JP4306108B2 - ハイブリッド車用駆動装置 - Google Patents

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    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/021Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type three chamber system, i.e. comprising a separated, closed chamber specially adapted for actuating a lock-up clutch
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    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンとモータとを連結して動力源としたパラレルタイプのハイブリット車輌における駆動装置に係り、詳しくは自動変速機にモータを付設したハイブリット車用駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジン及びモータ・ジェネレータの両方を自動変速機に付設して、発進時や加速時等においてはエンジン及びモータ・ジェネレータの両方の駆動力を自動変速機に伝え、また降坂路走行時や制動時においてはモータ・ジェネレータをジェネレータとして機能させてエンジンブレーキ効果を補い、また制動エネルギを回生して燃費を向上すると共に排気ガス排出量を低減させるようにしたパラレルハイブリット車用駆動装置が提案されている。
【0003】
このような駆動装置のなかには、例えば米国特許第5,789,823号公報で開示されているように、トルクコンバータの径方向外側にモータ・ジェネレータを配置し、該トルクコンバータに形成された小径部にモータ・ジェネレータのロータを一体的に固着しているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記構成では、トルクコンバータの径方向外側にロータが固着している為、トルクコンバータが遠心油圧やチャージ等により、変形した際にロータの位置が動いてしまい、径方向に動くとステータと干渉してしまう恐れがある。そのため、ステータとロータの干渉を防ぐ為には、トルクコンバータの変形を見込んでロータとスータの間隔を決めなければならない。しかし、ステータとロータの間隔が大きくなると、モータの効率力低下する。さらに、軸方向に動くとステータとロータの軸方向位置がずれてしまい、モータの効率が低下する。さらに、トルクコンバータは発熱が大きい為、トルクコンバータとロータが一体に構成されていると、トルクコンバータからが伝わり磁石が減磁してしまう。さらに、ロックアップクラッチとロータの位置が近いと、磁石から出る磁束によりロックアップクラッチに鉄粉などのごみがたまり、ロックアップクラッチの作動を妨げてしまう。
【0005】
そこで、本発明は、駆動装置の軸方向寸法を短縮しつつ、モータの効率を低下させることのないハイブリッド車用駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、図4乃至図8に示すように、ステータ(42)及びロータ(43)からなるモータ(6)と、流体伝動装置(5)を有する自動変速機(D)と、前記モータ(6)を収納するケース(15)と、を備え、
エンジン(13)及び前記モータ(6)からの駆動力が前記流体伝動装置(5)の入力部材(30a)に伝達されてなるハイブリッド車用駆動装置において、
前記流体伝動装置(5)は、タービンランナ(16)及びロックアップクラッチ(3)を覆うと共に、ポンプインペラ(17)に連結された前記入力部材としてのフロントカバー(30)と、該フロントカバー及び前記ポンプインペラ(17)により形成され、油圧が供給されるコンバータ室(B)と、を備え、
前記フロントカバー(30)は、半径方向内径側にて径方向に延びる内径部分(30a)と、該内径部分の外縁部に連設されて軸方向に延びる中間部分(30b)と、該中間部分に連設されて前記タービンランナの外形に沿うように形成された外径部分(30c)と、を有し、
前記ロックアップクラッチ(3)は、前記フロントカバーの前記中間部分(30b)の内径側に配置され、
前記ロータ(43)は、前記フロントカバーの前記中間部分(30b)及び前記ロックアップクラッチ(37)と軸方向に少なくとも一部がオーバラップする位置における前記流体伝動装置(5)の外径側にて、前記フロントカバーの前記中間部分(30b)との間に径方向に所定の空隙(C)を存して配置され、
前記ロータ(43)は、前記流体伝動装置(5)、前記ケース(15)及び前記エンジン(13)の出力軸(52)の内の前記ケース単独以外の1個又は2個の組合せにて支持される、
ことを特徴とするハイブリッド車用駆動装置にある。
【0007】
請求項2に係る本発明は、図4に示すように、前記ロータ(43)は、前記エンジン(13)の出力軸(52)と前記流体伝動装置(5)の入力部材(30a)とにより支持される、
ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0008】
請求項3に係る本発明は、図5に示すように、前記ロータ(43)は、前記流体伝動装置(5)の入力部材(30a)に固定して支持されてなる、
ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0009】
請求項4に係る本発明は、図6に示すように、前記ロータ(43)は、前記エンジン(13)の出力軸(52)に固定して支持されてなる、
ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0010】
請求項5に係る本発明は、図7に示すように、前記ロータ(43)は、前記ケース(15)と前記流体伝動装置(5)の入力部材(30a)とにより支持される、
ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0011】
請求項6に係る本発明は、図8に示すように、前記ロータ(43)は、前記ケース(15)と前記エンジン(13)の出力軸(52)とにより支持される、
ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0012】
請求項7に係る本発明は、前記ロータ(43)が、その回転中心に軸部(45a)を有し、かつ、
該ロータ(43)の軸部(45a)が、軸方向に幅狭の領域(46)にて前記エンジンの出力軸(52)に接触されることに基づき、該出力軸(52)によって相対移動自在に支持される、
ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリット車用駆動装置にある。
【0013】
請求項8に係る本発明は、前記エンジンの出力軸(52)の端面に凹部(52a)が形成され、
