JP2003005597A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003005597A
JP2003005597A JP2001192975A JP2001192975A JP2003005597A JP 2003005597 A JP2003005597 A JP 2003005597A JP 2001192975 A JP2001192975 A JP 2001192975A JP 2001192975 A JP2001192975 A JP 2001192975A JP 2003005597 A JP2003005597 A JP 2003005597A
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Norihiko Kubo
憲彦 久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写機長期使用時に記録像担持体表面に発生
したフィルミングや融着によってもたらされるクリーニ
ングブレードの捲れやビビリ(異常振動)を像担持体を
必要以上に切削することなく防止すること。 【解決手段】 記録材を担持搬送する記録材担持体と、
この記録材担持体に担持された記録材にトナー像を形成
する像形成手段と、前記トナー像を転写材に転写する手
段と前記記録材担持体を清掃するクリーニング手段とを
備えた画像形成装置において、該クリーニングブレード
の歪み量を一定の範囲内に制御するために、該ブレード
自体、あるいはその挟み込み板金に磁性体を装着させ、
設置されたソレノイドコイルの磁力により該ブレード引
っ張り補正する。また、直接設置されたチャックにより
該ブレードを引張り、補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非磁性トナーを用
いたフルカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、複写機、プリンター、Faxとい
った出力端末をすべてかね備えた複合機が市場で広く受
け入れられるようになってきている。このようなネット
ワーク対応の出力端末として電子写真システムが広く受
け入れられてきているわけであるが、大きな問題の一つ
として本体のDuty Cycleが上げられてきている。サービ
スマンメンテなしで本体が正常に稼動し続ける限界枚数
のことであるが、Duty Cycleの最大の律速となっている
一つに感光ドラムの寿命が上げられている。
【0003】また、エコロジーの観点から廃棄物をなく
す、すなわち消耗品を減らすこと、消耗品の寿命を延ば
すこと、信頼性を上げることが我々の絶対的課題となっ
てきている。従来のアナログの装置からデジタル化が進
み、本体コストはアナログ等価、もしくは、それ以下に
することも我々の絶対的課題となってきている。
【0004】さらに、近年では複写機ならびにプリンタ
ーでは、従来白黒機が主流であったが、オフィスにおい
ても原稿もしくは出力ファイルのフルカラー化が急増し
ている。前記アナログ等価デジタル機というばかりか、
本体コストならびにランニングコスト白黒等価フルカラ
ープリンターが我々の絶対的課題となってきている。そ
のためには、TCO(ユーザーからみた全体の必要費
用)を画期的に下げることが可能な技術が望まれてい
る。
【0005】このような状況の中で、近年複数の感光体
と、記録材を担持搬送する転写ベルトを備え、この転写
ベルトに担持された記録材にそれぞれの感光体に形成さ
れた異なる色のトナー像を順次重ねて転写することによ
ってカラー画像を得るカラー画像形成装置、4連タンデ
ム方式のカラー画像形成装置が主流となってきている。
【0006】像担持体表面に形成した可転写トナー像
を、紙を主とする転写剤に転写する工程を繰り返す画像
形成装置においては、転写の際、転写材に転移せず像担
時体に残る残留トナーをその都度充分に除去することが
必須である。
【0007】このため、クリーニング手段としては、従
来から幾多の提案がなされているが、ウレタンゴムなど
の弾性材料からなるクリーニングブレードによって前記
残留トナーを掻き落とすようなものが、その構成が簡単
でコンパクトで低コストであり、しかもトナー除去機能
もすぐれているのでひろく実用化されている。クリーニ
ングブレードのゴム材料としては、高硬度でしかも弾性
に富み、耐摩耗性、機械的強度、耐油性、耐オゾン性、
に卓越しているウレタンゴムが一般的に使われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、過度な
高硬度ブレードの選択は逆にドラム側を過度に摩耗し、
深いドラム傷を発生させ、画像に影響を与えてしまうこ
とが知られている。したがって、ブレードの硬度として
は一般的に60度から80度のものが主流に使用される
ようになってきている。
【0009】しかし、このような硬度範囲のブレードで
は逆に、耐久が進み、ドラムの表面が鏡面化することに
よってドラムとクリーニングブレードの当接部の滑り性
が悪くなってくると、ブレードが徐々に歪みだし、その
歪みが過度に進むと、ブレードの捲れやビビリ(異常振
動)が発生してしまうことが分かってきている。また、
ブレードの捲れ、ビビリ(異常振動)等の発生を緩和す
るために鏡面化したドラムの表面を研磨する手段とし
て、現像剤への外添剤の混入量を増加させたり、該像担
持体への帯電手段を変えたり等の手段が採用されてきて
いる。
【0010】しかしながら、このような手段では像担持
体を必要以上に切削するため、複写機の長寿命化には適
していないといえる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記項目を解決するため
に、請求項1に記載の発明はクリーニングブレードに貼
り付けた歪みゲージ(回路図は図1)で出力された該ブ
レードの歪み量を検知する手段を有しており、該ブレー
ドと該像担持体が非当接状態にある際のブレードの歪み
量を1とした場合、該歪み量(数1の様にして算出され
る)を1から5の範囲を超えると該ブレードホルダー内
側に保持されたソレノイドコイル(図3のVIII)に
所定の電圧が印加され、該ブレードの挟み込み板金(背
板)(図3のVI)に貼り付けられた磁性体が引き付け
られることで該ブレードを所定歪み量に補正するブレー
ド補正手段を有したことを特徴としている。この補正手
段により、該ブレードと該像担持体の滑り性が悪化し、
該ブレードが過度に歪んでも、その歪み量が規定領域内
に抑えられることによって、ブレードの捲れやビビリに
は至らない。本件の歪みゲージとしては3線式でゲージ
率2.1の共和電業製KFG−02−120−C1−1
1L3M3Rを使用し、ブリッジとしては共和電業製D
B−120Pを使用した。
【0012】
【数1】
【0013】ブリッジ電圧、ゲージ率は系によって一定
であるので、出力電圧からひずみ量が相対的に算出され
る。
【0014】請求項2に記載の発明は、前記歪み量が非
当接状態の5倍以上になると、ホルダー内側に保持され
たソレノイドコイル(図4のVII)に所定の電圧が印
加され、直接該クリーニングブレード中央内部に埋め込
まれた磁性体(図4のVI)が引き寄せられることによ
って、該ブレードが歪みと反対方向に力を受け、該歪み
が補正されることを特徴とする。この補正手段図3によ
り、該ブレードと該像担持体の滑り性が悪化し、該ブレ
ードが過度に歪んでも、その歪み量が規定領域内に抑え
られることによって、ブレードの捲れやビビリには至ら
ない。
【0015】請求項3に記載の発明において、前記磁性
体は直接クリーニングブレード両端部に埋め込まれてお
り、該ブレードと該像担持体が非当接状態にある際のブ
レードの歪み量を1とした場合、該歪み量が1から5の
範囲を超えると該磁性体がブレード両端部に配置された
ソレノイド(図5のVII)に引き付けられることによ
り、該ブレードが引張られることを特徴としている。
【0016】ブレードが引張られることにより、該ブレ
ードは一時的に伸ばされ、それによってブレードの幅は
小さくなる。従って、該ブレードの歪みは緩和され、捲
れやビビリの発生は防ぐことが出来る。
【0017】請求項4に記載の発明において、前記ブレ
ード補正手段として、該ブレードと該像担持体が非当接
状態にある際のブレードの歪み量を1とした場合、該歪
み量が1から5の範囲を超えると該ブレード両端部に保
持されたチャックが該ブレードを挟みながら長手方向に
該ブレードを引張ることで歪みを補正することを特徴と
する。該チャックはローラ状でブレードを挟み込んでい
る2つのチャックがブレードの端部方向に互いにカウン
ターで回転することにより該ブレードを引張るタイプ、
あるいは多種多様の形の2つのチャックブレードを挟み
込みそのまま該ブレードの端部方向へ移動することによ
って、直接該ブレードを引張るタイプなどである。ブレ
ードが引張られることにより、該ブレードは一時的に伸
ばされ、それによってブレードの幅は小さくなる。従っ
て、該ブレードの歪みは緩和され、捲れやビビリの発生
は防ぐことが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を添付図面
に基づいて説明する。
【0019】(第1の実施例)次に前記手段(1)を適
用した本発明の一実施例に係る画像形成装置について説
明する。本実施例は、複数の像担持体を有し、複数の画
像形成部を装備したカラー電子写真複写装置を用いて説
明する。図2は複写装置の全体構成を示す断面説明図で
ある。
【0020】先ず図2を参照してカラー電子写真複写装
置の概略構成について説明すると、装置本体1の内部に
は、プロセス手段を内蔵する画像形成部Pa、Pb、P
c、Pdが横方向に配置されており、各画像形成部P
a、Pb、Pc、Pdの下部にはベルト駆動ローラ2
a、2bに無端状の転写ベルト3が掛けわたされてい
る。上記転写ベルト3は、図示しない駆動モーターによ
りベルト駆動ローラ2a、2bを矢印B方向に回転させ
ることにより矢印C方向に回転する。4a、4bはカセ
ットであって、被記録材である記録シート5を収納して
おり、上記カセット4a、4b内に収納された記録シー
ト5は、最上側よりピックアップローラ6によって給送
される。そしてレジストローラ対7によって斜行が補正
されると共に、前記画像形成部Pa、Pb、Pc、Pd
と同期どりを行って転写ベルト3上に搬送する。8は上
記記録シート5をレジストローラ対7より転写ベルト3
に導くための搬送ガイドである。
【0021】次に上記画像形成部Pa、Pb、Pc、P
dの構成を説明すると、像担持体である感光ドラム9
a、9b、9c、9dを有し、その周囲にプロセス手段
を構成する一次帯電器10a、10b、10c、10
d、現像器11a、11b、11c、11d、転写帯電
器12a、12b、12c、12d、クリーニング装置
13a、13b、Bc、13d、前露光光源14a、1
4b、14c、14dが夫々設けられている。また上記
感光ドラム9a、9b、9c、9dの上方には、レーザ
ービームスキヤナー15a、15b、15c、15dが
設けられている。
【0022】上記一次帯電器10a、10b、10c、
10dは、感光ドラム9a、9b、9c、9dを露光す
るに先立って、ドラム表面を均一に帯電するものであ
り、現像器11a、11b、11c、11dは、露光さ
れてドラム表面に形成された静電潜像にブラック、マゼ
ンタ、イエロー、シアンの各色トナーを付着させて可視
像化するものである。また転写帯電器12a、12b、
12c、12dは、感光ドラム9a、9b、9c、9d
に形成されたトナー像を記録シート5に転写させるもの
であり、クリーニング装置13a、13b、13c、1
3dは画像転写後にドラム面に付着している残留トナー
を除去するものである。前露光光源14a、14b、1
4c、14dは感光ドラム9a、9b、9c、9dの表
面電位を除電するものであり、レーザービームスキャナ
ー15a、15b、15c、15dは半導体レーザー、
ポリゴンミラー、fθレンズ等を有し、電気デジタル画
像信号の入力を受けてその信号に対応して変調されたレ
ーザービームを感光ドラム9a、9b、9c、9dの母
線方向に照射して露光するものである。
【0023】16は、転写ベルト3上を搬送されてきた
記録シート5を分離するための分離帯電器であり、17
は記録シート5に転写された転写画像を定着させるため
の定着器であって、内部にヒータ等の加熱手段を有する
定着ローラ17aとこれに圧接する加圧ローラ17bを
有している。18は装置外に排出された記録シート5を
積載するための排出トレイである。
【0024】次に画像形成動作について説明すると、画
像形成作業開始信号が装置本体1に入力されると、感光
ドラム9aは矢印A方向に回転し始め、一次帯電器10
aによって一様に帯電され、レーザービームスキャナー
15aによって原稿画像のブラック成分に対応する画像
信号によって変調されたレーザー光がドラム面に照射さ
れて静電潜像が形成される(露光)。次に現像器11a
によってブラック色のトナーが供給されて前記潜像を可
視像化したトナー像が形成される。
【0025】一方、カセット4a、4bに収納された記
録シート5は、ピックアップローラ6によって給送さ
れ、一時的に停止しているレジストローラ対7によって
斜行が補正された後、前記感光ドラム9aに形成された
トナー像とのタイミングをとって、転写ベルト3上に搬
送される。上記転写ベルト3に送り込まれた記録シート
5は、画像形成部Paの転写部で転写帯電器12aによ
って転写帯電が行われて、トナー像が記録シート5に転
写される。上記工程が画像形成部Pb、Pc、Pdにお
いても同様に行われ、マゼンタ色トナー像、イエロー色
トナー像、シアン色トナー像が順次記録シート5に転写
される。
【0026】画像転写が終了した記録シート5は、転写
ベルト3の左端部で分離帯電器16によってAC除電を
受けながら転写ベルト3より分離され定着器17に搬送
される。そして、上記定着器17によって画像定着が行
われた記録シート5は、装置外の排出トレイ18に排出
される。
【0027】尚、本実施例に係る電子写真複写機におけ
る最大画像幅はA4横の約290mmであり、ドラム周
速は300mm/secである。
【0028】ところで、上記感光ドラム1は、導電性基
材IVとその上に被覆された電荷発生層IIIと更に、
その上に被覆された電荷輸送層II、また更にその上に
被覆されたテフロン(登録商標)を含有した離型性層I
を備えている。
【0029】次に、図1に従って本発明のクリーニング
装置について説明する。クリーニング装置13のクリー
ニング容器33には、前記感光ドラムAの表面に当接さ
れたクリーニングブレード20が保持されている。
【0030】クリーニングブレード20aは、ウレタン
を主体とした弾性ブレードで当接角度24°当接圧33
(g/cm)にて感光体Aに配設してある。クリーニン
グブレード20aは、板厚2mmであり、部材20cS
US(板厚1.0)が背板として配設されている。クリ
ーニングブレードの自由長としては、10mmである。
前露光25としては、660nmのピーク波長を主体と
した発光ダイオード(素子GaAlAs)を用いピーク
波長の1/2になる半値幅は約25nmであり露光量と
しては、20μJ/cm2である。前露光25から図示
していない一次帯電器までは約50mm/secであ
る。
【0031】定着装置9は、定着ローラ51、加圧ロー
ラ52と、その各々をクリーニングする耐熱性クリーニ
ング部材54、55と、ローラ51、52内に設置され
たローラ加熱ヒータ56、57と、定着ローラ51にジ
メチルシリコーンオイル等の離型剤オイルを塗布する塗
布ローラ50と、そのオイルの溜め53と、加圧ローラ
52表面の温度を検知して定着温度を制御するサーミス
タ58とからなっている。4色のトナー像を転写された
記録材Pはこの定着装置により、トナー像の混色及び記
録材Pへの固定が行なわれて、フルカラーのコピー画像
が形成される。ところで、カラー用トナーの特性として
は、先ず、二成分系現像剤としては、懸濁重合法により
作製した重合トナーと、重合法により作製した樹脂磁性
キャリアとの混合物を使用した。得られた現像剤のT/
D比は8%であった。磁性キャリアとしては、1キロエ
ルステッドの磁界中の磁化量が100emu/cm3
あり、且つ個数平均粒径が40μmであって、更に比抵
抗が1013Ω・cmのものを使用した。又、非磁性重合
トナーとしては、形状係数SF−1が115、SF−2
が110である表面が滑らかな略球状のトナーであっ
て、重量平均粒径が8μmであって、比重が1.05g
/cm3の単位質量当たりの平均電荷量が25μc/g
であるトナーを用いた。本発明で用いられる重合トナー
としては、その形状係数SF−1が100〜140及び
SF−2が100〜120の範囲内である略球形トナー
ものが高転写効率を維持するためには好ましい。
【0032】(第2の実施例)図3に示すように、ブレー
ドの挟み込み板金に貼り付けられた磁性体を有し、それ
に近接したソレノイドを有する実施例1の系において、
該ブレードと該像担持体が非当接状態にある際のブレー
ドの歪み量を1とした場合、該歪み量が1から5の範囲
を超えると、該歪み量が許容範囲内に補正されるまでソ
レノイドに電圧が印加され、それに該磁性体が引きつけ
られるというシーケンスを繰り返し行いながら、常温、
常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを2枚間欠で1
0万枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られ
た画像を目視により評価した。ブレードの挟み込み板金
(背板)に貼り付けられた磁性体が引きつけられること
によって、該ブレードの歪みが補正されて許容範囲内に
抑えられたことで、ブレード捲れやビビリ(異常振動)
は発生することなく、良好な画像が得られた。
【0033】(比較例1)実施例2との比較において、最
外層にテフロンを20%含有させた記録像担持体を持
