JP4311694B2 - レンズ装置およびカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光軸方向に移動可能なレンズを有する、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラおよび銀塩カメラ等のカメラに用いられるレンズ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レンズ装置には、その前面を覆ってレンズ面を保護したり前面を開放してカメラ撮影等を可能としたりするために開閉駆動されるレンズバリアが設けられる場合がある。そして、このようなレンズバリアを備えたレンズ装置では、レンズバリアが閉じた状態でカメラ撮影されることがないようレンズバリアの開閉状態を検出するバリア開閉検出手段と、レンズ装置内で可動レンズが収納位置から撮影可能な位置に移動したか否かを検出するためのレンズ位置検出手段とが設けられることが多い。また、レンズ位置検出手段をバリア開閉検出手段と兼用する場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、レンズ位置検出手段とバリア位置検出手段とを全く別々の検出手段として構成すると、部品点数や電気回路が多く必要となり、コスト高を招いたり、レンズ装置の小型化や軽量化の障害になったりする。
【0004】
また、レンズ位置検出手段をバリア開閉検出手段と兼用すると、レンズバリアとの連結部の構成の複雑化や部品点数の増加を招き、コスト高や小型・軽量化の障害になる。
【0005】
そこで、本発明は、バリア開閉検出する手段を廃し、簡単な構成で、低コストで小型・軽量なレンズ装置を提供することを目的とする。また、本発明は、使用中に開状態のレンズバリアが可動レンズに当接しても、可動レンズの収納動作がスムーズに行えるようにしたレンズ装置を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、非使用時に可動レンズの位置が鏡筒内でずれた場合でも、レンズバリアの開動作がスムーズに行えるようにしたレンズ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、可動レンズと、可動レンズを保持し、撮影状態および沈胴状態の間で光軸方向に移動可能な可動レンズ保持部材と、沈胴状態における可動レンズの前面を覆う閉位置と、上記前面を開放して撮影状態および沈胴状態の間における可動レンズ保持部材の移動を許容する開位置との間で移動可能なレンズバリアと、可動レンズの前面を閉じた状態のレンズバリアの光軸方向位置に対して、可動レンズ保持部材の前端が前方にあるか否かを検出するレンズ位置検出手段と、を有するレンズ装置において、沈胴状態の可動レンズ保持部材を光軸方向前方に移動させるときであって、レンズバリアが開位置より閉位置側にあるときに、可動レンズ保持部材はレンズバリアに干渉されることによって光軸方向の移動可能範囲が規制され、撮影状態の可動レンズ保持部材を光軸方向後方に移動させてレンズバリアを開位置から閉位置に移動させる際、可動レンズ保持部材の移動に先立ってレンズバリアを開位置の方向に一旦駆動させることを特徴とする。
【0009】
これにより、レンズバリアが完全に開いてないときには、可動レンズ保持部材は、例えば、カメラ撮影が可能な領域移動することができないので、レンズバリアの開閉状態を検出するまでもなく撮影を防止することが可能となる。一方、レンズバリアが開いていれば、可動レンズ保持部材撮影可能な領域に移動でき、位置検出されるため、レンズバリアの開閉状態を検出するまでもなく撮影を許容することができる。このように、レンズバリアの開閉状態を検出する手段を設けなくても、レンズバリアの開閉状態に応じた適切な撮影可否の判断が可能となる。
【0013】
また、本発明では、レンズ装置又はカメラの使用中に振動等によってレンズバリアが閉位置の方向にずれて可動レンズ保持部材に当接していても、可動レンズ保持部材を光軸方向後方に移動させる前にレンズバリアを開位置の方向に一旦駆動して可動レンズ保持部材から確実に離すことができるため、レンズバリアに無理な負荷をかけることなく可動レンズを移動(収納)させることが可能となる。
