JP4302858B2 - 電子部品供給装置のカバーテープ巻取り機構 - Google Patents

電子部品供給装置のカバーテープ巻取り機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャリアテープからカバーテープを引き剥がしながらこれを巻き取る電子部品供給装置のカバーテープ巻取り機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電子部品供給装置のカバーテープ巻取り機構として、特開平5−335785号公報に記載のものが知られている。このカバーテープ巻取り機構は、カバーテープを巻き取るカバーテープリールと、カバーテープリールに一体的に形成したラチェット歯車と、ラチェット歯車を間欠回転させるラチェット爪および逆転防止爪と、ラチェット爪を揺動させる揺動レバーとを備えている。揺動レバーを介してラチェット爪が揺動すると、ラチェット歯車が一方向に間欠回転し、同時にカバーテープリールが間欠回転してカバーテープを引き剥がしながら巻き取ってゆく。
一方、この種のカバーテープ巻取り機構では、ラチェット歯車とラチェット爪の噛み合いによる耳障りなラチェット音の発生や、噛合い衝撃による歯の欠けなどの問題がある。そこで、これらの問題を解消するものとして、ワンウェイクラッチを用いたカバーテープ巻取り機構も知られている。このカバーテープ巻取り機構では、ワンウェイクラッチのインナー側に揺動レバーが固定され、アウター側にカバーテープリールが固定されていて、揺動レバーの揺動によりカバーテープリールが間欠回転してカバーテープを巻き取るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カバーテープリールに巻き取られてゆくカバーテープは、これに巻取り力および引剥がし力が働くため、強い力で張られた状態となっている。このため、キャリアテープを交換しようとする場合には、先にカバーテープを弛ませてから、カバーテープリールを外す手順となる。
かかる場合に、上記前者のカバーテープ巻取り機構では、指でラチェット爪を回動させてラチェット歯車との噛み合いを解くことで、カバーテープを簡単に弛ませることができる。しかし、上記後者のカバーテープ巻取り機構では、ワンウェイクラッチを逆転可能状態(フリー)にすることができないため、カバーテープを切断する必要があり、再装着のときにカバーテープをカバーテープリールに巻込み固定する分、キャリアテープが無駄に消費されてしまう問題がある。
【0004】
本発明は、カバーテープリールを間欠回転させるワンウェイクラッチを、簡単な操作で自由回転状態にすることができる電子部品供給装置のカバーテープ巻取り機構を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子部品供給装置のカバーテープ巻取り機構は、電子部品を搭載したキャリアテープからカバーテープを引き剥がしながらこれを巻き取る電子部品供給装置のカバーテープ巻取り機構において、カバーテープを巻き取るカバーテープリールと、カバーテープリールを回転自在に軸支する支軸と、カバーテープリールと支軸との間に介設したワンウェイクラッチと、カバーテープリールとワンウェイクラッチとの間に介設したトルクリミッタと、ワンウェイクラッチに動力を入力する揺動レバーとを備え、前記動力を前記トルクリミッタを介して前記カバーテープリールに伝え、このカバーテープリールを回転するように構成したことを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、揺動レバーが揺動動作を繰り返すことにより、トルクリミッタを介して、カバーテープリールが一方向(巻取り方向に)間欠回転する。一方、カバーテープリール側を繰出し方向に強制的に回転させると、停止状態のワンウェイクラッチに対しトルクリミッタがスリップ回転し、カバーテープに弛みを生じさせることができる。
【0007】
この場合、トルクリミッタは、ワンウェイクラッチの外周面に巻装されると共に略「C」字状に形成された環状ばねであり、環状ばねは、カバーテープリール側に対し回転規制され、且つワンウェイクラッチを巻締め付勢していることが、好ましい。
【0008】
この構成によれば、極めて簡単な構造で、トルクリミッタを構成することができる。特に、ワンウェイクラッチに対するトルクリミッタの付勢力により、スリップトルクの調整を簡単に行うことができ、且つ耐久性を向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るカバーテープ巻取り機構を備えた電子部品供給装置について説明する。この電子部品供給装置は、チップマウンタ(電子部品装着装置)の装置本体に、チップコンデンサやチップ抵抗などの電子部品を供給するものであり、これら電子部品はキャリアテープに搭載され、キャリアテープの間欠送りに伴って装置本体に1個ずつ供給される。
