JP4317045B2 - 電気メッキ方法及び電気メッキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主基板とその周囲に設けられた補助基板とを有し、前記主基板と補助基板とに別々に電源を接続し、前記主基板に接続された前記電源にパルス電源を用いたときに、前記主基板上に形成されるメッキ層を効果的に均一な膜厚に近づけることが可能な電気メッキ方法及び電気メッキ装置に関する。
下記の特許文献1には、磁気記録装置用磁気ヘッドの薄膜部を形成する際に用いられる電気メッキ装置及びその電気メッキ方法について開示されている。
特許文献1における電気メッキ装置にはこの公報の図1に示すように、陰極2(カソード、主基板)と補助陰極3とが設けられ、陽極1(アノード)と陰極2間、及び陽極1と補助陰極3間には定電流源5,6が接続されている。
特許文献1の[0007]欄に記載されているように、前記補助陰極3は陰極2の電流密度の不均一を抑制するために設けられたものである。
ところで、例えば上記した磁気ヘッドの磁性層等をメッキ形成する際にパルス電流による電気メッキ法を用いる場合がある。パルス電流による電気メッキ法を用いる利点は、攪拌効果を向上させることが出来、直流電流による電気メッキ法に比べてメッキ層(磁性層)内に含有される構成元素の含有量を所定範囲内に調整しやすく出来る点にあるとされる。
このため特許文献1に示された電気メッキ装置において、前記陰極2と陽極1間に接続された電源5にパルス電源を用いることがある。
特開平10−152799号公報
ところで前記陰極2と陽極1間に接続された電源5にパルス電源を用い、前記陽極1と補助陰極3間に接続された電源6に定電流源(直流電流源)を用いた場合、陰極2と陽極1間に電流が流れていないとき(すなわちパルス電流のOFF時)にでも、前記陽極1と補助陰極3間には電流が常時流れているため、常に前記補助陰極3上にはメッキ層が析出し、前記補助陰極3上に析出するメッキ層は非常に厚い膜厚になってしまう。この結果、補助陰極3の本来の機能(前記陰極2の電流密度を均一にする機能)が鈍りやすくなったり、また予定よりも早い段階で前記補助陰極3を取り替える必要性があるなどの不具合が生じる。
そこで前記補助陰極3と陽極1間に接続された電源6にもパルス電源を用いることが考えられるが、ただ闇雲にパルス電源を用いても、前記陽極1と補助陰極3間のパルス電源がOFF時に、前記陽極1と陰極2間のパルス電源がONになっていると、前記補助陰極3が機能せず、前記陰極2上に不均一な膜厚のメッキ層が形成されてしまう等の不具合が生じる。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特に主基板とアノード間に接続された電源、及び補助基板とアノード間に接続された電源にそれぞれパルス電源を用い、且つ前記主基板とアノード間に流れるパルス電流と、前記補助基板とアノード間に流れるパルス電流とを同期させることで、前記主基板上に形成されるメッキ層を効果的に均一な膜厚に近づけることができる電気メッキ方法及び、簡単な手法で、適切に前記パルス電流を同期させることが可能な電気メッキ装置を提供することを目的としている。
本発明は、メッキ槽と、前記メッキ槽内に設けられたカソードである主基板と、前記主基板と所定距離離して対向させたアノードと、前記主基板の周囲に設けられた補助基板と、前記アノードから主基板にかけて電流を供給するためのメイン電源と、前記アノードから補助基板にかけて電流を供給するためのサブ電源とを有し、
前記メッキ槽内にメッキ液を満たし、前記アノードから主基板にかけて、及び前記アノードから補助基板にかけて電流を供給して、前記主基板上に所定のメッキ膜を形成する電気メッキ方法において、
前記メイン電源とサブ電源にパルス電源を用いるとともに、前記アノードから主基板にかけて流れるパルス電流と、前記アノードから補助基板に流れるパルス電流とを同期させることを特徴とするものである。