本発明において、レンズバリアを閉位置から開位置に移動させて沈胴状態の可動レンズ保持部材を光軸方向前方に移動させる際に、レンズバリアの移動に先立って可動レンズ保持部材を光軸方向後方に一旦駆動させることができる。これにより、レンズ装置又はカメラの不使用時に振動等によって可動レンズ保持部材が光軸方向前方にずれてレンズバリアに当接しても、レンズバリアを開動作させる前に可動レンズ保持部材を確実にレンズバリアから離すことができるため、レンズバリアをスムーズに開動作させることが可能となる。このため、レンズバリアを駆動する駆動源に余計な負荷がかからず、駆動源の小型化、ひいてはレンズ装置やカメラの小型・軽量化に有効となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1から図5には、本発明の第1実施形態であるレンズ装置の構成を示している。図1はレンズ装置(バリア開状態)を光軸直交方向から見た場合の断面図であり、図2はレンズ装置を図1のA−A断面から見た場合の図である。また、図3はレンズ装置(バリア開状態)を光軸方向前方から見た図であり、図4はレンズ装置(バリア閉状態)を光軸直交方向から見た場合の断面図である。さらに、図5はレンズ装置(バリア閉状態)を光軸方向前方から見た図である。なお、本実施形態のレンズ装置は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等のカメラに備えられる。
【0015】
これらの図において、1は固定レンズ枠、2は固定レンズ枠1に取り付けられた前枠である。なお、固定レンズ枠1および前枠2により装置本体が構成される。
【0016】
3は固定レンズ枠1と前枠2との間に挟まれ、光軸方向に延びるスリーブバー、4は固定レンズ枠1と前枠2との間に挟まれ、光軸方向に延びる回転規制バーである。5は第1可動レンズ、6は第2可動レンズ、8は第1可動レンズ5と第2可動レンズ6を保持し、スリーブバー3により光軸方向にガイドされるとともに、回転規制バー4によりスリーブバー3を中心とした回転が規制される可動レンズ枠である。
【0017】
9は可動レンズ枠8に取り付けられた絞りユニット、10は固定レンズ枠1に取り付けられたレンズ駆動用ステッピングモーター、11は可動レンズ枠8に形成された穴8aと穴8bに挿入され、可動レンズ枠8に対して光軸方向に移動可能に取り付けられたラックである。このラック11は、ステッピングモーター10の出力軸と一体的に設けられた送りネジ10aと噛み合っている。
【0018】
このため、不図示の制御回路によりステッピングモーター10が駆動され、送りネジ10aが回転すると、可動レンズ枠8は光軸方向に駆動される。これにより、図1に示すように、可動レンズ枠8を前枠2から突出させた状態でピント合わせのために光軸方向に移動させたり、図4に示すように、可動レンズ枠8を前枠2から後退させて収納する(沈胴させる)ことができる。なお、12はラック11を可動レンズ枠8の後ろ側に片寄せして、ラック11と可動レンズ枠8との光軸方向位置決めを行わせるラックばねである。また、不図示の制御回路により絞りユニット9を駆動することにより、絞り開口径を変化させることができる。
【0019】
13は可動レンズ枠8の位置検出をするレンズ位置センサ(レンズ位置検出手段)である。このレンズ位置センサ13は、本実施形態では、発光部と受光部とを有するフォトインタラプタからなり、図4に示すように可動レンズ枠8の遮光部8cが発光部から受光部への光を遮断する位置に位置するときには検出信号を出力せず、図1に示すように遮光部8cが発光部から受光部への光を遮断しない位置に位置するときに検出信号を出力する。
【0020】
14は固定レンズ枠1に取り付けられたCCDユニットであり、可動レンズ5,6を通じて撮像を行う。
【0021】
15は固定レンズ枠1に取り付けられたローパス赤外カットフィルターである。16は絞りユニット9に通電するためのフレキシブルプリント基板で、図2に示すようにU字形状部分16aを有する。このU字形状部分16aの反発力はスリーブバー3の方向に作用しており、反発力が変化しても回転規制バー4に係る力が変化しにくくなっている。
【0022】
