JP2003170752A - トルク伝達装置 - Google Patents

トルク伝達装置

Info

Publication number
JP2003170752A
JP2003170752A JP2001371464A JP2001371464A JP2003170752A JP 2003170752 A JP2003170752 A JP 2003170752A JP 2001371464 A JP2001371464 A JP 2001371464A JP 2001371464 A JP2001371464 A JP 2001371464A JP 2003170752 A JP2003170752 A JP 2003170752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
motor generator
transmission
torque
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001371464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3646989B2 (ja
Inventor
Masaru Shimizu
勝 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Exedy Corp filed Critical Exedy Corp
Priority to JP2001371464A priority Critical patent/JP3646989B2/ja
Publication of JP2003170752A publication Critical patent/JP2003170752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3646989B2 publication Critical patent/JP3646989B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータジェネレータがクラッチ装置よりも変
速機側に配置されたトルク伝達系の構成において、構造
をコンパクトにする。 【解決手段】 トルク伝達装置1は、主に、フライホイ
ール2に断続的に連結され変速機にトルクを伝達するた
めのクラッチ装置4と、クラッチ装置4の変速機側に配
置されたモータジェネレータ5とから構成されている。
クラッチ装置4は、主に、クラッチディスク組立体6
と、クラッチカバー組立体7と、クラッチ操作機構8と
から構成されている。クラッチ操作機構8は、モータジ
ェネレータ5の変速機側からロータ52を軸方向に貫通
してクラッチカバー組立体7に対して操作荷重を付与す
ることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルク伝達装置、
特に、フライホイールから変速機にトルクを伝達及び遮
断するためのトルク伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の燃費向上を図る技術の1
つとして、エンジンの出力トルクを変速機に伝達するた
めのトルク伝達系にモータジェネレータを配置して、走
行時の制動エネルギを電力として取り出す回生を行った
り、バッテリに充電された電気をモータジェネレータの
出力トルクによりエンジントルクをアシストする等の技
術が提案されている。
【0003】このようなトルク伝達系の構成として、車
両のエンジンのクランクシャフトの先端に固定されたフ
ライホイールと、フライホイールに連結されてトルクを
伝達するためのクラッチ装置と、フライホイール上に装
着されたモータジェネレータとを備えたものがある。こ
のトルク伝達系の構成では、制動回生がフライホイール
にクラッチ装置を連結した状態において行われるため、
エンジンブレーキ分だけモータジェネレータにおけるエ
ネルギの回生量が減少することになる。
【0004】これに対して、例えば、特開2000−2
87305号公報に記載の技術や特開2001−241
470号公報に記載の技術のようにモータジェネレータ
がクラッチ装置よりも変速機側に配置された構成を有す
るものがある。この構成では、フライホイールとクラッ
チ装置とを切り離した状態においても制動回生が可能で
あり、モータジェネレータにおけるエネルギ回生がされ
易くなる。すなわち、この構成におけるエネルギ回生量
は、フライホイール上にモータジェネレータを配置した
構成におけるエネルギ回生量よりも増加するようにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のトルク
伝達系の構成においては、クラッチ装置として、湿式ク
