JP4309667B2 - 多心光コネクタ及び多心光コネクタ製造用金型 - Google Patents

多心光コネクタ及び多心光コネクタ製造用金型 Download PDF

Info

Publication number
JP4309667B2
JP4309667B2 JP2003008031A JP2003008031A JP4309667B2 JP 4309667 B2 JP4309667 B2 JP 4309667B2 JP 2003008031 A JP2003008031 A JP 2003008031A JP 2003008031 A JP2003008031 A JP 2003008031A JP 4309667 B2 JP4309667 B2 JP 4309667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
optical fiber
fiber
molding
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003008031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004219797A (ja
Inventor
護章 小林
政明 岩本
宏登 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hakusan Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Hakusan Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hakusan Seisakusho Co Ltd filed Critical Hakusan Seisakusho Co Ltd
Priority to JP2003008031A priority Critical patent/JP4309667B2/ja
Publication of JP2004219797A publication Critical patent/JP2004219797A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4309667B2 publication Critical patent/JP4309667B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多心の光ファイバを接続するための多心の光ファイバ用のコネクタにおける技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
近年の情報通信分野の急激な進展やFTTH(Fiber To The Home)の普及のための原動力として、大容量伝送が容易な光ファイバケーブルの使用が促進されている。そしてこれに伴い複数の光ファイバ同士を接続する多心光コネクタの需要が増加する傾向にある。多心光コネクタは、多心(2心,4心,8心,12心等)の複数の光ファイバが1つにまとめられたテープ心線を利用して接続するだけでなく、テープ心線を多段に重ねてさらに多心化した接続する方法も求められている。
【0003】
多心光コネクタでは、所定のピッチで配置された挿入孔に光ファイバを挿入させて光ファイバの位置決めをし支持するフェルールと呼ばれる部品が使用される。そしてこの多心光コネクタは、多心光コネクタを製造するための金型に樹脂を注入することで成形される。
【0004】
このように形成されたフェルールの挿入孔から光ファイバを挿入した後、フェルールの先端面同士を接続することで、光ファイバが接続される。
【0005】
ここで特許文献1には、フェルール本体部の先端面を接続面とし、この接続面に開口するように光ファイバの位置決めのための複数の第1の光ファイバ穴とこの第1の光ファイバ穴に連通して第1の光ファイバ穴の配列ピッチと等しい穴径を有する導入穴が形成された多心光コネクタ用のフェルールにおいて、第1の光ファイバ穴と導入穴との間に、第1の光ファイバ穴の穴径より大きく、かつ、導入穴の穴径より小さい第2の光ファイバ穴が形成された多心光コネクタ用のフェルールが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−318325号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の多心光コネクタのフェルールは、接続損失の低減の最大の要因となる光ファイバコアの軸ズレをなくすという点で優れたものであったが、多心光コネクタの成形時に樹脂を注入した際に生じる樹脂圧力によって成形ピン同士の接触部分に樹脂が入り込み光ファイバ孔を形成する部分が撓むという光ファイバ孔曲がりの点においては更なる向上が望まれていた。
