JP4311032B2 - 組立生産ラインの部品供給システム及びその部品供給方法 - Google Patents

組立生産ラインの部品供給システム及びその部品供給方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のワークが順次流れて組立生産される組立生産ラインの部品供給システム及びその部品供給方法に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、工場の組立生産ラインにおいては、当該ラインを流れるワークに組み付ける部品を収納した部品棚がラインに沿って設けられており、流れてきたワークに応じて組立作業者が適切な部品を部品収納棚から順次取り出して、これをそのワークに組み付けていく。
【0003】
上記組立生産ラインへ部品を供給する方法としては、例えば、複数の収納部が設けられた部品収納棚を備えた無人搬送車等を用いる。すなわち、作業者が部品を部品格納庫から取り出してその部品を上記部品収納棚の各収納部に入れ、この部品が収納された部品収納棚を自動でラインへ搬送する。
【0004】
このような部品供給方法においては、部品供給を正確に行えるようにする工夫が種々なされており、例えば特許文献1には、部品収納棚の各収納部に光電センサを設けておき、各収納部に対して部品の出し入れがなされたことを検出するようにした収納装置が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−203705号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の部品供給方法では、特に複数機種のワークが不規則に流れる混流ラインにおいては、ワーク毎に適切な部品を順次取り出して組み付ける必要があるので、組付作業効率が悪く、また、上記特許文献1のような光電センサを設けて部品の出し入れを検出したとしても、異なる機種の部品を組み付けてしまうという組付作業ミスが生じ易いという問題がある。
【0007】
そこで、組立生産ラインの各ワーク毎に対応してセット容器を設けておき、このセット容器に、該各ワークに組み付けられる複数種類の部品を、部品格納庫近傍でセットして、この部品セットが完了したセット容器を上記組立生産ラインへ搬送し、このセット容器とワークとを対にして流すようにすることが考えられる。このようにすると、複数機種のワークが不規則に流れてきたとしても、作業者はそのワークと対応するセット容器から部品を取り出して該ワークに組み付けるので、組付作業効率を向上させることができるとともに、組付作業ミスの発生を防止することができる。
【0008】
しかしながら、上記のようなセット容器を組立生産ラインへ供給する場合、セット容器に部品をセットする作業者は、各ワーク用のセット容器に対して、部品格納庫から複数種類の必要部品を取り出してセットする必要があるため、この部品セット段階での作業効率が低下するとともに、部品セット作業ミスが発生する可能性があり、改善の余地がある。
【0009】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記のようなセット容器に複数種類の部品をセットして、該部品セットが完了したセット容器を組立生産ラインへ搬送する場合に、その部品セット作業の効率アップを図るとともに、部品セット作業ミスの発生を出来る限り防止しようとすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、複数個単位で同一機種のワーク用の空のセット容器を部品セット位置へ搬送するとともに、複数種類の部品を各種類毎にそれぞれ収容した部品容器が収納された部品容器収納棚から対象の部品容器を順次取り出して上記部品セット位置近傍にある部品取出位置へ搬送し、作業者が、この部品取出位置における部品容器から部品を取り出して、該部品を上記部品セット位置における同一機種のワーク用のセット容器に複数個のセット容器単位でセットし、そのセット容器を、該複数個のセット容器単位で順次組立生産ラインへ搬送するとともに、複数機種のワーク用のセット容器が組立生産ラインへ搬送される途中で、該セット容器を、該組立生産ラインにて上記複数機種のワークが流れる順に並べるようにした。
【0011】
具体的には、請求項1の発明では、単一又は複数機種からなる複数のワークが順次流れて組立生産される組立生産ラインにおける該各ワーク毎に対応して設けられ、該各ワークに組み付けられる複数種類の部品が部品セット位置で作業者によりセットされるセット容器を、該部品セット位置から部品セット状態で上記組立生産ラインへ搬送するようにした組立生産ラインの部品供給システムを対象とする。
【0012】
そして、上記複数のワークの組立生産情報を出力するホストコンピュータと、上記組立生産情報に基づいて、上記部品セット位置において同一機種のワーク用のセット容器への部品セットが複数個のセット容器単位で行われるように部品セット指示情報を生成する部品セット指示手段と、上記複数種類の部品を各種類毎にそれぞれ収容した部品容器が収納された部品容器収納棚と、上記部品セット指示情報に基づいて、上記部品容器収納棚から対象の部品容器を順次取り出して、上記部品セット位置近傍にある部品取出位置へ搬送する第1部品容器搬送手段と、上記第1部品容器搬送手段とは別個に設けられ、上記部品セット指示情報に基づいて、複数個単位で同一機種のワーク用の空のセット容器を部品セット位置へ搬送する第1セット容器搬送手段と、上記部品セット位置近傍ないし部品取出位置近傍に設けられ、上記セット容器にセットされる部品に関する情報を表示する表示手段と、上記部品取出位置における部品取出しが完了した部品容器を、上記部品容器収納棚へ搬送して収納する第2部品容器搬送手段と、上記部品セット位置における部品セットが完了したセット容器を、上記複数個のセット容器単位で順次上記組立生産ラインへ搬送する第2セット容器搬送手段と、上記第2セット容器搬送手段により上記複数機種のワーク用のセット容器が上記組立生産ラインへ搬送される途中で、該セット容器を、上記組立生産情報に基づいて、該組立生産ラインにて上記複数機種のワークが流れる順に並べる手段とを備えているものとする。
【0013】
