℃に昇温させ、TMAl(トリメチルアルミニウム)またはTEAl(トリエチルアルミニウム)のIII族原料を用い、1.2μm厚のn型Al0.1Ga0.9Nクラッド層13を形成
した。上記n型不純物としてSiが5×1017/cm3〜1×1019/cm3になるようにドーパント原料を調整した。続いてn型GaN光ガイド層14(Si不純物濃度1×1016〜1×1018/cm3)を0.1μmの厚さになるように形成した。
その後、基板温度を750℃に降温させ、3周期の厚さ4nmのIn0.1Ga0.9N井戸層と厚さ8nmのIn0.01Ga0.99N障壁層から構成された活性層(多重量子井戸構造)15を、障壁層/井戸層/障壁層/井戸層/障壁層/井戸層/障壁層の順序で形成した。その際、障壁層もしくは障壁層と井戸層の両方にSiH4(Si不純物濃度は1×1016〜1×1018/cm3)を導入した。障壁層と井戸層、または井戸層と障壁層との間に、1秒以上180秒以内の成長中断が実施されると、各層の平坦性が向上し、発光半値幅が減少して好ましい。活性層にAsが添加される場合はAsH3(アルシン)またはTBAs(ターシャリブチルアルシン)あるいはTMAs(トリメチルアルシン)を、活性層にPが添加される場合はPH3(ホスフィン)またはTBP(ターシャリブチルホスフィン)あるいはTMP(トリメチルホスフィン)を、活性層にSbが添加される場合はTMSb(トリメチルアンチモン)またはTESb(トリエチルアンチモン)をそれぞれ添加するとよい。また、活性層が形成される際、N原料として、NH3以外にジメチルヒドラジン等のヒドラジン原料、あるいはエチルアジドなどのアジド原料を用いても構わない。
複数層のInxGa1-xN量子井戸を活性層とする場合、或いは該活性層にAs又はP添加して量子井戸活性層とする場合、量子井戸中に貫通転位があるとInが転位部分に偏析することが知られている。従って、上記InxGa1-xNを主構成元素とする量子井戸を活性層に用いる場合には、転位(結晶欠陥)を可能な限り少なくすることが良好なレーザ特性を得るためには必要である。
次に、基板温度を再び1050℃まで昇温させ、厚み20nmのp型Al0.3Ga0.7Nキャリアブロック層16、0.1μmのp型GaN光ガイド層17、0.5μmのp型Al0.1Ga0.9Nクラッド層18と0.1μmのp型GaNコンタクト層19を順次形成した。上記p型不純物として原料にEtCP2Mg(ビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウム)を用い、Mgが1×1018/cm3〜2×1020/cm3になるように調整した。Mg原料としてはシクロペンタジエニルマグネシウム、ビスメチルシクロペンタジエニルマグネシウムなど、他のシクロペンタ系のMg原料を用いても構わない。p型GaNコンタクト層19のp型不純物濃度は、p電極21の方向に向かって、p型不純物濃度を多くした方が好ましい。このことによりp電極形成によるコンタクト抵抗が低減する。また、p型不純物であるMgの活性化を妨げているp型層中の残留水素を除去するために、p型層成長中に微量の酸素が混入されても構わない。
このようにして、p型GaNコンタクト層19を形成した後、MOCVD装置のリアクター内を全て窒素キャリアガスとNH3に変え、60℃/分で降下させた。基板温度が800℃に達した時点で、NH3の供給量を停止し、5分間、前記基板温度で待機してから、室温まで降下させた。上記基板の保持温度は650℃から900℃の間が好ましく、待機時間は、3分以上10分以下が好ましい。また、降下温度の到達速度は、30℃/分以上が好ましい。このようにして作製された成長膜をラマン測定によって評価した結果、上記手法により、MOCVD装置からウェハーを取りだし後のp型化アニールが実行されなくても、成長後既にp型化の特性が示されていた(Mgが活性化していた)。また、p電極形成によるコンタクト抵抗も低減する。更に従来のp型化アニールが組み合わせられれば、Mgの活性化率がより向上して好ましい。
