JP2005155532A - 排気浄化装置 - Google Patents

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洋紀 成田
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仁一 南川
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卓嗣 鋤田
Takeshi Kaneda
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Abstract

【課題】自動変速機を備えた車両において、動力がつながっている状態でのエンジン回転数の変動を最小限に抑えつつ、昇温制御を確実に行うことができ、パティキュレートフィルタの再生効率向上を図り得る排気浄化装置を提供する。
【解決手段】パティキュレートフィルタの再生開始要求が出力されて再生モードとなった際、再生禁止条件が成立しているか否かを検出し、再生禁止条件が成立して再生禁止状態にある時、再生禁止解除条件が成立した場合にのみ、再生を許可して昇温制御を行うよう構成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、排気浄化装置に関するものである。
内燃機関としてのディーゼルエンジンから排出されるパティキュレート(Particulate Matter:粒子状物質)は、炭素質から成る煤と、高沸点炭化水素成分から成るSOF分(Soluble Organic Fraction:可溶性有機成分)とを主成分とし、更に微量のサルフェート(ミスト状硫酸成分)を含んだ組成を成すものであるが、この種のパティキュレートの低減対策としては、排気ガスが流通する排気管の途中に、パティキュレートフィルタを装備することが従来より行われている。
この種のパティキュレートフィルタは、コージェライト等のセラミックから成る多孔質のハニカム構造となっており、格子状に区画された各流路の入口が交互に目封じされ、入口が目封じされていない流路については、その出口が目封じされるようになっており、各流路を区画する多孔質薄壁を透過した排気ガスのみが下流側へ排出されるようにしてある。
そして、排気ガス中のパティキュレートは、前記多孔質薄壁の内側表面に捕集されて堆積するので、目詰まりにより排気抵抗が増加しないうちにパティキュレートを適宜に燃焼除去してパティキュレートフィルタの再生を図る必要があるが、通常のディーゼルエンジンの運転状態においては、パティキュレートが自己燃焼するほどの高い排気温度が得られる機会が少ないため、例えばアルミナに白金を担持させたものに適宜な量のセリウム等の希土類元素を添加して成る酸化触媒を一体的に担持させた触媒再生型のパティキュレートフィルタの実用化が進められている。
即ち、このような触媒再生型のパティキュレートフィルタを採用すれば、捕集されたパティキュレートの酸化反応が促進されて着火温度が低下し、従来より低い排気温度でもパティキュレートを燃焼除去することが可能となるのである。
但し、斯かる触媒再生型のパティキュレートフィルタを採用した場合であっても、該パティキュレートフィルタに担持される酸化触媒には活性温度領域があり、この活性下限温度を下まわるような排気温度の低い運転領域では、パティキュレートが良好に燃焼除去されず、パティキュレートの処理量よりも捕集量が上まわってしまうので、このような低い排気温度での運転状態が続くと、酸化触媒が活性化しないためにパティキュレートフィルタの再生が良好に進まずに該パティキュレートフィルタが過捕集状態に陥る虞れがあることから、パティキュレートの堆積量が増加してきた段階でパティキュレートフィルタより上流側の排気ガス中に燃料を添加してパティキュレートフィルタの強制再生を行うことが考えられている。
つまり、パティキュレートフィルタより上流側で燃料を添加すれば、その添加された燃料がパティキュレートフィルタの酸化触媒上で酸化反応し、その反応熱により触媒床温度が上げられてパティキュレートが燃やし尽くされ、パティキュレートフィルタの再生化が図られることになる。
尚、前述の如きパティキュレートフィルタを備えた排気浄化装置を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
特開2003−155916号公報
しかしながら、従来においては、例えば、パティキュレートフィルタを挟んだ前後に圧力センサを配置して入口側と出口側の差圧を求めることにより過捕集状態を判定したり、走行距離や運転時間等を目安としてパティキュレートフィルタの過捕集状態を判定したりして、走行中に自動的にパティキュレートフィルタの強制再生を行う設計思想が主流となっているが、強制再生を実行する走行条件が容易に整わない運行形態の車両(都心の渋滞路線を運行するバスや、配送先が密集した地域で宅配業務を行うトラック等)では、走行中に自動的にパティキュレートフィルタの強制再生がかかっても、必ずしも再生が完了しない場合が起こり得るため、このような強制再生を実行する走行条件が容易に整わない運行形態の車両については、パティキュレートの堆積量が増加しパティキュレートフィルタの再生を行う必要が生じた際に、車両を停車したアイドリング状態で昇温制御を行うことにより、パティキュレートフィルタの再生を良好に進行させることが考えられている。
ここで、手動変速機(MT:Manual Transmission)を備えた車両(いわゆるMT車)の場合、停車してギヤ位置がニュートラルポジションにある時に、アイドルアップ、排気ブレーキON、アフタ噴射といった昇温制御を行うことが提案されている。
これに対し、自動変速機(AT:Automatic Transmission)を備えた車両(いわゆるAT車)についても、前記MT車と同様に昇温制御を行おうとした場合、実際の走行時には、停車の際、フットブレーキを踏み込むだけで、自動変速機のシフトレバーをドライブレンジからニュートラルレンジに移行させないことが多いため、昇温制御が行われにくくなり、パティキュレートフィルタの再生を完了するのに時間がかかってしまうことが懸念されていた。
又、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある状態での停車後に仮にアイドルアップさせるようにすると、エンジン回転数が上昇するため、運転者はそれに応じてフットブレーキを充分に踏み込む必要があるが、煩わしさが増すことになる。
本発明は、斯かる実情に鑑み、自動変速機を備えた車両において、動力がつながっている状態でのエンジン回転数の変動を最小限に抑えつつ、昇温制御を確実に行うことができ、パティキュレートフィルタの再生効率向上を図り得る排気浄化装置を提供しようとするものである。
本発明は、エンジンからの排気ガスが流通する排気管の途中にパティキュレートフィルタを装備し且つ自動変速機を備えた車両を対象とした排気浄化装置であって、
パティキュレートフィルタの再生開始要求が出力されて再生モードとなった際、再生禁止条件が成立しているか否かを検出し、再生開始時の再生禁止条件が成立して再生禁止状態となっている時、若しくは再生中に再生禁止条件が成立して再生禁止状態となっている時、再生禁止解除条件が成立した場合にのみ、再生を許可して昇温制御を行うよう構成したことを特徴とする排気浄化装置にかかるものである。
前記排気浄化装置においては、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数を通常時アイドル回転数より高く設定し、
パティキュレートフィルタの再生開始要求が出力されて再生モードとなった際における再生開始時に、停車、エンジン回転数<再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジにある、という三つの条件のいずれかが成立することを再生禁止条件成立とすることができる。
又、前記排気浄化装置においては、再生が許可されて再生禁止状態にない時に、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジに移行した場合、再生禁止として昇温制御を中断することが望ましい。
更に又、前記排気浄化装置においては、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数を通常時アイドル回転数より高く設定し、
走行、アクセルON、エンジン回転数≧再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジにない、という四つの条件が共に成立することを再生禁止解除条件成立とすることができる。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
前述の如く構成すると、パティキュレートフィルタの再生開始要求が出力されて再生モードとなった際、再生禁止条件が成立しているか否かが検出され、再生開始時の再生禁止条件が成立して再生禁止状態となっている時、若しくは再生中に再生禁止条件が成立して再生禁止状態となっている時、再生禁止解除条件が成立した場合にのみ、再生が許可されて昇温制御が行われ、停車時にはアイドルアップ制御が行われる。
ここで、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数を通常時アイドル回転数より高く設定し、停車、エンジン回転数<再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジにある、という三つの条件のいずれかが成立することを再生禁止条件成立としておけば、例えば、停車時にパティキュレートフィルタの再生開始要求が出力されて再生モードとなったとしても、再生禁止条件が成立しているため、すぐには再生が開始されなくなる。更に、走行、アクセルON、エンジン回転数≧再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジにない、という四つの条件が共に成立することを再生禁止解除条件成立としておけば、一旦、アクセルが踏み込まれて走行が開始され、且つエンジン回転数≧再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジにない、という条件が共に成立して初めて再生禁止解除条件成立とみなされ、この後、停車すると、エンジン回転数が通常時アイドル回転数より高い再生時ドライブレンジアイドル回転数に保持されることとなる。
即ち、自動変速機を備えた車両では、停車の際、フットブレーキを踏み込むだけで、自動変速機のシフトレバーをドライブレンジからニュートラルレンジに移行させないことが多いが、本発明では、再生が許可されていれば、エンジン回転数は通常時アイドル回転数まで下がらず、自動変速機のトルクコンバータ負荷が利用され、排気温度の上昇が図られ、アイドルアップによる昇温制御が行われることとなり、この結果、停車の際にシフトレバーがドライブレンジのまま保持されていても、昇温制御が確実に行われ、パティキュレートフィルタの再生を完了するのに時間がかからなくなる。
又、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある状態での停車後に、仮にエンジン回転数を通常時アイドル回転数から再生時ドライブレンジアイドル回転数へアイドルアップさせるようにすると、運転者はそれに応じてフットブレーキを充分に踏み込む必要が生じており、煩わしさがあるが、本発明では、再生禁止条件を設定し、これを、停車、エンジン回転数<再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジにある、という三つの条件のいずれかが成立することとし、更に、再生禁止解除条件を設定し、これを、停車状態から一旦アクセルが踏み込まれて走行が開始され、且つエンジン回転数≧再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジにない、という条件が共に成立することとしているため、エンジン回転数が走行により一旦高められた後、減速して停車する際に、再生時ドライブレンジアイドル回転数に保持されアイドルアップによる昇温制御がなされる形となり、これにより、フットブレーキを踏み込んで停車しさえすればよい。
尚、再生禁止解除条件の一つとしてアクセルONという条件を入れているため、アクセルを踏み込まずにクリープ現象を利用して走行した場合には、再生禁止状態は解除されず、アイドルアップに伴うエンジン回転数の変動は起らない。
更に、前記排気浄化装置において、再生が許可されて再生禁止状態にない時に、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジに移行した場合、再生禁止として昇温制御を中断するようにすれば、パティキュレートフィルタの再生中に、車両をバックさせるために自動変速機のシフトレバーをリバースレンジに移行させた場合には、再生禁止としてアイドルアップによる昇温制御が中断されるため、エンジン回転数の変動が防止され、運転状態の安定化を図ることが可能となる。
本発明の排気浄化装置によれば、自動変速機を備えた車両において、動力がつながっている状態でのエンジン回転数の変動を最小限に抑えつつ、昇温制御を確実に行うことができ、パティキュレートフィルタの再生効率向上を図り得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図5は本発明を実施する形態の一例であって、図1中における1はターボチャージャ2を搭載し且つ自動変速機(図示せず)を備えた車両のディーゼルエンジンを示しており、エアクリーナ3から導いた吸気4を吸気管5を通し前記ターボチャージャ2のコンプレッサ2aへ導いて加圧し、その加圧された吸気4をインタークーラ6を介しディーゼルエンジン1の各気筒に分配して導入するようにしてある。
更に、このディーゼルエンジン1の各気筒から排気マニホールド7を介し排出された排気ガス8は、ターボチャージャ2のタービン2bへと送られ、該タービン2bを駆動した排気ガス8が排気管9を介し車外へ排出されるようにしてある。
そして、この排気管9の途中には、フィルタケース10が介装されており、該フィルタケース10内における後段には、酸化触媒を一体的に担持して成る触媒再生型のパティキュレートフィルタ11が収容されており、図2に拡大して示す如く、このパティキュレートフィルタ11は、セラミックから成る多孔質のハニカム構造となっており、格子状に区画された各流路11aの入口が交互に目封じされ、入口が目封じされていない流路11aについては、その出口が目封じされるようになっており、各流路11aを区画する多孔質薄壁11bを透過した排気ガス8のみが下流側へ排出されるようにしてある。
又、フィルタケース10内におけるパティキュレートフィルタ11の直前位置には、図3に拡大して示す如きハニカム構造を有するフロースルー型の酸化触媒12が収容されている。
そして、前記フィルタケース10における酸化触媒12とパティキュレートフィルタ11との間には、排気ガス8の温度を触媒床温度の代用値として計測するための温度センサ13が装備され、この温度センサ13の検出信号13aがエンジン制御コンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)を成す制御装置14に対し入力されるようになっており、他方、この制御装置14においては、ディーゼルエンジン1の各気筒に燃料を噴射する燃料噴射装置15に向け燃料の噴射タイミング及び噴射量を指令する燃料噴射信号15aが出力されるようになっている。
ここで、前記燃料噴射装置15は、各気筒毎に装備される図示しない複数のインジェクタにより構成されており、これら各インジェクタの電磁弁が前記燃料噴射信号15aにより開弁制御されて燃料の噴射タイミング及び噴射量(開弁時間)が適切に制御されるようになっている。
又、図示していない運転席のアクセルには、アクセル開度をディーゼルエンジン1の負荷として検出するアクセルセンサ16(負荷センサ)が備えられていると共に、ディーゼルエンジン1の適宜位置には、その回転数を検出する回転センサ17が装備されており、これらアクセルセンサ16及び回転センサ17からのアクセル開度信号16a及び回転数信号17aも前記制御装置14に入力されるようになっている。
更に、前記制御装置14には、前記温度センサ13、アクセルセンサ16、回転センサ17からの検出信号13a、アクセル開度信号16a、回転数信号17aの他、自動変速機のシフトレバー(図示せず)がドライブレンジD、ニュートラルレンジN、リバースレンジRのいずれにあるかを検出可能な自動変速機制御コンピュータ(ATECU:Automatic Transmission Electronic Control Unit)19、フットブレーキが踏み込まれてONになっていることを検出するフットブレーキスイッチ20、車速を検出する車速センサ21のそれぞれからの検出信号19a,20a及び車速信号21aが入力されるようになっており、これらの信号に基づき、前記シフトレバーがどのレンジにあるか、並びにアクセルOFF、フットブレーキONで車両が停車しているか否かが判定されるようになっている。
そして、前記制御装置14では、アクセル開度信号16a及び回転数信号17aに基づき通常モードの燃料噴射信号15aが決定されるようになっている一方、パティキュレートフィルタ11の再生制御を行う必要が生じた際に、通常モードから再生モードに切り替わり、通常のアイドリング時より回転数を上げるべく圧縮上死点(クランク角0゜)付近で行われていたメイン噴射の一回当たりの噴射量を増加し且つ該メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追加するような噴射パターンの燃料噴射信号15a(燃料噴射指令)が出力され、更に、前記圧縮上死点(クランク角0゜)付近で行われる燃料のメイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射を行うような燃料噴射信号15aが出力されるようになっている。
つまり、このようにメイン噴射の一回当たりの噴射量を増加して通常のアイドリング時より回転数を上げると、エネルギー投入量が増えて排気温度の上昇が図られ、しかも、メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追加すると、燃料が出力に転換され難いタイミングで燃焼することによりディーゼルエンジン1の熱効率が下がり、燃料の発熱量のうちの動力に利用されない熱量が増えて排気温度の上昇が図られることになり、更に、メイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射が行われると、このポスト噴射により排気ガス8中に未燃の燃料(主としてHC:炭化水素)が添加されることになり、この未燃の燃料がパティキュレートフィルタ11表面の酸化触媒上で酸化反応し、その反応熱によりフィルタ床温度が上昇してパティキュレートフィルタ11内のパティキュレートが燃焼除去されることになる。
又、前記パティキュレートフィルタ11より上流側の適宜位置には、排気管9の流路を適宜な開度に絞り込む開度調整可能な排気ブレーキ18が装備されており、該排気ブレーキ18は、前記制御装置14からの開閉指令信号18aにより開閉制御されるようになっているが、本図示例においては、パティキュレートフィルタ11の再生を行う必要が生じ、制御装置14にて再生モードが選択された際に、前記排気ブレーキ18に対し本来の作動から独立した別の作動を指令し、排気温度を上げるための排気昇温手段における排気絞り手段として排気ブレーキ18を活用できるようにしてある。
尚、停車か走行かについては車速センサ21からの車速信号21a、アクセルが踏まれてONになっているか否かについてはアクセルセンサ16からのアクセル開度信号16a、エンジン回転数が再生時ドライブレンジアイドル回転数より小さいか否かについては回転センサ17からの回転数信号17a、自動変速機のシフトレバーがどのレンジにあるかについては自動変速機制御コンピュータ19からの検出信号19aに基づき、前記制御装置14において判断が行われるようにしてある。
そして、前記制御装置14における具体的な制御手順については、図4のフローチャートに示す如く、先ず、ステップS1で再生モードとなっているか否かの判断を行い、再生モードとなっていない場合には、ステップS2でパティキュレートフィルタ11の再生開始要求が出力されているか否かの判断を行い、再生開始要求が出力されていないうちは、ステップS1,S2と同様の判断を繰り返すようになっている。
次いで、前記ステップS2でパティキュレートフィルタ11の再生開始要求が出力された場合、ステップS3で再生開始時の再生禁止条件が成立しているか否かを検出し、再生禁止条件が成立している場合、ステップS4で再生禁止とし、ステップS1に戻るようになっている。
ここで、パティキュレートフィルタ11の再生開始要求が出力されたことに伴って再生モードとなっている場合には、ステップS5で再生禁止状態にあるか否かの判断を行い、再生禁止状態にある場合には、ステップS6で再生禁止解除条件が成立しているか否かの判断を行い、再生禁止解除条件が成立していなければ、ステップS4→ステップS1→ステップS5→ステップS6→ステップS4の処理を繰り返すようになっている。
前記ステップS6で再生禁止解除条件が成立した場合には、ステップS7で再生許可とし、アイドルアップによる昇温制御を行うようになっている。尚、本図示例の場合、アイドルアップによる昇温制御に加え、前記排気ブレーキ18に対し本来の作動から独立した別の作動を指令し、排気温度を上げるための排気昇温手段における排気絞り手段として排気ブレーキ18を活用できるようにし、且つ前記メイン噴射直後の燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を追加するような噴射パターンの燃料噴射信号15a(燃料噴射指令)を出力すると共に、ポスト噴射を行うような燃料噴射信号15aを出力するようになっている。
続いて、前記ステップS7で再生許可となった場合には、ステップS1へ戻ってステップS5へ進むが、この時、再生が許可されたことにより再生禁止状態にないため、ステップS8で自動変速機のシフトレバーがリバースレンジRにあるか否かを検出し、該自動変速機のシフトレバーがリバースレンジRにない場合には、ステップS7→ステップS1→ステップS5→ステップS8→ステップS7の処理を繰り返すようになっている。
前記ステップS8で自動変速機のシフトレバーがリバースレンジRに移行した場合には、ステップS4で再生禁止とし、ステップS4→ステップS1→ステップS5→ステップS6→ステップS4の処理を繰り返し、ステップS6で再生禁止解除条件が再度成立した場合には、ステップS7で再生許可とし、アイドルアップによる昇温制御を再び行うようになっている。
因みに、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS1→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS1→ステップS5→ステップS8→ステップS4→ステップS1→ステップS5→ステップS6→ステップS7・・・の処理を行った場合の運転パターンを、横軸に時間、縦軸にエンジン回転数を取って示すと、図4に示すようになる。
このように、本図示例においては、パティキュレートフィルタ11の再生開始要求が出力されて再生モードとなった際、再生禁止条件が成立しているか否かが検出され、再生禁止条件が成立して再生禁止状態にある時、再生禁止解除条件が成立した場合にのみ、再生が許可されて昇温制御が行われ、停車時にはアイドルアップ制御が行われる(図4において、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS1→ステップS5→ステップS6→ステップS7の流れとなる)。
ここで、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジDにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数を通常時アイドル回転数より高く設定し、停車、エンジン回転数<再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジRにある、という三つの条件のいずれかが成立することを再生開始時の再生禁止条件成立とし、走行、アクセルON、エンジン回転数≧再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジRにない、という四つの条件が共に成立することを再生禁止解除条件成立としているので、例えば、図5に示す如く、停車時にパティキュレートフィルタ11の再生開始要求が出力されて再生モードとなったとしても、再生禁止条件が成立しているため、すぐには再生が開始されず、一旦、アクセルが踏み込まれて走行が開始され、且つエンジン回転数≧再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジRにない、という条件が共に成立して初めて再生禁止解除条件成立とみなされ、この後、停車すると、エンジン回転数が通常時アイドル回転数より高い再生時ドライブレンジアイドル回転数に保持されることとなる。
即ち、自動変速機を備えた車両では、停車の際、フットブレーキを踏み込むだけで、自動変速機のシフトレバーをドライブレンジDからニュートラルレンジNに移行させないことが多いが、本図示例では、再生が許可されていれば、エンジン回転数は通常時アイドル回転数まで下がらず、自動変速機のトルクコンバータ負荷が利用され、排気温度の上昇が図られ、アイドルアップによる昇温制御が行われることとなり、この結果、停車の際にシフトレバーがドライブレンジDのまま保持されていても、昇温制御が確実に行われ、パティキュレートフィルタ11の再生を完了するのに時間がかからなくなる。
又、自動変速機のシフトレバーがドライブレンジDにある状態での停車後に、仮にエンジン回転数を通常時アイドル回転数から再生時ドライブレンジアイドル回転数へアイドルアップさせるようにすると、運転者はそれに応じてフットブレーキを充分に踏み込む必要が生じており、煩わしさがあるが、本図示例では、再生禁止条件を設定し、これを、停車、エンジン回転数<再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジRにある、という三つの条件のいずれかが成立することとし、しかも、再生禁止解除条件を設定し、これを、停車状態から一旦アクセルが踏み込まれて走行が開始され、且つエンジン回転数≧再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジRにない、という条件が共に成立することとしているため、エンジン回転数が走行により一旦高められた後、減速して停車する際に、再生時ドライブレンジアイドル回転数に保持されアイドルアップによる昇温制御がなされる形となり、これにより、フットブレーキを踏み込んで停車しさえすればよい。
尚、再生禁止解除条件の一つとしてアクセルONという条件を入れているため、アクセルを踏み込まずにクリープ現象を利用して走行した場合には、再生禁止状態は解除されず、アイドルアップに伴うエンジン回転数の変動は起らない。
更に、本図示例においては、再生が許可されて再生禁止状態にない時に、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジRに移行した場合、再生禁止としてアイドルアップによる昇温制御を中断するようにしているので、パティキュレートフィルタ11の再生中に、車両をバックさせるために自動変速機のシフトレバーをリバースレンジRに移行させた場合には、再生禁止としてアイドルアップによる昇温制御が中断されるため、エンジン回転数の変動が防止され、運転状態の安定化を図ることが可能となる。
こうして、自動変速機を備えた車両において、動力がつながっている状態でのエンジン回転数の変動を最小限に抑えつつ、昇温制御を確実に行うことができ、パティキュレートフィルタ11の再生効率向上を図り得る。
尚、本発明の排気浄化装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例の概略構成図である。 図1のパティキュレートフィルタの詳細を示す断面図である。 図1の酸化触媒の詳細を示す一部を切り欠いた斜視図である。 本発明を実施する形態の一例における具体的な制御手順を示すフローチャートである。 本発明を実施する形態の一例における運転パターンを、横軸に時間、縦軸にエンジン回転数を取って示す線図である。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン(エンジン)
8 排気ガス
9 排気管
11 パティキュレートフィルタ
14 制御装置
15 燃料噴射装置
15a 燃料噴射信号
16 アクセルセンサ
16a アクセル開度信号
17 回転センサ
17a 回転数信号
19 自動変速機制御コンピュータ
19a 検出信号
21 車速センサ
21a 車速信号
D ドライブレンジ
R リバースレンジ

Claims (4)

  1. エンジンからの排気ガスが流通する排気管の途中にパティキュレートフィルタを装備し且つ自動変速機を備えた車両を対象とした排気浄化装置であって、
    パティキュレートフィルタの再生開始要求が出力されて再生モードとなった際、再生禁止条件が成立しているか否かを検出し、再生開始時の再生禁止条件が成立して再生禁止状態となっている時、若しくは再生中に再生禁止条件が成立して再生禁止状態となっている時、再生禁止解除条件が成立した場合にのみ、再生を許可して昇温制御を行うよう構成したことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数を通常時アイドル回転数より高く設定し、
    パティキュレートフィルタの再生開始要求が出力されて再生モードとなった際における再生開始時に、停車、エンジン回転数<再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジにある、という三つの条件のいずれかが成立することを再生禁止条件成立とした請求項1記載の排気浄化装置。
  3. 再生が許可されて再生禁止状態にない時に、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジに移行した場合、再生禁止として昇温制御を中断するようにした請求項1記載の排気浄化装置。
  4. 自動変速機のシフトレバーがドライブレンジにある場合の再生時ドライブレンジアイドル回転数を通常時アイドル回転数より高く設定し、
    走行、アクセルON、エンジン回転数≧再生時ドライブレンジアイドル回転数、自動変速機のシフトレバーがリバースレンジにない、という四つの条件が共に成立することを再生禁止解除条件成立とした請求項1〜3いずれかに記載の排気浄化装置。
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