前記ロータ(43)の軸部(45a)の外周面には、軸方向に幅狭の領域に環状の突条部(46)が形成され、かつ、
前記ロータ(43)の軸部(45a)が、前記凹部(52a)に挿入されて前記突条部(46)が前記出力軸(52)に接触されることに基づき、該出力軸(52)によって支持されてなる、
ことを特徴とする請求項7に記載のハイブリット車用駆動装置にある。
【0014】
請求項9に係る本発明は、前記流体伝動装置(5)が、タービンランナ(16)を覆うと共に、ポンプインペラ(17)に連結された前記入力部材(30a)としてのフロントカバー(30)を有し、
前記ロータ(43)が、前記フロントカバー(30)における該ロータ(43)に対向する部分(30a)であって、該カバー(30)の外径側で支持される、
ことを特徴とする請求項2、7又は8に記載のハイブリット車用駆動装置にある。
【0015】
請求項10に係る本発明は、前記流体伝動装置(5)がその回転中心にセンタピース(31)を有し、かつ、
該センタピース(31)によって前記ロータ(43)のセンタリングが行われる、
ことを特徴とする請求項9に記載のハイブリット車用駆動装置にある。
【0016】
請求項11に係る本発明は、前記エンジンの出力軸(52)と前記ロータ(43)との間に駆動力を伝達するためのフレックスプレート(51,55)が設けられ、かつ、
該フレックスプレート(51,55)の一部を前記モータのステータ(42)の外径側に延出し、
前記モータのロータ(43)の位相を検出するセンサ(47)を、該モータ(6)の外径側に配置して前記フレックスプレート(51,55)の延出部(51a,51b)を検出してなる、
ことを特徴とする請求項2、7、8、9又は10に記載のハイブリット車用駆動装置にある。
【0017】
請求項12に係る本発明は(例えば図3参照)、前記エンジンの出力軸(52)の端部分が軸受部(60)により回転自在に支持されていると共に、該出力軸の端面に凹部(52a)が形成され、
前記ロータ(43)が、その回転中心に軸部(45a)を有すると共に、該軸部が、前記凹部(52a)に挿入されて前記出力軸に支持され、
前記ロータの軸部が支持されている部分(46)が、前記軸受部(60)と少なくとも一部分が軸方向でオーバラップするように配置される、
ことを特徴とする請求項2、7、8、9、10又は11に記載のハイブリット車用駆動装置にある。
【0018】
請求項13に係る本発明は、前記エンジン出力軸(52)と前記流体伝動装置(5)の入力部材(30a)とが、互に相対移動自在に支持されると共に、軸方向移動自在に連結される、
ことを特徴とする請求項3記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0019】
請求項14に係る本発明は、前記エンジン出力軸(52)と前記流体伝動装置(5)の入力部材(30a)とが、互に相対移動自在に支持されると共に、軸方向移動自在に連結される、
ことを特徴とする請求項4記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0020】
請求項15に係る本発明は、前記ロータ(43)と前記流体伝動装置(5)の入力部材(30a)とが、一体に固定されて、前記ケース(15)に回転自在に支持されると共に、前記エンジン(13)の出力軸(52)に軸方向移動自在に連結される、
ことを特徴とする請求項5記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0021】
請求項16に係る本発明は、前記ロータ(43)と前記エンジン(13)の出力軸(52)とが、一体に固定されて、前記ケース(15)に回転自在に支持されると共に、前記流体伝動装置(5)の入力部材(30a)に軸方向移動自在に連結される、
ことを特徴とする請求項6記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0022】
請求項17に係る本発明は、前記流体伝動装置(5)は、タービンランナ(16)を覆うと共に、ポンプインぺラ(17)に連結された前記入力部材(30a)としてのフロントカバー(30)を有し、
該フロントカバー(30)は、軸方向に延びる平坦部(30b)を有し、該平坦部(30b)の外径側に、前記ロータ(43)が前記所定の空隙(C)を存して配置される、
ことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0023】
請求項18に係る本発明は、前記所定の空隙(C)が、0.8〜3.5[mm]の範囲である、
ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0024】
請求項19に係る本発明は、前記流体駆動装置(5)は、多板のクラッチからなり、前記入力部材(30a)と前記タービンを連結するロックアップクラッチ(3)を有し、
前記フロントカバー(30)の前記平坦部(30b)の内径側に前記ロックアップクラッチ(3)を配置してなる、
ことを特徴とする請求項17記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0025】
【発明の作用】
モータ(6)は、流体伝動装置(5)と軸方向に少なくとも一部がオーバラップする位置に配置される。また、流体伝動装置(5)の外径側にて、ロータ(43)と該流体伝動装置(5)との間に所定の空隙(C)を存して配置されるので、流体伝動装置(5)が遠心油圧やチャージ等により変形しても、ロータ(43)の位置が動くことはない。
【0026】
なお、上記カッコ内の符号は、図面を対照するためのものであるが、本発明の構成に何等影響を与えるものではない。また、本発明において、モータとは、電気エネルギを回転運動に変換する、いわゆる狭義のモータに限らず、回転運動を電気エネルギに変換する、いわゆるジェネレータをも含む概念であり、またエンジンとは、燃料を燃焼したエネルギを回転運動に変換するものを意味し、ガソリンエンジン、ディーゼル等を含み、更に軸受部は、ローラベアリング等の転がり軸受に限らず、メタル軸受、ジャーナル軸受、静圧軸受等のすべり軸受及び含油軸受、気体軸受等のあらゆる軸支持部を含むものである。
【0027】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によると、モータは、流体伝動装置と軸方向に少なくとも一部がオーバラップする位置配置されるので、駆動装置の軸方向寸法が短縮された。また、流体伝動装置の外径側にて、ロータと該流体伝動装置との間に所定の空隙を存して配置されるので、流体伝動装置が遠心油圧やチャージ等により変形しても、ロータの位置が動くことはない。よって、ロータが径方向に動いてステータと干渉してしまうような不都合は生じない。また、ロータとステータとの干渉が生じないので、ステータとロータの間隔を大き目に確保する必要は無く、モータの効率力低下は無い。さらに、流体伝動装置からの熱がロータに伝わりにくく、磁石が減磁することがない。
【0028】
