JP4313864B2 - ズームレンズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真用やビデオカメラそして電子スチルカメラ等に使用されるコンパクトなズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、ホームビデオカメラ等の小型軽量化に伴い、撮像用ズームレンズの小型化にも目ざましい進歩が見られ、特に全長の短縮化や前玉径の小型化、構成の簡略化に力が注がれている。
【0003】
これらの目的を達成する1つの手段として、光学系としてはズーム倍率つまりズーム比を2〜3倍として、2群構成や3群構成の簡易な構成のズームレンズが知られている。
【0004】
例えば、特開昭55―35323号公報、特開昭56‐158316号公報等では、物体側から順に負の第1レンズ群、正の第2レンズ群、正の第3レンズ群を有し、第2レンズ群を移動させて変倍を行い、第1レンズ群で変倍に伴う像面変動を補正する3群構成のズームレンズが開示されている。
【0005】
このような負の屈折力のレンズ群が物体側に配された所謂ネガティブリード型のズームレンズは、広角端の広角化が比較的容易であるため、撮影画界60°以上を有するズームレンズには多く用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の従来例においては、近年ではビデオカメラ等、特に電子スチルカメラには高解像を達成できる良好な光学性能を有する小型のズームレンズが要望されている。
【0007】
一般に、高解像度を達成するためには、各レンズ群から発生する収差を小さくすればよいが、これには各レンズ群を構成するレンズの枚数を多くして、各レンズ群の収差分担を小さくする。しかしながら、この方法はレンズ系の小型化には逆行する。
【0008】
これに対して、従来から諸収差の補正とレンズの構成枚数の削減のための1つの方法として、非球面を用いる方法が知られている。非球面を用いるとレンズ枚数の削減と球面系では得られない収差補正の効果、例えば球面収差、倍率色収差、周辺光束の横収差の補正が期待できる。
【0009】
一方で、高い解像度のレンズ系を達成するためには、諸収差の除去と同様に色収差の良好なる補正が重要である。しかしながら、前述した非球面では色収差の補正は難しい。
【0010】
特に、前述の3群ズームレンズにおいては、主変倍群である第2レンズ群の移動によって色収差のズーミングに伴う変動が大きくなる傾向がある。そのため、従来では第2レンズ群を構成するレンズは、高分散の材質から成る負レンズと、低分散の材質から成る正レンズとを、それぞれ1枚又は2枚以上用いて色消しを行っている。
【0011】
また、特開平1−191820号公報等においても、少ないレンズ枚数のズームレンズを提案している。この公報中の実施例は変倍比3程度の実施例を開示しているが、第1レンズ群のレンズ構成が1枚又は2枚と少なく、色収差を含め第1レンズ群で発生する収差補正が必ずしも十分ではない。また、画角が狭く十分に広角化された設計になっていない。
【0012】
一方、特開平6−11650号公報においては、最も物体側に負レンズ群、この負レンズ群よりも像面側に正レンズ群を有するズームレンズにおいて、第1レンズ群の構成が正負の2枚、又は負正の2枚、又は負メニスカスレンズ・両凹レンズ・凸メニスカスレンズの3枚、又は負メニスカスレンズ・両凸レンズ・両凹レンズの3枚構成となっており、第1レンズ群で発生する収差補正が必ずしも十分ではない。
【0013】
特開平3−240011号公報においては、負正正の3群構成のズームレンズが開示されているが、第1レンズ群の構成が負メニスカスレンズ・両凹レンズ・凸メニスカスレンズの3枚構成となっており、第1レンズ群で発生する収差補正が必ずしも十分ではない。
【0014】
また、特開平6−94996号公報においては、負正正の3群構成のズームレンズが開示されているが、第1レンズ群、第2レンズ群は共に非球面を配さない構成となっており、第1レンズ群で発生する歪曲収差、広角端周辺の横収差の補正、第2レンズ群で発生する球面収差・非点収差の補正が必ずしも十分ではない。
【0015】
更に、特開平8−152558号公報においては、物体側から順に負正の群を含む構成のズームレンズ開示されているが、第2レンズ群の構成が非球面を配さない構成となっており、第2レンズ群で発生する球面収差、非点収差の補正が必ずしも十分ではない。
【0016】
一般に、負の屈折力のレンズ群が物体側に配された所謂ネガティブリード型のズームレンズは、広角端の広角化、レンズ系の小型化が比較的容易である。しかしながら、ネガテイブリード型のズームレンズにおいて、レンズ系の小型化を図りながら、撮影画角60°以上の広角化を図り、全画面に渡り良好な光学性能を得るには各レンズ群の屈折力配置やレンズの構成を適切に設定しないと変倍の際の収差変動が増大し、画面全体に渡り良好な画質の映像を得ることが難しくなってくる。
【0017】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、各レンズ群のレンズ構成及び非球面を適切に用いることによりレンズ全長の短縮化を図りながら、広い画界を持ち、しかも全変倍範囲に渡り色収差を含む諸収差を良好に補正する高い光学性能を有するズームレンズを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力の第1レンズ群と、正の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群とにより構成され、広角端から望遠端への変倍に際して前記第2レンズ群を物体側に移動させると共に、前記第1レンズ群を移動させることにより変倍に伴う像面変動を補正するズームレンズにおいて、前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズを有し、前記第2レンズ群は、物体側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズより構成され、前記第1レンズ群、第2レンズ群はそれぞれ少なくとも1枚の非球面を有し、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、広角端における全系の焦点距離をfw、前記第2レンズ群を構成する複数の正レンズの屈折率平均をn2aveとしたとき、
−3≦f1/fw≦−2
2≦f2/fw≦3
1.65≦n2ave ≦2.0
を満足することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例の広角端の断面図、図2、図3、図4はそれぞれ参考例1、参考例2、参考例3の広角端の断面図を示している。物体側から順にズーミング中に可動の負の屈折力の第1レンズ群L1、ズーミング中に可動の正の屈折力の第2レンズ群L2とから成る変倍群、正の屈折力の第3レンズ群L3を有し、広角端から望遠端への変倍に際して図示のように第2レンズ群L2を物体側に移動させると共に、第1レンズ群L1を移動させ変倍に伴う像面変動を補正する。なお、実施例の第2レンズ群L2は正レンズ、負レンズ、正レンズの3枚のレンズにより構成されている。
【0022】
また、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間に絞りSが設けられ、この絞りSを第2レンズ群L2と一体で移動することが望ましい。絞りSの配置を可動にすると、レンズ系を撮影状態からカメラボディ内に沈胴して収納するカメラシステムの場合に、沈胴収納の制約とならず、撮影レンズ系の沈胴収納時のレンズ系全長の小型化に寄与する。また、絞りSを第2レンズ群L2と一体で動かすことにより、独立した絞りSの移動機構を持つ必要がなく、収納時も第2レンズ群L2を収納する機構で絞りSも共に収納できる。更に、第3レンズ群L3の像面側にCCDにおけるフェイスプレート或いはフィルタ等の光学部材Gが配置されている。
【0023】
第1レンズ群L1は物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズ1a、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズ1b、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正のレンズ1cを有し、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2はそれぞれ少なくとも1枚の非球面を有する。
【0024】
ここで、f1を第1レンズ群L1の焦点距離、f2を第2レンズ群L2の焦点距離、fwを広角端における全系の焦点距離としたとき、次の条件式を満足する。
−3≦f1/fw≦−2 …(1)
2≦f2/fw≦3 …(2)
【0025】
第1レンズ群L1の構成を物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ1a、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ1b、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズ1cという構成は、第1レンズ群L1で発生する歪曲収差と像面湾曲に関するものである。この構成を採用することにより、第1レンズ群L1で発生する歪曲収差を少なくすることができ、像面湾曲とのバランスも良い。また、上記以外の構成、例えば両凹の負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズという構成は、像面湾曲には有効であるが、歪曲収差を悪化するので好ましくない。更に、上記以外の構成、例えば物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ、両凸の正レンズという構成は、歪曲収差には有効であるが、像面湾曲を悪化するので望ましくない。
【0026】
条件式(1) は広角端における全系の屈折力に対する第1レンズ群L1の屈折力の比に関し、主にバックフォーカスを一定量確保すると共に、諸収差の発生量を少なくするための広角ズームレンズとしての基本的な屈折力配分に関するものである。この下限値を超えて、第1レンズ群L1の屈折力が弱くなり過ぎるとバックフォーカスを十分に確保することが難しくなり、また広角端におけるレンズ全長と前玉レンズ径が増大してくるので望ましくない。また、上限値を超えて第1レンズ群L1の屈折力が強くなり過ぎると、諸収差例えば像面湾曲と歪曲収差をバランス良く補正することが困難となる。
【0027】
条件式(2) は広角端における全系の屈折力に対する第2レンズ群L2の屈折力の比に関し、主にバックフォーカスを一定量確保すると共に、諸収差の発生量を少なくするための広角ズームレンズとしての基本的な屈折力配分に関するものである。この下限値を超えて第2レンズ群L2の屈折力が強くなり過ぎると、バックフォーカスを十分に確保することが難しくなり望ましくない。
【0028】
また、上限値を超えて第2レンズ群L2の屈折力が弱くなり過ぎると、バックフォーカスを確保するためには有効であるが、全系の広角化を図ることが困難となり、所望の広角化を図るためには第1レンズ群L1の負の屈折力を強める必要がある。すると、像面湾曲が大きくなると共に、コマ収差の発生量が大きくなり、その補正が困難となる。
【0031】
更に、第2レンズ群L2を構成する複数の正レンズの屈折率の平均をn2ave とすると、次の条件式を満足する。
1.65≦n2ave ≦2.0 …(3)
【0032】
この条件式(3) は第2レンズ群L2中の正レンズの屈折率平均値を示し、第1レンズ群L1で発生する負のペッツバール和、諸収差の適正な補正を行うための屈折率範囲に関するものである。下限値を超えると第2レンズ群L2における各正レンズの曲率が強くなってくるため、球面収差の補正が困難となってくる。また、上限値を超えると、正レンズの屈折率が高くなり、第1レンズ群L1で発生する負のペッツバール和を補正することが困難となってくる。
【0033】
また、正の屈折力を持つ第2レンズ群L2をズーミング中に可動とすると共に、第3レンズ群L3とズーミング中に可動とすることが好ましく、これにより射出瞳の補正、MTFを考慮したときの像面補正に効果的である。
【0034】
また、第2レンズ群L2の非球面は、第2レンズ群L2の最も物体側の面に配することが好ましい。ネガティブリードのズームレンズの場合に、負の第1レンズ群L1から発散光束が射出されるので、絞りS近傍が第2レンズ群L2中で最も軸上光束が幅広く、球面収差の補正に最適であるため、そこに非球面を配することが効果的である。
【0035】
また、第2レンズ群L2の非球面は凸レンズに配することが望ましい。第2レンズ群L2は全体として正の屈折力を持っており、第1レンズ群L1から発散光束が第2レンズ群L2に入射するとき、第2レンズ群L2の最も物体側のレンズが凹レンズであると、更に光束が発散して第2レンズ群L2の径を増大させるので望ましくない。第2レンズ群L2の最も物体側のレンズが凸レンズの場合には、第1レンズ群L1からの発散光束が第2レンズ群L2に入射するとき、光束が収束して第2レンズ群L2の径を小型化させるので望ましく、従って非球面を配するのに適しているのは、絞りS近傍の凸レンズの凸面である。
【0036】
また、第2レンズ群L2の非球面は、第2レンズ群L2の最も像面側の面に配することが好ましい。ネガティブリードのズームレンズの場合に、広角端のとき負の第1レンズ群L1では軸外光線高は高く、絞りSの近傍で最も低くなり、第2レンズ群L2から第3レンズ群L3にかけて再び高くなる。また、軸上光束は第2レンズ群L2の最も物体側の面で光束幅が最大となり、像面に向かうにつれて収束する。このとき、軸上光線、軸外光線の両方の収差を効率良く補正するには、第2レンズ群L2中で最も軸外光束が高く、横収差の補正に最適であり、また軸上光束も第2レンズ群L2中で最も物体側の面には足りないが、第3レンズ群L3よりも軸上光束の高さが高い第2レンズ群L2の最も像面側の面に非球面を配することが効果的である。
【0037】
レンズ面に形成する非球面は、Xを光軸方向の座標、hを光軸と垂直方向の座標、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、K、B、C、D、Eをそれぞれ非球面係数としたとき、次式で表される。
【0038】
X=(h2/R)/[1+{1−(1+K)(h/R)2}1/2]+Bh4+Ch6+Dh8+Eh 10
【0039】
次に、実施例、参考例1〜3における数値実施例、数値参考例1〜3を示す、なお、riは物体側より順に第i番目のレンズ面の曲率半径、diは、物体側より順に第i番目のレンズ厚及び空気間隔、niとνi はそれぞれ物体側から順に第i番目のレンズの屈折率とアッベ数である。また、*は非球面を表している。
【0040】
数値実施例
f=1〜2.92 fno=1:2.8〜4.7 2ω=65.6 〜24.6゜
r 1= 3.1553 d 1=0.3582 n 1=1.69350 ν1=53.2
* r 2= 1.5776 d 2=0.2521
r 3= 5.3286 d 3=0.1508 n 2=1.80400 ν2=46.6
r 4= 1.1639 d 4=0.3850
r 5= 1.6670 d 5=0.3770 n 3=1.84666 ν3=23.8
r 6= 3.2938 d 6 =可変
r 7= (絞りS) d 7=0.0000
r 8= 1.2639 d 8=0.5279 n 4=1.83400 ν4=37.2
r 9= -4.9231 d 9=0.0158
r10= -3.1936 d10=0.3582 n 5=1.84666 ν5=23.8
r11= 1.3489 d11=0.2130
r12= 1.8546 d12=0.3770 n 6=1.69350 ν6=53.2
* r13=-17.3592 d13=可変
r14= 2.7465 d14=0.2639 n 7=1.51633 ν7=64.1
r15=105.1430 d15=0.1216
r16= ∝ d16=0.6447 n 8=1.51633 ν8=64.2
r17= ∝
焦点距離
可変間隔 1.00 2.27 2.92
d 6 3.07 0.80 0.41
d13 0.64 2.39 3.29
非球面係数 r 2 K= 0.00000・100 B=-3.82953・10-2
C=-5.76163・10-3 D=-1.56652・10-2 E= 1.72736・10-3
r13 K=-4.18110・102 B= 1.03628・10-1
C= 4.43293・10-4 D= 3.61107・10-1 E=-3.61834・10-1
【0041】
数値参考例1
f=1〜2.9 fno=1:2.4〜4.4 2ω=61 〜22.4゜
r 1= 5.0939 d 1=0.3258 n 1=1.69350 ν1=53.2
* r 2= 1.8792 d 2=0.2006
r 3= 8.7679 d 3=0.1417 n 2=1.68923 ν2=45.8
r 4= 1.2272 d 4=0.4576
r 5= 1.8870 d 5=0.3258 n 3=1.84666 ν3=23.8
r 6= 4.0681 d 6=可変
r 7= (絞りS) d 7=0.2125
* r 8= 2.3279 d 8=0.2267 n 4=1.69350 ν4=53.2
r 9= 8.7349 d 9=0.0966
r10= 1.4154 d10=0.2833 n 5=1.71000 ν5=53.6
r11=-17.5041 d11=0.0483
r12= 8.0964 d12=0.3906 n 6=1.80518 ν6=25.4
r13= 0.9504 d13=0.2833
r14= 5.6747 d14=0.2267 n 7=1.60311 ν7=60.6
r15= -3.4386 d15=可変
r16= 6.9568 d16=0.2408 n 8=1.60311 ν8=60.6
r17= -5.4791 d17=0.1097
r18= ∝ d18=0.4845 n 9=1.51633 ν9=64.2
r19= ∝
焦点距離
可変間隔 1.00 2.25 2.90
d 6 3.23 0.75 0.31
d15 0.64 2.21 3.00
非球面係数r 2 K= 0.00000・100 B=-3.00542・10-2 C=-1.61322・10-2
D=-1.16121・10-4 E=-9.13813・10-4
r 8 K=-2.07944・100 B=-1.06240・10-2
C=-1.04810・10-2 D=-3.13028・10-3 E= 0.00000・100
【0042】
数値参考例2
f=1〜2.91 fno=1:2.4〜4.5 2ω=64.5 〜24.2゜
r 1= 2.0572 d 1=0.1846 n 1=1.60311 ν1=60.6
r 2= 1.2892 d 2=0.8105
r 3= 4.4231 d 3=0.3538 n 2=1.69350 ν2=53.2
* r 4= 1.5036 d 4=0.1668
r 5= 3.6106 d 5=0.1538 n 3=1.68000 ν3=37.6
r 6= 1.5985 d 6=0.3758
r 7= 2.0380 d 7=0.3692 n 4=1.84666 ν4=23.8
r 8= 4.7896 d 8=可変
r 9= (絞りS) d 9=0.2308
* r10= 2.2412 d10=0.2461 n 5=1.69350 ν5=53.2
r11= 20.7697 d11=0.1049
r12= 1.5069 d12=0.2615 n 6=1.69500 ν6=53.5
r13= 7.5631 d13=0.0525
r14= 7.8196 d14=0.5089 n 7=1.80518 ν7=25.4
r15= 1.0300 d15=0.3064
r16= 3.7783 d16=0.2308 n 8=1.60311 ν8=60.6
* r17= -3.9511 d17=可変
r18= 6.0650 d19=0.2615 n 9=1.60311 ν9=60.6
r19= -6.1537 d19=0.1191
r20= ∝ d20=0.5261 n10=1.51633 ν10=64.2
r21= ∝
焦点距離
可変間隔 1.00 2.26 2.91
d 8 3.22 0.75 0.31
d17 0.90 2.63 3.53
非球面係数r 4 K= 0.00000・100 B=-5.90901・10-2
C=-1.98916・10-2 D=-6.41240・10-2 E=-2.40177・10-2
r10 K=-1.02379・100 B=-2.26252・10-3
C= 3.01571・10-3 D=-5.70467・10-3 E= 0.00000・100
r17 K=-1.31846・10-6 B= 5.60118・10-3
C=-1.61158・10-3 D=-3.65508・10-4 E= 0.00000・100
【0043】
数値参考例3
f=1〜2.89 fno=1:2.4〜4.3 2ω=61.2 〜22.4゜
r 1= 6.9380 d 1=0.3254 n 1=1.69350 ν1=53.2
* r 2= 1.8140 d 2=0.1472
r 3= 4.6905 d 3=0.1415 n 2=1.77000 ν2=42.4
r 4= 1.2569 d 4=0.4440
r 5= 1.9246 d 5=0.3254 n 3=1.84666 ν3=23.8
r 6= 4.4613 d 6=可変
r 7= (絞りS) d 7=0.2122
* r 8= 2.3116 d 8=0.2264 n 4=1.69350 ν4=53.2
r 9= 5.6698 d 9=0.0965
r10= 1.4815 d10=0.2830 n 5=1.80000 ν5=40.6
r11= 61.7896 d11=0.0483
r12= 7.5386 d12=0.2830 n 6=1.83000 ν6=41.7
r13= -4.5462 d13=0.1400 n 7=1.80518 ν7=25.4
r14= 0.9699 d14=0.2830
r15= 3.9362 d15=0.2264 n 8=1.60311 ν8=60.6
r16= -3.6506 d16=可変
r17= 5.5818 d17=0.2405 n 9=1.60311 ν9=60.6
r18= -7.2676 d18=0.1095
r19= ∝ d19=0.4839 n10=1.51633 ν10=64.2
r20= ∝
焦点距離
可変間隔 1.00 2.25 2.89
d 6 3.23 0.74 0.30
d16 0.74 2.30 3.10
非球面係数r 2 K= 0.00000・100 B=-3.43194・10-2
C=-2.03616・10-2 D= 4.93345・10-3 E=-3.15447・10-3
r 8 K=-7.67909・10-1 B=-1.84587・10-2
C=-5.91127・10-3 D=-5.40833・10-3 E= 0.00000・100
【0044】
図5、図6、図7はそれぞれ実施例における広角端、中間部、望遠端における収差図、図8、図9、図10はそれぞれ参考例1における広角端、中間部、望遠端における収差図、図11、図12、図13はそれぞれ参考例2における広角端、中間部、望遠端における収差図、図14、図15、図16はそれぞれ参考例3における広角端、中間部、望遠端における収差図である。
【0045】
なお、図5の球面収差において実線はd線、破線はg線を示し、非点収差において実線はサジタル焦線ΔS、破線はメリジオナル焦線ΔMを示しており、図6〜図16においても同様である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るズームレンズは、負の屈折力のレンズ群が先行するネガティブリード型のズームレンズにおいて、各レンズ群のレンズ構成及び非球面を適切に用いることによりレンズ全長の短縮化を図りながら、広い画界を持ち、しかも全変倍範囲に渡り色収差を含む諸収差を良好に補正した高い光学性能を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の広角端での断面図である。
【図2】 参考例1の広角端での断面図である。
【図3】 参考例2の広角端での断面図である。
【図4】 参考例3の広角端での断面図である。
【図5】 実施例の広角端での収差図である。
【図6】 実施例の中間部での収差図である。
【図7】 実施例の望遠端での収差図である。
【図8】 参考例1の広角端での収差図である。
【図9】 参考例1の中間部での収差図である。
【図10】 参考例1の望遠端での収差図である。
【図11】 参考例2の広角端での収差図である。
【図12】 参考例2の中間部での収差図である。
【図13】 参考例2の望遠端での収差図である。
【図14】 参考例3の広角端での収差図である。
【図15】 参考例3の中間部での収差図である。
【図16】 参考例3の望遠端での収差図である。
【符号の説明】
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
S 絞り
G 光学部材
Claims (5)
- 物体側から順に、負の屈折力の第1レンズ群と、正の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群とにより構成され、広角端から望遠端への変倍に際して前記第2レンズ群を物体側に移動させると共に、前記第1レンズ群を移動させることにより変倍に伴う像面変動を補正するズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズを有し、
前記第2レンズ群は、物体側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズより構成され、
前記第1レンズ群、第2レンズ群はそれぞれ少なくとも1枚の非球面を有し、
前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、広角端における全系の焦点距離をfw、前記第2レンズ群を構成する複数の正レンズの屈折率平均をn2aveとしたとき、
−3≦f1/fw≦−2
2≦f2/fw≦3
1.65≦n2ave ≦2.0
を満足することを特徴とするズームレンズ。 - 前記第3レンズ群はズーミングに際して移動することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
- 前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間に絞りを有し、該絞りは前記第2レンズ群と一体で移動することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
- 前記第2レンズ群の非球面は前記第2レンズ群の最も像面側の面にあることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
- 請求項1〜4の何れかの請求項に記載のズームレンズを備えることを特徴とするカメラ。
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