17はレンズバリア地板であり、前枠2の前面に取り付けられている。18はレンズバリア遮光板であり、ネジ19によりレンズバリア地板17に光軸直交面内にて回転可能に取り付けられている。
【0023】
20はレンズバリア遮光板18を開閉駆動するためのレンズバリアモーター(駆動源)であり、21はレンズバリアモーター20の出力をレンズバリア遮光板18に伝達する減速ギヤである。この減速ギヤ21は、レンズバリア地板17に立てられた軸22に回転自在に嵌合し、止め輪23により抜け止めされている。24は、一端がレンズバリア遮光板18に、他端がレンズバリア地板17に立てられた段ビス25にそれぞれ引っ掛けられ、レンズバリア遮光板18が開位置側に位置するときにはレンズバリア遮光板18を開位置方向に片寄せし、レンズバリア遮光板18が閉位置側に位置するときにはレンズバリア遮光板18を閉位置方向に片寄せするレンズバリアばねである。
【0024】
ここで、レンズバリア遮光板18の開閉と可動レンズ枠8の位置とレンズ位置センサ13との関係について図6を用いて説明する。レンズバリア遮光板18が開位置よりも閉位置側にある場合には、このレンズバリア遮光板18に対して可動レンズ枠8の前端が干渉することになるので、可動レンズ枠8の移動可能範囲は図6に示すようにレンズ位置センサ13による検出位置よりも後方(像面側)の範囲に規制される。
【0025】
一方、レンズバリア遮光板18が開位置にある場合には、可動レンズ枠8はレンズバリア遮光板18に干渉することなく前枠2よりも前方に突出できるので、可動レンズ枠8の移動可能範囲は図6に示すようにレンズ位置センサ13による検出位置よりも前方(被写体側)まで広がる。
【0026】
このように、レンズバリア遮光板18の開閉状態によって可動レンズ枠8の移動可能範囲が変わり、可動レンズ枠8が、レンズバリア遮光板18が開位置に位置するとき(可動レンズ枠8が撮影状態にあるとき)には移動可能で、かつ開位置よりも閉位置側に位置するとき(可動レンズ枠8が沈胴状態にあるとき)には移動不可能な領域にあることをレンズ位置センサ13によって検出する構成とすることで、レンズバリア遮光板18の開閉状態を検出するためのセンサ等を設けることなくCCDユニット14による撮像(カメラ撮影)が可能か否かを判断することができる。
【0027】
図4に示す沈胴状態から図1の撮影状態に移行する際の動作を、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0028】
(ステップ1)不使用状態での振動等により、可動レンズ枠8の前端が閉状態のレンズバリア遮光板18に当接している場合があるので、ステッピングモーター10を回転させ、可動レンズ枠8を送りネジ10aのリードの半分より多く光軸方向後方に駆動する。これにより、可動レンズ枠8の前端はレンズバリア遮光板18から確実に離れる。
【0029】
(ステップ2)レンズバリアモーター20を駆動し、レンズバリア遮光板18を、完全に開ききるまでに相当する量又は開ききる以上の量、開駆動する。ステップ1にて可動レンズ枠8とレンズバリア遮光板18との離間が保証されているため、レンズバリア遮光板18はスムーズに開動作する。なお、レンズバリアモーター20に余計な負荷がかかることがないので、レンズバリアモーター20を小型化できる。
【0030】
(ステップ3)ステッピングモーター10をステップ1とは逆方向に回転させ、可動レンズ枠8を光軸方向前方に駆動する。
【0031】
(ステップ4)可動レンズ枠8が沈胴範囲から前方に移動してレンズ位置センサ13により検出される位置よりも前方の所定位置に移動するまでの最大駆動量をaとする。この最大駆動量a以内に位置センサ13により可動レンズ枠8が検出されれば、ステップ5に進み、検出されなければステップ7に進む。
【0032】
(ステップ5)可動レンズ枠8を、レンズ位置センサ13により検出された位置から無限遠ピント位置又は所定の初期位置まで駆動する。なお、この動作が、請求の範囲にいう撮影準備動作に相当する。
【0033】
(ステップ6)撮影準備完了と判断し、この後、撮影者のレリーズスイッチの操作等に応じてCCDユニット14による撮像が可能となる。
【0034】
(ステップ7)レンズバリアの開閉異常、可動レンズの駆動異常又はセンサ異常などによる撮影不能と判断する。
【0035】
次に、図1に示す撮影状態から図4の沈胴状態に移行する際の動作を図8のフローチャートを用いて説明する。
【0036】
(ステップ11)使用中の振動等によりレンズバリア遮光板18が開位置から閉方向にずれて可動レンズ枠8に当接している場合があるので、レンズバリアモーター20を駆動してレンズバリア遮光板18を若干開く方向に駆動する。
【0037】
(ステップ12)ステッピングモーター10を駆動して、可動レンズ枠8を位置センサ13による検出位置よりも後方の沈胴位置まで移動させる。この際、ステップ11にてレンズバリア遮光板18と可動レンズ枠8との離間が保証されているので、レンズバリア遮光板18に無理な負荷がかかることなく可動レンズ枠8を沈胴動作させることができる。
【0038】
(ステップ13)レンズバリアモーター20を駆動して、レンズバリア遮光板18を閉じる。
【0039】
(第2の実施例)
図9および図10には、本発明の第2実施形態であるレンズ装置の構成を示している。図9はレンズ装置(バリア開状態)を光軸直交方向から見た場合の断面図であり、図10はレンズ装置(バリア閉状態)を光軸直交方向から見た図である。なお、本実施形態のレンズ装置は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等のカメラに備えられる。
【0040】
これらの図において、31は固定レンズ枠、32は固定レンズ枠31に取り付けられた前枠である。なお、固定レンズ枠31および前枠32により装置本体が構成される。
【0041】
33は固定レンズ枠31と前枠32との間に挟まれ、光軸方向に延びるスリーブバー、34は固定レンズ枠31と前枠32との間に挟まれ、光軸方向に延びる回転規制バーである。35は第1可動レンズ、36は第2可動レンズ、38は第1可動レンズ35と第2可動レンズ36を保持し、スリーブバー33により光軸方向にガイドされるとともに、回転規制バー34によりスリーブバー33を中心とした回転が規制される可動レンズ枠である。
【0042】
39は可動レンズ枠38に取り付けられた絞りユニット、40は固定レンズ枠31に取り付けられたレンズ駆動用ステッピングモーター、41は可動レンズ枠38に形成された穴38aと穴38bに挿入され、可動レンズ枠38に対して光軸方向に移動可能に取り付けられたラックである。このラック41は、ステッピングモーター40の出力軸と一体的に設けられた送りネジ40aと噛み合っている。
【0043】
このため、不図示の制御回路によりステッピングモーター40が駆動され、送りネジ40aが回転すると、可動レンズ枠38は光軸方向に駆動される。これにより、図9に示すように、可動レンズ枠38を前枠32から突出させた状態でピント合わせのために光軸方向に移動させたり、図10に示すように、可動レンズ枠38を前枠32から後退させて収納する(沈胴させる)ことができる。なお、42はラック41を可動レンズ枠38の後ろ側に片寄せして、ラック41と可動レンズ枠38との光軸方向位置決めを行わせるラックばねである。また、不図示の制御回路により絞りユニット39を駆動することにより、絞り開口径を変化させることができる。
【0044】
43は可動レンズ枠38の位置検出をするレンズ位置検出装置(レンズ位置検出手段)であり、第1レンズ位置センサ43aおよび第2レンズ位置センサ43bを有する。これらレンズ位置センサ43a,43bは、本実施形態では、発光部と受光部とを有するフォトインタラプタからなり、図10に示すように可動レンズ枠38の遮光部38cが発光部から受光部への光を遮断する位置に位置するときには検出信号を出力せず、図9に示すように遮光部38cが発光部から受光部への光を遮断しない位置に位置するときに検出信号を出力する。
【0045】
44は固定レンズ枠31に取り付けられたCCDユニットであり、可動レンズ35,36を通じて撮像を行う。
【0046】
45は固定レンズ枠31に取り付けられたローパス赤外カットフィルターである。46は絞りユニット39に通電するためのフレキシブルプリント基板で、第1実施形態と同様にU字形状部分を有する。このU字形状部分の反発力はスリーブバー33の方向に作用しており、反発力が変化しても回転規制バー34に係る力が変化しにくくなっている。
