JP4316204B2 - 部品情報支援方法および部品情報支援システム - Google Patents

部品情報支援方法および部品情報支援システム Download PDF

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CAD(Computer Aided Design)システムなどのコンピュータ装置を利用した製品設計/製造を行う分野において、部品メーカが提供する部品情報およびCAD設計用図面データのうちから設計に最適な部品を検索しCADシステムに取り込むことを可能とする部品情報支援方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CADシステムなどのコンピュータ装置を利用した製品設計/製造では、部品メーカから提供される部品情報を利用する場合には、製品設計を行う利用者がその各々の部品メーカのサービス方法に準じて部品情報を取得している。部品情報の提供形態は、各社独自のWebサイトで情報発信を行ったり、CD-ROMなどの電子カタログを配布する方法などがある。
【0003】
利用者が設計に利用する最適な部品を検索する場合には、部品メーカ各社が提供しているWebサイトに利用者自身がインターネットを介して訪問し、多数の部品情報の中から最適と思われる部品を利用者が検索することを行っている。
また、CD-ROMにより電子カタログが提供されているような場合には、メーカ毎にCD-ROMを切り換えて検索し、部品情報を入手する必要がある。
【0004】
設計に利用する部品のCAD図面データは、部品の詳細情報とともに部品メーカが提供している場合が多いが、利用者のCADシステムに利用するためにはデータ変換を必要とする場合があり、利用者による手動操作が必要である。また、部品のCAD図面データが部品メーカから提供されていない場合には、部品の詳細情報と対応するようなCAD図形をCADシステム上で作成し、これを登録して用いる必要がある。
【0005】
さらに、製品設計/製造で必要となる部品については、部品メーカが提供する各部品の詳細情報をデータベース化し、設計部門でメンテナンスを実施しているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようにして、製品設計を行う製品設計者にとって、最適部品を検索してその部品情報を入手するためには、非常な時間と労力を必要とする。たとえば、各部品メーカが提供する部品情報は、自社製品のみを独自のWebサイトで発信しているので、製品設計者が求める最適部品を検索するためには、各社のWebサイト上での操作方法を把握する必要があり、検索した部品情報も最適と思われる部品メーカ各社のものを集めて、設計者自身が比較検討する必要がある。さらに、検索した最適部品の情報を蓄積するためには、自社のデータベース形式に合わせてデータを加工する必要があり、部品のCAD図面データと実際に調達する部品の詳細情報との関連性を維持するためには、マニュアル操作によりデータのメンテナンスが必要となる。
【0007】
また、製品設計/製造で必要な部品の詳細情報については、各部品メーカが提供する部品の提供販売情報が変更されるたびに、設計部門では膨大なデータベースの更新、メンテナンスを実施する必要がある。
さらに、部品メーカ各社にとっては、新規顧客の開拓や小口販売への対応へと販売規模の拡大化を図るために、Webサイトの利用者の情報や部品の詳細データがどのように利用されたかを把握することが有用である。
【0008】
本発明は、CAD設計者による最適部品の検索と部品情報の収集/蓄積、部品調達手配などを容易にし、メンテナンスの必要な部品の詳細情報に関してデータベース化を不要とし、自社の製品設計/製造管理システムへ応用できる仕組みを実現し、部品メーカにとっても営業効果の拡大化を図ることを可能とする部品情報支援方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る部品情報支援方法は、部品メーカがインターネット上で公開する部品のカタログデータ、部品詳細データ、CAD図面データなどの部品データに関してユーザ端末からの検索要求を受け付け、検索要求に対応する部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスを取得し、リンクアドレスから取得した部品データを前記ユーザ端末に送信する特定Webサイトを提供し、ユーザ端末に設定されるCADシステムとWebブラウザとを連携させてCADシステムで必要となる部品データに関してWebブラウザを介して特定Webサイトに検索要求を行い、検索要求に対応する部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスおよび部品データを特定Webサイトを介して受信するCAD/ブラウザ連携処理手段を構成する。