上記のIn0.07Ga0.93Nクラック防止層12は、In組成比が0.07以外であっても構わないし、InGaNクラック防止層自体がなくても構わない。また、クラックを防止するために、n型の不純物として、Siに変えてGeを用いることもできる。
上記の活性層15は、障壁層で始まり障壁層で終わる構成であったが、井戸層で始まり井戸層で終わる構成であってもよい。また、井戸層の層数は、上述の3層に限らず、10層以下であれば閾値電流密度が低く、室温連続発振が可能であった。特に2層以上6層以下のとき閾値電流密度が低く好ましい。更に活性層にAlを含有しても構わない。
また上記の活性層15は、井戸層と障壁層の両層にSiを所要量添加したが、不純物は添加しなくても構わない。しかしながら、Siのような不純物を活性層に添加した方が発光強度は強かった。このような不純物としては、Si以外にO、C、Ge、ZnおよびMgの不純物群のうち、少なくとも何れかの不純物を添加しても構わない。また、この不純物群の添加量の総和は、約1×1017〜8×1018/cm3程度が好ましい。更に、不純物を添加する層は、井戸層と障壁層の両層に限らず一方の層のみに添加してもよい。
上記のp型Al0.3Ga0.7Nキャリアブロック層16は、他の組成であっても構わない。例えば、Inを添加したAlGaNとすれば、より低温成長でp型化するので、より低温成長でき、結晶成長時に活性層に与えるダメージが減少して好ましい。なお、キャリアブロック層自体がなくても構わないが、設けることにより閾値電流密度が低くなる。これは、キャリアブロック層が活性層にキャリアを閉じ込める働きがあるからである。またキャリアブロック層のAl組成比は、高くすることによってキャリアの閉じ込めが強くなって好ましい。また、キャリアの閉じ込めが保持される程度までAl組成比を小さくすれば、キャリアブロック層内のキャリア移動度が大きくなり電気抵抗が低くなって好ましい。
上記のp型クラッド層18とn型クラッド層13としては、Al0.1Ga0.9N結晶を用いたが、Alの組成比が0.1以外のAlGaN三元混晶であっても構わない。Alの混晶比が高くなると活性層とのエネルギーギャップ差及び屈折率差が大きくなり、キャリアや光を該活性層に効率良く閉じ込めることができ、レーザ発振閾値電流密度の低減を図ることができる。また、キャリアおよび光の閉じ込めが保持される程度までAl組成比を小さくすれば、クラッド層でのキャリア移動度が大きくなり、素子の動作電圧を低くすることができる。
上記のn型Al0.1Ga0.9Nクラッド層13の厚みは、0.7μm〜1.5μmが好ましい。このことにより、垂直横モードの単峰化と光り閉じ込め効率が増し、レーザの光学特性の向上とレーザ閾値電流密度の低減を図ることができる。
上記のp型クラッド層18とn型クラッド層13は、AlGaN三元混晶であったが、AlInGaN、AlGaNP、AlGaNAs等の四元混晶であってもよい。更に、p型クラッド層18は、電気抵抗を低減するために、p型AlGaN層とp型GaN層からなる超格子構造、またはp型AlGaN層とp型InGaN層からなる超格子構造で構成しても構わない。
上記の結晶成長方法はMOCVD装置による方法を用いたが、他に分子線エピタキシー法(MBE)、ハイドライド気相成長法(HVPE)を用いても構わない。
続いて、上記の窒化物半導体層の各層がn型GaN基板10上に形成されたエピウェハーをMOCVD装置から取り出し、窒化物半導体レーザ素子チップに加工するためのプロセス工程に移る。ここで、図3ではp型クラッド層18は凸型をしているが、これは後述するプロセス工程により加工された形状を示している。実施例1では、窒化物半導体レーザ素子を作製し終えたエピウェハーの表面は、欠陥集中領域35に挟まれた低欠陥領域37とファセット面{0001}34が表出しつつ成長していた部分38とからなる領域で、欠陥集中領域35よりa1方向(図3では、右方向に該当)に向かってほぼ120μm幅の均一発光領域36が得られた。この均一発光領域36の層厚はその他の低欠陥領域37より200Å程度薄くなっていた。この均一発光領域36が得られる理由は明確ではないが、ストライプ状の欠陥集中領域35を有し、欠陥集中領域35のストライプに対して垂直方向のオフ角を有することにより得ることができる。さらに欠陥集中領域35に対して平行方向のオフ角を適度に有していることにより、均一発光領域36の幅をほぼ一定にすることが出来る。
