JP4316694B2 - カメラ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラ等のカメラ装置に関し、特に、カメラ装置の撮像補助機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ装置で、撮像前の警告や案内等、例えば、セルフタイマーのカウントダウン等を行なったりするものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来行なわれている撮像前の警告や案内等では撮像結果を現像したり(銀塩カメラ)、再生して(デジタルカメラ)画像を確認して見なければわからないという問題点があった。
【0004】
ここで、デジタルカメラ等のカメラ装置では撮像結果を記録し、表示装置に再生するために各種撮像データ、例えば、輝度信号や色信号等を生成したり各種の値を生成するものがある。このようなカメラ装置で撮像データに基づいて撮像後に焦点距離(F値)やシャッタースピード等の撮像条件や、手振れ、ピンボケ、光量不足、水滴や指脂等の付着によるレンズ汚れ等による画像の撮像状態(撮像不良状態)等を使用者に知らせることができれば、画像を再生する前に撮像状態を容易に知ることができるので、即座に撮像現場で撮直し等ができて便利である。
【0005】
本発明は、上記従来技術の問題点および課題を解決するためになされたものであり、撮像時の撮像条件や画像の撮像状態を撮像後に使用者に報知し得るカメラ装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、撮像された被写体画像を記録媒体に記録するカメラ装置において、撮影指示の有無を検出する撮影指示検出手段と、前記撮影指示検出手段により撮影指示が検出された後、撮像素子より画像信号を取得する処理と、この取得した画像信号に所定の信号処理を施して記録部に記録する処理とを実行する撮影記録手段と、前記撮像素子より得られる画像信号を積分することにより1ライン分の画素値を積分した積分値を出力する積分出力手段と、前記積分出力手段により出力された前記積分値を保持する保持手段と、前記撮影指示検出手段により撮影指示が検出された場合に、前記保持手段に保持されている前記積分値と前記積分出力手段より新たに出力される前記積分値との差が所定値よりも大きいか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により差が所定値よりも大きいと判定された場合に報知を行う報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、更に、前記積分出力手段は、前記撮影記録手段による前記所定の信号処理の出力を積分して前記1ライン分の画素値を積分した積分値を得ることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
<回路構成例>
図1は、本発明を適用したカメラ装置の一実施例としてのデジタルカメラの回路構成例を示すブロック図であり、図1(a)で、デジタルカメラ100は、音声出力部10、光学系11、信号変換部12、信号処理部13、DRAM14、制御部20、操作部30、表示部40、OSDデータ用ROM45、記録部50および電源90を有している。なお、音声メモリーを備えるように構成してもよい。また、温度計測器、湿度計測器、高度計等の環境条件計測器や振動検知装置などの撮像状態検知装置とそれらに接続するA/D変換器を設けるようにしてもよい。
【0013】
音声出力部10(図2)は、撮像状態等を撮像者に報知するための音声メッセージ等を出力する。
【0014】
光学系11は、撮像レンズ111と光量測定装置を含む自動絞り機構112を含み、撮像レンズ111を介して集光された被写体像の光束を後段のCCD上に結像させる。
【0015】
信号変換部12は、CCD,CCD駆動用タイミング信号生成回路,CCD駆動用垂直ドライバ,自動利得制御回路およびA/D変換器を含み、前段の光学系11を介してCCDに結像した画像を電気信号に変換し、デジタルデータ(以下、画像データ)に変換して一定の周期で出力する。
【0016】