【0010】
ここで、特定Webサイトは、部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスを取得してリンクアドレスデータベースを構築するように構成できる。ここでは、各部品メーカから提供される部品の詳細情報について特定Webサイトでデータベース管理せずに、あくまで部品情報を取得するためのリンクアドレスのみをデータベース化することで、データベースのメンテナンス管理を簡素化できるように構成する。
【0011】
また、特定Webサイトは、ユーザ端末からの要求に応じて部品一覧情報を作成してユーザ端末に送信するとともに必要な部品データを選択させるように構成できる。
さらに、特定Webサイトは、ユーザ端末が選択した部品データに基づいてリンクアドレスデータベースを参照し、該当する部品データに関連付けられるリンクアドレスがリンクアドレスデータベースに存在する場合にはそのリンクアドレスにアクセスし、該当する部品データに関連付けられるリンクアドレスがリンクアドレスデータベースに存在しない場合には該当する部品メーカのWebサイトをインターネット上で検索してリンクアドレスを取得し、取得したリンクアドレスをリンクアドレスデータベースに蓄積するとともに、リンクアドレスにアクセスして、該当する部品データを取得してユーザ端末に送信するように構成できる。
【0012】
また、特定Webサイトは、ユーザ端末からの検索要求およびユーザ端末に送信した部品データに関連付けられるリンクアドレスなどの利用者アクセス情報を蓄積し、利用者アクセス情報を各部品メーカに提供するように構成できる。
ユーザ端末は、特定Webサイトを介して部品データを取得し、部品データに含まれるCAD図面データをCADライブラリに登録するとともに、このCAD図面データとリンクアドレスが配置されたCAD図面をCAD図面データベースに格納するように構成できる。
【0013】
また、ユーザ端末は、該当する部品データを取得した際に、CADライブラリに登録されているCAD図面データの変更の必要があるか否かを判断し、変更の必要がある場合にはCADライブラリの情報を更新するように構成できる。この場合にも、ユーザ端末側で部品の詳細情報をデータベース化せずに、CAD図面データのみをCADライブラリに登録することで、データベースのメンテナンスを不要としている。
本発明に係る部品情報支援システムは、部品メーカがインターネット上で公開する部品のカタログデータ、部品詳細データ、CAD図面データなどの部品データに関してユーザ端末からの検索要求を受け付ける検索受付手段と、検索要求に対応する部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスを取得するリンクアドレス取得手段と、リンクアドレスから取得した部品データをユーザ端末に送信する部品データ送信手段と、部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスを蓄積するリンクアドレスデータベースとを備える。
【0014】
ここで、検索受付手段は、ユーザ端末からの要求に応じて部品一覧情報を作成してユーザ端末に送信するとともに必要な部品データを選択させるように構成できる。
また、リンクアドレス取得手段は、ユーザ端末が選択した部品データに基づいてリンクアドレスデータベースを参照し、該当する部品データに関連付けられるリンクアドレスがリンクアドレスデータベースに存在する場合にはそのリンクアドレスにアクセスし、該当する部品データに関連付けられるリンクアドレスがリンクアドレスデータベースに存在しない場合には該当する部品メーカのWebサイトをインターネット上で検索してリンクアドレスを取得し、取得したリンクアドレスをリンクアドレスデータベースに蓄積するように構成できる。
【0015】