上記の構成により、部品セット指示手段によりホストコンピュータからの組立生産情報に基づいて部品セット指示情報が生成され、第1部品容器搬送手段により、上記部品セット指示情報に基づいて、部品容器収納棚から対象の部品容器が順次取り出されて上記部品取出位置へ搬送される。また、第1セット容器搬送手段により、複数の空のセット容器が部品セット位置へ搬送される。そして、作業者により、上記部品取出位置における1つの部品容器から部品が取り出されて、該部品が上記部品セット位置における複数のセット容器のそれぞれにセットされる。この部品取出しが完了した部品容器は、第2部品容器搬送手段により上記部品容器収納棚へ搬送されて収納される。次に部品取出位置に搬送された部品容器から前回とは異なる種類の部品が取り出されて、該部品が上記と同じ複数のセット容器のそれぞれにセットされ、このことが繰り返されて、上記複数のセット容器のそれぞれに、複数種類の部品が作業者によりセットされる。こうして同一機種のワーク用のセット容器への部品セットが複数個のセット容器単位で行われ、部品のセットが完了した複数のセット容器は、第2セット容器搬送手段により組立生産ラインへ搬送される。次いで、複数個単位で同一機種(前回と同じ機種であってもよく異なる機種であってもよい)のワーク用の空のセット容器が部品セット位置へ搬送される一方、このセット容器に対応する部品容器が部品容器収納棚から順次取り出されて部品取出位置へ搬送され、上記と同様にして、複数のセット容器のそれぞれに、複数種類の部品がセットされる。したがって、作業者は部品セット位置近傍ないし部品取出位置近傍で部品容器から部品を取り出して該部品をセット容器にセットする作業のみを行えばよく、部品容器収納棚へ行って部品容器を取り出したり返還したりする必要はない。また、たとえ混流ラインであっても、この部品セット時には、同一機種のワーク用のセット容器への部品セットを複数個のセット容器単位で行うようにしているので、表示手段による情報表示と相俟って、作業者の部品セット作業ミスが生じ難くなり、セット容器に適切な部品が確実にセットされるようになる。
【0014】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、第1部品容器搬送手段は、部品セット指示情報に基づいて、部品容器収納棚から対象の部品容器を順次取り出す取出手段と、該取出手段により取り出された部品容器を部品取出位置へ搬送する供給コンベアとを有しているものとする。こうすることで、第1部品容器搬送手段の具体的な構成が容易に得られる。
【0015】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、第2部品容器搬送手段は、部品取出位置における部品取出しが完了した部品容器を部品容器収納棚近傍にある返還位置へ搬送する返還コンベアと、該返還コンベアにより返還位置まで搬送された部品容器を部品容器収納棚の所定位置に収納する収納手段とを有しているものとする。このことで、第2部品容器搬送手段の具体的な構成が容易に得られる。
【0016】
請求項4の発明では、請求項3の発明において、部品セット位置近傍ないし部品取出位置近傍に設けられ、作業者により操作される操作スイッチを備え、返還コンベアは、上記操作スイッチが操作されたときに作動するように構成されているものとする。
【0017】
このことにより、作業者が部品容器から部品を必要数取り出してから操作スイッチを操作するようにすることで、必要数取出し前に部品容器が返還されてしまうということはなくなる。
【0018】
請求項5の発明では、請求項1の発明において、部品取出位置における部品容器からの部品取出し状態を検出する部品取出し状態検出手段を備えているものとする。
【0019】
こうすることで、部品取出し状態検出手段により作業者が部品容器から部品を必要数取り出したか否かを判断することができ、特に請求項4の発明においては、操作スイッチが操作されたときに、部品を必要数取り出していないと判断したときには、警告を発する等すれば、部品セット作業ミスをより一層有効に防止することができる。
【0020】
請求項6の発明では、請求項1の発明において、第1部品容器搬送手段は、部品セット指示情報に基づいて、部品容器収納棚から対象の部品容器を順次取り出す取出手段と、該取出手段により取り出された部品容器を部品取出位置へ搬送する供給コンベアとを有し、第2部品容器搬送手段は、部品取出位置における部品取出しが完了した部品容器を部品容器収納棚近傍にある返還位置へ搬送する返還コンベアと、該返還コンベアにより返還位置まで搬送された部品容器を部品容器収納棚の所定位置に収納する収納手段とを有しており、上記供給コンベア及び返還コンベアの少なくとも一部は、互いに上下方向に所定間隔をあけて配置されているものとする。このことにより、本システムを構成するための設備全体を出来る限りコンパクトにすることができる。
【0021】
請求項7の発明は、単一又は複数機種からなる複数のワークが順次流れて組立生産される組立生産ラインにおける該各ワーク毎に対応して設けたセット容器に、該各ワークに組み付けられる複数種類の部品を部品セット位置でセットするとともに、該セット容器を該部品セット位置から部品セット状態で上記組立生産ラインへ搬送する組立生産ラインの部品供給方法の発明である。
【0022】
そして、この発明では、予め、上記複数のワークの組立生産情報を出力するホストコンピュータと、該組立生産情報に基づいて部品セット指示情報を生成する部品セット指示手段と、上記複数種類の部品を各種類毎にそれぞれ収容した部品容器が収納された部品容器収納棚と、該部品容器収納棚から上記部品容器を取り出して上記部品セット位置近傍にある部品取出位置へ搬送する第1部品容器搬送手段と、該第1部品容器搬送手段とは別個に設けられ、空のセット容器を上記部品セット位置へ搬送する第1セット容器搬送手段と、上記部品セット位置近傍ないし部品取出位置近傍に配設され、情報を表示する表示手段と、上記部品容器を上記部品取出位置から上記部品容器収納棚へ搬送して収納する第2部品容器搬送手段と、上記セット容器を上記部品セット位置から上記組立生産ラインへ搬送する第2セット容器搬送手段とを設けておき、上記ホストコンピュータが、上記複数のワークの組立生産情報を出力するステップと、上記部品セット指示手段が、上記組立生産情報に基づいて、上記部品セット位置において同一機種のワーク用のセット容器への部品セットが複数個のセット容器単位で行われるように部品セット指示情報を生成するステップと、上記第1部品容器搬送手段が、上記部品セット指示情報に基づいて、上記部品容器収納棚から対象の部品容器を順次取り出して上記部品取出位置へ搬送するステップと、上記第1セット容器搬送手段が、上記部品セット指示情報に基づいて、複数個単位で同一機種のワーク用の空のセット容器を該部品セット位置へ搬送するステップと、作業者が、上記部品取出位置における部品容器から部品を取り出して該部品を上記セット位置におけるセット容器にセットするステップと、上記表示手段が、上記セット容器にセットされる部品に関する情報を表示するステップと、上記第2部品容器搬送手段が、上記部品取出位置において上記作業者による部品取出しが完了した部品容器を上記部品容器収納棚へ搬送して収納するステップと、上記第2セット容器搬送手段が、上記部品セット位置において上記作業者による上記部品容器から取り出された部品のセットが完了したセット容器を、上記複数個のセット容器単位で順次上記組立生産ラインへ搬送するステップと、上記第2セット容器搬送手段により上記複数機種のワーク用のセット容器が上記組立生産ラインへ搬送される途中で、該セット容器を、上記組立生産情報に基づいて、該組立生産ラインにて上記複数機種のワークが流れる順に並べるステップとを含むものとする。