JP4315657B2 - 電子式セーフティ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機械の、安全にとって重要な装置(安全関連装置)を切り換える電子式セーフティ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷機械は複数の安全関連領域を、とりわけ印刷機械の内部空間に有する。操作者が内部空間に接近するとき、印刷機械の内部空間における可動部、電圧およびモータは、印刷機械の旋回式扉またはドアを開けた後で操作者にとって危険である。このような理由から、内部空間を開ける前かまたは開けるときに印刷機はスイッチオフされる。スイッチオフは通常、操作者によって印刷機械の制御装置を介して行われる。さらに、旋回式扉またはドアの操作時に印刷機械を自動的にスイッチオフする装置が開発された。この装置における欠点は、印刷機械がスイッチオフされた後に、再び作動状態に達するまでに若干の時間を必要とすることである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、印刷機械を確実にスイッチオフして、印刷機械の稼働時間を増やすことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は、印刷機械の安全関連装置を切り換える電子式セーフティ回路であって、
当該電子式セーフティ回路は、印刷機械のケーシングが開けられている場合または部分的に開けられている場合に印刷機械の安全関連装置を選択的に切り換える複数のセーフティスイッチと、当該セーフティスイッチに割り当てられている、第1のセーフティ論理回路と第2のセーフティ論理回路と信号発生器と第1のAND素子と第2のAND素子とを有しており、
印刷機械の開放後に印刷機械の操作者によって到達可能であり、当該操作者を危険にさらす装置が安全関連装置と見なされ、スイッチオフされるべきであり、
前記セーフティスイッチは有利には印刷機械の旋回式扉またはドアに配置されており、当該旋回式扉またはドアの開閉によって操作される形式のものにおいて、
前記セーフティスイッチはそれぞれ、相互に独立して作動する第1の経路および第2の経路と接続されており、
前記個々のセーフティスイッチは、前記第1のセーフティ倫理回路の入力側と、前記第2のセーフティ倫理回路の入力側を形成し、前記回路の各々はそれぞれ出力側を有しており、当該出力側は前記安全関連装置を制御するための前記経路を形成し、
前記第1のセーフティ論理回路の出力側は前記第1のAND素子の第1の入力側および前記第2のAND素子の第1の入力側に前記第1の経路を介して接続されており、前記第2のセーフティ論理回路の出力側は、前記安全関連装置にエネルギーを供給する前記信号発生器の入力側に前記第2の経路を介して接続されており、当該信号発生器の出力側は前記第1のAND素子の第2の入力側と、前記第2のAND素子の第2の入力側に接続されており、
前記第1の経路は安全関連装置への入力信号を遮断し、前記第2の経路は安全関連装置を駆動させる信号発生器でのフェーズ信号の発生を遮断する、
ことを特徴とする電子式セーフティ回路によって解決される。
【0005】
【発明の実施の形態】
このような特徴部分の構成によって、印刷機械の非稼働時間が著しく低減される。さらにこの電子式セーフティ回路によって人員の安全性が高まる。有利な構成は従属請求項に記載されている。このセーフティ回路は、印刷機械の旋回式扉が操作されることによってトリガすることができる。このような特徴によってセーフティスイッチの操作が省かれ、さらに印刷機械の安全性が高まる。なぜならセーフティスイッチは、旋回式扉が開けられる度にトリガされるからである。安全性をさらに高めるため、各セーフティスイッチに2つの信号線路を接続することができる。これらの信号線路は相互に独立して作動する。
【0006】
【実施例】
以下で本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【0007】
