JP4312736B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4312736B2 JP4312736B2 JP2005137473A JP2005137473A JP4312736B2 JP 4312736 B2 JP4312736 B2 JP 4312736B2 JP 2005137473 A JP2005137473 A JP 2005137473A JP 2005137473 A JP2005137473 A JP 2005137473A JP 4312736 B2 JP4312736 B2 JP 4312736B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt layer
- tire
- circumferential belt
- reinforcing element
- pneumatic radial
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
尚、本発明のタイヤは、乗用車の他、小型トラック、トラック、バス等の自動車全般に適用することができる。
低減による燃費の向上を図る検討が行われるようになり、これに伴って、タイヤについても、その軽量化への要求が年々高まる傾向にあり、特に汎用の空気入りラジアルタイヤにおいては、この傾向が顕著である。
Nt =T×(0.139 ×DT /2 ×1/ρ)1/2 ×10-3
で表されるとき、前記補強素子の撚り係数Nt は0.6 以下の範囲である。
総デニール数DT とは、原糸デニールと撚り本数の積をいう。
傾斜ベルト層の補強素子は、スチール材料からなること、
傾斜ベルト層の補強素子は、タイヤ赤道面に対する傾斜角度が15〜45°の範囲であること、
周方向ベルト層は、タイヤ幅方向中央部で少なくとも2層であること、及びタイヤ幅方向端部で少なくとも2層であること、
がより好適である。
この空気入りタイヤ1は、少なくとも一対のビードコア2間に跨がってトロイド状をなすカーカス3のクラウン部4の外周に、タイヤ赤道面5に対し実質上平行に複数本の補強素子を配列した少なくとも1層の周方向ベルト層6と、該周方向ベルト層6上に位置し、タイヤ赤道面5に対し傾斜して延びる複数本の補強素子を配列した1層の傾斜ベルト層7とを具えている。
周方向ベルト層6の層数は、軽量化の点から、1〜2層程度が好ましい。
このように、周方向ベルト層6の幅や層数等は、必要に応じて適宜変更できる。
空気入りラジアルタイヤ1は、図2に示すタイヤ幅方向断面をもち、タイヤサイズが195/85R16 12PRであり、一対のビードコア2間に跨がってトロイド状をなすカーカス3のクラウン部4の外周に、タイヤ赤道面5に対しほぼ 0°で延びる複数本の補強素子を配列した1層の広幅周方向ベルト層6-1 (幅:100mm )と、1層の狭幅周方向ベルト層6-2 (幅:30mm)とからなる周方向ベルト層6を配置し、さらに該周方向ベルト層6上に、タイヤ赤道面5に対し所定角度で延びる複数本のスチールコードを配列した1層の傾斜ベルト層7とを具えている。周方向ベルト層6は、補強素子をらせん状に巻回することによって配置した。
尚、カーカスは、撚り構造が1500d/2 、打ち込み数が51.7本/50mm のPET 繊維コードをゴム引きした2プライによって構成した。
その他のタイヤ部分については、一般的な空気入りラジアルタイヤに使用されるものと同等なものを用いた。
上記の各供試タイヤについて、コーナリング性、高速耐久性、及び、耐久性の評価を行うための試験をそれぞれ行った。
(1)コーナリング性試験
コーナリング性は、コーナリングパワーを求めることによって評価した。
コーナリングパワー(CP値)は、外径3000mmのドラム上に、内圧1.7 kgf/cm2 に調整した供試タイヤをセットし、上記のタイヤサイズと内圧からJATMA 又はJIS に定められている荷重をタイヤに負荷した後、30km/hの速さで30分間予備走行させ、無負荷状態で内圧を1.7 kgf /cm2 に再調整し、再度予備走行の荷重を負荷し、同一速度の上記ドラム上でスリップアングルを正負連続して1°間隔で1〜4°までつけたときの、正負各角度でのコーナリングフォース(CF)の絶対値を測定し、これらの平均値を、
式:CP(kgf/deg.) =〔CF(kgf/1deg.) +CF(kgf/2deg.) /2+CF(kgf/3deg.) /3+CF(kgf/4deg.) /4〕÷4
に代入することによって算出した。表2にその試験結果を示す。
なお、表中のCP値は、従来例12を100 とした指数比で示してあり、大きいほど優れている。
高速耐久性は、米国規格FMVSS No.109 のテスト方法に準じたステップスピード方式にて行い、即ち、30分ごとにスピードを増して故障するまで試験を行い、故障したときの速度(km/h)を測定し、これによって評価した。表2にその試験結果を示す。なお、表中の数値は、従来例12を100 とした指数比で示してあり、大きいほど優れている。
耐久性試験1は、タイヤ内圧1.0 kgf/cm2 、JATMA に定められている最大負荷能力をタイヤに負荷し、 8°のスリップアングルで 4時間走行させ、その後、このタイヤを分解して周方向ベルト層において、補強素子が破断しているか否かを調査し、耐久性を評価した。表2にその試験結果を示す。なお、表2中には、補強素子が破断している場合は「あり」と、破断していない場合は「なし」と記載してある。
耐久性試験2は、タイヤのクラウンセンター部に最も近いリブ溝に、90°の角度の先端部をもつ鉄製の充填物を嵌め込んだいわゆる“ 石噛み状態" にしたタイヤに、JATMA に定められている最大内圧を充填し、最大負荷能力を負荷して、1000km走行させ、その後、このタイヤを分解し、傾斜ベルト層において、その補強素子が破断しているか否かを調査し、耐久性を評価した。表2にその試験結果を示す。なお、表2中には、補強素子が破断している場合は「あり」と、破断していない場合は「なし」と記載してある。
2 ビードコア
3 カーカス
4 カーカスのクラウン部
5 タイヤ赤道面
6 周方向ベルト層
7 傾斜ベルト層
8 治具
9 ゴム試験片
10 試験機
11 レーザー変位計
12 トレッドゴム層
13 ベルト
14 サイド部
15 矢印
16 タイヤの幅方向の圧縮力
P1 タイヤ内圧
P2 接地圧
Claims (6)
- 少なくとも一対のビードコア間に跨がってトロイド状をなすカーカスのクラウン部外周に、タイヤ赤道面に対し実質上平行に複数本の補強素子を配列した少なくとも1層の周方向ベルト層と、該周方向ベルト層上に位置し、タイヤ赤道面に対し傾斜して延びる複数本の補強素子を配列した1層の傾斜ベルト層とを具え、
周方向ベルト層及び傾斜ベルト層の被覆ゴムの下記方法により算出した弾性率は、200kgf/mm2以上であり、
周方向ベルト層の補強素子は、ビニロン繊維コードであり、双撚り構造を有し、総デニール数DT が1000d 〜6000d の範囲であり、この補強素子の正接損失 tanδが、初期張力 1kgf/本、歪振幅 0.1%、周波数20Hz、雰囲気温度25℃の条件下で 0.3以下であり、
この補強素子の、撚り数をT(回数/10cm)、比重をρとすると、撚り係数Nt は、
Nt =T×(0.139 ×DT /2 ×1/ρ)1/2 ×10-3≦ 0.6
の範囲であることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
記
