JP4318228B1 - 粘着テープディスペンサー - Google Patents
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Abstract
【課題】粘着テープディスペンサーに、切り出した粘着テープの片端に非粘着部を作るために粘着テープロールから粘着テープを引き出す作業の延長の動作として片手で該テープの先端の粘着面同士を合わせて折り返すことで非粘着部を形成することができる機能を持たせる。
【解決手段】この本体11は粘着テープロールを回転自在に保持するテープロール保持部12とその前方の上面にテープ保持部13及びテープ切刃部14からなる粘着テープディスペンサーであり、本体前面のテープ切刃部下方の位置に前端が円弧に窪んだ形状の小径丸棒または板である折り返し保持部15及び該折り返し保持部の下方の位置にあり該折り返し保持部に近接する位置まで可動し自動に帰着する機能を有する小径丸棒または板である折り返し可動部16を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】この本体11は粘着テープロールを回転自在に保持するテープロール保持部12とその前方の上面にテープ保持部13及びテープ切刃部14からなる粘着テープディスペンサーであり、本体前面のテープ切刃部下方の位置に前端が円弧に窪んだ形状の小径丸棒または板である折り返し保持部15及び該折り返し保持部の下方の位置にあり該折り返し保持部に近接する位置まで可動し自動に帰着する機能を有する小径丸棒または板である折り返し可動部16を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、粘着テープロールから粘着テープを引き出す動作の延長の作業として該粘着テープの先端の粘着面同士を合わせて折り返すことで非粘着部を形成することができる粘着テープディスペンサーに関するものである。
従来粘着テープディスペンサーは、セロハン、紙、合成樹脂等を素材とする長尺テープに粘着材を塗布しロール加工した粘着テープを回転自在に支持する部分、その前方に引き出した粘着テープを保持し切断する部分で構成される。
従来は粘着テープディスペンサーより切り出した粘着テープを貼着した後、該粘着テープが不要となり剥離したい場合に、貼着した後の該粘着テープの剥離が困難である場合が多く、この解決策の1つとして粘着テープの将来の剥離を前提とする場合は、粘着テープを希望する長さに切り出した後、両手を使い該粘着テープの片端の粘着面同士を合わせて折り返することで非粘着部を作り、目的物に貼着することが一般的に行なわれている。
また、従来の粘着テープカッターは、摘み代の粘着面を指で摘むためその部分の粘着力の低下を招き、さらにセロハン等透明な素材を用いた粘着テープは、摘み代の粘着材に指紋が写り、貼着する物や場所によっては美観を損ねることになった。
そこで、近年では粘着テープを引き出す際、先端を折り返すことで非粘着部を形成することができる粘着テープディスペンサーが紹介されている。本願発明に関連する公知技術として次の特許文献1、2及び実用新案文献1を挙げることができる。
特許文献1に記載された粘着テープディスペンサーは、非粘着部を確実に作るための粘着テープの折り返しのためにテ−プブリッヂが設けてある。該部品は先端が尖った形状で上方に向かって突起しているので、使用者の手及び指を傷つける恐れがある。
特許文献2に記載された粘着テープディスペンサーは、非粘着部を作るための粘着面同士の接着(折り返し)するための条件である粘着テープが上方にたわむための方法が、粘着テープの先端を保持している保持部の頂部の円弧運動のみであり、これをもって粘着テープが確実に上方にたわむことは難しいと思われる。またテープ切刃に指が触れるので安全と言い難い。
実用新案文献1に記載された粘着テープディスペンサーは、本体内部に複雑な機構を設けてあるため、製造コストが高く普及の障害となる可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものである。その目的は、粘着テープロールを引き出し必要な長さに切り目的物に貼着した後の粘着テープを、剥離または再使用の目的をもって、切り出した粘着テープの片端に非粘着部を作るために従来行なわれている粘着テープを切り出した後両手を使い粘着テープの折り返す作業を、粘着テープロールから粘着テープを引き出す作業の延長の動作として片手で該テープの先端の粘着面同士を合わせて折り返すことで非粘着部を形成することができる粘着テープディスペンサーを提供することにある。
この本体は粘着テープロールを回転自在に保持するテープロール保持部とその前方の上面にテープ保持部及びテープ切刃部からなる粘着テープディスペンサーであり、本体前面のテープ切刃部下方の位置に前端が円弧に窪んだ形状の小径丸棒または板である折り返し保持部、及び該折り返し保持部の下方の位置にあり該折り返し保持部に近接する位置まで可動し自動に帰着する機能を有する小径丸棒である折り返し可動部を備えたことを特徴とする。
一例として、前記折り返し可動部が枢着され前端が前方斜め下向きにあり、該位置から折り返し保持部に近接する位置まで揺動し自動に帰着する機能を有することを特徴とする。
一例として、折り返し保持部及び折り返し可動部で組み合わされる独立した器具として、従来の粘着テープディスペンサーの前面に取り付けるアタッチメントとしての使用を特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、貼着後の粘着テープの剥離を容易にする目的で粘着テープの片端に非粘着部を作るため、粘着テープを切り出した後両手で行なわれていた粘着テープの折り返し作業が、粘着テープロールから粘着テープを引き出す作業の延長の動作として片手で容易に安全に行うことが可能となる。
また本発明は、構成部品が少なく、該部品は単純な構造のため安価に提供することができる。
また本発明は、非粘着部を必要としない場合は、従来の粘着テープディスペンサーとしての使用が可能であり、折り返し保持部と折り返し可動部に折り畳み可能である機能を付加することで、従来の粘着テープディスペンサーと同様に本体前面が平坦化可能である。
また本発明は、折り返し保持部及び折り返し可動部で組み合わされる独立した器具として、従来の粘着テープディスペンサーの前面に取り付けるアタッチメントとしての使用が可能である。
また本発明は、粘着テープに付着する汚れや指紋に対して以下の方法で解決をはかることができる。粘着テープを折り返した後、非粘着部を摘みテープ切刃で粘着テープの一部に切れ目を入れる。該粘着テープを引き出し目的の長さで切り出し、該粘着テープの切れ目まで貼着した後、該非粘着部を引くと切れ目が広がり貼着した該粘着テープと該非粘着部が切り離される。この方法により貼着した粘着テープに汚れや指紋が写ることがない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る粘着テープカッターの斜視図である。図2〜図6は本発明の使用の際の一連の動作、使用者の指の動作及び粘着テープの挙動を示した略側面使用説明図である。図7は折り返し保持部15の平面図である。
図1に示すように、本粘着テープディスペンサー本体11は、粘着テープロール21を回転自在に保持するテープロール保持部12、その前方の上面にテープ保持部13及びテープ切刃部14を備える。該テープ切刃部14下方の位置に折り返し保持部15及びその下部に折り返し可動部16を備えており、テープロール保持部12の回転軸、テープ保持部13、テープ切刃部14、折り返し保持部15及び折り返し可動部16は平行に取り付いている。
図1に示すように、折り返し保持部15は前端が円弧に窪んだ形状の小径丸棒であり、折り返し可動部16は折り返し保持部15の下部に位置し前端が斜め下方に向いており、該折り返し保持部15に近接する位置まで揺動可能であり自動に復帰する小径丸棒である。
以下に図2、図3、図4、図5、図6、図7の順序で、本発明の使用の際の一連の動作、使用者の親指31、人差し指32の動作及び粘着テープ22、22′の挙動を説明する。
図2に示すように、従来の粘着テープディスペンサーの使用と同様に、使用者の親指31及び人差し指32は粘着テープ22を摘んで粘着テープロール21を引き出し、使用者の親指31を折り返し保持部15に粘着テープ22を貼着する。
図3に示すように、使用者の親指31はそのままで、使用者の人差し指32は粘着テープ22を剥離した後粘着テープ22をその非粘着面から折り返し可動部16に押さえる。
図4に示すように、粘着テープ22は使用者の人差し指32が粘着テープ22を押さえたまま、折り返し可動部16を折り返し保持部15に近接すると前方にたわみができる。
粘着テープが前方にたわむ理由は、使用者の親指31と人差し指32が粘着テープ22を摘んで折り返し保持部15に貼着すると、折り返し保持部15は前端が円弧に窪んだ形状であるため粘着テープ22はその形状に従う。その後図3のように粘着テープ22は、使用者の人差し指32によって折り返し可動部16に押さえられると、折り返し保持部15と折り返し可動部16に貼着した粘着テープ22は双方の前端の形状の違いによる応力により非粘着面が山形になる歪みが生じる。図4のように折り返し可動部16を折り返し保持部15に近接すると、その距離の差により元の長さにあった粘着テープ22は該山形の歪みがきっかけとなり前方にたわみ始める。
図5に示すように、折り返し保持部15と折り返し可動部16の間の粘着テープ22のたわみを摘むことで、向かい合った粘着面同士が貼着し確実に折り返し(非粘着部)を作ることができる。この時、折り返し可動部16は人差し指32と離れることで重力等により元の位置に自動に帰着する。
図6に示すように、使用者の親指31と人差し指32をもって、折り返し(非粘着部)を摘み上げると、粘着テープ22はテープ保持部13から剥離される。そして、従来の粘着テープディスペンサーと同様に粘着テープ22を希望する長さまで引き出しテープ切刃部14で切り取る。
図7に示されるように、折り返し保持部15は前端の中央が円弧に窪んだ形状の小径丸棒である。または同形状の板を用いる。
テープディスペンサー本体前面の幅35mm高さ100mmのとき、折り返し保持部15の寸法は幅30〜35mm、前方飛び出し部8〜10mm、中央窪み円弧半径50〜60mm、小径丸棒の直径1.5〜2mm。折り返し可動部16の寸法は幅30〜35mm、前方飛び出し部8〜10mm、小径丸棒の直径1.5〜2mm。テープ切刃部14から折り返し保持部15までの間は10〜15mm。折り返し保持部15と折り返し可動部の間隔10〜15mm。折り返し可動部の揺動範囲60度。
11 粘着テープディスペンサー本体
12 テープロール保持部
13 テープ保持部
14 テープ切刃部
15 折り返し保持部
16 折り返し可動部
21 粘着テープロール
22 粘着テープ
22′ 粘着テープ(切り出された部分)
31 使用者の親指
32 使用者の人差し指
a 粘着テープ粘着面
12 テープロール保持部
13 テープ保持部
14 テープ切刃部
15 折り返し保持部
16 折り返し可動部
21 粘着テープロール
22 粘着テープ
22′ 粘着テープ(切り出された部分)
31 使用者の親指
32 使用者の人差し指
a 粘着テープ粘着面
Claims (2)
- この本体(11)は粘着テープロール(21)を回転自在に保持するテープロール保持部(12)とその前方の上面にテープ保持部(13)及びテープ切刃部(14)からなる粘着テープディスペンサーであり、本体の前面のテープ切刃部(14)下方の位置に前端が円弧に窪んだ形状の小径丸棒または板である折り返し保持部(15)、及び該折り返し保持部(15)の下方の位置にあり該折り返し保持部(15)に近接する位置まで可動し自動に帰着する機能を有する小径丸棒である折り返し可動部(16)を備えることを特徴とする粘着テープディスペンサー。
- 請求項1に記載のテープディスペンサーであって、前記折り返し可動部(16)が枢着され前端が前方斜め下向きにあり、該位置から折り返し保持部(15)に近接する位置まで揺動し自動に帰着する機能を有することを特徴とする粘着テープディスペンサー。
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CN104326297A (zh) * | 2014-10-28 | 2015-02-04 | 济南大学 | 一种胶带切割装置 |
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