図1には、電子式制御回路の実施例を表すブロック回路図が示されてる。この電子式制御回路は、印刷機械の種々異なる安全関連装置を選択的に切り換えるのに用いられる。このような安全関連装置は例えば定着装置、とりわけその高熱ランプや、駆動部や、搬送バンド、とりわけその高電圧供給部である。ブロック2、4、6および8の出力側は、図4aおよび図4bに示されたセーフティHWチェック16(ハードウェア(HW)のチェック)と、図2a、図2b、図2cに示されたセルフテスト(またはセーフティスタート)18とに接続される。ブロック14、16、20の開始前にブロック18が実行されるのは明らかである。このブロック18は、印刷機械の始動後に起動する。第1のセーフティ倫理回路10(セーフティ論理経路1)の出力側と、第2のセーフティ倫理回路12(セーフティ論理経路2)の出力側はそれぞれ、ブロック16と、18と、ブロック20とに接続される。ここでこのブロック20は、図3のプログラムフローが実行されるクロスチェックおよび妥当性チェックである。ブロック16、18、20はそれぞれ出力側を有しており、これらの出力側は、以下で説明する所定の条件下で印刷機械の一部分を選択的に停止する。ブロック18はさらに出力側を有しており、これらの出力側はブロック14と、ブロック16と、ブロック20とに接続される。ブロック14はCPUアクティブタスクであり、これは図5に詳細に示されている。ブロック18の後者2つの出力側のうちの1つの信号によって、ブロック16ないしはブロック20のそれぞれの指示が開始される。ブロック20は、さらに1つの出力側を有しており、この出力側は第1のセーフティ論理回路10に接続され、第1経路1のセーフティ論理をトリガするまたはアクティブにする。さらに第2経路2が設けられており、この経路は第2のセーフティ論理回路12によって制御される。回路ブロック14、すなわちCPUアクティブタスクは、第2経路2の第2セーフティ論理回路であるブロック12と接続されている。
【0008】
図2aには、回路ブロック18のプログラムフロー、すなわちセーフティスタートまたはセルフテストが示されている。これはブロック22における初期化により始まる。図2a、図2b、図2cのこれらタスクで、電子式セーフティ回路に関連してハードウェアの機能性が検査される。ここでは以下の検査が行われる。すなわち、印加されている供給電圧の検査と、スイッチ電圧を遮断することによって、印刷機械の安全関連装置を切り換えるセーフティスイッチが開放するか否かの検査と、第1経路1の信号と第2経路2の信号との比較と、セーフティ論理回路の機能の検査と、検査を目的にした第1経路1と第2経路2のリレーの切り換えが行われる。リレーは印刷機械の安全関連装置を切り換える。ブロック18、すなわちセーフティスタート(セルフテスト)は、印刷機械の安全関連装置をオン/オフする構成素子と、AND素子と、印刷機械のモータを制御するFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)のリセット入力側(リセット)と、リレーのスイッチ状態とを監視する。
【0009】
以下では、図2a、図2b、図2cを参照する。図2cのブロック115が信号を送出すると、図2aのブロック24でロックガードが除去される。このロックガードは、印刷機械の安全関連装置と関係のある動作を阻止する。ブロック26では、3つのセーフティタスク全てが停止しているか否かが検査される。これらのタスクとは、CPUが正常に作動してるか否かを検査するCPUアクティブタスクと、ブロック20に示された、ハードウェアに対するクロスチェックおよび妥当性チェックと、ブロック16に示されたハードウェアのセーフティチェックである。ここで3つのセーフティタスク全てが停止している場合のみ、ブロック28で、単安定フリップフロップ素子であるいわゆるウォッチドッグがスイッチオフされているか否かが検査される。すなわち単安定フリップフロップ素子が出力側でローレベルであるか否かが検査される。しかし、問い合わせされているこれらの3つのセーフティタスクのうちの少なくとも1つがアクティブである場合、または単安定フリップフロップ素子がハイレベルを有している場合、信号は図2cのブロック115に伝送される。そしてそのブロック114では印刷機械の制御装置において操作者にエラー情報が表示される。ブロック116でエラーを除去し、ブロック118で上述した3つのセーフティタスクを停止する。最後にブロック120で印刷機械の操作者がさらなる運転を確認する。ブロック115が首尾良く実行された場合、プログラムフローはリターンし、図2aのセルフテストがブロック24の動作ステップから始まる。ブロック28でウォッチドッグがスイッチオフされている場合、第1経路1がオフにされ、第1のセーフティスイッチ11(SSW)への電圧供給が止められる、または非アクティブ状態にされる。
【0010】
操作者が到達可能な安全関連装置を覆っている印刷機械の全ての旋回式扉またはドアには、セーフティスイッチが1つずつ設けられている。従ってドアまたは旋回式扉の開閉時に、それぞれの割り当てられたセーフティスイッチが操作される。印刷機械を開けた後に印刷機械の操作者が到達可能であり、操作者に危険が及ぶ印刷機械の安全関連装置はスイッチオフされる。このため図面で、ブロック18は上述したようにブロック10、すなわち第1経路1のセーフティ論理経路1と接続されている。さらにブロック18は、ブロック14を介してブロック12、すなわち第2経路2のセーフティ論理経路2と接続されている。ここで第1経路1と第2経路はリレーのスイッチを制御する。
【0011】
その後図2aのプログラムフローでセーフティ電圧Vcc7が検査される。検査がネガティブな場合は、ブロック115が実行される。また、これ以外の場合は、ブロック36で第1のセーフティスイッチ11(SSW1)と第2のセーフティスイッチ(SSW2)とが同じスイッチ状態を有してるか否かが検査される。さらにブロック38では、スイッチ電圧を遮断することで第1のセーフティスイッチ11(SWW1)が開放するか否かが検査される。
【0012】
図6には第1のセーフティスイッチ11(SWW1)だけが示されている。別のセーフティスイッチも同様に用いられる。切り換えるべき安全関連装置ごとに、1つのセーフティスイッチが設けられる。各セーフティスイッチは、第1のセーフティ論理回路10の入力側と第2のセーフティ論理回路12の入力側とを形成する。例えば12個のセーフティスイッチは、第1のセーフティ論理回路10の入力側と、第2のセーフティ論理回路12の入力側とをそれぞれ12ずつ形成する。これらは安全関連装置を制御する経路を構成する出力側を6つずつ有する。
【0013】
ブロック38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、68、70、72、74は、各ブロックに記載された条件が満たされない場合、信号をブロック115にそれぞれ送信する。各条件が満たされた場合、プログラムフローでの次のブロックが実行される。
【0014】
第1のセーフティスイッチ11が開放されている場合、ブロック40で第1のセーフティスイッチ11(SSW1)の信号状態と、第2のセーフティスイッチ(SSW2)の信号状態とが同じか否かが検査される。引き続きブロック42で、安全関連スイッチが遮断されていないか否か、すなわち印刷機械の安全関連装置がスイッチオフされているか否かが検査される。さらに図2aのプログラムフローで、順番にブロック44、46、48、50で次のことが検査される。すなわち印刷機械で安全に係わらないスイッチが遮断されているか否かと、第1経路1と第2経路2がオフにされているか否かと、第1経路1が、第2経路のスイッチ状態と同じスイッチ状態を有しているか否かとが検査される。これらが満たされていると、ブロック52に示されているように、セーフティスイッチSSWへの電圧供給が再びアクティブにされる。引き続きブロック54でセーフティ電圧7(Vcc)が正常に印加されているか否かが検査される。セーフティ電圧7は24Vであり、ヒューズ3とセーフティスイッチ11(SSW1)とを介して、セーフティ論理経路1である回路ブロック10と、セーフティ論理経路2である回路ブロック12とに接続されている。これらのセーフティ論理経路は、各経路をアクティブまたは非アクティブ状態にする。ブロック56では、第1のセーフティスイッチ11(SSW1)と、第2のセーフティスイッチ(SSW2)のスイッチ状態が同じであるか否かが検査される。
【0015】
プログラムフローは図2bに続く。ブロック58では、これらのセーフティスイッチ(SSWs)が閉成されているか否かが検査される。ブロック60では、全てのリレーが開放されているか否かが検査される。このためリレーには制御用コンタクトが割り当てられている。この制御用コンタクトは、リレーの動作コンタクトに接続されており、リレーのスイッチ状態を検査する。この電子式セーフティ回路ではリレーは主に、電圧を切り換えるのに用いられる。これらは個別にトランジスタによって制御される。ここで経路1、2はそれぞれ1つのリレーを有している。冗長性を得るため、個々に経路1および経路2に配置されているそれぞれ2つのリレーの動作コンタクトは直列接続されている。リレーは、制御用コンタクトを有しており、リレーの機能が監視される。
【0016】
ブロック62では、印刷機械のモータ15の全ての論理回路(FPGAs:フィールドプログラマブルゲートアレイ)がリセットされてるか否かまたはリセットが行われたか否かが検査される。ブロック64では全てのAND素子13'、13''が非アクティブ状態であるか否かが検査される。上述の条件が満たされている場合、ブロック66で経路1がアクティブ状態にされる。これは信号がブロック18、すなわちセーフティスタート(セルフテスト)から、ブロック10、すなわちセーフティ論理経路1に伝送されることで行われる。
【0017】
引き続きブロック68、70、72、74で、以下の検査が行われる。すなわち前述のタスクが満たされて、第1経路1が実際にアクティブにされているか否か、または信号がブロック10の出力側に印加されているか否かの検査と、第1経路1のリレーが閉成されており、かつ第2経路2のリレーが開放されているか否かの検査と、全てのセーフティAND素子がアクティブであるか否かの検査と、全ての第2経路2がオフにされているか否かの検査である。前述の条件が満たされている場合、ブロック76で経路1が非アクティブ状態にされ、ブロック78でCPUアクティブタスクが開始される(ブロック14および図5を参照)。その後、全ての安全関連第1経路、すなわち各安全関連装置の第1経路1がオフにされているか否かが問い合わされる。そうでない場合、CPUアクティブタスクが停止される。ブロック84、88、92、96の条件が満たされていない場合も同じである。反対に全ての安全関連第1経路がオフにされている場合、ブロック84で単安定フリップフロップ素子すなわちウォッチドッグの機能性が検査される。ブロック88では全ての第2経路2がオンにされているか否かが検査され、ブロック92では第1経路1のリレーが開放されており、かつ第2経路2のリレーが閉成されているか否かが検査され、ブロック96ではモータのFPGAロジックゲートがリセットされていないか否かが検査される。全ての前述の条件が満たされている場合、図2bのブロック100でクロスチェックおよび妥当性チェックが開始される。クロスチェックおよび妥当性チェックは図3に示されている。クロスチェックを開始するためにブロック18は、開始信号をブロック20に送信する。
【0018】
図2cでは、セルフテストが続けられる。ブロック102ではクロスチェックおよび妥当性チェックが首尾良く開始されたか否かが検査される。このタスクが開始されていない場合、CPUアクティブタスクであるブロック14が停止される。このタスクが首尾良く開始された場合、ブロック16における第3のタスクが開始される。第3のタスクは、図4aおよび図4bのセーフティハードウェアのチェック(HWのセーフティチェック)である。第3のタスクの開始命令の後、第3のタスクが首尾良く開始されたか否かが検査される。第3のタスクが首尾良く開始されない場合、CPUアクティブタスクが停止される。第3のタスクが首尾良く開始された場合、印刷機械を制御するソフトが開始される。
【0019】
