JP4309707B2 - 車載表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される車載表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に搭載される車載表示装置として、日射センサで検出された車両外部の明るさに応じてディスプレイの輝度やコントラストなどの表示特性を多段階に切り替えるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−10543号公報(第5頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の車載表示装置においては、搭載された車両の対向車や後続車のライトの明るさを日射センサが検出すると、夜間であってもディスプレイの表示の明るさを明るく切り替えてしまうので、ディスプレイの表示の明るさが車両の運転者の視界を妨げることがあるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、運転者に車両を快適に運転させることができる車載表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の車載表示装置は、車両に搭載される表示部と、車両の移動速度を算出する車両速度算出部と、前記表示部の表示の明るさが輝度及びコントラストのレベルに対応付けられた輝度コントラストテーブルを記憶した輝度コントラストテーブル記憶部と、前記表示部の調光を行うか否かを前記車両のイルミネーション信号に基づいて判定し、前記表示部の調光を行うと判定したとき前記移動速度に基づいて調光後の前記表示部の明るさの段階を判定し、判定した明るさの段階を輝度コントラスト制御部に入力する表示部調光判定部と、前記表示部調光判定部によって判定された明るさの段階と前記輝度コントラストテーブルとに基づいて調光後の前記表示部の輝度及びコントラストのレベルを判定し、判定結果の輝度及びコントラストで調光の指示を前記表示部に出す輝度コントラスト制御部と、を備える構成を有している。
【0007】
この構成により、本発明の車載表示装置は、例えば一般に運転者が表示部の表示を見る必要がないときである車両の高速移動時に、表示部の表示の明るさを調整することによって、表示部の表示の明るさが運転者の視界を妨げることを抑えることができるので、運転者に車両を快適に運転させることができる。
【0008】
また、本発明の車載表示装置は、車両に搭載される表示部と、車両の移動速度を算出する車両速度算出部と、前記表示部を駆動することによって前記表示部のチルト角度を変更するチルト角度変更部と、前記表示部の設置角度を検出するパン角度検出部と、前記車両の運転手から見た前記表示部の表示の明るさが前記表示部のチルト角度に対応付けられたチルト角度テーブルを記憶したチルト角度テーブル記憶部と、前記パン角度検出部によって検出された前記表示部のパン角度及び前記車両のイルミネーション信号に基づいて前記チルト角度変更部による前記表示部の駆動を行うか否かを判定し、前記表示部の駆動を行うと判定したとき前記移動速度に基づいて調光後の前記表示部の明るさの段階を判定し、判定した明るさの段階を輝度コントラスト制御部に入力する表示部駆動判定部と、前記表示部駆動判定部によって判定された明るさの段階と前記チルト角度テーブルとに基づいて駆動後の前記表示部のチルト角度を判定し、判定結果のチルト角度で駆動の指示を前記チルト角度変更部に出す角度制御部と、を備える構成を有している。
【0009】
発明の車載表示装置は、例えば一般に市街地より電灯が少なく暗い山間部や郊外などの場所を車両が移動するときに、表示部の表示の明るさを調整することによって、表示部の表示の明るさが運転者の視界を妨げることを抑えることができるので、運転者に車両を快適に運転させることができる。
【0014】
また、本発明の車載表示装置は、明るさ調整部は、前記車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさ以下であるときのみ前記表示部の表示の明るさを調整する構成を有している。
【0015】
この構成により、本発明の車載表示装置は、車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときに表示部の表示の明るさを調整することを防止することができるので、車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときに表示部の表示を運転者に快適に視認させることができる。
【0016】
また、本発明の車載表示装置は、前記明るさ調整部は、前記車両のライトが点灯しているときに生成される点灯信号を検出したときのみ前記表示部の表示の明るさを調整する構成を有している。
【0017】
この構成により、本発明の車載表示装置は、車両の周囲の実際の明るさを直接検出する光センサを備えなくても、車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときに表示部の表示の明るさを調整することを点灯信号に基づいて間接的に防止することができるので、光センサを備える場合と比較して製造コスト及び設置スペースを低減することができる。
【0018】
また、本発明の車載表示装置は、車両に搭載される表示部と、前記表示部の設置角度を調整する角度調整部と、前記車両の移動速度を検出する車速検出部とを備え、前記角度調整部は、前記車速検出部の検出結果に基づいて前記表示部の設置角度を調整する構成を有している。
【0019】
この構成により、本発明の車載表示装置は、例えば一般に運転者が表示部の表示を見る必要がないときである車両の高速移動時に、表示部の設置角度を調整することによって、表示部の表示の明るさが運転者の視界を妨げることを抑えることができるので、運転者に車両を快適に運転させることができる。
【0020】
また、本発明の車載表示装置は、車両に搭載される表示部と、前記表示部の設置角度を調整する角度調整部と、前記車両の現在位置を検出する位置検出部とを備え、前記角度調整部は、前記位置検出部の検出結果に基づいて前記表示部の設置角度を調整する構成を有している。
【0021】
この構成により、本発明の車載表示装置は、例えば一般に市街地より電灯が少なく暗い山間部や郊外などの場所を車両が移動するときに、表示部の設置角度を調整することによって、表示部の表示の明るさが運転者の視界を妨げることを抑えることができるので、運転者に車両を快適に運転させることができる。
