JP2002186227A - 大径モータの製造方法及び該大径モータを用いたハイブリッド車用駆動装置 - Google Patents

大径モータの製造方法及び該大径モータを用いたハイブリッド車用駆動装置

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JP2002186227A JP2000379416A JP2000379416A JP2002186227A JP 2002186227 A JP2002186227 A JP 2002186227A JP 2000379416 A JP2000379416 A JP 2000379416A JP 2000379416 A JP2000379416 A JP 2000379416A JP 2002186227 A JP2002186227 A JP 2002186227A
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stator
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Yasuo Yamaguchi
康夫 山口
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータ鉄心をロータ用鋼鈑の円環内から3
個に分割して打抜くことで、材料の有効利用を図る。 【解決手段】 大径モータは、プレスにより打抜かれた
多数の鋼鈑を積層して形成されたステータ42及びロー
タ43を有し、このロータ43は円環状からなると共
に、このロータ43の外周に所定間隙を存してステータ
42が配置されている。そして、1枚の鋼鈑からステー
タ用鋼鈑42aを打抜く際、中心角60度で3個の鉄心
片42a‘に等分割すると共に、この分割された鉄心片
42a‘を円環状のロータ用鋼鈑43aの円環内から材
料取りする。なお、ステータ用鋼鈑42aは鉄心片42
a‘を6個周方向に並べて配置し、溶接等により接続し
て得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大径モータの製造
方法及び該大径モータを用いたハイブリッド車用駆動装
置に係り、詳しくはステータ用鋼鈑を円環状のロータ用
鋼鈑の円環内から材料取りするようにした大径モータの
製造方法、及び流体伝動装置を有する自動変速機にモー
タを付設したハイブリッド車用駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン及びモータ・ジェネレー
タを変速機に付設して、発進時や加速時等にモータ・ジ
ェネレータの駆動力をエンジン駆動力にアシストし、ま
た降板路走行時、制動時にモータ・ジェネレータをジェ
ネレータとして機能してエンジンブレーキ効果を補い、
また制動ヱネルギを回生して、燃費を向上すると共に、
排気ガス排出量を低減させるパラレルハイブリッド車用
駆動装置が、例えば特開平9−215270号公報(従
来技術1)や特開平9−23846号公報(従来技術
2)や特開平5−30605号公報(従来技術3)によ
り提案されている。
【0003】上記従来技術1のものは、モータ・ジェネ
レータを収納したモータハウジングを、エンジンとトル
クコンバータを収納したミッションハウジングとの間に
挟むように配置してある。また、上記従来技術2のもの
は、トルクコンバータのポンプインペラとタービンラン
ナとの間に、モータ・ジェネレータがバイパスして装着
されている。上記従来技術3のものは、トルクコンバー
タから自動変速機構を介して出力軸に至る駆動系の所定
要素と駆動系を覆うケースとの間に、モータ・ジェネレ
ータが装着されており、具体的にはトルクコンバータと
自動変速機構との間又は自動変速機構の伝動後部側にモ
ータ・ジェネレータが配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1のように、
モータ・ジェネレータをエンジンとトルクコンバータと
の間に配置すると、モータ・ジェネレータの長さ分装置
全体が軸方向に長くなり、また、従来技術2のように、
モータ・ジェネレータをトルクコンバータとロックアッ
プクラッチとの間に軸方向に並列配置すると、モータ・
ジェネレータの長さ分装置全体が軸方向に長くなり、更
に、従来技術3のように、モータ・ジェネレータをトル
クコンバータと自動変速機との間等に配置すると、モー
タ・ジェネレータの径を大きくすることが困難となる。
【0005】ところで、従来のハイブリッド車用駆動装
置に用いられるモータ・ジェネレータは、その形状が略
々円柱状をなしていて、モータ・ジェネレータを構成す
るステータ用鋼鈑及びロータ用鋼鈑をいわゆる共取りの
方法でプレス加工することで、十分な材料歩留まりを得
ることが可能であった。
【0006】しかし、モータ・ジェネレータを、クラン
ク軸に直結してスタータモータや交流発電機として用い
る場合、その搭載位置での物理的な制約上、大径かつ扁
平形状とする必要があるため、この場合は、ロータ内径
が大きくなり、ステータ用鋼鈑及びロータ用鋼鈑を従来
の共取りによるプレス加工にて行おうとすると、ロータ
内径部のスクラップ量が多くなり、材料歩留まりが低下
してしまうという課題があった。
【0007】すなわち、ロータの外周側に対向配置され
るステータのステータ用鋼鈑を材料取りする場合に、特
に大径モータの場合は、ステータ用鋼鈑もそれに応じて
大きな直径の鋼鈑が必要となるばかりでなく、小径の円
環状のロータ用鋼鈑を打抜いた後に、大径のステータ用
鋼鈑を打抜く場合、ロータ用鋼鈑を打抜いた後の残りの
部分は捨てられ、材料に無駄が生じるからである。
【0008】そこで、本発明は、ステータ用鋼鈑を複数
個に分割し、その一部をロータ用鋼鈑の内径部から打抜
くことで、材料の有効利用を図り、高い材料歩留まりを