さらに、ユーザ端末からの検索要求およびユーザ端末に送信した部品データに関連付けられるリンクアドレスなどの利用者アクセス情報を蓄積する利用者アクセス情報蓄積手段と、利用者アクセス情報を各部品メーカに提供する利用者アクセス情報提供手段とをさらに含む構成とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施形態について図に基づいて説明する。
ユーザ端末1には、製品設計/製造を行うためのCADシステム110と、インターネットを介して種々のWebサイトにアクセス可能なブラウザ120とがインストールされている。ユーザ端末1は、さらに、CADシステム110で必要となる部品データをブラウザ120を介して取得するためにCADシステム110とブラウザ120とを連携させるCAD/ブラウザ連携処理部130、特定Webサイト2へのアクセスを行うための特定WebサイトURL送信部121、特定Webサイト2から取得した部品一覧をブラウザ120上で展開して表示する部品一覧メニュー表示部140、部品一覧からユーザが必要な部品選択指示を受け付けるための部品選択処理部141、ユーザが選択した部品選択指示に基づく提供企業情報を特定Webサイトに送信する提供企業情報送信部142、特定Webサイト2から送信されてくる部品詳細情報を受信する部品詳細情報受信部150、受信した部品詳細情報をブラウザ120上で展開して表示させる部品詳細情報表示部151、CAD/ブラウザ連携処理部130を介して提供企業情報、CAD図面データを取得するデータ取得部131、CADシステム110で作成されたCADデータを蓄積するCAD図面データベース111、部品のCAD図面データや提供企業情報などを蓄積するCADライブラリ112などを備えている。
【0017】
特定Webサイト2は、ユーザ端末1からの要求に応じて部品一覧情報を送信する部品一覧情報送信部210、ユーザ端末1からの要求に応じて部品メーカを選択する部品メーカ選択部221と部品データを検索するための部品検索部222を含む提供企業情報変換部220、部品データに関して参照先のURLを送信して該当する部品メーカへのアクセスを行う参照先URL送信部230、部品データを参照するための部品メーカのWebサイト上のURLを蓄積するリンクアドレスデータベース240、ユーザ端末1からの検索要求に応じてアクセスを行ったURL情報などを蓄積する利用者アクセス情報データベース250、ユーザ端末1からの要求に応じて参照した部品メーカのURLを取得してリンクアドレスデータベース240に格納する参照先URL格納処理部260、ユーザ端末1からの要求に該当する部品データを受信する部品詳細情報受信部280、受信した部品詳細情報をユーザ端末1に送信する部品詳細情報送信部270などを備えている。
【0018】
特定Webサイト2は、インターネットを介して各部品メーカのWebサイトにアクセス可能となっており、たとえば、部品メーカAのWebサイト3-1に設定されている部品データベース31-1、部品メーカBのWebサイト3-2に設定されている部品データベース31-2、部品メーカCのWebサイト3-3に設定されている部品データベース31-3にアクセスを行い、ユーザ端末1からの要求に応じた部品データを取得してユーザ端末1に送信する。
【0019】
ユーザ端末1は、製品設計/製造に用いられる部品を調達するための部品調達EDI(Electronic Data Interchange)システム4、設計・開発に関わるすべての情報を一元管理するための製品データ管理(PDM:Product Data Management)システム5などと連携させることができる。
この実施形態におけるフローチャートを図2に示す。
【0020】
ユーザ端末1(CAD設計部門)では、設計者によりCADシステム110が起動されると製品設計のためのCAD図面作成ジョブを実行し、ステップS101において、CAD設計時に必要な部品の配置指示を受け付ける。たとえば、用意されている配置コマンドが入力された場合、この部品の配置指示があったと判断してステップS102に移行する。
【0021】
ステップS102では、CAD/ブラウザ連携処理部130により、ブラウザ120を介して特定Webサイト2にアクセスする。ここでは、特定WebサイトURL送信部121により特定Webサイト2のURLを送信して特定Webサイトへのアクセスを実行する。