【0022】
また、本発明の車載表示装置は、地域毎の種別を表した種別情報を記憶した種別情報記憶部を備え、前記角度調整部は、前記種別情報記憶部によって記憶された前記種別情報と、前記位置検出部の検出結果とに基づいて前記表示部の設置角度を調整する構成を有している。
【0023】
この構成により、本発明の車載表示装置は、地域毎の種別に基づいて表示部の設置角度を調整するので、車両の周囲の道路の密集度を判断することによって表示部の設置角度を調整する場合と比較して、表示部の設置角度を的確に調整することができる。
【0024】
また、本発明の車載表示装置は、地図情報を記憶した地図情報記憶部を備え、前記角度調整部は、前記地図情報記憶部によって記憶された前記地図情報と、前記位置検出部の検出結果とに基づいて前記車両の周囲の道路の密集度を判断することによって前記表示部の設置角度を調整する構成を有している。
【0025】
この構成により、本発明の車載表示装置は、カーナビゲーションシステムなどに使用される一般的な地図情報に基づいて表示部の設置角度を調整することができるので、地域毎の種別を表した種別情報に基づいて表示部の設置角度を調整する場合と比較して、製造コストを低減することができる。
【0026】
また、本発明の車載表示装置は、前記表示部の設置角度を検出する角度検出部を備え、前記角度調整部は、前記角度検出部によって検出された設置角度が所定の設置角度であるときのみ前記表示部の設置角度を調整する構成を有している。
【0027】
この構成により、本発明の車載表示装置は、助手席用の角度や後部席用の角度など、表示の明るさが運転者の視界を妨げない角度で表示部が設置されているときに表示部の設置角度を調整することを防止することができる。
【0028】
また、本発明の車載表示装置は、前記角度調整部は、前記車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさ以下であるときのみ前記表示部の設置角度を調整する構成を有している。
【0029】
この構成により、本発明の車載表示装置は、車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときに表示部の設置角度を調整することを防止することができるので、車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときに表示部の表示を運転者に快適に視認させることができる。
【0030】
また、本発明の車載表示装置は、前記角度調整部は、前記車両のライトが点灯しているときに生成される点灯信号を検出したときのみ前記表示部の設置角度を調整する構成を有している。
【0031】
この構成により、本発明の車載表示装置は、車両の周囲の実際の明るさを直接検出する光センサを備えなくても、車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときに表示部の設置角度を調整することを点灯信号に基づいて間接的に防止することができるので、光センサを備える場合と比較して製造コスト及び設置スペースを低減することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0033】
(第1の実施の形態)
【0034】
まず、第1の実施の形態に係る車載表示装置の構成について説明する。
【0035】
図1に示すように、図示していない車両(以下本実施の形態において「自車両」という。)に搭載された本実施の形態に係る車載表示装置10は、図示していないカーナビゲーションシステムなどに使用される表示部としてのディスプレイ部11と、自車両の移動速度に応じてパルス数が変化する車速信号を発生させる車速信号発生器12と、車速信号発生器12によって発生させられた車速信号のパルス数をカウントして現在の自車両の移動速度を算出する車両速度算出手段13と、ディスプレイ部11の表示の明るさが輝度及びコントラストのレベルに対応付けられた輝度コントラストテーブル(図2参照。)を記憶した輝度コントラストテーブル記憶部14と、自車両の車幅灯及びヘッドライトの点灯に連動して電圧が変化するイルミネーション信号を発生させるイルミネーション信号発生器15と、ディスプレイ部11の調光を行うか否かをイルミネーション信号発生器15によって発生させられたイルミネーション信号に基づいて判定するディスプレイ調光判定部16と、ディスプレイ部11に調光の指示を出す輝度コントラスト制御部17とを備えている。
【0036】
なお、ディスプレイ部11は、輝度コントラスト制御部17によって出された指示に従って輝度及びコントラストを変更するようになっている。
【0037】
また、車両速度算出手段13は、図示していないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されている。
【0038】
また、車両速度算出手段13は、上述したように、車速信号発生器12によって発生させられた車速信号に基づいて現在の自車両の移動速度を算出するようになっている。即ち、車速信号発生器12及び車両速度算出手段13は、自車両の移動速度を検出する本発明の車速検出部を構成している。
【0039】
また、輝度コントラストテーブル記憶部14に記憶された輝度コントラストテーブル(図2参照。)において、明るさは、第1段階、第2段階、第3段階、第4段階の順に暗くなっており、実験などに基づいて設定されている。
【0040】
また、ディスプレイ調光判定部16は、自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯しているときのイルミネーション信号、即ち、点灯信号を検出したときのみディスプレイ部11の調光を行うと判定するようになっている。
【0041】
また、ディスプレイ調光判定部16は、ディスプレイ部11の調光を行うと判定したときに、調光後のディスプレイ部11の表示の明るさを輝度コントラストテーブル(図2参照。)の中の明るさの段階の何れにするかを、車両速度算出手段13によって算出された自車両の移動速度と、実験などに基づいて設定された基準(図3参照。)とに基づいて判定するようになっている。
【0042】
