JP4307909B2 - 索道の走行機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、索道の搬器に具えられ、索道線路に張り渡された2本の支索上を転走して走行するための走行機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より索道の方式として、両端の停留場間に張り渡した静止索である2本の支索に搬器を懸垂し、この搬器を両停留場間に循環して張り渡した動索であるえい索および平衡索に連結し、該えい索を駆動することにより前記支索に沿って搬器の運行を行う方式の索道がある。このような方式の索道の代表例としては交走式索道がある。ここでは交走式索道を例に従来の技術を説明する。
【0003】
通常、交走式索道では2台の搬器が用いられ、この2台の搬器が平行して相互に行き違いになるように線路が構成されており、線路中には地形にあわせて支柱を立設し前記支索、えい索及び平衡索を支承するようにしている。
【0004】
図8は交走式索道の搬器を進行方向正面から見た図である。搬器1は、客車2、懸垂機3、及び走行機4で構成されている。客車2は懸垂機3に懸垂されており、懸垂機3は走行機4に搬器1の進行方向に対して揺動可能に取り付けられている。走行機4には複数の走行輪7が枢着されており、該走行輪7が平行に張り渡された2本の支索5、5に導かれて転動するようにしている。このように構成された搬器1は、走行機4に連結したえい索6に牽引されて線路を走行する。
【0005】
上述した交走式索道において上記搬器1は、搬器1に搭乗する乗客の偏荷重や横風による動揺等があるために、走行機4により2本の支索5,5に作用する荷重は左右均等ではない場合がある。搬器1が線路中の支柱以外の場所に位置している場合には、このような作用荷重の不一致は各支索5、5が撓み搬器1が傾くことにより吸収される。しかしながら、このように傾いた状態で支柱を通過する場合には、支柱上では支索5,5が固定されているため、傾いた搬器1は強制的に垂直となるよう引き起こされる現象が生じ、このため客車2には急激な横揺れが生じ乗り心地の悪いものとなる。また、この傾向は搬器1の運行速度が増加することによりさらに顕著になる。
【0006】
このようなことを解決するために、従来、特許文献1で示された技術が知られている。この文献で示されているのは以下の如き構成である。
【0007】
まず、懸垂機の頭部を下方に向けて二叉状に形成し、それぞれの頭部には左右2個の突起を形成している。一方、走行機側には走行機本体の平衡軸に回転可能に支承用ブロックを枢着しており、この支承用ブロックには前記懸垂機頭部の突起と嵌合する切欠部を形成し、前記懸垂機頭部と嵌合連結している。このように構成した懸垂機と走行機は、搬器の急激な横揺れに対し前記2個の突起のうちの一方が支承ブロックから浮き上がることにより横揺れの緩衝を図っている。
【0008】
【特許文献1】
実公昭38−27620号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような支索上を走行する方式の索道に使用される搬器は大型であるため、走行機と懸垂機の連結部には多大な荷重が作用しており、上記技術のように構成した場合には、短時間ではあっても片方の突起で荷重を支持しなければならず、十分な強度を保つためには部材が大型になるという欠点がある。また、懸垂機頭部及び前記支承用ブロックには複雑な加工を要するためコスト高となる。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑み、簡単な構成であって、したがって、コストを軽減でき、かつ、支柱を通過時の乗り心地が向上する索道の走行機を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明は、2本の支索に懸垂された搬器をえい索で牽引して運行を行う索道において、前記支索上を転走するための複数の走行ローラーを具えた走行機であって、該走行機は懸垂機を枢支するメインフレームと、該メインフレームの両端部において複数のビームを介して左右のローラ列を支持するための平衡ピンとを具え、