ラッチディスクを備えたクラッチ装置を使用しているた
め、専用の作動油系統が必要となりトルク伝達系全体の
構造が複雑になる。これに対して、作動油系統を必要と
しない乾式クラッチディスクを備えたクラッチ装置を用
いて上記のトルク伝達系の構成をしようとすると、モー
タジェネレータが邪魔になって乾式クラッチディスクを
操作するためのレリーズレバーやレリーズ軸受等からな
るクラッチ操作機構を配置することが難しい。仮に、ク
ラッチ装置とモータジェネレータとの軸方向間にスペー
スを空けてクラッチ操作機構を配置すると、大きな外周
方向寸法を有するモータジェネレータが変速機側に配置
されるため、軸方向寸法の増大する傾向となり、トルク
伝達系の構造が大型化してしまう。
【0006】本発明の課題は、モータジェネレータがク
ラッチ装置よりも変速機側に配置されたトルク伝達系の
構成において、構造をコンパクトにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のトルク
伝達装置は、フライホイールから変速機にトルクを伝達
及び遮断するためのトルク伝達装置であって、変速機に
トルクを伝達するための伝達軸と、クラッチディスク組
立体と、クラッチカバー組立体と、モータジェネレータ
と、クラッチ操作機構とを備えている。クラッチディス
ク組立体は、フライホイールに近接して配置された摩擦
連結部を有し、伝達軸に連結されている。クラッチカバ
ー組立体は、摩擦連結部をフライホイールに押圧するた
めのものである。モータジェネレータは、伝達軸に装着
されたロータとロータに対向して配置されたステータと
を有し、伝達軸との間でトルクを授受可能である。クラ
ッチ操作機構は、モータジェネレータの変速機側からロ
ータを軸方向に貫通してクラッチカバー組立体に対して
操作荷重を付与することが可能である。
【0008】このトルク伝達装置では、モータジェネレ
ータの変速機側からロータを軸方向に貫通してクラッチ
カバー組立体に対して操作荷重を付与できるクラッチ操
作機構を備えているため、大きな外周方向寸法を有する
モータジェネレータをフライホイールやクラッチカバー
組立体のような大きな外周方向寸法を有する部材の近傍
に配置することができる。これにより、トルク伝達系の
構造をコンパクトにすることができる。
【0009】請求項2に記載のトルク伝達装置では、請
求項1において、ロータには軸方向に貫通する孔が形成
されている。クラッチ操作機構は、貫通部材と、駆動部
材と、従動部材とを備えている。貫通部材は、ロータに
対して相対回転不能に、かつ、軸方向に移動可能になる
ようにロータの孔に係合する部材である。駆動部材は、
貫通部材に操作荷重を付与する部材である。従動部材
は、貫通部材を介して駆動部材からの操作荷重を受け、
クラッチカバー組立体に操作荷重を伝達する部材であ
る。
【0010】このトルク伝達装置では、貫通部材によっ
てモータジェネレータのロータを貫通してクラッチカバ
ー組立体に操作荷重を付与できるようになっているた
め、構造が簡単である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態にかかるトル
ク伝達装置1の縦断面概略図を図1に示す。 [構造]図1に示すトルク伝達装置1は、フライホイー
ル2から変速機(図示せず)にエンジンのトルクを伝達
及び遮断するための装置である。ここで、O−Oは、ト
ルク伝達装置1の回転軸線である。トルク伝達装置1
は、主に、フライホイール2に断続的に連結され変速機
にトルクを伝達するためのクラッチ装置4と、モータジ
ェネレータ5とから構成されている。
【0012】フライホイール2は、円板状の部材であ
り、内周部が複数のボルト21によってクランクシャフ
ト(図示せず)の先端に固定されている。また、フライ
ホイール2の外周部には、軸方向において変速機側を向
く環状かつ平坦な摩擦面2aが形成されている。 <クラッチ装置>クラッチ装置4は、主に、クラッチデ
ィスク組立体6と、クラッチカバー組立体7と、クラッ
チ操作機構8とから構成されている。
【0013】クラッチディスク組立体6は、外周側に配
置された摩擦フェーシング等からなる摩擦連結部61
と、摩擦連結部61に固定されたクラッチプレート、リ
テーニングプレート及びコイルスプリング等からなるダ
ンパー機構62と、ダンパー機構62に連結されたハブ
フランジ63とを備えている。摩擦連結部61は、フラ
イホイール2の摩擦面2aに対応して配置されている。
ハブフランジ63の内周部は、伝達軸9にスプライン係
合した後述のモータジェネレータ5の筒状軸部51にス
プライン係合し、伝達軸9と一体回転するようになって
いる。
【0014】クラッチカバー組立体7は、フライホイー
ル2に装着され、フライホイール2に対してクラッチデ
ィスク組立体6の摩擦連結部61を押圧及び押圧解除す
るための機構である。クラッチカバー組立体7は、主
に、クラッチカバー71とプレッシャープレート72と
ダイヤフラムスプリング73とから構成されている。ク
ラッチカバー71は皿状であり中心に大径の孔が形成さ
れている。クラッチカバー71の外周端は、複数のボル
ト74によりフライホイール2の外周端に固定されてい
る。クラッチカバー71の内周部には、後述のモータジ
ェネレータ5のロータ52に軸受75を介して相対回転
可能に支持された複数の第1内周端部71aと、ダイヤ
フラムスプリング73を支持するための複数の第2内周
端部71bとが円周方向に交互に形成されている。プレ
ッシャープレート72は、クラッチカバー71内に配置
された環状の部材であり、クラッチディスク組立体6の
摩擦連結部61をフライホイール2の摩擦面2aとの間
に挟持するための部材である。ダイヤフラムスプリング
73は、半径方向の中間部から内周部にかけて放射状の
スリットを備えた円板状の部材であり、半径方向の中間
のやや外周側の部分がクラッチカバー71の第2内周端
部71bに揺動可能に支持されている。ダイヤフラムス
プリング73の外周端部73aはプレッシャープレート
72の変速機側面に当接しており、ダイヤフラムスプリ
ング73の内周端部73bは後述のクラッチ操作機構8
を構成する第2レリーズ軸受84に当接している。
【0015】クラッチ操作機構8は、クラッチカバー組
立体7に操作荷重を付与するための機構である。以下、
図2を用いて、クラッチ操作機構8について説明する。
クラッチ操作機構8は、主に、カラー部材81と、第1
レリーズ軸受82(駆動部材)と、貫通部材83と、第
2レリーズ軸受84(従動部材)とから構成されてい
る。カラー部材81は、筒状の部材であり、伝達軸9の
外周を覆うように配置され、変速機のハウジング3に固
定されている。第1レリーズ軸受82は、カラー部材8
1の外周側に配置され、貫通部材83に操作荷重を伝達
するための部材である。第1レリーズ軸受82のアウタ
ーレース82aは、その変速機側からレリーズレバー
(図示せず)によって操作荷重(レリーズ荷重)が付与
されるようになっている。貫通部材83は、カラー部材
81の外周部に軸方向及び回転方向に移動可能に嵌合し
ている筒状部83aと、筒状部83aのエンジン側端部
に設けられた円環状のフランジ部83bと、フランジ部
83bのエンジン側面からさらにエンジン側に延びる複
数の突出部83cとから構成されている。筒状部83a
の外周面には、第1レリーズ軸受82のインナーレース
82bの内周面が固定されている。複数の突出部83c
は、後述のモータジェネレータ5のロータ52に設けら
れた孔からなる複数の係合孔部52aに挿入され、ロー
タ52のエンジン側に突出している。すなわち、貫通部
材83は、ロータ52に対して軸方向に移動可能である
が、回転方向には相対回転不能に係合している。第2レ
リーズ軸受84は、モータジェネレータ5の筒状軸部5
1の外周部に貫通部材83の軸方向に移動可能に嵌合し
ている。第2レリーズ軸受84のインナーレース84a
は、ダイヤフラムスプリング73の内周端部73bに当
接している。以上の構成によって、クラッチ操作機構8
は、クラッチカバー組立体7にレリーズ荷重を付与し
て、ダイヤフラムスプリング73によるプレッシャープ
レート72の押圧を解除することができる。
【0016】<モータジェネレータ>モータジェネレー
タ5は、クラッチカバー組立体7の変速機側に配置さ
れ、伝達軸9との間でトルクを授受するための装置であ
る。モータジェネレータ5は、図1に示すように、主
に、伝達軸9にスプライン係合している筒状軸部51
と、筒状軸部51の変速機側端部から外周側に延びるロ
ータ52と、ロータ52に対向して配置されたステータ
53とから構成されている。
【0017】ロータ52の外周側には、永久磁石からな
るロータマグネット52bが備えられている。ロータ5
2の本体は、円板状の部材であり、クラッチカバー71
の軸方向変速機側部分に近接して配置されている。ま
た、ロータ52のロータマグネット52bもクラッチカ
バー71に対して軸方向に近接している。ステータ53
は、トルク伝達装置1の最外周側に配置されたコイルが
巻き付けられた部材であり、バッテリ(図示せず)に接
続され、電気の授受を行っている。また、ステータ53
及びロータマグネット52bの外径は、クラッチ装置4
の外径とほぼ等しくなっている。さらに、ロータマグネ
ット52bの一部がクラッチカバー71の一部の外周側
に配置され、これら両者の一部が半径方向に重なってい
る。
【0018】以上の構成より、クラッチ操作機構8は、
モータジェネレータ5のロータ52を貫通してプレッシ
ャープレート72に操作荷重を付与することが可能とな