また、輝度コントラスト制御部17は、ディスプレイ調光判定部16によって判定された明るさの段階と、輝度コントラストテーブル記憶部14に記憶された輝度コントラストテーブル(図2参照。)とに基づいて、調光後のディスプレイ部11の輝度及びコントラストのレベルを判定し、判定した輝度及びコントラストのレベルでの調光の指示をディスプレイ部11に出すようになっている。即ち、輝度コントラストテーブル記憶部14、ディスプレイ調光判定部16及び輝度コントラスト制御部17は、ディスプレイ部11の表示の明るさを調整する本発明の明るさ調整部を構成している。
【0043】
次に、車載表示装置10の動作について説明する。
【0044】
昼間のトンネル内や夜などの暗がりの中を移動するときに自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯すると、イルミネーション信号発生器15は、自車両の車幅灯及びヘッドライトの点灯に連動して電圧を変化させたイルミネーション信号を発生させる。
【0045】
自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯してイルミネーション信号が点灯信号になると、ディスプレイ調光判定部16は、ディスプレイ部11の調光を行うと判定する。なお、自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯しないとき、イルミネーション信号が点灯信号にならないので、ディスプレイ調光判定部16は、ディスプレイ部11の調光を行うと判定しない。
【0046】
ディスプレイ調光判定部16は、ディスプレイ部11の調光を行うと判定すると、更に、車両速度算出手段13によって算出された自車両の移動速度と、図3に示す基準とに基づいて、調光後のディスプレイ部11の表示の明るさの段階を判定し、判定した明るさの段階を輝度コントラスト制御部17に入力する。
【0047】
ディスプレイ調光判定部16によって判定された明るさの段階が輝度コントラスト制御部17に入力されると、輝度コントラスト制御部17は、ディスプレイ調光判定部16によって判定された明るさの段階と、輝度コントラストテーブル記憶部14に記憶された輝度コントラストテーブル(図2参照。)とに基づいて、調光後のディスプレイ部11の輝度及びコントラストのレベルを判定し、判定した輝度及びコントラストのレベルでの調光の指示をディスプレイ部11に出す。
【0048】
そして、ディスプレイ部11は、輝度コントラスト制御部17によって出された調光の指示に従って輝度及びコントラストを変更する。
【0049】
例えば、ディスプレイ部11の調光を行うとディスプレイ調光判定部16が判定しているときに、車両速度算出手段13によって算出された自車両の移動速度が“70km/h”である場合、調光後のディスプレイ部11の表示の明るさの段階を“第3段階”とディスプレイ調光判定部16が判定するので、調光後のディスプレイ部11の輝度及びコントラストのレベルをそれぞれ“レベル4”と輝度コントラスト制御部17が判定し、ディスプレイ部11は、輝度及びコントラストをそれぞれ“レベル4”に変更する。
【0050】
以上に説明したように、車載表示装置10は、一般に運転者がディスプレイ部11の表示を見る必要がないときである自車両の高速移動時に、ディスプレイ部11の表示の明るさを調整することによって、ディスプレイ部11の表示の明るさが運転者の視界を妨げることを抑えることができるので、運転者に自車両を快適に運転させることができる。
【0051】
また、車載表示装置10は、自車両のライトが点灯しているときに生成される点灯信号を検出したときのみディスプレイ部11の表示の明るさを調整するので、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示の明るさを調整することを防止することができ、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示を運転者に快適に視認させることができる。また、車載表示装置10は、自車両の周囲の実際の明るさを直接検出する光センサを備えなくても、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示の明るさを調整することを点灯信号に基づいて間接的に防止することができるので、光センサを備える場合と比較して製造コスト及び設置スペースを低減することができる。なお、車載表示装置10は、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさ以下であることをイルミネーション信号に基づく方法以外の方法で直接的又は間接的に検出することによって、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示の明るさを調整することを防止するようになっていても良い。また、車載表示装置10は、自車両の周囲の実際の明るさとは無関係にディスプレイ部11の表示の明るさを調整するようになっていても良い。
【0052】
また、車載表示装置10は、ディスプレイ部11の表示の明るさを4段階で調整するようになっているが、4段階以外の複数段階で調整するようになっていても良い。
【0053】
(第2の実施の形態)
【0054】
まず、第2の実施の形態に係る車載表示装置の構成について説明する。
【0055】
なお、本実施の形態に係る車載表示装置の構成のうち第1の実施の形態に係る車載表示装置10(図1参照。)の構成と同様な構成については、車載表示装置10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0056】
図4に示すように、図示していない車両(以下本実施の形態において「自車両」という。)に搭載された本実施の形態に係る車載表示装置20の構成は、ディスプレイ部11を駆動することによってディスプレイ部11のチルト角度を変更するディスプレイチルトメカ21と、ディスプレイ部11のパン角度を検出するパン角度検出部22と、自車両の運転者から見たディスプレイ部11の表示の明るさがディスプレイ部11のチルト角度に対応付けられたチルト角度テーブル(図5参照。)を記憶したチルト角度テーブル記憶部23と、パン角度検出部22によって検出されたディスプレイ部11のパン角度及びイルミネーション信号発生器15によって発生させられたイルミネーション信号に基づいてディスプレイチルトメカ21によるディスプレイ部11の駆動を行うか否かを判定するディスプレイ駆動判定部24と、ディスプレイ部11のチルト角度の変更の指示をディスプレイチルトメカ21に出すチルト角度制御部25とを、輝度コントラストテーブル記憶部14(図1参照。)、ディスプレイ調光判定部16(図1参照。)及び輝度コントラスト制御部17(図1参照。)に代えて車載表示装置10(図1参照。)が備えた構成と同様である。