得ると共に、高い出力トルクを得ることのできる大径モ
ータの製造方法、及び該大径モータを用いたハイブリッ
ド車用駆動装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
プレスにより打抜かれた多数の鋼鈑を積層して形成され
たステータ(42)及びロータ(43)を備え、前記ロ
ータ(43)が円環状からなると共に、該ロータ(4
3)の外周に所定間隙を存して前記ステータ(42)が
配置されてなる大径モータ(6)の製造方法であって、
前記ステータ(42)を構成するステータ用鋼鈑(42
a)を周方向に複数個に分割すると共に、1枚の板から
前記ステータ用鋼鈑(42a)を打抜く際、前記分割さ
れたステータ用鋼鈑片(42a‘)を、円環状の前記ロ
ータ用鋼鈑(43a)の円環内から材料取りする、こと
を特徴とする大径モータの製造方法にある。
【0010】請求項2に係る発明は、前記ステータ用鋼
鈑(42a)は、その内周面にコイル(42b)を巻付
けるための多数のスロット(66)を有し、前記ロータ
用鋼鈑(43a)は、周方向所定間隔毎に永久磁石を埋
込むための貫通孔(64)を有してなる、ことを特徴と
する請求項1記載の大径モータの製造方法にある。
【0011】請求項3に係る発明は、前記ステータ用鋼
鈑(42a)は、周方向に60度にて3個以上の等分に
分割されてなる、ことを特徴とする請求項1又は2記載
の大径モータの製造方法にある。
【0012】請求項4に係る発明は、内周面にコイル
(42b)を巻付けるための多数のスロット(66)を
有するステータ用鋼板(42a)を周方向に複数個に分
割すると共に、1枚の板から該ステータ用鋼板(42
a)をプレスにより打抜く際、前記分割されたステータ
用鋼板片(42a‘)を、円環状の前記ロータ用鋼板
(43a)の円環内から材料取りし、これら分割された
ステータ用鋼板片(42a’)を周方向に接続して積層
してなる鉄心にコイルを巻付けた前記ステータ(42)
と、周方向所定間隔毎に永久磁石を埋込むための貫通孔
(64)を有するロータ用鋼板(43a)を積層して鉄
心に永久磁石を埋込んだ前記ロータ(43)と、を備
え、前記ロータ(43)の外周に所定間隙を存して前記
ステータ(42)が配置されてなる大径モータ(6)
と、エンジン(13)と、流体伝動装置(5)を有する
自動変速機(D)と、を備えてなるハイブリッド車用
駆動装置(1)であって、前記大径モータ(6)は、前
記エンジン(13)と前記流体伝動装置(5)との間に
配置され、前記エンジン(13)の出力軸(52)と前
記大径モータ(6)のロータ(43)とを前記流体伝動
装置(5)の入力部に連結し、前記大径モータ(6)
は、前記流体伝動装置(5)のトーラス外径より大径に
構成されてなる、ことを特徴とするハイブリッド車用駆
動装置にある。
【0013】請求項5に係る発明は、前記流体伝動装置
(5)は、ロックアップクラッチ(3)を有するトルク
コンバータであり、前記流体伝動装置(5)の入力部
は、タービンランナ(16)及び前記ロックアップクラ
ッチ(3)を覆いかつポンプインペラ(17)に連結す
るフロントカバー(30)であり、該フロントカバー
(30)は、その中間部に軸方向に延びる円筒部(30
b)を有し、かつ該円筒部(30b)の内径側に前記ロ
ックアップクラッチ(3)が収納され、前記大径モータ
(6)は、前記ロータ(43)が前記円筒部(30b)
の外周面との間に所定間隙を存して該円筒部(30b)
の外径側に配置されてなる、ことを特徴とする請求項4
記載のハイブリッド車用駆動装置にある。
【0014】なお、上記カッコ内の符号は、図面を対照
するためのものであるが、本発明の構成に何ら影響を与
えるものではない。
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、ステータ
を構成するステータ用鋼鈑を周方向に複数個に分割する
と共に、該ステータ用鋼鈑を、円環状のロータ用鋼鈑の
円環内から材料取りすることで、1枚の鋼鈑の同一個所
からステータ用鋼鈑とロータ用鋼鈑とを打抜くことがで
き、また、ステータ用鋼鈑の外径よりも小径の鋼鈑から
ステータ用鋼鈑を打抜くことができるので、捨てる部分
が少なくなって材料の有効利用を図ることができる。
【0016】請求項2記載の発明によると、ステータ用
鋼鈑は、その内周面にコイルを巻付けるための多数のス
ロットを有し、また、ロータ用鋼鈑は、円周方向の所定
間隔毎に永久磁石を埋込むための貫通孔を有しているの
で、ロータ側に多極を形成してこれに対応するステータ
巻線数を増やし、かつステータコイルに流す電流の高周
波数化を図って、モータ効率を高めることができる。
【0017】請求項3記載の発明によると、ステータ用
鋼鈑は、周方向に60度にて3個以上の等分に分割され
ているので、この分割して打抜かれたステータ用鋼鈑
を、円周方向に6個並べて溶接等の手段により接続すれ
ば、容易にリング状の1個のステータ用鋼鈑を得ること
ができる。また、ステータ用鋼鈑は周方向に分割されて
いるので、上述したように、小径の鋼鈑から大径のステ
ータ用鋼鈑を打抜くことができ、材料経済性の点で有利
である。
【0018】請求項4記載の発明によると、大径モータ
は、エンジンと流体伝動装置との間に配置され、エンジ
ンの出力軸と大径モータのロータとを流体伝動装置の入
力部に連結したので、前記ロータを回転支持するための
固定部材が不要となり、装置の軸方向寸法を短くするこ
とができる。また、大径モータは、流体伝動装置のトー
ラス外径より大径に構成されているので、流体伝動装置
の容量を確保することができると共に、モータを大径と
したので特に低圧電源下においても該モータの出力トル
クが確保され、エンジンの始動特性及び車輛駆動特性を
向上することができる。
【0019】請求項5記載の発明によると、フロントカ
バーの中間部分に軸方向に延びる部分を設け、該部分の
外径側にモータを、内径側にロックアップクラッチを配
置したので、フロントカバーによりモータとロックアッ
プクラッチとを区画して、モータを流体伝動装置の油か
ら隔離して、油の攪拌によるモータの効率低下を防止す
ることができる。また、大径モータは、ロータがフロン
トカバーの円筒部の外周面との間に所定間隙を存してそ
の外径側に配置されているので、流体伝動装置の容量を
確保しつつ径方向寸法を確保して大きな出力トルクを得
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明の実施
の形態について説明する。
【0021】図1は、本発明に係るハイブリッド車用駆
動装置の構造の一例を示す断面図であり、図2は、前記
ハイブリッド車用駆動装置の主要部を示す図である。
【0022】図1に示すハイブリッド車用駆動装置1
は、従来からある自動変速機A/Tのトルクコンバータ
部分にモータ・ジェネレータ(大径モータ)6を付設し
たものであって、ガソリンエンジン等の内燃エンジン1
3と、モータハウジング15に収納されているブラシレ
スDCモータ等からなるモータ・ジェネレータ6と、こ
れらのエンジン13及びモータ・ジェネレータ6からの
駆動力が伝達される自動変速機Dとを備えている。す
なわち、ハイブリッド車用駆動装置1は、エンジン側か
ら、モータ・ジェネレータ6及び自動変速機Dが順次
配置されている。
【0023】内燃エンジン13からは、モータ・ジェネ
レータ6にクランク軸(出力軸)52が延設されてお
り、そのクランク軸52の先端部分には可撓性のドライ
ブプレート55がボルト53によって固定されている。
また、このドライブプレート55に対向する位置には、
可撓性のインプットプレート51が、互いの先端部をボ
ルト56により固定・連結された状態で配置されてい
る。そして、これらのプレート51,55によってフレ
ックスプレート60が構成されている。
【0024】一方、モータ・ジェネレータ6は、ステー
タ42とロータ43とを有しており、ロータ43は、永
久磁石が埋め込まれた多数のロータ用鋼鈑43aと、こ
れらのロータ用鋼鈑43aを固定・支持する支持板45
とによって構成されている。この支持板45は、その回
転中心に配置された筒状の軸部45aと、該軸部45a
に連設されて前記ドライブプレート55に沿うように配
置された円板部45bと、該円板部45bの外縁部に連
設された筒状の保持部45cとからなり、該保持部45
cには上述したロータ用鋼鈑43aが軸方向に積層され
た状態で保持されている。
【0025】図2に詳示するように、ロータ43の軸
部、すなわち支持板45の回転中心に形成された軸部4
5aは、エンジン側に向って突出している。該軸部45
aの突出部分は中実状に形成されており、かつその先端
部分外周面には、軸方向に幅狭の領域に環状の突条部4
6が形成されている。前記軸部45aは、クランク軸5
2の孔部52aに挿入され、その突条部46が該孔部5
2aの内面に接触して支持部分を構成している。この軸
部45aは、クランク軸52によって相対移動自在に支
持されることとなる。したがって、ハウジングの位置合
わせを適切に行うことにより、軸部45aのセンタリン
グを行うことができる。
【0026】一方、前記円板部45bには、上述したイ
ンプットプレート51の内縁部がボルト54によって固
定されていて、インプットプレート51及びドライブプ
レート55からなるフレックスプレート60が内燃エン
ジンのクランク軸52とロータ43との間に配置されて
駆動力を伝達するように構成されている。
【0027】次に、図3に示すように、前記ロータ43
を構成するロータ用鋼鈑43aは、プレス打抜きにより
製造されるが、後述するステータ用鋼鈑42aが打抜か
れた後に、円環状に連続的に打抜かれるもので、その円
周方向には、所定間隔毎に永久磁石を埋込むための貫通
孔64が多数個(12個)形成されている。そして、こ
のロータ用鋼鈑43aが多数積層されて形成されたロー
タ43の外周側に、僅かの間隙を存して、多数積層され
たステータ用鋼鈑42aが対向配置される。このステー
タ用鋼鈑42aは、その内周面に形成された多数のスロ
ット66にコイル42bが巻回されてモータハウジング
15に固定され、ステータ42が構成される。
【0028】本実施の形態では、前記ステータ用鋼鈑4
2aは、1枚の鋼鈑(例えば珪素鋼鈑)が順送りで金型
に供給されるに伴い、ロータ用鋼鈑43aの円環内か
ら、円周方向に略々60度の中心角にて3等分された鉄
心片42a‘が打抜かれ、これらの鉄心片42a’を、
円周方向に6個配置して溶接等の手段により接続されて
得られる。
【0029】このロータ用鋼鈑43aとステータ用鋼鈑
42aのプレス抜きに際しては、前述したようにプレス
順送り型が用いられ、しかも打抜き精度及び型の寿命等
を考慮して、例えば1枚の珪素鋼鈑が金型に供給される
と、1度にロータ用鋼鈑43aと3個の鉄心片42a
‘とを同時に打抜くこととはせず、何回かの工程に分け
て行われる。
【0030】例えば、図3のロータ用鋼鈑43aと3個
の鉄心片42a‘を打抜く場合、先ず第1のステージ
で、円環状のロータ用鋼鈑43aの円環内から、中心角
60度の1個の鉄心片42a‘−1を打抜き、同時に内
周面側に12個のスロット66を打抜く。次いで、第2
のステージで、中心角60度の1個の鉄心片42a‘−
2と12個のスロット66を打抜き、続いて第3のステ
ージで、中心角60度の1個の鉄心片42a‘−3と1
2個のスロット66を打抜く。こうして、合計3個の鉄
心片42a‘が打抜き形成される。更に、第4のステー
ジで、前記3個の鉄心片42a‘が打抜かれた後の鋼鈑
から、円環状のロータ用鋼鈑43aを打抜き、同時に、
このロータ用鋼鈑43aの周方向に沿って12個の貫通
孔64を打抜く。
【0031】なお、1枚の鋼鈑の同一個所から、ステー
タ用の3個の鉄心片42a‘と1個のロータ用鋼鈑43
aが打抜かれるが、1個のステータ用鋼鈑42aを得る
ためには6個の鉄心片42a‘が必要であるため、残り
3個が不足することになる。このため、不足分の3個の
鉄心片42a‘は、ロータ用鋼鈑43aの外側から別に
打抜いて補充するようにする。
【0032】なお、3個の鉄心片42a‘は、図3に示
すように、夫々の曲率中心が内側を向くように、しかも
3個の鉄心片42a‘にて略々三角形を形成するように
打抜かれる。これは、鉄心片42a‘を打抜く際、該鉄
心片42a’を、前述した円環状のロータ用鋼鈑43a
の円環内から材料取りすることで、捨てる部分を少なく
し材料の有効利用を図るためである。この鉄心片42a
‘には、その内周面にコイル42bを巻付けるための多
数のスロット66が形成されていて、本実施例では、1
個の鉄心片42a‘に12個のスロット66が形成され
ている。なお、この鉄心片42a‘を円周方向に6個接
続すると、直径が略々310mmの大径のステータ用鋼
鈑42aが得られる。
【0033】すなわち、本実施の形態における大径のモ
ータ・ジェネレータ6は、回転子として永久磁石を用
い、この永久磁石とステータコイル42bに流れる交流
電流による回転磁界との間に作用するトルクを利用する
もので、ブラシレスDCモータのステータ巻線に一定周
波数の回転磁界を与える構造を有している。
【0034】モータ・ジェネレータ6は、図4に示すよ
うに、ロータ43の外周に所定間隔を存してステータ4
2が配置されて構成されるが、ステータ用鋼鈑42aの
組立てに際し、本実施の形態では、円周方向に沿って、
前記により打抜かれた6個の鉄心片42a‘を円環状に
配置し、これらの鉄心片42a‘を溶接等の手段により
接続することで、1枚のステータ用鋼鈑42aが得られ
る。更に、これらのステータ用鋼鈑42aが、複数枚積
層されてステータ42が組み立てられる。
【0035】図5は、ロータ用鋼鈑143aの円環内か
ら、円周方向に略々60度の中心角にて4個の鉄心片1
42a‘を打抜く場合の他の実施の形態を示す。
【0036】すなわち、この実施の形態では、ロータ用
鋼鈑143aの円環内から、円周方向に略々60度の中
心角にて分割された4個の鉄心片142a‘が打抜かれ
るが、これら4個の鉄心片142a‘は、夫々の曲率中
心が略々同一方向を向くように打抜かれる。このよう
に、円環状のロータ用鋼鈑143aの円環内からステー
タ用鋼鈑142aを材料取りすることで、材料の有効利
用を図っている。このようにして打抜かれた鉄心片14
2a‘は、図6に示すように、ロータ用鋼鈑143aの
外周側の円周方向に6個並べられて溶接接続される。
【0037】この場合も、ロータ用鋼鈑143aの円環
内から打抜かれる鉄心片142a‘は4個であり、溶接
接続されるのは6個であるが、不足分の2個の鉄心片1
42a‘は、ロータ用鋼鈑143aの円環外から別に打
抜かれる。また、各鉄心片142a‘には、図6に示さ
れるように、2ヶ所の突出部168が形成され、この突
出部168により、ステータ用鋼鈑142を積層して最
後に荷重を付加して複数枚をかしめると共に、こうして
積層したものを、各鉄心片142a‘の両端部に形成さ
れた凹凸部169a,169bにて連結し、一様に溶接
接続している。
【0038】図7(a)〜(e)は、プレス順送り型の
平面図を示しており、材料は図の矢印方向に各ステージ
での型単位で順送りされ、打抜きが行われる。
【0039】すなわち、プレス順送りにより、例えば、
第1ステージでは、ロータ用鋼鈑43aの磁石挿入用の
12個の貫通孔164の打抜きが行われ(図7
(a))、第2ステージでは、ステータ用鋼鈑42aの
2個の鉄心片142a‘−1,142a’−3と多数の
スロット166の打抜きが行われ(図7(b))、第3
ステージでは、同様に、ステータ用鋼鈑42aの残りの
2個の鉄心片142a‘−2,142a’−4と多数の
スロット166の打抜きが行われる(図7(c))。更
に、第4ステージでは、ロータ用鋼鈑43aの内周面A
の打抜きが行われ(図7(d))、また、第五ステージ
では、ロータ用鋼鈑43aの外周面Bの打抜きが行われ
る(図7(e))。
【0040】図8は、材料鋼鈑のどの部分から、各部品
が打抜かれたかを示す図であって、図7(a)〜(e)
に対応している。
【0041】すなわち、プレス抜きに際しては、先ず、
ロータ用鋼鈑43aの貫通孔164が打抜かれ、次い
で、ロータ用鋼鈑43aの円環内から4個の鉄心片14
2a‘が打抜かれ、更に、ロータ用鋼鈑43aの内側が
打抜かれて捨てられ、最後に、ロータ用鋼鈑43aの外
形側が打抜かれて1枚のロータ用鋼鈑43aが得られ
る。
【0042】図9は、他の実施の形態を示す図で、この
実施の形態では、ロータ用鋼鈑243aの円環内から、
円周方向に略々30度の中心角にて鉄心片242a‘を
9個打抜く場合を示している。
【0043】この場合も、ロータ用鋼鈑243aの円環
内から打抜かれる鉄心片242a‘は9個であり、溶接
接続されるのは12個であるが、不足分の3個の鉄心片
242a‘は、ロータ用鋼鈑243aの円環外から別に
打抜かれる。また、こうして打抜かれた鉄心片242a
‘は、溶接により連結されたり、或いは、円周状に並べ
た鉄心片242a‘にリング状の別部材を焼き嵌めして
ケースに固定される。
【0044】なお、以上説明した各工程の作業内容及び
作業順序は、必要に応じて種々変更可能であり、例え
ば、ステータ用の鉄心片42a‘,142a’,242
a‘の打抜きと、そのスロット66,166,266の
打抜きとを別々に行っても良く、また、その他の工程に
ついても、上述した作業内容及び作業順序に限定される
ものではない。更に、ステータ用の鉄心片42a’等の
打抜き作業においても、中心角30度や60度にて複数
個に等分割して円周方向に打抜く場合を例として説明し
たが、これに限らず、例えば中心角45度にて3個や4
個に等分割して円周方向に打抜くようにしても良いし、
それ以外の中心角で複数個に分割して打抜いても良い。
【0045】なお、前記ステータ42は、車輌の最低地
上高を低くしない範囲で可能な限り大径に設定されてお
り、かつ多極化を図って所定出力が確保されるように設
計されている。また、ロータ用鋼鈑43aは、遠心力に
充分耐えられる程度の強度を有している。
【0046】次に、上述したフレックスプレート60の
一部はモータ・ジェネレータ6のステータ42の外径側
に延出される。そして、このようなモータ・ジェネレー
タ6の外径側であって該モータ・ジェネレータ6と軸方
向に重なる位置(すなわち、フレックスプレート60に
対向する位置)にはセンサ47が配置されていて、該セ
ンサ47によって前記フレックスプレート60の延出部
を検出することに基づき、前記モータ・ジェネレータ6
のロータ43の位相を検出するようになっている。
【0047】前記支持板45の円板部45bに一体に連
結されているインプットプレート51は、外径方向に延
出し、かつその先端にてステータコイル42bの一方の
外径側を覆うように屈曲した検出片51aを有し、この
検出片51aが前記センサ47の被検出部を構成してい
る。このセンサ47は、ロータ43の回転位置を正確に
検出して、ステータ42に流す電流のタイミングを制御
するためのものである。このようなセンサ47により、
ロータ43の回転位置を検出して、モータ・ジェネレー
タ6の性能が確保されている。
【0048】一方、上述した自動変速機Dは、トルク
コンバータ(流体伝動装置)5及び多段変速機構2によ
って構成されている。このうち、多段変速機構2は、ミ
ッションケース4に収納されていて、入力軸10に同軸
状に配置されている主変速機構部7、上記入力軸10に
平行なカウンタ軸8に同軸状に配置されている副変速機
構部9、及び前輪駆動軸に同軸状に配置されたディファ
レンシャル装置11からなり、これらが分割可能な一体
ケースに収納されたFF(フロントエンジン・フロント
ドライブ)タイプのものからなる。
【0049】また、トルクコンバータ5は、図2に詳示
するように、コンバータハウジング12に収納されてい
て、ロックアップクラッチ3、タービンランナ16、ポ
ンプインペラ17、ステータ19、及びこれらを覆うよ
うに配置されたフロントカバ―(流体伝動装置の入力
部)30を有しており、該フロントカバー30における
回転中心部には、その軸方向外側にセンタピース31が
固定されている。
【0050】前記フロントカバー30は、ロータ43の
円板部45bに沿うように配置された円板形状の内径部
分30aと、該内径部分30aの外縁部に連設されて前
記保持部45cに沿うように配置された筒状形状の中間
部分30bと、該中間部分30bに連設されてタービン
ランナ16の外形に沿うように形成され、かつポンプイ
ンペラ17に固定された外径部分30cとからなる。な
お、上述したステータ42及びロータ43は、前記フロ
ントカバー30の中間部分30bの外径側において略々
整列する位置に配置されている。
【0051】また、センタピース31は、ロータ43の
軸部45aに軸方向に相対移動自在に挿入されていて、
ロータ43をトルクコンバータ5に対してセンタリング
している。トルクコンバータ5は、遠心油圧及びチャー
ジ圧の変化によりその外殻(フロントカバー30等)が
変形し、特にその変形量は回転中心部における軸方向変
形が大きく、従ってセンタピース31は軸方向に移動す
るが、上述したようにセンタピース31とロータ軸部4
5aとが相対移動自在に支持されているので、上記セン
タピース31の軸方向移動によっても、ロータ43の支
持精度に影響を与えることがない。
【0052】更に、ロータ43は、フロントカバー30
の内径部分30aに固設されている。すなわち、ロータ
43の円板部45bが、該円板部45bに対向するフロ
ントカバー30の内径部分30aであって、該フロント
カバー30の外径側でボルト54と、該フロントカバー
30に溶接されているナット59とによって固定されて
いる。従って、トルクコンバータ5の変形は、上述した
ように、その回転方向中心部が大きく、フロントカバー
30の外径側では小さくなっているので、上記フロント
カバー外径側で取付けられているロータ43は、トルク
コンバータ5の変形による支持精度ヘの影響は少ない。
【0053】また、上記ロータ43は、上述したように
クランク軸52によって相対移動可能に支持されている
が、軸方向に対しては、前記フレックスプレート60を
構成するドライブプレート55及びインプットプレート
51によりその移動が僅かになるように規制されてい
る。
【0054】さらに、クランク軸52とロータ軸部45
aとは、幅狭の突条部46においてのみ接触しているだ
けであるため、エンジン13の爆発振動によってクラン
ク軸52が偏心回転したとしてもその接触位置が変動す
るだけであってクランク軸52の側の偏心回転がロータ
軸部45aの側に伝達されることを低減できる。
【0055】また、上述したロックアップクラッチ3
は、フロントカバー30の中間部分30bの内径側に収
納・配置されている。該ロックアップクラッチ3は、上
記フロントカバー30の中間部分30bに沿って軸方向
に延設されたドラム32を備えており、該ドラム32の
内周面には軸方向にスプラインが形成されていて、該ス
プラインには複数の摩擦板36が支持されている。さら
に、ドラム32の内周面とセンタピース31の外周面と
の間には、密接した状態で移動可能にピストンプレート
40が配置されている。また、センタピース31の近傍
の入力軸10にはハブ20がスプライン結合されてお
り、このハブ20にはハブ35が支持されており、かつ
これら両ハブの間にダンパスプリング38が介在して、
衝撃的回転を吸収するバネダンパを構成している。そし
て、該ハブ35はドラム32に対向する位置まで延設さ
れており、ドラム32に対向する面には、多板クラッチ
を構成する前記摩擦板36がスプライン結合されてい
る。
【0056】さらに、上述したピストンプレート40に
はオリフィス孔が形成されていて、該ピストンプレート
40で隔てられた両油室間の油圧を絞りつつ流通可能
で、その油の流れ方向を変化させることによりピストン
プレート40を移動させ、ピストンプレート40の摩擦
板36への押圧力を制御し、摩擦板36の接続、解放又
はスリップを制御できるように構成されている。
【0057】なお、このロックアップクラッチ3は、前
記トルクコンバータ5のタービンランナ16及びポンプ
インペラ17の外郭からなるトーラスより小径に構成さ
れており、具体的にはトーラスの半径方向略々中央部分
に上記ドラム32が位置するように配置されている。
【0058】また、ロックアップクラッチ3は、モータ
・ジェネレータ6の内側に収納可能な小径のものである
が、多板クラッチであって、モータ・ジェネレータ6及
び内燃エンジン13の両方が駆動される場合にあっても
それらの駆動力を確実に入力軸10に伝達するようにな
っている。
【0059】一方、タービンランナ16は、上述したハ
ブ20に連結されて入力軸10と共に一体回転するよう
に構成されている。また、ポンプインペラ17は、上述
のようにフロントカバー30の外径部分30cに固定さ
れており、他方の基部にはハブ17aが固定されてい
る。さらに、このハブ17aと入力軸10との間には、
入力軸10を囲むようにスリ―ブ27が配置されてお
り、該スリーブ27の先端部にはワンウェイクラッチ2
6のインナケージが固定されている。このワンウェイク
ラッチ26は前記ステータ19に連結されている。
【0060】また一方、トルクコンバータ5の左方であ
って多段変速機構2との間にはオイルポンプ22が配設
されており、そのポンプケース22aの内周面にはブッ
シュを介して上述したハブ17aが回転自在に支持され
ている。つまり、上述したロータ43の円板部45b
は、ボルト54とナット59、フロントカバー30、及
びハブ17aを介してポンプケース22aに支持される
こととなるが、ロータ43を支持する2つの箇所(すな
わち、クランク軸52による支持箇所と、ポンプケース
22aによる支持箇所)の間のスパンを広く取ることが
できる。
【0061】このため、クランク軸52が上述のように
偏心回転した場合であっても、ロータの円板部45bの
振れ角は小さくて済み、その結果、ロータ43とステー
タ42との間のギャップを小さくでき、モータ・ジェネ
レータとしての効率を高めることができる。
【0062】更に、ブラシレスDCモータでは、ロータ
の位相を常に検出しながらステータコイルに流す電流の
タイミングを調整しているが、このロータの位相を検出
する方法として磁気センサを用いた場合には、ステータ
コイルからの磁束の漏洩を防止してセンサの信頼性を高
める必要がある。
【0063】このため、モータ・ジェネレータ6からの
漏洩磁束を遮蔽する遮蔽板61が配置されていて、該遮
蔽板61は、一端をステータ用鋼鈑42aに接触して固
定されている。この遮蔽板61は、ステータ用鋼鈑42
aから、ステータコイル42bの径方向外周面を前記ス
テータ用鋼鈑42aと反対方向に軸方向に延び、更にス
テータコイル42bに沿ってロータ43の側方部分まで
径方向内周側に延びている。これにより、ステータコイ
ル42bからの漏洩磁束に関し、ステータコイル42b
→遮蔽板61→ステータ用鋼鈑42aの経路で閉ループ
が形成され、上記漏洩磁束が他の部材に流れることを防
止して、回転位置検出センサ47が、上記漏洩磁束の影
響による検出精度の低下や誤作動を生ずることを防止し
ている。
【0064】次いで、本実施の形態の作用について説明
する。
【0065】大径のモータ・ジェネレータ6は、例えば
図3において、プレスにより打抜かれた多数の鋼鈑42
a,43aを積層して形成されたステータ42及びロー
タ43を有していて、ステータ用鋼鈑42aは、円環状
のロータ用鋼鈑43aの円環内から、周方向に中心角6
0度に等分割して鉄心片42a‘を打抜き、これらの鉄
心片42a‘を円周方向に6個並べて、溶接接続して得
られ、また、この鉄心片42a‘を打抜いた後の鋼鈑の
同一個所から、ロータ用鋼鈑43aを打抜くので、材料
の捨てる部分が少なくなり、無駄を省いて資源の有効利
用が図られる。
【0066】すなわち、このプレス抜きの際、若しもス
テータ用鋼鈑42aを複数個に分割せずに1枚の鋼鈑か
ら打抜くとすると、先ずステータ用鋼鈑42aの径より
も大径の鋼鈑を必要とすると共に、最初にロータ用鋼鈑
43aを打抜き、次いでロータ用鋼鈑43aと同一中心
のステータ用鋼鈑42aを打抜くとした場合、ロータ用
鋼鈑43aの円環内の部分は捨てられことになるので、
材料の無駄が多くなる。更に、ステータ用鋼鈑42aと
ロータ用鋼鈑43aとを別中心として打抜くとすると、
材料の無駄は甚だしい。
【0067】また、ステータ用鋼鈑42aは、周方向に
60度にて3個以上に分割されて打抜かれることから、
この分割された鉄心片42a‘を円周方向に沿って6個
配置し、これらを溶接等により接続すれば、容易に1個
のステータ用鋼鈑42aが得られることになる。
【0068】更に、ステータ用鋼鈑42aは、その内周
面にコイルを巻付けるための多数のスロット66を有す
ると共に、ロータ積層鈑43aは、円周方向の所定間隔
毎に永久磁石を埋込むための多数の貫通孔64を有して
いるので、これによりロータ43側に多数の極が形成さ
れ、これに対応してステータ巻線数も増加すると共に、
ステータコイル42bに流す位相差電流も高周波化され
て、高いモータ効率が得られる。
【0069】次に、ハイブリッド車用駆動装置は、車輌
が停止状態にある場合に、不図示のイグニッションスイ
ッチをONにして運転者がアクセルペダルを踏む(低ス
ロットル開度時)と、不図示のバッテリからモータ・ジ
ェネレータ6へは電流が流れ、モータ・ジェネレータ6
はモ―タとして機能する。すなわち、不図示のコントロ
ーラが、センサ47からの信号(ロータ43の位置)に
基づいて適切なタイミングでステータ42のコイル42
bに電流を流すと、ロータ43は、前進方向にかつ高い
効率にて回転するが、その回転駆動力は、支持板45、
ボルト54及びナット59を介してトルクコンバータ5
に伝達され、このトルクコンバータ5にて所定のトルク
比にて増大された上で入力軸10に伝達される。
【0070】該車輌発進時にあっては、内燃エンジン1
3の燃料噴射装置は作動せずにエンジン13は停止状態
にあり、モータ・ジェネレータ6からの駆動力のみによ
って車輌は発進する。なお、上述したように支持板45
が回転されるため、インプットプレート51及びドライ
ブプレート55を介してクランクシャフト52が回転さ
れ、その結果、ピストンはシリンダ室の空気の圧縮・解
放を繰り返しながら往復運動をする。ここで、モータ・
ジェネレータ6は、低回転数時に高いトルクを出力する
駆動特性を有しており、トルクコンバータ5のトルク比
増大及び多段変速機構2の1速段による高いトルク比が
相俟って、車輌は滑らかにかつ所定のトルクにより発進
・走行することとなる。
【0071】そして、車輌が発進直後の速度が比較的小
さいときであっても、加速や登坂をするためにアクセル
ペダルが踏まれてスロットルが一定開度以上開かれる
と、燃料噴射装置が作動されると共に、モータ・ジェネ
レータ6がスタータモータとして機能して点火プラグが
点火され、内燃エンジン13が始動される。これによっ
てクランク軸52が回転され、その回転駆動力は、ドラ
イブプレート55及びインプットプレート51を介して
支持板45に伝達される。そして、内燃エンジン13、
並びにモータとして機能しているモータ・ジェネレータ
6の両方の駆動力が加算されてトルクコンバータ5に伝
達され、大きな駆動力にて車輌が走行される。このと
き、多段変速機構2がアップシフトされて、所望の回転
速度の回転が駆動車輪に伝達される。
【0072】そして、車輌が定常の高速走行状態にある
場合には、モータ・ジェネレータ6が無負荷運転(モー
タに生じる逆起電力により生じるトルクを相殺させるよ
うにモータ出力を制御する)され、モータ・ジェネレー
タ6を空転させる。これにより、車輌は、専ら内燃エン
ジン13のみの駆動力によって走行することとなる。
【0073】なお、バッテリの充電量(SOC)が少な
い場合には、モータ・ジェネレータ6をジェネレータと
して機能させてエネルギの回生を行う。前記内燃エンジ
ン13による駆動状態又は内燃エンジン13にモータを
アシストした駆動状態(場合によってはモータのみによ
る駆動状態)にあって、コンバータ圧の方向に換えるこ
とによりピストンプレート40を移動させて多板クラッ
チ(摩擦板36)を接続する。これにより、フロントカ
バー30に伝達されているトルクは、ドラム32、摩擦
板36、ハブ35、ダンパスプリング38及びタービン
ハブ20を介して、トルクコンバータの油流を介するこ
となく直接入力軸10に伝達される。
【0074】また、定常の低中速走行時や降坂路走行時
などで内燃エンジン13の出力に余裕がある場合には、
バッテリのSOCに応じて、モータ・ジェネレータ6を
ジェネレータとして機能させてバッテリを充電する。特
に、降坂路走行時においてエンジンブレーキを必要とす
る場合には、前記ジェネレータとなっているモータ・ジ
ェネレータ6の回生電力を大きくして、充分なエンジン
ブレーキ効果を得ることができる。また、運転者がフッ
トブレーキを踏んで車輌を減速させようとする場合に
は、前記モータ・ジェネレータ6の回生電力を更に大き
くして、該モータ・ジェネレータ6を回生ブレーキとし
て作動させ、車輌の慣性エネルギを電力として回生する
と共に、摩擦ブレーキにより発生させるブレーキ力を低
減して熱放散によるエネルギ消費を低減する。また、中
速域においても、エンジンをより高出力、高効率な領域
で運転できるように、モータ・ジェネレータ6を回生状
態とし、これによりエンジン効率を向上できると共に、
上記回生によるバッテリの充電に基づきモータ走行を増
大することができ、エネルギ効率を向上し得る。
【0075】そして、車輌が信号等にて停止している状
態では、モータ・ジェネレータ6が停止されると共に、
燃料噴射装置がOFFとなって内燃エンジンも停止され
る。
【0076】即ち、従来のエンジンのアイドリング状態
はなくなる。また、該停止状態からの車輌の発進は、前
述したように、まず、モータ・ジェネレータ6のモータ
駆動力により発進し、その直後の比較的低速状態で、上
記モータ駆動力によりエンジンが始動され、モータ6の
駆動力にてアシストすることにより、エンジンの急激な
駆動力変動をなくして、滑らかに運転し、そしてエンジ
ンブレーキ必要時及び制動停止時に、モータ・ジェネレ
ータ6を回生ブレーキとして車輌慣性エネルギを電気エ
ネルギとして回生する。また、エンジン低負荷、極低負
荷時のようにエンジン効率の悪い領域をモータ走行す
る。これらが相俟って、本ハイブリット車は、省燃費及
び排ガスの減少を達成し得る。
【0077】なお、上述した実施の形態においては本発
明をFFタイプの自動変速機Dに適用した例を示した
が、もちろんこれに限る必要はなく、FRタイプの自動
変速機やCVTタイプの自動変速機に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る大径モータを用いたハイブリッド
車用駆動装置の構造の一例を示す断面図である。
【図2】同上の主要部であるトルクコンバータ及び大径
モータ部分を示す断面図である。
【図3】ロータ用鋼鈑の円環内から、3個の鉄心片を打
抜く場合の実施の形態を示す図である。