っている。 [動作]次に、トルク伝達装置1の動作について説明す
る。
【0019】図3は、運転モードとトルク伝達装置1の
各部等の状態を示す表である。図3には、トルク伝達装
置1の各部等として、エンジン、モータジェネレータ
5、変速機及びクラッチ装置4が項目として列記されて
いる。以下、図3の番号に従って、トルク伝達装置1の
動作を説明する。 (1)停止(駐車) 停止(駐車)時においては、エンジンはオフであり、変
速機のシフトポジションはニュートラル(以下、Nとす
る)であり、モータジェネレータ5はオフとなってい
る。この際、クラッチ装置4は、図1に示されるよう
に、クラッチディスク組立体6の摩擦連結部61がフラ
イホイール2の摩擦面2aに摩擦係合された状態になっ
ている。具体的には、クラッチ操作機構8の第1レリー
ズ軸受82のエンジン側への押圧が解除されており、ダ
イヤグラムスプリング73の内周端部73bが変速機側
に移動し(図1中の実線で示されたダイヤフラムスプリ
ング73を参照)、プレッシャープレート72がダイヤ
フラムスプリング73の外周端部73aによってエンジ
ン側に押圧された状態(以下、クラッチ接状態とする)
となっている。
【0020】(2)始動 エンジンの始動は、バッテリの充電量が十分な場合、モ
ータジェネレータ5をスタータの代わりにして、エンジ
ンを始動する。具体的には、クラッチ装置4をクラッチ
接の状態にして、バッテリに充電された電気を利用して
モータジェネレータ5を放電モード(以下、Mモードと
する)にして、バッテリに充電した電気をロータ52の
回転に変換して伝達軸9にトルクを入力する。このトル
クが摩擦連結部61及びフライホイール2を介してエン
ジンが始動される。
【0021】(3)発進前 エンジンが始動された後、モータジェネレータ5をオフ
とする。そして、クラッチ操作機構8をクラッチレリー
ズ操作をして(以下、クラッチ断状態とする)、アイド
リング状態にする。具体的には、図示しないレリーズレ
バーから第1レリーズ軸受82をエンジン側に押圧する
荷重を作用させて、ダイヤグラムスプリング73の内周
端部73bを介して(図1の2点鎖線で示されたダイヤ
フラムスプリング73を参照)、プレッシャープレート
72のダイヤフラムスプリング73の外周端部73aに
よる押圧を解除しクラッチディスク組立体6の摩擦連結
部61とフライホイール2の摩擦面2aとの摩擦係合を
解除する。
【0022】(4)発進加速 次に、変速機のシフトポジションをNの状態から1速
(後進時は、Rとする)に切り替える。そして、クラッ
チ装置4をクラッチ接状態にしながら、アクセルを踏み
込む。このとき、モータジェネレータ5をMモードとし
て、アクセルの踏み込み量に応じて、バッテリに充電し
た電気をロータ52の回転に変換して伝達軸9にトルク
を入力して加速アシストを行う。これにより、発進時の
燃料の消費が抑えられ、燃費が向上する。
【0023】(5)アップシフト 次に、変速機のシフトポジションを1速から段階的にア
ップシフトしながら走行する。この際、モータジェネレ
ータ5を用いて伝達軸9の回転数の同期制御を行う。具
体的には、アップシフト時はエンジン回転数が低下する
方向となるので、モータジェネレータ5をGモードにし
て、伝達軸9の回転数を下降させてエンジンと伝達軸9
との回転数を同期させた後、シフトチェンジを行う。こ
れにより、変速時のショックを少なくできる。
【0024】(6)走行 走行状態(例えば、2速以上)になった後、モータジェ
ネレータ5からの加速アシストを減少させ、基本的にエ
ンジンのトルクのみの駆動に切り替える。尚、バッテリ
の充電量が不足している場合には、適時モータジェネレ
ータ5をGモードとしてバッテリへの充電を行う。
【0025】(7)緩いアクセルオフ 走行中において、アクセルの踏み込みを緩めて少し速度
を下降させる場合がある。この際には、クラッチ装置4
をクラッチ断状態とし、同時に、モータジェネレータ5
をGモードにして、伝達軸9のトルクを回生する。すな
わち、車両を緩やかに制動しながらエネルギ回生を行
う。このとき、エンジンと伝達軸9とが切り離されるた
め、エンジンブレーキが作動せず、モータジェネレータ
5によるエネルギ回生の効率が向上する。
【0026】(8)急なアクセルオフ、ブレーキング 走行中において、さらに車両を減速させるためにアクセ
ルを全閉して、エンジンの燃料供給を止める場合(以
下、燃料カットとする)がある。この際には、クラッチ
装置4をクラッチ接状態として、エンジンと伝達軸9と
を摩擦連結する。このとき、モータジェネレータ5はG
モードのままにして、モータジェネレータ5による回生
制動を行うとともに、エンジンブレーキによる制動を行
う。さらに、フットブレーキを踏み込んでブレーキング
する場合は、エンジンブレーキ、モータジェネレータ5