【0008】
本発明は、このような事情に対処してなされたもので、成形ピンにかかる圧力を軽減させ、光ファイバ孔の曲がりを軽減させ、より精密に成形されるフェルールを備える多心光コネクタおよび多心光コネクタ製造用金型を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を考慮して、本発明は以下のような手段を採用する。
【0010】
すなわち、本発明に係る多心光コネクタは、光ファイバを受容するフェルールの内部には複数の光ファイバを挿入する挿入孔を有し、挿入された光ファイバを支持する光ファイバ孔が前記挿入孔と連通して設けられ、前記挿入孔と前記光ファイバ孔との間の内周面には前記挿入孔から前記光ファイバ孔に亘って光ファイバの挿入を促進する光ファイバ促進孔を有するフェルールを備え、前記光ファイバ促進孔には平面部が設けられ、該平面部は挿入孔側の孔から光ファイバ孔側の孔までの間の円孔両側の一部を切欠きしたような形状となることを特徴とする。
【0011】
この手段では、挿入孔からの光ファイバの挿入が一層促進される。
【0013】
また、本発明に係る多心光コネクタにおいて、光ファイバ促進孔にはテーパー部が設けられることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、光ファイバ孔の孔曲がりが回避され、光ファイバの挿入を妨げることなく高精度なフェルールが成形される。
【0015】
本発明の多心光コネクタ製造用金型は、光ファイバを挿入する挿入孔を成形するための挿入孔成形部と、挿入された光ファイバを支持する光ファイバ孔を前記挿入孔と連通して成形するための光ファイバ孔成形部とが備えられる成形ピンを密着並列させてなる多心光コネクタ製造用金型において、前記挿入孔成形部から前記光ファイバ孔成形部との間に位置する成形ピンの周面に隙間促進成形部を設け、隙間促進成形部は、前記挿入孔成形部から前記光ファイバ孔成形部との間に位置する成形ピンの周面の一部を切欠し、両側を平面部とすることで成形されることを特徴とする。
【0016】
この手段では、フェルールの成形時における樹脂の流れが促される。また、挿入孔成形部から光ファイバ孔成形部との間に位置する成形ピン同士が相互に密着しないよう隙間が設けられる。
【0019】
本発明によれば、光ファイバ孔成形部から挿入孔成形部との間に位置する成形ピンに樹脂が入り込むことで成形ピンにかかる樹脂圧力(成形ピンを撓ませる力)が軽減される。これにより成形ピンの、特に光ファイバ孔成形部や挿入孔成形部の成形精度が向上され、フェルールの成形時に生じていた光ファイバ孔の孔曲がりが回避される。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は実施の形態(1)の多心光コネクタの外観図,図2は図1のA−A線断面図,図3は図1のB−B線断面図,図4は図1のC−C線断面図,図5は実施の形態(1)の多心光コネクタ製造用金型の分解斜視図,図6は実施の形態(1)の多心光コネクタ製造用金型の要部断面図,図7は図6の成形ピンをD方向から見たの要部拡大図,図8は図7の成形ピンに樹脂を流した時の要部拡大図,図9は図8のE−E線断面図である。
【0021】
実施の形態(1)の多心光コネクタ1は、光ファイバ9を受容するフェルール2を備え、フェルール2の内部には複数の光ファイバ9を挿入する挿入孔40を有し、挿入された光ファイバ9を支持する光ファイバ孔41が前記挿入孔40と連通して設けられ、前記挿入孔40と前記光ファイバ孔41との間の内周面424には前記挿入孔40から前記光ファイバ孔41に亘って光ファイバの挿入を促進する光ファイバ促進孔42が設けられるフェルール2を備える概略構成である。
【0022】
フェルール2は、位置決めピン結合方式のMTコネクタ(JIS C5981)の形状を適用し、光ファイバ9を接続できるように構成したものである。光ファイバ9は複数がテープ状に一括されたテープ心線91として用いられており、このテープ心線91の外被覆層が所定の端末長除去されて光ファイバ9が表出され、フェルール2の内部に差し入れられて接続のために規定のピッチで支持される。フェルール2は図1に示すように外側に段付部分を有した略直方体で、一方の端面側にはテープ心線91をフェルール2内に受け入れる受容口20が設けられ、受容口20に対向する位置の端面側には光ファイバ9を支持する支持部3が設けられている。そして図2に示すように支持部3と受容口20との間には内部空間23が形成されている。また支持部3の外側には位置決めピン用のガイド孔22が設けられている。さらにフェルール2の上方にはフェルール2の内部空間23と外部25とを連通する開口部6が形成される。
【0023】
支持部3は外側に接続面21を、内部空間23に面する側に挿入面26を有している。光ファイバ9の挿入を案内するための挿入溝24が挿入面26に向けて形成されている。挿入溝24は開口部6から視認できる位置に設けられている。この挿入溝24に連設されて光ファイバ9を挿入するための挿入孔40が設けられ、続いて光ファイバ9を位置決めし支持する光ファイバ孔41が設けられている。そして挿入孔40と光ファイバ孔41とは支持部3を貫通するように設けられている。なお実施の形態(1)では8心のテープ心線91が支持部3に一列に挿入される形態を示しているため、挿入孔40としては一列に8個並んだ挿入孔列が一段形成されている。
【0024】
挿入孔40は、図2に示すように挿入面26側に挿入溝24と連通するよう設けられており、挿入面26への光ファイバ9の挿入を行いやすくするために、光ファイバ孔41の内径より大きな内径に形成されている。挿入孔40の列内のピッチRfは、使用する光ファイバ9のテープ心線91によって規定される。光ファイバ9のピッチが250μmのテープ心線91を使用する場合には挿入孔の列内でのピッチRfも250μmとなる。
【0025】
光ファイバ孔41は、接続面21側に設けられており、光ファイバ9の外形より僅かに大きな内径に形成される。例えば、外形125μmの光ファイバ9を取り付ける場合には公差1μm程度の内径に形成される。
【0026】
光ファイバ促進孔42は、挿入孔40と光ファイバ孔41との間の内周面424の一部に平面状を成す平面部420が設けられている。
【0027】
平面部420は、列方向における隣接される挿入孔40の一部を軸方向に平面状に形成したものである。すなわち、図3及び図4に示すように挿入面26に設けられる挿入孔40および接続面21に設けられる光ファイバ孔41は円孔であるが、支持部3に設けられた平面部420は挿入孔側の孔420aから光ファイバ孔側の孔420bまでの間の円孔の一部を切欠きしたような形状となる。例えば、挿入孔40の列内のピッチRfが250μmの場合に、列方向の幅rfは200μmに形成されるのが望ましいが、150μmから230μmまでの範囲に形成される。これによれば、隣接される孔と孔とが所定の間隔を有しつつ成形時に形成されていることになる。また光ファイバ孔の孔曲がりが回避される。
【0028】
次に図5を用いて、実施の形態(1)の多心光コネクタ1を製造するための金型7について説明する。この多心光コネクタ1の製造用金型7は、スライダー部材72を2つの金型部材70,71で挟みんで組み立て構成される。2つの金型部材70,71は、多心光コネクタ1の下側形状を成形するための上金型部材70と、多心光コネクタ1の上側形状を成形するための下金型部材71とから構成される。
【0029】
スライダー部材72は、複数の成形ピン74,8a〜8hを配置保持するための部材である。複数の成形ピン74,8a〜8hは、多心光コネクタ1のガイド孔22を成形するガイド孔用成形ピン74と、挿入溝24,挿入孔40並びに光ファイバ孔41を成形する成形ピン8a〜8hとが設けられる。
【0030】
成形ピン8a〜8hは列方向に密着並列されてなり、多心光コネクタ1の挿入孔40のピッチRfに応じて設けられている。この成形ピン8a〜8hは夫々の挿入溝24,挿入孔40,光ファイバ孔41に相当する外形寸法の挿入溝成形部83,挿入孔成形部80,光ファイバ孔成形部81が形成される。例えば挿入孔成形部80は多心光コネクタ1の挿入孔40に応じ、径Rk250μmに成形され、光ファイバ孔成形部81は多心光コネクタ1の光ファイバ孔41に応じ、径125μm,公差1μm程度で成形される。
【0031】
挿入孔成形部80と光ファイバ孔成形部81との間に位置する夫々の成形ピン8a〜8hの周面には、多心光コネクタ1の光ファイバ孔促進部42に応じた隙間促進成形部82が形成されている。
【0032】
隙間促進成形部82は、図5から図9に示すように列方向に隣接される成形ピン8a〜8hの周面を切欠し、成形ピン8a〜8h同士が相互に密着しない程度に隙間822が設けられるように、軸方向に平面状の平面部820を有している。例えば多心光コネクタ1の平面部420に応じ、列方向の幅rkは200μmに形成される。
【0033】
隙間促進成形部82と挿入孔成形部80との境にはR形状を成す案内部821が設けられ、平面部820から挿入孔成形部80の外周まで滑らかに連通されている。
【0034】
ここで多心光コネクタ1の成形過程において、金型7のゲート(図示せず)から樹脂5を注入する場合を説明する。図8に示すように例えばX方向から樹脂5が流れ込んだ場合を説明する。X方向から流れる樹脂5はガイド孔用成形ピン74と接触し、一旦速度を緩める。続いてガイド孔用成形ピン74の外周を乗り越え成形ピン8a〜8hに到達すると、夫々の隙間促進成形部82a〜82h間に設けられた隙間822に,光ファイバ孔成形部側820bから挿入孔成形部側820aまで緩やかに樹脂5が流れ込み、挿入孔成形部80との境で案内部821で樹脂の流れが止まる。このように、切欠きされた部分,すなわち平面部820と平面部820との間に形成される隙間822部分まで樹脂を流すことができ、そして緩やかに案内部821まで樹脂が到達される。
