JP2007250100A - 磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】 めっきにより磁性膜を形成して磁極とする場合に、めっき膜の析出レートを安定化させ、磁極の形成精度のばらつきを抑え、軟磁気特性にすぐれた磁極を形成し、高密度記録が可能な磁気ヘッドとして提供する。
【解決手段】 Ruからなるめっきシード層22をめっき給電層として電解めっきにより磁性膜26を形成することにより、ライトヘッドの磁極を形成する磁気ヘッドの製造方法において、前記Ruからなるめっきシード層22を形成した後、めっきシード層22の表面に、めっき膜の析出レートを安定化させるキャップ層30を形成する工程と、前記めっきシード層22とキャップ層30をめっき給電層として前記磁性膜を形成する工程とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッドに関し、より詳細には磁気ヘッドのライトヘッドを構成する磁極の形成方法を特徴とする磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッドに関する。
図7は、垂直磁気ヘッドの構成例を示す。この垂直磁気ヘッドは、下部シールド層5と上部シールド層7とでMR素子6を挟む配置に設けたリードヘッド8と、ライトギャップ13を挟んで配置された主磁極12およびリターンヨーク14を備えたライトヘッド10とを備える。15は記録用のコイルである。
ライトヘッド10を構成する磁極は磁性膜によって形成され、媒体に対向する端面で磁束が収束するように端面を細幅に形成したり、3〜4μmのある程度の厚膜に形成したりする必要があることから、磁性膜の析出効率が高く、選択的に成膜できるめっき法によって磁極が形成される。
図8に、めっきにより主磁極を形成する方法を示す。すなわち、ウエハ20のライトヘッドの磁極を形成する面に、めっきシード層22を形成し、めっきシード層22の表面にレジストパターン24を形成した後(図8(a))、めっきにより主磁極となる磁性膜26を形成し(図8(b))、レジストパターン24を除去し、イオンミリング等のドライプロセスによって、ウエハ20の表面に露出しているめっきシード層22をエッチングする(図8(c))。このめっきシード層22をエッチングする際に、めっきシード層22を構成する金属22aが主磁極12の側面に付着することによって主磁極12の形状が劣化し、コア幅が拡大するといった問題があった(図8(d))。
このため、めっきシード層22は非磁性材が用いられ、たとえば、NiP、NiMoや、Ru、Pd、Ptといった貴金属を使用することが考えられる。しかしながら、記録媒体の記録密度の向上とともにライトヘッドの磁極には、高飽和磁束密度(高Bs)と軟磁気特性に優れることが求められ、とくに、次世代記録ヘッド技術として開発が進められている垂直磁気ヘッドのライトヘッドの主磁極には、できるだけ飽和磁束密度が高く、軟磁性特性にすぐれる材料が求められる。高Bs材としてはFeCoといったFe系の磁性材料がある。しかしながら、Fe系の磁性材料は下地の種類や結晶構造によって軟磁気特性が変わるという性質があり、高Bsが得られ、かつ軟磁気特性にも優れるようにするために下地層(めっきシード層)に使用する材料を適切に選択する必要がある。
特許文献1には、磁極の磁性膜としてFeCoNiを使用し、この磁性膜の軟磁気特性を向上させる方法としてRuを下地層とすることが提案されている。また、特許文献2には、めっきによって形成するFeCo薄膜を、bcc(110)の結晶構造となるように配向させるといった方法が提案されている。
特開2004−127479公報 特開2005−86012号公報
磁極を形成する際に使用するめっきシード層として上記のRuを使用することは磁極の軟磁気特性を改善する方法として有用である。しかしながら、Ruはさまざまな価数をとる活性な金属であり、揮発性酸化物を形成しやすいため、金属の還元反応であるめっきの析出開始時に、めっきの析出レートが変動することがある。すなわち、Ruをめっきシード層として磁極をめっきにより形成する際に、Ruの状態によって、めっき初期層を形成する際の反応が影響を受け、めっきの析出レートが変動する。
このように、めっきの析出レートが変動すると、めっきの析出量、すなわち磁極の厚さがばらつくことになり、高記録密度に対処するために高精度に厚さを制御する必要がある磁極(主磁極)の厚さがばらつくという結果になる。
なお、NiPやNiMoといったRu以外の非磁性材をめっきシード層として使用した場合には、磁極の軟磁気特性を改善する効果がRuを使用した場合と比較して小さく、軟磁気特性を改善するめっきシード層としては有効ではない。また、Fe系めっき膜の軟磁気特性を改善する方法としては、Ru以外ではNiFeのような磁性材料をシード層とすることによることも可能であるが、NiFeのような磁性材料をシード層とした場合は、磁極をめっきにより形成した後、シード層をドライプロセスで除去する場合に、磁極の側面に磁性材料が再付着して問題となるため、プロセスを簡便にして磁極コア幅精度を向上させるためには非磁性材料のシード層が望ましい。
本発明は、磁気ヘッドのライトヘッドの磁極をめっきによって形成する際に、磁極を構成する磁性膜の析出レートを安定させ、これによって磁極の形成精度のばらつきを抑え、軟磁気特性にすぐれた磁極を形成することによって高密度記録が可能なライトヘッドを備えた磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、Ruからなるめっきシード層をめっき給電層として電解めっきにより磁性膜を形成することにより、ライトヘッドの磁極を形成する磁気ヘッドの製造方法において、前記Ruからなるめっきシード層を形成した後、めっきシード層の表面に、めっき膜の析出レートを安定化させるキャップ層を形成する工程と、前記めっきシード層とキャップ層をめっき給電層として前記磁性膜を形成する工程とを備えることを特徴とする。なお、キャップ層は、磁性膜の析出レートを安定化させるとともに、Ruからなるめっきシード層を磁性膜の下地層とすることによって、高Bs材からなる磁性膜の軟磁気特性を改善する作用を維持するものでなければならない。
また、磁気ヘッドの製造方法として、前記キャップ層を形成した後、ワークの表面にレジストパターンを形成する工程と、前記めっきシード層とキャップ層とをめっき給電層として前記磁性膜を形成した後、前記レジストパターンを除去し、ワークの表面に露出する部位の前記キャップ層とめっきシード層とをエッチングして除去する工程とを備えることを特徴とする。
また、前記キャップ層を形成する導電性材として、NiP、NiMo、NiFe、CoNiFe、FeCo、Cu、AuFeN、FeCoAlO、PdPtMn、PdMn、PtMn、NiMn、Pd、Pt、Au、Rhのうちから選択される一つを使用することができる。
また、前記キャップ層を、膜厚1〜10nmに形成することにより、前記磁性膜を安定化させて成膜することができ、磁性膜の軟磁気特性を改善することができる。
また、前記磁極を構成する磁性材料として、FeCo(60≦Fe≦80at%)、CoNiFe(55≦Fe≦80at%、Ni≦20at%)、FeNi(75≦Fe wt%)のBs>2T以上の磁性材料を使用することにより、高密度記録が可能な磁気ヘッドとして提供することができる。
また、めっきにより磁性膜を形成して磁極形成したライトヘッドを備える磁気ヘッドにおいて、前記磁極が形成されている下地層として、Ruからなるめっきシード層と、該めっきシード層の上層にめっき膜の析出レートを安定化させる導電性材からなるキャップ層が形成されていることを特徴とする。
前記キャップ層を形成する導電性材としては、NiP、NiMo、NiFe、CoNiFe、FeCo、Cu、AuFeN、FeCoAlO、PdPtMn、PdMn、PtMn、NiMn、Pd、Pt、Au、Rhのうちから選択される一つが好適に使用される。
本発明に係る磁気ヘッドの製造方法によれば、めっきシード層の表面にキャップ層を設けたことにより、めっき膜の析出レートが不安定になりやすいRuをめっきシード層に使用する場合の磁性膜の形成精度のばらつきを解消し、磁性膜の膜厚を的確に制御することができる。これによって、Ruからなる下地層による磁性膜の軟磁気特性を改善する作用を維持するとともに、磁性膜の形状精度を向上させ、高密度記録が可能な磁気ヘッドを製造することができる。また、本発明に係る磁気ヘッドは、磁極形状が高精度に形成され高密度記録が可能な磁気ヘッドとして提供される。
本願発明に係る磁気ヘッドの製造方法は、磁気ヘッドのライトヘッドを構成する磁極、たとえば垂直磁気ヘッドの主磁極をめっきによって形成する際に、めっきシード層としてRuを使用し、Ruによるめっきシード層を形成した後、導電性材料からなるキャップ層を形成して、磁極となる磁性膜を形成することを特徴とする。以下に、まず、本発明に係る磁気ヘッドの製造工程について説明する。