による回生制動及びフットブレーキによる制動によっ
て、車両は急激に減速される。
【0027】(9)ダウンシフト 次に、変速機のシフトポジションを5速等から段階的に
ダウンシフトする。この際、モータジェネレータ5を用
いて伝達軸9の回転数の同期制御を行う。具体的には、
変速機のダウンシフト時は、エンジン回転数が上昇する
方向となるので、モータジェネレータ5をMモードとし
伝達軸9の回転数を上昇させてエンジンと伝達軸9との
回転数を同期させた後、シフトチェンジを行う。
【0028】(10)車両停止 車両を停止する場合、フットブレーキによりブレーキン
グして、車両を停止させ、クラッチ装置4をクラッチ断
状態にした後、シフトポジションをNにする。 [特徴]本実施形態のトルク伝達装置の特徴について説
明する。
【0029】(1)モータジェネレータのロータを貫通
するクラッチ操作機構を採用したことによるトルク伝達
装置のコンパクト化 本実施形態のトルク伝達装置1では、モータジェネレー
タ5がクラッチ装置4よりも変速機側に配置されたトル
ク伝達系において、上記のような貫通部材83を備えた
クラッチ操作機構8を採用してモータジェネレータ5の
変速機側からクラッチ操作できるようにしている。この
ため、クラッチ装置4の外径とほぼ等しい外周方向寸法
を有するモータジェネレータ5をフライホイール2やク
ラッチカバー組立体7のような部材の近傍にまとめて配
置でき、トルク伝達系の構造をコンパクトにすることが
できる。
【0030】また、ロータマグネット52bの一部がク
ラッチカバー71の一部の外周側に配置され、これら両
者の一部が半径方向に重なるように配置できるため、軸
方向寸法の短縮も実現できる。 (2)回生効率の向上 本実施形態のトルク伝達装置1においては、モータジェ
ネレータ5がクラッチ装置4の変速機側に配置されてい
るため、クラッチ装置4をクラッチ断状態にすると、エ
ンジンとモータジェネレータ5とを完全に切り離すこと
ができる。これにより、走行中の緩いアクセルオフ時に
おいては、エンジンブレーキによる制動を生じることな
くモータジェネレータ5によるエネルギ回生を行うこと
ができるため、エネルギ回生の効率を向上させることが
できる。
【0031】(3)エンジンの回転速度変動の伝達の減
衰効果 本実施形態のトルク伝達装置1は、クラッチ接状態にお
いて、エンジンから変速機に向かって順に、フライホイ
ール2(具体的には、クラッチディスク組立体6及びク
ラッチカバー組立体7を構成する部材うちフライホイー
ル2と一体回転する部材も含む)と、クラッチディスク
組立体6のダンパー機構62と、モータジェネレータ5
のロータ52とが伝達軸9上に直列に並んだ構成とな
る。このとき、ダンパー機構62の下流側に大きな慣性
モーメントを有するロータ52があるため、図4に示す
ように、2つのフライホイールの間にダンパー機構が配
置された振動系と類似の振動系が構成される。これによ
り、図5に示すように、トルク伝達装置1を含む系の捩
り振動の共振点は、モータジェネレータがない場合の共
振点Aから、低回転数側の共振点Bにシフトするため、
エンジン回転速度の変動の伝達をより低いエンジン回転
速度領域から減衰させることができる。
【0032】(4)発進時にモータジェネレータで加速
アシストすることによる燃費向上 本実施形態のトルク伝達装置1は、発進時にモータジェ
ネレータ5をMモードにして、エンジントルクをアシス
トできるため、燃費の向上に寄与できる。 (5)変速ショックの低減 本実施形態のトルク伝達装置1は、変速機のダウンシフ
ト時において、モータジェネレータ5をMモードにし
て、伝達軸9の回転数を上昇させてエンジンと伝達軸9
との回転数を同期させた後、シフト変更を行うようにし
ている。逆に、アップシフト時においては、モータジェ
ネレータ5をGモードにして、伝達軸9の回転数を下降
させてエンジンと伝達軸9との回転数を同期させた後、
シフトチェンジを行う。これにより、変速ショックを少
なくできる。
【0033】[他の実施形態]以上、本発明の実施形態
について説明したが、具体的な構成は前記実施形態に限
られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変
更可能である。例えば、前記実施形態ではプッシュタイ
プのクラッチカバー組立体を採用しているが、プルタイ
プのクラッチカバー組立体を採用してもよい。また、ダ
イヤフラムスプリング式ではなくコイルスプリング式を
採用してもよい。つまり、種々のクラッチカバー組立体
に採用可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明にかかるトルク伝達装置では、モ
ータジェネレータがクラッチ装置よりも変速機側に配置
されたトルク伝達系の構成において、構造をコンパクト
