JP4312637B2 - 押出成形用tダイ - Google Patents

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本発明は、押出成形用Tダイに関し、特に、ダイリップ側に伝熱材及び断熱穴を形成することにより、リップ幅方向の温度ムラが軽減され、成形されるフィルムシートの幅方向の厚さムラを軽減するための新規な改良に関する。
従来、樹脂フィルムまたは樹脂シート(以下において「樹脂フィルム」と略称する。)の製造は、樹脂材料が押出成形機により溶融され、押出成形機の先端に設けられた押出成形ダイから幅広の薄膜状に連続的に押出されることにより行われている。このようにして製造される樹脂フィルムの重要な製品品質として厚みの均一性がある。問題となるのは樹脂フィルムの幅方向における均一性である。すなわち、押出成形ダイの幅方向におけるリップのスリット隙間が、押出される樹脂フィルムの幅方向の厚みを均一にするように調整・維持される必要がある。このような目的のために、押出成形ダイにおいて、電熱ヒータの加熱による部材の熱膨張を利用したリップのスリット隙間を調整する方法が実用化され(例えば、特許文献1参照)、現在においても利用されている。
具体的には、押出成形用Tダイは上部および下部が上下に密着して構成され、両部材の密着面に、押出成形機から押出された溶融樹脂材料を導く流路および流路から先端のリップに開口するダイリップが形成されている。ダイ上部の先端部がダイリップを、ダイ下部の先端部が固定リップをそれぞれ構成し、多数組のスリット隙間調整装置が、押出成形用Tダイの押出方向に鉛直な方向のリップ全幅において、ダイ上部の外面に所定間隔で平行して配置されている。
しかし、このように構成された押出成形用Tダイにおいて、一部のリップ隙間調整装置により幅方向の部分的な隙間調整を行う場合、可動リップの材料の剛性により撓み難く、強力な押付け力あるいは引付け力を必要とすると共に、両側の幅方向にも不要な隙間変化の影響が現れる。このような課題に対して、平行して配置されるスリット隙間調整装置間の可動リップに、押出方向の溝を形成して材料の剛性を弱め、撓み易くすることが行われている(例えば、特許文献2参照)。
以上のような技術を背景として、従来の押出成形用Tダイは、図12から図14に示すように構成されている。なお、図12は従来の押出成形用Tダイの溶融樹脂材料の押出方向における主要部断面図であり、図13は図12における幅方向部分断面図である。図12および図13において、符号1で示すものは押出成形用Tダイであり、押出成形用Tダイ1は上部2およびダイ下部3が上下に密着して構成され、両部材の密着面に、図示しない押出成形機から押出された溶融樹脂材料を導く流路1aおよび両側1aから先端に開口する1bが形成されている。押出成形用Tダイ1およびスリット1bは、図12の紙面に鉛直な方向を幅方向として幅広に構成され、幅方向の両端において、スリット1bが閉じられている。また、スリット1bの先端はTダイ1の開口部である面にリップ隙間1cが形成されている。
前記ダイ上部2の、先端部にはその幅方向を可動式とするダイリップ2aが形成され、図13に示すように、ダイリップ2aの後述する各リップ隙間調整装置10の各ロッド11間に、押出方向に沿って縦溝2eが形成されている。前記ロッド11はヒートボルトよりなると共にヒータ15を有し、ダイリップ2aと固定部2bとの間に配設され、その横溝2cの壁には断熱材4が設けられている。
前記ダイ上部2の肉薄のフレキシブル部20によってダイリップ2aは曲折可能で、リップ隙間1cを調整することが可能で、ロッド11の伸縮によってリップ隙間1cが可変となり、このロッド11によってリップ隙間調整装置10が構成されている。従って、多数組のリップ隙間調整装置10が、ダイ上部2の全幅の幅方向において、所定間隔すなわち等ピッチで平行に配設されている。