【0010】
図1および図2は、電子部品供給装置を表裏両側から見た全体側面図である。両図に示すように、電子部品供給装置101は、装置フレーム102と、装置フレーム102を供給台Sに着脱するためのセット機構103と、装置フレーム102に回転自在に装着したキャリアテープリール104と、キャリアテープリール104から繰り出されたキャリアテープCを電子部品Aのピックアップ位置Pまで間欠送りするテープ送り機構105と、ピックアップ位置Pの手前でキャリアテープCのカバーテープCaを引き剥がすと共にこれをカバーテープリール106に巻き取るカバーテープ巻取り機構107と、ピックアップ位置Pに送り込まれた電子部品Aの上側を開放して電子部品Aのピックアップを可能にするシャッタ機構108とを備えている。
【0011】
装置フレーム102は、フレーム本体111と、フレーム本体111の中間上部に固定した上部リール取付け部112と、フレーム本体111の後部に固定した後部リール取付け部113とで構成されている。フレーム本体111には、上記のテープ送り機構105やシャッタ機構108などが支持されると共に、下面に、供給台Sにセットするための前後2箇所の位置決めピン114,114が設けられている。また、上部リール取付け部112にはカバーテープ巻取り機構107が支持され、後部リール取付け部113にはキャリアテープリール104が回転自在に支持されている。
【0012】
セット機構103は、装置フレーム102の前後中間位置に固定した固定ハンドル116と、固定ハンドル116に隣接して装置フレーム102に回動自在に取り付けた可動ハンドル117と、可動ハンドル117の基部に固定した係止フック118と、係止フック118と装置フレーム102との間に介設した圧縮ばね119とを有している。固定ハンドル116と可動ハンドル117は上方に延在しており、この両ハンドル116,117を把持することで、電子部品供給装置101の運搬が可能になると共に供給台Sに対して着脱が可能になる。
【0013】
供給台Sの上面には前後2箇所に位置決め孔Sa,Saが形成され、また前後中間位置には後向きの係止突起Sbが形成されている。装置フレーム102の下面に形成した位置決めピン114,114を上記の位置決め孔Sa,Saに係合して装置フレーム102を供給台Sに着座させた後、可動ハンドル117から手を離すことにより、圧縮ばね119に付勢された係止フック118が供給台Sの係止突起Sbに係止される。これにより、電子部品供給装置101が供給台Sに不動にセットされる。またこの状態から、可動ハンドル117を回動させるようにして両ハンドル116,117を把持すると、係止フック118が係止突起Sbから外れ、そのまま持ち上げることにより、電子部品供給装置101を供給台Sから離脱させることが可能となる。
【0014】
キャリアテープリール104は、装置フレーム102の後部リール取付け部113に回転自在に取り付けられており、電子部品Aを搭載したキャリアテープCは、このキャリアテープリール104に巻回されている。後部リール取付け部113には、キャリアテープリール104の外周面に摺接するブレーキ片121と、ブレーキ片121をキャリアテープリール104の径方向に付勢するコイルばね122とが設けられている。これにより、キャリアテープCは、ブレーキ片121により制動回転するキャリアテープリール104から繰り出される。
【0015】
キャリアテープリール104から繰り出されたキャリアテープCは、装置フレーム102に形成したテープ経路に沿って、装置フレーム102の前部に水平に導かれ、ピックアップ位置Pの手前のテープ経路に配設したサプレッサ109の下側を潜るようにして、ピックアップ位置Pに送り込まれる。そして、サプレッサ109のピックアップ位置P廻りは切欠き部109aが形成されており、この切欠き部109aに後述するシャッタ機構108のシャッタ141が臨んでいる。
【0016】
なお、サプレッサ109は、キャリアテープCをセットするために、装置フレーム102に回動自在に取り付けた後部を中心として、上方に回動可能に構成されている。また、サプレッサ109の前部および中間部には、それぞれ装置フレーム102から延びるフック124,125が係合しており、サプレッサ109はこの両フック124,125により定常姿勢を維持すると共に、両フック124,125廻りに設けたばねにより、キャリアテープCを弱い力で押さえている。
【0017】
本実施形態の電子部品供給装置101は、マウンタからの入力で作動し且つマウンタのピックアップ動作と同期して作動する。図1ないし図3に示すように、マウンタには昇降動するブッシャMが設けられており、プッシャMは、電子部品供給装置101の入力リンク127に当接している。入力リンク127の上部は平坦に折り曲げた当接面となっており、この部分にブッシャMの下端に取り付けたプッシュローラMaが当接し、入力リンク127を上下動させる。
【0018】
入力リンク127には、その上部にカバーテープ巻取り機構107側の作動リンク128が回動自在に連結され、その下部にテープ送り機構105およびシャッタ機構108側の動力分岐リンク129が連結されている。この場合、入力リンク127の下動により、作動リンク128を介してカバーテープCaの巻取り動作(引剥がし動作)が行われると共に、動力分岐リンク129を介してシャッタ141の開動作(後退)が行われる。また、入力リンク127の上動により、動力分岐リンク129してキャリアテープCの送りとシャッタ141の閉動作(前進)が行われる。
【0019】
テープ送り機構105は、キャリアテープCに形成した送り孔(詳細は後述する)に噛み合ってこれを送るスプロケット131と、スプロケット131に重ねるように固定され且つ同軸上に配設した爪車132と、爪車132に噛み合い爪車132を間欠回転させる送り爪133と、送り爪133を回動自在に支持すると共に爪車132と同軸上に揺動自在に設けられた送りレバー134と、爪車132に噛み合う逆転防止爪135とを有している。
【0020】
送りレバー134は、略「V」字状に形成され、一方の端部には上記の送り爪133が取り付けられ、他方の端部には上記の動力分岐リンク129に連結された中間リンク136が連結されている。逆転防止爪135は、爪車132の前方に位置してこれに噛み合っており、送り爪133が図示(図1および図3)の時計回りに移動(円運動)するときには爪車132の回転を阻止し、図示反時計回りに移動するときには爪車132の回転を許容する。
【0021】
プッシャMの下降により、入力リンク127を介して動力分岐リンク129が図示時計回りに回動すると、中間リンク136を介して送りレバー134が図示時計回りに回動する。送りレバー134が回動すると、逆転防止爪135により回転を阻止された爪車132に対し送り爪133が図示時計回りに空送りされる。一方、入力リンク127の上昇により、動力分岐リンク129が図示反時計回りに回動すると、中間リンク136を介して送りレバー134が反時計回りに回動する。これにより、送り爪133が爪車132を反時計回りに回転させ、これといっしょに回転するスプロケット131が、キャリアテープCを1ピッチ送る。
【0022】
シャッタ機構108は、上記のサプレッサ109に進退自在に取り付けられたシャッタ141と、シャッタ141を進退させる上記の動力分岐リンク129と、動力分岐リンク129および装置フレーム102間に介設した復帰ばね142とで構成されている。動力分岐リンク129は、装置フレーム102に固定した支軸143に回動自在に支持され、支軸143の上側に取り付けた係合ピン144を介してシャッタ141に係合している。この場合、係合ピン144に対応してシャッタ141には係合受け部145が形成されており、係合受け部145は、係合ピン144に対し上側から係脱するようになっている。これにより、サプレッサ109を定常位置から上側に回動させると、シャッタ141と動力分岐リンク129との係合が解かれる。
【0023】
また、動力分岐リンク129は、支軸143の位置から後方に延びる入力アーム147の先端部で入力リンク127の下部に回動自在に連結され、さらに、支軸143の位置から斜め下方に延びる分岐アーム148の中間部で、テープ送り機構105の中間リンク136に回動自在に連結されている。そして、動力分岐リンク129の分岐アーム148の下端部には、一端を装置フレーム102に掛止めした復帰ばね142が掛け止めされている。復帰ばね142は、動力分岐リンク129を図示(図1および図3)の反時計回りに回動付勢すると共に、動力分岐リンク129を介して入力リンク127を上動する方向に付勢している。
【0024】
一方、シャッタ141は、薄手の板ばねで構成されてシャッタ本体151と、シャッタ本体151を支持するシャッタ支持部材152とで構成されている。シャッタ支持部材152は、サプレッサ109の上面に立設した前後一対のガイドピン153,153に案内されてサプレッサ109に摺動自在に取り付けた水平摺動部154と、水平摺動部154の側端からサプレッサ109に沿って動力分岐リンク129の位置まで垂下した係合片部155とで、一体に形成されている。そして、係合片部155の下端部には、動力分岐リンク129の係合ピン144に上側から係合する係合受け部145が凹入形成されている。
【0025】