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるトルク伝達装置の
縦断面概略図。
【図2】図1の部分拡大図であり、クラッチ操作機構の
縦断面概略図。
【図3】トルク伝達装置の運転モードとトルク伝達装置
各部の状態を示す表。
【図4】クラッチ接状態のトルク伝達系の振動系を示す
模式図。
【図5】クラッチ接状態のエンジンの回転速度の変動の
伝達を減衰させる効果を説明する図。
【符号の説明】
1 トルク伝達装置 2 フライホイール 4 クラッチ装置 5 モータジェネレータ 6 クラッチディスク組立体 7 クラッチカバー組立体 8 クラッチ操作機構 9 伝達軸 52 ロータ 52a 係合孔部 53 ステータ 61 摩擦連結部 72 プレッシャープレート 82 第1レリーズ軸受(駆動部材) 83 貫通部材 84 第2レリーズ軸受(従動部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フライホイールから変速機にトルクを伝達
    及び遮断するためのトルク伝達装置であって、 前記変速機にトルクを伝達するための伝達軸と、 前記フライホイールに近接して配置された摩擦連結部を
    有し、前記伝達軸に連結されたクラッチディスク組立体
    と、 前記摩擦連結部を前記フライホイールに押圧するための
    クラッチカバー組立体と、 前記伝達軸に装着されたロータと前記ロータに対向して
    配置されたステータとを有し、前記伝達軸との間でトル
    クを授受可能なモータジェネレータと、 前記モータジェネレータの変速機側から前記ロータを軸
    方向に貫通して前記クラッチカバー組立体に対して操作
    荷重を付与することが可能なクラッチ操作機構と、を備
    えたトルク伝達装置。
  2. 【請求項2】前記ロータには、軸方向に貫通する孔から
    なる係合孔部が形成されており、 前記クラッチ操作機構は、前記ロータに対して相対回転
    不能に、かつ、軸方向に移動可能になるように前記ロー
    タの前記係合孔部に係合する貫通部材と、前記貫通部材
    に操作荷重を付与するための駆動部材と、前記貫通部材
    を介して前記駆動部材からの操作荷重を受け前記クラッ
    チカバー組立体に操作荷重を伝達するための従動部材と
    を備えている、請求項1に記載のトルク伝達装置。
JP2001371464A 2001-12-05 2001-12-05 トルク伝達装置 Expired - Fee Related JP3646989B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001371464A JP3646989B2 (ja) 2001-12-05 2001-12-05 トルク伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001371464A JP3646989B2 (ja) 2001-12-05 2001-12-05 トルク伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003170752A true JP2003170752A (ja) 2003-06-17
JP3646989B2 JP3646989B2 (ja) 2005-05-11

Family

ID=19180501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001371464A Expired - Fee Related JP3646989B2 (ja) 2001-12-05 2001-12-05 トルク伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3646989B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005098288A (ja) * 2003-09-04 2005-04-14 Moric Co Ltd 内燃機関用発電機
WO2006109375A1 (ja) * 2005-04-12 2006-10-19 Nissan Motor Co., Ltd. 車両用ハイブリッド駆動装置
WO2006137288A1 (ja) * 2005-06-24 2006-12-28 Exedy Corporation トルク伝達装置
JP2008189307A (ja) * 2008-02-26 2008-08-21 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp ハイブリッド電気自動車のパワートレイン構造
JP2010203576A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Nissan Motor Co Ltd クラッチ構造
WO2012108259A1 (ja) * 2011-02-07 2012-08-16 株式会社エクセディ トルク伝達装置
JP2015183734A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 アイシン精機株式会社 クラッチ装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005098288A (ja) * 2003-09-04 2005-04-14 Moric Co Ltd 内燃機関用発電機
JP4624016B2 (ja) * 2003-09-04 2011-02-02 ヤマハモーターエレクトロニクス株式会社 内燃機関用発電機
WO2006109375A1 (ja) * 2005-04-12 2006-10-19 Nissan Motor Co., Ltd. 車両用ハイブリッド駆動装置
WO2006137288A1 (ja) * 2005-06-24 2006-12-28 Exedy Corporation トルク伝達装置
JP2008189307A (ja) * 2008-02-26 2008-08-21 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp ハイブリッド電気自動車のパワートレイン構造
JP2010203576A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Nissan Motor Co Ltd クラッチ構造
WO2012108259A1 (ja) * 2011-02-07 2012-08-16 株式会社エクセディ トルク伝達装置
JP2012163152A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Exedy Corp トルク伝達装置
CN103299096A (zh) * 2011-02-07 2013-09-11 株式会社艾科赛迪 扭矩传递装置
US9027726B2 (en) 2011-02-07 2015-05-12 Exedy Corporation Torque transmission device
JP2015183734A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 アイシン精機株式会社 クラッチ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3646989B2 (ja) 2005-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3682964B2 (ja) 車両用駆動装置
JP3570553B2 (ja) トルク伝達装置
US6777837B2 (en) Hybrid-vehicle drive unit
JP4130060B2 (ja) 自動車用複合推進装置
WO2010050322A1 (ja) 車両用駆動装置
WO2010064550A1 (ja) ハイブリッド車両用動力伝達装置
US9027726B2 (en) Torque transmission device
US20100105519A1 (en) Vehicle drive device
JP3747438B2 (ja) トルク伝達装置
JP2001163071A (ja) ハイブリット車用駆動装置
JP2008126703A (ja) 車両用駆動装置
US9784336B2 (en) Damper device for vehicle
JP3586225B2 (ja) 動力伝達ユニット
JP2008126702A (ja) 車両用駆動装置
JP2003048438A (ja) ハイブリッド車両の動力伝達装置
JP3646989B2 (ja) トルク伝達装置
US6648112B2 (en) Power transmitting apparatus with a torque converter
JPH07190166A (ja) 車両の駆動列
JP3917390B2 (ja) 発電電動装置
JP2003028034A (ja) 始動発電装置
JP2003042191A (ja) 電磁クラッチ装置
JPS63246529A (ja) フライホイ−ル組立体
JP2010038221A (ja) 車両の変速機
JP2011098605A (ja) 振動低減装置
JP2003039961A (ja) 動力伝達ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees