JP4315746B2 - 船外機用エンジンの吸気装置 - Google Patents

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    • F02M35/116Intake manifolds for engines with cylinders in V-arrangement or arranged oppositely relative to the main shaft

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンのシリンダヘッドに空気と燃料との混合気を供給するための船外機用エンジンの吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、船外機を用いた小型船舶が用いられている。この小型船舶は、吸気サイレンサーが取り込んだ空気と燃料供給装置から供給される燃料とを混合してエンジンに供給する吸気装置を備えている。そして、この小型船舶は、空気または空気と燃料との混合気の量をスロットルバルブの開閉によって調節しながらエンジンに供給することにより走行速度を変更する。
【0003】
このような小型船舶の吸気装置は、スロットルバルブの下流側(空気または混合気が流れる方向における下流側)に設けられたサージタンクおよび吸気管を介して混合気をエンジンのシリンダヘッドに送るようになっている。しかしながら、混合気の中にはエンジン側に送られずに、サージタンク内で液状になったり、逆流してサージタンク内に溜まってしまったりするものもある。
【0004】
また、船外機は、走行状態に応じてその上下方向の位置(チルト軸を中心として回転する回転角度)をチルト領域やトリム領域に設定されるためアップダウン操作される。このため、船外機をダウンさせる操作をした際に、サージタンクに溜まった燃料が一気にエンジン側に流れて空気と燃料との比率が大きく変化し、エンジン不調を起こしてしまうことがある。これを防止するため、サージタンクの底面と吸気管の内周下端部との間に段差をなくした状態で、サージタンクと吸気管とを接続して混合気が液化した燃料がサージタンク内に溜まらないようにした船外機もある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−212969号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような船外機では、一般に、サージタンクから吸気管に入る入口部分に、ベルマウスと呼ばれる部分を設けて、空気流が滑らかになるようにしている。このベルマウスは、吸気管の内周縁部をサージタンクに近づくほど大径になるように形成した曲面で構成されている。このため前述した船外機のように、サージタンクの底面と吸気管の内周下端部との間に段差が生じないようにしてサージタンクと吸気管とを接続すると、ベルマウスの一部が切り欠かれてしまう。これによって、吸入抵抗が増加してエンジンの出力性能に低下が生じてしまうという問題がある。
【0007】
【発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、サージタンクに溜まった燃料が一気にエンジン側に流れてエンジン不調を起こしたり、吸入抵抗の増加によりエンジンの出力性能に低下が生じたりすることを防止することのできる船外機用エンジンの吸気装置を提供することである。
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明に係る船外機用エンジンの吸気装置の構成上の特徴は、吸気サイレンサーから取り込んだ空気を、スロットルボディ、サージタンクおよび吸気管を介して、燃料とともに、エンジンのシリンダヘッドに供給する船外機用エンジンの吸気装置であって、サージタンクとシリンダヘッドとを接続する吸気管を、上下に所定間隔で配置され略水平方向に延びる複数個の管体で構成し、吸気管の中の最下部に位置する吸気管とサージタンクとの接続部における吸気管の内周下端部が、サージタンクの内部側底面よりも高くなるように設定するとともに、最下部に位置する吸気管のサージタンク側の底部に肉厚部を設けて、複数の吸気管とサージタンクとの接続部における吸気管の内周縁部を、それぞれサージタンク側が徐々に広がって大径になった曲面に形成し、最下部に位置する吸気管の内周下端部に、吸気管の内周下端面よりも下方に位置する溝部をサージタンクの内部側底面から吸気管の所定部分に向けて滑らかに繋がるようにして設けたことにある。
【0009】
前記のように構成した本発明に係る船外機用エンジンの吸気装置の構成では、上下方向に配置された複数の吸気管のうちの最下部に位置する吸気管の内周下端部に、吸気管の内周下端面よりも下方に位置する溝部をサージタンク側から吸気管の所定部分に向けて設けている。このため、サージタンク内に留まって液化する燃料はその都度溝部から吸気管を通ってシリンダヘッドに流れていく。この結果、サージタンク内に多量の燃料が溜まることがなくなる。
【0010】
また、サージタンク内に燃料が溜まってもその燃料は、一気に流れることなく、溝部を通って少しずつ吸気管からシリンダヘッドに流れて行く。これによって、エンジンに供給される混合気の空気と燃料との比率が大きく変化(急に燃料の比率が高くなる)してエンジン不調が発生することを防止できる。なお、船外機は走行状態によっては、後部側を上方に跳ね上げるように上昇させる場合もあるが、本発明においての吸気管の内周下端部を、サージタンクの内部側底面よりも高くなるように設定するとは、通常の走行状態における船外機の位置を基準として設定したものとする。
【0011】
また、本発明に係る船外機用エンジンの吸気装置では、吸気管とサージタンクとの接続部における吸気管の内周縁部を、サージタンク側が徐々に広がって大径になった曲面に形成している。この曲面に形成された部分は、一般にベルマウスと呼ばれるもので、これによると、サージタンクから吸気管への空気の流れが滑らかになる。その結果、空気の吸入抵抗が増加してエンジンの出力性能が低下することを防止できる。
【0012】
本発明に係る船外機用エンジンの吸気装置の他の構成上の特徴は、溝部の底部を、サージタンクの内周側底面から吸気管の内周下端部における所定部分に向けて略真っ直ぐに形成したことにある。これによると、サージタンク内に溜まった燃料は、略真っ直ぐな傾斜になった溝部内の底部を滑らかに通過して吸気管からシリンダヘッドに供給される。この場合の溝部は、断面形状を四角にして底部を平面に形成してもよいし、断面形状をV字状にして底部を直線状に形成してもよい。
【0013】
本発明に係る船外機用エンジンの吸気装置のさらに他の構成上の特徴は、サージタンクをスロットルボディの両側に設けられた一対のタンクで構成して、吸気管を各サージタンクからそれぞれシリンダヘッドに向って延びる二組の吸気管で構成し、二組みの吸気管のそれぞれの最下部の吸気管に溝部を設けたことにある。このように、サージタンクや吸気管が二組ある場合には、各組みの最下部の吸気管にそれぞれ溝部を設ける。これによると、双方の溝部からそれぞれ対応するサージタンク内に溜まった燃料が出て行くため、両サージタンク内に燃料が溜まり難くなるとともに、両サージタンク内に溜まった燃料は滑らかにシリンダヘッド側に流れて行く。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、同実施形態に係る船外機用エンジンの吸気装置を備えた小型船舶10を示している。この小型船舶10は、船舶本体10aと、船舶本体10aの船尾に取り付けられた船外機20とで構成されている。船外機20は、図2および図3に示すように構成されており、スイベルブラケット11と、チルト軸12を介してスイベルブラケット11に連結されたクランプブラケット13とからなるブラケット14によって、操舵およびチルトが可能な状態で船舶本体10aの船尾に取り付けられている。
【0015】
また、船舶本体10aの中央には運転席を備えた操縦室15が設けられており、この操縦室15には、小型船舶10を操舵するためのステアリングホイール(図示せず)、スロットル制御するためのスロットルレバー16および船外機20を昇降させるためのチルトスイッチ(図示せず)等が設けられている。ステアリングホイールの操作によって、船外機20は水平方向の向きを変え小型船舶10の左右の進行方向を変える。また、スロットルレバー16の操作に応よって、船外機20に設けられたスロットル制御機構21によるスロットル制御が行われる。
【0016】
この小型船舶10では、機械的なスロットルケーブル17を備えたスロットル制御装置が用いられており、このスロットルケーブル17の一端がメカニカルジャンクションボックス(図示せず)を介して、スロットルレバー16に接続され、スロットルケーブル17の他端がスロットル制御機構21に接続されている。そして、スロットルレバー16の操作に応じたスロットル制御機構21の作動により、スロットルボディ(図4参照)43に設けられたスロットルバルブ43aが開閉して、小型船舶10を高速走行または低速走行させる。
【0017】
また、チルトスイッチの操作により、クランプブラケット13に対してスイベルブラケット11がチルト軸12を中心に回転移動し、船外機20を昇降させる。小型船舶10を高速走行させる際には、船外機20を下降させた状態にし、小型船舶10を低速走行させる場合や陸揚げする場合等には、船外機20を上昇させる。
【0018】
船外機20においては、図3に示すように、エンジン22はアッパーカウリング22aとロアカウリング22bとで構成されるカウリング内に収容され、アッパーカウリング22aはロアカウリング22bに着脱可能に取り付けられる。エンジン22の下端にはエンジン22を支持するスペーサ部材22cが配置され、スペーサ部材22cには、上下に延びる排気通路および冷却水通路が形成され、またスペーサ部材22cの下端にはオイルパンが支持されている。
【0019】
そして、スペーサ部材22cの下側に、ドライブシャフト23等を収容するアッパーケース23aが連結されている。また、アッパーケース23aの下部には推進機24が設けられたロアケース24aが連結されている。推進機24は、略水平に向けて設けられた推進軸25の後端にスクリュー26を取り付けて構成され、前端部に取り付けられた傘歯車27を介してドライブシャフト23の下端部に連結されている。
【0020】
また、エンジン22に連結されたクランクシャフト28の下端部はドライブシャフト23の上端部に連結されている。したがって、エンジン22が駆動すると、その駆動力はクランクシャフト28、ドライブシャフト23、傘歯車27および推進軸25を介してスクリュー26に伝達され、スクリュー26が回転して推進力を発生させる。
【0021】
エンジン22は、図4に示すように、一対のシリンダー31が上下に3段、それぞれがV字状になるように配置されたV型6気筒の4サイクルエンジンで構成されており、クランクシャフト28が収容されたクランクケース32の後方にシリンダー31とシリンダヘッド33を順に形成してエンジン本体の外郭部が構成されている。シリンダー31内には、コンロッド(図3参照)34を介してクランクシャフト28に連結されたピストン35が前後移動可能な状態で収容されており、このピストン35の前後運動がクランクシャフト28に伝達されて回転運動になる。
【0022】
また、シリンダヘッド33には吸気弁と排気弁とが配置されており、この吸気弁と排気弁とはタイミングベルト36タイミングプーリー37a,37bとを介してクランクシャフト28に連結された吸気カムシャフトと排気カムシャフト(図示せず)とによってそれぞれ駆動される。また、シリンダヘッド33には、シリンダー31に空気を供給する吸気装置40およびシリンダー31の燃焼ガスを排気する排気装置(図示せず)が接続されている。
【0023】
吸気装置40は、吸気サイレンサー41(図5参照)と、吸気サイレンサー41に空気通路42を介して接続されたスロットルボディ43と、スロットルボディ43の下流両側にそれぞれ接続された一対のサージタンク44と、各サージタンク44から延びて下流端がそれぞれ左右のシリンダヘッド33に接続された吸気管45とで構成されている。
【0024】
吸気サイレンサー41は、図5に示すように、空気取込口46aを備えた空気導入通路46に接続されており、この空気導入通路46を介して外部からの空気を吸引し、その空気を空気通路42を介してスロットルボディ43に送る。スロットルボディ43の内部には、円板状のスロットルバルブ43aが弁軸43bに、弁軸43bとともに回転可能な状態で支持されている。この吸気装置40では、スロットルバルブ43aを備えたスロットルボディ43は1個だけで構成されている。
【0025】
また、スロットルボディ43の弁軸43bは、カムレバーや軸部等の部材で構成されるスロットル制御機構21に連結されており、スロットルレバー16を操作すると、その操作量がスロットルレバー16やスロットル制御機構21を介して弁軸43bに伝わり、弁軸43bとともに、スロットルバルブ43aが回転する。これによって、スロットルボディ43内の吸気通路が開閉し、この吸気通路の開閉によって、シリンダヘッド33内に供給される空気の流量が調節される。すなわち、スロットルバルブ43aは、スロットルボディ43内の吸気通路を通過する空気の流路の開度(スロットル開度)を調節する。
【0026】
サージタンク44は、吸気サイレンサー41からスロットルボディ43を通過して送られてくる空気をそれぞれ通過させて対応する吸気管45に送り出す。また、サージタンク44と吸気管45との接続部は、図6および図7に示すように構成されている。すなわち、各吸気管45は、それぞれ、サージタンク44の上端部よりも下方で、下端部よりも上方の位置になるようにしてサージタンク44に接続されている。そして、各吸気管45の内面におけるサージタンク44側の端部は、サージタンク44側が徐々に広くなった曲面で構成されるベルマウス47に形成されている。これによって、サージタンク44から各吸気管45内に流れて行く空気流に大きな抵抗が生じないようにしている。
【0027】
また、吸気管45の中で最も下方に位置する吸気管45aのサージタンク44側の底部に、外部に肉付けすることにより肉厚部48を設けて、この肉厚部48の内面に溝部49を設けている。この溝部49は、断面形状が縦長の四角形に形成され、サージタンク44の内部側底面の後端部から肉厚部48を真っ直ぐに突き抜けて吸気管45aの内周下端部における所定部分で滑らかに繋がっている。したがって、サージタンク44内の底部に燃料が溜まった場合には、その燃料はベルマウス47の表面でなく溝部49を通過して吸気管45aからシリンダヘッド33側に流れる。この肉厚部48や溝部49は、それぞれ1組の吸気管45の双方の最下部の吸気管45aに設けられている。
【0028】
また、エンジン22には、燃料ポンプ(図示せず)やインジェクタ29等からなる燃料供給装置を介して船舶本体10aに設けられた燃料タンクから燃料が供給される。燃料ポンプの作動によって、燃料タンクから供給される燃料は、インジェクタ29よって霧状にされて吸気管45内に噴射される。この際、燃料は吸気装置40から供給される空気と混合され混合気となって吸気バルブからシリンダヘッド33に形成された燃焼室内に送られる。また、エンジン22は点火装置(図示せず)も備えており、この点火装置の点火によって混合気は爆発する。この爆発によって、ピストン35が前後に移動しその移動によってクランクシャフト28が回転駆動する。
【0029】
クランクシャフト28の回転力は下方のドライブシャフト23に伝達され、ドライブシャフト23から傘歯車27および推進軸25を介してスクリュー26に伝達され、スクリュー26が回転して推進力を発生させる。また、シリンダー31で発生する燃焼ガスは排気装置を介して船外機20の外部に排気される。
【0030】
以上の構成において、スロットルレバー16を操作すると、その操作力がスロットルケーブル17を介してスロットル制御機構21に伝達され、スロットルレバー16の操作量に応じてスロットル制御機構21がスロットルバルブ43aを回転させる。そして、スロットルバルブ43aが、開閉すると、その開閉にしたがってエンジン22が高速回転または低速回転し、小型船舶10は走行速度を加速または減速する。その際、ステアリングホイールを操作することにより、小型船舶10はステアリングホイールの操作に応じた方向に走行方向を変化する。さらに、チルトスイッチの操作に応じて、船外機20はチルト軸12を中心に回転して昇降する。
【0031】
この小型船舶10の走行時、吸気装置40から吸気される空気と燃料供給装置を介して燃料タンクから供給される燃料との混合気は、スロットルボディ43を通過して、サージタンク44から吸気管45に流れていく。その際、混合気は、ベルマウス47の作用により滑らかに流れていくが、混合気の中には、壁等に当たったり、逆流したりしてサージタンク44内で液化して液体の燃料aとなって溜まるものも生じてくる。
【0032】
このサージタンク44内に溜まった燃料aは、図8に示したように、船外機20が下降して、溝部49の底面のサージタンク44側が吸気管45a側よりも高くなったときに、サージタンク44の底部から溝部49を通って吸気管45aに流れて行く。その間に気流となって吸気管45内を流れる混合気と混合されてシリンダヘッド33に供給される。このサージタンク44内で液化する燃料aは、溝部49を通って順次シリンダヘッド33に流れていくため、サージタンク44内に多量の燃料が溜まることはない。また、液化した燃料が混合気とともにシリンダヘッド33に送られるが、その量は少ないため、空気と燃料との比率を大きく変化させることはなく、エンジン22は正常な状態で駆動する。
【0033】
このように、本実施形態に係る船外機用エンジンの吸気装置では、最下部に配置された吸気管45aの内周下端部に、溝部49を設けている。このため、サージタンク44内に溜まった燃料はその都度溝部49から吸気管45aを通ってシリンダヘッド33に流れていくようになり、この結果、サージタンク44内に多量の燃料が溜まることがなくなる。また、サージタンク44内に燃料が溜まってもその燃料は、一気に流れることなく、溝部49を通って少しずつ吸気管45aからシリンダヘッド33に流れて行く。これによって、エンジン22に供給される混合気の空気と燃料との比率が大きく変化してエンジン不調が発生することを防止できる。
【0034】
また、すべての吸気管45におけるサージタンク44との接続部には、サージタンク44側が徐々に広がって大径になった曲面からなるベルマウス47を構成しているため、サージタンク44から吸気管45への空気の流れが滑らかになる。その結果、空気の吸入抵抗が増加してエンジン22の出力性能が低下することを防止できる。
【0035】
なお、前述した実施形態では、空気と燃料との混合気が、スロットルボディ43を通過して、サージタンク44から吸気管45に流れるとしたが、インジェクタを吸気管45に接続して、吸気管45で空気と燃料を混合することもできる。また、前述した実施形態では、溝部49は、断面形状が縦長の四角形に形成され、サージタンク44の内部側底面の後端部から真っ直ぐに吸気管45aの内周下端部における所定部分に向かって形成されているとしたが、この溝部49の断面形状はV型に形成することもできる。さらに、溝部49は、真っ直ぐなものに限らず、長手方向における中央部がやや上方に湾曲した形状にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による船外機用エンジンの吸気装置を備えた小型船舶を示す側面図である。
【図2】 図1に示した小型船舶が備える船外機を示す側面図である。
【図3】 図2に示した船外機の内部を示す縦面図である。
【図4】 船外機の内部を示す横断面図である。
【図5】 船外機が備える吸気装置を示す分解斜視図である。
【図6】 吸気装置の要部を示す概略側面図である。
【図7】 吸気管に設けられた溝部を示す一部切欠き断面図である。
【図8】 図6に示した吸気装置が下降して液体が流れる状態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10…小型船舶、10a…船舶本体、20…船外機、22…エンジン、31…シリンダー、33…シリンダヘッド、40…吸気装置、41…吸気サイレンサー、43…スロットルボディ、43a…スロットルバルブ、44…サージタンク、45,45a…吸気管、47…ベルマウス、48…肉厚部、49…溝部。

Claims (3)

  1. 吸気サイレンサーから取り込んだ空気を、スロットルボディ、サージタンクおよび吸気管を介して、燃料とともに、エンジンのシリンダヘッドに供給する船外機用エンジンの吸気装置であって、
    前記サージタンクと前記シリンダヘッドとを接続する前記吸気管を、上下に所定間隔で配置され略水平方向に延びる複数個の管体で構成し、前記吸気管の中の最下部に位置する吸気管と前記サージタンクとの接続部における前記吸気管の内周下端部が、前記サージタンクの内部側底面よりも高くなるように設定するとともに、前記最下部に位置する吸気管の前記サージタンク側の底部に肉厚部を設けて、前記複数の吸気管と前記サージタンクとの接続部における前記吸気管の内周縁部を、それぞれ前記サージタンク側が徐々に広がって大径になった曲面に形成し、前記最下部に位置する吸気管の内周下端部に、前記吸気管の内周下端面よりも下方に位置する溝部を前記サージタンクの内部側底面から前記吸気管の所定部分に向けて滑らかに繋がるようにして設けたことを特徴とする船外機用エンジンの吸気装置。
  2. 前記溝部の底部を、前記サージタンクの内周側底面から前記吸気管の内周下端部における所定部分に向けて略真っ直ぐに形成した請求項1に記載の船外機用エンジンの吸気装置。
  3. 前記サージタンクを前記スロットルボディの両側に設けられた一対のタンクで構成して、前記吸気管を各サージタンクからそれぞれ前記シリンダヘッドに向って延びる二組の吸気管で構成し、前記二組みの吸気管のそれぞれの最下部の吸気管に前記溝部を設けた請求項1または2に記載の船外機用エンジンの吸気装置
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