前記各リップ隙間調整装置10は、より具体的には、ロッドであるヒートボルト11、リップ固定ナット12、押付け調整ナット13、引付け調整ナット14、ヒートボルト11の中間部外周に設けられたヒータ15およびヒータ15の外周を覆うヒータ断熱材16により構成されている。このヒータ15には、図示しない結線により図示しない制御装置および外部電源が接続されている。
以上のように構成された各リップ隙間調整装置10を押出成形用Tダイ1の幅方向に沿って所定間隔で配設した押出成形用Tダイ1において、スリット1bの隙間調整が以下のように行われている。まず、押出成形機の先端に設けられた押出成形用Tダイ1が所定の温度に加熱維持されると共にスリット隙間調整装置10のヒータ15が所定温度に加熱維持される。その後、樹脂材料が押出成形機により溶融され、押出成形用Tダイの流路1aを経てスリット1bから幅広の樹脂フィルム状に連続的に押出される。押出された樹脂フィルムは、フィルム厚さ測定装置により継続的に全幅にわたって厚みが計測され、許容範囲を越えた幅方向の箇所に対し、その部分のリップ隙間調整装置10により厚みを許容範囲内に戻すように制御される。
すなわち、樹脂フィルムの厚みが許容範囲を越えた箇所に対応する位置のリップ隙間調整装置10において、ヒータ15の加熱温度を制御してロッドすなわちヒートボルト11を伸縮させることにより、ダイ上部2の突出部2bに支持されたヒートボルト11がダイ上部2のダイリップ2aを押し引きして押出成形用Tダイ1のスリット1bの隙間を調整し、押出される樹脂フィルムの厚みを調整する。このヒートボルト11は、ヒータ15への電力量を増加することにより温度上昇して伸長し、電力量を減少することにより温度降下して短縮する。ダイリップ2aは、フレキシブル部20および縦溝2eにより、制御されるスリット隙間調整装置10の箇所のみが容易に撓んでスリット1bの隙間が変化し、押出された樹脂フィルムの厚みが許容範囲内に戻される。なお、調整の際に加熱状態が変化するヒータ15は、その変化がヒータ断熱材16および断熱材4によりダイ上部2の加熱状態へ影響することが防止される。
米国特許第4753587号明細書 特公昭62−43849号公報
従来の押出成形用Tダイは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、隙間調整されるリップ隙間調整装置の位置において、ヒートボルトの温度変化がスリットを流動する樹脂材料に影響し、樹脂フィルムの厚み調整を困難にしている。
すなわち、計測された樹脂フィルムの厚みが許容範囲を越えて厚い場合、スリットの隙間を狭くして樹脂フィルムの押出し厚みを薄くする。そのために、ヒータへの電力量を増加して温度上昇させ、ヒートボルトを温度上昇させて伸長させる。同時に、温度上昇したヒートボルトは、先端ネジ部を経て可動リップを温度上昇させる。この可動リップを温度上昇させた熱量は、伝熱断面積が小さい凹部および縦溝により、ダイリップの周囲への伝熱拡散が困難である。従って、図12に示すように、ヒートボルトの先端から軸心方向へ集中的に伝熱し、スポット的にダイ上部のスリット表面が温度上昇する。その結果、温度上昇箇所を押出される薄膜状の樹脂材料は容易に温度上昇し、粘度が下がり、流動速度が大きくなり、流量が増加する。すなわち、隙間調整されるリップ隙間調整装置の位置において、ヒートボルトの温度上昇によりスリットの隙間は狭く調整されるが、同時に、押出される流量が増加して押出後の厚みが厚くなり、樹脂フィルムの厚み調整が困難になっていた。
また、計測された樹脂フィルムの厚みが許容範囲を越えて薄い場合、スリットの隙間を広くして樹脂フィルムの押出し厚みを厚くする。そのために、ヒータへの電力量を減少して温度降下させ、ヒートボルトを温度降下させて短縮させる。同時に、温度降下したヒートボルトは、先端ネジ部を経て可動リップを温度降下させる。この可動リップを温度降下させた熱量は、伝熱断面積が小さい横溝および縦溝により、ダイリップの周囲からの伝熱流入による補給が困難である。従って、ヒートボルトの先端から軸心方向の部分に集中的な温度降下が起こり、スポット的にダイ上部のスリットの表面が温度降下する。その結果、温度降下箇所で押出される薄膜状の樹脂材料は容易に温度降下し、粘度が上がり、流動速度が小さくなり、流量が減少する。すなわち、隙間調整されるスリット隙間調整装置の位置において、ヒートボルトの温度降下によりスリットの隙間は広く調整されるが、同時に、押出される流量が減少して押出後の厚みが薄くなり、樹脂フィルムの厚み調整が困難になっていた。
本発明による押出成形用Tダイは、ダイ上部とダイ下部の間に設けられたリップ隙間と、前記ダイ上部に形成されたダイリップを押し引きして前記リップ隙間を調整するため前記ダイ上部に設けられたリップ隙間調整装置と、前記ダイリップの背後に形成され幅方向に横溝を設けて撓み易くしたフレキシブル部と、前記横溝に挿入され可撓性を有する金属材料からなると共に断面形状がC又はU又はO字形状に形成さた伝熱材とを備え、前記リップ隙間調整装置を構成するロッドは前記ダイリップの幅方向に等ピッチで配設され、前記伝熱のスリットは前記横溝の壁面に接している構成であり、また、ダイ上部とダイ下部の間に設けられたリップ隙間と、前記ダイ上部に形成されたダイリップを押し引きして前記リップ隙間を調整するため前記ダイ上部に設けられたリップ隙間調整装置とを備え、前記リップ隙間調整装置は、ロッドからなり、前記ロッドは前記ダイリップの幅方向に等ピッチで配設され、前記ダイリップにおける前記各ロッド間に形成された各縦溝内には可撓性を有する金属材料で形成されると共に断面形状がC又はU又はO字形状に形成された伝熱体が設けられ、前記伝熱体のスリットは前記縦溝の壁面に接している構成であり、また、ダイ上部とダイ下部の間に設けられたリップ隙間と、前記ダイ上部に形成されたダイリップを押し引きして前記リップ隙間を調整するため前記ダイ上部に設けられたリップ隙間調整装置とを備え、前記リップ隙間調整装置は、ロッドからなり、前記ロッドは前記ダイリップの幅方向に等ピッチで配設され、前記各ロッドに対応して前記ダイリップ先端には前記リップ隙間調整装置の軸方向にメネジが形成され、前記メネジの軸芯前方には前記リップ隙間内を流れる溶融樹脂の溶融樹脂流れ方向に沿う断熱穴を有し、前記断熱穴は前記ダイリップにおける前記各ロッド間に形成された各縦溝間に位置している構成であり、また、ダイ上部とダイ下部の間に設けられたリップ隙間と、前記ダイ上部に形成されたダイリップを押し引きして前記リップ隙間を調整するため前記ダイ上部に設けられたリップ隙間調整装置とを備え、前記リップ隙間調整装置を構成するロッドは前記ダイリップの幅方向に等ピッチで配設され、前記ダイリップの外表面の各ロッドを除く全体には銅からなる伝熱カバーが設けられ、前記伝熱カバーは前記ダイリップ及びダイ上部へネジ止め設置され、前記各ロッドの温度変化を平滑化する構成であり、また、ダイ上部とダイ下部の間に設けられたリップ隙間と、前記ダイ上部に形成されたダイリップを押し引きして前記リップ隙間を調整するため前記ダイ上部に設けられたリップ隙間調整装置と、前記ダイリップのフレキシブル部に設けられた長手形状の伝熱材とを備