図1(a)は、めっき等によって成膜処理を施すワークであるウエハ20の表面にめっきにより磁極となる磁性膜26を形成するために、めっきシード層22を形成し、めっきシード層22の表面に導電性材を用いてキャップ層30を形成した状態を示す。
めっきシード層22は、電解めっきにより磁性膜26を形成するためのめっき給電層として使用するとともに、磁性膜26の軟磁気特性を改善する目的で設けるもので、本実施形態ではRuによりめっきシード層22を形成する。めっきシード層22を形成する方法はスパッタリング法、蒸着法等の適宜方法が利用できる。シード層22の厚さはめっき分布とめっき後のシード層除去工程を考慮して決定されるが、10nm〜200nm程度で形成されることが望ましい。実施形態では、めっきシード層22は厚さを50nmとした。
キャップ層30はRuからなるめっきシード層22の表面を被覆し、単独のめっきシード層22を使用した場合にめっきの析出レートがばらつくことを抑える目的で使用される。このため、キャップ層30としては、めっき液に侵されないようにするために耐蝕性が比較的高く、表面に強力な酸化膜を形成しないことを考慮して選択される。
なお、キャップ層30は、Ruからなるめっきシード層22による磁極の軟磁気特性を改善する作用を妨げるものであってはならない。キャップ層30はこれらの目的に沿うように、めっきシード層22の表面に成膜する際に膜厚を制御して設ける。
キャップ層30には導電性材であれば、非磁性材であっても磁性材であっても使用することができる。キャップ層30は、きわめて薄く成膜するから、後工程でめっきシード層22とキャップ層30を、イオンミリング等のドライプロセスによりエッチングした際に、磁極の側面にキャップ層30の導電性材が付着する量はわずかであり、磁極形状に影響を及ぼすことがないからである。
キャップ層30として使用できる材料としては、たとえば、NiP、NiMo、NiFe、CoNiFe、FeCo、Cu、AuFeN、FeCoAlO、PdPtMn、PdMn、PtMn、NiMn、Pd、Pt、Au、Rhがあげられる。これらの材料をキャップ層30として使用する場合は、膜厚1〜10nm以下に制御するのがよい。
キャップ層30もスパッタリング法、蒸着法等の適宜成膜方法を適用することができ、成膜方法がとくに限定されるものではない。
図1(b)は、めっきシード層22とキャップ層30を形成した後、ウエハ20の表面にレジストをコーティングし、磁極(主磁極)の平面パターンにしたがってパターニングしてレジストパターン24を形成した状態を示す。レジストを所定パターンで露光および現像することにより、磁極を形成する部位が、底面にキャップ層30が露出する凹部24aに形成される。
次いで、レジストパターン24をマスクとし、めっきシード層22とキャップ層30をめっき給電層とする電解めっきにより、凹部24a内に磁性膜26を盛り上げて形成する(図1(c))。
磁性膜26は、高飽和磁束密度を有する磁性材料により形成する。高飽和磁束密度を有する磁性材料としては、たとえば、FeCo(60≦Fe≦80at%)、CoNiFe(55≦Fe≦80at%、Ni≦20at%)、FeNi(75≦Fe wt%)等のBs>2Tの磁性材料が好適に使用される。また、FeCoとFeCo以外の磁性または非磁性材料を交互に形成し、FeCoが2層以上となるFeCo多層膜も使用できる。
図1(d)は、磁性膜26をめっきによって形成した後、レジストパターン24を除去した状態を示す。レジストパターン24を除去したことにより、磁性膜26が形成されている領域を除いてウエハ20の表面にキャップ層30が露出する。
この状態で、ウエハ20にイオンミリングを施す。イオンミリングにより、磁性膜26によって被覆されていない部分のキャップ層30とその下地層であるめっきシード層22が除去される。図1(e)は、キャップ層30とめっきシード層22の露出部分をエッチングにより除去してウエハ20の表面を露出させ、主磁極12を形成した状態を示す。主磁極12は、キャップ層30とめっきシード層22を下地層として磁性膜26をめっきにより形成されてなる。
キャップ層30とめっきシード層22の露出部分をイオンミリングによりエッチングすることによって主磁極12の側面にキャップ層30の導電性材とめっきシード層22のRuが付着するが、前述したように、キャップ層30はきわめて薄いから、主磁極12の形状を劣化させることはなく、まためっきシード層22を構成するRuは非磁性材であって主磁極12の磁気的な特性に影響を及ぼすことはない。すなわち、主磁極12の磁気的な実効端面の形状がキャップ層30およびめっきシード層22によって損なわれることはない。
本実施形態の製造方法による場合は、磁性膜26を電解めっきによって形成する際にめっき膜の析出レートが安定し、Ruからなるめっきシード層22の表面状態によってめっき膜の析出レートが変動することを抑えることができる。これによって、主磁極12を所定の厚さ、所定の端面形状に形成することが可能となる。
このように、めっきにより磁性膜を形成して磁極とする場合に、磁性膜の析出レートを安定させて磁極の形成精度を向上させる方法は、垂直磁気ヘッドのように高密度記録が求められる磁気ヘッドの製造に効果的に利用することができる。
図2、3は、キャップ層としてNiFeを使用し、NiFeの厚さを1nm、2nm、5nmとしたキャップ層を設けた場合と、キャップ層を設けない場合について、めっきにより形成される磁性膜の特性を調べた結果を示す。いずれの実験も、めっきシード層22としてRuを50nmの厚さに設け、磁性膜26としてFe70Co30をめっきにより形成して比較した。Ruの厚さはめっき分布とめっき後のシード層除去工程を考慮して決定されるが、10nm〜200nm程度で形成することが望ましい。
なお、図2、3は、キャップ層30をスパッタリングにより形成し、次いでレジストパターン24を形成した後、めっき膜の濡れ性を向上させるために施すO2プラズマ処理(ICP)の処理時間を横軸として測定値を示している。
なお、めっき液は、Co、Feイオンを供給するために、それぞれの金属の硫酸塩試薬を使用し、その他に、硼酸、導電性付与剤として塩化ナトリウム、応力緩和剤としてサッカリンナトリウムを使用した。めっきは、約64KA/mの直流磁界中で行った。pHは、2.0〜3.0である。電流は、平均電流密度を3〜25mA/cm2とし、デューティーサイクル5〜75%、周波数1〜100Hzのパルス電流を印加した。めっき浴温度は20〜35℃である。
図2は、キャップ層30を設けた場合とキャップ層30を設けない場合とで、磁性膜26の組成が変化するか否かを調べたものである。図2に示すように、キャップ層30の厚さによっても、キャップ層30の有無によっても、めっきによって形成された磁性膜26の組成が変わらないことを示す。また、磁性膜26の組成は、プラズマ処理時間によっても実質的に変わらない。
図3は、プラズマ処理時間によって磁性膜26の析出レートがどのように変化するかを調べた結果を示す。この図3の実験結果は、特徴的な結果を示すもので、キャップ層30を設けないものでは、プラズマ処理時間によって磁性膜26の析出レートが大きく変動し、プラズマ処理時間が長くなると磁性膜26の析出レートが小さくなる傾向にあることを示す。これは、Ruが酸素と反応して酸化物をつくりやすい性質をもっていることから、Ruからなるめっきシード層22の表面の性状がかなり変化したためと考えられる。
一方、NiFeのキャップ層30を設けたものでは、プラズマ処理時間が長くなると析出レートがわずかに小さくなる傾向はみられるものの、キャップ層30を設けない場合と比較すると、析出レートがきわめて安定している。すなわち、キャップ層30を設けたことによってめっきシード層22を安定化させる作用が生じていることがわかる。なお、キャップ層30としたNiFeの厚さが1nm、2nm、5nmのいずれについても顕著な改善効果が見られ、キャップ層30の厚さが1nm以上で析出レートの変動が抑えられることがわかる。
図4、5、6は、キャップ層30としてNiFeを1nm、2nm、5nmとしたものについて、前述したプラズマ処理時間によって磁性膜の磁気的特性がどのように変動するかを測定した結果を示す。
図4は、困難軸方向のヒステリシスカーブの傾き(Hk)を示すもので、キャップ層30の厚さの相違によってHkの値は若干相違するものの、プラズマ処理時間によってHkの値は大きく変動はしない。
また、図5は困難軸方向での保磁力、図6は容易軸方向での保磁力を測定した結果を示す。これらの測定結果も、キャップ層30として設けたNiFeの厚さによって保磁力が若干相違するが、プラズマ処理時間によって保磁力の値は大きく変化しない。
これらの測定結果は、キャップ層30を設けることによって、めっき膜の析出レートを安定させ、磁性膜の磁気的な特性についても安定化させていることを示す。
本発明に係る磁気ヘッドの製造方法によれば、めっきシード層としてRuを使用して磁性膜を形成して磁極とする際に、磁性膜を安定させて形成することができるから、図7に示す垂直磁気ヘッドにおいては、主磁極12をめっきによってする際に好適に使用することができる。主磁極12は高飽和磁束密度を有し、かつ軟磁気特性にすぐれることが求められる。Ruをめっきシードに使用することにより、主磁極12の磁性膜としてFeCo等の高Bs材を使用して、かつ主磁極12の軟磁気特性を改善することができ、またキャップ層30を設けることにより主磁極12となる磁性膜の膜厚を精度よく制御して主磁極12の形状制御を的確に行うことができる。
なお、本発明方法は垂直磁気ヘッドのライトヘッドを構成する主磁極に限らず、水平磁気ヘッドのライトヘッドを構成する下部磁極の先端磁極を形成する場合、また、めっきにより磁性膜を形成して上部磁極を形成する際等においても利用することができる。
本発明による磁性膜の製造工程を示す説明図である。 めっきによる磁性膜の組成(Feの組成)を測定した結果を示すグラフである。 プラズマ処理時間に対する磁性膜のめっき析出レートを示すグラフである。 プラズマ処理時間に対する磁性膜の困難軸方向のヒステリシスカーブの傾き(Hk)を示すグラフである。 プラズマ処理時間に対する磁性膜の困難軸方向の保磁力(Hc)を示すグラフである。 プラズマ処理時間に対する磁性膜の容易軸方向の保磁力(Hc)を示すグラフである。 垂直磁気ヘッドの構成を示す断面図である。 磁気ヘッドの従来の製造工程を示す説明図である。
符号の説明
8 リードヘッド
10 ライトヘッド
12 主磁極
13 ライトギャップ
14 リターンヨーク
20 ウエハ
22 めっきシード層
24 レジストパターン
26 磁性膜
30 キャップ層

Claims (9)

  1. Ruからなるめっきシード層をめっき給電層として電解めっきにより磁性膜を形成することにより、ライトヘッドの磁極を形成する磁気ヘッドの製造方法において、
    前記Ruからなるめっきシード層を形成した後、めっきシード層の表面に、めっき膜の析出レートを安定化させるキャップ層を形成する工程と、
    前記めっきシード層とキャップ層をめっき給電層として前記磁性膜を形成する工程とを備えることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  2. 前記キャップ層を形成した後、ワークの表面にレジストパターンを形成する工程と、
    前記めっきシード層とキャップ層とをめっき給電層として前記磁性膜を形成した後、前記レジストパターンを除去し、ワークの表面に露出する部位の前記キャップ層とめっきシード層とをエッチングして除去する工程とを備えることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  3. 前記キャップ層を形成する導電性材として、NiP、NiMo、NiFe、CoNiFe、FeCo、Cu、AuFeN、FeCoAlO、PdPtMn、PdMn、PtMn、NiMn、Pd、Pt、Au、Rhのうちから選択される一つを使用することを特徴とする請求項1または2記載の磁気ヘッドの製造方法。
  4. 前記キャップ層を、膜厚1〜10nmに形成することを特徴する請求項3記載の磁気ヘッドの製造方法。
  5. 磁極を構成する磁性材料として、FeCo(60≦Fe≦80at%)を使用することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の磁気ヘッドの製造方法。
  6. 磁極を構成する磁性材料として、CoNiFe(55≦Fe≦80at%、Ni≦20at%)を使用することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の磁気ヘッドの製造方法。
  7. 磁極を構成する磁性材料として、FeNi(75≦Fe wt%)を使用することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の磁気ヘッドの製造方法。
  8. めっきにより磁性膜を形成して磁極形成したライトヘッドを備える磁気ヘッドにおいて、
    前記磁極が形成されている下地層として、Ruからなるめっきシード層と、該めっきシード層の上層にめっき膜の析出レートを安定化させる導電性材からなるキャップ層が形成されていることを特徴とする磁気ヘッド。
  9. 前記キャップ層を形成する導電性材として、NiP、NiMo、NiFe、CoNiFe、FeCo、Cu、AuFeN、FeCoAlO、PdPtMn、PdMn、PtMn、NiMn、Pd、Pt、Au、Rhのうちから選択される一つが使用されていることを特徴とする請求項8記載の磁気ヘッド。
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