【図4】打抜かれたロータ用鋼鈑とステータ用鋼鈑を所
定間隔を存して対向配置した状態を示す図である。
【図5】ロータ用鋼鈑の円環内から、4個の鉄心片を打
抜く場合の実施の形態を示す図である。
【図6】打抜かれたロータ用鋼鈑とステータ用鋼鈑を所
定間隔を存して対向配置した状態を示す図である。
【図7】型の配置状態を示す図で、(a)は第1ステー
ジの型、(b)は第2ステージの型、(c)は第3ステ
ージの型、(d)は第4ステージの型、(e)は第5ス
テージの型を示す図である。
【図8】順送り型の各ステージにおいて、どのような部
品が打抜かれたかを示す図である。
【図9】ロータ用鋼鈑の円環内から、9個の鉄心片を打
抜く場合の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 ハイブリッド車用駆動装置 3 ロックアップクラッチ 5 トルクコンバータ(流体伝動装置) 6 モータ・ジェネレータ 10 入力軸 13 内燃エンジン 15 モータハウジング 16 タービンランナ 17 ポンプインペラ 30 フロントカバー(流体伝動装置の入力部) 30b 円筒部 31 センタピース 32 ドラム 42 ステータ 42a,142a,242a ステータ用鋼鈑 42a‘,142a’,242a‘ ステータ用鉄心片 42b ステータコイル 43 ロータ 43a,143a,243a ロータ用鋼鈑 45 支持板 45a 軸部 45b 円板部 45c 保持部 52 クランク軸(出力軸) 64,164,264 貫通孔 66,166,266 スロット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B60K 6/02 B60K 9/00 C Fターム(参考) 5H002 AA06 AB01 AC02 5H115 PG04 PI16 PI29 PU11 PU25 QE01 QE04 QE06 QE08 QE10 QH02 QI04 QI09 RB08 RE01 RE05 SE04 SE05 TO21 5H615 AA01 BB01 BB14 PP01 PP02 PP08 PP12 QQ19 SS03 SS05 SS11 SS13 SS16 5H622 CA07 CA10 CB01 CB05 PP09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレスにより打抜かれた多数の鋼鈑を積
    層して形成されたステータ及びロータを備え、前記ロー
    タが円環状からなると共に、該ロータの外周に所定間隙
    を存して前記ステータが配置されてなる大径モータの製
    造方法であって、 前記ステータを構成するステータ用鋼鈑を周方向に複数
    個に分割すると共に、1枚の板から前記ステータ用鋼鈑
    を打抜く際、前記分割されたステータ用鋼鈑片を、円環
    状の前記ロータ用鋼鈑の円環内から材料取りする、 ことを特徴とする大径モータの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ステータ用鋼鈑は、その内周面にコ
    イルを巻付けるための多数のスロットを有し、前記ロー
    タ用鋼鈑は、周方向所定間隔毎に永久磁石を埋込むため
    の貫通孔を有してなる、 ことを特徴とする請求項1記載の大径モータの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ステータ用鋼鈑は、周方向に60度
    にて3個以上の等分に分割されてなる、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の大径モータの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 内周面にコイルを巻付けるための多数の
    スロットを有するステータ用鋼板を周方向に複数個に分
    割すると共に、1枚の板から該ステータ用鋼板をプレス
    により打抜く際、前記分割されたステータ用鋼板片を、
    円環状の前記ロータ用鋼板の円環内から材料取りし、こ
    れら分割されたステータ用鋼板片を周方向に接続して積
    層してなる鉄心にコイルを巻付けた前記ステータと、 周方向所定間隔毎に永久磁石を埋込むための貫通孔を有
    するロータ用鋼板を積層して鉄心に永久磁石を埋込んだ
    前記ロータと、を備え、前記ロータの外周に所定間隙を
    存して前記ステータが配置されてなる大径モータと、 エンジンと、 流体伝動装置を有する自動変速機と、を備えてなるハイ
    ブリッド車用駆動装置であって、 前記大径モータは、前記エンジンと前記流体伝動装置と
    の間に配置され、前記エンジンの出力軸と前記大径モー
    タのロータとを前記流体伝動装置の入力部に連結し、 前記大径モータは、前記流体伝動装置のトーラス外径よ
    り大径に構成されてなる、 ことを特徴とするハイブリッド車用駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記流体伝動装置は、ロックアップクラ
    ッチを有するトルクコンバータであり、 前記流体伝動装置の入力部は、タービンランナ及び前記
    ロックアップクラッチを覆いかつポンプインペラに連結
    するフロントカバーであり、 該フロントカバーは、その中間部に軸方向に延びる円筒
    部を有し、かつ該円筒部の内径側に前記ロックアップク
    ラッチが収納され、 前記大径モータは、前記ロータが前記円筒部の外周面と
    の間に所定間隙を存して該円筒部の外径側に配置されて
    なる、 ことを特徴とする請求項4記載のハイブリッド車用駆動
    装置。
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