特定Webサイト2では、ユーザ端末1からアクセスがあると、ステップS201において部品一覧情報をユーザ端末1に送信する。ここでは、部品一覧情報送信部210からユーザ端末1の部品一覧メニュー表示部140に対して部品一覧情報を送信し、ブラウザ120による部品一覧メニューの表示を行わせる。
【0022】
部品一覧メニュー情報は、たとえば表1に示すようなテーブルで構成することができる。表1に示す部品一覧メニュー情報は、部品種別、部品仕様、選定部品コードなどの項目で構成されており、部品種別欄と部品仕様欄で特定される部品に対して、特定Webサイト2で設定される選定部品コードが付されて表示される。
【0023】
【表1】
Figure 0004316204
ユーザ端末1において、特定Webサイト2から部品一覧情報が送信されてくると、部品一覧メニュー表示部140によりブラウザ120に部品一覧メニュー情報を表示し、ユーザによる部品選択指示を受け付ける。
【0024】
ステップS103においてユーザからの部品選択指示を受け付けた場合には、ステップS104に移行する。
ステップS104では、部品の提供企業情報を決定し、特定Webサイト2にこの提供企業情報を送信する。ここでは、部品選択処理部141によりユーザからの部品選択指示を受け付け、この部品選択指示に基づいて特定される部品の提供企業情報を提供企業情報送信部142から特定Webサイト2に送信する。
【0025】
特定Webサイト2では、ステップS211において、ユーザ端末1から受信した提供企業情報に基づいて、特定Webサイト2で管理している部品メーカコードを選択する。また、ステップS212において、特定Webサイト2は、ユーザ端末1から受信した提供企業情報に基づいて該当部品を検索し、部品コードを特定する。
【0026】
提供企業情報は、たとえば、表2に示すようなテーブルで構成される。
【0027】
【表2】
Figure 0004316204
ここでは、提供企業情報は、選定部品コード、部品メーカA社コード、A社部品コード、部品メーカB社コード、B社部品コード、部品メーカC社コード、C社部品コードなどで構成さている。特定Webサイト2で設定された選定部品コードに対して、各社(A社〜C社)のコードと、各社における対応部品の部品コードを管理している。提供企業情報が送信されてくると、提供企業情報変換部220の部品メーカ選択部221が提供企業情報テーブルを参照して部品メーカを特定するとともに、部品検索部222がその部品メーカにおける部品コードを特定する。
【0028】
ステップS213では、特定した提供企業情報に基づいて参照先URLを検索する。ここでは、リンクアドレスデータベース240を検索して、該当する部品メーカのWebサイトのURLを抽出する。リンクアドレスデータベース240では、表3に示すような参照先URL情報テーブルを管理している。
【0029】
【表3】
Figure 0004316204
この表3に示す参照先URL情報テーブルでは、部品メーカコード、部品コード、部品参照先URL情報の項目を備えており、ステップS211で特定された部品メーカコードとステップS212で特定された部品コードに基づいて、参照先URL情報テーブルを参照し、参照先URL情報を取得する。
【0030】
ステップS214では、参照先URL情報を送信して該当する部品メーカのWebサイトへのアクセスを実行する。ここでは、取得した参照先URLを参照先URL送信部230により送信し、該当する部品メーカのWebサイトへのアクセスを行う。
特定Webサイト2では、ステップS215において、ユーザ端末1からの検索要求やアクセスを行った部品メーカのURL情報などに基づいて利用者アクセス情報を作成し、これを利用者アクセス情報データベース250に蓄積する。
【0031】
特定Webサイト2からのアクセスを受け付けた部品メーカ(3-1〜3-3)では、ステップS301において、商品データに関するデータベース(31-1〜31-3)内を検索し、該当する部品の詳細情報を特定Webサイト2に送信する。
特定Webサイト2では、ステップS221において、部品メーカのWebサイトから送信されてくる部品の詳細情報を受信する。ここでは、部品詳細情報受信部280により該当部品の詳細情報を受信する。
【0032】
ステップS222では、参照先URLが特定Webサイトで管理しているURL情報に存在しているか否かを判別する。リンクアドレスデータベース240内に参照先URL情報がないと判断した場合にはステップS223に移行する。