ち、硬度65度のクリーニングブレードを保持した実施
例1の系において、常温、常湿環境下、画像被覆率10
%のコピーを2枚間欠で10万枚コピーの実写テストを
行い、10万枚目に得られた画像を目視により評価し
た。該像担持体表面は7万枚を超えたあたりでフィルミ
ングし始め、該ブレードと該像担持体の間のμは過剰に
上昇した。そのため該ブレードは徐々に大きく歪み始
め、やがて歪み量が前記許容範囲を超えて、8万枚でブ
レードの捲れが発生した。
【0034】(第3の実施例)図4に示すように中央部に
磁性体を埋め込まれたクリーニングブレードとそれに近
接したソレノイドを有する実施例1の系において、該ブ
レードと該像担持体が非当接状態にある際のブレードの
歪み量を1とした場合、該歪み量が1から5の範囲を超
えると、該歪み量が許容範囲内に補正されるまでソレノ
イドに電圧が印加され、それに該磁性体が引きつけられ
るというシーケンスを繰り返し行いながら、常温、常湿
環境下、画像被覆率10%のコピーを2枚間欠で10万
枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画
像を目視により評価した。
【0035】ブレードの中央部に埋め込まれた磁性体が
引きつけられることによって、該ブレードの歪みが補正
されて許容範囲内に抑えられたことで、ブレード捲れや
ビビリ(異常振動)は発生することなく、良好な画像が
得られた。
【0036】(比較例2)実施例3との比較において、最
外層にテフロンを5%含有させた記録像担持体を持ち、
硬度80度のクリーニングブレードを保持した実施例1
の系において、常温、常湿環境下、画像被覆率10%の
コピーを2枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行
い、10万枚目に得られた画像を目視により評価した。
該ブレードが高硬度であるため該像担持体表面は十分に
研磨され、フィルミングは発生しなかったが、像担持体
表面が粗され過ぎたことにより、ブレードからのトナー
のすり抜けが7万枚目で発生してしまった。
【0037】(実施例4)図5に示すようにクリーニング
ブレード両端部に磁性体が埋め込まれており、それに近
接して両端部にソレノイドが保持されている実施例1の
系において、該ブレードと該像担持体が非当接状態にあ
る際のブレードの歪み量を1とした場合、該歪み量が1
から5の範囲を超えると、該歪み量が許容範囲内に補正
されるまでソレノイドに電圧が印加され、それに該磁性
体が引きつけられるというシーケンス繰り返し行いなが
ら、常温、常湿環境下、画像被覆率10%のコピーを2
枚間欠で10万枚コピーの実写テストを行い、10万枚
目に得られた画像を目視により評価した。該ブレードは
ソレノイドの磁力によって一時的に長手方向に引張ら
れ、一時的にブレードの幅が小さくなることにより、該
ブレードの歪みは許容範囲内に補正され、ブレード捲れ
やビビリ(異常振動)は発生することなく、良好な画像
が得られた。
【0038】(実施例5)クリーニングブレード両端部に
該ブレード引張り用のチャックが保持されている実施例
1の系において、該ブレードと該像担持体が非当接状態
にある際のブレードの歪み量を1とした場合、該歪み量
が1から5の範囲を超えると、該歪み量が許容範囲内に
補正されるまで、チャックが長手方向に該ブレードを引
張るというシーケンス繰り返し行いながら、常温、常湿
環境下、画像被覆率10%のコピーを2枚間欠で10万
枚コピーの実写テストを行い、10万枚目に得られた画
像を目視により評価した。該ブレードはチャックによっ
て一時的に長手方向に引張られ、一時的にブレードの幅
が小さくなることにより、該ブレードの歪みは許容範囲
内に補正され、ブレード捲れやビビリ(異常振動)は発
生することなく、良好な画像が得られた。
【0039】(比較例3)実施例4、5との比較におい
て、最外層にテフロンを20%含有させた記録像担持体
を持ち、硬度70度のクリーニングブレードを保有し、
該ブレードと該像担持体が非当接状態にある際のブレー
ドの歪み量を1とした場合、該歪み量が1から5の範囲
を超えると、該歪み量が許容範囲内に補正されるまで、
該像担持体を数周後回転させるというシーケンスを有し
た実施例1の系において、常温、常湿環境下、画像被覆
率10%のコピーを2枚間欠で10万枚コピーの実写テ
ストを行い、10万枚目に得られた画像を目視により評
価した。該像担持体を後回転させることにより、該像担
持体表面は十分に研磨され、フィルミングが発生するこ