この発明により、請求項1の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は本発明の実施形態に係る組立生産ラインの部品供給システム全体を概略的に示す。この部品供給システムは、単一又は複数機種からなる複数のワーク(例えばエンジン)が順次流れて組立生産される組立生産ライン1と、この組立生産ライン1における各ワーク毎に対応して設けられたセット容器11(図2〜図4参照)に対し、該各ワークに組み付けられる複数種類の部品のセットが行われる等して、該組立生産ライン1への部品供給のための準備が行われる部品供給準備領域2と、上記組立生産ライン1が、複数機種のワークを不規則に流す混流ラインである場合に、この複数機種のワークが流れる順に該各ワーク用のセット容器11を並べる組立生産ライン同期領域3と、上記複数のワークの組立生産情報(ワークの機種、複数機種のワークの生産順序、生産数等の情報)を出力するホストコンピュータ6と、この組立生産情報に基づいて部品セット指示情報を生成する部品セット指示手段としての作業指示コンピュータ7と、上記組立生産情報に基づいて生産指示情報を生成する生産管理コンピュータ8とを備えている。上記作業指示コンピュータ7は、上記部品セット指示情報に基づいて、上記部品供給準備領域2における後述の取出用スタッカクレーン14や供給コンベア48等(図2〜図4及び図6参照)の制御を行い、上記生産管理コンピュータ8は、上記生産指示情報に基づいて、組立生産ライン1及び組立生産ライン同期領域3における各装置の制御を行うようになっている。
【0025】
図2〜図4は、上記部品供給準備領域2の具体的構成を示す。12は、複数種類の部品を各種類毎にそれぞれ収容した部品容器であり、この各部品容器12は、平面視で一方向に延びかつ該方向と垂直な方向に相対向する2つの部品容器収納棚13における複数の収納部にそれぞれ収納されている。この一方の部品容器収納棚13の各収納部の開口は、他方の部品容器収納棚13における各収納部の開口と相対向するように設けられており、これら両部品容器収納棚13間には、各収納部に収納された部品容器12を取り出す取出手段としての取出用スタッカクレーン14と、部品容器12を収納部に収納する収納手段としての収納用スタッカクレーン15とが配設されている。
【0026】
上記取出用及び収納用スタッカクレーン14,15は共に同じ構成であって、図5に示すように、走行台18、ポール19及びリフタ20を備えている。上記走行台18は、上記両部品容器収納棚13間の床面において該部品容器収納棚13が延びる方向に沿って敷設された1つのラック22と噛み合う2つのピニオンギヤ23を有していて、この各ピニオンギヤ23を回転駆動する第1モータ24の駆動によって両部品容器収納棚13間のラック22上を水平方向に移動するとともに、この第1モータ24の駆動量に応じて任意の位置で停止可能に構成されている。また、上記走行台18の下面には、上記ラック22の両側面にそれぞれ接するガイドローラ25が設けられている。
【0027】
上記ポール19は、上記走行台18に鉛直方向に延びるように立設されており、その上端部には、部品容器収納棚13の上面と略同じ高さ位置に上記ラック22と平行に架設されたガイド部材27の両側面にそれぞれ当接して該ガイド部材27を挟持する2つのガイドローラ28が設けられている。このポール19の上下方向中間部と上記走行台18との間には、傾斜状態で配置された支持フレーム30が架設されており、この支持フレーム30によりポール19の起立状態が安定して維持されるようになされている。また、ポール19の上下両端部には、水平方向に延びる支軸を中心に回転自在とされたプーリ32がそれぞれ配設され、この両プーリ32には第1ベルト33が掛け渡されており、この第1ベルト33の一部に、上記リフタ20が取り付けられている。上記下側のプーリ32と、上記走行台18上に配設した第2モータ34の駆動軸に取り付けられた駆動プーリ35との間には、第2ベルト36が掛け渡されており、上記第2モータ34の駆動によって、駆動プーリ35,第2ベルト36及びプーリ32を介して第1ベルト33が駆動されて、上記リフタ20が上下方向に移動するとともに、第2モータ34の駆動量に応じて任意の位置で停止可能に構成されている。
【0028】
上記リフタ20には、上記部品容器12を保持する部品容器保持部40が設けられている。この部品容器保持部40は、上記部品容器収納棚13が延びる方向(ラック22が延びる方向)に対して直交する水平方向(図5の紙面に直交する方向)に延びるガイドレール41と、このガイドレール41に対して該ガイドレール41が延びる方向にスライド自在に構成され、上面に上記部品容器12が載置されるスライドアーム42とを有している。このスライドアーム42の上面には、図示は省略するが、部品容器12を保持して位置ずれを防止するための係止爪が設けられている。そして、上記スライドアーム42は、ガイドレール41の下面に配設した第3モータ43の駆動によってガイドレール41に対してスライドするようになされており、このスライドアーム42のスライド移動によって、部品容器12を部品容器収納棚13の収納部から取り出したり、スライドアーム42に載せた部品容器12を収納部に収納したりできるようになっているとともに、スライドアーム42上の部品容器12を後述の供給コンベア48上に載せたり、後述の返還コンベア49上の部品容器12を取り上げたりできるようになっている。
【0029】
上記取出用及び収納用スタッカクレーン14,15は、同じラック22上を移動するようになされているが、互いに干渉せずかつ出来る限り短時間で部品容器12の取出し及び収納が行えるような動作条件で動作するようになっている。尚、上記ワークの生産タクトが比較的長い場合には、取出用及び収納用を兼ねた1つのスタッカクレーンのみで部品容器12の取出し及び収納を行うようにしてもよい。
【0030】