周方向ベルト層及び傾斜ベルト層の被覆ゴムの弾性率は、直径が14mm, 高さが28mmの円筒状の空洞をもつ鋼鉄製の治具の空洞内に、ゴム試験片を隙間なく充填した後、この治具を、圧縮試験機にセットし、ゴム試験片の上下面に0.6mm/min.の速度で荷重Wを負荷し、このときの変位量をレーザー変位計で測定し、荷重と変位との関係から算出する。 - 周方向ベルト層の補強素子は、らせん状に巻回してなる請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 傾斜ベルト層の補強素子は、スチール材料からなる請求項1または2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 傾斜ベルト層の補強素子は、タイヤ赤道面に対する傾斜角度が15〜45°の範囲である請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 周方向ベルト層は、タイヤ幅方向中央部で少なくとも2層である請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 周方向ベルト層は、タイヤ幅方向端部で少なくとも2層である請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005137473A JP4312736B2 (ja) | 2005-05-10 | 2005-05-10 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005137473A JP4312736B2 (ja) | 2005-05-10 | 2005-05-10 | 空気入りラジアルタイヤ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32049395A Division JP3792764B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005225493A JP2005225493A (ja) | 2005-08-25 |
JP4312736B2 true JP4312736B2 (ja) | 2009-08-12 |
Family
ID=35000521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005137473A Expired - Lifetime JP4312736B2 (ja) | 2005-05-10 | 2005-05-10 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4312736B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105682942A (zh) * | 2013-10-29 | 2016-06-15 | 株式会社普利司通 | 轮胎 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7155769B2 (ja) * | 2018-09-06 | 2022-10-19 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法 |
-
2005
- 2005-05-10 JP JP2005137473A patent/JP4312736B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105682942A (zh) * | 2013-10-29 | 2016-06-15 | 株式会社普利司通 | 轮胎 |
US10189312B2 (en) | 2013-10-29 | 2019-01-29 | Bridgestone Corporation | Tire |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005225493A (ja) | 2005-08-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4054072B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
US8006475B2 (en) | Steel cord for reinforcing rubber and pneumatic radial tire | |
JP4743126B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
EP2604448B1 (en) | Composite cord and overlay ply for a pneumatic tire | |
EP2085250B1 (en) | Pneumatic tire | |
JP6203597B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
EP2810791A1 (en) | Pneumatic tire and hybrid cord for such a pneumatic tire | |
EP2380754A2 (en) | Hybrid cord in a belt ply for a pneumatic tire | |
JP3424993B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
EP2806057B1 (en) | Hybrid cord and tire comprising a hybrid cord | |
JPH04356205A (ja) | ラジアルタイヤ | |
CN113226798A (zh) | 包括加强结构的车辆轮胎 | |
JP3792764B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP5168801B2 (ja) | 重荷重用空気入りタイヤ | |
JP4312736B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
KR20220038779A (ko) | 공기입 타이어 | |
JP2001253211A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4312667B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4393653B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2008143347A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2001253208A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ及び空気入りラジアルタイヤの製造方法 | |
JPH048605A (ja) | ラジアルタイヤ | |
EP2380755B1 (en) | Overlay ply covering the belt ply for a pneumatic tire | |
JP3723258B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2004130835A (ja) | ラジアルタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050524 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060612 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070821 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071019 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20071019 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090414 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090513 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130522 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |