JP4304089B2 - 原稿カバー支持機構 - Google Patents

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Description

本発明は複写機用の原稿カバー支持機構に関し、より具体的には、原稿カバーを機台上面の左右方向に延びた第1軸芯と前記機台上面の前後方向に延びた第2軸芯とのいずれか一方の周りで選択的に回動可能に支持する複写機用の原稿カバー支持機構に関する。
上記の原稿カバー支持機構の例としては、本発明に関連する先行技術文献情報として下記に示した特許文献1がある。
この特許文献1に記された発明では、原稿カバーはX方向の軸線に沿ってこれを開閉可能にする第1ヒンジ部とX方向と直交するY方向の軸線に沿ってこれを開閉可能にする第2ヒンジ部によって、装置本体(機台上面)に対し開閉可能にされている。第1ヒンジ部は、原稿カバーに固定された第1係合ブロックと装置本体の凹部内に揺動可能に装着された移動係合体とを含み、他方、第2ヒンジ部は、原稿カバーに固定された第2係合ブロックと装置本体の凹部内に装着された揺動係合体とを含む。各係合ブロックからは軸が突出形成されている。尚、この複写機は原稿載置面が水平となる横置きの他に原稿載置面が鉛直となる縦置きにも設置可能であることを前提として構成されている。そして、装置本体が横置きにされた時には、第2ヒンジ部の揺動係合体が第2係合ブロックに係合する一方で、第1ヒンジ部の移動係合体が第1係合ブロックに対しフリーになり、この結果、原稿カバーは第2ヒンジ部を軸芯として開閉可能となる。他方、装置本体が縦置きにされた時には、第1ヒンジ部の移動係合体が第1係合ブロックに係合する一方で、第2ヒンジ部の揺動係合体が第2係合ブロックに対しフリーになり、この結果、原稿カバーは第1ヒンジ部を軸芯として開閉可能となる。
特開2001−251461号公報(段落番号0017、0028、図2、図3、図5)
しかし、特許文献1の原稿カバー支持機構では、原稿カバーを第1ヒンジ部で回動させるためには、装置本体言い換えれば複写機全体を原稿載置面が垂直となる縦置きにする必要があるため、この特許文献1の原稿カバー支持機構を、装置本体を常に横置きのままで使用する一般の複写機に適用することは困難であった。また、特許文献1の原稿カバー支持機構は、原稿カバーを回動可能に支持する移動係合体などの部材が、原稿カバー側の係合ブロックから延びた軸を係止するフック部を備えた薄板状の部品で構成されているだけの、機械的強度が不十分なものであるので、原稿をコンタクトガラス上に連続的に搬送供給する自動原稿送り装置(ADF)を搭載したような重量の大きな原稿カバーに適用することは困難であり、加えて、このような重量の大きな原稿カバーを任意の角度で静止させるフリーストップヒンジを備えた原稿カバー支持機構とすることは更に困難であった。
したがって、本発明の目的は、原稿カバーを機台上面に回動自在に支持し、前記原稿カバーは前記機台上面の左右方向に延びた第1軸芯と前記機台上面の前後方向に延びた第2軸芯とのいずれか一方の周りで選択的に回動可能に構成されており、しかも、常に横置きのままで使用する一般の複写機に適用することの可能な原稿カバー支持機構を提供することにある。また、本発明の目的は、自動原稿送り装置(ADF)を搭載した原稿カバーのような重量の大きな原稿カバーに適用することができ、さらに、このような重量の大きな原稿カバーを任意の中間開成角度で静止させるためのフリーストップヒンジを設けることの可能な原稿カバー支持機構を提供することにある。
本発明の第1の特徴構成は、原稿カバーを機台上面の左右方向に延びた第1軸芯と前記機台上面の前後方向に延びた第2軸芯とのいずれか一方の周りで選択的に回動可能に支持する複写機用の原稿カバー支持機構であって、
前記機台上面に前記第1軸芯及び前記第2軸芯の一方の周りで回動自在な中間枠部材が支持されており、前記原稿カバーが前記中間枠部材に対して前記第1軸芯及び前記第2軸芯の他方の周りで回動自在に支持されている点にある。
このような特徴構成を備えているために、本発明による原稿カバー支持機構では、例えば、中間枠部材が第1軸芯周りで回動自在に支持されている場合、原稿カバーを中間枠部材に対して閉鎖したまま両部材を機台上面に対して第1軸芯周りで回動操作することで、結果的に原稿カバーを機台上面に対して第1軸芯周りで回動操作することが可能となるし、他方、中間枠部材を機台上面に対して閉鎖したまま原稿カバーを中間枠部材に対して第2軸芯周りで回動操作することで、結果的に原稿カバーを機台上面に対して第2軸芯周りで回動操作することも可能となる。したがって、原稿カバーが機台上面の左右方向に延びた第1軸芯と機台上面の前後方向に延びた第2軸芯とのいずれか一方の周りで選択的に回動可能な原稿カバー支持機構であって、しかも、常に横置きのままで使用する複写機にも適用可能な原稿カバー支持機構が提供された。さらに、本発明による原稿カバー支持機構では、機台上面と中間枠部材との間、及び、中間枠部材と原稿カバーとの間に、機械的強度の高いヒンジ連結部材を取り付けることができるので、自動原稿送り装置(ADF)を搭載した原稿カバーのような重量の大きな原稿カバーにも適用することができ、さらに、このような重量の大きな原稿カバーを任意の角度で静止させるフリーストップヒンジを設けた原稿カバー支持機構とすることも可能となり、非常に使い易い複写機用の原稿カバー支持機構が得られる。尚、中間枠部材は当然ながら機台上面に対して閉鎖されている時にコンタクトガラスの面を遮蔽しない、例えば窓枠状の形態を有する。
さらに、前記中間枠部材が前記機台上面に重ね合わされた状態において、前記中間枠部材の上面が前記機台上面のコンタクトガラス面と同一高さ或いは前記コンタクトガラス面よりも下方に位置する構成とすることができる。
このように構成すれば、中間枠部材が機台上面に重ね合わせられた状態で原稿カバーを開閉することで原稿のコピーを作成する場合、コンタクトガラス面が中間枠部材の上面よりも突出しているか、或いは、これら両者の面の高さが一致しているので、コンタクトガラス面のサイズを上回る大きさの原稿を複写する場合でも、原稿カバーの閉鎖によって原稿が中間枠部材とコンタクトガラス面との間の上下の段差によって折れて、損傷する虞がない。
特に、前記中間枠部材が前記機台上面に前記第1軸芯または第2軸芯のいずれか長い方の軸芯周りで回動可能に支持され、前記原稿カバーが前記中間枠部材に対して前記第1軸芯または第2軸芯のいずれか短い方の軸芯周りで回動可能に支持されている構成とすることができる。
このように構成すれば、機台上面の横手(一般に左側)に跳ね上げられた原稿カバーから最も遠いコンタクトガラスの縁部までの距離をより大きく取ることができるので、大きなサイズの原稿の中心部付近が含まれる領域を、原稿の縁を折り込むことなく、すなわち、原稿の縁を原稿カバーの連結ヒンジに近く設けられた見当に押し当てた状態で複写することが可能となる。
また、このように構成すれば、中間枠部材を前記機台上面に重ね合わせた状態で複写作業を行おうとする際には、機台上面の横手(一般に左側)に原稿カバーが跳ね上げられた状態となるので、コンタクトガラスの前後と左右の一方側(一般に右側)には何も部材が突出していない、すなわち、コンタクトガラスから前後方向にはみ出るサイズの原稿を載置し易い状態が現出される。しかも、コンタクトガラスの前後に(すなわち、第2軸芯と平行に)延びた突起状の見当に原稿の縁を合わせて複写することになるので、コンタクトガラス面のサイズを上回る大きさの原稿を複写する際にも、見当の前後の中心などに位置するセンターマークを基準にすることで、複写しようとする範囲を決定し易い。
また、前記原稿カバーの左右いずれかの端部付近に、原稿をコンタクトガラス上に連続的に搬送供給する自動原稿送り装置が搭載されており、前記第2軸芯は前記自動原稿送り装置が搭載されている側に配置されている構成とすることができる。
このように構成すれば、比較的重量の大きな自動原稿送り装置が第2軸芯側に位置するので、使用者は比較的容易に原稿カバーを第2軸芯周りで開放操作できる。
さらに、前記原稿カバーのみの前記機台上面に対する開放側への回動操作に際して前記中間枠部材の開放側への回動を阻止し、前記中間枠部材の前記機台上面に対する開放側への回動操作に際して前記原稿カバーの前記中間枠部材に対する開放側への回動操作を阻止する回動阻止機構が設けられている構成とすることができる。
このように構成すれば、原稿カバーを開放したい時には、回動阻止機構の働きによって、中間枠部材の開放側への回動が阻止されるので、原稿カバーのみが回動されて開放され、中間枠部材を原稿カバーと一体的に機台上面から開放したい時には、回動阻止機構の働きによって、原稿カバーの中間枠部材に対する開放側への回動操作が阻止されるので、中間枠部材は原稿カバーに対して回動することなく飽くまでも原稿カバーと一体的に機台上面から開放される。
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
本発明による原稿カバー支持機構について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による原稿カバー支持機構を備えた複写機1の上部を示し、ここでは原稿カバー4が閉じられている。原稿カバー4の上部の左半分には、スタックされた多数のシート状の原稿から原稿を一枚ずつコンタクトガラス3上に連続的に給紙搬送する自動原稿送り装置(ADF)5が搭載されている。
当該複写機1の原稿カバー4は、複写機1の機台上面2の左右方向に延びた第1軸芯X1周りと、機台上面2の前後方向に延びた第2軸芯X2周りとの2つの軸芯周りで回動自在に支持されている。そのために、複写機1の前に立った使用者から見て原稿カバー4の手前側端部で左右に延びた辺の中央部付近には、原稿カバー4を第1軸芯X1周りで回動操作する際に使用者が掴む(或いは手を掛ける)ための第1取っ手4aが設けられている。他方、原稿カバー4の右側端部で前後に延びた辺の中央部付近には、原稿カバー4を第2軸芯X2周りで回動操作する際に使用者が掴む(或いは手を掛ける)ための第2取っ手4bが設けられている。
図2に示されるように、本発明による原稿カバー支持機構は、機台上面2と原稿カバー4との間に設けられた中間枠部材6を含む。尚、コンタクトガラス3は全面にわたって機台上面2の樹脂製のパネル2aから数mmの高さで上方に突出するように支持されており、中間枠部材6は、コンタクトガラス3のこの突出部を四周から包囲可能な矩形の開口部6aを備えた板枠状の部材であり、機台上面2に対して一対の第1ヒンジ連結部8,8を介して機台上面2の左右方向に延びた第1軸芯X1周りで回動自在に支持されている。第1軸芯X1は使用者から見て機台上面2の奥側端部付近に位置する。
そして、原稿カバー4は、機台上面2に対して閉じられた中間枠部材6に対して一対の第2ヒンジ連結部9,9を介して機台上面2の前後方向に延びた第2軸芯X2周りで回動自在に支持されている。第2軸芯X2は使用者から見て機台上面2の左端付近に位置する。
原稿カバー4を開放すると、複写機1の機台上面2には原稿を載置するためのコンタクトガラス3が露出し、コンタクトガラス3面に原稿を載置可能になる。コンタクトガラス3の下方には原稿を読み取るスキャナー(不図示)が配置されている。原稿カバー4は原稿をコンタクトガラス3の面に密着させ、同時に、スキャナーから発される光を反射する役目を果たす。
尚、図2は、本発明による原稿カバー支持機構の構造を理解し易く解説するために、便宜的に中間枠部材6を機台上面2から開き、同時に、原稿カバー4を中間枠部材6から開いた状態を示した図である。実際には、後述するように、原則的に、原稿カバー4を第1軸芯X1周りで開く時には原稿カバー4は中間枠部材6と一体的にしか開かれず、原稿カバー4を第2軸芯X2周りで開く時には中間枠部材6は機台上面2に対して閉じられた状態に保持されている。
中間枠部材6はコンタクトガラス3の突出量と等しいか又はこれを下回る寸法の厚さを備えており、中間枠部材6が機台上面2に重ね合わされた状態(閉鎖状態)において、中間枠部材6の上面がコンタクトガラス3の上面と同一の高さに位置するように設定されている。
原稿カバー4と中間枠部材6との間には、両部材どうしを互いに閉じられた状態に保持するための第1吸着機構11(回動阻止機構の一例)が設けられている。第1吸着機構11は、原稿カバー4の裏面の手前側右端付近に配置されたマグネット11aと、中間枠部材6の上面の対応箇所に配置された磁性金属片11bとからなる。同様に、中間枠部材6と機台上面2との間には、中間枠部材6を機台上面2に対して閉じられた状態に保持するための第2吸着機構12(回動阻止機構の一例)が設けられている。第2吸着機構12は、機台上面2の手前側左端付近に配置されたマグネット12aと、中間枠部材6の下面の対応箇所に配置された磁性金属片12bとからなる。
したがって、原稿カバー4と中間枠部材6との双方が機台上面2に対して閉じられた図1の初期状態から、使用者が第1取っ手4aによって第2吸着機構12の吸着力に抗して原稿カバー4を持ち上げると、図3に示すように、原稿カバー4は第1吸着機構11によって中間枠部材6と一体となった状態で第1軸芯X1周りで機台上面2に対して回動してコンタクトガラス3が露出し、コンタクトガラス3面に原稿を載置可能になる。この状態で、例えば原稿S1をコンタクトガラス3に載置し、次に、原稿カバー4を閉じると中間枠部材6も一体的に下がって、複写操作が可能となる。この使用法は、原稿カバー4の横長な形状のために、原稿カバー4を最大角度まで持ち上げても第1取っ手4aの高さは比較的低く、原稿カバー4の開け閉めが容易な点で、コンタクトガラス3の面内に納まるサイズの原稿を一枚ずつ手動で複写する際には、第2取っ手4bによって原稿カバー4を持ち上げる使用法よりも有利である。但し、この使用法では、中間枠部材6の下面がコンタクトガラス3の上面と交差するように下がってくるので、基本的にコンタクトガラス3の面内に納まるサイズの原稿のみが複写可能であり、仮にコンタクトガラス3の面内から一部がはみ出るように原稿を置いて原稿カバー4を閉じると前記一部の箇所から原稿が折れ曲がることが予測される。
次に、前記初期状態から、使用者が第2取っ手4bによって第1吸着機構11の吸着力に抗して原稿カバー4を持ち上げると、図4に示すように、中間枠部材6は第2吸着機構12によって機台上面2に閉じられたままの状態で、原稿カバー4のみが第2軸芯X2周りで機台上面2に対して回動してコンタクトガラス3が露出し、コンタクトガラス3面に原稿を載置可能になる。この状態で、例えば原稿S2をコンタクトガラス3に載置し、原稿カバー4を閉じると複写操作が可能となる。この使用法では、原稿カバー4の横長な形状のために、原稿カバー4を最大角度まで持ち上げると第1取っ手4aの高さが比較的高く、原稿カバー4の開け閉めに要する労力が若干大きい点で不利であるが、他方、中間枠部材6は既に機台上面2に閉じられており、しかも、既に記したように、中間枠部材6の上面がコンタクトガラス3の上面と同一の高さに位置するので、コンタクトガラス3の面内から前後方向、或いは、右方向に一部がはみ出るように原稿S2を置いて原稿カバー4を閉じても、原稿がコンタクトガラス3によって折れ曲がったり、損傷する虞がない。
特に、この使用法では、原稿カバー4を開放している時に、コンタクトガラス3の前後方向と右側方向にはコンタクトガラス3よりもレベルの低い平滑なパネル2aが存在するのみで、上方に突出した部材が一切存在しないので、図4に例示するように、原稿がパネル2aの領域を大きく超えて前後或いは右側に延びるような原稿の置き方が可能であるという点で非常に有利である。また、この使用法では、一般に見られるようにコンタクトガラス3を左右の長さが前後の長さを大きく超えるように構成してある場合、機台上面2の左側に跳ね上げられた原稿カバー4から最も遠いコンタクトガラス3の縁部までの距離が大きくなるので、大きなサイズの原稿の中心部付近が含まれる領域を、原稿の縁を折り込むことなく、すなわち、原稿の縁を原稿カバーの第2ヒンジ連結部9,9に近い側のコンタクトガラス3の縁部に合わせた状態(通常は後述する見当14bに原稿の縁を押し当てた状態)で複写することが可能となる。
また、第2軸芯X2は、比較的に重量の大きな自動原稿送り装置(ADF)5が搭載されている側と同じ左側の端部に設けられているので、第2軸芯X2周りでの原稿カバー4の開放操作が比較的容易に行える。
尚、コンタクトガラス3の左端付近には、自動原稿送り装置(ADF)5によってコンタクトガラス3上に供給される原稿の先端を掬い上げることで、原稿のコンタクトガラス3に対する位置決めを円滑化するための掬い上げ部材14が前後方向に延びている。図5と図6に示すように、掬い上げ部材14は右上に向かって傾斜した掬い上げ面14aを有する。そして、掬い上げ面14aの右端は、コンタクトガラス3から僅かに上方に突出しており、この突出部は手動で原稿の右端を複写範囲に合わせるための見当14bを構成している。見当14bの前後の中心には複写範囲を決定する際の基準となるセンターマーク14cが記されている。したがって、上述したように、コンタクトガラス3面のサイズを前後方向や右方にはみ出る大きさの原稿を複写する際にも、原稿の右端を見当14bに当て付けつつ、センターマーク14cを基準に原稿の載置位置を前後に調節できるので、複写する範囲を正確に決定し易い。
第1ヒンジ連結部8,8は、中間枠部材6と一体化した原稿カバー4をコンタクトガラス3から引き上げた際、中間枠部材6を任意の中間開成角度で安定的に停止保持するためのフリーストップ機構を備えている。図5及び図7に示すように、第1ヒンジ連結部8,8は、機台上面2に取り付けられた固定ヒンジ体21と、中間枠部材6の下面に取り付けられた可動ヒンジ体24とからなる。図7に示すように、可動ヒンジ体24は固定ヒンジ体21に対して軸芯X1周りで回動自在に支持されており、可動ヒンジ体24からは湾曲したカム面を備えたカム板24aが下方に延びている。固定ヒンジ体21は底部21aを備えた筐体状のスプリングケースを構成しており、このスプリングケース内にスライダー22が摺動自在に挿入されており、このスライダー22と底部21aの間に圧縮コイルばね23が介装されている。スライダー22は圧縮コイルばね23の付勢力によって常にカム板24aに押付けられている。図7(イ)は中間枠部材6が機台上面2に対して最も上方まで開放された状態を示し、図7(ロ)は中間枠部材6が機台上面2に対して閉じられた状態を示している。尚、図7では原稿カバー4は省略されている。原稿カバー4と中間枠部材6は、カム板24aと付勢されたスライダー22との協働作用によって、図7(イ)と図7(ロ)の両状態も含めて、図7(イ)と図7(ロ)の間の任意の中間開成角度で安定的に停止保持される。尚、図5に示すように、固定ヒンジ体21は機台上面2のパネル2aから僅かに突出するだけで、固定ヒンジ体21の上面はコンタクトガラス3よりも低い位置となるように構成されているので、固定ヒンジ体21はコンタクトガラス3に載置された原稿と干渉し難い。
第2ヒンジ連結部9,9もまた、原稿カバー4を任意の中間開成角度で安定的に停止保持するためのフリーストップ機構を備えている。図8に示すように、第2ヒンジ連結部9は、中間枠部材6の上面に取り付けられた固定ヒンジ体31と、原稿カバー4の下面に取り付けられた可動ヒンジ体32とからなる。可動ヒンジ体32は固定ヒンジ体31に対して軸芯X2周りで回動自在に支持されており、固定ヒンジ体31からは湾曲したカム面を備えたカム板31aが上方に延びている。可動ヒンジ体32は、上底部32aを備えた筐体状のスプリングケースを構成しており、このスプリングケース内にスライダー33が摺動自在に挿入されており、このスライダー33と上底部32aの間に圧縮コイルばね34が介装されている。スライダー33は圧縮コイルばね34の付勢力によって常にカム板31aに押付けられている。図8(イ)は原稿カバー4が機台上面2上の中間枠部材6に対して最も上方まで開放された状態を示し、図8(ロ)は原稿カバー4が機台上面2上の中間枠部材6に対して閉じられた状態を示している。原稿カバー4と中間枠部材6は、カム板24aと付勢されたスライダー22との協働作用によって、図8(イ)と図8(ロ)の両状態も含めて、図8(イ)と図8(ロ)の間の任意の中間開成角度で安定的に停止保持される。
〔別実施形態〕
<1>中間枠部材6の上面がコンタクトガラス3の上面と同一ではなく、コンタクトガラス3の上面よりも僅かに下方に位置するように構成することも可能である。
<2>マグネット11a,11bを吸着作用を入り切り操作可能な電磁石とし、且つ、使用者が第1取っ手4aを介して原稿カバー4を持ち上げようとする操作力によって、第2吸着機構12のマグネット12aの吸着力を自動的に切り操作するスイッチ部材を第1取っ手4aの裏面に設け、同様に、使用者が第2取っ手4bを介して原稿カバー4を持ち上げようとする操作力によって、第1吸着機構11のマグネット11aの吸着力を自動的に切り操作するスイッチ部材を第2取っ手4bの裏面に設けても良い。このような構成にすれば、原稿カバー4または原稿カバー4と中間枠部材6を持ち上げる際の操作力がより小さくて済む。
<3>回動阻止機構としては前述の形態よりも機械的な構造のものでも良い。例えば、中間枠部材6の一部に水平に延びた被係止ピンを設け、前記被係止ピンを係止するロック姿勢と係止解除されたロック解除姿勢との間で切り換え自在なフック部材を原稿カバー4の下面と機台上面2とに夫々設け、使用者が第1取っ手4aを介して原稿カバー4を持ち上げようとする操作力によって、原稿カバー4のフック部材をロック姿勢に、機台上面2のフック部材をロック解除姿勢に操作するスイッチ部材を第1取っ手4aの裏面に設け、同様に、使用者が第2取っ手4bを介して原稿カバー4を持ち上げようとする操作力によって、機台上面2のフック部材をロック姿勢に、原稿カバー4のフック部材をロック解除姿勢に操作するスイッチ部材を第2取っ手42の裏面に設ければ良い。
<4>前述した実施形態では、中間枠部材6が機台上面2に第1軸芯X1周りで回動可能に支持され、原稿カバー4が中間枠部材6に対して第2軸芯X2周りで回動可能に支持されている例について記載したが。この構成とは逆に、図9と図10に示すように、原稿カバー4が中間枠部材6に対して第1軸芯X1周りで回動可能に支持され、中間枠部材6が機台上面2に第2軸芯X2周りで回動可能に支持されている構成とすることも可能である。
この例では、原稿カバー4と中間枠部材6との双方が機台上面2に対して閉じられた初期状態から、使用者が第1取っ手4aによって原稿カバー4を持ち上げると、中間枠部材6は回動阻止機構によって機台上面2に閉鎖されたまま、原稿カバー4のみが第1軸芯X1周りで機台上面2に対して回動してコンタクトガラス3が露出し、コンタクトガラス3面に原稿を載置可能になる。他方、前記初期状態から、使用者が第2取っ手4bによって原稿カバー4を持ち上げると、原稿カバー4は回動阻止機構によって中間枠部材6と一体となった状態で、第2軸芯X2周りで機台上面2に対して回動してコンタクトガラス3が露出し、コンタクトガラス3面に原稿を載置可能になる。
原稿カバーを閉じた状態における複写機の上部を示す斜視図 中間枠部材を機台上面から開き同時に原稿カバーを中間枠部材から開いた状態を便宜的に示す斜視図 原稿カバーと中間枠部材を第1軸芯周りで機台上面から開いた状態を示す斜視図 原稿カバーのみを第2軸芯周りで機台上面から開いた状態を示す斜視図 掬い上げ部材の付近を示す斜視図 掬い上げ部材の付近を示す一部破断正面図 第1ヒンジ連結部の構造を示す一部破断側面図 第2ヒンジ連結部の構造を示す一部破断背面図 別実施形態による原稿カバーのみを第1軸芯周りで機台上面から開いた状態を示す斜視図 原稿カバーと中間枠部材を第2軸芯周りで機台上面から開いた状態を示す斜視図
符号の説明
1 複写機
2 機台上面
2a パネル
3 コンタクトガラス
4 原稿カバー
4a 第1取っ手
4b 第2取っ手
5 自動原稿送り装置(ADF)
6 中間枠部材
X1 第1軸芯
X2 第2軸芯
11 第1吸着機構(回動阻止機構)
12 第2吸着機構(回動阻止機構)

Claims (5)

  1. 原稿カバーを機台上面の左右方向に延びた第1軸芯と前記機台上面の前後方向に延びた第2軸芯とのいずれか一方の周りで選択的に回動可能に支持する複写機用の原稿カバー支持機構であって、
    前記機台上面に前記第1軸芯及び前記第2軸芯の一方の周りで回動自在な中間枠部材が支持されており、前記原稿カバーが前記中間枠部材に対して前記第1軸芯及び前記第2軸芯の他方の周りで回動自在に支持されている原稿カバー支持機構。
  2. 前記中間枠部材が前記機台上面に重ね合わされた状態において、前記中間枠部材の上面が前記機台上面のコンタクトガラス面と同一高さ或いは前記コンタクトガラス面よりも下方に位置する請求項1に記載の原稿カバー支持機構。
  3. 前記中間枠部材が前記機台上面に前記第1軸芯または第2軸芯のいずれか長い方の軸芯周りで回動可能に支持され、前記原稿カバーが前記中間枠部材に対して前記第1軸芯または第2軸芯のいずれか短い方の軸芯周りで回動可能に支持されている請求項1または2に記載の原稿カバー支持機構。
  4. 前記原稿カバーの左右いずれかの端部付近に、原稿をコンタクトガラス上に連続的に搬送供給する自動原稿送り装置が搭載されており、前記第2軸芯は前記自動原稿送り装置が搭載されている側に配置されている請求項3に記載の原稿カバー支持機構。
  5. 前記原稿カバーの開放側への回動操作に際して前記中間枠部材の開放側への回動を阻止する回動阻止機構が設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の原稿カバー支持機構。
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