以下で図1に示されたブロック20のタスクを説明する。このタスクのプログラムフローは図3に示されている。ブロック20は第1経路1を制御する。印刷機械のドアまたは旋回式扉が閉められた後、ブロック20をロック解除する機能が実行される。ここで印刷機械の操作者によってこのロック解除のための確認が必要である。まずはブロック122で初期化が行われる。クロスチェックおよび妥当性チェックは閉ループである。ブロック124、126、128、130、132、134、136、138の条件が満たされた場合、これらは相次いで行われる。各ブロックの条件が満たされない場合、ブロック135に信号が送信される。ブロック135は、ブロック140、142、144、146を有しており、これらのブロックではまず始めに、セーフティ信号であるIRQが生成される。このIRQは、プログラムフローを中断させるための割り込み命令である。この割り込み命令への応答として、操作者はエラー情報を得る。このエラー情報は、印刷機械の制御装置のディスプレイに表示される。エラーを除去し、3つのセーフティタスク全てを停止し、操作者が印刷機械のさらなる運転を確認する。CPUアクティブタスクの停止によって、第2経路2が開放される。なぜなら単安定フリップフロップ素子(ウォッチドッグ)が再トリガされていないからである。
【0020】
クロスチェックおよび妥当性チェックでは、第1経路1と第2経路2との間の論理的な特性が検査される。図3のブロック124では、供給電圧がセーフティスイッチSSWに正常に印加されているか否かが検査される。そうである場合、ブロック126でセーフティスイッチおよびセーフティ論理回路10、12に印加されている電圧が正しいか否かが検査される。そうである場合、ブロック128で第1のセーフティスイッチ11(SSW1)の入力信号と、第2のセーフティスイッチ(SSW2)の入力信号とが同じか否かが検査される。第1のセーフティスイッチ11(SSW1)は第1経路1に接続され、第2のセーフティスイッチ(SSW2)は第2のセーフティ経路2に接続される。ブロック130で、第1経路1のAND素子が、第2経路2の相当するAND素子と比較される。これらが同じである場合、引き続き132で妥当性チェックが行われる。ここでは、それぞれの経路1、2の信号がセーフティスイッチの入力信号を用いて計算される。妥当性チェックにために、各経路1、2の計算された信号は、各経路1、2内の信号と同じである。ブロック134では、第2経路2に対する単安定フリップフロップ素子(ウォッチドッグ)の入力側が検査され、CPUアクティブタスクおよび単安定フリップフロップ素子が正常に動作していることが保証される。ブロック136では、第1経路1が機能できる状態にあるか否かが検査される。これはロックガードに関する情報と、セーフティ論理回路10、12のレジスタ内のデータとが検査されることで行われる。ここでレジスタは、AND素子の入力側と接続されている。これらの3つの条件が満たされている場合、最終的にブロック138で、第2経路2の状態がセーフティ論理回路10、12の、相応するレジスタの内容が示す状態と同じか否かが検査される。
【0021】
ブロック16の第3のタスクは図4a、図4bのプログラムフローに示されている。まず最初にブロック148で初期化が行われる。HWのセーフティチェックタスクは閉ループであり、電子式セーフティ回路の構成部分のエラーを検出する。ここでこの構成素子は印刷機械の安全関連装置をスイッチオフする、例えばモータのFPGA、中断用AND素子、およびステップモータのリレーである。第1のブロック150を始動させる信号は、このタスクの最後ブロック162から送信される。ブロック150では、供給電圧がセーフティスイッチに正しく印加されているか否かが検査される。そうでない場合、ブロック164、166、168、169、170を有するブロック155が駆動制御される。これらのブロックではセーフティIRQが生成される。これはプログラムフローの中断、または割り込み命令である。エラー情報が印刷機械のディスプレイに表示され、エラーが除去され、3つのタスクまたはセーフティタスク全てが停止され、最後に印刷機械の操作者が確認する。ブロック152、154、156、158、160、162、174,176、178、180、182の条件が満たされない場合も同じようにブロック155が実行される。ブロックの条件が満たされている場合、ブロック152で電圧Vccが印加されているか否かが検査され、ブロック154で第1のセーフティスイッチ11(SSW1)の状態が第2のセーフティスイッチ(SSW2)の状態と同じか否かが検査され、ブロック156でモータに係わるセーフティスイッチSSW全てが閉成されているか否かが検査される。モータに係わるセーフティスイッチSSWが全ては閉成されていない場合、モータのFPGAsがリセットされ、プログラムフローはブロック160から始まる。全てのモータに係わるセーフティスイッチSSWが閉成されている場合、モータのFPGAsがリセットされていないか否か、またはFPGAsのメモリが空にされていないか否かが検査される。さらにブロック160で第1のセーフティスイッチ11の状態が第2のセーフティスイッチの状態と同じか否かが検査される。ブロック162では、FPGAで、信号がAND素子の出力側に印加されているか否かが検出される。すなわち電子回路のセーフティスイッチ全てが閉成されているか否かが検出される。プログラムフローは図4bに続く。ブロック174で全てのロックがオフにされている場合、すなわち印刷機械が駆動できる状態である場合、ブロック176でFPGAsのAND素子全てがアクティブであるか否かが問い合わせされる。全てのロックがオフにされていない場合は、ブロック180に続く。ブロック178では、第1経路1のリレーのスイッチ状態が、第2経路2のリレーのスイッチ状態と同じか否かが比較される。リレーは、その制御用コンタクトの状態が読まれることで検査される。その後、ブロック180で第1経路1のリレーが機能できる状態であり、かつ経路1がアクティブか否かの検査が行われる。最後のブロックでは、リレー2が機能できる状態であり、かつ経路2がアクティブであるか否かの検査が行われる。
【0022】
図5には、第3のタスクであるCPUアクティブタスク、すなわちブロック14のプログラムフローが示されている。このプログラムフローは、ブロック184、186,188、190を有している。このようなタスクではまず始めにブロック184で初期化が行われる。ブロック190での100msの遅延の後に、ブロック186で、このタスクを続けるか否か、またこのタスクを停止するか否かが判断される。引き続きブロック188で、単安定フリップフロップ素子(ウォッチドッグ)がトリガされる。図5のタスクは第2経路2を制御する。
【0023】
図6には、印刷機械のモータを切り換える電子式セーフティ回路の一部の実施例が示されている。図6には、印刷機械の1つの装置を切り換える回路しか示されていないことことに注意されたい。別の回路は印刷機械の別の安全関連装置に対して設けられている。ここでこの装置(この実施例ではモータ15)の切り換えは、リレーによって行われるのではなく、モータのフェーズをオフにすることによって行われる。このためにセーフティ電圧部7は24Vの電圧を回路に供給する。この電圧は電圧変換器4'、4''で5Vに変換され、第1のセーフティ論理回路10ないしは第2のセーフティ論理回路12に供給される。従って第1のセーフティ論理回路10はおよび第2のセーフティ論理回路12は、それぞれ独自の電圧供給部4'ないし4''を有することになる。第1のセーフティ論理回路10および第2のセーフティ論理回路12にはそれぞれAND素子が配置されている。各経路1、2ごとにAND素子が1つずつ設けられている。本明細書ではこのうち、第1経路1と第2経路2だけが説明されている。他の経路は、他の安全関連装置に対して設けられている。第1のセーフティ論理回路10の出力側は、経路1によって示されている。第2のセーフティ論理回路10の出力側は、経路2によって示されている。第2経路2は、信号発生器12の反転リセット入力側に接続される。第1のセーフティ論理回路10の出力側は、第1のAND素子13'の入力側と、第2のAND素子13''の入力側とに接続されている。さらにAND素子13'、13''の入力側は、モータ15にエネルギーを供給する信号発生器12の出力側に接続されている。AND素子13'、13''の出力側は、増幅器14を介して、切り換えられるべきモータ15に接続されている。第1経路1は、モータ15への入力信号を遮断する。第2経路は、モータ15を駆動させる信号発生器14でのフェーズ信号の発生を遮断する。安全対策としてモータ15をスイッチオフすることは、ここでは第1経路1と第2経路2の冗長性によって行われる。
【0024】
上述した電子式セーフティ回路は、次のように作動する。すなわち散発的に生じるエラー(例えば誤った切り換え状態)が、切り換えられるべき安全関連装置での誤った切り換え結果につながらないように作動する。これは次のことを意味する。すなわち、セーフティ回路内でエラーが生じた場合でさえ、印刷機械のケーシングを開けたときに該当する安全関連装置が確実にスイッチオフされることを意味する。
【図面の簡単な説明】
【図1】安全関連装置を切り換える電子式セーフティ回路の実施例を表すブロック回路図である。
【図2a】電子式セーフティ回路のセルフテストに対するデータフローを表した図である。
【図2b】図2aに続く、データフローを表した図である。
【図2c】図2bに続く、データフローを表した図である。
【図3】本発明による、検査を行うコントロールフローに対するデータフローを表した図である。
【図4a】装置を非アクティブ状態にするハードウェアを監視するデータフローを表した図である。
【図4b】図4aに続く、データフローを表した図である。
【図5】本発明による、CPUの機能に対するデータフローを表した図である。
【図6】印刷機械のモータを切り換える電子式セーフティ回路の一部の実施例を表すブロック回路図である。
【符号の説明】
1 信号線路
2 信号線路
3 ヒューズ
4' 電圧変換器
4'' 電圧変換器
10 回路ブロック
12 回路ブロック
13' AND素子
13'' AND素子
14 増幅器
15 モータ
Claims (3)
- 印刷機械の安全関連装置を切り換える電子式セーフティ回路であって、
当該電子式セーフティ回路は、印刷機械のケーシングが開けられている場合または部分的に開けられている場合に印刷機械の安全関連装置(15)を選択的に切り換える複数のセーフティスイッチ(11)と、当該セーフティスイッチ(11)に割り当てられている、第1のセーフティ論理回路(10)と第2のセーフティ論理回路(12)と信号発生器(12)と第1のAND素子(13’)と第2のAND素子(13’’)とを有しており、
印刷機械の開放後に印刷機械の操作者によって到達可能であり、当該操作者を危険にさらす装置が安全関連装置(15)と見なされ、スイッチオフされるべきであり、
前記セーフティスイッチ(11)は有利には印刷機械の旋回式扉またはドアに配置されており、当該旋回式扉またはドアの開閉によって操作される形式のものにおいて、
前記セーフティスイッチ(11)はそれぞれ、相互に独立して作動する第1の経路(1)および第2の経路(2)と接続されており、
前記個々のセーフティスイッチ(11)は、前記第1のセーフティ倫理回路(10)の入力側と、前記第2のセーフティ倫理回路(12)の入力側を形成し、前記回路の各々はそれぞれ出力側を有しており、当該出力側は前記安全関連装置(15)を制御するための前記経路を形成し、
前記第1のセーフティ論理回路(10)の出力側は前記第1のAND素子(13’)の第1の入力側および前記第2のAND素子(13’’)の第1の入力側に前記第1の経路(1)を介して接続されており、前記第2のセーフティ論理回路(12)の出力側は、前記安全関連装置(15)にエネルギーを供給する前記信号発生器(12)の入力側に前記第2の経路(2)を介して接続されており、当該信号発生器(12)の出力側は前記第1のAND素子(13’)の第2の入力側と、前記第2のAND素子(13’’)の第2の入力側に接続されており、
前記第1の経路(1)は安全関連装置(15)への入力信号を遮断し、前記第2の経路(2)は安全関連装置(15)を駆動させる信号発生器(12)でのフェーズ信号の発生を遮断する、
ことを特徴とする電子式セーフティ回路。 - 冗長性を得るため、前記個々の経路(1、2)内にそれぞれ配置されている2つのリレーの動作コンタクトが直列接続されている、請求項1記載の電子式セーフティ回路。
- 前記電子式セーフティ回路が正常に機能しているか否かが、セルフテストによって自動的に検査される、請求項1または2記載の電子式セーフティ回路。
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