【0035】
従来では密着並列されていた成形ピン相互の密着部分に樹脂が入り込み隙間が形成され、これが成形ピンを撓ませる原因となっていたが、あらかじめ隙間部分を形成して樹脂を流し込むことで成形ピンにかかる圧力を軽減し、撓みを防止することができる。さらに光ファイバ孔成形部から徐々に径を広げていくよう構成されているので、径が広がるごとに樹脂の流れを緩やかにさせ、成形ピンにかかる圧力を軽減させている。
【0036】
下金型部材71は、中央付近に多心光コネクタ1の開口部6を形成するための突起部710を有し、一方端部にはガイド孔22を形成するガイド孔用成形ピン74と挿入溝24,挿入孔40並びに光ファイバ孔41を形成する成形ピン8a〜8hの夫々に対応して位置決めをするV溝712,711a〜711hが設けられている。
【0037】
多心光コネクタ1の製造方法としては上述した上金型部材70、下金型部材71、成形ピン74,8a〜8h、スライダー部材72が組み合わされて金型7が形成され、ゲート(図示せず)から樹脂を注入し、所定の成形条件を経て、図1に示す形状が成形される。
【0038】
以上のように、実施の形態(1)の多心光コネクタは、光ファイバ孔の孔曲がりが回避され、光ファイバの挿入を妨げることがないため高精度なフェルールを成形することができる。また実施の形態(1)の多心光コネクタ製造用金型は、光ファイバ孔成形部から挿入孔成形部との間に位置する成形ピンに樹脂が入り込むことで成形ピンにかかる樹脂圧力(成形ピンを撓ませる力)を軽減することができる。
【0039】
以下に、参考例について説明するが、実施の形態(1)と同様の説明には同一符号を付し詳細を省略する。図10は参考例の多心光コネクタの断面図,図11は参考例の多心光コネクタ製造用金型の成形ピンに樹脂を流した時の要部拡大図である。
【0040】
参考例の多心光コネクタは、光ファイバ9を受容するフェルール2の内部には複数の光ファイバ9を挿入する挿入孔40を有し、挿入された光ファイバ9を支持する光ファイバ孔41が挿入孔40と連通して設けられ、挿入孔40と光ファイバ孔41との間の光ファイバ促進孔42にはテーパー部423が形成される。
【0041】
テーパー部423は、図10に示すように隣接される挿入孔40と光ファイバ孔41との間の内周面を軸方向に滑らかにテーパー状に設けたものである。すなわち、挿入面26に形成される挿入孔40から接続面21に形成される光ファイバ孔41への円孔が徐々に小径になりつつ、内周面が滑らかなテーパー形状を成す。例えば、挿入孔40の列内のピッチが250μm,光ファイバ孔41の内径が125μmの場合にはこの径同士を連通する滑らかなテーパー部423が形成される。これによれば、隣接される孔と孔とが所定の間隔を有しつつ成形時に形成されていることになる。また、光ファイバ孔の孔曲がりが回避され、光ファイバの挿入を妨げることない。
【0042】
その他,フェルールの構造は実施の形態(1)と同様なので詳細な説明は省略する。
【0043】
次に図11を用いて、参考例の多心光コネクタを製造するための金型について説明する。
【0044】
この金型は、実施の形態(1)と同様にスライダー部材72を上金型部材70と下金型部材71とで挟みんで組み立て構成される。
【0045】
スライダー部材72に形成されている複数の成形ピン8a〜8hのうち、挿入溝24,挿入孔40並びに光ファイバ孔41を形成する成形ピンが多心光コネクタ1の挿入孔数に応じて設けられる。参考例では、挿入溝24,挿入孔40並びに光ファイバ孔41を形成する成形ピン8a〜8hが8本,列方向に密着並列されて成る。また成形ピン8a〜8hは夫々の挿入溝24,挿入孔40,光ファイバ孔41に相当する外形寸法の挿入溝成形部83,挿入孔成形部80,光ファイバ孔成形部81が形成される。
【0046】
挿入孔成形部80と光ファイバ孔成形部81との間に位置する隙間促進部82の周面には、テーパー部823が設けられている。
【0047】
テーパー部823は隣接される成形ピン8a〜8hの周面を滑らかに切欠し、成形ピン8a〜8h同士が相互に密着しない程度に隙間824を形成し、挿入孔成形部側823aから光ファイバ孔成形部側823bに亘り軸方向のテーパー形状となるよう設けたものである。例えば多心光コネクタ1のテーパー部423に応じ、挿入孔成形部80から光ファイバ孔成形部81まで孔径を徐々に小径にさせつつ滑らかなテーパー状を成す。多心光コネクタ1の成形過程において、例えば図11に示すように、X方向から樹脂5を注入するが、夫々の隙間促進成形部82間に設けられた隙間に,光ファイバ孔成形部側823bから挿入孔成形部側823aまで緩やかに樹脂5が流れ込み、挿入孔成形部80に到達すると樹脂5の流れが止まる。このように樹脂5がテーパー部823とテーパー部823との間に形成される隙間824部分へ流れるため、緩やかにテーパー部823から挿入孔成形部80まで到達することができる。