請求項2に係る本発明によると、ロータは、エンジンの出力軸と流体伝動装置の入力部材とにより支持されるので、ロータの位置がズレにくく、しかもロータと流体伝動装置との間の空隙を正確に設定しやすい。
【0029】
請求項3に係る本発明によると、ロータは、流体伝動装置の入力部材に固定して支持されてなるので、ロータと流体伝動装置との間の空隙を正確に設定しやすい。
【0030】
請求項4に係る本発明によると、ロータは、エンジンの出力軸に固定して支持されてなるので、流体伝動装置が遠心油圧等により変形しても、ロータが軸方向に移動せずに済む。
【0031】
請求項5に係る本発明によると、ロータは、ケースと流体伝動装置の入力部材とにより支持されるので、ステータに対するロータのズレが一層確実に防止される。
【0032】
請求項6に係る本発明によると、ロータは、ケースとエンジンの出力軸とにより支持されるので、ステータに対するロータのズレは軸方向及び径方向どちらも確実に防止される。
【0033】
請求項7に係る本発明によると、前記ロータの軸部は、軸方向に幅狭の領域にて前記エンジンの出力軸に接触されることに基づき、該出力軸によって相対移動自在に支持されている。したがって、エンジンの爆発振動がロータに伝達されることを低減でき、それに伴ってロータとステータとの間のギャップを小さくでき、モータとしての効率を高めることができる。
【0034】
請求項8に係る本発明によると、前記エンジンの出力軸の端面に凹部が形成され、前記ロータの軸部の外周面には、軸方向に幅狭の領域に環状の突条部が形成され、かつ、前記ロータの軸部が、前記凹部に挿入されて前記突条部が前記出力軸に接触されることに基づき、該出力軸によって支持されている。したがって、エンジンの爆発振動がロータに伝達されることを低減してモータとしての効率を高めることができる。
【0035】
請求項9に係る本発明によると、前記ロータは、前記フロントカバーにおける該ロータに対向する部分であって該カバーの外径側で支持されているが、油圧によるカバーの変形の度合いが回転中心部分(内径側)よりも外径側の方が小さいことから、油圧によって仮にカバーが変形した場合でもロータのセンタリング精度が悪化してしまうことを防止できる。
【0036】
請求項10に係る本発明によると、ロータのセンタリング精度を高めることができる。
【0037】
請求項11に係る本発明によると、前記モータのロータの位相を検出するセンサは該モータの外径側に配置されてフレックスプレートの延出部を検出するため、該センサをモータハウジング等の固定部材の先端部によって直接支持すれば足り、装置の軸方向寸法を短くできる。また、前記フレックスプレートを利用して前記モータのロータの位相を検出することにより、新たな被検出用の部材を設ける必要がなく位相検出が可能となる。
【0038】
請求項12に係る本発明によると、ロータがエンジン出力軸に支持される部分とオーバラップして該エンジン出力軸が軸受部にて支持されているので、ロータを支持することによるエンジン出力軸に作用する力を、エンジン出力軸を支持する軸受部にて直接的に受けることができ、ロータがエンジン出力軸に与える影響を小さくすることができ、またエンジンの爆発振動によるエンジン出力軸の偏心回転も、エンジン出力軸の上記ロータを支持する部分は上記軸受部による支持によりぶれが小さいので、ロータに影響を与えることが少なく、ロータを高い精度で支持することができる。
【0039】
請求項13及び14に係る本発明によると、エンジン出力軸と流体伝動装置の入力部材とが、互に相対移動自在に支持されると共に、軸方向移動自在に連結されることより、流体伝動装置が遠心油圧等により変形してもロータ側はその影響を受けずに済む。
【0040】
請求項15に係る本発明によると、ロータと流体伝動装置の入力部材とが、一体に固定されて、ケースに回転自在に支持されると共に、前記エンジンの出力軸に軸方向移動自在に連結されることより、ステータに対するロータのズレが防止される。
【0041】
請求項16に係る本発明によると、ロータとエンジンの出力軸とが、一体に固定されて、ケースに回転自在に支持されると共に、流体伝動装置の入力部材に軸方向移動自在に連結されることより、ステータに対するロータのズレが防止される。
【0042】
請求項17に係る本発明によると、フロントカバーは、軸方向に延びる平坦部を有し、該平坦部の外径側に、前記ロータが前記所定の空隙を存して配置されることより、駆動装置全体の軸方向寸法が小さくなる。
【0043】
請求項18に係る本発明によると、所定の空隙が、0.8〜3.5[mm]の範囲であるので、流体伝動装置内のロータに接近した位置に、該ロータの磁石から出る磁束により鉄粉などのごみがたまるようなことが防止される。
【0044】
請求項19に係る本発明によると、フロントカバーの平坦部の内径側にロックアップクラッチを配置しているが、前記所定の空隙により、ロータの磁石から出る磁束によりロックアップクラッチに鉄粉などのごみがたまるようなことが防止される。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
【0046】
図1は、本発明に係るハイブリット車用駆動装置の構造の一例を示す断面図であり、図2は、上記ハイブリット車用駆動装置の主要部を示す図である。
【0047】
図に示すハイブリット車用駆動装置1は、従来からある自動変速機A/Tのトルクコンバータ部分にモータ・ジェネレータ6を付設したものであって、ガソリンエンジン等の内燃エンジン13と、モータハウジング15に収納されているブラシレスDCモータ等からなるモータ・ジェネレータ(モータ)6と、これらのエンジン13及びモータ・ジェネレータ6からの駆動力が伝達される自動変速機D1 と、を備えている。すなわち、本発明に係るハイブリット車用駆動装置1は、エンジン側から、モータ・ジェネレータ6及び自動変速機D1 が順次配置されている。
【0048】
ところで、内燃エンジン13からモータ・ジェネレータ6へはクランク軸(出力軸)52が延設されており、そのクランク軸52の先端部分には可撓性のドライブプレート55がボルト53によって固定されている。また、このドライブプレート55に対向する位置には可撓性のインプットプレート51が、互いの先端部をボルト56により固定・連結された状態で配置されており、これらのプレート51,55によってフレックスプレートが構成されている。なお、内燃エンジン13のクランク軸52の端面には孔部(凹部)52aが穿設されている(詳細は後述)。
【0049】
一方、モータ・ジェネレータ6はステータ42とロータ43とを有している。このうちのロータ43は、永久磁石が埋め込まれた多数の積層板43aと、これらの積層板43aを固定・支持する支持板45と、によって構成されている。この支持板45は、その回転中心に配置された筒状の軸部45aと、該軸部45aに連設されて前記ドライブプレート55に沿うように配置された円板部45bと、円板部45bの外縁部に連設された筒状の保持部45cと、からなり、保持部45cには上述した積層板43aが軸方向に並べた状態で保持されている。また、図2に詳示するように、軸部45aの先端部外周面には、軸方向に幅狭の領域(すなわち、軸部45aの外周面の帯状領域であって軸方向の幅が狭い領域)に環状の突条部46が形成されている。この軸部45aは、クランク軸52の孔部52aに挿入されて前記突条部46が前記クランク軸52の孔部内面に接触されることに基づき、該クランク軸52によって相対移動自在に支持されることとなる。したがって、ハウジングの位置合わせを適切に行うことにより、軸部45aのセンタリングを行うことができる。
【0050】
なお、図1及び図2では、孔部52aがクランク軸52の側に形成されると共にロータの軸部45aが該孔部52aに挿入されているが、もちろんこれに限る必要はなく、ロータの軸部45aが軸方向に幅狭の領域にて前記エンジンのクランク軸52に接触されることに基づき該軸部45aが該クランク軸52によって相対移動自在に支持されるのであれば、ロータの軸部45aの側に孔部を形成すると共にクランク軸52の方を該孔部に挿入するようにしてもよい。
【0051】
また一方、円板部45bには上述したインプットプレート51の内縁部がボルト54によって固定されていて、インプットプレート51及びドライブプレート55からなるフレックスプレートが内燃エンジンのクランク軸52とロータ43との間に配置されて駆動力を伝達するように構成されている。
【0052】
さらに、積層板43aに僅かの間隔を存して対向するように多数の鉄心42aがモータハウジング15に固定されており、これらの鉄心42aにはコイル42bが巻回されてステータ42が構成されている。なお、このステータ42は、車輌の最低地上高を低くしない範囲で可能な限り大きく設定されており、かつ多極化を図って所定出力が確保されている。また、ロータ43の積層板43aは、遠心力に充分耐えられる程度の強度を有している。
【0053】
ところで、上述したフレックスプレートの一部はモータ・ジェネレータ6のステータ42の外径側に延出されている。そして、このようなモータ・ジェネレータ6の外径側であって該モータ・ジェネレータ6と軸方向に重なる位置(すなわち、フレックスプレートに対向する位置)にはセンサ47が配置されていて、該センサ47によって前記フレックスプレートの延出部を検出することに基づき前記モータ・ジェネレータ6のロータ43の位相を検出するようになっている。このセンサ47は、モータハウジング15の先端(エンジン側)に外径方向に向けて配置されており、その検出部47aがモータハウジング15の外径突出部15aにて形成された凹部Dに配置されている。一方、前記ロータ円板部45bに一体に連結されているインプットプレート(フレックスプレート)51は外径方向に延出し、かつその先端にてステータコイル42bの一方の外径側を覆うように屈曲しており、かつ該外径部にて一体に溶接されたプレート51bとで、前記検出部47aにて検出される被検出部を構成している。該検出部47aは、上記ロータ43の回転位置を正確に検出して、ステータ42に流す電流のタイミングを制御するためのものである。このようなセンサ47によりロータ43の回転位置を検出して、モータ・ジェネレータ6の性能を確保することができると共に、始動時の逆回転を確実に阻止することができるものでありながら、前記センサ47を設置するための特別な軸方向スペースを必要とせず、全長が長くなることを防止できる。
【0054】
一方、上述した自動変速機D1 は、トルクコンバータ(流体伝動装置)5及び多段変速機構2によって構成されている。このうち、多段変速機構2は、ミッションケース4に収納されていて、入力軸10に同軸状に配置されている主変速機構部7、上記入力軸に平行なカウンタ軸8に同軸状に配置されている副変速機構部9、及び前輪駆動軸に同軸状に配置されたディファレンシャル装置11からなり、これらが分割可能な一体ケースに収納されたFF(フロントエンジン・フロントドライブ)タイプのものからなる。
【0055】
また、トルクコンバータ5は、図2に詳示するように、コンバータハウジング12に収納されていて、ロックアップクラッチ3、タービンランナ16、ポンプインペラ17、ステータ19、及びこれらを覆うように配置されたフロントカバー(変速機の入力部材)30を有しており、該カバー30における回転中心部分には、その外側にセンタピース31が固定され、内側にはロックアップピストンハブ33が固定されている。
【0056】
このうちのフロントカバー30は、ロータ43の円板部45bに沿うように配置された円板形状の内径部分30aと、該内径部分30aの外縁部に連設されて前記保持部45cに沿うように配置された筒状形状の中間部分30bと、該中間部分30bに連設されてタービンランナ16の外形に沿うように形成されると共にポンプインペラ17に固定された外径部分30cと、からなる。なお、上述したステータ42及びロータ43は、前記フロントカバー30の中間部分30bの外径側において略々整列する位置に配置されている。更に、中間部分30bと保持部45cとの間には所定の空隙Cが存在している。
【0057】
また、センタピース31は、ロータ43の軸部45aに軸方向に相対移動自在に挿入されていて、ロータ43をトルクコンバータ5に対してセンタリングしている。トルクコンバータ5は、遠心油圧及びチャージ圧の変化によりその外殻(フロントカバー30等)が変形し、特にその変形量は回転中心部における軸方向変形が大きく、従ってセンタピース31は軸方向に移動するが、上述したようにセンタピース31とロータ軸部45aとが相対移動自在に支持されているので、上記センタピース31の軸方向移動によっても、ロータ43の支持精度に影響を与えることがない。
【0058】
さらに、ロータ43は、フロントカバー30の内径部分30aに固設されている。すなわち、ロータ43の円板部45bが、該円板部45bに対向するフロントカバー30の内径部分30aであって、該フロントカバー30の外径側でボルト34aと、該フロントカバー30に溶接されているナット34bとによって固定されている。従って、トルクコンバータ5の変形は、上述したように、その回転方向中心部が大きく、フロントカバー30の外径側では小さくなっているので、上記フロントカバー外径側で取付けられているロータ43は、トルクコンバータ5の変形による支持精度ヘの影響は少ない。
【0059】
なお、ロックアップピストンハブ33は、図示のように筒状に形成されていて入力軸10を囲むように配置されており、ロックアップピストンハブ33と入力軸10との間にはオイルシールが配置されている。
【0060】
また、上記ロータ43は、上述したようにクランク軸52によって相対移動可能に支持されているが、軸方向に対しては、前記フレックスプレートを構成するドライブプレート55及びインプット51によりその移動が僅かになるように規制されている。
【0061】
さらに、クランク軸52とロータ軸部45aとは幅狭の突条部46においてのみ接触しているだけであるため、エンジン13の爆発振動によってクランク軸52が偏心回転したとしてもその接触位置が変動するだけであってクランク軸52の側の偏心回転がロータ軸部45aの側に伝達されることを低減できる。
【0062】
また、上述したロックアップクラッチ3は、フロントカバー30の中間部分30bの内径側に収納・配置されている。該ロックアップクラッチ3は、上記フロントカバーの内径部分30aに固定されると共に中間部分30bに沿って軸方向に延設されたドラム32を備えており、該ドラム32の内周面には軸方向にスプラインが形成されていて、該スプラインには複数の外摩擦板37が支持され、スナップリング39によって外摩擦板37の抜け止めが図られている。さらに、ドラム32の内周面とロックアップピストンハブ33の外周面との間には、密接した状態で移動可能にピストンプレート40が配置されている。また、ロックアップピストンハブ33の近傍の入力軸10にはハブ20がスプライン結合されており、このハブ20にはハブ35が支持されており、かつこれら両ハブの間にダンパスプリング38が介在して、衝撃的回転を吸収するバネダンパを構成している。そして、該ハブ35はドラム32に対向する位置まで延設されており、ドラム32に対向する面には複数の内摩擦板36がスプライン結合されている。すなわち、これらの外摩擦板37及び内摩擦板36によって多板クラッチが構成されている。
【0063】
さらに、上述したピストンプレート40にはオリフィス孔が形成されていて、該ピストンプレート40で隔てられた両油室間の油圧を絞りつつ流通可能で、その油の流れ方向を変化させることによりピストンプレート40を移動させ、ピストンプレート40の外摩擦板37への押圧力を制御し、摩擦板36,37の接続、解放又はスリップを制御できるように構成されている。
【0064】
なお、このロックアップクラッチ3は、前記トルクコンバータ5のタービンランナ16及びポンプインペラ17の外郭からなるトーラスより小径に構成されており、具体的にはトーラスの半径方向略々中央部分に上記ドラム32が位置するように配置されている。
【0065】
また、ロックアップクラッチ3は、モータ・ジェネレータ6の内側に収納可能な小径のものであるが、多板クラッチであって、モータ・ジェネレータ6及び内燃エンジン13の両方が駆動される場合にあってもそれらの駆動力を確実に入力軸10に伝達するようになっている。
【0066】
一方、タービンランナ16は、上述したハブ20に連結されて入力軸10と共に一体回転するように構成されている。
【0067】
また、ポンプインペラ17は、上述のようにフロントカバー30の外径部分30cに固定されており、他方の基部にはハブ17aが固定されている。
【0068】
さらに、このハブ17aと入力軸10との間には入力軸10を囲むようにスリーブ27が配置されており、該スリーブ27の先端部にはワンウェイクラッチ26のインナケージが固定されている。そして、このワンウェイクラッチ26は前記ステータ19に連結されている。
【0069】
また一方、トルクコンバータ5の左方であって多段変速機構2との間にはオイルポンプ22が配設されており、そのポンプケース22aの内周面にはブッシュ23を介して上述したハブ17aが回転自在に支持されている。つまり、上述したロータ43の円板部45bは、ボルト34aとナット34b、フロントカバー30、及びハブ17aを介してポンプケース22aに支持されることとなるが、ロータ43を支持する2つの箇所(すなわち、クランク軸52による支持箇所と、ポンプケース22aによる支持箇所)の間のスパンを広く取ることができる。このため、クランク軸52が上述のように偏心回転した場合であっても、ロータの円板部45bの振れ角は小さく済み、その結果、ロータ43とステータ42との間のギャップを小さくでき、モータ・ジェネレータとしての効率を高めることができる。なお、ポンプケース22aとハブ17aとの間にはオイルシール25が配設されている。また、上述したスリーブ27はオイルポンプ22から延設されている。
【0070】
図3は、一部変更した実施の形態を示すものである。なお、先の実施の形態と同様な部分は、同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態によるエンジンクランク軸52は、その端面に先の実施の形態のものより深い孔部(凹部)52aが形成されていると共に、その端部分外周がメタル軸受等の軸受部60を介してエンジン本体13aに回転自在に支持されている。
【0071】
また、ロータの軸部、すなわち支持板45の回転中心に形成された軸部45aは、エンジン側に向って突出している。該軸部45aの突出部分は中実状に形成されており、かつその先端部分外周面には、軸方向に幅狭の領域に環状の突条部46が形成されている。そして、先の実施の形態より長い上記ロータ軸部45aは、前記クランク軸孔部52aに挿入され、その突条部46が該孔部52a内面に接触して支持部分を構成している。
【0072】
該支持部分、即ちロータ軸部45aがエンジンクランク軸52に支持される突条部46は、該クランク軸52の軸受部60と少なくともその一部が軸方向にオーバラップするように配置されている。
【0073】
上記ロータ軸部45aのクランク軸による支持部分46を該クランク軸の軸受部60の近傍に配置することにより、モータ・ジェネレータ6のロータ質量アップによる影響は、クランク軸を介して直接的に軸受部60にて支持されることにより、クランク軸に与えることはなく、すなわちロータ43を支持することによるエンジンクランク軸に作用する力は、上記軸受部60にて直接的に支持されることにより、ロータがクランク軸に与える影響は小さい。また、エンジンの爆発振動によるクランク軸52の偏心回転は、ロータ軸部を支持しているクランク軸部分は軸受部60にて支持されていることによりぶれないため、ロータ43に伝わることはない。
【0074】
なお、図3中、61は、モータ・ジェネレータ6からの漏洩磁束を遮蔽する遮蔽板であり、該遮蔽板61は、一端をステータ鉄心42aに接触して固定され、該ステータ鉄心から、ステータコイル42bの径方向外周面を前記ステータ鉄心と反対方向に軸方向に延び、更にステータコイルに沿ってロータ43の側方部分まで径方向内周側に延びている。これにより、ステータコイル42bからの漏洩磁束に関し、ステータコイル42b→遮蔽板61→ステータ鉄心42aの経路で閉ループが形成され、上記漏洩磁束が他の部材に流れることを防止して、回転位置検出センサ47が、上記漏洩磁束の影響による検出精度の低下や誤作動を生ずることを防止できる。
【0075】
図4乃至図8は、ロータの支持態様のバリエーションを示すスケルトン図であり、図9は、該図4乃至図8で使用する略記号の定義を説明する図である。即ち図4乃至図8において、「■(黒四角記号)」は駆動連結され支持されることを示し、これは図9(a)に示すボルト34a(図2に対応)のように、ボルト等で止められることを意味する。また、「●(黒丸記号)」は駆動連結のみされることを示し、これは図9(b)に示すように可撓性等の軸方向移動を許容する部材と連結され、駆動力を伝達する、スプライン501で駆動力が伝達されることを意味する。また、「○(白丸記号)」は支持のみされることを示し、これは図9(c)に示す軸部45aと孔部52a(図2に対応)のように、支持のみされ、駆動力を伝達しないことを意味する。なお図4乃至図8において、図1及び図2で使用する符号と同一の符号が付された部材は、図1及び図2で使用する当該符号が付された部材と同一の部材であることを示す。
【0076】
まず図4は上述した図1及び図2に示す例のスケルトン図である。既に説明したように、ロータ43を、クランク軸52と、トルクコンバータのフロントカバーの内径部分30aとの2者により支持させている。フロントカバーの中間部分30bとロータ43との間には空隙Cが設けられている。
【0077】
図5に示すように、ロータ43をトルクコンバータのフロントカバーの内径部分30a(入力部材)に固定して支持させることが可能である。この場合もフロントカバーの中間部分30bとロータ43との間には空隙Cが設けられる。
【0078】
図6に示すように、ロータ43をクランク軸52に支持させることが可能である。クランク軸52とトルクコンバータの内径部分30a(入力部材)とは、互に相対移動自在に支持されると共に、軸方向移動自在に連結される。この場合もフロントカバーの中間部分30bとロータ43との間には空隙Cが設けられる。
【0079】
図7に示すように、ロータ43を、トルクコンバータのフロントカバーの内径部分30a(入力部材)と、モータハウジング15(ケース)との2者により支持させることが可能である。ロータ43と内径部分30aとは一体に固定され、ロータ43はモータハウジング15に対して回転自在に支持されると共に、エンジン13のクランク軸52に軸方向移動自在に連結される。この場合もフロントカバーの中間部分30bとロータ43との間には空隙Cが設けられる。なお図中の符号90はプレックスプレートである。
【0080】
図8に示すように、ロータ43を、クランク軸52と、モータハウジング15(ケース)との2者により支持させることが可能である。ロータ43とエンジン13のクランク軸52とは一体に固定され、ロータ43はモータハウジング15に回転自在に支持されると共に、トルクコンバータのフロントカバーの内径部分30a(入力部材)に軸方向移動自在に連結される。この場合もフロントカバーの中間部分30bとロータ43との間には空隙Cが設けられる。
【0081】
以上のようにロータ43は、トルクコンバータのフロントカバーの内径部分30a、モータハウジング15(ケース)及びエンジン13のクランク軸52の内の前記モータハウジング15(ケース)単独以外の1個又は2個の組合せにて支持されることが可能である。
【0082】
以下、上述した本ハイブリット車用駆動装置1の作用について説明する。
【0083】
いま、車輌が停止状態にある場合に、不図示のイグニッションスイッチをONにして運転者がアクセルペダルを踏む(低スロットル開度時)と、不図示のバッテリからモータ・ジェネレータ6へは電流が流れ、モータ・ジェネレータ6はモータとして機能する。すなわち、不図示のコントローラが、センサ47からの信号(ロータ43の位置)に基づいて適切なタイミングでステータ42のコイル42bに電流を流すと、ロータ43は、前進方向にかつ高い効率にて回転するが、その回転駆動力は、支持板45、ボルト34a及びナット34bを介してトルクコンバータ5に伝達され、このトルクコンバータ5にて所定のトルク比にて増大された上で入力軸10に伝達される。
【0084】
該車輌発進時にあっては、内燃エンジン13の燃料噴射装置は作動せずにエンジン13は停止状態にあり、モータ・ジェネレータ6からの駆動力のみによって車輌は発進する。なお、上述したように支持板45が回転されるため、インプットプレート51及びドライブプレート55を介してクランクシャフト52が回転され、その結果、ピストンはシリンダ室の空気の圧縮・解放を繰り返しながら往復運動をする。ここで、モータ・ジェネレータ6は、低回転数時に高いトルクを出力する駆動特性を有しており、トルクコンバータ5のトルク比増大及び多段変速機構2の1速段による高いトルク比が相俟って、車輌は滑らかにかつ所定のトルクにより発進・走行することとなる。
【0085】
そして、車輌が発進直後の速度が比較的小さいときであっても、加速や登坂をするためにアクセルペダルが踏まれてスロットルが一定開度以上開かれると、燃料噴射装置が作動されると共に、モータ・ジェネレータ6がスタータモータとして機能して点火プラグが点火され、内燃エンジン13が始動される。これによってクランク軸52が回転され、その回転駆動力は、ドライブプレート55及びインプットプレート51を介して支持板45に伝達される。そして、内燃エンジン13、並びにモータとして機能しているモータ・ジェネレータ6の両方の駆動力が加算されてトルクコンバータ5に伝達され、大きな駆動力にて車輌が走行される。このとき、多段変速機構2がアップシフトされて、所望の回転速度の回転が駆動車輪に伝達される。
【0086】
そして、車輌が定常の高速走行状態にある場合には、モータ・ジェネレータ6が無負荷運転(モータに生じる逆起電力により生じるトルクを相殺させるようにモータ出力を制御する)され、モータ・ジェネレータ6を空転させる。これにより、車輌は、専ら内燃エンジン13のみの駆動力によって走行することとなる。
【0087】
なお、バッテリの充電量(SOC)が少ない場合には、モータ・ジェネレータ6をジェネレータとして機能させてエネルギの回生を行う。前記内燃エンジン13による駆動状態又は内燃エンジン13にモータをアシストした駆動状態(場合によってはモータのみによる駆動状態)にあって、コンバータ圧の方向に換えることによりピストンプレート40を移動させて多板クラッチ(外摩擦板37及び内摩擦板36)を接続する。これにより、フロントカバー30に伝達されているトルクは、ドラム32、外摩擦板37、内摩擦板36、ハブ35、ダンパスプリング38及びタービンハブ20を介して、トルクコンバータの油流を介することなく直接入力軸10に伝達される。
【0088】
また、定常の低中速走行時や降坂路走行時などで内燃エンジン13の出力に余裕がある場合には、バッテリのSOCに応じて、モータ・ジェネレータ6をジェネレータとして機能させてバッテリを充電する。特に、降坂路走行時においてエンジンブレーキを必要とする場合には、前記ジェネレータとなっているモータ・ジェネレータ6の回生電力を大きくして、充分なエンジンブレーキ効果を得ることができる。また、運転者がフットブレーキを踏んで車輌を減速させようとする場合には、前記モータ・ジェネレータ6の回生電力を更に大きくして、該モータ・ジェネレータ6を回生ブレーキとして作動させ、車輌の慣性エネルギを電力として回生すると共に、摩擦ブレーキにより発生させるブレーキ力を低減して熱放散によるエネルギ消費を低減する。また、中速域においても、エンジンをより高出力、高効率な領域で運転できるように、モータ・ジェネレータ6を回生状態とし、これによりエンジン効率を向上できると共に、上記回生によるバッテリの充電に基づきモータ走行を増大することができ、エネルギ効率を向上し得る。
【0089】
そして、車輌が信号等にて停止している状態では、モータ・ジェネレータ6が停止されると共に、燃料噴射装置がOFFとなって内燃エンジンも停止される。即ち、従来のエンジンのアイドリング状態はなくなる。また、該停止状態からの車輌の発進は、前述したように、まず、モータ・ジェネレータ6のモータ駆動力により発進し、その直後の比較的低速状態で、上記モータ駆動力によりエンジンが始動され、モータ6の駆動力にてアシストすることにより、エンジンの急激な駆動力変動をなくして、滑らかに運転し、そしてエンジンブレーキ必要時及び制動停止時に、モータ・ジェネレータ6を回生ブレーキとして車輌慣性エネルギを電気エネルギとして回生する。また、エンジン低負荷、極低負荷時のようにエンジン効率の悪い領域をモータ走行する。これらが相俟って、本ハイブリット車は、省燃費及び排ガスの減少を達成し得る。
【0090】
なお、上述した実施の形態においては本発明をFFタイプの自動変速機D1 に適用した例を示したが、もちろんこれに限る必要はなく、FRタイプの自動変速機やCVTタイプの自動変速機に適用しても良い。
【0091】
次に、本実施の形態の効果について説明する。
【0092】
本実施の形態によれば、ステータ42及びロータ43からなるモータ・ジェネレータ6はトルクコンバータ5の外径側(正確には、フロントカバー30の中間部分30bの外径側)であって該トルクコンバータ5と軸方向に重なる位置に配置されているため、モータ・ジェネレータとトルクコンバータとを重ならないように配置するものに比べて軸方向寸法を短くでき、装置の小型化を図ることができる。
【0093】
また、本実施の形態によれば、ロータ43を回転支持するための固定部材が不要となり、装置の軸方向寸法を短くでき、装置の小型化を図ることができる。
【0094】
一方、前記内燃エンジン13においては、シリンダ室内の爆発によりピストンが往復動されて、その往復動によってクランク軸52が回転されるため、クランク軸52は偏心回転をし易い。しかし、該クランク軸52とロータ支持板45とは、インプットプレート51及びドライブプレート55等を介して連結されているために前記偏心回転はこれらのプレート51,55が撓むことにより吸収される。また、ロータ支持板45の軸部45aは、幅狭の環状の突条部46のみがクランク軸52に接している。したがって、これらの相乗効果によって内燃エンジン13の爆発振動がロータ支持板45に伝達されることを低減でき、それに伴ってロータ43とステータ42との間のギャップを小さくでき、モータ・ジェネレータとしての効率を高めることができる。
【0095】
特に、図3に示すように、ロータ軸部45aがエンジンクランク軸52にて支持される部分46を、該クランク軸を支持する軸受部60とオーバラップするように配置すると、ロータを支持することによりクランク軸に作用する力を上記軸受部60で直接的に支持することができ、ロータがクランク軸に与える影響を小さくすることができると共に、エンジン爆発振動によるクランク軸の偏心回転が、該クランク軸のロータ軸部を支持する部分が直接軸受部にて支持されてぶれないために、ロータに伝わることがなく、ロータの支持精度を向上して、エアギャップを小さくすることによるモータ・ジェネレータの効率アップを一層確実なものにすることができる。
【0096】
また一方、ロータ43の円板部45bは、該円板部45bに対向するフロントカバー30の内径部分30aであって、該フロントカバー30の外径側に固定されている。また、ロータ43は、軸方向に移動自在なセンタピース31によってセンタリングされている。したがって、コンバータ室Bへ供給される油圧によって仮にフロントカバー30が変形したとしても、それらの相乗効果によって、ロータ43のセンタリング精度が悪化してしまうことを防止できる。
【0097】
また、トルクコンバータ5の中間部分30bと、ロータ43の保持部45cとの間には空隙Cが存在しており、該ロータ43はトルクコンバータ5の中間部分30b以外で支持される為、トルクコンバータ5が遠心油圧等により変形しても、ロータ43の位置が動くことはない。よって、ロータ43が径方向に動いてステータ42と干渉してしまうような不都合は生じない。また、ロータ43とステータ42との干渉が生じないので、ステータ42とロータ43の間隔を大き目に確保する必要は無く、モータの効率力低下は無い。さらに、トルクコンバータ5からの熱がロータ43に伝わりにくく、磁石の機能を損なうことがない。さらに、ロックアップクラッチ3とロータ43の位置が空隙Cにより離されるので、磁石から出る磁束によりロックアップクラッチ3に鉄粉などのごみがたまるようなことは起こらず、ロックアップクラッチ3の作動を妨げることはない。
【0098】
なお上記空隙Cの寸法は0.8〜3.5[mm]であればよく、好ましくは2[mm]である。トルクコンバータ5の中間部分30bの径方向変位とは0.5〜1[mm]程度であるが、ロータ43からの磁束の影響を考慮して上記数値が設定される。
【0099】
一方、本実施の形態によれば、フロントカバー30及びポンプインペラ17の外郭により形成されるコンバータ室Bへは油圧(すなわち、チャージ圧や遠心油圧)が作用するが、フロントカバー30は、上述のように軸方向に延びる段付き状の中間部分30bを有していて堅牢な構造であることから変形しにくいものとなっている。
【0100】
また、本実施の形態によれば、ロータ43の位相を検出するセンサ47はモータ・ジェネレータ6の外径側に配置されてフレックスプレートの延出部を検出するため、センサ47はモータハウジング等の固定部材の先端部によって直接支持すれば足り、該センサ47を支持するための固定部材を前記フレックスプレートやロータ43に沿うように配置する必要がなく、装置の軸方向寸法を短くできる。また、前記フレックスプレートを利用して前記モータ・ジェネレータ6のロータ43の位相を検出することにより、新たな被検出用の部材を設ける必要がなく位相検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハイブリット車用駆動装置の構造の一例を示す断面図。
【図2】その主要部であるトルクコンバータ及びモータ・ジェネレータ部分を示す断面図。
【図3】一部変更した実施の形態によるモータ・ジェネレータ部分を示す断面図。
【図4】ロータの支持態様のバリエーションを示すスケルトン図。
【図5】ロータの支持態様のバリエーションを示すスケルトン図。
【図6】ロータの支持態様のバリエーションを示すスケルトン図。
【図7】ロータの支持態様のバリエーションを示すスケルトン図。
【図8】ロータの支持態様のバリエーションを示すスケルトン図。
【図9】図4乃至図8で使用する略記号の定義を説明する図。
【符号の説明】
1 ハイブリット車用駆動装置
2 多段変速機構
3 ロックアップクラッチ
5 流体伝動装置(トルクコンバータ)
6 モータ(モータ・ジェネレータ)
13 内燃エンジン
16 タービンランナ
17 ポンプインペラ
30 フロントカバー
31 センターピース
42 ステータ
43 ロータ
45 支持板
45a ロータの軸部
47 センサ
51 フレックスプレート(インプットプレート)
52 出力軸(クランク軸)
52a 凹部(孔部)
55 フレックスプレート(ドライブプレート)
60 軸受部
1 変速機(自動変速機)

Claims (19)

  1. ステータ及びロータからなるモータと、流体伝動装置を有する自動変速機と、前記モータを収納するケースと、を備え、
    エンジン及び前記モータからの駆動力が前記流体伝動装置の入力部材に伝達されてなるハイブリッド車用駆動装置において、
    前記流体伝動装置は、タービンランナ及びロックアップクラッチを覆うと共に、ポンプインペラに連結された前記入力部材としてのフロントカバーと、該フロントカバー及び前記ポンプインペラにより形成され、油圧が供給されるコンバータ室と、を備え、
    前記フロントカバーは、半径方向内径側にて径方向に延びる内径部分と、該内径部分の外縁部に連設されて軸方向に延びる中間部分と、該中間部分に連設されて前記タービンランナの外形に沿うように形成された外径部分と、を有し、
    前記ロックアップクラッチは、前記フロントカバーの前記中間部分の内径側に配置され、
    前記ロータは、前記フロントカバーの前記中間部分及び前記ロックアップクラッチと軸方向に少なくとも一部がオーバラップする位置における前記流体伝動装置の外径側にて、前記フロントカバーの前記中間部分との間に径方向に所定の空隙を存して配置され、
    前記ロータは、前記流体伝動装置、前記ケース及び前記エンジンの出力軸の内の前記ケース単独以外の1個又は2個の組合せにて支持される、
    ことを特徴とするハイブリッド車用駆動装置。
  2. 前記ロータは、前記エンジンの出力軸と前記流体伝動装置の入力部材とにより支持される、
    ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車用駆動装置。
  3. 前記ロータは、前記流体伝動装置の入力部材に固定して支持されてなる、
    ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車用駆動装置。
  4. 前記ロータは、前記エンジンの出力軸に固定して支持されてなる、
    ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車用駆動装置。
  5. 前記ロータは、前記ケースと前記流体伝動装置の入力部材とにより支持される、
    ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車用駆動装置。
  6. 前記ロータは、前記ケースと前記エンジンの出力軸とにより支持される、
    ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車用駆動装置。
  7. 前記ロータが、その回転中心に軸部を有し、かつ、
    該ロータの軸部が、軸方向に幅狭の領域にて前記エンジンの出力軸に接触されることに基づき、該出力軸によって相対移動自在に支持される、
    ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリット車用駆動装置。
  8. 前記エンジンの出力軸の端面に凹部が形成され、
    前記ロータの軸部の外周面には、軸方向に幅狭の領域に環状の突条部が形成され、かつ、
    前記ロータの軸部が、前記凹部に挿入されて前記突条部が前記出力軸に接触されることに基づき、該出力軸によって支持される、
    ことを特徴とする請求項7に記載のハイブリット車用駆動装置。
  9. 前記流体伝動装置が、タービンランナを覆うと共に、ポンプインペラに連結された前記入力部材としてのフロントカバーを有し、
    前記ロータが、前記フロントカバーにおける該ロータに対向する部分であって、該カバーの外径側で支持される、
    ことを特徴とする請求項2、7又は8に記載のハイブリット車用駆動装置。
  10. 前記流体伝動装置がその回転中心にセンタピースを有し、かつ、
    該センタピースによって前記ロータのセンタリングが行われる、
    ことを特徴とする請求項9に記載のハイブリット車用駆動装置。
  11. 前記エンジンの出力軸と前記ロータとの間に駆動力を伝達するためのフレックスプレートが設けられ、かつ、
    該フレックスプレートの一部を前記モータのステータの外径側に延出し、
    前記モータのロータの位相を検出するセンサを、該モータの外径側に配置して前記フレックスプレートの延出部を検出してなる、
    ことを特徴とする請求項2、7、8、9又は10に記載のハイブリット車用駆動装置。
  12. 前記エンジンの出力軸の端部分が軸受部により回転自在に支持されていると共に、該出力軸の端面に凹部が形成され、
    前記ロータが、その回転中心に軸部を有すると共に、該軸部が、前記凹部に挿入されて前記出力軸に支持され、
    前記ロータの軸部が支持されている部分が、前記軸受部と少なくとも一部分が軸方向でオーバラップするように配置される、
    ことを特徴とする請求項2、7、8、9、10又は11に記載のハイブリット車用駆動装置。
  13. 前記エンジン出力軸と前記流体伝動装置の入力部材とが、互に相対移動自在に支持されると共に、軸方向移動自在に連結される、
    ことを特徴とする請求項3記載のハイブリッド車用駆動装置。
  14. 前記エンジン出力軸と前記流体伝動装置の入力部材とが、互に相対移動自在に支持されると共に、軸方向移動自在に連結される、
    ことを特徴とする請求項4記載のハイブリッド車用駆動装置。
  15. 前記ロータと前記流体伝動装置の入力部材とが、一体に固定されて、前記ケースに回転自在に支持されると共に、前記エンジンの出力軸に軸方向移動自在に連結される、
    ことを特徴とする請求項5記載のハイブリッド車用駆動装置。
  16. 前記ロータと前記エンジンの出力軸とが、一体に固定されて、前記ケースに回転自在に支持されると共に、前記流体伝動装置の入力部材に軸方向移動自在に連結される、
    ことを特徴とする請求項6記載のハイブリッド車用駆動装置。
  17. 前記流体伝動装置は、タービンランナを覆うと共に、ポンプインペラに連結された前記入力部材としてのフロントカバーを有し、
    該フロントカバーは、軸方向に延びる平坦部を有し、該平坦部の外径側に、前記ロータが前記所定の空隙を存して配置される、
    ことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか記載のハイブリッド車用駆動装置。
  18. 前記所定の空隙が、0.8〜3.5[mm]の範囲である、
    ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載のハイブリッド車用駆動装置。
  19. 前記流体駆動装置は、多板のクラッチからなり、前記入力部材と前記タービンを連結するロックアップクラッチを有し、
    前記フロントカバーの前記平坦部の内径側に前記ロックアップクラッチを配置してなる、
    ことを特徴とする請求項17記載のハイブリッド車用駆動装置。
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