信号処理部13は、カラープロセス回路およびDMAコントローラを有し、信号変換部12からの出力をカラープロセス処理して、デジタルの輝度、色差マルチプレクス信号(YUVデータ)とし、YUVデータをDRAM14の指定領域にDMA(ダイレクトメモリーアクセス)転送し、展開する。また、信号処理部13は記録保存の際にDRAM14に書込まれているYUVデータを読み出してJPEG圧縮処理を施す。また、記録部50を介して取り込まれた記録媒体(メモリーカード)51に保存記録されていた画像データに伸張処理を施してYUVデータを再生する。
【0017】
制御部20は図1(b)に示すように、CPU21、RAM22、ROM23およびタイマー24を有している。
【0018】
CPU21は、上述の各回路および図示しない電源切換えスイッチ等にバスラインを介して接続し、ROM23に格納されている制御プログラムによりデジタルカメラ100全体の制御を行なうと共に、操作部30からの状態信号に対応してデジタルカメラの各機能の実行制御、例えば、ROM23内に格納された各処理手段の実行による各機能の実現のための実行制御、を行なう。
RAM22はデータ或いは処理結果の一時記憶および中間作業領域等に用いられる。
ROM23は上述の制御プログラムおよびデジタルカメラ100のその他の各機能を実行させるためのプログラムを記録する記録媒体であり、PROM、FROM(フラッシュROM)等が用いられる。
【0019】
操作部30は、処理モード切換えスイッチ、機能選択用ボタン(複数個)、メインスイッチ、ストロボ設定ボタン、セルフタイマー設定ボタン36、シャッターボタン37、画像データ出力用ボタンおよび記録/再生モード切換えスイッチ等のスイッチやボタンを構成部分とし、これらのスイッチ或いはボタンが操作されると状態信号がCPU21に送出される。
【0020】
表示部40は液晶ディスプレイ装置等の表示装置から構成されており、撮像時に被写体画像が表示されるので、画面をファインダとして用いることができる。また、再生モード時には再生画像を表示できる。
ROM45には、表示部40に表示するOSD(0n Screen Display;挿入表示)用の記号や、図形および文字等の情報および撮像状態コードと撮像状態報知用のデジタル化された音声データの組が記録(登録)されている。
【0021】
記録部50は記録媒体を収容しCPU21の制御により記録媒体51上に信号処理部13からの画像データを記録する。なお、実施例では記録部50は記録媒体としてのメモリーカード51を着脱可能に構成し、データの書込/読み出しを行なうように構成したが、フラッシュメモリー等の内部に固定された記録媒体にデータの書込/読み出しを行なうように構成してもよい。
なお、ROM45に代えてメモリーカード51にOSD用の記号や、図形および文字等の情報および画像の撮像状態コードと撮像状態報知用のデジタル化された音声データの組を記録(登録)するようにしてもよい。
【0022】
<音声出力部>
音声出力部10は、画像の撮像状態メッセージを音声出力する。撮像状態メッセージはROM45(或いはメモリーカード51)の音声データ登録リスト452に登録されており(図3)、撮像後にCPU21を介して状態コードに対応する撮像時の画像の撮像状態メッセージ(音声データ)が音声出力部10に与えられる。
図2は音声出力部10の構成例を示すブロック図であり、音声出力部10は、CPU21を介してROM45から取り出されたデジタルデータ(音声データ)をD/A変換してアナログデータ(音声信号)とするD/A変換器101と、D/A変換器101の出力を整形して出力用音声信号を得る音声信号処理部102と、音声信号処理部102からの音声信号を音声に変換して出力するスピーカ103を有している。
【0023】
<音声データ登録リストの例>
図3はROM45に登録されている音声データの例を示す説明図であり、ROM45には音声データ登録リスト452用の領域が確保され、音声データ登録リスト452には画像の撮像状態を示す状態コードと対応の撮像状態メッセージ(音声データ)がデジタル化されて登録されている。
図3の例では、コード「00」には画像の撮像不良状態が発見されなかったことを意味するメッセージ「OKです」が対応し、以下、コード「01」,「02」〜「n」には撮像時に生じた撮像不良状態と対策を報知するメッセージがそれぞれ対応付けられて登録されている。
【0024】
<実施形態1> 撮像条件の報知
本実施形態では、図1の構成に加え、図示しない温度計測器、湿度計測器、高度計等の環境条件計測器とそれらに接続するA/D変換器を設け、各計測器により測定された各計測値はA/D変換器によりデジタル化されてCPU21を介してRAM22に一時的に記憶され、時間経過にしたがって更新されるように構成している。
デジタルカメラ100で被写体を撮像後、メモリーカード51に当該被写体の画像データを記録し終るまでに、記録密度によって異なるが若干の時間T(1〜2秒、高密度のものでは10秒程度)がかかっている。
【0025】
本実施形態では、上記時間Tの間に表示部40に焦点距離(F値)、シャッタースピード、撮像モード等の撮像条件や、上述の環境条件計測値によって得られた温度や湿度、高度等の撮像環境条件を表示または音声出力する。また、表示または音声出力された撮像条件および撮像環境条件をメモリーカード51に記録することもできる。
【0026】
図4は、撮像条件検出手段の構成を示すブロック図であり、撮像条件検出手段210は、撮像条件取得手段211、撮像環境条件検知手段212、および撮像条件出力手段213を有している。また、撮像条件記録手段214を設けてもよい。
【0027】
撮像条件取得手段211は、デジタルカメラ100が撮像過程で得る様々な値、例えば、F値、シャッタースピード(SP)、光量、電圧、モード、操作指示……等のうち、撮像時点での撮像条件を示す値(本実施例では、F値、シャッタースピード、モード)を表示用撮像条件として取得する。すなわち、デジタルカメラ100では撮像過程でCPU21の制御動作および各種処理実行により得る様々な値をRAM22或いはDRAM14の所定の領域に一時的に記憶する。
従って、表示用撮像条件がどの領域に記憶されているかを知ることができる。そこで、撮像条件取得手段211は撮像時点(シャッター37が押し下げられた時点)にそれら記憶領域を調べて表示用撮像条件値を取り出すことができる。
【0028】
撮像環境条件検知手段212は、撮像時点から撮像された被写体の画像データが記録され終わるまでの間に、上述の各環境条件計測器からの新たな計測値によって撮像時点での計測値(撮像時点でRAM22に記憶されている計測値)が更新されないようにして計測値を固定し、周囲温度、湿度、高度等を取り出す。
【0029】
撮像条件出力手段213は、撮像条件取得手段211および撮像環境条件検知手段212で得た撮像条件値および環境条件値を、撮像時点から撮像された被写体の画像データが記録され終わるまでの間、表示部40に表示する(図5)。
【0030】
図5は、デジタルカメラ100での撮像条件表示の一実施例を示す図であり、表示部40の画面には撮像時の被写体画像(静止画)41および撮像条件(F値、シャッタースピード(SP)および温度(℃))42が表示されている。
【0031】
図6は撮像条件表示動作の一例を示すフローチャートであり、図5の画像41の撮像条件42を表示する場合を例として説明する。
デジタルカメラ100の電源スイッチをオンにすると、温度計測器からの計測値がRAM22に取込まれ、一時的に記憶される(S1)。
記録モードでデジタルカメラ100を被写体に向けると、被写体画像が取込まれ、スルー画像が表示部40に表示される。また、デジタルカメラ100の動作により得られる各種条件値がRAM22またはDRAM14の所定領域に一時記憶される(S2)。
撮像されたか否か(シャッターボタン37が押し下げられたか否か)を調べる(S3)。
上記S3で、撮像された場合には、その時点での画像データがDRAM14に取込まれ、圧縮処理等が開始されメモリーカード51への記録が開始される。また、取込まれた画像(静止画)が表示部40の画像表示領域に表示される。また、記録の開始とほぼ同時に、RAM22或いはDRAM14の所定の領域に一時的に記憶されているF値およびSP値を取り出すと共に、温度計測器からの計測値を撮像時点の計測値で固定して周囲温度(℃)を取り出す(S4)。
取り出されたF値、SP値、および温度を、表示部40の撮像条件表示領域に表示する(S5)。
取込まれた画像のメモリーカード51への記録が終了するまで上記S5の撮像条件表示を続行する(S6)。
【0032】
上記実施例では撮像条件を表示出力する場合を例としたが、撮像条件を音声出力部10から音声出力するようにしてもよい。音声出力の例として、ROM45或いはメモリーカード51にF値やSP値および温度等の数値メッセージ(音声データ)と単位メッセージ(音声データ)を格納しておき、出力時に撮像条件値に合わせて合成し、音声出力部10に送って音声出力部10から音声出力することができる。
【0033】
<実施形態2> 画像の撮像状態の報知
本実施形態では、撮像後に画像の撮像状態(以下、撮像状態と記す)、例えば、カメラの手振れ、ピンボケ、光量不足、汚れ等の有無を使用者に報知する。
報知方法として、以下の実施例では、図1の構成例のように音声出力部を備え撮像状態を音声メッセージによって使用者に報知する例について述べるが、液晶ディスプレイのような表示装置に撮像状態をメッセージ表示するようにしてもよく、また、ランプ表示等によって撮像状態を報知することもできる。
【0034】
[撮像状態検出手段]
図7は、撮像状態検出手段の構成を示すブロック図であり、撮像状態検出手段220は、撮像状態検知手段221−1〜221〜n、撮像状態分析手段222、および撮像状態データ出力手段223を有している。
【0035】
撮像状態検知手段221は、デジタルカメラ100の撮像時の状態や画像の状態を検知する各手段(装置、回路或いはプログラムモジュール)221−1〜221〜nから構成されている。例えば、撮像状態検知手段221−1としてカメラの手振れ検知用に振動検知器を、撮像状態検知手段221−2としてピンボケ検出用に信号処理部13のカラープロセス回路を、撮像状態検知手段221−3として光量不足検出用に自動絞り機構112の光量測定装置を、撮像状態検知手段221−4としてレンズ汚れの検出用に信号処理部13のカラープロセス回路を用いることができる。また、後述するように、手振れ検知にカラープロセス回路からの信号を用いることもできる。
【0036】
撮像状態分析手段222は、撮像状態検知手段221−1〜221〜nに対応する撮像状態分析モジュール222−1〜222〜nで構成され、撮像状態検知手段221−1〜221〜nで得たそれぞれの状態を分析して、その撮像状態を判定し、その結果を撮像状態検出フラグテーブル(図8)の対応の撮像状態フラグにセットする。
【0037】
図8は、撮像状態検出フラグテーブルの一実施例を示す図であり、撮像状態検出フラグテーブル80はRAM22に設けられ、1桁のOKフラグ1個とそれぞれ1桁(1バイト)の状態フラグ領域n個からなっている。
状態フラグ1〜nは撮像状態分析モジュール222−1〜222−nに対応して設けられる。撮像状態分析手段は撮像状態分析モジュール222−1〜222ほnの各分析結果について撮像された画像に異常状態がない(或いは、不良状態がない)ものには対応のフラグをオフ(=0)とし、異常状態がある(或いは、不良状態がある)ものについては対応のフラグをオン(=1)とする。また、すべての状態フラグがオフの場合にはOKフラグをオンとし、各状態フラグのうちオンの状態フラグが1つでもあった場合にはOKフラグをオフとする。図8の例では、状態フラグが全てオフであり、OKフラグがオンの状態が示されている。
【0038】
撮像状態データ出力手段223は、撮像状態検出フラグテーブル80(図8)のOKフラグを調べ、OKフラグがオンの場合には音声データ登録リスト452の状態コード「00」に対応する音声データ(撮像状態メッセージ)をCPU21を介して音声出力部10に送出する。また、OKフラグがオフの場合には、撮像状態検出フラグテーブル80の各状態フラグ01〜nのうちオンのフラグ番号iを音声データ登録リストの状態コード「i」に対応させ、状態コード「i」に対応する音声データをCPU21を介して音声出力部10に送出する。オンの状態フラグが複数ある場合には、順次、対応する音声データを音声出力部10に送出する。
【0039】
図9は、撮像状態報知動作の一例を示すフローチャートである。
記録モードでは撮像前にはスル−画像が表示部40に表示されているが、それと同時に、デジタルカメラ100に設けられた振動検知装置による振動測定や、光量測定装置による光量測定や、カラープロセス回路による各種信号の生成等による画像の取込状態検知が行なわれる(T1)。
CPU21はシャッターボタン37が押されたか否かを調べ(T2)、シャッターボタン37が押されると、撮像時点において検知された各種状態データを対応の状態分析モジュールで分析する(T3)。
上記S3での分析結果がそれぞれの対応の閾値を超えたか否かを調べ(T4)、超えたものについては画像に不良状態ありとして撮像状態検出フラグテーブル80の対応の状態フラグをオンにし(T5)、対応の閾値以下のものについては対応の状態フラグをオフとする(T6)。また、全ての状態フラグがオフか否かを調べ(T7)、全てがオフの場合にはOKフラグをオンとし(T8)、1つでもオンの状態フラグがある場合にはOKフラグをオフとする(T9)。
音声データ登録リスト452から、撮像状態検出フラグテーブル80のオンの状態フラグに対応する音声データを取り出して音声出力部10に送出する(T10)。音声出力部10では受け取った音声データを音声信号に復元して撮像状態メッセージを音声出力し、検知した撮像状態を撮像者等に報知する(T11)。
【0040】
[状態検出の実施例(イ)]
以下に、撮像状態検知手段221の一実施例として振動検知装置を用い、振動検知装置により撮像時の手振れを検知して撮像後に報知する例について述べる。
【0041】
図10は振動検知装置を用いた撮像状態検知手段221−1の要部ブロック図であり、振動検知装置60はデジタルカメラ本体100(図1)の撮像レンズ111の近くに設けられている。
【0042】
振動検知装置60として本実施例では圧電素子(ピエゾ素子)61を用いた振動検知装置を使用している。圧電素子としてピエゾ素子を用いた振動検知装置は振動により圧電素子に歪力が伝達されると圧電素子は歪みの大きさに応じた電圧を生じるので、これを増幅器62によって増幅してA/D変換器63によりデジタル信号に変換して制御部20に送出する。
【0043】
振動検知装置60は、使用者がデジタルカメラ100’を動かすたびに作動すると撮像時の手振れの検知が困難となるので、撮像時のみ作動するようにデジタルカメラ100を構成する。このために、シャッターボタン37が押し下げられてから時間t後に撮像がなされるようにし、且つシャッターボタン37が押されない場合は振動検知装置60からの信号を受け入れず、シャッターボタン37が押された時点で振動検知装置60からの信号を受入れ可能にする。そして、シャッターの押し下げ後から時間tの間に振動検知装置60により検知された振動値が閾値λより大きい場合に手振れが生じたものと判定する。
【0044】
図11は、振動検知装置を用いた手振れ検知時の撮像状態報知動作例を示すフローチャートである。
制御部20は、シャッターボタン37が押されたか否かを調べ(U1)、押された場合には振動検知装置60からの信号を受け取って閾値λと比較し(U2)、閾値λより大きい場合には撮像状態検出フラグテーブル80の状態フラグ1をオンにしてU6に移行する(U3)。
上記U3で、振動検知装置60からの信号が閾値λ以下の場合には時間tを経過したか否かを調べ(U4)、時間tを経過していない場合には上記U2に戻り、時間tを経過した場合には撮像状態フラグ1をオフにする(U5)。
全ての状態フラグがオフか否かを調べ(U6)、全てがオフの場合にはOKフラグをオンとし(U7)、1つでもオンの状態フラグがある場合にはOKフラグをオフとする(U8)。
音声データ登録リスト452から、撮像状態検出フラグテーブル80のオンの状態フラグに対応する音声データを取り出して、音声出力部10に送出する(U9)。音声出力部10では、受け取った音声データを音声信号に復元して撮像状態メッセージを音声出力して撮像者等に検知した撮像状態を報知する(U10)。
【0045】
上記動作により、手振れがあった場合には上記ステップU2〜U4で状態フラグ1がオンにされ、ステップU9で音声データ登録リスト425からコード「01」に対応の音声データが取り出されて音声出力部10に送られ、ステップU10で音声出力部10により、受け取った音声データが音声に復元され、手振れがあった旨の撮像状態メッセージ「手振れがありました、撮り直して下さい」が音声出力され撮像者等に報知される。
【0046】
なお、上記実施例では振動検知装置60を圧電素子を用いた振動検知装置として構成したが、振動検知装置60をフォトセンサーを用いて構成することもできる。
また、図11と同様の動作で自動絞り機構112の光量測定装置を撮像状態検知手段として光量不足を検知して報知することもできる。
この場合には、図11のステップU2,U3で検知された光量が閾値ν以下のときに撮像状態検出フラグテーブル80の状態フラグ3をオンにするようにし、時間tを経過するまで光量が閾値νより大きい場合にはステップU5で撮像状態フラグ3をオフにするようにする。
【0047】
[状態検出の実施例(ロ)]
信号処理部13のカラープロセス回路では、画像データから輝度信号、色成分信号等を分離し、生成する。
【0048】
図12は、信号処理部13のカラープロセス回路の構成例を示すブロック図である。
図12で、カラープロセス回路131は、R成分積分器1311,G成分積分器1312,B成分積分器1313,AE(オートアイリス)用積分器1314,AF(オートフォーカス)用フィルタ1315,AWB回路1317,および信号合成回路1318を有している。
【0049】
CCDで光電変換された画像信号は、信号変換部12のA/D変換器でA/D変換されカラープロセス回路131に入力される。
カラープロセス回路131では、入力信号に対しオートアイリス(AE)用信号,オートホワイトバランス(AWB)用信号,オートフォーカス(AF)用信号,およびY,Cb,Cr信号の生成処理等を行なう。
【0050】
AE用積分器1314では入力信号を積分してその積分値を出力し、AF用フィルタ1315では入力信号からコントラストオートフォーカス用高周波を検出するため、入力信号に対しハイパスフィルタ(HPF)をかけた後にその出力の積分値を出力し、AWB回路1317ではR成分積分器1311,G成分積分器1312およびB成分積分器1313によって積分された各成分の積分値を出力する。これら積分出力は制御部20に入力され、制御部20はこれらの信号を基に信号処理部12のAGCに与えるゲインや、シャッタースピードや、レンズ111を制御する制御信号を出力する。したがって、上記カラープロセス回路131を撮像状態検知手段221の一つとして、カラープロセス回路131の積分出力を用いて撮像状態を検知することができる。
【0051】
以下に、撮像状態検知手段221の一実施例としてデジタルカメラ100の撮像データ(カラープロセス回路131の積分出力)を用いて撮像時の手振れを検知して撮像後に報知する例について述べる。
【0052】
図13は、手振れ検出に用いるAF用高周波の積分出力分布の例を示す分布図であり、(a)は撮像時点より時間tだけ前の積分出力の分布図、(b)は手振れのない場合の撮像時点での積分出力の分布図、(c)は手振れがあった場合の撮像時点での積分出力の分布図、(d),(e)は手振れの有無による差分の変化を示す図である。
【0053】
撮像時点より時間tだけ前のAF用フィルタ1315の積分出力をY0-t とし(a)、撮像時点で手振れ等がない場合の積分出力をY0とすると(b)、手振れが全くなければ時間tの間の積分出力の差ΔY=Y0ーY0-tは一定値Cとなって(d)に示すようにライン全体にわたって一定となる。
しかし、撮像時点で手振れ等があった場合には時間tだけ前の積分出力Y0-t と撮像時点での積分出力Y’0の差ΔY’=Y’0−Y0-tは(e)に示すようにライン上で変動する。
【0054】
そこで、AF用高周波の積分値を時間t’(t’≦t)毎にサンプリングして、1回前の積分値との差が1ライン分にわたって閾値ρ以内か否かを調べることにより手振れ等の振動により画像がぶれたか否かを検知できる。
なお、理想的には積分出力の差ΔY=Y0−Y0-t=Cの場合が手振れなしの場合であるが、実施上は手でカメラを固定したつもりでも呼吸等の間合いに小さな振動が生じること、三脚等の器具でカメラを固定しても地面の振動が伝達されること、およびカメラの構造や解像度上、多少の振動は無視できる等の実施上の要素を考慮してカメラの性能上振動を吸収できる範囲で閾値ρを定めることが望ましい。
【0055】
図14は、AF用高周波を用いた手振れ検知時の撮像状態報知動作例を示すフローチャートである。
記録モードでは、入力された画像信号を基にカラープロセス回路131でAF用信号が出力され、AE用積分器1314で積分される(V1)。
1ライン分の積分値はRAM22に記録され、時間t’毎にサンプリングされ、前回および今回のサンプリング値がRAM22に保持される(V2)。
制御部20は、シャッターボタン37が押されたか否かを調べ(V3)、押された場合には前回のサンプリング値とシャッターボタン37が押された時点の1ライン分の積分値との差ΔYを閾値ρと比較し(V4)、閾値ρより大きい場合には撮像状態検出フラグテーブル80の状態フラグ1をオンにしてV7に移行し(V5)、差が閾値ρ以下の場合には撮像状態フラグ1をオフにする(V6)。全ての状態フラグがオフか否かを調べ(V7)、全てがオフの場合にはOKフラグをオンとし(V8)、1つでもオンの状態フラグがある場合にはOKフラグをオフとする(V9)。
音声データ登録リスト452から、撮像状態検出フラグテーブル80のオンの状態フラグに対応する音声データを取り出して、音声出力部10に送出する(V10)。音声出力部10では受け取った音声データを音声信号に復元して撮像状態メッセージを音声出力して撮像者等に検知された撮像状態を報知する(V11)。
【0056】
上記動作により、手振れがあった場合には撮像データを基に、上記ステップV3〜V5で状態フラグ1がオンにされ、ステップV10で音声データ登録リスト452からコード「01」に対応の音声データが取り出されて音声出力部10に送られ、ステップV11で音声出力部10により、受け取った音声データが音声に復元され、手振れがあった旨の撮像状態メッセージ「手振れがありました、撮り直して下さい」が音声出力され撮像者等に報知される。
【0057】
なお、図14とほぼ同様の動作でカラープロセス回路113を撮像状態検知手段として時間t内の輝度信号およびAF用高周波の分布の差を基にピンボケ状態を検知して報知したり、撮像時の輝度信号を基に光量不足を検知して報知したり、撮像前と撮像時の色分布信号の差(或いは特徴)を基に画像の汚れを検知して報知することもできる。
【0058】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、撮像素子より得られる画像信号を積分することにより得られる1ライン分の画素値を積分した積分値を保持しておき、撮影指示が検出された場合に、前記保持されている1ライン分の画素値を積分した積分値と新たに得られる1ライン分の画素値を積分した積分値との差が所定値よりも大きい場合に報知を行うようにしたので、例えば、手ぶれなどの検出処理を正確且つ短時間に行うことができ、使用者は撮影記録の状態に対してどのような影響があるかを素早く正確に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカメラ装置の一実施例としてのデジタルカメラの回路構成例を示すブロック図である。
【図2】音声出力部の構成例を示すブロック図である。
【図3】登録されている音声データの例を示す説明図である。
【図4】撮像条件検出手段の構成を示すブロック図である。
【図5】デジタルカメラでの撮像条件表示の一実施例を示す図である。
【図6】撮像条件表示動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】撮像状態検出手段の構成を示すブロック図である。
【図8】撮像状態検出フラグテーブルの一実施例を示す図である。
【図9】撮像状態報知動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】振動検知装置を用いた撮像状態検知手段の要部ブロック図である。
【図11】振動検知装置を用いた手振れ検知時の撮像状態報知動作例を示すフローチャートである。
【図12】信号処理部のカラープロセス回路の構成例を示すブロック図である。
【図13】手振れ検出に用いるAF用高周波の積分出力分布の例を示す分布図である。
【図14】AF用高周波を用いた手振れ検知時の撮像状態報知動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
40 表示部(表示装置)
51 メモリーカード(記録媒体)
100 デジタルカメラ(カメラ装置)
211 撮像条件取得手段
212 撮像環境条件検知手段
213 撮像条件出力手段(出力手段)
221 撮像状態検知手段
222 撮像状態分析手段
223 撮像状態報知手段(報知手段)
Claims (2)
- 撮像された被写体画像を記録媒体に記録するカメラ装置において、
撮影指示の有無を検出する撮影指示検出手段と、
前記撮影指示検出手段により撮影指示が検出された後、撮像素子より画像信号を取得する処理と、この取得した画像信号に所定の信号処理を施して記録部に記録する処理とを実行する撮影記録手段と、
前記撮像素子より得られる画像信号を積分することにより1ライン分の画素値を積分した積分値を出力する積分出力手段と、
前記積分出力手段により出力された前記積分値を保持する保持手段と、
前記撮影指示検出手段により撮影指示が検出された場合に、前記保持手段に保持されている前記積分値と前記積分出力手段より新たに出力される前記積分値との差が所定値よりも大きいか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により差が所定値よりも大きいと判定された場合に報知を行う報知手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ装置。 - 前記積分出力手段は、前記撮影記録手段による前記所定の信号処理の出力を積分して前記1ライン分の画素値を積分した積分値を得ることを特徴とする請求項1記載のカメラ装置。
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