図5は、C面に対してオフ角を有するGaN基板10の要部断面図であり、欠陥集中領域35のストライプに対して垂直方向のGaN基板10の上面とC軸方向との関係を示している。欠陥集中領域35のストライプに対して垂直方向は2方向存在するが、C軸と垂直方向のGaN基板上面との角度が鋭角αとなる方向がa1方向である。図5では、a1方向は紙面右方向に記載されている。
均一発光領域36は、欠陥集中領域35よりa1方向側に得ることができる。また、均一発光領域36の形状はオフ角の方向に依存する。それは、a1方向のオフ角の程度によって均一発光領域36の得られる方向と幅および深さに影響し、平行方向のオフ角によって均一発光領域36の幅に影響しているためである。
欠陥集中領域35に対して垂直方向(a1方向)のオフ角が大きくなると均一発光領域36は狭く深くなり、傾斜が緩やかだと均一発光領域36は広く浅くなる傾向にある。次に、欠陥集中領域35に対して平行方向のオフ角は均一発光領域36の幅をほぼ一定にする。しかしながら、平行方向の傾斜が大きくなると均一発光領域36の幅が狭くなる傾向にあり、またこの平行方向のオフ角がジャストもしくはジャストに近い場合、均一発光領域36の幅が一定とはならず、この幅は50μmから250μm程度と大きくばらつきやすくなる。これらのことから、垂直方向のオフ角および平行方向のオフ角共に大きくすると均一発光領域が十分に得られなくなるため、ストライプ状の欠陥集中領域35に対して垂直方向のオフ角が0.2°以上2°以下であり、平行方向のオフ角が2°以下であることが望ましい。また、均一発光領域36上にリッジストライプ部39もしくは電流狭窄部分を作製するために十分な幅をほぼ均一に得るためには、平行方向のオフ角は垂直方向のオフ角より緩やかであることが望ましい。
また、欠陥集中領域35の端より30μm程度の領域では、欠陥集中領域35の形状の歪みや付近の歪みが残っているため、均一発光領域36よりも凸状になっている。また、欠陥集中領域35直上に窒化物半導体はエピタキシャル成長しにくいためその部分は凹状になっている。このようにして得られた窒化物半導体レーザ素子をGaN基板と同様に蛍光顕微鏡を用いて観察を行った。その結果、高ルミネッセンス領域と欠陥集中領域35のモフォロジが悪い領域を除いて均一発光領域36は全面に渡ってほぼ均一に発光していた。
(素子化プロセス)
基板に対して水平方向に光を閉じ込めるためのリッジストライプ部が、上記エピウェハーの均一発光領域36上に欠陥集中領域35より70μm離れた位置に形成された。但し、上記の高ルミネッセンス領域を有する基板を使用する場合には、この領域を除いた位置に形成することが望ましい。これは、高ルミネッセンス領域が他の領域よりも、ドーパントの含有量または活性化度が小さく、抵抗率が高くなっているために、レーザ素子に注入される電流に分布が生じるためである。また、均一発光領域36表面でも欠陥集中領域35付近では、エピウェハー表面が凸状になっているため、欠陥集中領域35よりも少なくとも40μm以上離した位置でリッジストライプ部39を形成することが望ましい。
リッジストライプ部39は、ウェハーより、p型クラッド層18の途中までをストライプ状の部分を残してエッチングすることにより作製され、ストライプ幅は1〜3μm、好ましくは1.3〜2μmである。p型ガイド層17からエッチング底面までの距離は、0.1〜0.4μmとした。その後、リッジストライプ部39以外の部分に絶縁膜20を形成した。ここでは、絶縁膜20としてはAlGaNを用いた。エッチングされずに残ったp型GaNコンタクト層19は露出しているので、この部分および絶縁膜20上にPd/Mo/Auの順序で蒸着してp電極21を形成した。
ここで、絶縁膜20としては上記以外に珪素、チタン、ジルコニア、タンタル、アルミニウム等の酸化物もしくは窒化物を用いることもでき、p電極材料としては上記以外にPd/Pt/Au、Pd/Au、又はNi/Au等を用いることができる。