本発明のように前記メイン電源とサブ電源にパルス電源を用いるとともに、アノードと主基板間、及びアノードと補助基板間に流れるパルス電流を同期させることで、前記アノードと主基板間にパルス電流が流れている間、適切に補助基板を機能させることができ、効果的に主基板上に形成されたメッキ層の膜厚の均一化を促進させることが出来ると共に、前記アノードと主基板間にパルス電流が流れていない間は、補助基板に流れるパルス電流もOFF状態になるので前記補助基板上に余分なメッキ層が析出することを抑制できる。
前記メイン電源にパルス電源を用いるのは、攪拌効果を高め、特に、直流電流を用いた電気メッキ法では成し得ない組成比のメッキ層を形成する場合に効果的だからである。例えば薄膜磁気ヘッドの磁性層をメッキ形成する際に、レジストで囲まれた非常に狭い空間内に、所定の組成比を有する前記磁性層をメッキ形成する場合がある。より具体的には、記録用のインダクティブヘッドでは前記磁性層に高い飽和磁束密度が求められ、高飽和磁束密度を得るにはFe量を多くすることが必要であるとされている。
しかし上記のように非常に狭い空間内にFe組成比の高い磁性層をメッキ形成するのは、従来のように直流電流を用いた電気メッキ法では達成し得ないことがわかっている。理由は様々あると考えられるが、その一つにメッキ液の攪拌が良好に行われないことが挙げられる。一方、パルス電流を用いた電気メッキ法では、直流電流を用いた電気メッキ法では得られなかった高いFe組成比を有する磁性層のメッキが可能になることがわかっている。
このためメイン電源にパルス電流を用いることは薄膜磁気ヘッドの磁性層をメッキ形成する際に今後、必須な条件になることが予測されるが、本発明ではかかる場合に、主基板上に形成されるメッキ層の膜厚の均一化を促進させることが出来る電気メッキ方法を提供するものである。
なお本発明では、前記アノードから補助基板に流れるパルス電流のパルス幅を、前記アノードから主基板に流れるパルス電流のパルス幅と同じ幅かあるいはそれよりも大きくすることが好ましい。
前記アノードから補助基板に流れるパルス電流のパルス幅が、前記アノードから主基板に流れるパルス電流のパルス幅より小さいと、主基板へパルス電流が流れているときに、補助基板へパルス電流が流れていない状態が存在してしまうため、前記主基板上の電流密度の不均一化が進み、前記主基板上にメッキ形成されるメッキ層の膜厚の均一化を適切に促進させることができない。そのため本発明では、前記補助基板へ流れるパルス電流のパルス幅を、前記主基板へ流れるパルス電流のパルス幅と同じ幅かあるいはそれよりも大きくする必要がある。
また本発明では、前記アノードから補助基板に流れるパルス電流の電流密度i2の、前記アノードから主基板に流れるパルス電流の電流密度i1に対する比率{(i2/i1)×100}を5%〜600%の範囲内にすることが好ましい。前記電流密度の比率を上記範囲内に設定することで、より効果的に補助基板の機能を発揮させることができ、前記主基板上により均一に近い膜厚のメッキ層を形成することが出来る。
また本発明は、メッキ槽と、前記メッキ槽内に設けられたカソードである主基板と、前記主基板と所定距離離して対向させたアノードと、前記主基板の周囲に設けられた補助基板と、前記アノードから主基板にかけて電流を供給するためのメイン電源と、前記アノードから補助基板にかけて電流を供給するためのサブ電源とを有する電気メッキ装置において、
前記メイン電源及びサブ電源とをパルス電源とし、前記アノードから主基板に流れるパルス電流と、前記アノードから補助基板に流れるパルス電流とを同期させる同期制御手段を設けたことを特徴とするものである。
本発明では、上記したように、前記メイン電源及びサブ電源とをパルス電源とし、前記主基板へ流れるパルス電流と、補助基板に流れるパルス電流とを同期させる同期制御手段を前記電気メッキ装置内に設けることで、簡単な手法で、適切に前記主基板へ流れるパルス電流と、補助基板に流れるパルス電流とを同期させることが出来、よって前記主基板上への電流密度の均一化を促進でき、前記主基板の上全体に均一に近い膜厚のメッキ層を形成できる。
なお本発明では、前記同期制御手段にはトリガー信号源を用い、前記信号源を前記メイン電源及びサブ電源に並列に接続することが好ましい。これにより、より簡単な手法で、より適切に前記主基板へ流れるパルス電流と、補助基板へ流れるパルス電流とを同期させることが可能になる。
また本発明では、前記メイン電源及びサブ電源にはプログラマブル電源を用いることが好ましい。前記メイン電源とサブ電源をプログラム制御して、例えば前記補助基板に流れるパルス電流のパルス幅を前記主基板に流れるパルス電流のパルス幅と同じかあるいは若干大きくする等、様々な制御を簡単且つ適切に行うことが可能になる。
本発明では、メイン電源とサブ電源にパルス電源を用いるとともに、アノードと主基板間、及びアノードと補助基板間に流れるパルス電流を同期させることで、前記アノードと主基板間にパルス電流が流れている間、適切に補助基板を機能させることができ、前記主基板上の電流密度の均一化を促進させることができ、よって主基板上に形成されるメッキ層の膜厚の均一化を促進させることができると共に、前記アノードと主基板間にパルス電流が流れていない間は、補助基板に流れるパルス電流もOFF状態になるので前記補助基板上に余分なメッキ層が析出することを抑制できる。
図1は本発明の電気メッキ装置の部分断面図、図2は図1に示す電気メッキ装置の電気系統を説明するための回路図、図3は、主基板及び補助基板を真上から見た平面図、図4は、図1に示す電気メッキ装置を用いて、所定の部位をメッキ形成して形成された薄膜磁気ヘッドの部分断面図、図5は図4に示す薄膜磁気ヘッドを真上から見た部分平面図、図6ないし図8は、メイン電源及びサブ電源から流すパルス電流のタイミング図の一例である。
図1に示す符号1はメッキ槽であり、前記メッキ槽1内には、アノード2と、カソードである主基板3、及び補助基板4が設けられている。図1に示すように、前記メッキ槽1の底面には、略円形状の穴部1aが設けられており、前記主基板3は、前記メッキ槽1の底面の下方から前記穴部1aに当接されて、前記穴部1aが前記主基板3により塞がれた状態になっている。
図1に示すように前記アノード2は、前記メッキ槽1内において前記主基板3と高さ方向に所定距離離れた位置で対向している。
図1に示すように、前記メッキ槽1の底面には前記補助基板4が設けられている。図3に示すように前記主基板3は例えば円盤状であり、前記主基板3の周囲に略リング状の補助基板4が設けられている。前記主基板3と前記補助基板4間は、絶縁された状態にあり、前記主基板3と前記補助基板4間が通電しないようにされている。
図1に示すように、前記メッキ槽1内にはメッキ液(電解液)5が入れられる。前記アノード2は前記メッキ液5に浸されている。前記メッキ液5は、供給口6から前記メッキ槽1内部に注入されるとともに、排出口15から排出され、常に新しいメッキ液5が前記メッキ槽1の内部を循環するようになっている。前記メッキ液の循環は攪拌効果を高めて濃度分極を低減させるために行われる。
図2に示すように、前記アノード2には共通配線6が接続され、この共通配線6から配線7,8が二手に分かれ、一方の配線7は主基板3に、もう一方の配線8は補助基板4に接続されている。図2に示すように前記主基板3とアノード2を繋ぐ配線7にはメイン電源9が接続され、前記補助基板4と前記アノード2を繋ぐ配線8には、サブ電源10が接続されている。
図1に示すように前記メッキ液5が前記メッキ槽1内を所定高さ満たしたら、前記メイン電源9及びサブ電源10からパルス電流を、前記アノード2と主基板3間、及び前記アノード2と補助基板4間に供給する。