シャッタ本体151は、電子部品Aのピックアップ位置Pに臨んでおり、キャリアテープCを軽く押しつけた状態で、前後方向に進退自在に開閉動作する。また、シャッタ支持部材152にはこれを横断する方向にスリット156が形成され、キャリアテープCから引き剥がされたカバーテープCaは、このスリット156から引き出されてカバーテープ巻取り機構107に導かれる。なお、詳細は後述するが、カバーテープCaはシャッタ141の後退時(シャッタ開)に1間欠ピッチ分、引き剥がされる。
【0026】
ブッシャMの下降に伴って入力リンク127が下動すると、復帰ばね142に抗して動力分岐リンク129が図示時計回りに回動する。この回動により、係合ピン144を介してシャッタ141が後方に引かれ、シャッタ141は開動作すると共に、キャリアテープCからカバーテープCaが引き剥がされる。ここで、ピックアップ位置Pに上側からマウンタの吸着ノズルNが臨んで、電子部品Aを吸着する。続いてブッシャMが上昇すると、復帰ばね142により、動力分岐リンク129が図示反時計回りに回動する。この回動により、係合ピン144を介してシャッタ141が前方に押され、シャッタ141は閉動作する。
【0027】
カバーテープ巻取り機構107は、装置フレーム102の上部リール取付け部112に回転自在に取り付けたリールホルダ161と、リールホルダ161に着脱自在に取り付けたカバーテープリール106と、リールホルダ161を介してカバーテープリール106を間欠回転させる揺動レバー162と、揺動レバー162を揺動(回動)させる上記の作動リンク128と、連結リンク163を介して作動リンク128に連結したテンション部材164とを備えている。キャリアテープCから引き剥がされたカバーテープCaは、上記のスリット156からテンション部材164を経由し、張られた状態でカバーテープリール106に巻き取られる。
【0028】
作動リンク128は、支軸165を介して装置フレーム102の上部リール取付け部112に回動自在に支持されており、入力リンク127の上部に回動自在に連結された入力アーム部166と、揺動レバー162に当接する接触アーム部167と、連結リンク163を介してテンション部材164に連結される連動アーム部168とで、一体に形成されている。接触アーム部167は、コイルばね169により巻取り方向に付勢された揺動レバー162の先端部に当接しており、揺動レバー162は接触アーム部167の動きに倣って確動的に回動(揺動)する。
【0029】
テンション部材164は、装置フレーム102の上部リール取付け部112に回転自在に取り付けたベースプレート171と、ベースプレート171の表面に回転自在に取り付けた前後一対のローラ172,173とを有している。カバーテープCaは、後方のローラ173に掛け渡された後、前方のローラ172に掛け渡されてから、カバーテープリール106に導かれるようになっている。
【0030】
入力リンク127が下動すると、作動リンク128は支軸165を中心に図示(図3)の反時計回りに回動する。この回動により、揺動レバー162が巻取り方向に回動してカバーテープリール106を回転させると共に、テンション部材164が張り方向に回動する。これにより、カバーテープCaは張りを与えられた状態で1間欠ピッチ分、巻き取られる。また、この巻取りによりキャリアテープCからカバーテープCaが引き剥がされるが、これと同期してシャッタ141が後退(開動作する)する。
【0031】
一方、入力リンク127が上動すると、作動リンク128は図示時計回りに回動する。この回動により、揺動レバー162は繰出し方向に回動するが、後述するワンウェイクラッチ180の作用でカバーテープリール106は回転停止状態を維持する。同時に、テンション部材164が弛み方向に回動し、カバーテープCaに弛みを生じさせが、この弛みを取るようにシャッタ141とキャリアテープCが1間欠ピッチ分、前進する。
【0032】
カバーテープリール106は、円形の側板部175と、側板部175の内側に突設したコア部176とで一体に形成されている。カバーテープリール106は、コア部176に設けた一対の係合孔(図示省略)を、リールホルダ161の一対の係合板ばね177,177に回転係合させることによりリールホルダ161に装着されている。この状態では、カバーテープリール106の側板部175とリールホルダ161の円形プレート178とが対峙し、コア部176に巻き回されるカバーテープCの収容溝が構成される。
【0033】
リールホルダ161は、装置フレーム102の上部リール取付け部112に固定した固定支軸179と、固定支軸179に装着したワンウェイクラッチ180と、ワンウェイクラッチ180の外側に装着したトルクリミッタ181と、これらを覆うハウジング182と、ハウジング182の外側に装着した上記の円形プレート178と、を有している。円形プレート178には、その内側の面に上記の一対の係合板ばね177,177が、それぞれ180°点対称位置に取り付けられている。
【0034】
揺動レバー162は、ワンウェイクラッチ180のインナー側に固定されたリング部162aと、リング部162aから径方向に延びるアーム部162bとで一体に形成されており、このアーム部162bの先端部に設けた当接ローラ162cに作動リンク128が当接している。作動リンク128と当接ローラ162cとの間にはカム機構が構成されており、揺動レバー162が往復回転(揺動)すると、図外の送りストッパとワンウェイクラッチ180との相互作用によりカバーテープリール106が一方向(巻取り方向)に間欠回転する。
【0035】
ここで、図3ないし図5の作動図、および図6のタイミングチャートを参照して、動力源であるブッシャMの昇降動に対応するシャッタ141の開閉、キャリアテープCの送り、カバーテープCaの巻取り等の、相互のタイミングについて説明する。図3の待機状態からブッシャMが下降すると、これに同期するように動力分岐リンク129を介して、シャッタ141が後退(開動作)する。同時に、作動リンク128を介してカバーテープリール106が回転してカバーテープCaを巻き取る(引き剥がす)と共に、テンション部材164によりカバーテープCaに張りが与えられる(図4の状態)。
【0036】
このとき、カバーテープリール106の回転は、作動リンク128の接触アーム部167と揺動レバー162の当接ローラ162cとのカム作用により、ブッシャMの下降完了やシャッタ141の全開より早いタイミングで完了する。したがって、ブッシャMが下降端位置に達し、シャッタ141の全開した状態では、カバーテープCaは適宜張られた状態となる。また、ブッシャMの下降時には、送り爪133が爪車132の表面を滑るため、キャリアテープCは送り停止状態にある。そして、シャッタ141の全開に合わせて、マウンタの吸着ノズルNが下降してきてピックアップ位置Pにある電子部品Aを吸着し、上昇する。
【0037】
一方、下降端位置からブッシャMが上昇してゆくと、これに同期してシャッタ141が前進すると共に、送り爪133によりスプロケット131が図示反時計回りに回転し、わずかにタイミングを遅らせてキャリアテープCが1間欠ピッチ送られる。同時、テンション部材164が弛み方向に回動して、キャリアテープCの送りに障害とならないようにカバーテープCaに弛みを与える(図5の状態)。なお、後退したシャッタ141は、次にピックアップする電子部品Aに対しその上側を閉塞しており、続いてシャッタ141とキャリアテープCとが同時に前進(送り)することにより、ピックアップ位置Pに達したシャッタ141は、そのまま閉塞状態となる。
【0038】
次に、図7を参照して、第2に実施形態に係るワンウェイクラッチ180廻りの構造について、詳細に説明する。上述したように、リールホルダ161は、固定支軸179と、固定支軸179に装着したワンウェイクラッチ180と、ワンウェイクラッチ180の外側に装着したトルクリミッタ181と、これらを覆うハウジング182とを有している。すなわち、固定支軸179とハウジング182との間に、ワンウェイクラッチ180およびトルクリミッタ181が介設されている。
【0039】
ワンウェイクラッチ180は、支軸42に回転自在に軸支されたインナーレース191と、ハウジングが装着されたアウターレース192と、インナーレース191およびアウターレース192間の周方向に介在させたクラッチ本体193とで構成されている。クラッチ本体193は、2列複数個のコロと、2列複数個のコロを保持するホルダーと、ホルダーを介して各コロを動力伝達方向に付勢するばね(板ばね)とを有している。そして、上記の揺動レバー162は、インナーレース191の外端部に固定されている。
【0040】
ハウジング182は、ハウジング本体195と、ハウジング本体195の前部に装着したスペーサ196とで構成されている。そして、ハウジング本体195の内周面に形成した環状溝195aの部分に収容されるようにして、トルクリミッタ181が配設されている。トルクリミッタ181は、断面円形のばね材を一部が不連続となるように略「C」字状に形成した環状ばねであり、上記のアウターレース192の外周面に巻き付け且つ締め付けるように装着されている。また、トルクリミッタ181の不連続部分は、アウターレース192との連れ回りを阻止すべくハウジング本体195に係止されている(図示省略)。
【0041】
この場合、トルクリミッタ181のスリップトルクは0.7N・mであり、カバーテープCaの巻取りトルクは0.1〜0.3N・m程度であるため、カバーテープCaを巻き取るときにカバーテープリール106が空回りすることはない。また、ワンウェイクラッチ180の定格トルクは1.5N・mであるため、カバーテープリール106側をスリップ回転させるときに、ワンウェイクラッチ180が破損するなどの不具合を生ずることはない
【0042】
このような構成では、揺動レバー162がインナーレース191をばねの付勢方向(動力伝達方向)と同方向に回転させる(正方向の揺動動作)と、コロがインナーレース191とアウターレース192の傾斜部分との間に噛み込まれ、回転動力がアウターレース192に伝達されてこれを回転させる(正方向の回転)。続いて、揺動レバー162がインナーレース191をばねの付勢方向と逆方向(動力遮断方向)に回転させる(逆方向の揺動動作)と、ばねに抗してコロがアウターレース192の傾斜部分から離れ、アウターレース192への回転動力が遮断されて、インナーレース191のみ空回転する(逆方向の回転)。なお、インナーレース191が逆方向に回転するときには、カバーテープリール106は上記の送りストッパ(図示省略)により、その逆転を阻止されている。
【0043】
このように、揺動レバー162の揺動(往復回動)により、ワンウェイクラッチ180を介してカバーテープリール106が巻取り方向に間欠回転して、カバーテープCaを巻き取る。また、カバーテープCaを巻き取ったカバーテープリール106を、リールホルダ161から外すときに、トルクリミッタ181をスリップ回転させるようにしてカバーテープリール106を逆転(繰出し方向に回転)させるようにすれば、カバーテープCaが弛んでカバーテープリール106およびカバーテープCaを装置から簡単に外すことができる。
【0044】
このような構成では、トルクリミッタ181により、カバーテープリール106を簡単に逆転させることができるため、キャリアテープCの交換時などに、カバーテープCaを簡単に弛ませることができ、カバーテープCaを切断することなく、カバーテープリール106をリールホルダ161から簡単に外すことができる。したがって、キャリアテープCを無駄に消費することなく、これを簡単に交換することができる。
【0045】
なお、トルクリミッタを、コイル状の巻締めばねで構成するようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明のカバーテープ巻取り機構によれば、トルクリミッタのスリップ回転により、カバーテープに弛みを生じさせることができるため、カバーテープリールの取外しを、支障を生ずることなく簡単に行うことができる。また、ワンウェイクラッチを用いているため、騒音などを軽減することができ、且つ間欠回転の追従性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子部品供給装置を表側から見たの全体側面図である。
【図2】実施形態に係る電子部品供給装置を裏側から見た全体側面図である。
【図3】実施形態に係る電子部品供給装置の前部(初期)の拡大側面図である。
【図4】実施形態に係る電子部品供給装置の前部(シャッタ開)の拡大側面図である。
【図5】実施形態に係る電子部品供給装置の前部(シャッタ閉)の拡大側面図である。
【図6】ブッシャ、シャッタ、テープ送り、カバーテープ巻取り、カバーテープ弛みの相互の動作タイミングを表したタイミングチャートである。
【図7】カバーテープ巻取り機構におけるワンウェイクラッチおよびトルクリミッタ廻りの構造図である。
【符号の説明】
101 電子部品供給装置
106 カバーテープリール
107 カバーテープ巻取り機構
161 リールホルダ
162 揺動レバー
179 固定支軸
180 ワンウェイクラッチ
181 トルクリミッタ
191 インナーレース
192 アウターレース
A 電子部品
C キャリアテープ
Ca カバーテープ

Claims (2)

  1. 電子部品を搭載したキャリアテープからカバーテープを引き剥がしながらこれを巻き取る電子部品供給装置のカバーテープ巻取り機構において、
    前記カバーテープを巻き取るカバーテープリールと、
    前記カバーテープリールを回転自在に軸支する支軸と、
    前記カバーテープリールと前記支軸との間に介設したワンウェイクラッチと、
    前記カバーテープリールと前記ワンウェイクラッチとの間に介設したトルクリミッタと
    前記ワンウェイクラッチに動力を入力する揺動レバーとを備え、
    前記動力を前記トルクリミッタを介して前記カバーテープリールに伝え、このカバーテープリールを回転するように構成したことを特徴とする電子部品供給装置のカバーテープ巻取り機構。
  2. 前記トルクリミッタは、前記ワンウェイクラッチの外周面に巻装されると共に略「C」字状に形成された環状ばねであり、
    前記環状ばねは、前記カバーテープリール側に対し回転規制され、且つ前記ワンウェイクラッチを巻締め付勢していることを特徴とする請求項1に記載の電子部品供給装置のカバーテープ巻取り機構。
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