【0057】
なお、ディスプレイ部11は、液晶ディスプレイなどの視野角によって明るさが変化するディスプレイによって構成されている。
【0058】
また、ディスプレイチルトメカ21は、チルト角度制御部25によって出された指示に従ってディスプレイ部11のチルト角度を変更するようになっている。
【0059】
また、パン角度検出部22は、上述したように、ディスプレイ部11のパン角度を検出するようになっており、ディスプレイ部11の設置角度を検出する本発明の角度検出部を構成している。
【0060】
また、チルト角度テーブル記憶部23に記憶されたチルト角度テーブル(図5参照。)において、明るさは、第1段階、第2段階、第3段階、第4段階の順に暗くなっており、実験などに基づいて設定されている。
【0061】
また、ディスプレイ駆動判定部24は、自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯しているときのイルミネーション信号、即ち、点灯信号を検出したときのみディスプレイチルトメカ21によるディスプレイ部11の駆動を行うと判定するようになっている。
【0062】
また、ディスプレイ駆動判定部24は、パン角度検出部22によって検出されたディスプレイ部11のパン角度が所定の角度範囲にあるときのみディスプレイチルトメカ21によるディスプレイ部11の駆動を行うと判定するようになっている。
【0063】
また、ディスプレイ駆動判定部24は、ディスプレイチルトメカ21によるディスプレイ部11の駆動を行うと判定したときに、運転者から見た駆動後のディスプレイ部11の表示の明るさをチルト角度テーブル(図5参照。)の中の明るさの段階の何れにするかを、車両速度算出手段13によって算出された自車両の移動速度と、実験などに基づいて設定された基準(図3参照。)とに基づいて判定するようになっている。
【0064】
また、チルト角度制御部25は、ディスプレイ駆動判定部24によって判定された明るさの段階と、チルト角度テーブル記憶部23に記憶されたチルト角度テーブル(図5参照。)とに基づいて、駆動後のディスプレイ部11のチルト角度を判定し、判定したチルト角度でのディスプレイ部11の駆動の指示をディスプレイチルトメカ21に出すようになっている。即ち、ディスプレイチルトメカ21、チルト角度テーブル記憶部23、ディスプレイ駆動判定部24及びチルト角度制御部25は、ディスプレイ部11の設置角度を調整する本発明の角度調整部を構成している。
【0065】
次に、車載表示装置20の動作について説明する。
【0066】
昼間のトンネル内や夜などの暗がりの中を移動するときに自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯すると、イルミネーション信号発生器15は、自車両の車幅灯及びヘッドライトの点灯に連動して電圧を変化させたイルミネーション信号を発生させる。
【0067】
パン角度検出部22によって検出されたディスプレイ部11のパン角度が所定の角度範囲にあるとき、自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯してイルミネーション信号が点灯信号になると、ディスプレイ駆動判定部24は、ディスプレイチルトメカ21によるディスプレイ部11の駆動を行うと判定する。なお、自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯しないとき、イルミネーション信号が点灯信号にならないので、ディスプレイ駆動判定部24は、ディスプレイチルトメカ21によるディスプレイ部11の駆動を行うと判定しない。また、パン角度検出部22によって検出されたディスプレイ部11のパン角度が所定の角度範囲にないとき、ディスプレイ駆動判定部24は、自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯してイルミネーション信号が点灯信号になったとしても、ディスプレイチルトメカ21によるディスプレイ部11の駆動を行うと判定しない。
【0068】
ディスプレイ駆動判定部24は、ディスプレイチルトメカ21によるディスプレイ部11の駆動を行うと判定すると、更に、車両速度算出手段13によって算出された自車両の移動速度と、図3に示す基準とに基づいて、運転者から見た駆動後のディスプレイ部11の表示の明るさの段階を判定し、判定した明るさの段階をチルト角度制御部25に入力する。
【0069】
ディスプレイ駆動判定部24によって判定された明るさの段階がチルト角度制御部25に入力されると、チルト角度制御部25は、ディスプレイ駆動判定部24によって判定された明るさの段階と、チルト角度テーブル記憶部23に記憶されたチルト角度テーブル(図5参照。)とに基づいて、駆動後のディスプレイ部11のチルト角度を判定し、判定したチルト角度でのディスプレイ部11の駆動の指示をディスプレイチルトメカ21に出す。
【0070】
そして、ディスプレイチルトメカ21は、チルト角度制御部25によって出された駆動の指示に従ってディスプレイ部11を駆動して、ディスプレイ部11のチルト角度を変更する。
【0071】
例えば、ディスプレイチルトメカ21によるディスプレイ部11の駆動を行うとディスプレイ駆動判定部24が判定しているときに、車両速度算出手段13によって算出された自車両の移動速度が“70km/h”である場合、駆動後のディスプレイ部11の表示の明るさの段階を“第3段階”とディスプレイ駆動判定部24が判定するので、駆動後のディスプレイ部11のチルト角度を“80度”とチルト角度制御部25が判定し、ディスプレイチルトメカ21は、ディスプレイ部11のチルト角度を“80度”に変更する。
【0072】
以上に説明したように、車載表示装置20は、一般に運転者がディスプレイ部11の表示を見る必要がないときである自車両の高速移動時に、ディスプレイ部11のチルト角度を調整することによって、ディスプレイ部11の表示の明るさが運転者の視界を妨げることを抑えることができるので、運転者に自車両を快適に運転させることができる。
【0073】
また、車載表示装置20は、自車両のライトが点灯しているときに生成される点灯信号を検出したときのみディスプレイ部11のチルト角度を調整するので、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11のチルト角度を調整することを防止することができ、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示を運転者に快適に視認させることができる。また、車載表示装置20は、自車両の周囲の実際の明るさを直接検出する光センサを備えなくても、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11のチルト角度を調整することを点灯信号に基づいて間接的に防止することができるので、光センサを備える場合と比較して製造コスト及び設置スペースを低減することができる。なお、車載表示装置20は、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさ以下であることをイルミネーション信号に基づく方法以外の方法で直接的又は間接的に検出することによって、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11のチルト角度を調整することを防止するようになっていても良い。また、車載表示装置20は、自車両の周囲の実際の明るさとは無関係にディスプレイ部11のチルト角度を調整するようになっていても良い。
【0074】
また、車載表示装置20は、パン角度検出部22によって検出されたパン角度が所定の角度範囲にあるときのみディスプレイ部11のチルト角度を調整するようになっており、表示の明るさが運転者の視界を妨げるパン角度でディスプレイ部11が設置されているときのみディスプレイ部11のチルト角度をディスプレイチルトメカ21に調整させることができるので、助手席用のパン角度や後部席用のパン角度など、表示の明るさが運転者の視界を妨げないパン角度でディスプレイ部11が設置されているときにディスプレイ部11のチルト角度がディスプレイチルトメカ21によって調整されることを防止することができる。なお、車載表示装置20は、ディスプレイ部11のパン角度とは無関係にディスプレイ部11のチルト角度を調整するようになっていても良い。
【0075】
なお、車載表示装置20は、ディスプレイ部11のチルト角度の調整と同時に、第1の実施の形態に係る車載表示装置10(図1参照。)と同様にディスプレイ部11の表示の明るさを調整するようになっていても良い。
【0076】
また、車載表示装置20は、ディスプレイ部11のチルト角度を4段階で調整するようになっているが、4段階以外の複数段階で調整するようになっていても良い。
【0077】
(第3の実施の形態)
【0078】
まず、第3の実施の形態に係る車載表示装置の構成について説明する。
【0079】
なお、本実施の形態に係る車載表示装置の構成のうち第1の実施の形態に係る車載表示装置10(図1参照。)の構成と同様な構成については、車載表示装置10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0080】
図6に示すように、図示していない車両(以下本実施の形態において「自車両」という。)に搭載された本実施の形態に係る車載表示装置30の構成は、緯度及び経度によって区画した複数の地域を市街地、郊外及び山間部の何れかの種別に対応付けた種別情報を記憶した種別情報記憶部31と、図示していないカーナビゲーションシステムなどに使用される一般的な地図情報を記憶した地図情報記憶部32と、自車両のヨー方向の角速度を検出する角速度センサ33と、GPS(Global Positioning System)によって位置情報を取得するGPS位置情報取得部34と、車速信号発生器12によって発生させられた車速信号、地図情報記憶部32によって記憶された地図情報、角速度センサ33によって検出された角速度及びGPS位置情報取得部34によって取得された位置情報に基づいて自車両の現在位置を算出する現在位置算出手段35と、ディスプレイ部11の調光を行うか否かをイルミネーション信号発生器15によって発生させられたイルミネーション信号に基づいて判定するディスプレイ調光判定部36とを、車両速度算出手段13(図1参照。)及びディスプレイ調光判定部16(図1参照。)に代えて車載表示装置10(図1参照。)が備えた構成と同様である。
【0081】
なお、種別情報記憶部31に記憶された種別情報は、例えば、図7に示すように、緯度37a〜37e及び経度38a〜38fによって区画された複数の地域に対応付けられた市街地、郊外及び山間部の何れかの種別と、各地域の区画の一角の頂点座標とが関連付けられて記憶された情報である。
【0082】
また、現在位置算出手段35は、図示していないCPU、RAM及びROMなどから構成されている。
【0083】
また、上述したように、現在位置算出手段35は、車速信号発生器12によって発生させられた車速信号と、地図情報記憶部32によって記憶された地図情報と、角速度センサ33によって検出された角速度と、GPS位置情報取得部34によって取得された位置情報とに基づいて自車両の現在位置を算出するようになっている。即ち、車速信号発生器12、地図情報記憶部32、角速度センサ33、GPS位置情報取得部34及び現在位置算出手段35は、自車両の現在位置を検出する本発明の位置検出部を構成している。
【0084】
また、車速信号発生器12、地図情報記憶部32、角速度センサ33、GPS位置情報取得部34及び現在位置算出手段35は、図示していないカーナビゲーションシステムにも使用されるようになっていても良い。
【0085】
また、ディスプレイ調光判定部36は、自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯しているときのイルミネーション信号、即ち、点灯信号を検出したときのみディスプレイ部11の調光を行うと判定するようになっている。
【0086】
また、ディスプレイ調光判定部36は、ディスプレイ部11の調光を行うと判定したときに、調光後のディスプレイ部11の表示の明るさを輝度コントラストテーブル(図2参照。)の中の明るさの段階の何れにするかを、現在位置算出手段35によって算出された自車両の現在位置と、種別情報記憶部31によって記憶された種別情報と、実験などに基づいて設定された基準(図8参照。)とに基づいて判定するようになっている。
【0087】
また、輝度コントラスト制御部17は、ディスプレイ調光判定部36によって判定された明るさの段階と、輝度コントラストテーブル記憶部14に記憶された輝度コントラストテーブル(図2参照。)とに基づいて、調光後のディスプレイ部11の輝度及びコントラストのレベルを判定し、判定した輝度及びコントラストのレベルでの調光の指示をディスプレイ部11に出すようになっている。即ち、輝度コントラストテーブル記憶部14、輝度コントラスト制御部17及びディスプレイ調光判定部36は、ディスプレイ部11の表示の明るさを調整する本発明の明るさ調整部を構成している。
【0088】
次に、車載表示装置30の動作について説明する。
【0089】
昼間のトンネル内や夜などの暗がりの中を移動するときに自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯すると、イルミネーション信号発生器15は、自車両の車幅灯及びヘッドライトの点灯に連動して電圧を変化させたイルミネーション信号を発生させる。
【0090】
自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯してイルミネーション信号が点灯信号になると、ディスプレイ調光判定部36は、ディスプレイ部11の調光を行うと判定する。なお、自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯しないとき、イルミネーション信号が点灯信号にならないので、ディスプレイ調光判定部36は、ディスプレイ部11の調光を行うと判定しない。
【0091】
ディスプレイ調光判定部36は、ディスプレイ部11の調光を行うと判定すると、更に、現在位置算出手段35によって算出された自車両の現在位置と、種別情報記憶部31によって記憶された種別情報と、図8に示す基準とに基づいて、調光後のディスプレイ部11の表示の明るさの段階を判定し、判定した明るさの段階を輝度コントラスト制御部17に入力する。
【0092】
ディスプレイ調光判定部36によって判定された明るさの段階が輝度コントラスト制御部17に入力されると、輝度コントラスト制御部17は、ディスプレイ調光判定部36によって判定された明るさの段階と、輝度コントラストテーブル記憶部14に記憶された輝度コントラストテーブル(図2参照。)とに基づいて、調光後のディスプレイ部11の輝度及びコントラストのレベルを判定し、判定した輝度及びコントラストのレベルでの調光の指示をディスプレイ部11に出す。
【0093】
そして、ディスプレイ部11は、輝度コントラスト制御部17によって出された調光の指示に従って輝度及びコントラストを変更する。
【0094】
例えば、ディスプレイ部11の調光を行うとディスプレイ調光判定部36が判定しているときに、現在位置算出手段35によって算出された自車両の現在位置が種別情報記憶部31によって記憶された種別情報によれば“山間部”に該当する場合、調光後のディスプレイ部11の表示の明るさの段階を“第3段階”とディスプレイ調光判定部36が判定するので、調光後のディスプレイ部11の輝度及びコントラストのレベルをそれぞれ“レベル4”と輝度コントラスト制御部17が判定し、ディスプレイ部11は、輝度及びコントラストをそれぞれ“レベル4”に変更する。
【0095】
以上に説明したように、車載表示装置30は、一般に市街地より電灯が少なく暗い山間部や郊外などの場所を自車両が移動するときに、ディスプレイ部11の表示の明るさを調整することによって、ディスプレイ部11の表示の明るさが運転者の視界を妨げることを抑えることができるので、運転者に自車両を快適に運転させることができる。
【0096】
また、車載表示装置30は、地域毎の種別に基づいてディスプレイ部11の表示の明るさを調整するので、自車両の周囲の道路の密集度を判断することによってディスプレイ部11の表示の明るさを調整する場合と比較して、ディスプレイ部11の表示の明るさを的確に調整することができる。
【0097】
また、車載表示装置30は、自車両のライトが点灯しているときに生成される点灯信号を検出したときのみディスプレイ部11の表示の明るさを調整するので、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示の明るさを調整することを防止することができ、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示を運転者に快適に視認させることができる。また、車載表示装置30は、自車両の周囲の実際の明るさを直接検出する光センサを備えなくても、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示の明るさを調整することを点灯信号に基づいて間接的に防止することができるので、光センサを備える場合と比較して製造コスト及び設置スペースを低減することができる。なお、車載表示装置30は、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさ以下であることをイルミネーション信号に基づく方法以外の方法で直接的又は間接的に検出することによって、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示の明るさを調整することを防止するようになっていても良い。また、車載表示装置30は、自車両の周囲の実際の明るさとは無関係にディスプレイ部11の表示の明るさを調整するようになっていても良い。
【0098】
また、車載表示装置30は、ディスプレイ部11の表示の明るさを3段階で調整するようになっているが、3段階以外の複数段階で調整するようになっていても良い。
【0099】
また、車載表示装置30は、ディスプレイ部11の表示の明るさを調整するときに、市街地、郊外及び山間部以外の種別に基づくようになっていても良い。
【0100】
なお、車載表示装置30は、自車両の現在位置に応じてディスプレイ部11の表示の明るさを調整するようになっているが、ディスプレイ部11の表示の明るさを調整する代りに、又は、ディスプレイ部11の表示の明るさの調整と同時に、第2の実施の形態に係る車載表示装置20(図4参照。)と同様にディスプレイ部11のチルト角度を調整するようになっていても良い。
【0101】
(第4の実施の形態)
【0102】
まず、第4の実施の形態に係る車載表示装置の構成について説明する。
【0103】
なお、本実施の形態に係る車載表示装置の構成のうち第3の実施の形態に係る車載表示装置30(図6参照。)の構成と同様な構成については、車載表示装置30の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0104】
図9に示すように、図示していない車両(以下本実施の形態において「自車両」という。)に搭載された本実施の形態に係る車載表示装置40の構成は、自車両の現在位置が市街地、郊外及び山間部の何れの種別に該当するかを判定する種別判定手段41と、ディスプレイ部11の調光を行うか否かをイルミネーション信号発生器15によって発生させられたイルミネーション信号に基づいて判定するディスプレイ調光判定部42とを、種別情報記憶部31(図6参照。)及びディスプレイ調光判定部36(図6参照。)に代えて車載表示装置30(図6参照。)が備えた構成と同様である。
【0105】
なお、種別判定手段41は、図示していないCPU、RAM及びROMなどから構成されている。
【0106】
また、種別判定手段41は、地図情報記憶部32によって記憶された地図情報と、現在位置算出手段35によって算出された自車両の現在位置とに基づいて自車両の現在位置を中心にした単位面積当りの道路のデータ量を算出し、算出したデータ量と、実験などに基づいて設定された基準(図10参照。)とに基づいて自車両の現在位置の現在位置が市街地、郊外及び山間部の何れの種別に該当するかを判定するようになっている。なお、図10に示す基準の傾向は、市街地、郊外及び山間部の順に道路の密集度が低くなる一般の傾向と一致している。
【0107】
また、ディスプレイ調光判定部42は、自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯しているときのイルミネーション信号、即ち、点灯信号を検出したときのみディスプレイ部11の調光を行うと判定するようになっている。
【0108】
また、ディスプレイ調光判定部42は、ディスプレイ部11の調光を行うと判定したときに、調光後のディスプレイ部11の表示の明るさを輝度コントラストテーブル(図2参照。)の中の明るさの段階の何れにするかを、種別判定手段41によって判定された種別と、実験などに基づいて設定された基準(図8参照。)とに基づいて判定するようになっている。
【0109】
また、輝度コントラスト制御部17は、種別判定手段41によって判定された種別に基づいてディスプレイ調光判定部42によって判定された明るさの段階と、輝度コントラストテーブル記憶部14に記憶された輝度コントラストテーブル(図2参照。)とに基づいて、調光後のディスプレイ部11の輝度及びコントラストのレベルを判定し、判定した輝度及びコントラストのレベルでの調光の指示をディスプレイ部11に出すようになっている。即ち、輝度コントラストテーブル記憶部14、輝度コントラスト制御部17、種別判定手段41及びディスプレイ調光判定部42は、ディスプレイ部11の表示の明るさを調整する本発明の明るさ調整部を構成している。
【0110】
次に、車載表示装置40の動作について説明する。
【0111】
昼間のトンネル内や夜などの暗がりの中を移動するときに自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯すると、イルミネーション信号発生器15は、自車両の車幅灯及びヘッドライトの点灯に連動して電圧を変化させたイルミネーション信号を発生させる。
【0112】
自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯してイルミネーション信号が点灯信号になると、ディスプレイ調光判定部42は、ディスプレイ部11の調光を行うと判定する。なお、自車両の車幅灯及びヘッドライトが点灯しないとき、イルミネーション信号が点灯信号にならないので、ディスプレイ調光判定部42は、ディスプレイ部11の調光を行うと判定しない。
【0113】
また、種別判定手段41は、地図情報記憶部32によって記憶された地図情報と、現在位置算出手段35によって算出された自車両の現在位置とに基づいて自車両の現在位置を中心にした単位面積当りの道路のデータ量を算出し、算出したデータ量と、図10に示す基準とに基づいて自車両の現在位置が市街地、郊外及び山間部の何れの種別に該当するかを判定する。
【0114】
そして、ディスプレイ調光判定部42は、ディスプレイ部11の調光を行うと判定すると、更に、種別判定手段41によって判定された種別と、図8に示す基準とに基づいて、調光後のディスプレイ部11の表示の明るさの段階を判定し、判定した明るさの段階を輝度コントラスト制御部17に入力する。
【0115】
ディスプレイ調光判定部42によって判定された明るさの段階が輝度コントラスト制御部17に入力されると、輝度コントラスト制御部17は、ディスプレイ調光判定部42によって判定された明るさの段階と、輝度コントラストテーブル記憶部14に記憶された輝度コントラストテーブル(図2参照。)とに基づいて、調光後のディスプレイ部11の輝度及びコントラストのレベルを判定し、判定した輝度及びコントラストのレベルでの調光の指示をディスプレイ部11に出す。
【0116】
そして、ディスプレイ部11は、輝度コントラスト制御部17によって出された調光の指示に従って輝度及びコントラストを変更する。
【0117】
例えば、現在位置算出手段35によって算出された自車両の現在位置を中心にした単位面積当りの道路のデータ量が“A未満”である場合、自車両の現在位置の種別を“山間部”と種別判定手段41が判定するので、ディスプレイ部11の調光を行うとディスプレイ調光判定部42が判定しているとき、調光後のディスプレイ部11の表示の明るさの段階を“第3段階”とディスプレイ調光判定部42が判定し、調光後のディスプレイ部11の輝度及びコントラストのレベルをそれぞれ“レベル4”と輝度コントラスト制御部17が判定し、ディスプレイ部11は、輝度及びコントラストをそれぞれ“レベル4”に変更する。
【0118】
以上に説明したように、車載表示装置40は、一般に市街地より電灯が少なく暗い山間部や郊外などの場所を自車両が移動するときに、ディスプレイ部11の表示の明るさを調整することによって、ディスプレイ部11の表示の明るさが運転者の視界を妨げることを抑えることができるので、運転者に自車両を快適に運転させることができる。
【0119】
また、車載表示装置40は、カーナビゲーションシステムなどに使用される一般的な地図情報を使用することができるので、地域毎の種別を表した種別情報に基づいてディスプレイ部11の表示の明るさを調整する場合と比較して、製造コストを低減することができる。
【0120】