前記メインフレームには左右方向に貫通してボス部が形成されており、該ボス部は緩衝器が嵌着しており、該緩衝器は円筒状の緩衝ゴムの内面及び外面にそれぞれ金属製の内筒及び外筒を嵌合して構成され、該内筒は該メインフレームの幅よりやや長く形成され、該外筒は該メインフレームの幅よりやや短く形成されおり、該ボス部の内面には該外筒の幅よりやや幅広の位置に溝が形成されており、該溝に係止リングが係合して該外筒の両端を固定して該緩衝器は該ボス部に固定していて、前記平衡ピンは該緩衝器にすべり軸受を介して嵌挿されて前記緩衝ゴムを介してメインフレームに装着されたことを特徴としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。図2は索道走行機の正面図、図3は索道走行機の側面図、図4は索道走行機の平面図である。
【0013】
図において、懸垂機3の下方には客車(図示せず)を懸垂しており、懸垂機3の上部は懸垂ピン10により走行機4のメインフレーム11に揺動自在に枢着されている。ここで、走行機4は懸垂ピン10の位置を中心として搬器進行方向に対して前後対称に構成されているため、図では一方の構成を一部省略して記載している。
【0014】
前記メインフレーム11は搬器進行方向に長尺状の形体であって、両端部付近には平面視左右に延出して平衡ピン12を具えており、該平衡ピン12の延出部には平衡ビーム13を回動可能に枢着している。
【0015】
次に、該平衡ビーム13の一端部付近には2輪ビームピン14を平面視左右に延出して具え、また他端部付近には同様に平面視左右に延出して4輪ビームピン15を具えている。ここで、前記平衡ピン12中心から2輪ビームピン14中心間の距離と、平衡ピン12中心から4輪ビームピン15中心間の距離は相違しているが、これは後述する複数の走行ローラー19,19,…の負担する輪重を均等に平衡させるためのものである。すなわち、4輪ビームピン15は後述するように走行ローラー19の4輪分の荷重を負担し、2輪ビームピン14は走行ローラー19の2輪分の荷重を負担するものであるので、各走行ローラー19の負担する輪重が均等となるように、平衡ピン12中心から2輪ビームピン14中心間の距離を平衡ピン12中心から4輪ビームピン15間の距離の2倍に定めたものである。従って、2輪ビームピン14と4輪ビームピン15が負担する走行ローラー19の輪数が同数であるならば、前記中心間距離は同一に設計されるのである。
【0016】
次に、上記4輪ビームピン15の延出部分には4輪ビーム16が回動可能に枢着され、該4輪ビーム16の両端部付近には2輪ビームピン17、17を具えている。そして、該2輪ビームピン17、17、及び、前記平衡ビーム13の一端部に具えられた2輪ビームピン14には、同一に構成した2輪ビーム18、18,18が回動可能に枢着されており、これら各2輪ビーム18両端部には走行ローラー19、19がローラーピン20、20により回転可能に枢着されている。
【0017】
このようにして、これら各走行ローラー19、19、…は、平面視左右2列の一直線上に等間隔に配置されて走行ローラー列21,22を構成し、索道線路中に張り渡された2条の支索5、5に沿って走行する。
【0018】
次に、前記メインフレーム11と平衡ビーム13の取り付け関係を説明する。図1は、図3におけるA−A矢視断面図である。メインフレーム11には左右方向に貫通してボス部23が形成されており、該ボス部23には緩衝器24が嵌着されている。
【0019】
該緩衝器24は、ゴム材質の緩衝ゴム27の内面および外面にそれぞれ金属製の内筒26および外筒25を嵌合したもので加硫接着等により一体化しており、内筒26はメインフレーム11の幅よりやや長く形成し、また、外筒25はメインフレーム11の幅よりやや短く形成している。
【0020】
ボス部23の内面には前記外筒25の幅よりやや幅広の位置に溝が形成されており、この溝に係止リング28が係合して外筒25の両端を固定し、このようにして緩衝器24はボス部23に固定されている。
【0021】