上記各部品容器12は、上記部品容器収納棚13において予め決められた収納部にそれぞれ収納されており、取出用スタッカクレーン14は、該取出用スタッカクレーン14のリフタ20を、取り出すべき部品容器12が収納されている収納部の開口に面するように位置させ、該取出用スタッカクレーン14のスライドアーム42のスライド移動によって、その部品容器12を該スライドアーム42上に載せて収納部から取り出し、その後、この部品容器12を、部品容器収納棚13近傍の搬送開始位置P(図3では、部品容器収納棚13の右側における両部品容器収納棚13間に対応する位置)に移動させて、この搬送開始位置Pで、その部品容器12を、該搬送開始位置Pから後述の部品取出位置Rに亘って配設された供給コンベア48上に載せるようになっている。
【0031】
一方、収納用スタッカクレーン15は、返還コンベア49によって部品取出位置Rから部品容器収納棚13近傍の返還位置Q(図3では、部品容器収納棚13の左側における両部品容器収納棚13間に対応する位置)まで搬送されてきた部品容器12を元の収納部に収納するようになっている。尚、このように部品容器12を元の収納部に収納しないで、空いているいずれか1つの収納部に収納し、この収納した収納部を記憶しておいて、取り出すときには、その記憶しておいた収納部から当該部品容器12を取り出すようにしてもよい。
【0032】
上記搬送開始位置Pで供給コンベア48に上に載せられた部品容器12は、該供給コンベア48によって、一方の部品容器収納棚13における収納部開口と反対側面近傍に位置しかつ作業者により部品の取出しが行われる部品取出位置Rへ搬送されるようになっている。このことより、取出用スタッカクレーン14及び供給コンベア48は、部品容器収納棚13から部品容器12を取り出して部品取出位置Rへ搬送する第1部品容器搬送手段を構成することになる。そして、上記各部品容器12は、当該部品容器12に収容されている部品の種類や収容部品数等を記憶するIDカード51を有しており、部品容器12が部品取出位置Rに到達したときに、この部品容器12のIDカード51の記憶内容が、部品取出位置R近傍に設けた第1IDリーダ55によって読み取られ、後述の如く、この読取りにより、上記部品セット指示情報に対応した正しい部品容器12が搬送されたか否かが判定される。
【0033】
上記部品取出位置Rにおける部品取出しが完了した部品容器12は、上記返還コンベア49によって上記返還位置Qへ搬送され、部品容器12が返還位置に到達したときに、この返還位置Q近傍に設けた第2IDリーダ56によってそのIDカード51の記憶内容が読み取られ、この読取り結果を受けて、収納用スタッカクレーン15は、当該部品容器12を識別して所定の収納部に収納するようになっている。このことより、返還コンベア49及び収納用スタッカクレーン15は、部品容器12を部品取出位置Rから部品容器収納棚13へ搬送して収納する第2部品容器搬送手段を構成することになる。
【0034】
上記返還コンベア49は、上記部品取出位置Rの下側位置から上記搬送開始位置Pの下側位置を経由して返還位置Qまで2つの部品容器収納棚13を取り囲むように配設されている。この返還コンベア49の部品取出位置Rの下側位置から搬送開始位置Pの下側位置までの部分は、上記供給コンベア48に対して下側に所定間隔をあけて平行に配置され、残りの部分は供給コンベア48と略同じ高さ位置に配置されている。上記返還コンベア49における供給コンベア48の下側に配置された部分の両端部近傍には第1及び第2リフタ60,61がそれぞれ設けられている。この第1リフタ60は、上記部品取出位置R近傍に設けられていて、部品取出位置Rにおける部品容器12を、供給コンベア48の高さ位置から該供給コンベア48下側にある返還コンベア49の高さ位置まで下降させるものであり、第2リフタ61は、搬送開始位置P近傍に設けられていて、部品容器12を供給コンベア48下側にある返還コンベア49の高さ位置から供給コンベア48と略同じ高さ位置に上昇させるものである。
【0035】
65は、上記組立生産ライン1から空のセット容器11を、作業者により部品がセットされる部品セット位置Sへ搬送する第1セット容器搬送手段としての第1セット容器搬送コンベアであり、66は、上記部品セット位置Sにおける部品セットが完了したセット容器11を組立生産ライン1へ搬送する第2セット容器搬送手段としての第2セット容器搬送コンベアである。この部品セット位置S近傍に上記部品取出位置Rが設定されており、部品セット位置S近傍ないし部品取出位置R近傍に作業者がいて、この作業者により部品取出位置Rにおける部品容器12から部品が取り出されて該部品が部品セット位置Sにおけるセット容器11にセットされることになる。
【0036】
上記部品取出位置R近傍には、該部品取出位置Rにおける部品容器12からの部品取出し状態を検出する部品取出し状態検出手段としての光電センサ71が設けられている。すなわち、この光電センサ71は、検出線を放出する投光部71aと、この投光部71aから放出された検出線を受光する受光部71bとで構成され、作業者が部品取出位置Rにおける部品容器12から部品を取り出す毎に上記検出線が遮られるようになっている。この検出線が遮られる回数により、部品容器12から取り出された部品の数が分かることになる。
【0037】
また、上記部品取出位置R近傍には、画面に情報を表示する表示手段としてのモニタ75が設けられており、このモニタ75は、作業者が部品セット時に、その画面を見ることができるように配置されている。尚、このモニタ75は、作業者が部品セット時に画面を見ることができるのであれば、部品セット位置近傍ないし部品取出位置近傍のどこに配設してもよい。
【0038】
さらに、上記部品取出位置R近傍には、作業者により操作される払出スイッチ72が設けられ、部品取出位置Rにおける1つの部品容器からの部品の取り出しが終了する毎に、作業者がこの払出スイッチ72を操作するようになっている。
【0039】
図6に示すように、上記作業指示コンピュータ7には、上記ホストコンピュータ6からの組立生産情報が入力されるとともに、上記第1及び第2IDリーダ55,56、光電センサ71並びに払出スイッチ72からの各情報が入力されるようになっている。そして、作業指示コンピュータ7は、これら入力情報に基づいて、上記取出用及び収納用スタッカクレーン14,15、供給及び返還コンベア48,49、第1及び第2セット容器搬送コンベア65,66並びにモニタ75の各作動制御を行うようになっている。
【0040】
この制御を詳しく説明すると、上記作業指示コンピュータ7は、上記組立生産情報に基づいて、上記部品セット位置Sにおいて同一機種のワーク用のセット容器12への部品セットが複数個のセット容器単位で行われるように部品セット指示情報を生成する。例えば、ホストコンピュータ6からの組立生産情報に含まれているワークの生産順序が図7に示すように設定されているとする。つまり、この図7の例では、組立生産ライン1が、複数機種(図7では機種A〜機種Dの4機種)からなる複数のワークを不規則に流す混流ラインである。そして、作業指示コンピュータ7は、部品セット順序として、生産順序の早いワークを優先しながら、同一機種のワークが複数個(図7では4つ)ずつ連続して並ぶように並べ替えを行い、この部品セット順序における複数個の同一機種のワークの集合を1単位(これをロットいい、部品セット順序の早いものから順に、第1ロット、第2ロット、…という)として、該1ロットのワーク用のセット容器11毎に部品セットが行われるように部品セット指示情報を生成する。尚、組立生産ライン1が、単一機種からなる複数のワークを流すラインである場合も、上記混流ラインの場合と同様に、1ロットのワーク用のセット容器11毎に部品セットが行われるように部品セット指示情報を生成するが、この場合には、ワークの並べ替えが不要であるとともに、全てのロットが同じ機種になる。
【0041】
上記取出用スタッカクレーン14及び供給コンベア48は、上記作業指示コンピュータ7が生成した部品セット指示情報に基づいて、上記部品容器収納棚13から対象の部品容器12を順次取り出して該部品容器12を上記搬送開始位置Pから部品取出位置Rへ搬送するようになっている。例えば、図7の例の場合には、第1ロットである機種Aのワークに組み付けられる複数種類の部品をそれぞれ収容した部品容器12を部品容器収納棚13から順次取り出して部品取出位置Rへ搬送し、次に第2ロットである機種Bのワークに組み付けられる複数種類の部品をそれぞれ収容した部品容器12を部品容器収納棚13から順次取り出して部品取出位置へ搬送し、このことを最後のロットまで繰り返す。
【0042】
上記第1セット容器搬送コンベア65は、上記部品セット指示情報に基づいて、複数個(上記1ロットのワーク数と同じ数)単位で同一機種のワーク用の空のセット容器11を部品セット位置Sへ搬送するようになっている。例えば、図7の例の場合には、第1ロットである4つのワーク(機種A)用の空のセット容器11を搬送させ、次に第2ロットである4つのワーク(機種B)用の空のセット容器11を搬送させ、このことを最後のロットまで繰り返す。尚、この空のセット容器11は、部品セット状態で組立生産ライン1へ搬送されたセット容器11内の全ての部品が該組立生産ライン1で使用された後に、部品セット位置Sへ搬送されるものである。
【0043】
上記モニタ75は、上記部品セット時に、上記部品セット指示情報と、上記第1IDリーダ55によって読み取った、部品取出位置Rにある部品容器12のIDカード51の記憶内容とに基づいて、上記セット容器11にセットされる部品に関する情報(例えば、各ロットのワーク用のセット容器11にセットされる全部品の種類や部品数、部品取出位置Rにある部品容器12に収容されている部品の種類、その部品容器12から取り出すべき部品数等)、ワークの機種情報、ワークの生産順序情報、部品セット順序情報等をその画面に表示するようになっている。
【0044】
上記返還コンベア49(第1及び第2リフタ60,61を含む)は、作業者により払出スイッチ72が操作されてその操作情報(ON信号)が作業指示コンピュータ7に入力されたときに、該作業指示コンピュータ7から作動指令を受けて作動するようになっており、この返還コンベア49の作動により部品容器12が部品取出位置Rから返還位置Qへ搬送されることになる。
【0045】
上記収納用スタッカクレーン15は、上記返還コンベア49により返還位置Qへ搬送された部品容器12のIDカード51の記憶内容が第2IDリーダ56によって読み取られてその読取情報が作業指示コンピュータ7に入力されたときに、該作業指示コンピュータ7から作動指令を受けて作動するようになっており、この収納用スタッカクレーン15の作動により、当該部品容器12が所定の収納部に収納されることになる。
【0046】
上記第2セット容器搬送コンベア66は、上記1ロット分のワーク用のセット容器11への部品セットが完了したとき、言い換えれば、そのロットのワークに組み付けられる部品を収容した部品容器12を全て返還したとき、つまり、それら全部品容器12のうちの最後の部品容器12を返還するために作業者が払出スイッチ72を操作したとき(尚、1ロット分のワーク用のセット容器11への部品セットが完了したときに作業者が操作するスイッチを別途に設けておき、このスイッチが操作されたときであってもよい)、作業指示コンピュータ7から作動指令を受けて作動するようになっており、この第2セット容器搬送コンベア66の作動により、部品セット位置Sにおける部品セットが完了したセット容器11が組立生産ライン1へ搬送されることになる。但し、混流ラインの場合には、上記セット容器11が上記組立生産ライン同期領域3を経由して組立生産ライン1へ搬送される。すなわち、混流ラインの場合には、上記のように部品セット順序を生産順序と異ならせたために、部品セットが完了したセット容器11は、第1ロット用、第2ロット用、…の順に搬送されることになり、このセット容器11の順序を、生産順序に同期させる必要があり、この順序を変更する作業を上記組立生産ライン同期領域3で行うのである。そして、この組立生産ライン同期領域3で順序が変更されたセット容器11が組立生産ライン1に供給され、この組立生産ライン1において、ワークとセット容器11とが対をなして流れるようになっている。
【0047】
ここで、上記作業指示コンピュータ7の処理動作について図8のフローチャートにより説明する。
【0048】
先ず、最初のステップS1で、ホストコンピュータ6より組立生産情報を入力し、次のステップS2で、その組立生産情報に基づいて、部品セット指示情報を生成する。
【0049】
次のステップS3では、取出用スタッカクレーン14及び供給コンベア48に対して、上記部品セット指示情報に基づいて、部品容器収納棚13から対象の部品容器12を順次取り出させて、該部品容器12を搬送開始位置Pから部品取出位置Rへ搬送させる。
【0050】
次のステップS4では、第1セット容器搬送コンベア65に対して、上記部品セット指示情報に基づいて、複数個単位で同一機種のワーク用の空のセット容器11を組立生産ライン1から部品セット位置Sへ搬送させる。
【0051】
次のステップS5では、第1IDリーダ55によって、部品取出位置Rに搬送された部品容器12のIDカード51の記憶内容を読み取り、次のステップS6で、上記部品セット指示情報とこの読み取ったIDカード51の記憶内容とに基づいて、モニタ75に対して、セット容器11にセットされる部品に関する情報、ワークの機種情報、ワークの生産順序情報、部品セット順序情報等をその画面に表示させる。
【0052】
次のステップS7では、上記部品セット指示情報とIDカード51の記憶内容とに基づいて、部品取出位置Rに搬送された部品容器12が正しい部品容器であるか否かを判定し、このステップS7の判定がNOであるときには、ステップS8に進んで、警報を発し、しかる後に終了する。
【0053】
一方、上記ステップS7の判定がYESであるときには、ステップS9に進んで、払出スイッチ72が作業者に操作されてON信号が入力されたか否かを判定する。
【0054】
上記ステップS9の判定がNOであるときには、ステップS9の動作を繰り返し、判定がYESになると、ステップS10に進んで、光電センサ71により、作業者の部品容器12からの必要部品数(当該部品が1つのワークにn個組み付けられる場合には、1ロットのワーク数(図7の例の場合には4つ)のn倍の数)の取り出しを検出したか否かを判定する。
【0055】
上記ステップS10の判定がNOであるときには、ステップS11に進んで、警報を発し、しかる後にステップS9に戻る一方、判定がYESであるときには、ステップS12に進んで、返還コンベア49を作動させて、部品取出位置Rにおける部品取出しが完了した部品容器12を返還位置へ搬送させる。
【0056】
尚、フローチャートは省略するが、返還コンベア12により返還位置へ搬送された部品容器12のIDカード51の記憶内容が第2IDリーダ56によって読み取られると、収納用スタッカクレーン15に対して、当該部品容器12を部品容器収納棚13の所定の収納部に収納させる。但し、この収納前に、部品容器12に収容された部品の数(最初に収納された数(IDカード51に記憶)から上記光電センサ71により検出された部品取出し数を引くことで検出するか、又は第1IDリーダ55を読み書き可能に構成して、光電センサ71による部品取出しが検出される毎に収容部品数を書き換えるようにしておき、その収容部品数を読み取ることで検出する)が所定数以下になっていると判断したときには、部品補充のための報知を行う。
【0057】
次のステップS13では、1ロット分のワーク用のセット容器11への部品セットが完了したか否かを判定し、この判定がNOであるときには、上記ステップS5に戻る一方、判定がYESであるときには、ステップS14に進んで、第2セット容器搬送コンベア66に対して、その部品セットが完了したセット容器11を組立生産ライン1へ直接又は組立生産ライン同期領域3を経由して搬送させる。
【0058】
次のステップS15では、全ロット分のワーク用のセット容器11への部品セットが完了したか否かを判定し、この判定がNOであるときには、上記ステップS5に戻る一方、判定がYESであるときには、そのまま終了する。
【0059】
上記作業指示コンピュータ7の処理動作により、該作業指示コンピュータ7にホストコンピュータ6からの組立生産情報が入力されると、作業指示コンピュータ7により部品セット指示情報が生成される。この部品セット指示情報に基づいて、取出用スタッカクレーン14により部品容器収納棚13から対象の部品容器12が順次取り出されて、供給コンベア48により該部品容器12が搬送開始位置Pから部品取出位置Rへ搬送される。また、第1セット容器搬送コンベア65により、複数個(上記1ロットのワーク数と同じ数)単位で同一機種のワーク用の空のセット容器11が組立生産ライン1から部品セット位置Sへ搬送される。これにより、部品セット位置Sには、先ず、第1ロットのワーク用の複数のセット容器11が到達するとともに、部品取出位置Rには、先ず、その第1ロットのワークに組み付けられる複数種類の部品のうちのいずれかを収容する1つの部品容器12が到達し、この部品容器12のIDカード51の記憶内容が第1IDリーダ55によって読み取られる。そして、モニタ75の画面には、部品セット指示情報とIDカード51の記憶内容とに基づいて、セット容器11にセットされる部品に関する情報(第1ロットのワーク用のセット容器11にセットされる全部品の種類や部品数、部品取出位置Rにある部品容器12に収容されている部品の種類、その部品容器から取り出すべき部品数(必要部品数)等)、ワークの機種情報、ワークの生産順序情報、部品セット順序情報等が表示される。
【0060】
続いて、部品セット指示情報とIDカードの記憶内容とに基づいて、部品取出位置Rに搬送された部品容器12が正しい部品容器12(第1ロットのワークに組み付けられる複数種類の部品のうちのいずれかを収容する部品容器12)であるか否かが判定される。そして、正しい部品容器12でないと判定されたときには、警報が発せられる。これにより、作業者は上記モニタ75の画面に表示された情報等から確認を行って、実際に正しい部品容器12でない場合には、既に取出搬送されている部品容器12を全て部品容器収納棚13へ搬送収納した後、正しい部品容器12の取出搬送から再スタートさせる。
【0061】
一方、正しい部品容器12であると判定された場合には、作業者は、その部品容器12から部品を1つ1つ取り出して、その各部品を上記部品セット位置Sにおける複数のセット容器11にそれぞれセットしていく。つまり、当該部品が第1ロットの各ワークにn個ずつ組み付けられる場合には、全部で、第1ロットのワーク数のn倍の数(必要部品数)の部品を部品容器12から取り出して、それを各セット容器にn個ずつセットする。この必要部品数は、モニタ75の画面に表示されるので、作業者はそれを見てその数の部品を取り出す。このとき、作業者が部品を取り出す毎に、光電センサ71の投光部71aから放出される検出線が遮られ、この回数がカウントされることになる。
【0062】
次いで、作業者が、上記部品容器12からの部品取出しが終了して、払出スイッチ72を操作すると、上記カウント値が必要部品数に達しているか否かが判定され、そうでなければ、警報が発せられる。これにより、作業者は必要部品数を再確認して正しい数の部品を取り出しセットし、再度、払出スイッチ72を操作する。このように光電センサ71により作業者の部品取出し状態を検出することで、部品セット作業ミスが防止される。
【0063】
そして、作業者により必要部品数の部品が取り出されていたときには、返還コンベア49が作動して、その部品取出しが完了した部品容器12は、部品取出位置Rから返還位置Qへ搬送され、やがて収納用スタッカクレーン15により部品容器収納棚13の所定の収納部に収納される。
【0064】
続いて、2番目の部品容器12(第1ロットのワークに組み付けられる部品(最初の部品容器12に収納されていた部品とは種類が異なる)を収容する部品容器12)が部品取出位置Rに到達し、最初の部品容器12と同様に、この部品容器12のIDカード51の記憶内容が第1IDリーダ55によって読み取られ、モニタ75の画面には、セット容器11にセットされる部品に関する情報等が表示される。そして、作業者は、前回と同様にして、その部品容器12から部品を1つ1つ取り出して、その各部品を上記セット位置における複数のセット容器11(最初の部品容器12から取り出された部品が既にセットされた状態にあるセット容器11)にそれぞれセットしていく。
【0065】
そして、作業者が、2番目の部品容器12からの部品取出しが終了して、払出スイッチ72を操作すると、その部品容器12が返還コンベア49により返還位置Qへ搬送されることになる。
【0066】
上記のことを繰り返して、作業者が、第1ロットのワークに組み付けられる部品を収容した全部品容器12のうちの最後の部品容器12から部品を取り出してセット容器11へセットすると、第1ロットのワーク用の複数のセット容器11への部品セットが完了し、該複数のセット容器11には、各々、第1ロットのワークに組み付けられる複数種類の全部品がセットされた状態となる。そして、作業者が、上記最後の部品容器12を返還すべく払出スイッチ72を操作すると、返還コンベア49が作動するとともに、第2セット容器搬送コンベア66が作動して、部品セットが完了した第1ロットのワーク用の複数のセット容器11が組立生産ライン1へ直接又は組立生産ライン同期領域3を経由して搬送される。
【0067】
続いて、第2ロットのワーク用の複数の空のセット容器11が部品セット位置Sに到達し、これに対応して、部品取出位置Rには、その第2ロットのワークに組み付けられる複数種類の部品のうちのいずれかを収容する1つの部品容器12が到達することになる。
【0068】
そして、上記第1ロットと同様に、第2ロットのワーク用の複数のセット容器11への部品セットがなされ、この部品セットが完了すると、部品セットが完了した第2ロットのワーク用の複数のセット容器11が組立生産ライン1へ直接又は組立生産ライン同期領域3を経由して搬送される。こうして全ロット分の部品セットが完了すると、部品セット作業が終了する。
【0069】
したがって、上記実施形態では、複数個単位で同一機種のワーク用の空のセット容器11を部品セット位置Sへ搬送するとともに、部品容器収納棚13から対象の部品容器12を順次取り出して上記部品セット位置S近傍にある部品取出位置Rへ搬送し、作業者が、この部品取出位置Rにおける部品容器12から部品を取り出して、該部品を上記部品セット位置Sにおける同一機種のワーク用のセット容器11にセットするようにしたので、作業者は部品セット位置S近傍ないし部品取出位置R近傍で部品容器12から部品を取り出して該部品をセット容器11にセットする作業のみを行えばよくて、部品容器収納棚13へ行って部品容器12を取り出したり返還したりする必要はなく、よって、効率良く部品セット作業を行うことができる。また、たとえ混流ラインであっても、この部品セット時には、同一機種のワーク用のセット容器11への部品セットを複数個のセット容器単位で行うようにしているとともに、モニタ75の画面に、セット容器11にセットされる部品に関する情報(部品取出位置Rにある部品容器12から取り出すべき部品数等)や部品セット順序情報等を表示するようにしているので、作業者の部品セット作業ミスが生じ難くなり、セット容器11に適切な部品が確実にセットされるようになる。さらに、光電センサ71により作業者が部品容器12から取り出した部品数を検出するようにしているので、部品セット作業ミスをより一層有効に防止することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、複数個単位で同一機種のワーク用の空のセット容器を部品セット位置へ搬送するとともに、複数種類の部品を各種類毎にそれぞれ収容した部品容器が収納された部品容器収納棚から対象の部品容器を順次取り出して上記部品セット位置近傍にある部品取出位置へ搬送して、上記部品セット位置において同一機種のワーク用のセット容器への部品セットが複数個のセット容器単位で行われるようにし、そのセット容器を、該複数個のセット容器単位で順次組立生産ラインへ搬送するとともに、複数機種のワーク用のセット容器が組立生産ラインへ搬送される途中で、該セット容器を、該組立生産ラインにて上記複数機種のワークが流れる順に並べるようにしたことにより、部品セット作業の効率を向上させることができるとともに、部品セット作業ミスの発生を出来る限り防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る組立生産ラインの部品供給システムの全体を示す概略図である。
【図2】 部品供給準備領域の具体的構成を示す斜視図である。
【図3】 部品供給準備領域の具体的構成を示す平面図である。
【図4】 部品セット位置及び部品取出位置近傍を拡大して示す平面図である。
【図5】 取出用及び収納用スタッカクレーンの構成を示す側面図である。
【図6】 部品供給準備領域の構成を示すブロック図である。
【図7】 ホストコンピュータからの組立生産情報に含まれているワークの生産順序と、これを並べ替えた部品セット順序との関係の一例を示す説明図である。
【図8】 作業指示コンピュータの処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 組立生産ライン
6 ホストコンピュータ
7 作業指示コンピュータ
11 セット容器
12 部品容器
13 部品容器収納棚
14 取出用スタッカクレーン(第1部品容器搬送手段)(取出手段)
15 収納用スタッカクレーン(第2部品容器搬送手段)(収納手段)
48 供給コンベア(第1部品容器搬送手段)
49 返還コンベア(第2部品容器搬送手段)
65 第1セット容器搬送コンベア(第1セット容器搬送手段)
66 第2セット容器搬送コンベア(第2セット容器搬送手段)
71 光電センサ(部品取出し状態検出手段)
72 払出スイッチ(操作スイッチ)
75 モニタ(表示手段)
P 搬送開始位置
Q 返還位置
R 部品取出位置
S 部品セット位置

Claims (7)

  1. 単一又は複数機種からなる複数のワークが順次流れて組立生産される組立生産ラインにおける該各ワーク毎に対応して設けられ、該各ワークに組み付けられる複数種類の部品が部品セット位置で作業者によりセットされるセット容器を、該部品セット位置から部品セット状態で上記組立生産ラインへ搬送するようにした組立生産ラインの部品供給システムであって、
    上記複数のワークの組立生産情報を出力するホストコンピュータと、
    上記組立生産情報に基づいて、上記部品セット位置において同一機種のワーク用のセット容器への部品セットが複数個のセット容器単位で行われるように部品セット指示情報を生成する部品セット指示手段と、
    上記複数種類の部品を各種類毎にそれぞれ収容した部品容器が収納された部品容器収納棚と、
    上記部品セット指示情報に基づいて、上記部品容器収納棚から対象の部品容器を順次取り出して、上記部品セット位置近傍にある部品取出位置へ搬送する第1部品容器搬送手段と、
    上記第1部品容器搬送手段とは別個に設けられ、上記部品セット指示情報に基づいて、複数個単位で同一機種のワーク用の空のセット容器を部品セット位置へ搬送する第1セット容器搬送手段と、
    上記部品セット位置近傍ないし部品取出位置近傍に設けられ、上記セット容器にセットされる部品に関する情報を表示する表示手段と、
    上記部品取出位置における部品取出しが完了した部品容器を、上記部品容器収納棚へ搬送して収納する第2部品容器搬送手段と、
    上記部品セット位置における部品セットが完了したセット容器を、上記複数個のセット容器単位で順次上記組立生産ラインへ搬送する第2セット容器搬送手段と
    上記第2セット容器搬送手段により上記複数機種のワーク用のセット容器が上記組立生産ラインへ搬送される途中で、該セット容器を、上記組立生産情報に基づいて、該組立生産ラインにて上記複数機種のワークが流れる順に並べる手段とを備えていることを特徴とする組立生産ラインの部品供給システム。
  2. 請求項1記載の組立生産ラインの部品供給システムにおいて、
    第1部品容器搬送手段は、部品セット指示情報に基づいて、部品容器収納棚から対象の部品容器を順次取り出す取出手段と、該取出手段により取り出された部品容器を部品取出位置へ搬送する供給コンベアとを有していることを特徴とする組立生産ラインの部品供給システム。
  3. 請求項1又は2記載の組立生産ラインの部品供給システムにおいて、
    第2部品容器搬送手段は、部品取出位置における部品取出しが完了した部品容器を部品容器収納棚近傍にある返還位置へ搬送する返還コンベアと、該返還コンベアにより返還位置まで搬送された部品容器を部品容器収納棚の所定位置に収納する収納手段とを有していることを特徴とする組立生産ラインの部品供給システム。
  4. 請求項3記載の組立生産ラインの部品供給システムにおいて、
    部品セット位置近傍ないし部品取出位置近傍に設けられ、作業者により操作される操作スイッチを備え、
    返還コンベアは、上記操作スイッチが操作されたときに作動するように構成されていることを特徴とする組立生産ラインの部品供給システム。
  5. 請求項1記載の組立生産ラインの部品供給システムにおいて、
    部品取出位置における部品容器からの部品取出し状態を検出する部品取出し状態検出手段を備えていることを特徴とする組立生産ラインの部品供給システム。
  6. 請求項1記載の組立生産ラインの部品供給システムにおいて、
    第1部品容器搬送手段は、部品セット指示情報に基づいて、部品容器収納棚から対象の部品容器を順次取り出す取出手段と、該取出手段により取り出された部品容器を部品取出位置へ搬送する供給コンベアとを有し、
    第2部品容器搬送手段は、部品取出位置における部品取出しが完了した部品容器を部品容器収納棚近傍にある返還位置へ搬送する返還コンベアと、該返還コンベアにより返還位置まで搬送された部品容器を部品容器収納棚の所定位置に収納する収納手段とを有しており、
    上記供給コンベア及び返還コンベアの少なくとも一部は、互いに上下方向に所定間隔をあけて配置されていることを特徴とする組立生産ラインの部品供給システム。
  7. 単一又は複数機種からなる複数のワークが順次流れて組立生産される組立生産ラインにおける該各ワーク毎に対応して設けたセット容器に、該各ワークに組み付けられる複数種類の部品を部品セット位置でセットするとともに、該セット容器を該部品セット位置から部品セット状態で上記組立生産ラインへ搬送する組立生産ラインの部品供給方法であって、
    予め、上記複数のワークの組立生産情報を出力するホストコンピュータと、該組立生産情報に基づいて部品セット指示情報を生成する部品セット指示手段と、上記複数種類の部品を各種類毎にそれぞれ収容した部品容器が収納された部品容器収納棚と、該部品容器収納棚から上記部品容器を取り出して上記部品セット位置近傍にある部品取出位置へ搬送する第1部品容器搬送手段と、該第1部品容器搬送手段とは別個に設けられ、空のセット容器を上記部品セット位置へ搬送する第1セット容器搬送手段と、上記部品セット位置近傍ないし部品取出位置近傍に配設され、情報を表示する表示手段と、上記部品容器を上記部品取出位置から上記部品容器収納棚へ搬送して収納する第2部品容器搬送手段と、上記セット容器を上記部品セット位置から上記組立生産ラインへ搬送する第2セット容器搬送手段とを設けておき、
    上記ホストコンピュータが、上記複数のワークの組立生産情報を出力するステップと、
    上記部品セット指示手段が、上記組立生産情報に基づいて、上記部品セット位置において同一機種のワーク用のセット容器への部品セットが複数個のセット容器単位で行われるように部品セット指示情報を生成するステップと、
    上記第1部品容器搬送手段が、上記部品セット指示情報に基づいて、上記部品容器収納棚から対象の部品容器を順次取り出して上記部品取出位置へ搬送するステップと、
    上記第1セット容器搬送手段が、上記部品セット指示情報に基づいて、複数個単位で同一機種のワーク用の空のセット容器を該部品セット位置へ搬送するステップと、
    作業者が、上記部品取出位置における部品容器から部品を取り出して該部品を上記セット位置におけるセット容器にセットするステップと、
    上記表示手段が、上記セット容器にセットされる部品に関する情報を表示するステップと、
    上記第2部品容器搬送手段が、上記部品取出位置において上記作業者による部品取出しが完了した部品容器を上記部品容器収納棚へ搬送して収納するステップと、
    上記第2セット容器搬送手段が、上記部品セット位置において上記作業者による上記部品容器から取り出された部品のセットが完了したセット容器を、上記複数個のセット容器単位で順次上記組立生産ラインへ搬送するステップと
    上記第2セット容器搬送手段により上記複数機種のワーク用のセット容器が上記組立生産ラインへ搬送される途中で、該セット容器を、上記組立生産情報に基づいて、該組立生産ラインにて上記複数機種のワークが流れる順に並べるステップとを含むことを特徴とする組立生産ラインの部品供給方法。
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