更に、エピウェハー裏面側(基板側)を研磨することにより、ウェハーの厚みを80〜200μmに調整し、後工程でウェハーの分割を行い易いようにした。
n電極22は、基板の裏側にHf/Alの順序で形成した。n電極材料としては他に、Hf/Al/Mo/Au、Hf/Al/Pt/Au、Hf/Al/W/Au、Hf/Au、Hf/Mo/Auの他、これらの中からHfをTi,Zrに置き換えた電極材料等を用いても構わない。
最後に、上記のエピウェハーをリッジストライプ方向に対して垂直方向に劈開し、共振器長500μmのファブリ・ペロー共振器を作製する。共振器長は300μmから1000μmが好ましい。この工程により、ウェハーは個々のレーザ素子が横に連なったバー状の形態となる。リッジストライプの方向が〈1−100〉方向に沿って形成された窒化物半導体レーザ素子の共振器端面は、窒化物半導体結晶の{1−100}面である。劈開は、ウェハー全面にスクライバーによる罫書き傷がつけられてから劈開されるのではなく、ウェハーの一部、例えば、ウェハーの両端にのみスクライバーによる罫書き傷がつけられて、これを起点に劈開される。なお、上記のレーザ共振器の帰還手法以外に、一般に知られているDFB(Distributed Feedback)、DBR(Distributed Bragg Reflector)を用いても構わない。
ファブリ・ペロー共振器の共振器端面が形成された後、該端面に70%の反射率を有するSiO2とTiO2の誘電体膜を交互に蒸着し、誘電体多層反射膜を形成する。他に誘電体材料としては、SiO2/Al23を用いても構わない。更にこの後、バーを個々のレーザ素子に分割することで、図3に示す半導体レーザ素子を得る。均一発光領域上にレーザ光導波領域(リッジストライプ)を配置し、レーザ素子の横幅(バーを分割した際の個々のレーザの幅)をW=400μmとした。元々のn型GaN基板10にはピッチP=400μmで欠陥集中領域35が配置されている。また、欠陥集中領域35はレーザチップには必要ないため、この領域を含まないように分割してもよい。この場合、劈開位置は劈開面がレーザ光導波領域(リッジストライプ)より10μm以上離れていることが好ましく、さらに欠陥集中領域35付近の凸状の領域を含まないように劈開するとより好ましい。以上のようにして図3に示す窒化物半導体レーザ素子チップが作製される。
(半導体レーザ素子の特性)
上記の窒化物半導体レーザ素子の特性を測定した結果、レーザ出力60mW、雰囲気温度70℃の条件の下、レーザ発振寿命5000時間以上が達成された。
図6は実施例2のGaN基板の断面図であり、図7は実施例2のリッジストライプ部39を作製後のウェハーの上面図、図8は実施例2のレーザダイオード素子の断面図である。なお、図6においてa1方向は左方向に該当する。
実施例2では、〈1−100〉方向にピッチP=500μmの欠陥集中領域を有するGaN基板の上面がC面であり、欠陥集中領域のストライプに対して垂直方向(a1方向)に1.1°、平行方向(〈1-100〉方向)に0.5°のオフ角を有する以外の構成は実施例1と同様である。
GaN基板10’上に実施例1と同様に、1050℃でn型GaN層11を3μm、n型Al0.1Ga0.9Nクラッド層12を1μm、n型GaN光ガイド層13を0.1μmの厚さで順次積層し、続いて、750℃で5周期の厚さ4nmのIn0.1Ga0.9N井戸層と厚さ8nmのIn0.01Ga0.99N障壁層から構成された活性層(多重量子井戸構造)15を、障壁層/井戸層/障壁層/井戸層/障壁層/井戸層/障壁層の順序で形成する。次に、基板温度を再び1050℃まで昇温させ、p型Al0.3Ga0.7Nキャリアブロック層16を20μm、p型GaN光ガイド層19を0.1μm、p型Al0.1Ga0.9Nクラッド層18を0.5をμm、p型GaNコンタクト層19を0.1μmの厚さで順次形成する。このように成長した窒化物半導体レーザ素子の上面には、図7のように欠陥集中領域35よりa1方向側に幅80μmの均一発光領域36が得られた。
引き続き、欠陥集中領域35の端から60μm離れた位置で且つ均一発光領域36上にリッジストライプ部39を作製し、欠陥集中領域35を含まないようにレーザ素子の横幅をW=400μmとし、共振器長(600μm)に分割された。分割する場合、劈開面がリッジストライプ部より10μm以上離れていることが好ましく、さらに欠陥集中領域35付近の凸状の領域もチップに含まない方がより好ましい。実施例2では、欠陥集中領域35よりa1方向に40μmの位置と440μmの位置で分割を行い、横幅W=400μmのチップを作製した。
図9は実施例3のGaN基板の断面図であり、図10は実施例3のリッジストライプ部39を作製後のウェハーの上面図である。
実施例3では、欠陥集中領域のストライプに対して垂直方向(a1方向)のオフ角が0.2°、平行方向のオフ角がジャスト(0°)であること以外の構成は実施例1と同様である。
欠陥集中領域35のストライプに対して、欠陥集中領域35よりa1方向に約80〜200μm幅の揺らぎをもった均一発光領域36が得られた。均一発光領域36の幅に揺らぎが現れるのは、平行方向のオフ角がジャストもしくはジャストに近い場合である。均一発光領域36上に欠陥集中領域35の端より60μmの位置にリッジストライプを作製する。
実施例4では、欠陥集中領域35のストライプに対して垂直方向(a1方向)のオフ角が2°、平行方向(〈1−100〉方向)のオフ角が2°であること以外の構成は実施例1と同様である。
〈1−100〉方向の欠陥集中領域35のストライプに対して、欠陥集中領域35の端より垂直方向(a1方向)に向かって約50μm幅の均一発光領域36が得られた。欠陥集中領域35の端より40μmの均一発光領域36上にリッジストライプ部39を作製する。
なお、実施例2〜4においても実施例1と同様の素子特性が得られた。
本発明の窒化物半導体発光素子はレーザダイオードとして用いることができ、青色レーザを発振するDVD等の光ディスク装置の光ピックアップに好適に利用することができる。
実施例1のリッジストライプ部を作製後のウェハーの上面図である。 実施例1のGaN基板の断面図である。 実施例1のレーザダイオード素子の断面図である。 (a)n型GaN層を積層した支持基体の要部断面図である。(b)インゴットを示した図である。(c)n型GaN基板の要部断面図である。(d)n型GaN基板の要部上面図である。 C面に対してオフ角を有するGaN基板の要部断面図である。 実施例2のGaN基板の断面図である。 実施例2のリッジストライプ部を作製後のウェハーの上面図である。 実施例2のレーザダイオード素子の断面図である。 実施例3のGaN基板の断面図である。 実施例3のリッジストライプ部を作製後のウェハーの上面図である。
符号の説明
10 n型GaN基板
35 欠陥集中領域
36 均一発光領域
37 低欠陥領域
39 リッジストライプ部

Claims (4)

  1. 窒化物半導体基板上に複数の窒化物半導体層が積層された窒化物半導体発光素子において、
    前記窒化物半導体基板は、結晶欠陥が集中するストライプ状の欠陥集中領域と該欠陥集中領域を除く欠陥密度の低い低欠陥領域とを有し、
    前記窒化物半導体基板の主面はC面から前記欠陥集中領域のストライプの方向に対して垂直方向に0.2°以上2.0°以下のオフ角を有し、
    さらに、前記欠陥集中領域のストライプの方向に対して平行方向に2°以下のオフ角を有し、
    前記欠陥集中領域のストライプの方向に対して平行方向のオフ角が前記欠陥集中領域のストライプの方向に対して垂直方向のオフ角より小さいことを特徴とする窒化物半導体発光素子。
  2. 前記欠陥集中領域のストライプは<1−100>方向に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体発光素子。
  3. リッジストライプ部を前記欠陥集中領域から少なくとも40μm以上離れた位置に形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の窒化物半導体発光素子。
  4. 前記リッジストライプ部が<1−100>方向に形成されることを特徴とする請求項3に記載の窒化物半導体発光素子。
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