次に、上記緩衝器24にはすべり軸受29,29を介して平衡ピン12が嵌挿されている。該平衡ピン12の両端部には平衡ビーム13のボス部30が嵌合し、さらにボス部30の端部においてコッター31、31により平衡ピン12は固定されている。このようにして、平衡ビーム13はメインフレーム11に回動可能に枢支されている。
【0022】
上記構成において、搬器が索道線路を走行する時の状態を説明する。まず、索道線路中の支柱位置以外を搬器が走行している場合であって、乗客の偏荷重や横風等が作用して搬器が左右に傾いた場合には、図5に示すように支索5,5が撓むことにより左右のローラー列21,22に負荷される荷重を平衡し、客車ないし走行機4全体が傾いて走行する。このときのメインフレーム11ボス部23に装着した緩衝器24の状態は図1に示した状態である。
【0023】
次に、上記のように傾いた状態の搬器が支柱に進入すると、図6に示すように支索5,5は支柱32に固定されているため、左右の走行ローラー列21,22は水平に戻される。このため傾いた搬器全体は垂直となるように動作させられるのであるが、このときに、緩衝器24は一時的に図7に示す如く緩衝ゴム27が変形して急激な横揺れを緩衝するのである。該緩衝ゴム27はこの後復元して図1の状態に再び戻る。
【0024】
以上の説明では、走行機4の前後方向片側の構成を説明した。前述したように走行機4は懸垂ピン10位置を中心として前後に対称の構成であり、上記の構成はメインフレーム11の両端部におけるものである。したがって、走行機4が支柱32に進入する場合には、まず先に進入した側で上記のような緩衝作用を生じ、次いで後続の側で上記緩衝作用を生ずるものである。
【0025】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、走行機の前後両端のボス部では、平衡ピンとの間に緩衝ゴムを介在させてこれを支持しており、懸垂機を挟んで前後のローラ列はそれぞれ独立して支索位置の変化に追従でき、支柱通過時の横揺れをスムーズに緩衝して乗り心地が向上するという効果を奏する。また、シンプルな構成であるため加工や組み付けが容易であり、軽量化および製造コストの低減化を図れるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図3におけるA−A矢視図。
【図2】 索道走行機の正面図。
【図3】 索道走行機の側面図。
【図4】索道走行機の平面図。
【図5】走行機の走行状態を示す正面図。
【図6】支柱上での走行機の走行状態を示す正面図。
【図7】 図3におけるA−A矢視図。
【図8】 索道搬器の正面図。
【符号の説明】
1 搬器
2 客車
3 懸垂機
4 走行機
5 支索
6 えい索
7 走行輪
10 懸垂ピン
11 メインフレーム
12 平衡ピン
13 平衡ビーム
14 2輪ビームピン
15 4輪ビームピン
16 4輪ビーム
17 2輪ビームピン
18 2輪ビーム
19 走行ローラー
20 ローラーピン
21 走行ローラー列
22 走行ローラー列
23 ボス部
24 緩衝器
25 外筒
26 内筒
27 緩衝ゴム
28 係止リング
29 すべり軸受
30 ボス部
31 コッター
32 支柱

Claims (1)

  1. 2本の支索に懸垂された搬器をえい索で牽引して運行を行う索道において、前記支索上を転走するための複数の走行ローラーを具えた走行機であって、該走行機は懸垂機を枢支するメインフレームと、該メインフレームの両端部において複数のビームを介して左右のローラ列を支持するための平衡ピンとを具え、前記メインフレームには左右方向に貫通してボス部が形成されており、該ボス部は緩衝器が嵌着しており、該緩衝器は円筒状の緩衝ゴムの内面及び外面にそれぞれ金属製の内筒及び外筒を嵌合して構成され、該内筒は該メインフレームの幅よりやや長く形成され、該外筒は該メインフレームの幅よりやや短く形成されおり、該ボス部の内面には該外筒の幅よりやや幅広の位置に溝が形成されており、該溝に係止リングが係合して該外筒の両端を固定して該緩衝器は該ボス部に固定していて、前記平衡ピンは該緩衝器にすべり軸受を介して嵌挿されて前記緩衝ゴムを介してメインフレームに装着されたことを特徴とする索道の走行機。
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