【0047】
47はレンズバリア地板であり、前枠32の前面に取り付けられている。48はレンズバリア遮光板であり、ネジ49によりレンズバリア地板47に光軸直交面内にて回転可能に取り付けられている。
【0048】
50はレンズバリア遮光板48を開閉駆動するためのレンズバリアモーター(駆動源)であり、51はレンズバリアモーター50の出力をレンズバリア遮光板48に伝達する減速ギヤである。この減速ギヤ51は、レンズバリア地板47に立てられた軸52に回転自在に嵌合し、止め輪53により抜け止めされている。54は、一端がレンズバリア遮光板48に、他端がレンズバリア地板47に立てられた段ビス55にそれぞれ引っ掛けられ、レンズバリア遮光板48が開位置側に位置するときにはレンズバリア遮光板48を開位置方向に片寄せし、レンズバリア遮光板48が閉位置側に位置するときにはレンズバリア遮光板48を閉位置方向に片寄せするレンズバリアばねである。
【0049】
ここで、レンズバリア遮光板48の開閉と可動レンズ枠38の位置とレンズ位置検出装置43との関係について図11を用いて説明する。レンズバリア遮光板48が開位置よりも閉位置側にある場合には、このレンズバリア遮光板48に対して可動レンズ枠38の前端が干渉することになるので、可動レンズ枠38の移動可能範囲は図11に示すように第1レンズ位置センサ43aによる検出位置よりも後方(像面側)の範囲に規制される。但し、この移動可能範囲は第2レンズ位置センサ43bによる検出位置を含む。
【0050】
一方、レンズバリア遮光板48が開位置にある場合には、可動レンズ枠38はレンズバリア遮光板48に干渉することなく前枠32よりも前方に突出できるので、可動レンズ枠38の移動可能範囲は図11に示すように第1レンズ位置センサ43aによる検出位置よりも前方(被写体側)まで広がる。
【0051】
このように、レンズバリア遮光板48の開閉状態によって可動レンズ枠38の移動可能範囲が変わり、可動レンズ枠38が、レンズバリア遮光板48が開位置に位置するとき(可動レンズ枠38が撮影状態にあるとき)には移動可能で、かつ開位置よりも閉位置側に位置するとき(可動レンズ枠38が沈胴状態にあるとき)には移動不可能な領域にあることを第1レンズ位置センサ43aによって検出する構成とすることで、レンズバリア遮光板48の開閉状態を検出するためのセンサ等を設けることなくCCDユニット44による撮像(カメラ撮影)が可能か否かを判断することができる。
【0052】
図10に示す沈胴状態から図9の撮影状態に移行する際の動作を、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0053】
(ステップ21)不使用状態での振動等により、可動レンズ枠38の前端が閉状態のレンズバリア遮光板48に当接している場合があるので、ステッピングモーター40を回転させ、可動レンズ枠38を第2レンズ位置センサ43bにより検出される位置まで駆動し、レンズバリア遮光板48から確実に離れる位置に配置する。
【0054】
(ステップ22)レンズバリアモーター50を駆動し、レンズバリア遮光板48を、完全に開ききるまでに相当する量又は開ききる以上の量、開駆動する。ステップ21にて可動レンズ枠38とレンズバリア遮光板48との離間が保証されているため、レンズバリア遮光板48はスムーズに開動作する。なお、レンズバリアモーター50に余計な負荷がかかることがないので、レンズバリアモーター50を小型化できる。
【0055】
(ステップ23)ステッピングモーター40をステップ21とは逆方向に回転させ、可動レンズ枠38を光軸方向前方に駆動する。
【0056】
(ステップ24)可動レンズ枠38が沈胴範囲から前方に移動して第1レンズ位置センサ43aにより検出される位置よりも前方の所定位置に移動するまでの最大駆動量をaとする。この最大駆動量a以内に第1レンズ位置センサ43aにより可動レンズ枠38が検出されれば、ステップ25に進み、検出されなければステップ27に進む。
【0057】
(ステップ25)可動レンズ枠38を、第1レンズ位置センサ43aにより検出された位置から無限遠ピント位置又は所定の初期位置まで駆動する。なお、この動作が、請求の範囲にいう撮影準備動作に相当する。
【0058】
(ステップ26)撮影準備完了と判断し、この後、撮影者のレリーズスイッチの操作等に応じてCCDユニット44による撮像が可能となる。
【0059】
(ステップ27)レンズバリアの開閉異常、可動レンズの駆動異常又はセンサ異常などによる撮影不能と判断する。
【0060】
次に、図9に示す撮影状態から図10の沈胴状態に移行する際の動作を図13のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
(ステップ31)使用中の振動等によりレンズバリア遮光板48が開位置から閉方向にずれて可動レンズ枠38に当接している場合があるので、レンズバリアモーター50を駆動してレンズバリア遮光板48を若干開く方向に駆動する。
【0062】
(ステップ32)ステッピングモーター40を駆動して、可動レンズ枠38を第2レンズ位置センサ43bによる検出位置(沈胴位置)まで移動させる。この際、ステップ31にてレンズバリア遮光板48と可動レンズ枠38との離間が保証されているので、レンズバリア遮光板48に無理な負荷がかかることなく可動レンズ枠38を沈胴動作させることができる。
【0063】
(ステップ33)レンズバリアモーター50を駆動して、レンズバリア遮光板48を閉じる。
【0064】
なお、上記各実施形態では、レンズバリア遮光板が光軸直交面内にて回転動作する場合について説明したが、本発明はレンズバリアが光軸直交面内にて平行移動動作したり光軸方向に開閉(揺動)動作する場合にも適用可能である。
【0065】
また、上記各実施形態では、撮影手段としてCCDユニットを備えたレンズ装置ないしカメラについて説明したが、本発明は撮影手段として銀塩フィルムを用いるカメラ等にも適用することができる。
【0066】
さらに、上記各実施形態では、レンズ位置センサとしてフォトインタラプタを用いる場合について説明したが、他の形式のセンサ(フォトリフレクタや電気接点方式のセンサ等)を用いる場合にも適用することが可能である。
【0067】
また、上記各実施形態では、レンズ装置にCCDユニットを取り付けた場合について説明したが、本発明は、レンズ装置を備えたカメラ本体にCCDユニットを取り付けた場合にも適用することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、レンズバリアが完全に開いてないときには、可動レンズ保持部材は、レンズバリアが開状態のときにのみ移動できる領域(例えば、カメラ撮影が可能な領域)に移動することができないので、レンズバリアの開閉状態を検出するまでもなく撮影を防止することができる。一方、レンズバリアが開いていれば、可動レンズ保持部材が上記領域に移動でき、位置検出されるため、レンズバリアの開閉状態を検出するまでもなく撮影を許容することができる。このように、レンズバリアの開閉状態を検出する手段を設けなくても、レンズバリアの開閉状態に応じた適切な撮影可否の判断を行うことができる。
【0069】
また、本発明によれば、レンズ装置又はカメラの使用中に振動等によってレンズバリアが閉位置の方向にずれ、レンズバリアよりも光軸方向前方に突出する等していた可動レンズ保持部材に当接していても、可動レンズ保持部材を光軸方向後方に移動させる前にレンズバリアを開位置の方向に一旦駆動して可動レンズ保持部材から確実に離すことができるため、レンズバリアに無理な負荷をかけることなく可動レンズ保持部材を移動(収納)させることができる。
一方、レンズバリアを閉位置から開位置に移動させて沈胴状態の可動レンズ保持部材を光軸方向前方に移動させる際に、レンズバリアの移動に先立って可動レンズ保持部材を光軸方向後方に一旦駆動させることができる。この場合には、レンズ装置又はカメラの不使用時に振動等によって可動レンズ保持部材が光軸方向前方にずれてレンズバリアに当接しても、レンズバリアを開動作させる前に可動レンズ保持部材を確実にレンズバリアから離すことができるため、レンズバリアをスムーズに開動作させることができる。したがって、レンズバリアを駆動する駆動源に余計な負荷がかかることを防止でき、駆動源の小型化、ひいてはレンズ装置やカメラの小型・軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ装置(レンズバリア開状態)の断面図。