え、前記リップ隙間調整装置は、ロッドからなり、前記ロッドは前記ダイリップの幅方向に等ピッチで配設され、前記ダイリップにおける前記各ロッド間に形成された各縦溝内には伝熱体が設けられ、前記各ロッドに対応して前記ダイリップに設けられ前記ダイリップ内の溶融樹脂流れ方向に沿う断熱穴を有し、前記ダイリップの外表面の前記各ロッドを除く全体には銅からなる伝熱カバーが設けられ、前記伝熱カバーは前記ダイリップ及びダイ上部へネジ止め設置されている構成であり、また、前記ダイリップの前記各断熱穴間には、補助断熱穴が形成されている構成であり、また、前記ロッドの先端部は前記ダイリップに対して、ネジとナットによる連結又はクランプによって連結されている構成である。
本発明による押出成形用Tダイは、以上のように構成されていることにより、次のような効果を得ることができる。
(1) ダイ上部の横溝および縦溝の少なくとも何れかの一方に可撓性伝熱材が挿入されていることにより、ヒートボルトの先端ネジ部が螺合されている可動リップの部分とその周囲との伝熱が容易になった。その結果、リップ隙間調整装置によるスリット調整時に、先端ネジ部から伝導される温度変化が周囲に容易に拡散され、集中的に特定箇所に影響することがなくなった。可撓性伝導材は、リップ隙間調整装置によるスリット調整時に横溝および縦溝の溝形状が変化しても、変化に対応して変形し、常時横溝および縦溝の内面に密着し、伝熱状態を良好に維持できる。
(2) リップ隙間調整装置のヒートボルトが螺合されるダイリップのメネジの軸芯前方に断熱穴が押出方向に形成されていることにより、ヒートボルトの先端ネジ部から伝導される温度変化がヒートボルトの軸心方向へ影響することが緩和される。その結果、スリット隙間調整装置によるスリット調整時に、ダイ上部のスリットの表面にスポット的に影響することが少なくなった。
(3) ダイリップの全体を覆う伝熱カバーを設けることでヒートボルトからの入出熱や外気への熱放散をリップ幅方向またはダイ本体側に分散でき、リップのフレキシブル性を損なうことなく温度ムラを少なくできる。この結果、溶融樹脂粘度の変化に起因するフィルム、シートの厚さムラを無くすことができる。
(4) 以上の結果、隙間調整されるリップ隙間調整装置の位置において、ヒートボルトの温度変化によるスリットの隙間調整が、ヒートボルトの温度変化を押出される樹脂材料に影響させることなく行われ、樹脂フィルムの厚み調整を容易に行えるようになった。
本発明は、特に、ダイリップ側に伝熱材、伝熱カバーおよび断熱穴を形成することにより、リップ幅方向の温度ムラが軽減され、成形されるフィルムシートの幅方向の厚さムラを軽減することを目的とする。
以下、図面と共に、本発明による押出成形用Tダイの好適な実施の形態について説明する。尚、従来例と同一又は同等部分については、同一符号を用いて説明する。
図1において、符号1で示すものは押出成形用Tダイであり、押出成形用Tダイ1はダイ上部2およびダイ下部3が上下に密着して構成され、両部材の密着面に、図示しない押出成形機から押出された溶融樹脂材料を導く流路1aおよび流路1aから先端に開口するスリット1bおよびリップ隙間1cが形成されている。押出成形用Tダイ1及びスリット1bは、図1の紙面に鉛直な方向を幅方向として幅広に構成され、幅方向の両端において、スリット1bが図示しないサイド板で閉じられている。
前記ダイ上部2は、先端部の幅方向を可動のダイリップ2aとし、先端から所定距離斜め上後方に離れた位置に厚板状の突出部2bが幅方向へ形成されている。このダイリップ2aの背後には幅方向に横溝2cを設けて肉厚の薄い箇所すなわち材料の剛性を弱めて撓み易くしたフレキシブル部2dが形成されている。ダイリップ2a先端には、幅方向所定間隔の位置に、後述する各リップ隙間調整装置10の軸方向にメネジ2fが形成されている。突出部2bには、各メネジ2fに対応する幅方向所定間隔の位置に、同一軸方向の貫通孔2gが形成されている。
また、図2に示すように、ダイリップ2aにおいて、各リップ隙間調整装置10の間に押出方向に沿って縦溝2eが、各メネジ2fの軸芯前方に断熱穴7がそれぞれ形成されている。突出部2bとフレキシブル部2dとの間の外表面には前記断熱材4が配置されている。
前記横溝2cには全長にわたりあるいは必要に応じて部分的に、図3に示す伝熱材21が挿入され、ビス止めされたカバー22により保持されている。前記縦溝2eには図4に示す伝熱体20が挿入され、ビス止めされたカバー22により保持されている。なお、伝熱材21あるいは伝熱体20は、状況に応じてあるいは必要に応じて、何れか一方のみを挿入してもよい。この伝熱材21及び伝熱体20は、銅、アルミニウムなどの熱伝導率が高い可撓性を有する金属材料が使用され、図に示すように、横溝2cあるいは縦溝2eに挿入された場合および前記リップ隙間調整装置10の調整時にそれらの溝形状が変化した場合に溝表面に密着するように、断面C又はU又はO字形状に構成され、形状的にも可撓性(タワミ)を持つように構成されている。また、本実施例では伝熱体20、伝熱材21は横溝2c、縦溝2eに1ケ配置したが、各溝が深い場合には上下多段に重ねて配置しても良い。尚、縦溝2eおよび断熱穴7は溶融樹脂流れ方向Cに沿って形成され、前記断熱穴7は前記各縦溝2e間に位置している。縦溝2eおよび横溝2cの形状は本実施例で半円スリット形状を例示したが、角形、三角形、鍵型などにしてもよく、その形に合わせて伝熱体20、伝熱材21を成形してもよい。尚、前記伝熱体20及び伝熱材21のスリットSは前記横溝2c及び縦溝2eの壁面Hに接している。
図10、11は、伝熱カバー50をダイリップ2aに適用した実施例を示す。図1で示されるカバー22は単なる覆い的な部材であるが、本例では銅、アルミなどの熱伝導の良い材料をダイリップ2aの外部表面に取り付け、ヒートボルト11の温度変化を平滑にした。伝熱カバー50はヒートボルト11を除くTダイ幅全体に設けたが、シート幅の両端のみ設けても良い。
伝熱カバー50は、ダイリップ2a、ダイ上部2へネジ止め設置されている。
なお、本例の伝熱カバー50は銅を使用し、銅の剛性・強度はダイ本体の鋼、ステンレス鋼より小さいので、ダイリップ2aの可撓性を妨げるほどの強度ではない。
前記ダイ下部3は、先端部の幅方向を固定リップ3aとして構成され、多数組の前記リップ隙間調整装置10が、ダイ上部2のダイリップ2aの全幅(幅方向)において、所定間隔すなわち等ピッチで平行して配置されている。
前記リップ隙間調整装置10は、ロッドであるヒートボルト11、リップ固定ナット12、押付け調整ナット13、ヒートボルト11の中間部外周に設けられたヒータ15およびヒータ15の外周を覆うヒータ断熱材16により構成されている。このヒータ15には、図示しない結線により図示しない制御装置および外部電源に接続されている。このヒートボルト11は先端部に先端ネジ部11a、後端部に後端ネジ部11bが形成され、先端ネジ部11aにリップ固定ナット12、後端ネジ11bに押付け調整ナット13が螺合されている。
前記ヒートボルト11は、事前に押付け調整ナット13が螺合された後端ネジ部11bの後端側が前記突出部2bに形成された貫通孔2gに挿入された状態で、事前にリップ固定ナット12が螺合された先端ネジ部11aが前記ダイリップ2aの背後面に形成されたメネジ2fに螺合され、リップ固定ナット12によりダイリップ2aに締付け固定され、その後、後端ネジ部11bが押付け調整ナット13および後から螺合される引付け調整ナット14により突出部2bを挟んで締付け固定されている。なお、押付け調整ナット13および引付け調整ナットの締付け固定に際しては、前記スリット1bの隙間が所定の値すなわちヒータ15が通電されて所定温度に昇温された状態で所定の隙間になるように押付け調整あるいは引付け調整して固定される。尚、前述の構成に限らず、ロッド11を有するリップ隙間調整装置10をダイ上部2ではなくダイ下部3に取付けてリップ隙間1cを調整することもできる。尚、前述の構成においては、ダイリップ2aへのロッド11の連結は、図1及び図7のように、ロッド11の先端のネジをナット12で締結していたが、図15及び図16で示すように、クランプ120で固定し、伝熱カバー50を二体50a、50b構成とする実施例もある。
以上のように構成された押出成形用Tダイ1において、スリット1bの隙間調整が以下のように行われる。まず、押出成形機の先端に設けられた押出成形用Tダイ1が所定の温度に加熱維持されると共にリップ隙間調整装置10のヒータ15が所定温度に加熱維持される。その後、樹脂材料が押出成形機により溶融され、押出成形用Tダイ1の流路1aを経てスリット1bから幅広の樹脂フィルム状に連続的に押出される。押出された樹脂フィルムは、フィルム厚さ測定装置により継続的に全幅にわたって厚みが計測され、許容範囲を越えた幅方向の箇所に対し、その箇所のリップ隙間調整装置10により厚みを許容範囲内に戻すように制御される。
すなわち、樹脂フィルムの厚みが許容範囲を越えた箇所に対応する位置のリップ隙間調整装置10において、ヒータ15の加熱温度を制御してヒートボルト11を伸縮させることにより、ダイ上部2の突出部2bに支持されたヒートボルト11がダイ上部2のダイリップ2aを押し引きして押出成形用Tダイ1のスリット1bの隙間を調整し、押出される樹脂フィルムの厚みを調整する。このヒートボルト11は、ヒータ15の電力量を増加することにより温度上昇して伸長し、電力量を減少することにより温度降下して短縮する。ダイリップ2aは、フレキシブル部20および縦溝2eにより、制御されるリップ隙間調整装置10の箇所のみが容易に撓んでスリット1bの隙間が変化し、押出された樹脂フィルムの厚みが許容範囲に戻される。なお、調整の際に加熱状態が変化するヒータ15は、その変化が断熱材16および断熱材4によりダイ上部2の加熱状態へ影響することが防止される。
隙間調整するリップ隙間調整装置10において、前記ヒータ15の電力量を増加し温度上昇させてヒートボルト11を温度上昇させると、先端ネジ部11aを経てダイリップ2aが温度上昇する。前記ダイリップ2aを温度上昇させた熱量は、横溝2cに挿入された伝熱材21および縦溝2eに挿入された伝熱体20よりダイリップ2aの周囲へ伝熱拡散され、図6に示すように、ダイ上部2のスリット1bの表面において、僅かな温度上昇が周囲に平準化されて現れる。さらに、断熱穴7により、先端ネジ部11aから伝導されるヒートボルト11の軸心方向への温度上昇が緩和される。
同様に、ヒータ15への電力量を減少し温度降下させてヒートボルト11を温度降下させると、先端ネジ部11aを経てダイリップ2aが温度降下する。ダイリップ2aを温度降下させた熱量は、横溝2cに挿入された伝熱材21および縦溝2eに挿入された伝熱体20よりダイリップ2aの周囲からの伝熱流入により、補給される。従って、ヒートボルト11の軸心方向からの伝熱流入が殆んどなくなる。さらに、断熱穴7によりダイリップ2aのスリット1b側からの伝熱が遮断され、緩和される。
前記リップ隙間調整装置10のヒートボルト11により押し引きされてダイリップ2aが撓むことにより、その周囲の横溝2cおよび縦溝2eの溝形状が変化する。横溝2cに挿入された伝熱材21および縦溝2eに挿入された伝熱体20は、その可撓性により溝形状の変化に合わせて形状を変化させ、外面がフレキシブル部20および縦溝2eの内面に常時密着し、リップのフレキシブル性を保ったまま熱移動を容易にし、温度を均一にできる。
図10、図11の例では伝熱体20、伝熱材21に換えて伝熱カバー50を使用したが、伝熱体20、伝熱材21と同様にダイリップ2aの熱の変動をリップ幅方向および樹脂流れ方向(ダイ本体側)へ熱伝達して、ヒートボルト11からの熱やダイ両端部の温度低下等の温度ムラを平滑化することができる。
実施例図1では伝熱体20、伝熱材21、断熱穴7を適用したが、他の例として伝熱カバー50を適用してもよい。また、これらの一部または複数の組合せでも差し支えない。また、適用場所はリップ幅方向両端部のみ適用してもよい。このリップ幅方向両端部はネックイン現象、すなわち端部が中央側に引き込まれることでシート厚さが増し、その結果シート厚さムラが生じやすく、リップ調整頻度が高い部位である。
なお、以上の例においては、ダイ上部2に可動リップを設けてリップ隙間調整装置10を配置した例で示したが、同様にダイ下部3側に可動リップを設けてリップ隙間調整装置10を配置、あるいはダイ上下両方に配置して構成することもできる。
本発明は、樹脂押出し成形用Tダイに限らず、食品押出し成形用機械等にも適用可である。
本発明による押出成形用Tダイを示す溶融樹脂材料の押出方向における主要部断面図である。 図1における矢視A−Aの幅方向部分断面図である。 図1の伝熱材を示す斜視図である。 図1の伝熱体を示す斜視図である。 図1の伝熱材の他の形態を示す斜視図である。 図1の断熱特性を示す断面図である。 図6の断面図である。 図9のB−B断面図である。 図8の断面図である。 図9の他の形態を示す断面図である。 図2の他の形態を示す断面図である。 従来の押出成形用Tダイの断面図である。 従来の伝熱状態を示す断面図である。 図13の断面図である。 本発明の他の形態を示す断面図である。 図15の断面図である。
1 押出成形用Tダイ
2 ダイ上部
3 ダイ下部
4、16 断熱材
10 リップ隙間調整装置
11 ヒートボルト(ロッド)
12 リップ固定ナット
13 押付け調整ナット
14 引付け調整ナット
15 ヒータ
16 ヒータ断熱材
20 伝熱体
21 伝熱材
22 カバー
50 伝熱カバー
120 クランプ

Claims (7)

  1. ダイ上部(2)とダイ下部(3)の間に設けられたリップ隙間(1c)と、前記ダイ上部(2)に形成されたダイリップ(2a)を押し引きして前記リップ隙間(1c)を調整するため前記ダイ上部(2)に設けられたリップ隙間調整装置(10)と、前記ダイリップ(2a)の背後に形成され幅方向に横溝(2c)を設けて撓み易くしたフレキシブル部(2d)と、前記横溝(2c)に挿入され可撓性を有する金属材料からなると共に断面形状がC又はU又はO字形状に形成された伝熱材(21)とを備え、前記リップ隙間調整装置(10)を構成するロッド(11)は前記ダイリップ(2a)の幅方向に等ピッチで配設され、
    前記伝熱材(21)のスリット(S)は前記横溝(2c)の壁面(H)に接していることを特徴とする押出成形用Tダイ。
  2. ダイ上部(2)とダイ下部(3)の間に設けられたリップ隙間(1c)と、前記ダイ上部(2)に形成されたダイリップ(2a)を押し引きして前記リップ隙間(1c)を調整するため前記ダイ上部(2)に設けられたリップ隙間調整装置(10)とを備え、
    前記リップ隙間調整装置(10)は、ロッド(11)からなり、前記ロッド(11)は前記ダイリップ(2a)の幅方向に等ピッチで配設され、前記ダイリップ(2a)における前記各ロッド(11)間に形成された各縦溝(2e)内には可撓性を有する金属材料で形成されると共に断面形状がC又はU又はO字形状に形成された伝熱体(20)が設けられ、前記伝熱体(20)のスリット(S)は前記縦溝(2e)の壁面(H)に接していることを特徴とする押出成形用Tダイ。
  3. ダイ上部(2)とダイ下部(3)の間に設けられたリップ隙間(1c)と、前記ダイ上部(2)に形成されたダイリップ(2a)を押し引きして前記リップ隙間(1c)を調整するため前記ダイ上部(2)に設けられたリップ隙間調整装置(10)とを備え、
    前記リップ隙間調整装置(10)は、ロッド(11)からなり、前記ロッド(11)は前記ダイリップ(2a)の幅方向に等ピッチで配設され、前記各ロッド(11)に対応して前記ダイリップ(2a)先端には前記リップ隙間調整装置(10)の軸方向にメネジ(2f)が形成され、前記メネジ(2f)の軸芯前方には前記リップ隙間(1c)内を流れる溶融樹脂の溶融樹脂流れ方向(C)に沿う断熱穴(7)を有し、前記断熱穴(7)は前記ダイリップ(2a)における前記各ロッド(11)間に形成された各縦溝(2e)間に位置していることを特徴とする押出成形用Tダイ。
  4. ダイ上部(2)とダイ下部(3)の間に設けられたリップ隙間(1c)と、前記ダイ上部(2)に形成されたダイリップ(2a)を押し引きして前記リップ隙間(1c)を調整するため前記ダイ上部(2)に設けられたリップ隙間調整装置(10)とを備え、前記リップ隙間調整装置(10)を構成するロッド(11)は前記ダイリップ(2a)の幅方向に等ピッチで配設され、前記ダイリップ(2a)の外表面の各ロッド(11)を除く全体には銅からなる伝熱カバー(50)が設けられ、前記伝熱カバー(50)は前記ダイリップ(2a)及びダイ上部(2)へネジ止め設置され、前記各ロッド(11)の温度変化を平滑化する構成としたことを特徴とする押出成形用Tダイ。
  5. ダイ上部(2)とダイ下部(3)の間に設けられたリップ隙間(1c)と、前記ダイ上部(2)に形成されたダイリップ(2a)を押し引きして前記リップ隙間(1c)を調整するため前記ダイ上部(2)に設けられたリップ隙間調整装置(10)と、前記ダイリップ(2a)のフレキシブル部(2d)に設けられた長手形状の伝熱材(21)とを備え、
    前記リップ隙間調整装置(10)は、ロッド(11)からなり、前記ロッド(11)は前記ダイリップ(2a)の幅方向に等ピッチで配設され、前記ダイリップ(2a)における前記各ロッド(11)間に形成された各縦溝(2e)内には伝熱体(20)が設けられ、前記各ロッド(11)に対応して前記ダイリップ(2a)に設けられ前記ダイリップ(2a)内の溶融樹脂流れ方向(C)に沿う断熱穴(7)を有し、前記ダイリップ(2a)の外表面の前記各ロッド(11)を除く全体には銅からなる伝熱カバー(50)が設けられ、前記伝熱カバー(50)は前記ダイリップ(2a)及びダイ上部(2)へネジ止め設置されていることを特徴とする押出成形用Tダイ。
  6. 前記ダイリップ(2a)の前記各断熱穴(7)間には、補助断熱穴(7a)が形成されていることを特徴とする請求項3又は5に記載の押出成形用Tダイ。
  7. 前記ロッド(11)の先端部は前記ダイリップ(2a)に対して、ネジとナット(12)による連結又はクランプ(120)によって連結されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の押出成形用Tダイ。
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