また、車載表示装置40は、自車両のライトが点灯しているときに生成される点灯信号を検出したときのみディスプレイ部11の表示の明るさを調整するので、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示の明るさを調整することを防止することができ、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示を運転者に快適に視認させることができる。また、車載表示装置40は、自車両の周囲の実際の明るさを直接検出する光センサを備えなくても、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示の明るさを調整することを点灯信号に基づいて間接的に防止することができるので、光センサを備える場合と比較して製造コスト及び設置スペースを低減することができる。なお、車載表示装置40は、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさ以下であることをイルミネーション信号に基づく方法以外の方法で直接的又は間接的に検出することによって、自車両の周囲の実際の明るさが所定の明るさより明るいときにディスプレイ部11の表示の明るさを調整することを防止するようになっていても良い。また、車載表示装置40は、自車両の周囲の実際の明るさとは無関係にディスプレイ部11の表示の明るさを調整するようになっていても良い。
【0121】
また、車載表示装置40は、ディスプレイ部11の表示の明るさを3段階で調整するようになっているが、3段階以外の複数段階で調整するようになっていても良い。
【0122】
また、車載表示装置40は、ディスプレイ部11の表示の明るさを調整するときに、市街地、郊外及び山間部以外の種別に基づくようになっていても良い。
【0123】
なお、車載表示装置40は、自車両の現在位置に応じてディスプレイ部11の表示の明るさを調整するようになっているが、ディスプレイ部11の表示の明るさを調整する代りに、又は、ディスプレイ部11の表示の明るさの調整と同時に、第2の実施の形態に係る車載表示装置20(図4参照。)と同様にディスプレイ部11のチルト角度を調整するようになっていても良い。
【0124】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、運転者に車両を快適に運転させることができる車載表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車載表示装置のブロック図
【図2】図1に示す車載表示装置の輝度コントラストテーブル記憶部に記憶された輝度コントラストテーブルを示す図
【図3】図1に示す車載表示装置のディスプレイ調光判定部で使用される基準を示す図
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る車載表示装置のブロック図
【図5】図4に示す車載表示装置のチルト角度テーブル記憶部に記憶されたチルト角度テーブルを示す図
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る車載表示装置のブロック図
【図7】図6に示す車載表示装置の種別情報記憶部に記憶された種別情報を説明する図
【図8】図6に示す車載表示装置のディスプレイ調光判定部で使用される基準を示す図
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る車載表示装置のブロック図
【図10】図9に示す車載表示装置の種別判定部で使用される基準を示す図
【符号の説明】
10 車載表示装置
11 ディスプレイ部(表示部)
12 車速信号発生器(車速検出部、位置検出部)
13 車両速度算出手段(車速検出部)
14 輝度コントラストテーブル記憶部(明るさ調整部)
16 ディスプレイ調光判定部(明るさ調整部)
17 輝度コントラスト制御部(明るさ調整部)
20 車載表示装置
21 ディスプレイチルトメカ(角度調整部)
22 パン角度検出部(角度検出部)
23 チルト角度テーブル記憶部(角度調整部)
24 ディスプレイ駆動判定部(角度調整部)
25 チルト角度制御部(角度調整部)
30 車載表示装置
31 種別情報記憶部
32 地図情報記憶部(位置検出部)
33 角速度センサ(位置検出部)
34 GPS位置情報取得部(位置検出部)
35 現在位置算出手段(位置検出部)
36 ディスプレイ調光判定部(明るさ調整部)
40 車載表示装置
41 種別判定手段(明るさ調整部)
42 ディスプレイ調光判定部(明るさ調整部)

Claims (2)

  1. 車両に搭載される表示部と、
    車両の移動速度を算出する車両速度算出部と、
    前記表示部の表示の明るさが輝度及びコントラストのレベルに対応付けられた輝度コントラストテーブルを記憶した輝度コントラストテーブル記憶部と、
    前記表示部の調光を行うか否かを前記車両のイルミネーション信号に基づいて判定し、前記表示部の調光を行うと判定したとき前記移動速度に基づいて調光後の前記表示部の明るさの段階を判定し、判定した明るさの段階を輝度コントラスト制御部に入力する表示部調光判定部と、
    前記表示部調光判定部によって判定された明るさの段階と前記輝度コントラストテーブルとに基づいて調光後の前記表示部の輝度及びコントラストのレベルを判定し、判定結果の輝度及びコントラストで調光の指示を前記表示部に出す輝度コントラスト制御部と、を備えることを特徴とする車載表示装置。
  2. 車両に搭載される表示部と、
    車両の移動速度を算出する車両速度算出部と、
    前記表示部を駆動することによって前記表示部のチルト角度を変更するチルト角度変更部と、
    前記表示部の設置角度を検出するパン角度検出部と、
    前記車両の運転手から見た前記表示部の表示の明るさが前記表示部のチルト角度に対応付けられたチルト角度テーブルを記憶したチルト角度テーブル記憶部と、
    前記パン角度検出部によって検出された前記表示部のパン角度及び前記車両のイルミネーション信号に基づいて前記チルト角度変更部による前記表示部の駆動を行うか否かを判定し、前記表示部の駆動を行うと判定したとき前記移動速度に基づいて調光後の前記表示部の明るさの段階を判定し、判定した明るさの段階を輝度コントラスト制御部に入力する表示部駆動判定部と、
    前記表示部駆動判定部によって判定された明るさの段階と前記チルト角度テーブルとに基づいて駆動後の前記表示部のチルト角度を判定し、判定結果のチルト角度で駆動の指示を前記チルト角度変更部に出す角度制御部と、を備えることを特徴とする車載表示装置。
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