JP4313160B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気浄化装置に関するものである。
内燃機関としてのディーゼルエンジンから排出されるパティキュレート(Particulate Matter:粒子状物質)は、炭素質から成る煤と、高沸点炭化水素成分から成るSOF分(Soluble Organic Fraction:可溶性有機成分)とを主成分とし、更に微量のサルフェート(ミスト状硫酸成分)を含んだ組成を成すものであるが、この種のパティキュレートの低減対策としては、排気ガスが流通する排気管の途中に、パティキュレートフィルタを装備することが従来より行われている。
この種のパティキュレートフィルタは、コージェライト等のセラミックから成る多孔質のハニカム構造となっており、格子状に区画された各流路の入口が交互に目封じされ、入口が目封じされていない流路については、その出口が目封じされるようになっており、各流路を区画する多孔質薄壁を透過した排気ガスのみが下流側へ排出されるようにしてある。
そして、排気ガス中のパティキュレートは、前記多孔質薄壁の内側表面に捕集されて堆積するので、目詰まりにより排気抵抗が増加しないうちにパティキュレートを適宜に燃焼除去してパティキュレートフィルタの再生を図る必要があるが、通常のディーゼルエンジンの運転状態においては、パティキュレートが自己燃焼するほどの高い排気温度が得られる機会が少ないため、例えばアルミナに白金を担持させたものに適宜な量のセリウム等の希土類元素を添加して成る酸化触媒を一体的に担持させた触媒再生型のパティキュレートフィルタの実用化が進められている。
即ち、このような触媒再生型のパティキュレートフィルタを採用すれば、捕集されたパティキュレートの酸化反応が促進されて着火温度が低下し、従来より低い排気温度でもパティキュレートを燃焼除去することが可能となるのである。
但し、斯かる触媒再生型のパティキュレートフィルタを採用した場合であっても、該パティキュレートフィルタに担持される酸化触媒には活性温度領域があり、この活性下限温度を下まわるような排気温度の低い運転領域では、パティキュレートが良好に燃焼除去されず、パティキュレートの処理量よりも捕集量が上まわってしまうので、このような低い排気温度での運転状態が続くと、酸化触媒が活性化しないためにパティキュレートフィルタの再生が良好に進まずに該パティキュレートフィルタが過捕集状態に陥る虞れがあることから、パティキュレートの堆積量が増加してきた段階でパティキュレートフィルタより上流側の排気ガス中に燃料を添加してパティキュレートフィルタの強制再生を行うことが考えられている。
つまり、パティキュレートフィルタより上流側で燃料を添加すれば、その添加された燃料がパティキュレートフィルタの酸化触媒上で酸化反応し、その反応熱により触媒床温度が上げられてパティキュレートが燃やし尽くされ、パティキュレートフィルタの再生化が図られることになる。
尚、前述の如きパティキュレートフィルタを備えた排気浄化装置を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
特開2003−155916号公報
しかしながら、従来においては、例えば、パティキュレートフィルタを挟んだ前後に圧力センサを配置して入口側と出口側の差圧を求めることにより過捕集状態を判定したり、走行距離や運転時間等を目安としてパティキュレートフィルタの過捕集状態を判定したりして、走行中に自動的にパティキュレートフィルタの強制再生を行う設計思想が主流となっているが、強制再生を実行する走行条件が容易に整わない運行形態の車両(都心の渋滞路線を運行するバスや、配送先が密集した地域で宅配業務を行うトラック等)では、走行中に自動的にパティキュレートフィルタの強制再生がかかっても、必ずしも再生が完了しない場合が起こり得るため、このような強制再生を実行する走行条件が容易に整わない運行形態の車両については、パティキュレートの堆積量が増加しパティキュレートフィルタの再生を行う必要が生じた際に、車両を停車したアイドリング状態で昇温制御を行うことにより、パティキュレートフィルタの再生を良好に進行させることが考えられている。
ここで、手動変速機(MT:Manual Transmission)を備えた車両(いわゆるMT車)の場合、停車してギヤ位置がニュートラルポジションにある時に、アイドルアップ、排気ブレーキON、アフタ噴射といった昇温制御を行うことが提案されている。
これに対し、自動変速機(AT:Automatic Transmission)を備えた車両(いわゆるAT車)についても、前記MT車と同様に昇温制御を行おうとした場合、実際の走行時には、停車の際、フットブレーキを踏み込むだけで、自動変速機のシフトレバーをドライブレンジからニュートラルレンジに移行させないことが多いため、昇温制御が行われにくくなり、パティキュレートフィルタの再生を完了するのに時間がかかってしまうことが懸念されていた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、自動変速機を備えた車両において、シフトレバーのレンジにかかわらず昇温制御を確実に行うことができ、パティキュレートフィルタの再生効率向上を図り得る排気浄化装置を提供しようとするものである。
本発明は、エンジンからの排気ガスが流通する排気管の途中にパティキュレートフィルタを装備し且つ自動変速機を備えた車両を対象とした排気浄化装置であって、
パティキュレートフィルタの再生を行う必要が生じた際、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数を通常時アイドル回転数より高く設定し、且つ前記自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある状態のまま、アクセルOFF、フットブレーキONで停車した時に、パティキュレートフィルタより上流側で排気ガスを所定温度以上に昇温させる排気昇温手段を作動せしめると共に、前記自動変速機のシフトレバーがドライブレンジからニュートラルレンジに移行した場合の再生時ニュートラルレンジアイドル回転数を再生時ドライブレンジアイドル回転数より高く設定するよう構成したことを特徴とする排気浄化装置にかかるものである。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
自動変速機を備えた車両では、停車の際、フットブレーキを踏み込むだけで、自動変速機のシフトレバーをドライブレンジからニュートラルレンジに移行させないことが多いが、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数は通常時アイドル回転数より高く設定されるため、エンジン回転数は通常時アイドル回転数まで下がらず、自動変速機のトルクコンバータ負荷が利用され、排気温度の上昇が図られ、しかも、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある状態のまま、アクセルOFF、フットブレーキONで停車した時には、排気昇温手段が作動してパティキュレートフィルタの上流側で排気ガスが所定温度以上に昇温され、更に、この後、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジからニュートラルレンジに移行した場合、回転数が再生時ドライブレンジアイドル回転数から更に高い再生時ニュートラルレンジアイドル回転数に高められ、引き続き昇温制御が行われる。
この結果、自動変速機を備えた車両において、停車の際にシフトレバーがドライブレンジのまま保持されていても、昇温制御が確実に行われ、パティキュレートフィルタの再生を完了するのに時間がかからなくなる。
又、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある状態での停車後に仮にアイドルアップさせるようにすると、フットブレーキを充分に踏み込んでいない場合、運転者の意図に反して車両が若干前に進んでしまう虞があるが、本発明では、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数を通常時アイドル回転数より高く設定したことにより、停車前から既にアイドルアップされる形となるため、フットブレーキを踏み込んで停車しさえすれば、エンジン回転数に変動はなく、運転者の意図に反して車両が発進してしまう心配もない。
前記排気浄化装置において、排気昇温手段は、排気流量を絞り込む排気絞り手段と、エンジンの各気筒に対し燃料を噴射する燃料噴射装置と、その作動時に前記排気絞り手段に閉作動指令を出力する一方、通常のアイドリング時より回転数を上げるべくメイン噴射の一回当たりの噴射量を増加し且つ該メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追加する燃料噴射指令を前記燃料噴射装置に出力する制御装置とにより構成することができ、このようにすれば、制御装置から閉作動指令を受けた排気絞り手段により排気流量が絞り込まれ、これより上流側の排気ガスが昇圧されることで排気温度が上昇され、しかも、排気抵抗が高まることにより気筒内に比較的温度の低い吸気が流入し難くなって比較的温度の高い排気ガスの残留量が増加し、この比較的温度の高い排気ガスを多く含む気筒内の空気が次の圧縮行程で圧縮されて爆発行程を迎えることでも更なる排気温度の上昇が図られることになり、同時にエンジン側ではメイン噴射の一回当たりの噴射量が増加されて回転数が上げられることによりエネルギー投入量が増えて排気温度の上昇が図られ、更に、アフタ噴射による燃料が出力に転換され難いタイミングで燃焼することによりエンジンの熱効率が下がり、燃料の発熱量のうちの動力に利用されない熱量が増えて排気温度の上昇が図られることになる。
又、前記排気浄化装置において、排気昇温手段は、吸気流量を絞り込む吸気絞り手段と、エンジンの各気筒に対し燃料を噴射する燃料噴射装置と、その作動時に前記吸気絞り手段に閉作動指令を出力する一方、通常のアイドリング時より回転数を上げるべくメイン噴射の一回当たりの噴射量を増加し且つ該メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追加する燃料噴射指令を前記燃料噴射装置に出力する制御装置とにより構成することができ、このようにすれば、制御装置から閉作動指令を受けた吸気絞り手段により、投入熱量(燃料噴射量)に対し吸気流量が絞り込まれて、排気温度の上昇が図られることになり、同時にエンジン側ではメイン噴射の一回当たりの噴射量が増加されて回転数が上げられることによりエネルギー投入量が増えて排気温度の上昇が図られ、更に、アフタ噴射による燃料が出力に転換され難いタイミングで燃焼することによりエンジンの熱効率が下がり、燃料の発熱量のうちの動力に利用されない熱量が増えて排気温度の上昇が図られることになる。
更に、前記排気浄化装置において、排気昇温手段は、排気流量を絞り込む排気絞り手段と、吸気流量を絞り込む吸気絞り手段と、エンジンの各気筒に対し燃料を噴射する燃料噴射装置と、その作動時に前記排気絞り手段及び吸気絞り手段に閉作動指令を出力する一方、通常のアイドリング時より回転数を上げるべくメイン噴射の一回当たりの噴射量を増加し且つ該メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追加する燃料噴射指令を前記燃料噴射装置に出力する制御装置とにより構成することもできる。
又、前記排気浄化装置において、排気絞り手段は排気ブレーキで構成することができる。
更に又、前記排気浄化装置においては、パティキュレートフィルタの再生を行う必要が生じた際に、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジからニュートラルレンジに移行した場合、所要の時間遅れを生じさせて再生時ドライブレンジアイドル回転数から再生時ニュートラルレンジアイドル回転数へのアイドルアップが行われるようにすることが望ましく、このようにすると、シフトレバーをドライブレンジからニュートラルレンジを経てリバースレンジへ移行させる場合に、それに要する時間より若干長い時間を前記時間遅れとして設定しておけば、ニュートラルレンジにおいてアイドルアップが行われないため、リバースレンジへ移行した際のエンジン回転数の変動が最小限に抑えられることとなる。
本発明の排気浄化装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の排気浄化装置によれば、自動変速機を備えた車両において、シフトレバーのレンジにかかわらず昇温制御を確実に行うことができ、パティキュレートフィルタの再生効率向上を図り得る。
(II)本発明の請求項2、3、4、5記載の排気浄化装置によれば、上記効果に加え更に、特殊な付帯設備を新たに設けることなく既存設備を極力有効に利用して排気昇温手段を実現することができるので、排気昇温手段に要するコストの大幅な低減化を図ることができ、しかも、効率良く且つ確実に排気ガスの昇温化を図ることができる。
(III)本発明の請求項6記載の排気浄化装置によれば、上記効果に加え更に、シフトレバーをドライブレンジからニュートラルレンジを経てリバースレンジへ移行させる場合に、ニュートラルレンジにおいてアイドルアップが行われないようにすることができ、エンジン回転数の変動を最小限に抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図4は本発明を実施する形態の一例であって、図1中における1はターボチャージャ2を搭載し且つ自動変速機(図示せず)を備えた車両のディーゼルエンジンを示しており、エアクリーナ3から導いた吸気4を吸気管5を通し前記ターボチャージャ2のコンプレッサ2aへ導いて加圧し、その加圧された吸気4をインタークーラ6を介しディーゼルエンジン1の各気筒に分配して導入するようにしてある。
更に、このディーゼルエンジン1の各気筒から排気マニホールド7を介し排出された排気ガス8は、ターボチャージャ2のタービン2bへと送られ、該タービン2bを駆動した排気ガス8が排気管9を介し車外へ排出されるようにしてある。
そして、この排気管9の途中には、フィルタケース10が介装されており、該フィルタケース10内における後段には、酸化触媒を一体的に担持して成る触媒再生型のパティキュレートフィルタ11が収容されており、図2に拡大して示す如く、このパティキュレートフィルタ11は、セラミックから成る多孔質のハニカム構造となっており、格子状に区画された各流路11aの入口が交互に目封じされ、入口が目封じされていない流路11aについては、その出口が目封じされるようになっており、各流路11aを区画する多孔質薄壁11bを透過した排気ガス8のみが下流側へ排出されるようにしてある。
又、フィルタケース10内におけるパティキュレートフィルタ11の直前位置には、図3に拡大して示す如きハニカム構造を有するフロースルー型の酸化触媒12が収容されている。
そして、前記フィルタケース10における酸化触媒12とパティキュレートフィルタ11との間には、排気ガス8の温度を触媒床温度の代用値として計測するための温度センサ13が装備され、この温度センサ13の検出信号13aがエンジン制御コンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)を成す制御装置14に対し入力されるようになっており、他方、この制御装置14においては、ディーゼルエンジン1の各気筒に燃料を噴射する燃料噴射装置15に向け燃料の噴射タイミング及び噴射量を指令する燃料噴射信号15aが出力されるようになっている。
ここで、前記燃料噴射装置15は、各気筒毎に装備される図示しない複数のインジェクタにより構成されており、これら各インジェクタの電磁弁が前記燃料噴射信号15aにより開弁制御されて燃料の噴射タイミング及び噴射量(開弁時間)が適切に制御されるようになっている。
又、図示していない運転席のアクセルには、アクセル開度をディーゼルエンジン1の負荷として検出するアクセルセンサ16(負荷センサ)が備えられていると共に、ディーゼルエンジン1の適宜位置には、その回転数を検出する回転センサ17が装備されており、これらアクセルセンサ16及び回転センサ17からのアクセル開度信号16a及び回転数信号17aも前記制御装置14に入力されるようになっている。
更に、前記制御装置14には、前記温度センサ13、アクセルセンサ16、回転センサ17からの検出信号13a、アクセル開度信号16a、回転数信号17aの他、自動変速機のシフトレバー(図示せず)がドライブレンジD、ニュートラルレンジN、リバースレンジRのいずれにあるかを検出するレンジセンサ19、フットブレーキが踏み込まれてONになっていることを検出するフットブレーキスイッチ20、車速を検出する車速センサ21のそれぞれからの検出信号19a,20a及び車速信号21aが入力されるようになっており、これらの信号に基づき、前記シフトレバーがどのレンジにあるか、並びにアクセルOFF、フットブレーキONで車両が停車しているか否かが判定されるようになっている。
そして、前記制御装置14では、アクセル開度信号16a及び回転数信号17aに基づき通常モードの燃料噴射信号15aが決定されるようになっている一方、パティキュレートフィルタ11の再生制御を行う必要が生じた際に、通常モードから再生モードに切り替わり、通常のアイドリング時より回転数を上げるべく圧縮上死点(クランク角0゜)付近で行われていたメイン噴射の一回当たりの噴射量を増加し且つ該メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追加するような噴射パターンの燃料噴射信号15a(燃料噴射指令)が出力され、更に、前記圧縮上死点(クランク角0゜)付近で行われる燃料のメイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミング(開始時期がクランク角90゜〜120゜の範囲)でポスト噴射を行うような燃料噴射信号15aが出力されるようになっている。
つまり、このようにメイン噴射の一回当たりの噴射量を増加して通常のアイドリング時より回転数を上げると、エネルギー投入量が増えて排気温度の上昇が図られ、しかも、メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追加すると、燃料が出力に転換され難いタイミングで燃焼することによりディーゼルエンジン1の熱効率が下がり、燃料の発熱量のうちの動力に利用されない熱量が増えて排気温度の上昇が図られることになり、更に、メイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射が行われると、このポスト噴射により排気ガス8中に未燃の燃料(主としてHC:炭化水素)が添加されることになり、この未燃の燃料がパティキュレートフィルタ11表面の酸化触媒上で酸化反応し、その反応熱により触媒床温度が上昇してパティキュレートフィルタ11内のパティキュレートが燃焼除去されることになる。
又、前記パティキュレートフィルタ11より上流側の適宜位置には、排気管9の流路を適宜な開度に絞り込む開度調整可能な排気ブレーキ18が装備されており、該排気ブレーキ18は、前記制御装置14からの開度指令信号18aにより開度制御されるようになっているが、本図示例においては、パティキュレートフィルタ11の再生を行う必要が生じ、制御装置14にて再生モードが選択された際に、図4に示す如く、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジDにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数を通常時アイドル回転数より高く設定し、且つ前記自動変速機のシフトレバーがドライブレンジDにある状態のまま、アクセルOFF、フットブレーキONで停車した時(図4のA点参照)に、前記排気ブレーキ18に対し本来の作動から独立した別の作動を指令し、排気温度を上げるための排気昇温手段における排気絞り手段として排気ブレーキ18を活用できるようにし、且つ前記メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追加するような噴射パターンの燃料噴射信号15a(燃料噴射指令)を出力すると共に、前記自動変速機のシフトレバーがドライブレンジDからニュートラルレンジNに移行した場合(図4のB点参照)の再生時ニュートラルレンジアイドル回転数を再生時ドライブレンジアイドル回転数より高く設定するよう構成してある。
次に、上記図示例の作用を説明する。
自動変速機を備えた車両では、停車の際、フットブレーキを踏み込むだけで、自動変速機のシフトレバーをドライブレンジDからニュートラルレンジNに移行させないことが多いが、図4に示す如く、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジDにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数は通常時アイドル回転数より高く設定されるため、エンジン回転数は通常時アイドル回転数まで下がらず、自動変速機のトルクコンバータ負荷が利用され、排気温度の上昇が図られる。
続いて、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジDにある状態のまま、アクセルOFF、フットブレーキONで停車した時(図4のA点参照)には、排気昇温手段としての制御装置14から開度指令信号18a(閉作動指令)を受けた排気絞り手段としての排気ブレーキ18が作動して排気流量が絞り込まれ、これより上流側の排気ガス8が昇圧されることで排気温度が上昇され、しかも、排気抵抗が高まることにより気筒内に比較的温度の低い吸気4が流入し難くなって比較的温度の高い排気ガス8の残留量が増加し、この比較的温度の高い排気ガス8を多く含む気筒内の空気が次の圧縮行程で圧縮されて爆発行程を迎えることでも更なる排気温度の上昇が図られることになり、同時にディーゼルエンジン1側では前記排気昇温手段としての制御装置14から燃料噴射信号15aを受けた燃料噴射装置15によりメイン噴射の一回当たりの噴射量が増加されて回転数が上げられることによりエネルギー投入量が増えて排気温度の上昇が図られ、更に、アフタ噴射による燃料が出力に転換され難いタイミングで燃焼することによりディーゼルエンジン1の熱効率が下がり、燃料の発熱量のうちの動力に利用されない熱量が増えて排気温度の上昇が図られることになる。
更に、この後、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジDからニュートラルレンジNに移行した場合(図4のB点参照)、回転数が再生時ドライブレンジアイドル回転数から更に高い再生時ニュートラルレンジアイドル回転数に高められ、引き続き昇温制御が行われる。
この結果、自動変速機を備えた車両において、停車の際にシフトレバーがドライブレンジDのまま保持されていても、昇温制御が確実に行われ、パティキュレートフィルタの再生を完了するのに時間がかからなくなる。
又、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジDにある状態での停車後に仮にアイドルアップさせるようにすると、フットブレーキを充分に踏み込んでいない場合、運転者の意図に反して車両が若干前に進んでしまう虞があるが、本図示例では、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジDにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数を通常時アイドル回転数より高く設定したことにより、停車前から既にアイドルアップされる形となるため、フットブレーキを踏み込んで停車しさえすれば、エンジン回転数に変動はなく、運転者の意図に反して車両が発進してしまう心配もない。
こうして、自動変速機を備えた車両において、シフトレバーのレンジにかかわらず昇温制御を確実に行うことができ、パティキュレートフィルタの再生効率向上を図り得る。
但し、前記排気浄化装置においては、パティキュレートフィルタ11の再生を行う必要が生じた際に、図4に示す如く、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジDからニュートラルレンジNに移行した場合(図4のB点参照)、即座に再生時ドライブレンジアイドル回転数から再生時ニュートラルレンジアイドル回転数へのアイドルアップが行われるようになっているが、実際の運転時には、車庫入れ等の際に、シフトレバーをドライブレンジDからニュートラルレンジNを経てリバースレンジRへ移行させることにより、車両をバックさせることも多く、このように、シフトレバーをドライブレンジDからニュートラルレンジNを経てリバースレンジRへ移行させた場合、ニュートラルレンジNにおいて再生時ニュートラルレンジアイドル回転数までアイドルアップが行われた状態でリバースレンジRへの移行が行われ、エンジン回転数の変動が大きくなり、あまり好ましいとは言えない。
そこで、図5(a)に示す如く、パティキュレートフィルタの再生を行う必要が生じた際に、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジDからニュートラルレンジNに移行した場合(図5(a)のB点参照)、所要の時間遅れtを生じさせて再生時ドライブレンジアイドル回転数から再生時ニュートラルレンジアイドル回転数へのアイドルアップが行われるようにする(図5(a)のB’点参照)。
このようにすると、図5(b)に示す如く、シフトレバーをドライブレンジDからニュートラルレンジNを経てリバースレンジRへ移行させる場合に、それに要する時間より若干長い時間(例えば、1秒前後)を前記時間遅れtとして設定しておけば、図5(b)のB’点でアイドルアップが行われる前のC点においてリバースレンジRへの移行が完了することから、ニュートラルレンジNにおいてアイドルアップが行われなくなり、リバースレンジRへ移行した際のエンジン回転数の変動が最小限に抑えられることとなる。
尚、本発明の排気浄化装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、排気流路の適宜箇所を絞り込むにあたっては、必ずしも排気ブレーキを用いる必要はなく、排気管の途中に排気絞り弁を別途配設するようにしても良いこと、又、排気昇温手段として、吸気管の途中に吸気絞り弁を配設した吸気絞り手段を、排気絞り手段の代りに或いは排気絞り手段に加えて用い、投入熱量(燃料噴射量)に対し吸気流量を減らすことで排気温度を上昇させるようにしても良いこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例の概略図である。 図1のパティキュレートフィルタの詳細を示す断面図である。 図1の酸化触媒の詳細を示す一部を切り欠いた斜視図である。 本発明を実施する形態の一例における停車時の状態変化を、横軸に時間、縦軸にエンジン回転数を取って示す線図である。 本発明を実施する形態の一例において、再生時ドライブレンジアイドル回転数から再生時ニュートラルレンジアイドル回転数へのアイドルアップに対し時間遅れを生じさせるようにした場合の停車時の状態変化を、横軸に時間、縦軸にエンジン回転数を取って示す線図であって、(a)はシフトレバーをドライブレンジからニュートラルレンジに移行させた場合を示す線図、(b)はシフトレバーをドライブレンジからニュートラルレンジを経てリバースレンジに移行させた場合を示す線図である。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン(エンジン)
8 排気ガス
9 排気管
11 パティキュレートフィルタ
14 制御装置(排気昇温手段)
15 燃料噴射装置(排気昇温手段)
15a 燃料噴射信号(燃料噴射指令)
16 アクセルセンサ
16a アクセル開度信号
18 排気ブレーキ(排気絞り手段:排気昇温手段)
18a 開度指令信号(閉作動指令)
19 レンジセンサ
19a 検出信号
20 フットブレーキスイッチ
20a 検出信号
21 車速センサ
21a 車速信号
D ドライブレンジ
N ニュートラルレンジ
R リバースレンジ
t 時間遅れ

Claims (6)

  1. エンジンからの排気ガスが流通する排気管の途中にパティキュレートフィルタを装備し且つ自動変速機を備えた車両を対象とした排気浄化装置であって、
    パティキュレートフィルタの再生を行う必要が生じた際、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数を通常時アイドル回転数より高く設定し、且つ前記自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある状態のまま、アクセルOFF、フットブレーキONで停車した時に、パティキュレートフィルタより上流側で排気ガスを所定温度以上に昇温させる排気昇温手段を作動せしめると共に、前記自動変速機のシフトレバーがドライブレンジからニュートラルレンジに移行した場合の再生時ニュートラルレンジアイドル回転数を再生時ドライブレンジアイドル回転数より高く設定するよう構成したことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 排気昇温手段が、排気流量を絞り込む排気絞り手段と、エンジンの各気筒に対し燃料を噴射する燃料噴射装置と、その作動時に前記排気絞り手段に閉作動指令を出力する一方、通常のアイドリング時より回転数を上げるべくメイン噴射の一回当たりの噴射量を増加し且つ該メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追加する燃料噴射指令を前記燃料噴射装置に出力する制御装置とにより構成されている請求項1記載の排気浄化装置。
  3. 排気昇温手段が、吸気流量を絞り込む吸気絞り手段と、エンジンの各気筒に対し燃料を噴射する燃料噴射装置と、その作動時に前記吸気絞り手段に閉作動指令を出力する一方、通常のアイドリング時より回転数を上げるべくメイン噴射の一回当たりの噴射量を増加し且つ該メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追加する燃料噴射指令を前記燃料噴射装置に出力する制御装置とにより構成されている請求項1記載の排気浄化装置。
  4. 排気昇温手段が、排気流量を絞り込む排気絞り手段と、吸気流量を絞り込む吸気絞り手段と、エンジンの各気筒に対し燃料を噴射する燃料噴射装置と、その作動時に前記排気絞り手段及び吸気絞り手段に閉作動指令を出力する一方、通常のアイドリング時より回転数を上げるべくメイン噴射の一回当たりの噴射量を増加し且つ該メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追加する燃料噴射指令を前記燃料噴射装置に出力する制御装置とにより構成されている請求項1記載の排気浄化装置。
  5. 排気絞り手段が排気ブレーキで構成されている請求項2又は4記載の排気浄化装置。
  6. パティキュレートフィルタの再生を行う必要が生じた際に、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジからニュートラルレンジに移行した場合、所要の時間遅れを生じさせて再生時ドライブレンジアイドル回転数から再生時ニュートラルレンジアイドル回転数へのアイドルアップが行われるようにした請求項1〜5いずれかに記載の排気浄化装置。
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