【0048】
参考例ではテーパー部の形成により、成形ピンにかかる圧力を軽減し、撓みを防止することができる。また光ファイバ孔成形部から徐々に径を広げていくので、径が広がるごとに樹脂の流れを緩やかにさせ、成形ピンにかかる圧力を軽減させている。
【0049】
【本発明の効果】
以上のように、本発明の多心光コネクタは、光ファイバ孔の孔曲がりが回避され、光ファイバの挿入を妨げることなく高精度なフェルールを成形することができる。
【0050】
また多心光コネクタ製造用金型は、光ファイバ孔成形部から挿入孔成形部との間に位置する成形ピンに樹脂が入り込むことで成形ピンにかかる樹脂圧力(成形ピンを撓ませる力)を軽減することができる。これにより成形ピンの、特に光ファイバ孔成形部や挿入孔成形部の形成精度が向上され、フェルールの成形時に生じていた光ファイバ孔の孔曲がりを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態(1)の多心光コネクタの外観図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】実施の形態(1)の多心光コネクタ製造用金型の分解斜視図である。
【図6】実施の形態(1)の多心光コネクタ製造用金型の要部断面図である。
【図7】図6の成形ピンをD方向から見た要部拡大図である。
【図8】図7の成形ピンに樹脂を流した時の要部拡大図である。
【図9】図8のE−E線断面図である。
【図10】参考例の多心光コネクタの断面図である。
【図11】参考例の多心光コネクタ製造用金型の成形ピンに樹脂を流した時の要部拡大図である。
【符号の説明】
9 光ファイバ
91 テープ心線
1 多心光コネクタ
2 フェルール
20 受容口
21 接続面
22 ガイド孔
23 内部空間
24 挿入溝
25 外部
26 挿入面
3 支持部
40 挿入孔
41 光ファイバ孔
42 光ファイバ促進孔
420 平面部
422 隙間
423 テーパー部
424 内周面
Rf 挿入孔のピッチ
rf 列方向の幅
6 開口部
7 多心光コネクタ製造用金型
70 上金型部材
71 下金型部材
710 突起部
711a〜711h V溝
712 V溝
72 スライダー部材
74 ガイド孔用成形ピン
8a〜8h 成形ピン
80 挿入孔成形部
81 光ファイバ孔成形部
82 隙間促進成形部
820 平面部
821 案内部
822,824 隙間
823 テーパー部
Rk 挿入孔成形部の径
rk 列方向の幅

Claims (3)

  1. 光ファイバを受容するフェルールの内部には複数の光ファイバを挿入する挿入孔を有し、挿入された光ファイバを支持する光ファイバ孔が前記挿入孔と連通して設けられ、前記挿入孔と前記光ファイバ孔との間の内周面には前記挿入孔から前記光ファイバ孔に亘って光ファイバの挿入を促進する光ファイバ促進孔を有するフェルールを備え、
    前記光ファイバ促進孔には平面部が設けられ、該平面部は挿入孔側の孔から光ファイバ孔側の孔までの間の円孔両側の一部を切欠きしたような形状となることを特徴とする多心光コネクタ。
  2. 請求項1記載の多心光コネクタにおいて、光ファイバ促進孔にはテーパー部が設けられることを特徴とする多心光コネクタ。
  3. 光ファイバを挿入する挿入孔を成形するための挿入孔成形部と、挿入された光ファイバを支持する光ファイバ孔を前記挿入孔と連通して成形するための光ファイバ孔成形部とが備えられる成形ピンを密着並列させてなる多心光コネクタ製造用金型において、前記挿入孔成形部から前記光ファイバ孔成形部との間に位置する成形ピンの周面に隙間促進成形部を設け、
    隙間促進成形部は、前記挿入孔成形部から前記光ファイバ孔成形部との間に位置する成形ピンの周面の一部を切欠し、両側を平面部とすることで成形されることを特徴とする多心光コネクタ製造用金型。
JP2003008031A 2003-01-16 2003-01-16 多心光コネクタ及び多心光コネクタ製造用金型 Expired - Lifetime JP4309667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003008031A JP4309667B2 (ja) 2003-01-16 2003-01-16 多心光コネクタ及び多心光コネクタ製造用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003008031A JP4309667B2 (ja) 2003-01-16 2003-01-16 多心光コネクタ及び多心光コネクタ製造用金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004219797A JP2004219797A (ja) 2004-08-05
JP4309667B2 true JP4309667B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=32897952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003008031A Expired - Lifetime JP4309667B2 (ja) 2003-01-16 2003-01-16 多心光コネクタ及び多心光コネクタ製造用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4309667B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9297963B2 (en) * 2014-02-28 2016-03-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical connector ferrule
US20230273378A1 (en) * 2020-11-24 2023-08-31 Fujikura Ltd. Ferrule for optical connector

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004219797A (ja) 2004-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7410303B2 (en) Method and metal mold for manufacturing optical connector ferrule, optical connector ferrule manufactured by using the method, and optical connector and optical wiring system using the ferrule
JP6404812B2 (ja) 光ファイバコネクタ用の高密度多ファイバフェルール
JP5995729B2 (ja) 光コネクタ用フェルール
JP2002303761A (ja) 多心光コネクタ用フェルールと多心光コネクタの製造方法
US20230036226A1 (en) Optical connector ferrule and optical connector
JP4309667B2 (ja) 多心光コネクタ及び多心光コネクタ製造用金型
JP5203001B2 (ja) 光コネクタ用フェルールおよびその製造方法
JP4017180B2 (ja) 多心光コネクタ
JP4094907B2 (ja) 多心光コネクタ
JP2001318276A (ja) 多心光コネクタ用のフェルールを成形するための金型
JPH09304658A (ja) 光コネクタ
JP3794550B2 (ja) 多心光コネクタ用フェルールの製造方法
JP2001066463A (ja) 光コネクタ、光コネクタのフェルールを成形するための金型およびその製造方法
US20240103234A1 (en) Ferrule of optical cable with multi cores
JP2635189B2 (ja) 多心光コネクタの製造方法
JP3786884B2 (ja) 光コネクタ用フェルール、光コネクタおよび光コネクタ組立方法
JP2002023018A (ja) 光コネクタ用フェルール、光コネクタ及び光コネクタの製造方法
JP7388368B2 (ja) フェルール及び光コネクタ
JP3902021B2 (ja) 光コネクタ用フェルールおよび光コネクタ
JPH0573001B2 (ja)
JP3813487B2 (ja) 光コネクタ用フェルール及び光コネクタ接続構造
JP3952588B2 (ja) フェルールの製造方法
JP2003241019A (ja) 光コネクタを成形するための金型の製造方法
JP2007212600A (ja) 光コネクタ用成形金型及びこれにより製造された光コネクタ用フェルール
JPH0588046A (ja) 光コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4309667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term