ステップS223では、参照先URL情報をリンクアドレスデータベース240に格納する。ここでは、参照先URL格納処理部260により、該当する参照URL情報をリンクアドレスデータベース240に格納する。
【0033】
リンクアドレスデータベース240に格納される部品の詳細情報は、たとえば、表4に示すような構成とすることができる。
【0034】
【表4】
Figure 0004316204
この表4の例では、URL情報、部品コード、部品種別、部品メーカコード、部品メーカ名、価格、重量、部品技術情報表示部、CAD図形表示部などのデータで構成される。各部品メーカのWebサイトにより、部品データの形式が異なる場合があり、このような部品データを特定Webサイト2において所定のデータ形式に変換してリンクアドレスデータベース240内に格納することとする。部品メーカのWebサイトにおいて、部品のCAD図面データを用意していないような場合には、特定Webサイト2において、部品技術情報などからCAD図面データを作成し。これをCAD図形表示部に格納するように構成することも可能である。
【0035】
ステップS224では、特定Webサイト2より部品の詳細情報をユーザ端末1に送信する。ここでは、部品詳細情報受信部280で受信した部品データに基づいて、特定Webサイト2でデータ形式を統一化した部品データを部品詳細情報送信部270によりユーザ端末1に送信するように構成することができる。
ユーザ端末1では、ステップS111において、部品詳細情報を受信する。部品詳細情報受信部150は、特定Webサイト2の部品詳細情報送信部270から送信されてきた部品データを受信する。
【0036】
ステップS112では、受信した部品データをブラウザ120に表示する。ここでは、部品詳細情報表示部151により部品データをブラウザ120に表示する。
ステップS113では、CAD/ブラウザ連携処理部130を介して部品の提供企業情報とCAD図面データをCADシステム110に送信する。
【0037】
ステップS114では、CADライブラリ112に格納されている該当部品のCAD図面データを更新する必要があるか否かを判別する。部品データに変更があったにはCADライブラリ112に格納されているCAD図面データを更新する必要があると判断してステップS115に移行する。
ステップS115では、受信した部品データに基づいてCADライブラリ112に格納されている該当部品のCAD図面データの更新を行う。
【0038】
ステップS116では、設計CAD図面に部品のCAD図面データを配置し、提供企業情報を属性として関連付けて格納する。ここでは、該当する部品データを提供している企業のWebサイトのURL情報を設計CAD図面に関連付け、CAD図面データベース111内に格納する。
〔CAD図面への部品配置処理〕
前述した処理のうち、設計CAD図面に部品のCAD図面データを取り込んで配置する処理を図3に基づいて説明する。
【0039】
CADシステム110が起動されて、部品配置コマンドが実行されると、ブラウザ120と連携して特定Webサイト2にアクセスを行う(図3−▲1▼)。
特定Webサイト2が管理している部品の一覧情報をユーザ端末1に送信して、ユーザ端末1のブラウザ120に表示させる(図3−▲2▼)。
ブラウザ120の部品一覧メニューから部品が選択されると、部品の提供企業情報(部品メーカ企業コード+部品コード)が決定され、この提供企業情報が特定Webサイト2に送信される(図3−▲3▼)。
【0040】
特定Webサイト2では、提供企業情報から部品メーカ企業コードと部品コードを特定し、部品メーカの参照先URL情報を決定してアクセスを行う(図3−▲4▼)。
該当する参照先URL情報の部品メーカのWebサイトでは、該当する部品の詳細情報およびCAD図面データを特定Webサイトに送信する(図3−▲5▼)。
【0041】
特定Webサイト2では、部品の詳細情報をユーザ端末1のブラウザ120に送信する(図3−▲6▼)。
ユーザ端末1では、ブラウザ120上に選定部品に関する部品メーカ企業コード、部品コード、CAD図面データが表示される(図3−▲7▼)。
ユーザ端末1において、ブラウザ120上に表示された選定部品を指示することで、CADシステム110の図面内に部品のCAD図面データが配置され、部品メーカ企業コードと部品コードが属性として付与される(図3−▲8▼)。
【0042】
CAD図面データは、CADライブラリ112に登録され、格納される(図3−▲9▼)。
〔CAD配置部品情報参照〕
設計CAD図面上に配置されている部品の詳細情報を参照する場合について図4に基づいて説明する。
【0043】
ユーザ端末1のCADシステム110において表示される設計CAD図面上の部品を指示することにより、部品メーカ企業コードと部品コードを取得する(図4−▲1▼)。
CADシステム110とブラウザ120との連携によりブラウザ120が起動し、取得した部品メーカ企業コードと部品コードを特定Webサイト2に送信する(図4−▲2▼)。
【0044】
特定Webサイト2では、ユーザ端末1から送信されてきた部品メーカ企業コードと部品コードに基づいて参照先URL情報を特定し、該当する部品メーカのWebサイトにアクセスを実行する(図4−▲3▼)。
特定Webサイト2からアクセスがあった部品メーカのWebサイトでは、該当する部品の詳細情報を特定Webサイト2に送信する(図4−▲4▼)。
【0045】
特定Webサイト2では、部品メーカのWebサイトから受信した部品の詳細情報をユーザ端末1に送信する(図4−▲5▼)。
ユーザ端末1では、受信した部品の詳細情報に基づいて、部品メーカ情報と部品データをブラウザ120に表示する(図4−▲6▼)。
〔他システムとの情報連携〕
CADシステム110において取得した部品データを他のシステムと連携して情報流通を行う場合について図5に基づいて説明する。
【0046】
ここでは、前述したような方法により、CADシステム110が部品データを取得し、設計CAD図面内に部品メーカ企業データと部品コードを保持しているものとする。
また、ユーザ端末1は、部品メーカ企業コード+部品コードと、部品メーカ情報+部品詳細情報とを関連付けるためのデータベースを構築している部品表システム160と連携しており、さらに、この部品表システム160は、部品の見積照会、注文/発注などが可能な部品調達EDIシステム4、設計・開発に関わるすべての情報を一元管理するためのPDMシステム5などと連携しているものとする。
【0047】
設計CAD図面上の部品を指示することにより、部品メーカ企業コードと部品コードを取得する(図5−▲1▼)。ユーザ端末1では、この部品メーカ企業コードと部品コードを備える部品表を抽出して部品表システム160に送信する。
部品表システム160では、CADシステム110で取得した部品メーカ企業コードと部品コードを特定Webサイト2に送信する。特定Webサイト2では、送信されてくる部品メーカ企業コードと部品コードに基づいて参照先URL情報を決定する(図5−▲2▼)。
【0048】
部品表システム160では、部品メーカ企業コードと部品コードに基づいて決定される参照先URL情報から部品詳細情報を取得する(図5−▲3▼)。
PDMシステム5では、部品表システム160から送信される部品メーカ情報と部品詳細情報とに基づいて、製品設計の構成情報をデータベースとして格納する(図5−▲4▼)。
【0049】
部品調達EDIシステム4では、部品表システム160から送信される部品メーカ情報と部品詳細情報とに基づいて製品の見積照会や発注依頼を実行する(図5−▲5▼)。
<付記>
(付記1)
部品メーカがインターネット上で公開する部品のカタログデータ、部品詳細データ、CAD図面データなどの部品データに関してユーザ端末からの検索要求を受け付け、前記検索要求に対応する部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスを取得し、前記リンクアドレスから取得した部品データを前記ユーザ端末に送信する特定Webサイトを提供し、
前記ユーザ端末に設定されるCADシステムとWebブラウザとを連携させて前記CADシステムで必要となる部品データに関して前記Webブラウザを介して前記特定Webサイトに検索要求を行い、前記検索要求に対応する部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスおよび部品データを前記特定Webサイトを介して受信するCAD/ブラウザ連携処理手段を構成する、
部品情報支援方法。
【0050】
(付記2)
前記特定Webサイトは、前記部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスを取得してリンクアドレスデータベースを構築することを特徴とする、付記1に記載の部品情報支援方法。
(付記3)
前記特定Webサイトは、前記ユーザ端末からの要求に応じて部品一覧情報を作成して前記ユーザ端末に送信するとともに必要な部品データを選択させることを特徴とする、付記2に記載の部品情報支援方法。
【0051】
(付記4)
前記特定Webサイトは、前記ユーザ端末が選択した部品データに基づいてリンクアドレスデータベースを参照し、該当する部品データに関連付けられるリンクアドレスが前記リンクアドレスデータベースに存在する場合にはそのリンクアドレスにアクセスし、該当する部品データに関連付けられるリンクアドレスが前記リンクアドレスデータベースに存在しない場合には該当する部品メーカのWebサイトをインターネット上で検索してリンクアドレスを取得し、取得したリンクアドレスを前記リンクアドレスデータベースに蓄積するとともに、前記リンクアドレスにアクセスして、該当する部品データを取得して前記ユーザ端末に送信する、付記3に記載の部品情報支援方法。
【0052】
(付記5)
前記特定Webサイトは、前記ユーザ端末からの検索要求および前記ユーザ端末に送信した部品データに関連付けられるリンクアドレスなどの利用者アクセス情報を蓄積し、前記利用者アクセス情報を各部品メーカに提供することを特徴とする、付記4に記載の部品情報支援方法。
【0053】
(付記6)
前記ユーザ端末は、前記特定Webサイトを介して部品データを取得し、前記部品データに含まれるCAD図面データをCADライブラリに登録するとともに、このCAD図面データとリンクアドレスが配置されたCAD図面をCAD図面データベースに格納することを特徴とする、付記1〜5のいずれかに記載の部品情報支援方法。
【0054】
(付記7)
前記ユーザ端末は、該当する部品データを取得した際に、前記CADライブラリに登録されているCAD図面データの変更の必要があるか否かを判断し、変更の必要がある場合には前記CADライブラリの情報を更新することを特徴とする、付記6に記載の部品情報支援方法。
【0055】
(付記8)
部品メーカがインターネット上で公開する部品のカタログデータ、部品詳細データ、CAD図面データなどの部品データに関してユーザ端末からの検索要求を受け付ける検索受付手段と、
前記検索要求に対応する部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスを取得するリンクアドレス取得手段と、
前記リンクアドレスから取得した部品データを前記ユーザ端末に送信する部品データ送信手段と、
前記部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスを蓄積するリンクアドレスデータベースと、
を備える部品情報支援システム。
【0056】
(付記9)
前記検索受付手段は、前記ユーザ端末からの要求に応じて部品一覧情報を作成して前記ユーザ端末に送信するとともに必要な部品データを選択させることを特徴とする、付記8に記載の部品情報支援システム。
(付記10)
前記リンクアドレス取得手段は、前記ユーザ端末が選択した部品データに基づいてリンクアドレスデータベースを参照し、該当する部品データに関連付けられるリンクアドレスが前記リンクアドレスデータベースに存在する場合にはそのリンクアドレスにアクセスし、該当する部品データに関連付けられるリンクアドレスが前記リンクアドレスデータベースに存在しない場合には該当する部品メーカのWebサイトをインターネット上で検索してリンクアドレスを取得し、取得したリンクアドレスを前記リンクアドレスデータベースに蓄積する、付記9に記載の部品情報支援システム。
【0057】
(付記11)
前記ユーザ端末からの検索要求および前記ユーザ端末に送信した部品データに関連付けられるリンクアドレスなどの利用者アクセス情報を蓄積する利用者アクセス情報蓄積手段と、
前記利用者アクセス情報を各部品メーカに提供する利用者アクセス情報提供手段と、
をさらに含む、付記10に記載の部品情報支援システム。
【0058】
【発明の効果】
本発明では、CADシステムを利用して製品の設計を行う設計者が多数の部品カタログなどのデータから最適部品を探す作業の手間を軽減することができ、CAD設計段階から参照したい部品の詳細情報がいつでも入手することが可能となり、部品の選別が容易になる。各部品メーカが提供する部品の詳細情報は、各部品メーカ側で持っているデータベースそのものを利用する形態であるため、製品設計/製造部門でデータベースとして蓄積管理する必要がなく、独自のメンテナンスが一切不要となる。
【0059】
また、設計CAD図面から部品の仕入れ先や数量などを容易に抽出することが可能となり、部品調達が簡単になる。
さらに、部品を提供する部品メーカ側で、利用者情報を把握することができるようになり、営業活動に役立てることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態の説明図。
【図2】そのフローチャート。
【図3】部品配置時のフローチャート。
【図4】配置部品情報参照時のフローチャート。
【図5】他システムとの連携時のフローチャート。

Claims (5)

  1. 部品メーカがインターネット上で公開する部品のカタログデータ、部品詳細データ、CAD図面データなどの部品データに関してユーザ端末からの検索要求を受け付け、前記検索要求に対応する部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスを取得し、前記リンクアドレスから取得した部品データを前記ユーザ端末に送信する特定Webサイトを提供し、
    前記ユーザ端末上で動作するCADシステムへの入力情報に基づいて、前記ユーザ端末上で動作するWebブラウザを起動して前記CADシステムで必要となる部品データに関して前記特定Webサイトに検索要求を行い、前記検索要求に対応する部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスおよび部品データを前記特定Webサイトを介して受信するCAD/ブラウザ連携処理手段を構成する、
    部品情報支援方法。
  2. 前記特定Webサイトは、前記部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスを取得してリンクアドレスデータベースを構築することを特徴とする、請求項1に記載の部品情報支援方法。
  3. 前記特定Webサイトは、前記ユーザ端末からの要求に応じて部品一覧情報を作成して前記ユーザ端末に送信するとともに必要な部品データを選択させることを特徴とする、請求項2に記載の部品情報支援方法。
  4. 前記特定Webサイトは、前記ユーザ端末が選択した部品データに基づいてリンクアドレスデータベースを参照し、該当する部品データに関連付けられるリンクアドレスが前記リンクアドレスデータベースに存在する場合にはそのリンクアドレスにアクセスし、該当する部品データに関連付けられるリンクアドレスが前記リンクアドレスデータベースに存在しない場合には該当する部品メーカのWebサイトをインターネット上で検索してリンクアドレスを取得し、取得したリンクアドレスを前記リンクアドレスデータベースに蓄積するとともに、前記リンクアドレスにアクセスして、該当する部品データを取得して前記ユーザ端末に送信する、請求項3に記載の部品情報支援方法。
  5. 部品メーカがインターネット上で公開する部品のカタログデータ、部品詳細データ、CAD図面データなどの部品データに関してユーザ端末からの検索要求を受け付ける検索受付手段と、前記検索要求に対応する部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスを取得するリンクアドレス取得手段と、前記リンクアドレスから取得した部品データを前記ユーザ端末に送信する部品データ送信手段と、前記部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスを蓄積するリンクアドレスデータベースとを備える特定Webサイトと、
    前記ユーザ端末上で動作するCADシステムへの入力情報に基づいて、前記ユーザ端末上で動作するWebブラウザを起動して前記CADシステムで必要となる部品データに関して前記特定Webサイトに検索要求を行い、前記検索要求に対応する部品データの格納場所を特定するためのリンクアドレスおよび部品データを前記特定Webサイトを介して受信するCAD/ブラウザ連携処理手段と、
    を備える部品情報支援システム。
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