【図2】図1のA−A断面から見たレンズ装置の断面図。
【図3】上記レンズ装置(レンズバリア開状態)の正面図。
【図4】上記レンズ装置の断面図。
【図5】上記レンズ装置(レンズバリア閉状態)の正面図。
【図6】上記レンズ装置におけるレンズ位置センサと可動レンズの移動範囲との関係図。
【図7】上記レンズ装置の沈胴状態から撮影状態までの動作を表すフローチャート。
【図8】上記レンズ装置の撮影状態から沈胴状態までの動作を表すフローチャート。
【図9】本発明の第2実施形態であるレンズ装置(レンズバリア開状態)の断面図。
【図10】上記第2実施形態のレンズ装置(レンズバリア閉状態)の断面図。
【図11】上記第2実施形態のレンズ装置におけるレンズ位置センサと可動レンズの移動範囲との関係図。
【図12】上記第2実施形態のレンズ装置の沈胴状態から撮影状態までの動作を表すフローチャート。
【図13】上記第2実施形態のレンズ装置の撮影状態から沈胴状態までの動作を表すフローチャート。
【符号の説明】
1,31…固定レンズ枠
2,32…前枠
3,33…スリーブバー
4,34…回転規制バー
5,35…第1可動レンズ
6,36…第2可動レンズ
8,38…可動レンズ枠
9,39…絞りユニット
10,40…ステッピングモーター
11,41…ラック
12,42…ラックばね
13,43a,43b…レンズ位置センサ
14,44…CCDユニット
15,45…ローパス赤外カットフィルター
16,46…フレキシブルプリント基板
17,47…レンズバリア地板
18,48…レンズバリア遮光板
19,49…ネジ
20,50…レンズバリアモーター
21,51…減速ギヤ
22,52…回転軸
23,53…止め輪
24,54…レンズバリアばね
25,55…段ビス

Claims (5)

  1. 可動レンズと、
    前記可動レンズを保持し、撮影状態および沈胴状態の間で光軸方向に移動可能な可動レンズ保持部材と、
    前記沈胴状態における前記可動レンズの前面を覆う閉位置と、前記前面を開放して前記撮影状態および前記沈胴状態の間における前記可動レンズ保持部材の移動を許容する開位置との間で移動可能なレンズバリアと、
    前記可動レンズの前面を閉じた状態の前記レンズバリアの光軸方向位置に対して、前記可動レンズ保持部材の前端が前方にあるか否かを検出するレンズ位置検出手段と、を有するレンズ装置において、
    前記沈胴状態の前記可動レンズ保持部材を光軸方向前方に移動させるときであって、前記レンズバリアが前記開位置より前記閉位置側にあるときに、前記可動レンズ保持部材は前記レンズバリアに干渉されることによって光軸方向の移動可能範囲が規制され、
    前記撮影状態の前記可動レンズ保持部材を光軸方向後方に移動させて前記レンズバリアを前記開位置から前記閉位置に移動させる際、前記可動レンズ保持部材の移動に先立って前記レンズバリアを前記開位置の方向に一旦駆動させることを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記レンズバリアを前記閉位置から前記開位置に移動させて前記沈胴状態の前記可動レンズ保持部材を光軸方向前方に移動させる際に、前記レンズバリアの移動に先立って前記可動レンズ保持部材を光軸方向後方に一旦駆動させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 請求項1または2に記載のレンズ装置を備えたことを特徴とするカメラ。
  4. 請求項1または2に記載のレンズ装置を備えたカメラであって、
    前記レンズ位置検出手段により、前記可動レンズ保持部材の前端が前記レンズバリアの光軸方向位置よりも前方にあることを検出されたとき、前記可動レンズを通じた撮影を許容することを特徴とするカメラ。
  5. 請求項3又は4に記載のカメラであって、
    前記レンズ位置検出手段により、前記可動レンズ保持部材の前端が前記レンズバリアの光軸方向位置よりも前方にあることを検出されたとき、撮影準備動作を行うことを特徴とするカメラ。
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