本発明は、電子写真記録方式の画像形成装置に関するものである。
昨今、複写機、プリンター、Faxといった出力端末をすべてかね備えた複合機が市場で広く受け入れられるようになってきている。このようなネットワーク対応の出力端末として電子写真システムが広く受け入れられてきている。
このような、複写機、プリンター、Faxのような画像形成装置において、例えば冬など低温環境のときに電源オフ(OFF)の状態で一晩以上放置された場合、装置内部の部品は冷えきっているため、電源オン(ON)にした直後は感光ドラムやミラー、レンズ等の光学系部品が結露することがある。その結果、ミラー、レンズ等において乱反射、複屈折などが起こり、画像露光に異常を来して感光ドラム上の静電潜像が正しく形成されなかったり、また例え画像露光が正しく照射されたとしても、感光ドラム表面が結露しているとやはり静電潜像が正しく形成されず、最終的に得られる画像がぼやけたものになってしまうという現象が生じる。また、これとは別に、帯電、露光、現像、転写、クリーニングといった画像形成プロセスを長期間反復することによって、感光ドラム表面は湿度に敏感になり、水分を表面に吸着しやすくなる。その結果、感光ドラム1の表面抵抗が下がり、表面電荷が横方向に移動することによって、画像がぼけるといういわゆる画像流れという現象を引き起こしてしまう。この現象は、特に湿度の高いときに顕著に現われる。その理由としては、一次帯電器や転写・分離帯電器、あるいは現像〜転写間や、転写・分離〜クリーナ間に現像剤の帯電を制御するために用いられる補助帯電器などに用いられるコロナ放電器により生じたオゾンやNox等の放電生成物が感光ドラム表面に付着したり、現像剤に含まれる樹脂や添加物あるいは転写紙に含まれる添加剤等が付着し、これが水分を吸着するからである。また、この現象は朝一(装置本体の電源をいれて装置を立ち上げたとき)に発生しやすい。その理由としては、電源OFF時には、一次排気ファンなど機内のファンが停止し、一次帯電器から発生し、機内に取り残されたオゾンやNox等の放電生成物が感光体上に降り注ぎ、感光体表面に付着してしまうため、朝一の感光体が一番付着物が多い状態となっているからである。そこで、上記の問題の回避のため、あるいはより高画質を実現するために、電源OFF時にも光学系近傍や感光ドラム内部にヒータを設けて加温することにより、感光体表面上の水分吸着防止、光学系の安定化を図る方策がとられている。(例えば、特許文献1参照。)
また、動作モードによって機内の感光体表面の温度はかなり急激な変化を帯びており、それに応じて、温調の制御を変えないと、熱伝導するまでの時間差によってオーバーシュート等から発生するドラム表面の温度差によって、帯電電位や画像露光時の感度の変化が発生し、濃度変化等の画像不良が発生してしまう。
また、ドラム表面の異常な昇温によって、ドラム融着やフィルミング、ブレードの捲れなどの弊害を招いてしまう。すなわち、本体電源をOFFしているときに比べて、本体電源をONした時には、定着ローラや加圧ローラが加熱され始め、その熱は、感光体の存在する画像形成部に伝導し、やがて感光体の温度は上昇する。しかしながら、感光体表面の温度は除々に上がっていくので、熱が伝導するまで、サーミスタは感光体表面の温度が低いと認識し、感光体を加熱し続け、ヒータの熱が感光体表面に伝導し始めた時には、既に定着からの熱を受けて、オーバーシュートし、感光体表面はある一定時間過度に昇温してしまう。
また、コピースタート時には本体のさまざまな駆動モータからの発熱、及びさまざまな部位での放電による発熱等で感光体表面はさらに昇温することが知られている。従って、本体電源ON中、コピー中には感光体表面はある一定時間オーバーシュートによって必要以上に昇温し、ドラム融着やフィルミング、ブレードの捲れなどの弊害を招いてしまう原因となっていた。
従来技術では、これに関連した特許として、ドラムヒータの出力量をコピー中とスタンバイ状態とで切り替えたりしていた。(例えば、特許文献2参照。)また、電源ON、OFFやスタンバイ中、コピー中で温調の制御方法を替えたりしていた(例えば、特許文献3参照)。
特公平7−50356号公報
特開平7−281489号公報
特開2002−40887号公報
しかしながら、特許文献2ではあくまでドラムヒータの出力量を替えるので、電力量を切り替えるシステムと複雑なソフトシーケンスが必要となり、装置としての初期コストが高くなってしまう。また、特許文献3も電源ON、OFFやスタンバイ中、コピー中でドラムヒータの制御を切り替えるものの、その制御方法を切り替えるようになっており、あくまでヒータの出力量や、ヒータON/OFFのシーケンスを切り替えるので、これも電力量を切り替えるシステムと複雑なソフトシーケンスが必要となる。
さらに、特許文献3では、通紙により、ドラムの温度が紙に奪われるのを防止する為に、待機時よりコピー時におけるドラムヒータの出力を上げている為、よりドラム融着を誘発する恐れがある。