とはなかったが、該像担持体表面は加速的に摩耗され、
8万枚目で該像担持体は寿命に達し、10万枚目に得ら
れた画像は濃度が不十分な画像であった。
【0040】
【発明の効果】本発明においては複写機長期使用時に記
録像担持体表面に発生するフィルミング及び、融着によ
って、クリーニングブレードと該像担持体との滑り性が
悪化し、該クリーニングブレードが捲れたり、ビビリ
(異常振動)が発生したりするのを防止することを目的
としている。
【0041】しかも、本発明では該像担持体を必要以上
に切削することによって、該像担持体表面でのフィルミ
ングや融着の発生を防止するのではなく、補助部材によ
って該ブレードの歪み(たわみ)量の上昇を抑えること
を目的としているので、現在の複写機の目指す長寿命化
を損なわないというメリットがある。
【0042】また、その結果、電子写真装置の信頼性を
大きく向上させることと、かつ電子写真装置のプロダク
テビィティーが画期的に飛躍しても対応可能なグリーニ
ング装置を有している電子写真装置を提供することが可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クリーニングブレードの歪み量を測定するた
めに用いた歪みゲージの貼り付け位置とその回路図であ
る。
【図2】 本発明の電子写真装置の概略図である。
【図3】 クリーニングブレードの挟み込み板金に磁性
体を貼り付けたクリーニング構成の概略図である。
【図4】 クリーニングブレードの内部に磁性体が埋め
込まれているクリーニング構成の概略図である。
【図5】 クリーニングブレードの両端部に磁性怖が埋
め込まれているクリーニング構成の概略図である。
【符号の説明】
I 歪ゲージ II 挟み込み板金(ブレードの感光体との当接面側) III クリーニングブレード IV 像担持体 V 挟み込み板金、あるいは背板(ブレードの非当接面
側) VI 磁性体 VII ソレノイド VIII ブレード加圧用ばね IX ローラー状チャック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材を担持搬送する記録材担持体と、
    この記録材担持体に担持された記録材にトナー像を形成
    する像形成手段と、前記トナー像を転写材に転写する手
    段と前記記録材担持体を清掃するクリーニング手段とを
    備えた画像形成装置において、前記トナー像のトナーは
    非磁性トナーであり、前記クリーニング手段はカウンタ
    ーブレード方式で、該ブレードの記録像担持体回転中の
    歪み量を検知する手段を有しており、該ブレードと該像
    担持体が非当接状態にある際のブレードの歪み量を1と
    した場合、該歪み量が1から5の範囲を超えると該ブレ
    ードホルダー内側に保持されたソレノイドコイルに所定
    の電圧が印加され、該ブレードの挟み込み板金(該ブレ
    ードの感光体との非当接面側挟み込み用)、あるいは背
    板に貼り付けられた磁性体が引き付けられることで該ブ
    レードを所定歪み量に補正するブレード補正手段を有し
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記磁性体は直接該クリーニングブレー
    ド中央内部に埋め込まれており、該ブレードが歪みと反
    対方向に力を受けることで該歪みを補正するブレード補
    正手段を有したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記磁性体は直接クリーニングブレード
    両端部に埋め込まれており、該ブレードと該像担持体が
    非当接状態にある際のブレードの歪み量を1とした場
    合、該歪み量が1から5の範囲を超えると該磁性体がブ
    レード両端部に配置されたソレノイドに引き付けられる
    ことにより、該ブレードが引張られることで歪みを補正
    することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレード補正手段として、該ブレー
    ドと該像担持体が非当接状態にある際のブレードの歪み
    量を1とした場合、該歪み量が1から5の範囲を超える
    と該ブレード両端部に保持されたチャックが該ブレード
    を挟みながら長手方向に該ブレードを引張ることで歪み
    を補正することを特徴とする画像形成装置。
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