前記補助基板4は、前記主基板3上に形成されるメッキ層の膜厚の均一化を促進させるべく設けられたものである。前記補助基板4が設けられていないと、前記アノード2から前記主基板3に向けて流れるパルス電流の電流密度が、前記主基板3上の各部位でより不均一になる。特に前記主基板3の中央と端とで前記電流密度の差は非常に大きくなり、この結果、前記主基板3上にメッキ形成されるメッキ層の膜厚がより不均一になりやすい。前記補助基板4を設けないと前記主基板3の中央よりも端にメッキ形成されるメッキ層の膜厚が厚くなることがわかっている。このような電流密度の不均一性を抑制すべく前記主基板3の周囲に別電源に接続された補助基板4を設け、前記補助基板4とアノード2間も通電させることで、出来る限り前記主基板3上の電流密度の均一化が促進されるようにする。前記補助基板4を設けることで、前記主基板3上にメッキ形成されるメッキ層の膜厚を、前記補助基板4を設けない場合に比べてより均一な膜厚に近づけることが出来る。
また本発明では前記メイン電源9をパルス電源とする。すなわち前記主基板3とアノード2間にパルス電流を流すわけであるが、このようなパルス電流を用いる利点は、特にレジスト等で囲まれた非常に狭い空間内にメッキ層を所定の組成比で効果的にメッキ形成できる点にある。
例えば図4に示す薄膜磁気ヘッドを構成する磁性メッキ層を図1に示す電気メッキ装置を用いて形成する。図4は、前記薄膜磁気ヘッドの一部分を膜厚方向から切断した断面図である。
符号11はAl・TiCなどで形成された導電性セラミックス基板で図1に示す主基板3を構成する。なお前記導電性セラミックス基板11は後にスライダとして構成される。
前記導電性セラミックス基板11上には薄膜磁気ヘッドを構成する読取り部Hが形成されている。符号14は、スピンバルブ型薄膜素子等の磁気検出素子である。
前記読取り部Hの上にAlまたはSiOなどの無機材料による非磁性絶縁層12が形成されて、前記非磁性絶縁層12の上に垂直磁気記録ヘッドH1が設けられている。
前記垂直磁気記録ヘッドH1では、パーマロイ(Ni−Fe)などの強磁性材料がメッキされてリターンパス層(補助磁極層)21が形成されている。前記リターンパス層21上にはNi−Feなどの接続層25が形成されている。
前記接続層25の周囲において、前記リターンパス層21の表面21aおよび前記非磁性絶縁層12の表面12a上に、Alなどの非磁性絶縁層26が形成されて、この非磁性絶縁層26の上にCuなどの導電性材料によりコイル層27が形成されている。このコイル層27はフレームメッキ法などで形成されたものであり、前記接続層25の周囲に所定の巻き数となるように螺旋状にパターン形成されている。コイル層27の巻き中心側の接続端27a上には同じくCuなどの導電性材料で形成された底上げ層31が形成されている。
前記コイル層27および底上げ層31は、レジスト材料などの有機材料の絶縁層32で被覆されており、さらにAlなどの無機絶縁層33で覆われている。
そして、接続層25の表面(上面)25a、底上げ層31の表面(上面)31a、および無機絶縁層33の表面(上面)33aは、同一面となるように加工されている。そして、前記無機絶縁層33の表面に主磁極層24がメッキ下地層(図示しない)を介してメッキ形成されている。前記主磁極層24の後端側には、前記主磁極層24と一体成形されたヨーク層35が形成されている(いわゆるモノポール構造)。符号13は保護層である。
このヨーク層35は、前記接続層25の表面25aに接続されており、これにより、リターンパス層21、接続層25および主磁極層24を結ぶ磁路が形成されている。
図5の平面図に示すように、主磁極層24は、トラック幅方向の幅寸法がトラック幅Twで形成された細長形状であり、前記トラック幅Twは0.1μm以下である。前記前記主磁極層24の後端側で一体成形された前記ヨーク層35は、前記主磁極層24から離れる方向に向って幅寸法Wyが徐々に広がる形状となっている。
図4及び図5に示す主磁極層24及びヨーク層35を図1に示す電気メッキ装置を用い、しかもメイン電源9からアノード2と主基板3(導電性セラミック基板11)間にパルス電流を供給してメッキ形成する。