そして、これらの特許文献2,3はいずれもあくまで本体全体の消費電力を抑えるために、ドラムヒータ以外の場所に多く電力が消費される場合には、ヒータへ割かれる消費電力を極力少なくし、ドラムヒータ以外の場所にそれほど電力が消費されていない場合には、ヒータへ多くの電力を費やすことを目的としており、電源ON時やコピー時に過度にドラム表面が昇温するのを防止するためではない。また、あくまでドラム表面の温度をドラムヒータの制御を替えて、ドラム表面の温度を管理しようとしているので、前述したようなオーバーシュート等による急激なドラム表面の温度上昇は考慮しておらず、ドラム表面の温度を一定に保つには、あまり直接的な制御方法とは言えない。すなわち、ドラム表面の温度を一定に保つためにヒータの制御を電気的、ソフト的に切り替えながら調節しなければいかず、温度を保つために時間がかかってしまうので、急激なドラム表面の温度上昇には対応できない。
上記課題を解決するために、本発明では
(1)像担持体と、前記像担持体に形成された潜像をトナーにて現像し、該現像されたトナー像を用いて記録材に画像を形成する画像形成手段と、通電されることで前記像担持体を加熱する加熱手段と、前記像担持体の温度を検知する温度検知手段の出力に基いて、前記像担持体の温度を目標温度に近づけるように前記加熱手段への通電量を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、前記画像形成装置が消費する総消費電力から前記加熱手段が消費する消費電力を減じた残りの消費電力が所定値よりも大きくなった場合、前記目標温度を低くすることを特徴とする。
(2)像担持体と、前記像担持体に形成された潜像をトナーにて現像し、該現像されたトナー像を用いて記録材に画像を形成する画像形成手段と、通電されることで前記像担持体を加熱する加熱手段と、前記像担持体の温度を検知する温度検知手段の出力に基いて、前記像担持体の温度を目標温度に近づけるように前記加熱手段への通電量を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、前記画像形成装置が消費する総消費電力から前記加熱手段が消費する消費電力を減じた残りの消費電力が所定値よりも大きくなった場合、前記目標温度を低くすることを特徴とする。
画像形成装置が消費する総消費電力から加熱手段が消費する消費電力を減じた残りの消費電力が所定値よりも大きくなると、像担持体の温調ターゲット温度を低くするように制御する。また、定着装置の消費電力が所定値よりも大きくなった場合、像担持体の温調ターゲット温度を低くするように制御している。このため、定着からの熱や、機内の各装置からの熱によりドラム表面の温度が過度に上昇することを避けることができる。
次に本発明の一実施例に係る画像形成装置について説明する。以下実施例は4連ドラム方式のカラー電子写真複写装置を用いて説明する。図1は本発明の複写装置の全体構成を示す断面説明図である。
先ず図1を参照してカラー電子写真複写装置の概略構成について説明すると、装置本体1の内部には、プロセス手段を内蔵する画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが横方向に配置されており、各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの下部にはベルト駆動ローラ13,14,15に無端状の転写ベルト130が掛けわたされている。上記転写ベルト3は、図示しない駆動モーターによりベルト駆動ローラ13を矢印の方向に回転させることにより回転させる。10はカセットであって、被記録材である記録シートPを収納しており、上記カセット10内に収納された記録シートPは、最上側より給送される。そしてレジストローラ対7によって斜行が補正されると共に、前記画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdと同期どりを行って転写ベルト130上に搬送する。12は上記記録シートPをレジストローラ対より転写ベルト130に導くための搬送ガイドである。
次に上記画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの構成を説明すると、像担持体である感光ドラム3a,3b,3c,3dを有し、その周囲にプロセス手段を構成する一次帯電器2a,2b,2c,2d、現像器1a,1b,1c,1d、転写帯電器24a,24b,24c,24d、クリーニング装置4a,4b,4c,4d、前露光光源113a,113b,113c,113dが夫々設けられている。また上記感光ドラム3a,3b,3c,3dの上方には、レーザービームスキャナーが設けられている。
そして、上記感光ドラム3a,3b,3c,3dの上方には図1には図示していないドラムサーミスタと、感光ドラム3a,3b,3c,3dの内部には、ドラムヒータが設けられている。これらは図2に別途図示している。
上記一次帯電器2a,2b,2c,2dは、感光ドラム3a,3b,3c,3dを露光するに先立って、ドラム表面を均一に帯電するものであり、現像器1a,1b,1c,1dは、露光されてドラム表面に形成された静電潜像にブラック,マゼンタ,イエロー,シアンの各色トナーを付着させて可視像化するものである。また転写帯電器24a,24b,24c,24dは、感光ドラム3a,3b,3c,3dに形成されたトナー像を記録シートPに転写させるものであり、クリーニング装置4a,4b,4c,4dは画像転写後にドラム面に付着している残留トナーを除去するものである。前露光光源113a,113b,113c,113dは感光ドラム3a,3b,3c,3dの表面電位を除電するものであり、レーザービームスキャナーは半導体レーザー,ポリゴンミラー,fθレンズ等を有し、電気デジタル画像信号の入力を受けてその信号に対応して変調されたレーザービームを感光ドラム3a,3b,3c,3dの母線方向に照射して露光するものである。
32は、転写ベルト3上を搬送されてきた記録シートPを分離するための分離帯電器であり、9は記録シートPに転写された転写画像を定着させるための定着器であって、内部にヒータ等の加熱手段を有する定着ローラ51とこれに圧接する加圧ローラ52を有している。63は装置外に排出された記録シートPを積載するための排出トレイである。
次に画像形成動作について説明すると、画像形成作業開始信号が装置本体に入力されると、感光ドラム3aは矢印の方向に回転し始め、一次帯電器2aによって一様に帯電され、レーザービームスキャナーによって原稿画像のブラック成分に対応する画像信号によって変調されたレーザー光がドラム面に照射されて静電潜像が形成される(露光)。次に現像器1aによってブラック色のトナーが供給されて前記潜像を可視像化したトナー像が形成される。
一方、カセット10に収納された記録シートPは、給送され、一時的に停止しているレジストローラ対によって斜行が補正された後、前記感光ドラム3aに形成されたトナー像とのタイミングをとって、転写ベルト130上に搬送される。上記転写ベルト130に送り込まれた記録シートPは、画像形成部Paの転写部で転写帯電器24aによって転写帯電が行われて、トナー像が記録シートPに転写される。上記工程が画像形成部Pb、Pc、Pdにおいても同様に行われ、マゼンタ色トナー像,イエロー色トナー像,シアン色トナー像が順次記録シートPに転写される。
画像転写が終了した記録シートPは、転写ベルト130の左端部で分離帯電器32によってAC除電を受けながら転写ベルト130より分離され定着器9に搬送される。そして、上記定着器9によって画像定着が行われた記録シートPは、装置外の排出トレイ63に排出される。
尚、本実施例に係る電子写真複写機における最大画像幅はA4横の約290mmであり、ドラム周速は200mm/secである。
ところで、上記感光ドラム1は、導電性基材とその上に被覆された電荷発生層と更に、その上に被覆された電荷輸送層、また更にその上に被覆されたテフロン(R)を含有した離型性層を備えている。
次に、図2に従って本発明のクリーニング装置について説明する。クリーニング装置4のクリーニング容器には、前記感光ドラムAの表面に当接されたクリーニングブレード20が保持されている。
クリーニングブレード20aは、ウレタンを主体とした弾性ブレードで硬度77゜(Hs)反発弾性率41(%)(40℃での反発弾性率63%)300%モジュラス200(kg/cm2)(いずれもJIS規格による)のもので当接角度25゜当接圧33(g/cm)にて感光体Aに配設してある。クリーニングブレード20aは、板厚2mmであり、部材20cSUS(板厚1.0)が背板として配設されている。クリーニングブレード20aの自由長としては、8mmである。クリーニングブレード20aはウレタンを主体とした弾性ブレードで、該ブレード表面の記記録坦持体に接触する部分にイソシアネート化合物を含浸させた後硬化して硬化層を形成したものを使用した。該ブレードの製法として、熱硬化性ポリエステル系ポリウレタンより製造した硬度JIS70度のクリーニングブレードを、80℃のMDI浴に30分間浸漬し、余分なイソシアネートをふき取りエージングしたものを用いた。前露光113としては、660nmのピーク波長を主体とした発光ダイオード(素子GaAlAs)を用いピーク波長の1/2になる半値幅は約25nmであり露光量としては、20μJ/cm2である。前露光113から図示していない一次帯電器までは約50mm/secである。
定着装置9は、定着ローラ51、加圧ローラ52と、その各々をクリーニングする耐熱性クリーニング部材54、55と、ローラ51、52内に設置されたローラ加熱ヒータ56、57と、定着ローラ51にジメチルシリコーンオイル等の離型剤オイルを塗布する塗布ローラ50と、そのオイルの溜め53と、加圧ローラ52表面の温度を検知して定着温度を制御するサーミスタ58とからなっている。4色のトナー像を転写された記録材Pはこの定着装置により、トナー像の混色及び記録材Pへの固定が行なわれて、フルカラーのコピー画像が形成される。
ところで、カラー用トナーの特性としては、先ず、二成分系現像剤としては、懸濁重合法により作製した重合トナーと、重合法により作製した樹脂磁性キャリアとの混合物を使用した。得られた現像剤のT/D比は8%であった。磁性キャリアとしては、1キロエルステッドの磁界中の磁化量が100emu/cm3であり、且つ個数平均粒径が40μmであって、更に比抵抗が1013Ω・cmのものを使用した。又、非磁性重合トナーは、トナーは粉砕法によって製造された粉砕トナーであって、重量平均粒径が8μmであって、比重が1.05g/cm3の単位質量当たりの平均電荷量が25μc/gであるトナーを用いた。
次に、本発明の一実施例に係るドラムヒータ制御について説明する。図2は感光ドラム3aの周りの全体構成を示す断面説明図である。
感光ドラム3aの周りには、ドラム表面の温度を管理するドラムサーミスタIIaが設けられおり、非接触でドラム表面の温度を常に測定している。また、感光ドラム3aの中心のドラム軸の中には、ドラムヒータIaが設けられおり、感光ドラム3aに熱を与えている。ドラムヒータIaによって3aのドラム表面が温められ、ドラムサーミスタIIaでの測定値が、所定の温調ターゲット以上の温度になっていれば、ドラムヒータIaは加温を休止し、所定の温度より低ければ、所定のシーケンスで加温し続ける。
また、図7は上記感光体ドラム3aの後端部及び横側断面の構造を示す図であり、上記ドラム軸C内のドラムヒータIaへの通電は後端フランジVIIを通して行われる。フランジVIIは絶縁層IXa、IXb、IXc、及び導電層Xa、Xbで構成されており、絶縁層IXaはドラム軸Cと導電層Xaを絶縁するために設けられており、絶縁層IXbは導電層XaとXbを絶縁するために設けられている。また、絶縁層IXcは導電層Xbと外部との間を絶縁するために設けられている。ドラムヒータを点灯させる場合には、画像形成装置本体に取り付けられている接触子VIIIa、VIIIbが後端フランジVIIの回転に合わせて摺動することによって、ヒータ線にバイアスが印加される必要がある。詳細には接触子VIIIa、VIIIbにバイアス印加され、発生した電流は接触子VIIIaから後端フランジVIIの導電層XXbに受け渡され、さらに導電層Xbからニクロム線Aを伝って、ドラムヒータIa内に流れ込み、ヒータを点灯させる。そして、電流はニクロム線Bを通って、後端フランジVIIの導電層Xaに受け渡され、接触子VIIIbに流れ込むことで、導通がとられている。該後端フランジVIIは、ドラム軸C、及びその中にあるドラムヒータIaと一体に保持されており、ドラム軸C、及びその中にあるドラムヒータIaの回転に同機して回転する。ドラムヒータIaとしては、大星電器製のDET−6309(電圧240V、電力25V)を用い、ドラムサーミスタIIaにはテクノセブン製のFH7−7408を用いた。
続いて、図8を用いて、本実施例におけるドラムヒータの制御方法について説明する。本実施例におけるドラムヒータの制御は全て、制御手段たるシステムコントローラVI(通電制御手段)aよって統括的にコントロールされるようになっている。システムコントローラVIaの内部構造は、かかる役割を担うために、CPU(通電決定手段)が搭載されており、CPUは、同様にシステムコントローラに搭載されたROMに格納されたプログラムによって、あらかじめ決められたドラム温調シーケンスに関わる様々なシーケンスを実行するようになっている。また、システムコントローラVIaはそのシーケンス実行の際、一時的又は、恒久的に保存することが必要な書換可能データを格納するために、RAMも搭載されている。
また、感光ドラム3a内部に配置されたドラムヒータIaは加熱調節手段としてのヒータ制御部IVa(通電手段)によって、ヒータのON/OFF制御されている。この際感光体ドラム3aには、その温度を測定するための温度検知手段たるドラムサーミスタIIaが設けられている。感光体ドラム3aの温度変化に応じたサーミスタIIaの抵抗変化がA/DIIIaによって電圧値に変換された後、デジタル値としてシステムコントローラVIaに入力される。そして、システムコントローラVIaに入力されたデジタル値が、所望の温度ターゲットに達しているか、否かで、ドラムヒータIaを点灯させるか、消灯させるかの判断をシステムコントローラ内で行い、ヒータ制御部IVaにおいて、電圧を印加するか否かを制御する。
本実施例においては、画像形成装置の電源(通電決定手段でもある)のON時とOFF時で、温調ターゲット温度を切り替えるようにシーケンスが組まれているので、ドラムサーミスタIIaの抵抗変化がA/DIIIaによって電圧値に変換された後、デジタル値としてシステムコントローラVIaに入力されると、システムコントローラVIaは電源がONであるか、OFFであるかを判断して、それぞれ状態の所望の温調ターゲット温度に達しているか、否かで、ドラムヒータIaを点灯か、消灯かの信号をヒータ制御部IVaに送り、電圧印加するか否かを判断するというシステムで、ドラム3aの温調が行われている。
ここで言う電源ON時とは、本体のメインスイッチがONにされた状態のことを示しており、画像形成に必要な各プロセス要素に通電がされている状態であり、本実施例では一例として、電源がONされると定着器がウォームアップを始め、露光器、帯電器、現像器等に通電が行われ、機械が画像形成に必要な準備を始める状態のことを示している。
また、電源OFF時とは、画像形成に必要な各プロセス要素への通電は停止された状態で、図8で説明したように、ドラムヒータのような画像形成プロセスに直接関わらない必要最低限の箇所に電圧が印加するようにCPUに電源が供給されている状態にあり、画像形成はできない状態にある。
すなわち電源ON状態はもちろんのこと、電源OFF状態にも本体の感光体ドラムを加熱するために、ドラムヒータを点灯させ、且つ温度を一定に保つためにサーミスタにより、温調してやることが可能である。昨今の長寿命化の流れに追従して感光体ドラムも削れ量の少ないドラムを使うことが主流となってきているが、そのような系においては、該感光体ドラム表面に一次帯電や転写帯電による放電生成物が感光体ドラムに残留しやすく、その放電生成物に空気中の水分が付くことによって、画像流れ等の画像欠陥を招いてしまうことが知られており、このような画像欠陥を防ぐために、電源OFF時も該感光体ドラムを十分に温めてやり、結露を防ぐことが必須となっている。しかし、電源ON時は定着からの熱の流入や、機内の各装置からの熱により、ドラム表面の温度も自動的に上がっていくので、ドラムヒータの温調ターゲット温度を下げてやっても、上記画像流れ発生の心配はない。従って、電源ON時とOFF時で、感光体ドラムの温調ターゲット温度を切り替えてやることは可能である。
図3のように、ドラムヒータの点灯は全色一律にサーミスタの温度が温調温度に達していない場合は常に点灯しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源ON時とOFF時で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。電源ON時の温調ターゲット温度は30℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は34.6℃とした。
電源ON時に温調ターゲット温度を低くしたことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けても、過度にドラム表面の熱が上昇することはなく、規定の温度に抑えられたことにより、帯電、画像露光時の感度の変化による色味変動やドラム融着、フィルミング、ブレードの捲れなどが発生ことはなかった。また、電源OFF時には充分にドラム表面の温度を高く維持することが出来たので、朝一画像流れ(電源ONされた直後の1枚目の画像形成不良)等が発生することもなかった。
本実施例では、ドラムヒータの温調ターゲット温度を、電源のON/OFF(ドラムヒータ以外への通電するか否か)によって変更したが、これに限らず例えば画像形成装置全体で消費される総消費電力のうち、ドラムヒータ以外で消費される消費電力が所定値より高くなった場合に、機内の熱によりドラム融着を防止する為にドラムヒータの温調ターゲット温度を低くしてもよい。また、例えば、画像形成装置の内で定着装置といった単品の装置の消費電力が所定値より大きくなった場合、ドラムヒータの温調ターゲット温度を低くしてもよい。
また、この他に、画像形成に必要な各プロセス要素(本実施例では一例として、定着器、露光器、帯電器、現像器等)に通電がされているか否かで、ドラムヒータの温調ターゲット温度を変更しても良い。すなわち、画像形成に必要な各プロセス要素に通電されることによって、機内が昇温する場合は、ドラムヒータの温調ターゲット温度を低くしても良い。
図3のように、ドラムヒータの点灯は全色一律にサーミスタの温度が温調温度に達していない場合は常に点灯しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源ON時とOFF時で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。電源ON時の温調ターゲット温度は32℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は36℃とした。
電源ON時に温調ターゲット温度を低くしたことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けても、過度にドラム表面の熱が上昇することはなく、規定の温度に抑えれたことにより、帯電、画像露光時の感度の変化による色味変動やドラム融着、フィルミング、ブレードの捲れなどが発生ことはなかった。また、電源OFF時には充分にドラム表面の温度を高く維持することが出来たので、朝一画像流れ(電源入れた直後の画像流れ)等が発生することもなかった。
〔比較例1〕
図3のように、ドラムヒータの点灯は全色一律にサーミスタの温度が温調温度に達していない場合は常に点灯しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源ON時とOFF時で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。電源ON時の温調ターゲット温度は30℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は30℃とした。
電源ON時に温調ターゲット温度を低くしたことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けても、過度にドラム表面の熱が上昇することはなく、規定の温度に抑えられたことにより、帯電、画像露光時の感度の変化による色味変動やドラム融着、フィルミング、ブレードの捲れなどが発生ことはなかった。しかし、電源OFF時には充分にドラム表面の温度を高く維持できなかったので、約5万枚目の画像で朝一画像流れが発生した。
〔比較例2〕
図3のように、ドラムヒータの点灯は全色一律にサーミスタの温度が温調温度に達していない場合は常に点灯しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源ON時とOFF時で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。電源ON時の温調ターゲット温度は34.6℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は34.6℃とした。
電源ON時に温調ターゲット温度が高かったことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けて、過度にドラム表面の温度が上昇してしまい、約3万枚目の画像でドラム融着が発生してしまった。
図6のように、ドラムヒータの点灯は消費電力を抑えるために2色ずつペアで交互に点灯・休止を繰り返しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源ON時とOFF時で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。電源ON時の温調ターゲット温度は30℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は34.6℃とした。
電源ON時に温調ターゲット温度を低くしたことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けても、過度にドラム表面の熱が上昇することはなく、規定の温度に抑えれたことにより、帯電、画像露光時の感度の変化による色味変動やドラム融着、フィルミング、ブレードの捲れなどが発生ことはなかった。また、電源OFF時には充分にドラム表面の温度を高く維持することが出来たので、朝一画像流れ等が発生することもなかった。
図6のように、ドラムヒータの点灯は消費電力を抑えるために2色ずつペアで交互に点灯・休止を繰り返しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源ON時とOFF時で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。電源ON時の温調ターゲット温度は32℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は36℃とした。
電源ON時に温調ターゲット温度を低くしたことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けても、過度にドラム表面の熱が上昇することはなく、規定の温度に抑えれたことにより、帯電、画像露光時の感度の変化による色味変動やドラム融着、フィルミング、ブレードの捲れなどが発生ことはなかった。また、電源OFF時には充分にドラム表面の温度を高く維持することが出来たので、朝一画像流れ等が発生することもなかった。
〔比較例3〕
図6のように、ドラムヒータの点灯は消費電力を抑えるために2色ずつペアで交互に点灯・休止を繰り返しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源ON時とOFF時で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。電源ON時の温調ターゲット温度は30℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は30℃とした。
電源ON時に温調ターゲット温度を低くしたことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けても、過度にドラム表面の熱が上昇することはなく、規定の温度に抑えれたことにより、帯電、画像露光時の感度の変化による色味変動やドラム融着、フィルミング、ブレードの捲れなどが発生ことはなかった。しかし、電源OFF時には充分にドラム表面の温度を高く維持できなかったので、約3万枚目の画像で朝一画像流れが発生した。
〔比較例4〕
図6のように、ドラムヒータの点灯は消費電力を抑えるために2色ずつペアで交互に点灯・休止を繰り返しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源ON時とOFF時で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。電源ON時の温調ターゲット温度は34.6℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は34.6℃とした。
電源ON時に温調ターゲット温度が高かったことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けて、過度にドラム表面の温度が上昇してしまい、約7万枚目の画像でドラム融着が発生してしまった。
図4のように、ドラムヒータの点灯は全色一律にサーミスタの温度が温調温度に達していない場合は常に点灯しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源OFF時とスタンバイ中とコピー中で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。
ここで、スタンバイ時とは画像形成はしていない状態で、定着装置は加熱されている状態であり、画像形成を待機している状態である。
スタンバイ時の温調ターゲット温度は30℃、コピー中の温調ターゲット温度は28℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は34.6℃とした。
スタンバイ、コピー中に温調ターゲット温度を低くしたことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けても、過度にドラム表面の熱が上昇することはなく、規定の温度に抑えれたことにより、帯電、画像露光時の感度の変化による色味変動やドラム融着、フィルミング、ブレードの捲れなどが発生ことはなかった。また、電源OFF時には充分にドラム表面の温度を高く維持することが出来たので、朝一画像流れ等が発生することもなかった。
図4のように、ドラムヒータの点灯は全色一律にサーミスタの温度が温調温度に達していない場合は常に点灯しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、スタンバイ中とコピー中と電源OFF時で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。スタンバイ中の温調ターゲット温度は32℃、コピー中の温調ターゲット温度は30℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は36℃とした。
スタンバイ中とコピー中の温調ターゲット温度を低くしたことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けても、過度にドラム表面の熱が上昇することはなく、規定の温度に抑えれたことにより、帯電、画像露光時の感度の変化による色味変動やドラム融着、フィルミング、ブレードの捲れなどが発生ことはなかった。また、電源OFF時には充分にドラム表面の温度を高く維持することが出来たので、朝一画像流れ等が発生することもなかった。
〔比較例5〕
図4のように、ドラムヒータの点灯は全色一律にサーミスタの温度が温調温度に達していない場合は常に点灯しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、スタンバイ中とコピー中と電源OFF時で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。スタンバイ中の温調ターゲットは30℃、コピー中の温調ターゲット温度は28℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は30℃とした。
コピー中とスタンバイ中に温調ターゲット温度を低くしたことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けても、過度にドラム表面の熱が上昇することはなく、規定の温度に抑えれたことにより、帯電、画像露光時の感度の変化による色味変動やドラム融着、フィルミング、ブレードの捲れなどが発生ことはなかった。しかし、電源OFF時には充分にドラム表面の温度を高く維持できなかったので、約5万枚目の画像で朝一画像流れが発生した。
〔比較例6〕
図4のように、ドラムヒータの点灯は全色一律にサーミスタの温度が温調温度に達していない場合は常に点灯しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、スタンバイ中とコピー中と電源OFF時で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。コピー中の温調ターゲット温度は34.6℃、スタンバイ中の温調ターゲット温度は30℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は34.6℃とした。
コピー中に温調ターゲット温度が高かったことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けて、過度にドラム表面の温度が上昇してしまい、約4万枚目の画像でドラム融着が発生してしまった。
図4のように、ドラムヒータの点灯は消費電力を抑えるために2色ずつペアで交互に点灯・休止を繰り返しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源OFF時とスタンバイ中とコピー中で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。スタンバイの温調ターゲット温度は30℃、コピー中の温調ターゲット温度は28℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は34.6℃とした。
スタンバイ中、コピー中に温調ターゲット温度を低くしたことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けても、過度にドラム表面の熱が上昇することはなく、規定の温度に抑えれたことにより、帯電、画像露光時の感度の変化による色味変動やドラム融着、フィルミング、ブレードの捲れなどが発生ことはなかった。また、電源OFF時には充分にドラム表面の温度を高く維持することが出来たので、朝一画像流れ等が発生することもなかった。
図4のように、ドラムヒータの点灯は消費電力を抑えるために2色ずつペアで交互に点灯・休止を繰り返しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源OFF時とスタンバイ中とコピー中で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。スタンバイ中の温調ターゲット温度は32℃、コピー中の温調ターゲット温度は30℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は36℃とした。
スタンバイ中、コピー中に温調ターゲット温度を低くしたことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けても、過度にドラム表面の熱が上昇することはなく、規定の温度に抑えれたことにより、帯電、画像露光時の感度の変化による色味変動やドラム融着、フィルミング、ブレードの捲れなどが発生ことはなかった。また、電源OFF時には充分にドラム表面の温度を高く維持することが出来たので、朝一画像流れ等が発生することもなかった。
〔比較例7〕
図4のように、ドラムヒータの点灯は消費電力を抑えるために2色ずつペアで交互に点灯・休止を繰り返しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源OFF時とスタンバイ中とコピー中で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。スタンバイ中の温調ターゲット温度は30℃、コピー中の温調ターゲットは28℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は30℃とした。
スタンバイ中とコピー中に温調ターゲット温度を低くしたことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けても、過度にドラム表面の熱が上昇することはなく、規定の温度に抑えれたことにより、帯電、画像露光時の感度の変化による色味変動やドラム融着、フィルミング、ブレードの捲れなどが発生ことはなかった。しかし、電源OFF時には充分にドラム表面の温度を高く維持できなかったので、約3万枚目の画像で朝一画像流れが発生した。
〔比較例8〕
図4のように、ドラムヒータの点灯は消費電力を抑えるために2色ずつペアで交互に点灯・休止を繰り返しつづけ、温調温度に達した場合は休止をつづけるというシーケンスを有し、電源OFF時とスタンバイ中とコピー中で温調ターゲットを切り替えるシーケンスを有する上記記載の画像形成装置において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを1枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。スタンバイ中の温調ターゲット温度は30℃、コピー中の温調ターゲット温度は34.6℃、電源OFF時の温調ターゲット温度は34.6℃とした。
コピー中に温調ターゲット温度が高かったことにより、定着からの熱や機内の駆動や放電による熱を受けて、過度にドラム表面の温度が上昇してしまい、約8万枚目の画像でドラム融着が発生してしまった。
本実施例1,2,3,4,5,6,7,8に記載4連ドラム方式のカラー電子写真複写装置の概略図である。
本実施例1,2,3,4,5,6,7,8に記載の感光ドラム周りの構成を示す断面概略図である。
本実施例1,2,3,4に記載のドラムヒータの温調シーケンスと電源ON/OFFのタイミングを示す図である。
本実施例5,6,7,8,に記載のドラムヒータの温調シーケンスとスタンバイ中とコピー中と電源OFF時のタイミングを示す図である。
本実施例1,2,3,4に記載のドラムヒータの温調シーケンスを示すフローチャートである。
本実施例5,6,7,8に記載のドラムヒータの温調シーケンスを示すフローチャートである。
本実施例1,2,3,4,5,6,7,8に記載の感光体ドラムの後端部、及び横側断面を示す概略図である。
本実施例1,2,3,4,5,6,7,8に記載のドラムヒータの温調制御システムを示す概略図である。