前記主磁極層24は例えばFeNi合金あるいはFeNiCo合金等の磁性材料で形成される。特に前記主磁極層24には高い飽和磁束密度(例えば2.0T以上)等の所定の特性が求められる。このような高い飽和磁束密度を得るには前記主磁極層24として構成される磁性層中にFe量が多く含まれることが必要である。例えば前記主磁極層24を、Niの平均組成比は4質量%以上で28質量%以下で、Coの平均組成比は0質量%以上で8質量%以下で、残部がFeの平均組成比であるFeNiCo合金で形成する。
前記主磁極層24は図5に示すように細長形状で形成される。メッキ形成時には前記主磁極層24及びヨーク層35の形状にレジストをパターン形成し、前記パターン形成内に前記主磁極層24及びヨーク層35をメッキ形成する。
パルス電流を用いた電気メッキ法を用いると、電流を流さない時間を設けることが出来るため、前記主磁極層24を、少しずつメッキ形成でき、そしてメッキ浴中のFeイオンの濃度を増やしても、直流電流を用いた場合に比べメッキ形成時における電流密度の分布の偏りを緩和することが可能になっている。また前記パルス電流を用いることで、主磁極層24のように非常に狭い空間内をメッキ形成するときでも攪拌効果を高めることができる。この結果、直流電流による電解メッキ法に比べて主磁極層24に含まれるFe含有量を従来よりも効果的に増やすことが可能になる。
なおパルス電流は、例えば数秒サイクルでON/OFFを繰返し、デューティ比を0.1〜0.5程度にすることが好ましい。
以下、本発明の特徴的部分について説明する。本発明では、メイン電源9及びサブ電源10に共にパルス電源を用い、しかも前記アノード2と主基板3間、及びアノード2と補助基板4間に流れるパルス電流を同期させる。
図6は、メイン電源9とサブ電源10から供給されるパルス電流のタイミング図の一例である。メイン電源9から供給されるパルス電流及びサブ電源10から供給されるパルス電流を共に時間t1のタイミングでON状態にし、前記パルス電流をt2(秒)流した後、時間t3時にパルス電流をOFFにし、OFF時間をt4(秒)に制御する。そしてこの周期を繰り返す。
上記のように同じタイミングでメイン電源9及びサブ電源10から供給されるパルス電流のON/OFF状態を制御して、前記アノード2と主基板3間、及びアノード2と補助基板4間に流れるパルス電流を同期させている。
なお本発明では図7に示すように、サブ電源10から供給されるパルス電流のパルス幅L1を前記メイン電源9から供給されるパルス電流のパルス幅L2より大きくすることも出来る。図7では、前記サブ電源10から供給されるパルス電流の立ち上がりのタイミングと前記メイン電源9から供給されるパルス電流の立ち上がりのタイミングを異ならせている。図7に示すように前記サブ電源10から供給されるパルス電流は時間t5のタイミングでON状態になるのに対し、前記メイン電源9から供給されるパルス電流は時間t5よりも遅い時間t6のタイミングでON状態になり、双方の立ち上がりのタイミングに若干時間のずれを生じさせている。
また前記サブ電源10から供給されるパルス電流を時間t8のタイミングでOFF状態にするのに対し、前記メイン電源9から供給されるパルス電流は前記時間t8よりも早い時間t7のタイミングでOFF状態に制御しており、双方のOFF状態へのタイミングにも若干時間のずれを生じさせている。
本発明では図7のようにして、前記メイン電源9から供給されるパルス電流とサブ電源10から供給されるパルス電流とを同期させても良い。図7のようにパルス電流のON/OFFのタイミングに若干時間的なずれを生じさせるには、後述するようにプログラム制御で行うことが可能である。
また図8に示すように、メイン電源9のパルス電流の立ち上がりのタイミングは、サブ電源10のパルス電流の立ち上がりのタイミングと同じ時間t9に制御するとともに、前記メイン電源9のパルス電流をOFF状態にするタイミング(時間t10)は前記サブ電源10のパルス電流をOFF状態にするタイミング(時間t11)より早くなるように制御してもよい。このような制御もプログラム制御によって行うことが出来る。
このように本発明では、メイン電源9から供給されるパルス電流とサブ電源10から供給されるパルス電流を同期させるとともに、前記サブ電源10から供給されるパルス電流のパルス幅を前記メイン電源9から供給されるパルス電流のパルス幅と同じ幅かあるいは大きくすることが可能である。
また電流密度については、前記サブ電源10から供給されるパルス電流の電流密度i2の前記メイン電源9から供給されるパルス電流の電流密度i1に対する比率{(i2/i1)×100}を5%〜600%の範囲内に制御することが好ましい。
本発明では、上記したように、メイン電源9から前記アノード2と主基板3間に流れるパルス電流と、サブ電源10から前記アノード2と補助基板4間に流れるパルス電流とを同期させることで、前記メイン電源9からパルス電流が流れている間、サブ電源10からもパルス電流が常時流れているので、かかる場合、適切に補助基板4が機能し、前記主基板3上での電流密度の均一化を促進させることができ、前記主基板3上に形成されるメッキ層の膜厚を適切に均一な状態に近づけることができる。また前記メイン電源9から供給されるパルス電流がOFF状態のとき、サブ電源10から供給されるパルス電流もほぼOFF状態になるので、パルス電流がOFF状態で前記主基板3上にメッキ層がメッキ形成されていない間、前記補助基板4上に余分なメッキ層が析出するのを抑制することが出来る。この結果、前記補助基板4の機能を長期間、良好な状態で維持できるとともに、補助基板4の取り替えを早い段階で行う必要が無くなるので経済的である。
また上記したように、サブ電源10から供給されるパルス電流のパルス幅L1を、前記メイン電源9から供給されるパルス電流のパルス幅L2より大きくしてもよく、これにより、より確実に前記メイン電源9からアノード2と主基板3間にパルス電流が流れている間、前記サブ電源10からアノード2と補助基板4間にパルス電流を流し続けることができ、より適切に前記主基板3上での電流密度の均一化を促進させることができ、前記主基板3上に形成されるメッキ層の膜厚をより適切に均一な状態に近づけることができる。
なお前記サブ電源10から供給されるパルス電流のパルス幅L1を、前記メイン電源9から供給されるパルス電流のパルス幅L2より大きくした場合、メイン電源9からアノード2と主基板3間にパルス電流が流れていないOFF状態の時に、サブ電源10からアノード2と補助基板4間にパルス電流が流れている状態が生じる。しかし従来のようにサブ電源10からアノード2と補助基板4間に直流電流を流していた場合に比べて、アノード2と主基板3間でパルス電流がOFF時におけるアノード2と補助基板4間に電流が流れている時間は、短くなるから、前記補助基板4上に析出するメッキ層の膜厚を従来に比べて軽減できる。なお本発明では前記前記サブ電源10から供給されるパルス電流のパルス幅L1の、前記メイン電源9から供給されるパルス電流のパルス幅L2に対する比率{(L1/L2)×100}を100%〜120%の範囲内に制御することが好ましい。
また前記サブ電源10から供給されるパルス電流の電流密度i2の、前記メイン電源9から供給されるパルス電流の電流密度i1に対する比率{(i2/i1)×100}を5%〜600%の範囲内に制御することが好ましい。この比率よりも小さいと、補助基板4の機能が適切に発揮されずに、前記主基板3上全体への電流密度の均一化を適切に促進させることができない。一方、上記比率よりも大きくなると、補助基板4上に析出するメッキ層の膜厚が厚くなりすぎて好ましくない。
本発明では、前記メイン電源9から供給されるパルス電流と、前記サブ電源10から供給されるパルス電流とを適切に同期させるために、前記メイン電源9及びサブ電源10に同期制御手段を接続させている。
図2に示すように前記同期制御手段は、例えばトリガー信号源40であり、前記トリガー信号源40は、配線41,41により前記メイン電源9とサブ電源10に並列に接続されている。
前記トリガー信号源40からはパルス電流の立ち上がりのタイミング信号が前記メイン電源9とサブ電源10に入力される。前記トリガー信号源40は、前記メイン電源9とサブ電源10に並列に接続されているので、前記タイミング信号は前記メイン電源9とサブ電源10に同時に入力され、図6に示すようにメイン電源9から供給されるパルス電流の立上がりと、前記サブ電源10から供給されるパルス電流の立ち上がりを同じ時間t1のタイミングで一致させることが出来る。
また前記メイン電源9とサブ電源10は共にプログラマブル電源であることが好ましく、プログラマブル電源とすることで、パルス電流をOFFにするタイミングや、前記パルス電流のデューティ比等を適切にプログラム制御でき、前記メイン電源9からのパルス電流と前記サブ電源10からのパルス電流とを適切に同期させることが出来る。またプログラミング電源を用いることで、図7や図8のように、メイン電源9から供給されるパルス電流の立ち上がりタイミングを前記サブ電源10から供給されるパルス電流の立ち上がりタイミングよりも遅くしたり、メイン電源9から供給されるパルス電流のOFFタイミングを前記サブ電源10から供給されるパルス電流のOFFタイミングよりも早めたりすることもプログラム制御で簡単に行うことが出来る。
またトリガー信号源40からは、パルス電流をONにするタイミング信号だけでなく、パルス電流をOFFにするタイミング信号が前記メイン電源9及びサブ電源10に入力されても良いし、あるいは前記トリガー信号源40からは常に前記メイン電源9及びサブ電源10にパルス信号が入力されても良い。これにより、メイン電源9から供給されるパルス電流と、サブ電源10から供給されるパルス電流とをより簡単且つ適切に同期させることが出来る。
図9は、電気メッキ法にて主基板上にメッキ層をメッキ形成し、補助基板を設けていない場合(比較例1)、補助基板を設けているが、メイン電源とサブ電源から供給されるパルス電流を同期させていない場合(比較例2)、及び、補助基板を設け、しかもメイン電源とサブ電源から供給されるパルス電流を同期させた場合(実施例)の各主基板上の任意点でのメッキ層の膜厚を測定した実験結果である。
メイン電源から流れるパルス電流を200mAに統一した。また比較例2では、サブ電源から供給されるパルス電流を150mA(ピーク時)にし、実施例ではサブ電源から供給されるパルス電流を250mA(ピーク時)に設定した。
実施例では図2に示すようにトリガー信号源を用いて前記メイン電源とサブ電源から供給されるパルス電流を同期させている。
なお比較例1及び比較例2は共に実施例に比べて主基板の中心(センター)より端に向うほどメッキ層の膜厚が大きくなり、メッキ層の膜厚の不均一性が大きくなるが、その不均一性を、実施例との対比においてグラフ上見やすいように、主基板の中心から端の方向へ8mm離れた位置Aで測定したメッキ層の膜厚を、比較例1,2及び実施例において全て0.33μmとなるように補正すると共に、同じ補正値を用いて他の任意点で測定したメッキ層の膜厚も補正した。
図9に示すように、比較例1及び2は実施例に比べて主基板の中心から端に向うほどメッキ層の膜厚が厚くなり、主基板上における前記メッキ層の膜厚の不均一性が目立つ実験結果が得られた。
比較例1では、最も厚いメッキ層の膜厚は主基板の端で0.61μmであり、最も薄いメッキ層の膜厚は0.31μmであった。平均のメッキ層の膜厚は0.39μmであり、この平均膜厚に対するメッキ層の膜厚の変動比率{[最大メッキ層の膜厚−最小メッキ層の膜厚]/平均膜厚}×100}は約78%であった。
一方、比較例2では、最も厚いメッキ層の膜厚は主基板の端で0.49μmであり、最も薄いメッキ層の膜厚は0.31μmであった。平均のメッキ層の膜厚は0.36μmであり、この平均膜厚に対するメッキ層の膜厚の変動比率は約51.5%であった。
これに対し、実施例では、最も厚いメッキ層の膜厚は主基板の端で0.39μmであり、最も薄いメッキ層の膜厚は0.29μmであった。平均のメッキ層の膜厚は0.33μmであり、この平均膜厚に対するメッキ層の膜厚の変動比率は約29.4%であった。
このように実施例では、比較例1及び2に比べて主基板上中心から端までのメッキ層の膜厚の不均一化が改善されていることがわかった。
本発明の電気メッキ装置の部分断面図、 図1に示す電気メッキ装置の電気系統を説明するための回路図、 主基板及び補助基板を真上から見た平面図、 所定の部位をメッキ形成するために、図1に示す電気メッキ装置を用いて形成された薄膜磁気ヘッドの部分断面図、 図4に示す薄膜磁気ヘッドを真上から見た部分平面図、 メイン電源及びサブ電源から供給されるパルス電流のタイミング図の一例、 メイン電源及びサブ電源から供給されるパルス電流のタイミング図の一例、 メイン電源及びサブ電源から供給されるパルス電流のタイミング図の一例、 電気メッキ法にて主基板上にメッキ層をメッキ形成し、補助基板を設けていない場合(比較例1)、補助基板を設けているが、メイン電源とサブ電源から供給されるパルス電流を同期させていない場合(比較例2)、及び、補助基板を設け、しかもメイン電源とサブ電源から供給されるパルス電流を同期させた場合(実施例)の各主基板上の任意点でのメッキ層の膜厚を測定した実験結果、
符号の説明
1 メッキ槽
2 アノード
3 主基板
4 補助基板
5 メッキ液
9 メイン電源
10 サブ電源
24 主磁極層
40 トリガー信号源
H1 垂直磁気記録ヘッドH

Claims (6)

  1. メッキ槽と、前記メッキ槽内に設けられたカソードである主基板と、前記主基板と所定距離離して対向させたアノードと、前記主基板の周囲に設けられた補助基板と、前記アノードから主基板にかけて電流を供給するためのメイン電源と、前記アノードから補助基板にかけて電流を供給するためのサブ電源とを有し、
    前記メッキ槽内にメッキ液を満たし、前記アノードから主基板にかけて、及び前記アノードから補助基板にかけて電流を供給して、前記主基板上に所定のメッキ膜を形成する電気メッキ方法において、
    前記メイン電源とサブ電源にパルス電源を用いるとともに、前記アノードから主基板にかけて流れるパルス電流と、前記アノードから補助基板に流れるパルス電流とを同期させることを特徴とする電気メッキ方法。
  2. 前記アノードから補助基板に流れるパルス電流のパルス幅を、前記アノードから主基板に流れるパルス電流のパルス幅と同じ幅かあるいはそれよりも大きくする請求項1記載の電気メッキ方法。
  3. 前記アノードから補助基板に流れるパルス電流の電流密度i2の、前記アノードから主基板に流れるパルス電流の電流密度i1に対する比率{(i2/i1)×100}を5%〜600%の範囲内にする請求項1または2に記載の電気メッキ方法。
  4. メッキ槽と、前記メッキ槽内に設けられたカソードである主基板と、前記主基板と所定距離離して対向させたアノードと、前記主基板の周囲に設けられた補助基板と、前記アノードから主基板にかけて電流を供給するためのメイン電源と、前記アノードから補助基板にかけて電流を供給するためのサブ電源とを有する電気メッキ装置において、
    前記メイン電源及びサブ電源とをパルス電源とし、前記アノードから主基板に流れるパルス電流と、前記アノードから補助基板に流れるパルス電流とを同期させる同期制御手段を設けたことを特徴とする電気メッキ装置。
  5. 前記同期制御手段にはトリガー信号源を用い、前記信号源を前記メイン電源及びサブ電源に並列に接続する請求項4記載の電気メッキ装置。
  6. 前記メイン電源及びサブ電源にはプログラマブル電源を用いる請求項4または5に記載の電気メッキ装置。
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